2015年5月26日(火) 自宅では不眠気味の私だが、マヤがいる実家ではよく眠れる。カナを発見した時の情景がフラッシュバックして呼吸が辛くなる夜も、犬のいびきがぷすぅーっ、ぷすぅーっと聞こえてくると、ほっとしたようなアホくさいようなでまた眠りに落ちることができるんだ。 マヤの定位置は私の布団の上、足元のあたりで、私がいない夜にはヘボピーの布団に移動する。 おまけに12キロの漬け物石を乗せているようなものだから、布団を引き上げようとしても上がらない!無理に引き上げると綿が切れそうになるから諦めるせいで、ヘボピーなんか冬になると肩を冷やしていつも鼻をぐすぐすいわせている。 そしてマヤのもう一つのきめごとは、「夜中に人間がトイレに行く時にはついていく」ことらしい。 いったい何がしたいんだか。自宅警備員としての役目を果たしているのかもしれないが、そんなマヤのことを私たちは「妖怪厠(かわや)のぞき」と呼んでいる。 そういえば父は生前、私が実家に帰ると「おまえらがいるとマヤが俺の布団で寝なくて困る」と不平を言っていたものだ。 では今夜も妖怪厠のぞきのいる家に戻ってくる。犬に乗られて薄汚れて、綿が切れた布団はけして寝心地がいいわけじゃないんだけどね。
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2015年5月19日(火) あぁああぁぁぁああ────っっつっつつ!! 神戸まつり、見逃したぁ──っつ!!!!! 土曜日に整骨院に行った時に、ゆかたおばちゃんたちが踊りの練習をしてる横を通りかかったんだ。 むちゃダサな神戸まつり音頭にあわせて、真剣きわまりない顔で両手に持ったピンク色の紙の花を上げたり下げたりするおばちゃんたち。実にダサい、どん臭い。だが40年前から変わらぬそのどん臭さが、今の私には慕わしい。 感傷にひたる私のまぶたの奥に浮かぶのは、地平線まで続くおばちゃんの群れ。千人もの老女がアスファルトの熱気で蜃気楼のようにゆらめきながら、三歩進んで二歩下がり、牛歩戦術で見る者すべてをうんざりさせる。 ゆかたおばちゃんたちのの最終調整を眺めながら、去年、サンテレビの神戸まつり中継を見ながら心に決めた誓いを思い出した。今年こそ中継ではなく、現地に行ってパレードを激写すると決めたのだ。 ……だというのに、最近うっかりさん連発の私は、開催日の5月17日は来週だと、一ミリ、いや1ミクロンの疑いもなく勘違いしとったわ! かなりショックだ。すごく楽しみにしてたのに……。当面の楽しみは神戸まつりしかなかったのに……。 あーあ、「あの人」の今年の衣装はどんなだったんだろう。見たかったなあ。「あの人」とは某サンバチームの男性ダンサーなんだけど、今年はどんな衣装か楽しみにしていたのだ。 それではうっかりさんな自分には後ほど罰(うさぎ跳び20回)を与えることにして、昨年の神戸まつりパレードの絵でものっけていきます。
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2015年5月13日(水) 旅行でも気分がアガらず相も変わらず悶々としてるので、取りあえずマヤちゃんの写真でお茶をにごしてこれから会社に行きます。そう簡単には行かないものですね、色々と。
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2015年5月2日(土) リュックに荷物も積めた。ヘボピーと私が二人ともアウトになるという万が一のケースに備えて遺言書も書いた。(私にはヘボ以外の法定相続人がいないから、二人とも死んじゃうと、遺言書がなければ財産が国に召し上げられちゃんだよ)さて、これからトルコはイスタンブールに行ってきます。 ここのところ起きている間はずっとカナのことばかり考えてしまって、頭から振り払おうとしても振り払えないというかなりよろしくない精神状態なんだけど、東洋と西洋が出会う遠い街では気分転換ができるかも……と期待してるんだ。 指にはカナがしていた指輪をはめた。奇しくもターコイズ──トルコ石の指輪。これを身につけていると、姉妹三人で旅している気持ちになれるかもしれない、と。 帰国は5月9日、それまでしばしお別れです。どうぞ無事に帰国できるよう、祈ってやってください。
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2015年5月1日(金)
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