2015年5月26日(火)

自宅では不眠気味の私だが、マヤがいる実家ではよく眠れる。カナを発見した時の情景がフラッシュバックして呼吸が辛くなる夜も、犬のいびきがぷすぅーっ、ぷすぅーっと聞こえてくると、ほっとしたようなアホくさいようなでまた眠りに落ちることができるんだ。

マヤの定位置は私の布団の上、足元のあたりで、私がいない夜にはヘボピーの布団に移動する。
「足元」とはいっても遠慮がちに隅っこに寝てくれるわけではない。思うがままに位置取りするや、ふぅーっとためいきをついてどっかりと横になるせいで、足を伸ばせない人間は体を斜めにしたり、丸まったり。

おまけに12キロの漬け物石を乗せているようなものだから、布団を引き上げようとしても上がらない!無理に引き上げると綿が切れそうになるから諦めるせいで、ヘボピーなんか冬になると肩を冷やしていつも鼻をぐすぐすいわせている。

そしてマヤのもう一つのきめごとは、「夜中に人間がトイレに行く時にはついていく」ことらしい。
さっきまでぷすぅーっ、ぷすぅーっといびきをかいていたのが、人間が立ち上がるとバチッと目を開けてそそくさと起きあがり、タタタタ……とトイレまでついてきてしばらくのぞいていたと思ったら、タタタタ……と去ってゆく。

いったい何がしたいんだか。自宅警備員としての役目を果たしているのかもしれないが、そんなマヤのことを私たちは「妖怪厠(かわや)のぞき」と呼んでいる。

そういえば父は生前、私が実家に帰ると「おまえらがいるとマヤが俺の布団で寝なくて困る」と不平を言っていたものだ。
そんな時の父はいつも笑顔だったから冗談だと思っていたけれど、あれは本気だったんだと今になって分かった。他界する数年前から睡眠薬のお世話になっていた父も、足元からマヤのいびきが聞こえてくるとほっとしてよく眠れたんだろう。

では今夜も妖怪厠のぞきのいる家に戻ってくる。犬に乗られて薄汚れて、綿が切れた布団はけして寝心地がいいわけじゃないんだけどね。

バッカでぇ〜〜!

2015年5月19日(火)

あぁああぁぁぁああ────っっつっつつ!!

神戸まつり、見逃したぁ──っつ!!!!!

土曜日に整骨院に行った時に、ゆかたおばちゃんたちが踊りの練習をしてる横を通りかかったんだ。
♪ソーレッ!(前奏)山で出おうたあのひととぉ〜 今日は港でこんにちはぁ〜 さぁさおいでよ 神戸のまつり 神戸よいとこ ほんまにほんまに 花のまぁちぃ〜 ソーレッ!(間奏) 

むちゃダサな神戸まつり音頭にあわせて、真剣きわまりない顔で両手に持ったピンク色の紙の花を上げたり下げたりするおばちゃんたち。実にダサい、どん臭い。だが40年前から変わらぬそのどん臭さが、今の私には慕わしい。
そうか、今年もまつりの季節がめぐってきたんだ……。

感傷にひたる私のまぶたの奥に浮かぶのは、地平線まで続くおばちゃんの群れ。千人もの老女がアスファルトの熱気で蜃気楼のようにゆらめきながら、三歩進んで二歩下がり、牛歩戦術で見る者すべてをうんざりさせる。
「たのむから早く行ってくれぇ──っ!」と身もだえするものの、うれしはずかし楽しいサンバを見るためには耐えるしかない。地元婦人会パレードは戦地における、慰問団が来る日の上官の叱責のようなものである。

ゆかたおばちゃんたちのの最終調整を眺めながら、去年、サンテレビの神戸まつり中継を見ながら心に決めた誓いを思い出した。今年こそ中継ではなく、現地に行ってパレードを激写すると決めたのだ。

……だというのに、最近うっかりさん連発の私は、開催日の5月17日は来週だと、一ミリ、いや1ミクロンの疑いもなく勘違いしとったわ!

かなりショックだ。すごく楽しみにしてたのに……。当面の楽しみは神戸まつりしかなかったのに……。
せめて中継だけでも見ていれば救われたのだが、うちは滅多にテレビをつけないせいで、間違いに気付かないまま「日出処の天子」を一気読みしとったわ。、

あーあ、「あの人」の今年の衣装はどんなだったんだろう。見たかったなあ。「あの人」とは某サンバチームの男性ダンサーなんだけど、今年はどんな衣装か楽しみにしていたのだ。
でもでもひょっとすると、私以外にも注目者が多いであろうあの人の映像なら、ネットで検索すればヒットするかもしれない。あとからトライしてみよう。

それではうっかりさんな自分には後ほど罰(うさぎ跳び20回)を与えることにして、昨年の神戸まつりパレードの絵でものっけていきます。

これがガンジー並みの忍耐を要求される「おばちゃん行列」の一例である。

この婦人会はダークトーンで目に優しい方だけど、ラスボスである神戸婦人会のゆかたは白地に青の波模様、両手にはピンクの紙の花という、40年前から変わらぬスタイルで視聴者をぎゅうぎゅういわせてくれるのだ。

「次のパレードは神戸ウェディング協会でぇす〜!」そんなアナウンスの次には、ウェディングドレスを着た娘さんたちがぞろぞろ歩いてくると思うでしょフツー。
だが、ぞろぞろ歩いてきたのは仕事着にもほどがあるこういう人たち。せめて友達の結婚式用に買ったパーティードレスくらい着てきやがれ!

店内ディスプレイをそのままトラックに積み込んだ感しかないイケアのフロート。
「ナメとんか!」とパレードに向かって心の中で叫ぶのも、神戸まつりの醍醐味のひとつ。

若さはじけるドラゴンボールカラーのよさこい団体。
よさこいって見てる側が気恥ずかしくなるんだけど、衣装をそろえてがんばってる感があるだけ、次の団体より千倍マシだと思います。

ナメとんか!(怒)神戸まつりのパレードはサンバ1:よさこい:2:おばちゃん音頭3、そして残りの4はこういう団体(多分どこぞの市役所)で、サンテレビの中継視聴者にふんだんすぎるトイレタイムを提供している。

でもおばちゃんと地方公務員の波を泳ぎ切れば、その先にはパラディソが待っている。

ベサメムーチョなおねえさんに沿道の子供もおとうさんもニッコニコ。パパ!待っててよかったね!

家計圧迫レベルではリオのカーニバルの足元にも及ばないとはいえ、自前で毎年ちがった衣装を準備するのはさぞ大変だろう。でもそれもサンバの楽しさのひとつなんだよ!(部外者発言)

「去年と違ったもの」「他チームがやってないこと」を追求しすぎた結果、南米を超えて古代エジプトに到達してしまったチームもあったりする。

だが、神戸まつりのただ一日に向けてゼニを投入し、チクチク針仕事をし、仕事帰りに練習にあけくれたサンバチームの汗と涙の結晶も、こいつらが一発で持って行きやがった。

だがみんな嘆くことはない!我々には最後の切り札があるのだから!

これが私が「今年の衣装」を見たがってた「あの人」です。去年の衣装しか紹介できないのが残念きわまりない。(うつモード)

ぶっちゃけてしまうと、腰がくだけるほどしょーもないパレードが7割を占める神戸まつり。それを辛抱強く見ている女性(一部男性)の多くは、この人の登場を今か今かと待ちかまえてると思うんだ。

ヘイ!マッチョ!もういっちょ!!ライザップのCMに出られそうな見事な肉体。

テレビカメラも心得たもの。ズームイン腹筋で視聴者サービス。

はじめてこの人を目にしたのは2010年の神戸まつり。衝撃だった。

2010年5月の日記を下の方にずずーっとスクロールさせてください☆

霜降りステーキを食べたあとは、胃をいたわるためにシーチキンとハクサイを煮たやつでもどうぞ。某アニメ学院のパレードです。
パレードの順番はくじ引き制なのかどうか知らないけど、この団体がトリなんだぜ……。

だが、前方のグループは踊るだけまだがんばってる方で、パレード後方にはこんな若さマイナス千ポイントの死にかけ学生も……。
課題で徹夜したせいだろうか、それともネトゲのしすだろうか。シャキッとせえ!

まあ、最終団体ともなると待ち時間がものすごくて疲れるよね。分かるよ。

テレビ中継は力無く歩むそんな彼らの背中を映しておわり。サンバとおばちゃん音頭とよさこいのプラスのエネルギーを彼らがマイナスしてゼロにて終了!ああ、今年の神戸まつりも終わったなあ。

2015年5月13日(水)

旅行でも気分がアガらず相も変わらず悶々としてるので、取りあえずマヤちゃんの写真でお茶をにごしてこれから会社に行きます。そう簡単には行かないものですね、色々と。

 きれいなマヤちゃん

きみがわるいマヤちゃん

「にくきゅう」と聞くと指でぷにぷにしたくなる人が多いかもしれませんが……。

マヤちゃんの肉球はなんだか固くてがさがさしているので、ぷにぷにしてもあんまし気持ちよくありません。おまけにぷぅーんとくさいのです。

足が妙に長い

暑くないようにお腹の毛だけ刈り取られてなんとなくみじめです

どこが頭でどこがお尻?──お腹を天に向けて頭をおふとんに突っ込んでいるのです。

犬というよりモルモットの一種みたいだ

おねえちゃんたちが会社に行くとき、こうやってベランダからお見送りしてくれるのですが、これを見ると胸がぎゅうっとなって会社に行きたくなくなります。

よく見ると口になにかつけています。台所で悪さをしたのかな!?

一対一だと強いマヤちゃんも……

たくさんの中ではよわむしです

あーあ、会社行きたくないなあ……。(おねえちゃんのこころのこえをだいべんしてみました)

にんげんのみなさん、きょうももがんばってね!ぼくがみんなのぶんまでだらだらするからまかせておいて!

2015年5月2日(土)

リュックに荷物も積めた。ヘボピーと私が二人ともアウトになるという万が一のケースに備えて遺言書も書いた。(私にはヘボ以外の法定相続人がいないから、二人とも死んじゃうと、遺言書がなければ財産が国に召し上げられちゃんだよ)さて、これからトルコはイスタンブールに行ってきます。

ここのところ起きている間はずっとカナのことばかり考えてしまって、頭から振り払おうとしても振り払えないというかなりよろしくない精神状態なんだけど、東洋と西洋が出会う遠い街では気分転換ができるかも……と期待してるんだ。

指にはカナがしていた指輪をはめた。奇しくもターコイズ──トルコ石の指輪。これを身につけていると、姉妹三人で旅している気持ちになれるかもしれない、と。

帰国は5月9日、それまでしばしお別れです。どうぞ無事に帰国できるよう、祈ってやってください。
それではみなさんもよい休日を!!

ふかふかまあたんのお尻キャラバンがやってきたよ!

ぐいーん

あ、ぐいーん

もひとつぐいーん

ノー!モア!ぐいーん!!

じゃあね!ばいばーい!!りょこう、とってもたのしみだな!
(かわいそうなまやちゃんはどうぶつびょういんにおとまりです)

2015年5月1日(金)

駅前の公園でたゆたっているドバトたち

イラッとくるほどリラックスしている

ぬくそうだ

ねむそうだ

インドで買ったハト車を思い出した。

インドのハト(右)はバングラデシュにも飛来していた!
ダッカでこれ(左)を見つけた時には躍り上がって喜んだのだが、よく考えると躍り上がるほどのものでもない。だってどっちもMade in China。