2013年10月29日(火)

夜の間によじのぼったらしい。

先日ここに上げた写真と比べると、ちびカボチャのメンツに微妙な変化が認められる。やっぱ盗られたか……。
ゃた〃……もぅひとなωかUωU〃られなぃょ……。

隣ではお腹回りが気になりだした中年男子が、せっせとお花の植え替え中。
カボチャはこの人がのっけたのかな?

駅前のスーパー・トーホーは、けっこうな音量でBGMをかけることで、向かいのイオンとの差別化を図ろうとしているらしい。

入り口から奥の方に向かって、野菜〜肉〜魚〜おそうざいの売り場へと進んでゆくと、肉が、野菜が、魚が、コロッケが、我も我もと各自のテーマソングで自己主張しており、うるさいことこの上なし。どのカセットもフルパワーで稼働中。全体の調和なんぞ無視!無視!無視ぃーっ!

その押しの強さたるや、週2度ほど買い物に行くだけで、♪やっさいをたっべよう あさ・ひる・ばん やさいモリモリだいすき〜♪とか、♪やーきにーく バイキングでたべほーだーい ヨーロレリヒヨレリヒ〜♪……とそらで歌えるようになるレベルである。

まあ私はこの手のマヌケなものには目がないし、妹ヘボピーに「おねえちゃんすごいねえ!よく覚えられるねえ!」と感心されて鼻高々だったりと、カオスぶりをけっこう楽しんでいるのだが、少し前までレジ周辺でかかっていたBGMにだけは、ワゴン台の下に隠されているカセットデッキを引きずり出して、めっためたに破壊したくなるほどイライラさせられた。

その曲のタイトルは知らないけれど、多分「うんどうかい」一択だと思われる。歌詞はこんなかんじだ。

♪まってたまってた うんどうかい わーいわーい あかぐみだ つなひきだって まけないぞ フレッ フレッ フレッ♪
♪まってたまってた うんどうかい わーいわーい しろぐみだ かけっこだって まけないぞ フレッ フレッ フレッ♪

……たったこれだけの単調なフレーズ。演奏時間は1分弱。それも甲高い幼児の合唱である。いや、ちょっと待てよ、さすがに合間に他の曲をはさむだろ?と思いながら立ち止まってしばらく聞いていたが、一曲のみのエンドレスプレイだった。

フセインが捕虜を自白させるのに使ってもおかしくないBGM。ちょろっと買い物に行っただけの私でさえ耳をふさいで「やめてくれ────っ!!!」と叫びそうになったのに、日がな一日聞かされるレジの人たちの苦痛はいかほどものか。
あれに耐えられるとはすでに修行。一瞬トーホーが竹林精舎に、レジのおばちゃんたちが仏陀の弟子に見えたわ。

そのうち誰かが発狂して、レジに「刺身5色盛り:¥53,980」なんて打ち込むのでは……と人ごとながら心配していたのだが、よかった……。先週行くと♪キノコのこーのこ元気な子♪に変わっていたのでほっとした。

♪おいしいーキノコはホクト♪がかかるようなると、そこはもう冬の入り口。みなさまもお鍋でもつついて天高く豚肥ゆる季節をお楽しみ下さい。

人間さまの枕を占領するこわいわるい犬。

暑い時期には一匹で寝ていたマヤが、布団にもぐりこんでくるようになるともうすぐ冬。

抱っこすると湯たんぽみたいにほかほか気持ちいいマヤは「マヤたんぽ」と呼ばれ、姉と妹の間で
「マヤ!ねえちゃんのとこにおいで!」「マヤ!こっちのお布団はいりなさい!」と奪い合いになるのだ。

2013年10月27日(日)

週末は実家に帰ってマヤと公園あそび(所要時間2時間)→近所のスーパーに買い物→壁のペンキ塗り→酒を飲みつつDVD鑑賞→料理→酒を飲みつつ読書→携帯から為替と株の情報収集→マヤの散歩→就寝、そして間にはさまれる一日三度の般若心経、というのがこのところのマイスタイル。

けれども今日はヘボピー@スーパー二日酔いが家におこもりするというので、マヤの世話はまかせて自宅の掃除に戻ってきたぜ。

本当はまだ塗ってない壁のペンキをやってもよかった、いやむしろ塗らせてくださいって感じだったんだけど、先週末、風呂場にペンキを塗る下地つくりとして、カビキラーを丸々一本使ってカビ退治をしてからというもの、塩素とシンナーのコンボ攻撃でそこはかとなく体がおかしくてさ……。
たまにはシンナー抜きしないと中年の肉体的には色々と問題が出てきそうなので、今日はペンキOFFデーにした次第。

ほったらかしだった自宅を掃除してお花を飾って、ヤフオクに本をいくつか出品して、あわよくばここの旅行記を更新できればと思ってたんだけど甘かった。
一生懸命働いたにもかかわらず、あれれーっ?!もう実家に帰って晩ご飯を作らなきゃならない時間???よって正式更新には至らず……あかんな。

今夜のおかずは水餃子。隠し味として種にセロリのみじん切りを投入した餃子を、岩塩を溶かしたオリーブオイルで食すのがミキ家流。いや、どっかのバーで食べたレシピなんだけどさ。

窓の外からは三丁向こうのお寺の金がごーん、ごーんと聞こえてくる。空は薄いグレーから紫に色を変えつつある。
夜が迫る中、犬と二日酔いの妹が待つ実家に戻ります。犬には値下げシールがついたマグロの刺身も買って帰ってやろう。


写真を整理していたら、コミケでスペースを取って同人誌を売っていた頃のコスプレ写真が出てきた。どこのバケモノ。

コンセプトは「ゲイバーのママ」なんだけど、どのジャンルにいた時だったかぜんぜん覚えてない。世紀末リーダー伝たけしか遊戯王か。古代エジプトではないと思うのだが……ってか、コミケで「ゲイバーのママ」やんなよって話だが。

そういえば、母にもコスプレさせたことがあったんだ。母はオノ・ヨーコにかなり相当似ていたから、ノリノリでヨーココスをした写真をビートルズ・シネクラブの会誌に投稿したところ、バッチリ掲載されのは懐かしい思い出。

他にも父にコスプレパーツ制作を任せて、家族でよってたかって亡き愛犬イリを『世紀末リーダー伝たけし』に登場するモンスターに仕立てたこともあったなあ。
色々トラブルも多かったけど、振り返るとけっこう仲がいい家族だったんだろうか……と思うと、また酒を飲みたい気分になってきちまったぜ。

2013年10月26日(土)

会社はお休み、ゆっくり寝られる日。それなのにレンタル料金半額デーだからってDVDを欲ばって借りすぎてな……。

案の定、返却予定日までに消化できなくて、でも観ないままに返すのはしゃくにさわるので、朝っぱらから『オー!ゴッド!』(ある日突然「神の言葉を衆生に伝えるメッセンジャー」に選ばれたジョン・デンバーが、変人よばわりされながら奮闘するコメディ映画)をおおあわてで鑑賞。
10時までに返却しなきゃ延滞料金を取られるもんだから、チャリを立ちこぎしてTSUTAYAに走ったりとバタバタした結果、午前の段階ですでにエネルギー切れ。

帰宅して、ちょっとひとやすみ……とソファーに座って昼酒を飲みつつ、ゆったりと海外マッチョ男子雑誌「制服特集」の軍人コスプレなんかに目を凝らしているうちに、あっという間に時は過ぎゆき、はっ!?もう4時?!!時間の使い方、下手うった。

マヤを一人ぼっちで留守番させてるもので、ソッコー帰ってやらなきゃなんない。更新はまたしても「元気です報告」になっちゃうけど、せめて写真だけでも貼っていきます。オー!ゴッド!一日をあと4時間長くしてください。

お花とおじいちゃんワンちゃん。

ナチュラルに見えるかもしれないが、このショットを撮るのにどれだけ苦労したことか!
お花の間になんかちっとも座りたくない犬をじっとさせるために、
画面の外では私がジャーキーを振り回しながら、「マヤっ!待てっ!待てっ!!」と叫んでいる。

「花の香りをかぐ犬」が撮りたかった。

だが、正確に言えばこれは「草むらに投げられたジャーキーを探している犬」の写真である。

これはわりかし素直に撮らせてくれました。

うがうぉあおおぉおおぅがうぉおあああ!!

ぐがぉぁあああうぉおおぉぉぉおおお!!!

飽きた。

散歩に行く直前になってからアルパカしゃんと遊び始めるの、ほんとやめて頂きたいです。

街のどまんなかにある日突然出現したシーズンもの。ソッコー盗られないか心配だ。

よく見ると目鼻口までつけてがんばっている。だというのにそこはかとなく漂う「お墓のお供え」感。なむ〜。

9月21日の日記に上げたもの→と同じアジテーターによる落書きと思われる。

落書きはほめられたことじゃないけど、精一杯感がなんかかわいー。築くに気付いてよかったね。

「よみがえる地球の覇者!世界大恐竜展」に行った友人が下の日記を見て送ってくれたティララ着ぐるみ。
白亜紀の暴君、ティラノザウルス・レックスというよりむしろポケモン。

2013年10月23日(水)

やや古い話になるが、夏休みにお子さまたちをエキサイトさせた「よみがえる地球の覇者!世界大恐竜展」。駅でなんとなく手に取ったチラシに不気味なキャラが住んでいた。

「世界大恐竜展」のナビゲーター、ムカシトンボのタントくん。
羽だけ見ると妖精なのに、トータルで見るとファンタジーというよりむしろホラー。白黒の方の映画『ハエ男』のラストで、体が虫、顔が人間のハエがクモの巣にひっかかり、「タスケテー!タスケテー!」と甲高い悲鳴を上げていた悪夢のラストがよみがえる。

この絵柄、どっかで見たことあるなーと思ったら奈良県のマスコットキャラ・せんとくん。
ttp://www.pref.nara.jp/secure/69837/top.html

せんとくんのパクリじゃないの?いえいえ、作者はきっちり同じ人。東京芸術大学院の薮内佐斗司教授でした。

キャラクターライズするものがは虫類ならこんなに無難な仕上がりなのに、話が人型になると先生ってどうして悪魔の改造をしちゃうのかしら!?

マッドサイエンティスト・薮内教授が生み出した新たなる合成人間「ぶんぶん童子」。JR大分駅のモニュメントとして、人々を恐怖のるつぼにたたき込んでいる。

発表当初は「キモい」「ありえない」と非難ごうごうだったのに、いざふたを開けてみると「かわいー!」「おもしろーい!」「こせいてきー!」と大人気。キャラクターグッズも売れ売れな「せんとくん」。

せんと→タント→ぶんぶん童子の流れを見ると、先生どうも「キモカワイイ」に味をしめちゃったみたいだけど、この攻撃は反則だとオバちゃん思うの。

2013年10月21日(月)

つい先日までは街で半袖の人もちらほら見かけられるほど暑かったというのに、いきなりスーツフル装備のリーマンに優しい気候。急激に冷たくなった空気に体調を崩す人御続出と聞くが、みなさま変わりなくお過ごしだろうか。

私はといえば、ひまひとつ体調が芳しくない。このところ手足に力が入りにくくて、持ったものをぽろぽろ落とすし、足がもつれて転びそうになったり、ドアや机にぶつかってあざを作ったり。なんか気持ちが悪いなぁと思っていたら、昨日いよいよおかしくなった。

よろめきにめまいと体の震えまで追加されたものだから、「突然立てなくなって一時は呼吸まで停止、生命の危機にあった」中村うさぎさんの例が頭に浮かび、これはヤバいかも?と絶対の信頼を置いている行きつけの整骨院に走ったら、こうしてパソコンに向かえる程度には快復して一安心。

先生に「ギラン・バレー(筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が 入らなくなる病気。大原麗子さんが苦しんだ)とかになったらどうしようと、もう不安で不安で」と訴えたら、「ああいう病気は精神からくるものだから、思い悩む方がかえってよくないよ」と言われて納得。たしかにこのところ憂鬱がひどいんだ。

憂鬱の原因は相変わらず、父にしてやらなかったこと、母のいない世界にいることの虚しさ、あと数年で確実に来るマヤとのお別れ。もういい加減あきらめろよ、と我ながらうんざりする。
いくら思い悩んでも死というものは不可避なことで、もうこの世にいない人に対する後悔は、自分の中で解決するしかないのがタチが悪い。これまでの人生、辛いことがなかったわけではないけれど、今の苦しさは経験したことがないほど乗り越えがたい。

親友に裏切られて借金を背負い、男にだまされて貯金を取られ、空き巣に入られてそれまでに何十年もかけて手に入れた価値あるものをほとんど持って行かれたことが、マイライフ事件簿のワースト3だけれど、そういう苦しみは努力すれば解決できる問題だった。

失った金銭を取り戻すためにはがむしゃらに働けばよかったし、だまされた相手に対しては弁護士を雇い決着を付けて溜飲を下げた。失ったことは痛かったけれど、若かったせいもあるのだろう、なんとかなるわという希望があった。

けれど今抱えている悩み──「死別の苦しみ」とは戦いようがない。生きていく上で避けられない問題は、ただ粛々と受け入れるしかないとはいえ、この世で一番大切だったものを失うことがこれほど辛いとは……もう来る日も来る日もくさくさしっぱなし!

「愛別離苦」とはよく言ったものだなぁと思いながら、両親の前で般若心経を詠んで心を落ち着かせる、抹香臭い毎日だ。

2013年10月18日(金)

神棚って神社に注文する以外に手に入れる方法はあるのかな?と思っていたら、ホームセンターであっさり発見。
三社を祀れる豪華版だと1万5千円だがミニサイズだと1380円。心の平安を得るための対価としてはえらくリーズナブルだ。
私もいよいよになったら千円札二枚にぎりしめてコーナンに走り、おつりでラーメン食べて帰ろうと思う。

ここをのぞいて下さるみなさますびばせん。管理人、会社に行ける程度には普通に生活できてるんですが、自宅にいるとついダウナーになるもので、精神の健康のために犬のいる実家に入り浸りで、壁のペンキばっか塗ってます。

パソコンをなかなか開けないせいでここの手入れも滞りがちですが、近々まとめて更新がんばりますので、またのぞいてやってくださいませ。よろしくお願いいたします。

2013年10月16日(水)

やなせたかし先生、私が「やなせたかし」と聞くと真っ先に思い出すのは雑誌「詩とメルヘン」と「やさしいライオン」、そして「アンパンマンマーチ」でしょうか。

先生が責任編集長として立ち上げられた「詩とメルヘン」の創刊号を小学生の私に買ってくれたのは、母か父か、それとも誰か他の人だったかはすでに記憶の彼方にかすんでいますが、ページをめくる度にこぼれ落ちる美しさは心に焼き付いています。叙情的なものに対する愛着をはぐくんでくれたのは、正に「詩とメルヘン」でした。

また、先生が作詞なさった「アンパンマンのマーチ」。瀕死の母を励ますため、枕元で涙を流しながら歌ったあの夜明けのことは、一生忘れません。
もう目も見えず声も発せない状態でしたが、一生を凛々しく優しく生きた母の心には、忘れないで 夢を こぼさないで 涙 だから君は飛ぶんだ どこまでも、と歌う声は、死出の旅路を踏み出す第一歩を勇気づけるものであったと信じています。

私のように先生の生み出したものたちに力づけられた人は数え切れないほどいることでしょう。94年という人生を最後まで最大限に使い切った先生の生き方には、深い尊敬の念を抱くばかりです。

やなせ先生、お疲れさまでした。どうぞ安らかにお眠り下さい。愛と勇気をありがとうございました。

2013年10月12日(土)

ふさぎがちの私に友人がプレゼントしてくれた。大正時代?のオールドノリタケのカップ。
控えめな金のふちどりが上品で美しい。

インドで入手したアラバスターにラピスラズリとシェルを埋め込んだプレートの上に、
ちっちゃいワンちゃんと一緒に並べてみました。ぐふー。

二匹のちぃちゃいワンちゃんを買ったドールショップでは最初、「顔がマヤちゃんみたいでかわゆい〜ん!」と、この犬のぬいぐるみに目をひかれたんだけど……。

ショーウインドウから出してもらったら、ぎゃーっ!首から下はこんなにゴージャスバディ!
著名なテディベアメーカー、シュタイフの作品につき、お値段も7万とゴージャス。

私のちっちゃいワンちゃんが高いと驚いてちゃいけないの。

シュタイフのビンテージものチュー公(サイズは大きなタンポポの綿毛くらい)は、こんなにミニミニでも5千円!
ちょっと目を離したすきにネコに簡単になくされそうだよね。

アンティークとビンテージの違い。前者は作られて100年を超えたもの、後者は20年〜30年以上100年未満のブツを指す。

我が家で一番年寄りはこのペルシャ絨毯。「粗大ゴミ」の日に出されていても誰も拾わないのでは……と思うけど、アンティークになるまであと7,8年。ガンガレ!

2013年10月11日(金)

ヘボピーから聞いた話。
マヤの散歩をしていると、向こうからおじいさんが歩いてきた。耳をピクピクさせながらその人をじいっと見つめていたマヤは、ほどなくハッ!と何かに気付いたような顔をして、綱をぐいぐい引っぱって駆け寄った。

きっとお父さんだと思ったに違いない。そう思ったヘボピーは、「可愛い犬やなぁ」と立ち止まったおじいさんに話しかけた。「すみません、父と勘違いしたんでしょう」。

だがおじいさんは「いや、ちゃうと思うわ」と即答。「弁当の匂いや」
そう言われてみればおじいさんの両手には、弁当の入った袋が提げられている。犬の嗅覚のすごさとマヤの食への執着心に、改めて感心するヘボピーであった。

……とこの場合は多分、いやぜったいにダッシュの理由は「弁当ください」の一択だと思われるものの、マヤは今でもちゃんと父のことを覚えているよ。

散歩中、病院帰りの父に何度かばったり出会った道や、自宅の玄関先で「あれ?お父さん?!」だとか「お父さん、おかえり!」と声をかけると、一生懸命何かを思い出そうとしているようなそぶりをした直後、取りあえず私が視線を向けている方におおあわてで走ってゆくからだ。

それを見ると、犬って可愛いなぁ!と胸がきゅうんとなって癒されるメリットもあるにはあるが、それよりも父がもういないことを再確認して、自分を追い込んで辛くなるデメリットの方がでかいので、精神的に余裕のある時にしかやらない「エア父」あそびである。

さあ、散歩に行きましょう!!

ちかごろマヤちゃんは首輪の代わにハーネス(胴輪)をして散歩に行きます。首にかかる負担が首輪よりも軽くて体にいいからです。

おねえちゃんはマヤちゃんにハーネスを付ける時いつも「横綱さんしようね」と言います。ぼく、あんなに太ってないのに。

横綱さんをして楽しいところへ行けると思ったのに、マヤちゃんが連れて行かれたのは、ぱんだ動物病院でした。おお!こわいこわい!

待合室では目やにをたらしたネコや、ぷるぷる震えているウサギが御主人の胸に抱えられています。マヤちゃん、ドアの外からのぞいて興味津々です。

でも、眺めているうちに怖くなってきたようです。順番が近づくにつれて、どんどん平たくなってきました。

ヘボピーねえちゃんの友達がスマホを使って、マヤちゃんの写真をマンガみたいに加工してくれました。
こんなにステキなら、ペディグリーチャムのコマーシャルにスカウトされるかもしれませんね!

2013年10月9日(水)

父が世を去って1年1ヶ月と10日が過ぎた。でも身の回りのもろもろのほとんど──タンスの中身や書き物の束といった遺品の整理には、まだ手を付けていない。
ちょっと引き出しを開けてみたことはあるけれど、きちんとたたまれ分類された衣類やらを見ると、万年床に座ってゆっくりゆっくりそれらをたたむ几帳面な姿を思い出し、辛くて作業を続けられなかったからだ。

そんな中、父に貸したままだった望遠レンズを探して、先日、カメラ類を入れていた引き出しを開いてみた。
カメラ好きだった父は、私が中学生になるかならないかの頃から一眼レフの使い方を教えてくれて、自分でカメラを買えない学生の頃はひんぱんに「お父さん、カメラ貸してよ」と父のオリンパスを持ち出していたものだが、自分でかせげるようになると反対に、私の方がカメラを貸すようになっていたのだ。

引き出しの中には何本かのレンズと一緒に、未使用の電池やフィルムが入っている。最後の2,3年はほとんど目が見えなくなっていたので、趣味の写真もやめざるを得なかったことを思い出して胸が痛んだ。

デジタルに移行してもう使うことのないフイルムは捨てるしかない、と思いながら引き出しを開けてゆくと、私がプレゼントしたコンパクトカメラを見つけた。
こんなものを買ったことはすっかり忘れていた。目が見えにくくても、あてずっぽうで押せばなんとかなるコンパクトカメラ。それでも写真好きの父にはせめていいものを使わせたくて、カール・ツァイスのレンズを装備したコンタックスを上げたんだっけ。

きっと中身は空だろうと思いながらケースから出すと、35枚撮りのフイルムが入ったままだった。3枚使っている。かろうじてファインダーをのぞける程度の視力が残っていた頃に撮ったものだろう。

だから残りの32枚で無理矢理マヤを撮った。久しぶりにフイルムの巻き上がる音を聞きながら、父が最後に撮った写真にはなにが写っているんだろう?と想像した。妹は「マヤだったりして」と笑ったが、マヤかもしれないし、花かもしれない。

これからフイルムをプリントに出すけれど、そこに映っているものには人生の終わりにさしかかった父の気持ちが映し出されているのではなかろうかと思えて、また、それを目にすると新たな心の傷が増えそうで、見るのがとても怖い。

2013年10月8日(火)

ツイッターで人に言われたことがある。アヒルと子犬が寄り添ってたり、小熊がぬいぐるみとたわむれたりしているかわいい画像が私からリツイート(転送)されるたびに、「ミキさんがそういうことすると、ごついおっさんが人目を忍んで、かわいい動物をぎごちなくなでてる感じがする」と……。

えっ?なぜバレた??!←←実は私、いや俺、こういう者で……というのはおいといて、意外に思われるかもしれないが私はかわいいものがけっこう好きなのだ。

とは言っても、これまではお金を出してまで可愛いモノを身の回りに置く気にはならなかった。カシミールの繊細な刺繍やペルシャ絨毯とスヌーピーを同居させると、空間が消化不良を起こすからだ。

ゆえにこれまでは「いや〜ん!かわゆい〜ん!(=´ω`=)」と身をよじることはあっても、「でも、これを買ってどうなるものでもなし」とすぐさま冷静さを取り戻し、「あんた、かわいいねぇ」と眺めるにとどめていた。

だがこのところのストレスフルな毎日に、ごついオッサンもちょっと疲れているらしい……。

たまたま通りがかったアンティークショップのウインドウ。ごちゃっと並べられていたちっちゃくて可愛いものを、つい衝動買いしちまったぜ!

それも、お目当ての白犬のみならず、隣にいた黒犬までも。だって友達だけが売れたら可哀想じゃねえか……って、バス代までケチる毎日だというのに、そんなメルヘェンなこと言ってる場合じゃねえ!

でも、このワンちゃんたちを指先でそっとなでてると、不思議に心が落ち着いてくるのだ。かわいいものの癒しパワー、案外あなどれんかもしんねえな。(byごついおっさん)

アンティークではなく現代の作家ものなので、プレミア付きというわけではないのだが、黒犬:3300円、白犬:4800円って普通の感覚からするとやっぱ高いよね……。

だってこんなにちっちゃいんですもの!

癒されつながりで最近発行された切手をご紹介。
「かわいい」ではなく「ほっとする」なのがなんとも……。日本人、どんだけ疲れてるんだよ!!

郵便局、シリーズ化する気マンマンである。

2013年10月4日(金)

最近ポータルサイトの端にしょっちゅう出てくる「最近ダンナが、元気すぎ」という中年向けサプリの広告が気色悪くてしよーがない。

年齢ターゲティングで絞り込まれた40歳〜49歳のユーザーに投下される広告のようだから、20代や30代の人は目にすることはまずないと思うのだが、ネット中にこいつが出るとテンション一気にだだ下がり。業務に支障をきたしかねない。

コピーが添えられた写真には、ほおづえをついた「40代にしては若く見える」美女がアップで写っており、こちらに意味深な視線を送っているんだけど、この人がまた、ダンナの稼ぎでエステと美容院とネイルサロンと、三千円のランチに行きまくってるような──そう、STORY(リッチな中年女性向け雑誌)の読者モデルでよく見るタイプでさ……。そういう意味でも、プアな独身リーマンはひがみ心をかきたてられてもやもやする。

「最近ダンナが、元気すぎ」。

つまるところ、スポーツ新聞の広告「うんざりするほど愛されたいの」のスッポンエキスや、オットセイエキスの「オヤビンビン」に近い、いわゆる「回春」カテゴリーに属する商品にちがいない。

だというのに、東スポや週刊大衆のスッポンエキスやオヤビンビン広告には微笑みすらもれる反面、「最近ダンナが、元気すぎ」をヤフーニュースの画面で目にすると、どうしてこんなにムカっとくるのか?

この難解なテーマについては昼休み、ほか弁を食べながら真剣に分析する予定である。

←人ひとり殺してるんだか超凶悪な事件だというのに、ムード的にゆるすぎるとオバちゃん思うの。

2013年10月3日(木)

先日、かなり交通量の多い車道の左端を自転車で走っていると、ガードレールの足元に転がる筒状の物体が目に飛び込んできた。
ぬいぐるみだ!子供が落としたのかな。でも拾いはしないよ、ごめんね。

……というのは以前、呪術に詳しい友人から、「厄を落とすために意図的に道をモノを捨てる場合がある」と聞いたことがあるからだ。
ハンカチとかかが道に落ちてても拾っちゃダメだよ。特に十字路に落ちてるモノは意図的にやってる場合があるからね。でないと厄をもらってきちゃうよ、とびびらされて以来、落とし物を見つけるとワナに気付いた野ウサギのようにこわごわ避けてしまう。

だからこのたびも心の中で謝りながら通り過ぎ、20メーターほど走ってから振り返った。車がびゅんびゅん走る道路のすみっこに、赤い色がぽつんと見える。そのうち踏みつぶされてぐしゃぐしゃになり、雨に濡れてほどなくゴミと化すだろう。

歩道ならまだしも、車道側に落ちている安っぽいぬいぐるみなんか拾う人もいないはず。誰にも構われずにひとりぼっちでぼろぼろになってゆくワンちゃんを思い描くと、たまらなく気の毒になってきた。

くそうっ!拾ってやるよ!たとえ厄がついてきたとしたって、ものの命を大切にする行為でプラマイゼロだと都合よく解釈しておくわ。

で、救助活動したぬいぐるみがこれ。UFOキャッチャーの景品?それともスーパーのおまけだろうか。なんともぞんざいな作りだけれど、そこがかえって愛らしい。

だがなぜ筒状なのか。正体はゴルフクラブのカバー?とひっくり返してみると、底にファスナーがついている。何かの入れ物らしい。

ひょっとすると「ぬいぐるみにお宝が入ってるたあ誰も思わねぇよな。オレってあったまいい〜!うへへへへ」と工夫をこらしたヤク中のしわざ?中から白い粉が出てきたらどないしよう……と想像の翼をはためかせたものの、ドキドキしながらファスナーを開いたら、なんのこたあない、エコバック。ちぇっ、また想像力の無駄づかいしちゃったわ。

そんなこんなで我が家の「詰め物有り軍団」に仲間入りしたぬいぐるみ、というかむしろエコバック入れは、自立できないから先輩たちに支えられ、シメジのように仲良く並んでいる。

ゴミになる運命から救われて、新しい友達までできたこいつが夢に出てきて「おねえちゃん、助けてくれてありがとう。お礼にもうかる株の銘柄、教えるね!」なーんて言ってくれないかなぁと、「ぬいぐるみの恩返し」、ほんのちょっとだけ期待してる。

<左より>友人が苦労の末にゲットしてくれた非売品のワオンくん、エコバック、グルッポ(インドで50円)
どこぞの道で拾ったトリもどき、投げ売りで買ったヌーピー(バク?)、
そして特養のベッドの枕元で、母を最期まで見守ってくれたワンちゃん。
持ち主がどういう基準でぬいぐるみを選択しているのか、よく分からないラインナップだ。

2013年10月2日(水)

手元に2004年1月号の月刊アルカディア(ゲーム雑誌)がある。同年同月に稼働を開始したウォートラン・トルーパーズが始めて取りあげられた号である。

一年後、2005年の1月28日。
それまでにやったゲームはスーパーマリオ(4面で撤退)くらい、とゲームには無縁。“ゲーセン”と耳にすれば、不良が気の弱い少年をピョンピョン跳ばせて、ポケットの小銭をカツアゲする絵がまっさきに浮かぶような非・ゲーマーな私は、たまたま通りがかったゲーセンの壁に貼られたポスターでハーネマンに出会い、ドタマをトンカチで殴られるような衝撃を受ける。
→☆

2006年、ポップンミュージックにウォートランのテーマとハーネマンが奇跡の採用。それと共に、ガチな男性プレイヤーばかりだったウォートラン界には存在しなかった「キャラ萌え」が発生・進化を遂げ、ついに腐女子カテゴリが誕生する。

2009年9月30日。オンラインサービス終了。
そして、2009年当時ですらすでに絶滅危惧種だった筐体は、その後もひそやかに減少を続け、今やリョコウバトのように絶滅を待つだけという現状である。

こうして振り返ると、母のアルツハイマー発病を境として自分にとって激動の10年となった日々の内8割ほどには、いつもウォートランがあったんだなーとしみじみしている。たかがゲームと言ってしまえばそうなのだが、私にとっては喜怒哀楽を共にしたなにか特別の存在だ。

だが、どんなに愛しても本家の筐体がほぼ絶滅状態で、ハーネマンに出会える場所はポップンくらい……という状況下では、さすがに新しいファンを見つけるのは無理だろうと諦めていたある日……ありがとう神さま!新規の同士発見。

なんでも「スキンヘッド」でピクシブ検索中に、ウォートランのキャラデザイナーである島田氏のイラストを発見なさったKさんも私と同じく、ハーネマンにドタマをトンカチで殴られたらしい。
そういえば「スキンヘッド・萌え」でネット検索中にうちのサイトにたどり着いたとSさんも言っていたから、髪の毛のない男への興味がきっかけでウォートランの存在を知るパターン、けっこう多いのかも。

そんなわけでKさんに頂いた何よりも嬉しいプレゼント。→☆。ウォートランページの「頂き物」に保存しました。このところへこみっぱなしだったけど、またクパハネ書く元気がわいてきたよ。

2013年10月1日(火)

セントラルパークもとい近所の公園でくつろぐマヤっこ。
この公園、休日であっても午前9時頃は散歩の犬もガキんちょもおらず、静かに過ごせる穴場なのだ。

ここで犬を遊ばせながら読書するのが最近の日曜朝の過ごし方。帰る頃には蚊に刺されまくって全身まっかっかだ。

やっと涼しくなってきましたねえ!……と言いたいところだけど、10月に入ったというのになによこの暑さ!!?(怒)日陰にいればそこそこ秋を感じられるけれど、日のあたる場所はまだ夏みたい。さっきもベランダに出て洗濯物を干してたら、背中がジリジリ焼ける音がした。

日本の日の光ってもっとこう、おだやかだったと思うのだが、年がたつにつれて太陽光線が凶悪になってきた気がする。そして友人に聞いたところによれば、凶悪化は気のせいばかりでもないらしい。昔に比べて太陽から降り注ぐ電磁波が強力になっており、地球は電子レンジの「強」でチンされているらしい。ぶるっ……。

ほいじゃ会社、行ってきます。そうそう、先日熊谷組にかまされた月収2ヶ月分の損失は、背水の陣で売買した結果、マイナス20万まで復活。しかしこれをプラス転換しようとすると、欲が邪魔してまた損失が増えたりするもんなんだよね……。
株をはじめて20年、投資とは己との戦いと見つけたり。