2013年9月28日(土)

仕事で3年間ほど博多に住んだ以外は、人生のほとんどの時間をここで過ごしてきた我が町K市。郷土愛に燃えるほかの地方の人々と同様に、私も生まれ育った土地への愛着はむちゃくちゃ強い。
けれど、何十年も住んでるのに自分の故郷のことって、意外と知らないものなんだね。

いや、さっき病院の待ち時間に読んだ週刊ポストの「『日中戦争はもう始まっている』宣戦布告なき先制攻撃を 黙って見過ごすな!」という、火に油を注いだ上にスプレー缶を投げ込むような記事で、K市が「潜水艦の街」であることをはじめて知ったのだ。

なんでも日本で潜水艦を建造しているのは市内にある二つの工場のみ、潜水艦にかかわる人材や知識のほとんどがK市に集中しているらしい。それゆえかこのところ、K市の歓楽街で関係者に中国人女性が不自然に近づくという、「ハニートラップ」が疑われるケースが増加しているだなんて!SHIRA−NAN−DAAAA!!

「今日は潜水艦、ドッグに入ってるねえ」なんて会話は別に珍しくもないものだと思っていたけど、地元ならではだったとは。なかなか渋いやん、見直した。

「パンとケーキの街」という女子力の高さばかりがクローズアップされがちだけど、これを機会にK市と艦隊これくしょんのコラボでもさせて、いっちょオタク求心力も高めていただきたいものだ。


先日レディースバーJのオーナーT氏から届いた突然の指令──「ネットで“ウルトラセクシー”を検索せよ」

しかしその当時はちょうど死にたい気分MAXで、線路や水際や練炭売り場には近寄らないようにしている状況だったので、今日まで検索する気分にはなれなかったのだが……。

気温と湿度の低下と共に、株で月収2ヶ月分損しても耐えられるほど精神的に蘇りつつあるもので、ようやく重い腰をあげて入力した。"URUTORA SEKUSHII→スペースキー"と 。

そしたら……。えぇええぇええぇえええ──っ?!→→→→→ 

これ、ちゃんととまるのか?!持ち物がオットセイやアナコンダじゃなくて、チンアナゴやハダカデバネズミの殿方であっても、終日安心して過ごせるのだろうか?名刺を出した瞬間にズボンの中でふぐりがポロリ、気が気じゃなくて商談がおろそかになる、そんなリスクをはらみまくったデザインに見えるのだが。

けれどもさすが「ウルトラ」を冠するだけある。眺めているうちに「変態!(笑)」から「セクシー!(はぁと)」へとだんだん評価が変化してきた。まずい。これ以上見ると魔法にかけられてカートに放りこみ、20ユーロ支払ってしまいそうだ!

いや、冗談抜きで今購入しないと、なにか大きなチャンスを逃す気分にすらなってきたわ。男性のみなさん、購入のあかつきにはウルトラセクシーなモニタリングに、ぜひともご協力お願いいたします。

(Tさん、情報ありがとうございました!もうちょっと体力復活したらお店、行かせていただきます(・ω・)

2013年9月27日(金)

株で腹を下すほどイヤな負け方をした。いや、月収約2ヶ月分というマイナス金額は、これまでに何度も経験したレベルなのだが、今回のパターンはタイミングとスピードにおいて最悪のパターンだった。

……というのはたまたま売った(※)準大手ゼネコン熊谷組。動きが荒くてモニタに貼り付いてられないリーマンがフォローするのは難しい銘柄だから、いつもなら遠巻きに見てるだけなのに、なーんか魔が差しちゃったのね……。

熊谷組をたまたま売ったらその5分後に飛び込んできた「台湾の富裕層向け100億円マンション受注」。それと同時に暴騰を始め、産卵期のシャケのようにビチビチ上がった株価は一時間足らずの間に、うぉおおぉぉおおぉ……50円のストップ高。

「ストップ高」……。買い方には夢の言葉だが、売り方にとっては地獄の5文字である。

※……「空売り」のこと。幼少時にデビルマンの洗礼を受けて育った上にノストラダムス世代のせいか、世界崩壊のリスクを常時気にしている私は、株は「株価が上がったら嬉しい」買いではなくて、「株価が下落すると助かる」空売りという手法を主に用いている。

たったの50円?それくらい大したことないんじゃね?と株をやらない人は思うかもしれない。だが、熊谷組は売買単位1000株。50円高くなったということすなわち、売り方にとってはたとえ最低単位の取引であっても、50円x1000で5万円のマイナスを意味する。

そして私の場合は最低単位ではいじっていない。数万株の空売りである。ニュースが出るのが5分遅ければ思いとどまったはずの取引の結果、一気に月収2ヶ月分を損切った時はさすがに吐きそうになった。

まあ長年やってるとこういうこともあるよね、仕方ない、と己に言い聞かせたものの、落ち込んでいないと言えばうそになる。株はメンタルを鍛えるためにやってる面もあるけれど、マーガレット・サッチャーばりの強靱なメンタルの持ち主であっても、こいつはへこむ負けパターンだと思う。

前置きが長くなった。で、上の写真が何かと言うと、やけっぱちになって線路にダイブする代わりに飛び込んだ、インポート食器店で購入した癒しグッズ。
「ミキさん好きそー!」と言われそうな色柄のイタリア製のお盆(木製のノーブランドなのに8千円。そのわりにインドやイランものに比べると仕事は荒い)。そしてバカラのワイングラス。

このグラス、ブランド名を告げずに「いくらだと思う?」と人に見せたら、たとえ「あんまり安く言わない方がいいかな」と気を遣われた結果であっても、「えーと、ごせん……えん?」あたりの答えが返ってきそう。
けれどアンサーは2万円。デパートで買うと定価4万円近くするんだぜ。いや、逆の立場なら私でも「にせん……えん?」と答えるが。

それでもさすが高級クリスタル。外側のカットだけではなく、内側の光の反射もびっくりするほど美しくて、白ワインを注ぐとグラスの中にヒマワリの花が咲いたみたいで、幸福感に酔いしれた。

爪先ではじいた時のチーンという音は、仏壇の高価な御鈴のように清らかで、部屋に悪霊がいたら退散させてくれるのでは?と過剰に期待するほど耳に心地よく、グラスの厚みは取り扱いに神経をつかうほどには薄くなく、かといってあか抜けないほどぶ厚くもなくて、飲み口のカーブは唇に優しい。

ああ、いい食器というのは視覚だけではなく触覚や聴覚にも訴えかけてくるものなんだな、といつもは100円ショップのグラスしか買わない私も、長い歴史を誇るブランドの力を思い知らされた。
いい食器にかぎってすぐ割れるものだから、背伸びして買った可愛いバカラ、慎重に扱うよう心がけなきゃな。

2013年9月26日(木)

週末まで帰ってこないつもりだったのに、うっかりドクダミのことをイヌフグリって書いちゃったのが気持ち悪くて、訂正のためだけに自宅に戻ってきた。
えーっと、これなんて花だっけ?イヌフグリじゃなくて……ドクダミだねと頭ではしっかり分かっていたのに、指は流れるように"INU FUGURI"と綴ってた。そんなにふぐりが好きなのか?!

じゃ、ふぐりだけ訂正して速やかに会社に戻るっス。(昼休みなのだ)

ミキ家の子になった直後のマヤ。生後4ヶ月。

ミキ家のお地蔵さんになったマヤ。生後10年4ヶ月。

2013年9月25日(水)

♪そうさー100%勇気ー もうがんばるしーかなーいさー♪by光GENJIって感じまではいきませんが、今日は風が涼しいし、昨夜はNYダウが三日連続で下げてくれたお陰で、やっと憎っくきファーストリテイリング(ユニクロ)株から逃げられそうでいつもに比べると気分がいいです。

三連休は実家にこもって揮発成分を肺一杯に吸い込みながら、築40年の家の木の部分にペンキを塗って塗って塗りまくりました。このままテクニックを磨いてペンキ職人になるのもいいかも……と思いました。

じゃ、会社行きます。これからまた2,3日実家に戻ります。

ふじいさん、すごい画題を選んだもんだな。廃棄される運命だった野菜が多産と幸福のシンボルと化した一枚。
東京某所の地下道で目にした絵手紙サークルの作品展より。

和子さん宅のマロンちゃんは生きたワンちゃんだろうか、それとも綿が詰まっていて話しかけても反応のないワンちゃんだろうか?
この絵からでは判断が困難だけど、私は単三電池を2本入れたら、ジー、ジーと音を立てながらのそのそ歩くやつだと思うの。

生徒「先生、何を描けばいいか思いつかないんですけど」講師「なんでもいいんですよ。絵手紙は日常の小さなできごとを表現するものですから」という会話が聞こえてきそうな作品。けどタジン鍋って描くの、あんまし楽しくない気がする……。

失礼ねっ!大きなお世話!とドクダミは申しております。

紙と絵筆と絵手紙のコツを与えられたリタイア組が、思いのままに描き綴った生きるよろこび。La dorce vita!

しかしこいつは……。うっかりなのかそれとも確信犯なのか。
友人は「絶対にオッサンの悪ふざけですよ!」と断言していた。私もそう思う。

2013年9月21日(土)

最近いちばん「門外漢だけどマニアの言わんとすることは何となく分かる!」と思ったこと、それはヘボピーが時々自衛隊プラモの組み立てを頼んでいる、旧日本軍マニアB氏の言葉。

大抵のミリタリープラモは頼めば何でも超ハイクオリティーにて組み立ててくれるB氏にヘボピーが、「一番やりたくないのは何ですか?」と尋ねたところ、「うーん……PAC3かなぁ」という返事が返ってきたそうだ。

理由は「ごちゃごちゃしてるから」。たしかにPAC3地対空ミサイル誘導弾の画像を見るとその気持、なんとなく分かるよね……。

←PAC3。操作する人間の数が多くて巨額の税金も投入された大仰な兵器の割に、あんましロマンをかき立てられないという意味でも「プラモまでは作りたくない」のかな。


一週間のご無沙汰です。ご想像の通り、体調グダグダ、精神ブルブル、歩行はフラフラ。生まれたての子鹿のように心もとない。

いや、実際にこのところ足に力が入らなくてさ……。朝、ベッドからなかなか立ち上がれないのは「老化」の一言で片づけて大丈夫なんだろうか?

そういえば自分と同年輩の中村うさぎさん。「急に立てなくなって」入院なさったとニュースで聞いてびっくり。恋愛に対する執着の強さという点では別の星の住民みたいに思えたうさぎさんだけれど、「買い物中毒」だったことにほのかな親近感を覚えていたのだが……。あんなにエネルギッシュな人でも、50を超えると一気にガタが来るものなのかと怖くなった。

それでも、自宅で独りでいると未来への恐怖で体が震えてくるのに対して、実家でマヤと両親の遺骨のそばにいると静かな幸せを感じられるので、このところ実家と会社と整骨院のトライアングルポイントを回遊して、なんとかかんとかやっている。


それにしても、親の死がこれほどまでに精神にダメージを食らわせるものだとは……。それも仲が良かった母ではなくてさして言葉も交わさなかった父の死を、こんなに引きずるだなんてびっくりだ。

新作映画を見れば「お父さん、これ好きそうだな」と思い、市場で美味しそうな食材を前にすると「おっ、今日はご馳走やな!」と喜ぶ父の声がよみがえり、オリンピックのニュースを見れば、ロンドンオリンピックの開会式にはしゃいでいた姿が目に浮かんで哀しみに胸がはりさけそうになる。

そんな私の子鹿のような弱々しさが伝わったのか、近頃は回りの人たちも「済んだことをあれこれ考えたって仕方がないよ」と言う代わりに、「思い出してあげるのは供養になるから、せいぜい思い出せばいいんじゃね?」と言うようになった。ありがたいことだ。


さて、三連休も残すところあと二日。今日はこれから花束を抱えて実家に帰り、ロウソクと線香に火を灯してお経を読んで、お猪口の酒を父に供えてマヤと二人、DVDを観ながら静かに過ごすつもり。

しかし、うっかり借りてきたのが『夜と霧』(アウシュヴィッツ)、『ゼロ・ダーク・サーティー』(中東問題)、『シティー・オブ・ゴッド』(スラムでもがく若人)、『クンドゥン』(チベット問題)ってマゾなのか?こんな精神状態の時には『そんな彼なら捨てちゃえば?』みたいなラブコメにすべきじゃないのか自分!?

まあ、マイナスxマイナスがプラスに変化することを祈りつつ、マヤ孝行に行って来ます。酒も本もDVDも、クパハネ腐女子創作のノートパソコンまで準備して、丸二日間引きこもる準備は万端だぜ!

ルールがなんだ 米帝がどした オレたちUNCHAINED 壁ぶっつぶす!……と言いたい気持は分かるんだけど……。

どうせ器物損壊するなら、そんなに遠慮しなくていいと思うのオバちゃんは。→→→

中指立てて叫んでやろーぜ!
FAX YOU!!!!!

ヘボピーと私の布団の間、呼んでもいないマヤがやってきて川の字になって寝ていると、ああ、自分も人間の仲間だと思ってるんだろうなーと、哀れなような切ないような、たまらない気持になる。

2013年9月13日(金)

おはようございます。本日も空は晴天なり、されど心は曇天なり。
最近思いはじめたんだ。ここまで毎日気持が暗い自分はもう、「うつ」という不自然で改善されるべき状態にあるのではなくて、これが通常モードだととらえるべきでは?と。まぁ牡蠣にあたったボードレール並に憂鬱な毎日は、けっして嬉しいものではないんだけどね。

昨日図書館で『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』を借りようとしたところ、発売直後の本だというのに、すでに予約パンパンの数ヶ月待ちでびっくりした。「予約:90件」って、みんなどれだけ日本の未来に懐疑的なんだよ?!
この件数だと、回ってくるのは数ヶ月先、買ってもいいのだが、多分書いてあるのは「資産を円建て定期、外貨預金、投資信託、金投資に分散投資せよ」に決まってるから、立ち読みでいっか。

日本の未来といえば東京オリンピック。日本中が歓喜に沸く中、私はますます憂鬱である。
いや、マドリード開催に大金を賭けていたからではない。「7年先」と具体的に呈示された未来が恐ろしいのだ。

これが若者なら、7年先にはどんな仕事をしてるかなとか、素敵な人と一緒に暮らしてるかなと明るい未来を思い描くところだろうが、自分の7年先にはマヤも、大好きな親戚の2,3人も確実に世を去っていると思うと、もう耐えられなくてな……。未来への恐怖のあまり、色々と手じまいたい気分になっている。

で、手はじめに手じまったのは株と為替。
一昨日の日記に「マネーゲームで現世への執着を残しておかないとまずい」と書いたはなから、なんかもう、経済や政治ニュースにぴりぴりして、儲けた損したに振り回されるのが心底めんどくさくなった。もうこんなことはやめて、森に帰ろう……。

そういうわけで、この三連休は森にこもってマヤと過ごします。犬をなでながら映画三昧で酒を飲むのが一番いいや、と思うようになった今日このごろ、体重が ずんずん増えることだけが問題だ。

ヤングで2323(ふさふさ)だった頃の豚っこ大将。
散歩させると「なんて種類ですか?」とよく尋ねられたようで、父母が「イングリッシュコッカスパニエル」と記したメモが出てきたりするよ。

我が家にお泊まりに来ていた時、窓枠に手をかけて立ち上がるマヤに「ねえたんのおうち、おもちろいねぇ〜(=´ω`=)」などと話しかけたものだが、まさかお腹の急降下でギリギリボーイだったとは……。

この三分後、うちで一番お高いペルシャ絨毯に消えない染みを付けられて、泣きじゃくる羽目になるのであった。

料理をしているとタタタ……と駆けてきたと思ったら、なんのためらいもなくすっぽりカゴに入ったさわやかコッカースパニエル。

人が忙しくしてるところへやって来て、わざわざこんなことしなくてもいいと思うの。

キゥイの箱にも入ってみました。

箱を見せると何はともあれ一度は入ってみようとする欲望はネコにしかないと思っていたのだが、太った猟犬にもあるらしい。
父がガムテープで補強して、再利用を可能にしている。

おリンゴの帽子をかぶせられてむくれてます。葉っぱまでつけてバッカでぇ〜(笑)

ペットショップにはリンゴだけではなく、ミカンだのサッカーボールだの、エビフライだののかぶりものが並んでいるあたり、バカなのはイヌではなく確実にヒトの方。

2013年9月11日(水)

←「コミュニケーション麻雀」の牌、想像を超えてでかかった。

カリスマ投資家ジョージ・ソロスいわく、「間違った取引をすると頭痛や体の痛みや寒気がする」そうだが、常に体のあちこちが痛い私はもう投資から足を洗った方がいいのだろうか……。オリンピック銘柄の選択を間違ったせいで、頭が割れそうに痛いです。

それでもまあ、今年に入ってアベノミクス(口に出すにはこっ恥ずかしい言葉だが)の恩恵を、スズメの涙くらいは受け取れているので、今は比較的ゆったりした気分で市場と向き合えてるよ。

ぶっちゃけ一週間のうち4日は「これ以上生きるの、しんどいなぁ」と思ってしまう精神状態だし、マヤの世話以外にとりたててやりたいこともないもので、せめてマネーゲームで現世への執着を残しておかないと、冗談抜きでまずい。

そんなもんで、今はもう、コミュニケーション麻雀を楽しみにする老人のように、市場でぼつぼつ遊ばせてもらっている感じだ。

そんな感じで「べつにどうだっていいやー」と肩の力を抜いたスタイルに変更したら(「脱力投資法」と命名)、大きな益も出ないけれど、あまり損もしなくなったのが不思議。まあ、小遣い稼ぎなら、今は投資環境がいいから、誰がやってもそうでかいマイナスは出さないと思うわ。

で、1万、2万とコツコツ積み上げた小銭がけっこう貯まったので、久々に何か買おうと思いたった。しかし、これまでならお金はファッションと旅行と外食に使っていたけれど、きれいに装って外出したいという欲求が全くなくなった今、服も宝石や時計への欲望もきれいさっぱり消え失せたせいで、デパートに行ってもちっともそそられない。

その代わりに買ったのは漢方サプリ一年分。20万円也。一日分あたり6錠で520円と、ランチが食べられるありえない値段のブツだけど、でも、これを飲むと翌朝は鬱が少しマシな気がするので、健康第一で飲んでいる。「健康」が一番だなんて、自分も年寄りになったなぁと嫌になるけど、これも生物として自然のなりゆきだよね……。

もう一つ欲しいのは、こちらも年寄りグッズ「仏壇」。

写真の箱だけで40万。さらにこれを置く台に40万ほどかかりそうなので、総計80万仕事。さすがに迷っているけれど、このデザインなら我が家に置いても他の家具とバランスが取れるので、酔っぱらった勢いで買ってしまったらごめんなさい。

父母が他界した際に、私をなぐさめるために友人がお菓子を送ってくれた。

これは父が亡くなった時に頂いたゼリー。宝石箱みたいだ。スイーツは心を癒すものだと実感した。

こちらは母が亡くなった時に頂いた月餅。直径約2.5センチと指先でつまめるサイズで、餡の味はひとつひとつ異なっており繊細。

空が二色に分かれて不気味な夕焼け。次の日に大地震でもあるのでは?と不安になって株と為替のポジションを軽くした……。

父も母もイリも、生きていた頃はこうしてベランダから仕事に行く私を見送ってくれた。今はマヤにバトンタッチ。いつまでも首を出している犬を見ると、胸がぎゅうっとなる。

2013年9月10日(火)

区の広報誌「ペチュニア通信」より。「青春をカタロウ会」の昭和っぷりとか、ここまで舞台を作り上げて「チョイ飲み」するのはノンアルコールビール?!とか、突っ込みどころが多いイベントである。

また、「こんなの知ってる!?『コミュニケーション麻雀!!』」もそんなん知るかい!って巨大牌をぶつけたくななったが、「ちょっとその牌取って〜」と自然に会話は生まれるし、指先を使って脳も活性化されるしで、冷静に読むといいことづくめのようだ。
私もお向かいの牌を取るのに一苦労するほど体が弱ったら、「コミュニケーション麻雀!!」ぜひやってみたいと思う。


ようやく戦いが終わった。
盆前に開戦してから終戦まで約一ヶ月。長く厳しい戦いであった……。

今回の交戦相手は体長約8ミリ、まだらの入った茶色い羽で舞い狂う成虫と、体長0.5ミリ〜1センチ、薄ピンクの軟体をうねらせながら米びつを蹂躙しまくる幼虫──ノシメマダラメイガ。

いや、盆前からこのごろなーんか台所に茶色い羽虫が多いなぁ、どこから入ってくるんだろう?と不思議に思いながら米びつを開けたところ……ギョエエエエエエエエエエ──ッ!!(さぶいぼ)
そこにはカイコのような、ウジのような、目にした人間のニューロンをショートさせそうなキモい幼虫が、白い米粒の間でえっさかほいさと運動会しているではないか!

その日から開戦した虫との戦い。
卵と目に見えないくらい小さな幼虫はもうあきらめるとして、視認できるサイズの虫は絶対に口にしたくない。
だもんで、米をほんのちょっぴり浅い皿に入れては、スプーンで幼虫を一匹残らず取り除き、きれいになった米はふるいにかけて虫の食べかすを除いた上で小袋に分け、冷蔵庫にしまう繰り返し。
ちっちゃな米粒の間をピンピン逃げ回る0.5ミリの小虫どもを選別していると、肩はこり、目はシクシク。でも米びつが空になった時には、久々に何かを成し遂げた!という達成感に酔いしれた。

だが……。米びつは綺麗にしたのに、羽虫はちっとも減りはしない、むしろ日を追って増えてるような気がする。WHY?。
不審に思いつつ、虫が一番激しく飛び回っている場所に注目したところ、発見したのは台所の隅に積み上げられた5キロ入り米袋x2。おそるおそるビニールの透明部分から覗いてみれば……。

またしてもギョエエエエエエエエエエ──ッ!!(さぶいぼMAX)未開封だと安心していたら、中で思いっきり繁殖してやんの!

それからは朝から晩まで米から幼虫を分別する日々。
簡単そうかもしれないが虫の量がハンパないもので、ひとにぎりの米をクリアーするのにも、けっこう時間と集中力を要する上に、1センチ弱まで育ったやつらは、ちょっと目を離すと米袋から脱出して、のびたりちぢんだりしながら壁をはい上がってたりするもんだから、背筋が寒くなりすぎて風邪をひきそうだ!

それでも生来のしつこい性格を開花させ、5キロx2袋の処理も終了。
だが、やったーっ!と喜んだのもつかの間で、父の部屋の押入に入れっぱなしだった5キロx3袋が発見された時には、冗談抜きで絶望した……。まあ、盆の四連休にも遊びに行かず、やりとげましたけどね、30キロ分の虫退治。

だというのに、おかしい。虫はちっとも消えてくれない。
すべての米はオールクリアにしたはずなのに、目覚めると天井から幼虫が糸を引いてぶらさがっていたり、疲れて仕事から帰って電気をつけると、壁で休んでいた羽虫が一斉にバババババと飛び立ったりと、ミキ家はハウスオブテラー、虫屋敷状態に。

そんな中、私とヘボピーはある時はエレン・イェーガー@進撃の巨人の気分で「駆逐してやる!」と叫びながら、またある時は「ほんまは殺生したくないんやけどな……」と哀れに思いながらもひたすら成虫を退治し続けたある日、ついに敵の本拠地を発見!!

それは戸棚の中の餅の粉。父が田舎からもらってきて、「これで団子作らなあかんなぁ」とずっと言っていたのに作ってやらなかったもので、それを捨てたらようやく虫は見かけなくなった。
父が食べたがってた時に団子、作ってやればよかったなぁと胸が痛んだ。

いやー、参った。さすがのもったいながりも、途中で米ごと捨てそうになったがやり遂げた自分を賞賛したい。いや、正直なとこ、最初は気持ち悪くて吐きそうだった幼虫も、だんだん慣れてきて、米粒と幼虫を分ける作業がけっこう面白くすらなってきたよ。視力は確実に下がってそうだが。
そういえば10代の頃は宝石の鑑定士になりたいと思っていたものだが、けっこう向いていたかもしれない。

米粒より小さな幼虫をスプーンですくってより分けながら、女王アリを求めて朝から晩までアリの巣をほじくっていた幼い日々の記憶がよみがえった。(ネスカフェの空きビンの中でアリの王国を作らせようとしたのだが、女王アリがいないとアリは巣を作らないと聞いたからだ)

いやー、三つ子の魂百までと言うけどほんとだね……というのはおいといて、米の「未開封」が信用できないことを思い知ったノシメマダラメイガとのバトル。
みなさんも台所を虫に支配させたくなければ、買った米はすみやかに米びつに移した上で、唐辛子なりわさびパウダーなり、米びつ君なりを放り込むのをお忘れなく。

ある日突然街の中心部にある“自転車放置禁止区域”にこんな奴らが出現した。見てるぞ!違法駐輪!ってことなのだろうが……。

いつ見ても空気並みにスルーされている。

雨上がりのある日、『カリフォルニア・ドールズ』を見て映画館を出たところ、チュン!チュン!と精一杯さえずる声。チュンチュンの主を捜したら……。

まだろくすっぽ飛べない子スズメいっぴき。巣から飛び出したはいいけれど、おかあちゃんはいないし、どうすればいいか分からなくて途方に暮れているのだろう。

たまたま持っていた米をまいてやったら、こわごわついばんでいたよ。
ちんまいスズメ一匹にライスシャワーをあびせたせいで、あたりは結婚式が終わったばかりの教会エリア状態。

某証券会社の新商品。踊ってばかりで儲けさせてくれそうな感じがしないのだが。

怒ってます。

角を曲がるといきなりこの看板。いつ何時さばかれてもいいように、サバイバルツールをバッグに入れておこう!

2013年9月4日(水)

おまた、パカーン。中央のパルキーみたいなものは、おちんちんじゃありません、おしっぽです。

ご無沙汰してます。相も変わらずモーレツ鬱です、すみません。

父の命日が近づくにつれて「一年前の今日はこうだったなあ」と明白に思い出すせいだろう、徐々に精神状態が悪化していたのだが、叔母(父の妹)がお線香を上げに来てくれた一周忌でトドメさされたって感じだよ。

一周忌までの一週間、親戚に見せるために、この10年間に撮った家族写真のデータを検索・CD焼き付け・プリントアウトした上できちんとアルバムに整理、動画は再生できるかチェックして……とマメな性格を爆発させた結果、嫌でも元気だった頃の父母の思い出と対峙しなくてはならなくて、自分で自分の首を絞める結果に。

写真をチェックしながら、ああ、あの時にもっと優しく接してやればよかったなあとか、この時お父さん、こんなこと言って喜んでたなぁとか、果ては、どうしてお母さん、アルツハイマーなんて最悪の病気になっちゃったんだろう。本当なら何の心配もなく幸せな老後を送れただろうに!という、それを言っちゃおしまいよ的な、根元的なところまで後ろ向きに考えるようになってもうアカン。

加えて、叔母は私がもー大好きな人なんだけど(叔母に限らず、親戚全員のこと好きなのだ)、距離的にも離れている叔母とは、父の死去によってこれから先、徐々に疎遠になるであろうことが悲しくてたまらない。

また、出来のいい息子二人と優しい嫁と、孫4人に囲まれて幸せそうな叔母の家族ぶりを見ていると、己の父母は孫の一人すら見られなかったことがしみじみ哀れで、そして、父が生きていた頃に比べて、「血縁者」としてのかかわりが薄くなってしまった叔母が、なにか遠い存在になったように感じて、叔母が帰ったあと、父母の仏前で灯明をともしながら寂しくて泣きたくなった。

あーあ、なんかいつ見てもらっても鬱々としてるから、ここを見てくださる方には申し訳ない気持でいっぱいだ。ほんとごめんなさい……。

それでも、寝込むまではいかず、毎日ちゃんと会社に行って、投資で一喜一憂し、休日はマヤをなでながら読書&DVD鑑賞にいそしんで、時にはモッコリを見に映画館に出かけたりしているので(『マン・オブ・スティール』見たよ!レポはまたの機会に。)、そこまで心配ありません。
今はただ、心が痛みすぎて明るい気持になれないだけ。1,2年かければ元気になれると思いますので大丈夫です。

「おかあさん、おかえりなさい!」どう猛な密林の支配者も、うちに帰れば優しい母の目になって我が子をなめてやるのです。

ヒョウ、ジャガー、チーターといった大型猫科獣の平均出産頭数は2−3匹だそうなので、コピー&ペーストで大暴れしている実質3匹のこいつらは、兄弟と見なしてもいいだろう。

それにしても「ジャガーの平均出産頭数」とググったら、「ジャガー横田」「45歳で妊娠、出産できる確率」みたいなのが真っ先にヒットするの、やめてほしいの。

このヒョウたちが生息するのは動物図鑑と思いきや、下町のオバちゃんショップで一押しディスプレイされているシャツの中。
「2280円」というハンパな価格が気にかかる。

ものすごくオーソドックスそうだけど、現実には意外と見ないチャイナな店名。

人類を滅亡させるかチャンスをやるか、最終判断を下すために地球に派遣された主人公が、人型にメタモルフォーゼしてバイト中。そんなマンガの舞台になりそうだ。おいヒトシ!「スナック来夢来人」に出前行ってきな!