☆☆セントカテリーナ修道院☆☆

東ローマ皇帝ユスティニアヌスが541年に建設したギリシア正教の修道院。シナイ山のふもとにある。
             
モーセが山に聖なる山に入る時に見つけた「燃える柴」の実物には軽い感動を覚えた......いや「燃える柴」にモーレツに感動する人たちを見て感動したというべきか。

この柴はこの場所以外には根付かないとガイドブックには書いてあるが、もしそうなら世の中には不思議なことが沢山あるもんだ。

手塚治虫の漫画「夜よさようなら」に登場するサボテンは、自分に優しくしてくれた日本の少年を恋うるあまり、はるばるメキシコから日本までついて来たのにさ、この柴は頑固モノ。あ、モーセに恋したからこそ、ここで頑張ってるんだろうか。

<写真右>火の中にあってもけして燃え尽きることがなかったという有名な「燃える柴」と敬虔な信者さんたち。

この寺院には萌えるいや燃える柴の他にも、モーセが妻に出会った井戸や貴重な古いイコンなどが色々あるのだが、湿った空気に何となくブルッときた我々は30分足らずで出てきてしまった......。

セントカテリーナ・ゲストハウス。修道院の隣にあるので、シナイ山登山口が近いという意味では楽そうだ。

(写真左)モーセが地方祭司の娘さんたちを意地悪男から助けてあげて、羊たちに水を飲ませたという「モーセの井戸」。せめて同じ色のコンクリで修復した方がいいんじゃないかしら。


☆☆ファラオの風呂(ハンマーム・ファラウン)☆☆

「ファ、ファラオの風呂〜〜っ?」(レモンジュース吹く)

2005年5月の旅行は、古代エジプトになんら興味のないヘボピーに遠慮して、古代エジプトオタクコースのみならず、若い女の子でも喜ぶ?普通の観光地(シナイ山とかオアシスとか白砂漠とか)もしぶしぶながら旅程に織り交ぜていた。

そういうわけで、19王朝あたりまでのエジプト単体萌えの私にとっては、肩の力が抜けすぎてブラブラなシナイ半島行きだったはずなのだが......

シナイ山への道すがら「ファラオの風呂」なる怪しげな場所に立ち寄ると聞いた瞬間、湯につかるファラオの艶姿を思い浮かべて、レモンジュースを吹くと同時に心に鳴り響く警戒警報。

レッドアラート!萌え要員総員配置につけ! しょぼくれていたMOEフィールドも大・全・開。

まぁどのファラオが浸かった風呂なのか分からない上に、王都からは遠く離れたシナイ半島にあるってあたりに一抹の疑念を抱きつつも、シナイ半島唯一の萌えスポットとして期待マンマンで向かったアイン・ムーサであったが......。

カイロからシナイ半島に入ったあたりでお昼を食べたレストラン、に向かうヘボピーさんとマルワどん。

ところでキョウチクトウはエジプトにも普通に生えてたけど、みなさんはこの植物にどのようなイメージをお持ちだろうか。
私の場合は「不快指数最高潮の季節に、排ガスまみれの高速道路の中央分離帯に生えていて、見る者をますます汗ばませる木」ってネガティブイメージが強いのだが。

リゾート地として人気の高いシナイのビーチ。繁忙期にはこのレストランも、二の腕とすね毛を自由奔放にむき出した欧米人ツーリストでてんやわんやなのだろう。

だが、ゴールデンウィークが嬉しいのは日本人だけらしい。5月はまだまだオフシーズンと見えて、客は私たちのみ。高く取った天井を寂しい風が吹き抜けていた。

レストランの窓からの風景。古墳みたいなホテルの部屋からビーチまで、ダッシュ3分徒歩5分。

チェリオ・ブルーソーダ色の海そして、すがすがしいまでに無人のビーチ。

<シナイ半島2につづく>