3月31日(土) 夜中の4時に「○○につきましては」と打とうとしたら、いきなり「憑きましては」と変換されるとゾッとする。 昨夜は二重三重に入れ子になった夢を見た。とかく夢をよく覚えている方だが、こういう構成は自分にとっても珍しいパターンだ。 夢の中で私は、「おっきなゼリー」の新製品を食べている。 さすがに私も、甘いゼリーと炒め野菜のコンビネーションに「美味いっ!もう一つ!」と叫べるような通人ではない。 それはなんと、10年以上前に亡くなった祖母。 祖母の夢を見たのは、亡くなってから初めてのことだが、よりによってこんな形で出てくるとは、BAKA大好きだったおばあちゃんらしい。(笑) さて、祖母の一言で目覚めた私。 だがその時、開いたページに描かれていた19世紀末フランス軍士官が、やおら本の中で会話を始めた。 フランス人で白いボンタンとは、そりゃねぇだろ!……と突っ込んだ時に、夢の中の夢で目が醒めた。 そう思いつつパソ部屋に行くと、机の上に一辺30センチほどの木の箱があるのに気が付いた。ずいぶんと使い込まれたような、手垢で黒々と光った木箱。側面には一カ所だけ小さな穴が開いている。 その穴を覗いてみると、そこには満開の桜の樹下で恍惚と花を見上げる夏目漱石と忠犬ハチ公の姿。 するとその時……「オイこらテメェ!なにやってんだよ!」 さっきまでのメルヘン気分はどこへやら。「なんてガラの悪い犬なんだろう!」とあきれたところでまた目が醒めたのだが、それはまた夢の中で…… 「朝起きると幸福そうな顔でこときれていた」という話は時折耳にするが、お亡くなりになった方の中には、ひょっとするとこういう重層的な夢の世界で迷子になって、戻ってこられなかった方もいるのかもしれない。 |
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3月30日(金) ……クズです。私はどうしようもないクズです。 年に2,3回はこの台詞を呟いている気がしないでもないが、「恥の多い生涯を送ってきました」という太宰の言葉が、今日はやたらと心に染みいる。 本日は会社の決算賞与日。 ボーナス袋を抱えたまま(我が社はボーナスだけは現金支給なのだ)、定期メンテナンスから戻ってきた機械式時計を取りに、行きつけの時計店に立ち寄ったのが運の尽き。 うぉあおぅぉあぁ……(悶絶)時計屋に行く前にちょいと銀行に寄って、紙幣を預け入れさえしていれば、今ごろこんな風に頭を抱えて転げ回るハメにならずに済んだのにさ! 最近になってようやく、機械式時計のメンテナンスがいかに大変かに気がついて(※)、愛していた機械式時計コレクションから、3本の超美形を泣く泣くコメ兵に売り渡したばかり。 だから考えようによっては、今回入手した新しい恋人いや恋時計と古い恋人を替えただけで、ボーナスを充当したってわけじゃなという言い訳も成り立つのだが…… 幸いにして明日の夜には、両親とヘボピーの誕生日をまとめて祝うため、マヤっこには留守番させて食事に出掛ける予定がある。だから贖罪と言っちゃなんだが、せめて食事代くらいは出させてもらって、ぜいたくしてしまった自分にムチを入れたい。 プラス、ヘボピーには気持ちだけでもボーナスのおすそわけをしたいのだが…… |
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3月29日(木) 気温の上昇と共に桜の蕾がひとつ、またひとつとほころび始めているが、私の頭の中でも大輪の妄想の花がふるふると花びらを震わせているよ。 ウォートラン萌えは相変わらず健在。最近ではついに脳内のハーネマン様が、私に頼まれてベルリンの庭でバラの害虫駆除をして下さる……そんなレッドゾーン妄想に到達してしまった。 キャンディキャンディのアンソニーじゃあるまいし、それって軍人妄想としてアカンのは言うまでもないが、会社でヘトヘトな時に、妄想の舞台を硝煙のかほり漂う戦場に設定するほど気丈でもない。 実はさっき会社の決算打ち上げ食事会から帰ったばかりである。 立ち上がったとき、振り返ったとき……ちょっと体を動かしただけで、体のあちこちから「ペキョッ」というなんともいやらしい音がするのは気味が悪いし、心なしか偏頭痛までしてきた。 ただ、そんなに具合悪いなら、このまま寝床に直行すればいいのだろうが、一番上段に「阪神選手 陰毛焼き」を置いたままにしておくわけにいかない。 何故そんなにキバらなきゃなんないのか? 以前から当家を覗いてくださっている方ならば、お下劣オッケーBAKAウエルカムの面々が揃っていると固く信じているのだが、ミクシィ経由の、それも1945年に公刊された絶版小説が好きだという皆様が、一体どういうノリなのかまったく想像がつかない。 ……っていうか、40年間ならいざ知らず、今頃「エジプト人」について熱く語り合いたい人が、果たして存在するのだろうか?と、そもそもスタート地点からして問題ではあるのだが。 「ただただ、われ自らの哀れなる心に平安を得んとの願いにして、わが運命の枡も今ははや満たされた」なんて古めかしい文章が、文庫本全3巻に渡って小さなフォントでページをびっちり埋め尽くしている、という体裁ゆえ、エジプト好きからすらも「読むのがめんどくさい」と敬遠されがちみたいだしなぁ。 そんな状況だが、万が一同好の方がミクシィのマイホームを伝ってこちらを目にした時、いきなり日記最上段が「陰毛焼き」ではびっくりされかねない。「下ネタを連発するような管理人のコミュはイヤ!」とばかりに警戒されて、出来るお友達も出来ないではちょっと口惜しい。 ……とまぁ、これで取りあえず「日記最上段を入れ替える」という目的は果たせた。もう限界、とりあえず寝る。 ここしばらく日記のノリが悪いので、我ながら落ち着かないが、今夜はとにかくおやすみなさいフランシス。 |
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3月28日(水) 我らがトラトラタイガース、今年こそV奪回してくれるのだろうか。そう思いながら本棚を整理していると、山と積まれた同人誌の間から、2005年4月2日付けの大スポが出てきたよ。 スポーツ紙は滅多に買わないのだが、思い出した。この時だけは見出しに心奪われてKIOSKに走ったんだっけ…… 「きょう1日開幕のセ・リーグでV奪回を旗印に燃えている阪神タイガースの若トラたちが決死の「陰毛焼き」を敢行した。一致団結を確認し、大いに盛り上がったのだが、ひとつ間違えば、大事なところが丸焼け、世間のひんしゅくを買うハメになったところ」 アホや……焼く方も焼く方だが、トップ記事にこれを持ってくる方も大アホや……これが日経やNYタイムズと同じ「新聞」メディアに属するとは思えん。 紙面には他にも「某若手選手ライターで自ら着火」「激しい火花に拍手とおたけびの嵐」「本誌記者も『陰毛焼き』体験」、さらには“火をつけて腰を振る”という命を賭した秘技「ジャングルファイヤー」など、心躍る見出しが踊っている。おおお!私も若トラと共に激しい火花におたけびを上げたいっ!……って自分のには火はつけないが。 セ・リーグ開幕まであとわずか。選手会の決起大会では、今年も秘技・ジャングルファイヤーが敢行されたのだろうか。 |
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3月25日(日) 夢にナポレオンが出てきた。 その影響もあるのだろうか、夢の中のナポレオンはエジプトのとある遺跡で、木棺の中に収められた貴重な香料と、ヨーロッパでは調合不可能なブルーの顔料を入手して、それらを売りさばき戦費とせしめんと、ある貴人の墓をあばかせていた。 実際にはそんな香料も顔料も存在しないものだとは思うのだが、夢でそれらは木棺の内側にべったりと貼り付いており、棺を壊さない限り取り出せない。 それを横から見ていた現代人である私は、「貴重な遺物がバラバラに!」と気が気ではない。でも、人夫たちが遺物の保護のため、皇帝の命に背くなんてことがあるはずもない。 腹が立つけれど遺物が蹂躙されるのをなすすべもなく見つめるしかない私は、せめてもの腹いせのつもりだったのだろうか…… 「俺の 屍を 越えてゆけ」 「はっはっはっ!なんと書いたのだ?」とやたら上機嫌なナポレオン。「邪を払う東洋の呪文でございます」……だなんて、ホントの意味が知られようものなら、一家そろって縛り首だっつーの!! そんな北斗の拳テイストの台詞を、なぜセミヌードのナポレオンに書いたのか……馬鹿らしい夢には慣れているが、さすがに目覚めた瞬間に、「アホか自分」と呟いてしまった。 だけど同じ夜に見た「庭の松の木の、下から数えて9番目の枝に乗せられたさかずきを、高枝切りバサミで必死にはさみ取ろうとする夢」の、なんだか不気味な意味深っぽさと比べると、相手がサウナ上がりのオッサンなだけに、はるかに罪なく明快な感じはしないでもない。 |
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3月25日(日) 昨夜は久々に実家に帰らず、どこに出掛ける予定もなく。 「上半身のトレーニングだけなら……」とヒザをかばいつつジムに行ったあとは、電車に乗って大阪へと。いつもの回転寿司屋で夕食にした。地元には回転寿司屋がほとんど無く、またあっても高いばかりなので、つい食いだおれの街まで遠征しちゃうのだ。 ご存じの通り回転寿司店では、くるくる回っていないネタでも注文すれば握ってくれる。そしてその時、私はイクラが食べたかった。見ればベルトの上には、いつからそこにいるのか分からないイクラが、たった一皿だけくるりくるりと回っている。 菓子の賞味期限にはこだわらないが、こういう店で「捨てられるくらいなら……」とエコ精神を発揮するのはよくないものだ。 口に入れた瞬間、ミイラ並みのネタの乾燥っぷり、舌に貼り付くノリの湿りっぷりに、思わず漏れる呻き。 その後はいつものレディースバーに直行。この店は平日はヒマすぎてオーナーの事務所と化しているらしいが、週末はいつ行っても、わんさかいるカップルの熱気でムンムンしている。 そこで隅っこに座り、静かに店の書棚からゲイ雑誌を取り出しては、映画や美術の情報をゲットするのが私のこの店でのスタイルである。だが昨夜は珍しく、オーナーと軽めの政治話になった。 なんでも石原都知事、「オリンピック誘致をする際に、美しい日本の恥をさらすような汚らわしいモノは撤去すべし」と、歌舞伎町と新宿二丁目を潰そうとしているそうでびっくり!オイオイ……それって日本で公営カジノをやろうとしていた人間の発言なのか? まぁ確かに人間の欲望がアラベスクを織りなす歌舞伎町も二丁目も、面白い場所ではあるが、逆立ちしても美しいとは言えないよね。けれど、色んな価値観を呑み込んで、清らかなものも濁ったものも相混じるのが、大都市の面白さだと思うんだがなぁ…… 石原都知事のこの発言(単なる発言なのか、それともすでに水面下で準備が進んでいる計画なのかは知らないが)、セクシュアルマイノリティー間ですらあまり知られていない情報だそうなので、ここを見た東京在住のゲイやビアンの方、どうぞお友達にも知らせてみてください。 こういうネタはヲタサイトでしても余り楽しくないので、これ以上は止めておく。ただ、今回の都知事選の行方にはかなり興味あるな。特に投票率に。「結局何も変わらない」と思ってる人たちが多くて、思ったほどは伸びないのかもしれないけど…… それでは実家に帰ります。先週、母と一緒に行動するのはもうヤメだ!と叫んだものの、やっぱり歩けるうちは付き合わなきゃ、寝たきりになってから激しく後悔しそうなので、気晴らしに先祖供養のお寺へでも連れて行くよ。 |
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3月24日(土) 本日エジプト系日記も更新してます。 地元デパートで開催中の「華麗なるハリウッド映画衣装展」を見に行ったのだが、そこで目にしたヴァンプな黒いワンピースがたいそうカッコよかったので、自分も無性にワンピースが欲しくなった。 イスラエルデザイナーの手によるベネチアグラスのネックレスをいくつか衝動買いしたところなのだが、このアクセども、いつも着ているメンズファッションにはてんで不釣り合い。 スカートはこの15年間ほど、ただの一度も履いてないけど、今ならトレーニングのお陰で足も少しは細くなっている。私のスカート姿でも、ギリギリで歩くジェノサイド兵器と化さずに済みそうだしね。 そこで串カツをかじりながらカレに、「ワンピースを着たいと思ってるんだけど」とおずおず打診してみると、「えぇえぇーっ!?日本沈没や!」とびびられた。 「マトリックス」のトリニティー、GIジェーン、「コナン」のヴァレリア……彼が日本人男性には珍しく、ソルジャー系外人女性マニアだとは分かっちゃいたが、まさかそこまでフェミニンを拒否されるとは…… |
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3月23日(金) ヒザの調子をこれ以上悪化させるのが怖くてジムにも行けず、一日おきに整骨院に通う毎日。 まったく、あの日立て続けに2回も風呂に入るんじゃなかった…… とにかく、いまさら後悔してもしよーがない。これ以上悪くなると、病院の待合室で大ボヤキ大会を開催中の、関節痛のおばあちゃんの運命が待っているので、今はヒザをかばいつつ、Vシネマにおける金貸しのボスのように大仰に椅子から立ち上がる毎日だ。 あ〜あ、こんなことを繰り返すたびに、せっかく付けた筋肉がまた落ちちゃうんだよなぁ!ちょっと付いたと思ったらケガをして、またちょっと付いたと思ったらヒザカックン……天の意志は私に筋肉を付けさせたくないのだろうか、とちょっといぶかしく思う今日この頃である。 ところで、ミクシィの方の手塚治虫コミュで見つけた、手塚キャラ成分分析をやってみた。手塚好きの方、やってみて下さい。 どんな美形キャラが出るのかしら、ドキドキ……と、まずはミクシィで使っているHN(バイト先で使っていた源氏名でもある)を入力してみた。 ご存じの方も多いとは思うが、コバルトとはアトムの兄弟であるウマズラの地味系少年である。 うりざね顔ってところは確かにコバルトと私は似てるけど……と思いつつ、今度は本名で成分分析したみたところ…… |
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3月21日(水) 神戸で開催中の「ミイラと古代エジプト展」について取り急ぎひとことだけ……
あのポスター、向かって右に今回の目玉であるネスペルエンネブウのカルトゥーシュ棺が、左手にはCTスキャンで立体映像化された彼のミイラの写真があるのだが、このミイラの頭にメンタイコみたいなものが乗っかっていることに気が付かれた方は、慧眼の持ち主である。 ←こういう程度の引用でも写真は使えないのでめんどくさい、けど仕方ない。 実はこれはメンタイコではなく、形状的には丸くひらたくて、むしろフリスビー。その正体はといえば、つくりの粗い素焼きの皿だそうなのだ。 なんでミイラが頭に皿のっけてるのか? ミイラ作成の際、松ヤニを入れていた皿を、古代エジプトのうっかり八兵衛が死者の頭部の下に置いたまま放置。 2800年間隠し通されていたミスが、21世紀のハイテクによって衆目の面前に晒し出されるだなんて…… ……てなわけで、今回の展覧会で私の心に一番残ったのは、やはりこのうっかりエピソードだった。 皆さんも今後もし「ミイラと古代エジプト展」のポスターをどこかで目にされることがあれば、頭に皿を乗せたネスペルエンネブウさんに注目&合掌して頂きたい。 |
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3月21日(水) アイタ〜〜〜っ!!ヒザやっちまった!! 転んだのではない。ぶつけたのでもない。おとといの夜、ベッドでごく普通に寝ていると、左のヒザのお皿が突然ガクッ!という衝撃と共に外れたみたいになり、一瞬後に元に戻ったのだが、その傷みに飛び起きたのだ。 「元に戻ったみたい」とはいえ、そこには微妙なズレが生じているようで、朝起きると痛みが残っていて何ともイヤ〜なかんじ。 ヒザが痛い、ヒザが痛いとおばあちゃんがぼやく姿は、日本全国津々浦々で見られるものの、ババァとはいえまだ若い私がヒザ痛だなんて洒落になんない。 処置が早かったのと先生の腕がいいお陰で、幸いにして今のところは曲げても大丈夫みたい。ただ、昨夜のクマのように咆哮した激痛を思い出すと、靴を履くのはどうも怖いなぁ。 しばらくは年寄りのようにそろそろ動かなきゃね。いつもなら頭の中にレンジャー部隊を思い浮かべ、迅速果敢をモットーに行動しているが、こうやってスローモーションで動く方が、「たおやかな女性(ルビは「ひと」ね」だなんて勘違いされて、たまにはいいかもしんない。 それではこれから母を美術館とデパートに連れて行くよ。 |
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3月18日(日) はぁあ〜、今実家から帰りました。 ……とはいえ、実家から駅まで30分、駅から自宅まで30分の計1時間を大荷物を背負って歩くのはかなり疲れるわい。こういうことを毎週続けていたら、少しずつ足の骨が摩耗して、50才になる頃にはダックスフンドみたく短足になっていないかちょっと心配。 さて、12時半まで惰眠をむさぼった土曜日とはうって変わって、今日は平常時間に起床。それなりに時間を有効利用したので疲れてはいるが心地良い。 母を買い物に連れて行って、マヤの毛玉を刈って、父と葬式と墓の話を詰めてから、立て続けにDVDを二本見た。 今日見た二本は、ゲイ雑誌で取り上げられていて面白そうだなと思った「真夏の夜の夢」。もちろん原作はシェイクスピアだが、舞台を19世紀初頭のイタリアに移して若干のアレンジを加えてある。 「スカイキャプテン」の方は、子供向けコミックみたいな作品で、ストーリー自体は実にしょーもなかったし、ジュード・ロウは他の作品の時ほど綺麗じゃなかったという点では期待はずれ。 ただ、アンジェリーナ・ジョリー演ずるSM風味のアイパッチ中佐と、マトリックスのトリニティーっぽい女ロボットのボンテージファッションが、ゾクゾクするほどカッチョよかったので、ボンテージの女戦士にグッと来る同好の諸氏には、見てソンは無いとプッシュしておきたい。 そして「真夏の夜の夢」。これはもう、まばゆいばかりの美しさに感動するあまり、実家のボロテレビの前でゴーゴンの犠牲者のようにフリーズするばかりだった。 映画が始まってしばらくは、どうってことないイタリアの貴族や下々のものの生活が映し出されていたのだが、カメラが妖精の王・オベロンのしろしめす森へと移動するや否や、画面がいきなりピエールとジル(有名なゲイ写真家。ラメ入り遊戯王GXカードの100倍ほどキラキラした写真を撮るヒトたち)を彷彿とさせるゴージャス世界に変貌してびびりまくり! 溢れる色彩、天界から舞い降りてきたかと思うほど美しい男女、心震わせるクラシック音楽。 また、ルパート・エヴェレット、ミシェル・ファイファー、ソフィー・マルソーと、美形揃いの俳優陣の中にあって、ハゲた中年男姿のフォーンを演じるスタンリー・トゥッチがたまらなくいい味出しているのは、何も私がハゲマニアだからってってわけばかりじゃなかろう。 私が一番好きだったのは、ロバに変身させられ、惚れ薬を仕込まれた妖精の女王・タイテーニアと一夜のちぎりを結んだ村人ボトムが、伯爵の庭に飾られていた大理石のタイテーニア像にそっと触れる、何ともいえない情感溢れるシーン。 おお、もしあの雑誌がこれを熱烈紹介してくれていなければ、私はこれほど華やかで幸福感溢れる映画を知らないままだったろう。テラ出版に感謝だ。 落ち込んだ心を盛り立てるには、やっぱり美しいものを見るのが一番だなぁ!そして昨日はまた毛色の違った美しいものー古代エジプト美術にも触れてきたので、その話はまた日を改めて書ければいいなと思ってる。 |
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3月18日(日) 遅くなりました。一言メールお返事よーん。 Rさま・・・わたしのノートウインは、以前起動時は画面が赤かったのですが、最近真っ赤に光ります。悲鳴を上げられているようで怖いです。けどウインはなにをしていいのかさっぱりわかりません。 それは間違いなくRさんが呼び寄せたオカルト現象(笑)。 パトカーのパトライト、非常用具入れのランプ、SMクラブの照明……赤という色には不穏な雰囲気があるものですが、真っ赤なモニタのパソってのもイヤすぎです。 Sさま・・・やっぱりハーネマンさんは美しい。 サンクスフォーリップサービス(笑)。愛しのヘンタイ王子には、ここ一週間ほどお会いしていないもので、その間にマシンが撤去されていないかおののきを感じてます。 高架下商店街にはあの地震以降いらっしゃってないとのことですが、地震からかなり変わりましたよ〜。 高架下の生物相……いや店舗相が完全に変化する前に、どうぞSさんもK市にいらっしゃってください。共にM食堂でナマ腸と舌とロバを食しましょう! Tさま・・・R製菓のケーキ写真、うーん独特ですねぇ!子供の頃小銭を握り締めて追いかけたロバのパン屋のパンをなんとなく思い出しました。 年寄りのお茶うけにはお勧めできないR製菓のケーキ。(のどに詰めるから) 私はロバパンの実物を見たことはないのですが(トロいため追いつけなかった)、路面電車の線路に一銭玉……いや一円玉を乗せて、ぺったんこにして遊んで叱られたかすかな記憶があります。ああ古きよき西岸良平の世界。 昨年だったか、♪ロバのパンやはチンカラリン〜♪という懐かしのメロティーが久々に流れていたもので、70円いや100円玉数枚握りしめて会社から飛び出したのですが、停まっていたのは鉄のロバ(軽トラ)だったのでがっかりしました。 Xさま・・・突然すみません。実は私、多分ミキ様と昔3ヶ月ほどだけ文通していたような気がする、、、、いえ!していました。 どひゃーっ!!今日はタイムスリップグリコ特集!「愛犬ジャーナル」と伺って、いきなし中高生の時代にさかのぼりましたよ。 それにしても、拙サイトはぜんぜん犬関連じゃないのに、ジャーナル関連の方に再会できるとは……世の中は広いようで狭いものですね。拙サイトにアクセスして下さったということは、同人系、それともシンドバッドかミクシィの流れでしょうか。 |
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3月18日(日) 最後に書いた薄暗い日記から更新が途絶えていると、心配してくださる方もいらっしゃるかもしれない。 とにかく毎日だるくてたまらない。毎朝目覚ましが無くとも同じ時間に目覚める私としたことが、昨日なんか起きると時計の針は12時半を指していてびっくり! 12時間半寝たとは言っても、次々に襲い来る悪夢にびびってちょっちゅう目覚めるので、12時間寝ても体の疲れは取れないどころか、寝れば寝るほど具合悪くなってくる。 とにかくこの10日間ほど、見る夢がストレートに怖い。 昨夜なんか、幽霊屋敷に迷い込む夢を見て3年ほど命が縮まった。 また別の日には、怖い夢を見たってわけでもないのに、夜中に飛び起きて(比喩ではなく本当に「飛び」起きたよ……あんな経験初めてだ。鬼軍曹にどやされた新兵が2段ベッドで飛び起きるってこんな感じかな、とあとから思った)、あたりにものすごい圧迫感があることに気付き、その日はたまたま洗面所に置き忘れていたお守りを取りに走って、それを首から下げて寝直した。 このお守り、私が何回目かのエジプト旅行に向かうとき、友人が「今回はヤバい気がするからこれ持って行きな」とプレゼントしてくれた水晶の勾玉なのだが、バハレイヤ・オアシスに泊まった時、朝起きるとテーブルの上に置いていた水晶の中に突如としてキズが出現していたという事件から、結構頼りにしている。 これってどうなのかな。老いた両親のことは常に心配だし、とても信頼している友人が入院したショックの影響もあるかもしれない。 この女性が最近またしても正社員登用を断られた上、ついに辟易した人事担当者に6月末で契約を切られることになりそうで、その点では心底ホッとしているのだが……隣のデスクで、さも安楽な生活をしていそうに見える私を、もうそれはそれは猛烈に逆恨みしているようなのだ。 「ミキさん、どうやってこの会社に入ったんですか?」「普通に面接受けてだけど」「へぇえ、ラッキーですねぇ!」って、あんたみたいなトンデモな人間、他の希望者ゼロでも企業は採らんっつーの!(怒) 社内でサンプルを分けようものなら、他の人が取っていないのに箱に詰めて全部持って帰ってしまうという、そのものすごい女性がいなくなってくれる6月末までのあと3ヶ月半、精神的にもつかどうか……ぜんぜん自信がない。 ここはスピリチュアル系の友人にアドバイスを求めたいところだが、あっさり「生き霊飛ばされてるね」なーんて言われようものなら、恐怖のあまりその人におべっか使ってしまいそうになるので、ここは質問しないことにする。Tさん、Yさん、Rさん、Cさん、現状分析は不要です……6月末まではただ見守ってください、頼んます。 たかがと言っちゃナニだが、たかが一人の他人のせいで、なんでこんなに悩んでるんだ?と皆さん思われるだろうし、「たかがこんなことに振り回されて……」とアホくさく感じているのは本人も同じである。 けど、今回だけはどうしてもダメなのだ、もう一人の自分の「軽く流せ」という声も聞こえるのだが、どう頑張っても彼女の人間性を受け入れられない。 こういう年齢になってくると、辛いこと、悲しいこと、借金に追われてかけずり回ったことくらい人並みにはある。 6月末に一体どうなっているのだろう。まさかゴネにうんざりした人事が折れて、契約延長なんてハメになってないか、自分は神経内科のドアを叩いていないか、そしてこのサイトは存続しているだろうか……私は今ほどドラえもんのタイムマシンが欲しいと思ったことはない。 |
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3月14日(水) かなり前に流行ったものらしいので、皆さんすでにご存じかもしれないが……先日会社で話題になっていた心理テストをご紹介。 設問1・あなたが結婚相手もしくは恋人に求めるものは? 設問2・では、あなたが求める3つの条件を、すべて同レベルで満たしている人が二人いたとします。 私の答えは、1番「知性」、2番「バイタリティー」、3番目が「健康」。そして4番目は…… 結果から言うと、なんでも4番目に挙げたものが、その人が結婚相手に一番強く求める条件だそうだ。 私が結婚相手に求める最も重要なポイントは、ずばり「ギャグセンス」。トホホ…… 世間一般に言われるハンサムにはレーダーが全く反応しないどころか、捕虜収容所のシェパード並みに警戒心が働く一方、ついつい惚れてしまうのは、「こ、この顔のでかさでは身長2メーターは必要だっ!」と叫びたくなる巨顔男子や、カトちゃんのハゲカツラをかぶったせんだみつおのそっくりさんとかの、かなりの個性派ぞろい。 で、会社でそんなどうでもいい話をしていたせいか、昨夜見た夢では、身長2メーター越えのフランケンシュタインそっくりなKGBのロシア男にベタ惚れ、押しかけ女房と化していた。 ピッピッ、ピッピッ……とホイッスルを吹きながら、カレのランニングに自転車で伴走するのが私の一日のはじまり。 ……あああすみません、会社の心配事があるせいか、どうにもこうにもノリが悪いので、中途半端ですがこれにて店じまい。 |
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3月11日(日) 小春日和の土曜日・昼12時。良き家庭人は家族サービスに努め、若いカップルはデートにいそしんでいる。 だが、この四角いジャングルに集う男達は、そんな週末のありふれたワンシーンとは無縁の存在。 金曜日の午後から早退してマンションの配水管清掃に立ち会って整骨院に行ってから、土曜はジムに行ってヒエログリフ教室に行ってレズバーに行って、日曜は母を連れて外出して実家に帰って母の髪の毛を染めて……と週末から今まで(もうすぐ月曜日に変わりそう)バタバタしすぎたせいか、金曜日の出来事が遠い昔のことのようだ。 それにしても、アルツハイマーが着々と進行しているせいで、母との会話で受けるヒットポイントが最近かなり高い。 いや、母の言わんとするところを推測することには慣れてきた。使える単語が日々減っており、母の発言は主に「アレ」「コレ」「あそこ」で構成されているものの、私は元来推測が得意で勘も鋭い方ゆえ、母の言葉の断片から、全文をかなり正確に当てられるようになったのだ。 ただ、会話が噛み合わないのだけはどうしようもない。不毛なやりとりに疲れてもうやりきれない。 これではALICE ならぬCHISATO IN WONDERLAND。幼い頃からルイス・キャロルのファンではあるが、よもや自分がワンダーランドにいざなわれるとは…… こういう日には、「シッダールタ」byヘルマン・ヘッセを読んで心を鎮めるのが最近のマイブーム。 偉大なる覚者とドス黒い心の俗物を並べるなんて、なんとも面の皮が厚いことだが、母とのマッドなお茶会で爆発しそうな時には、解脱に至るまでのシッダールタの懊悩を思い浮かべると、やや平常心を取り戻せるようになってきた。 ただこの本、図書館で借りて感動して、自分用に文庫本を買ったのはいいが、たかが500円未満の文庫本、ケチって古本屋で買うべきじゃなかったよ…… ふらりと入った高架下の古本屋、棚で燦然と光り輝いていた「シッダールタ」はたったの100円! 特にラスト部分、解脱したシッダールタが若き日の親友と問答をするサビのパートなんぞ、ページの端から端までがびっしりとタテ線で埋め尽くされていて、元の持ち主がどんなに感動したか手に取るように分かるるものの、私としてはその人からテレビ回線を利用した講義を受けているようで、読んでいて落ち着かないことはなはだしい。 幸いに傍線は鉛筆書きゆえ、手間はかかるが消しゴムでコツコツ消して行こうかとも思ったのだが、元の持ち主の感動の歴史を消すようで、なんだか悪い気もする。 消すべきか、消さざるべきか、それともいっそ新品を買うべきか、それが問題だ。 |
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3月8日(木) ほろ酔いだったんだろうか、道で私の後ろを歩いていたオヤジが、突如として小声で歌を口ずさみ始めた。 ギャハハハ〜〜!!幼稚園のお遊戯会以来、久々に聞いたぞ、こんな歌! 人目を気にしてかやや控えめな声で、「あ、ほーいほーいのドンジャラホイ」と歌うラブリーな姿に、私は笑いをかみ殺すのに必死であった…… はぁあぁ〜〜〜、それにしても疲れた、ヘトヘトだ。 で、帰り道には、終戦後の怪しいマーケットのかほりを残す高架下の商店街を、ずずーっと歩いて帰ってきた。 この高架下商店街、好きなヒトは好きだが、嫌いなヒトは近寄るのもごめんってかんじのテイストで、若い娘さんなんぞ、夜になると怖がってまず一人では歩こうとはしない。 だけど、もう若くない娘さんである私は、ミリタリショップやバッタ屋(捨て値で買ってきた倒産会社の在庫品を売るお店)、中古パチスロ機屋にエロ本に注力した古本屋、薄汚れたキューピー人形とピンカラ兄弟のレコードの間に、作動するのか否かが不明なワープロやスーファミを置いた店や、謎の「焼き肉スナック」などが並んでいる、このエリアが大好きなのだ。 今日はこの高架下にて、多分私が生まれる前からケーキのようなパンのようなクッキーのようなふ菓子のような、正確なカテゴライズに迷いまくる甘ものを製造・販売しているR製菓で、フンパツして90円の菓子を6つも購入。 それから、夕食には高架下を抜けたところにある、地元の大衆系中華の有名店、大陸の香り漂うM食堂で、人気メニューのローメン(中華そばの卵とじ。汁気の多い焼きそばみたいなもの)を食べるというささやかな贅沢を楽しんだ。 それにしても我がK市に生まれ育って○○年になるというのに、なぜかこの有名なM食堂には、いままでただの一回も入ったことがなかった。それはショーウインドウの蝋細工の不気味なドス黒さに、漠然とした恐怖を覚えるがゆえだったのだが…… いや〜、ある意味期待を裏切らない店だったな! 年期が入ってどんより曇った金属の箸立てには、ダシ取ったあとの鶏ガラスープを海上に投棄して、環境破壊しそうだと目でも付けられているのだろうか。「海上不法投棄、油汚染は118番に!」という海上保安庁の警告ステッカーがべったりと…… 壁に貼られたメニューを見ると、「胃袋 耳 舌 肝みそ 心ぞう 生腸 かしわ」の文字。 目の前の大釜では、グズグズになるまで煮込まれた豚足が山盛りにされており、厨房の奥では息子らしき男性が母らしき老女に大声で文句を言っている。 他のテーブルに運ばれる皿をチェックしていると、どうやら一皿の盛りがかなり多いみたい。だから次回は色々なメニューにチャレンジすべく、誰かと連れもって来たいと思っている。
高架下で営業続けて○○年、R製菓のケーキもどき、一ケ90円也。こんなおおざっぱなケーキ、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家でしか見たことねぇ!(汗) 「スイーツはべつばらなのv」という頼もしいお嬢様でも、2つ食べるとギブアップしそうなこのボリューム、そして口内の唾液をすべて奪い尽くすパサパサ感に、さしものチープ菓子好きな私も完・全・敗・北。 |
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3月5日(月) 突然の豪華客船との遭遇でバタバタ走り回ったから?それとも週末の母との遭遇で、びっくらこくほど意志疎通がむつかしくなったことにガックシきたから? 先生曰く体がひどくねじれていたみたいで、治療を受けたら痛みは多少治まったものの、季節的に油断は禁物だから、しばらく詰めて行かなきゃなんないことになったよ。ぅおおお……この調子では、2007年度もまたしても確定申告でバッチリ医療費控除の対象だね……(※) ※・・・世帯まとめて(←ここ重要)交通費込みで10万円以上の医療費は控除の対象となるので、まだ確定申告してないヒトは3月15日までに税務署へGO! 気温が徐々に上昇してスギ花粉の舞い散るこのシーズンは、一年で一番体のバランスが狂う時期とのこと。 人間、生きてるからには絶対に左右対称には動けないから、腰痛や首痛の原因を取り除くのは容易じゃないそうだが、少なくとも「痛いときには無理をしない」「痛いところを指で押さない」「寝過ぎない」「風呂をシャワーで済ませない」「風呂に長く入りすぎない」ってあたりは注意しなきゃならないみたい。 ギックリ腰やむち打ちは「オレも年だなぁ、ワハハハ」なーんてナメてると、一生苦しむ辛い症状と化すので、心当たりのある方はいろんな整骨院に行ってみて、一刻も早く信頼できるお医者さんを見つけましょうね。 この日の昼、ヘボピーから「夜8時に外国客船が音楽隊の演奏で出航するそうだから、一緒に見に行かへん?」というお気楽ゴクラクなオタクメールが入っていた。 でも、息せききって港に着いてガックリ。言っちゃ悪いがこのお船、完全に名前負けだね……いつもこのターミナルに停泊している天津行きのボロ船と、規模的にはさして変わらない。はぁあぁ……あわててソンした。 「確かめたけど見に行くほどのもんじゃないな」とヘボピーにメールして会社に戻り、仕事を終えてからはまっしぐらでジムへ……花の金曜日にジムを埋め尽くすヒマなマッチョどもに混じって筋トレしてきた。 で、ジム後は地元のコッテリ系ラーメンの雄・「もっこす」でさっき消費したカロリーを台無しにしたのみならず、さらに800キロカロリーほど追加で摂取してから、気休めに猛烈な速歩で歩いて、区内で唯一ウォートランの設置を確認しているゲーセンへ……と、私はこのように多忙な人間なのだ、ってウソつきすぎ。 昼間のチャリ漕ぎがきいて、クレイジー教官の真骨頂がおがめる6面までは到達する気力を欠いたため、3面で許して頂いてトボトボ帰宅しようとしたところへ……うおぉおっ!!?目の前にまばゆく光り輝く女神の姿が! それが彼女、「飛鳥II」。 それからはまたしてもバタバタ再開である。 しょーがないからカメラを取りに家に帰った。区内の端っこから端っこまで、走り出す一歩手前の競歩のスピードにて、前のめりに歩いて45分。 ハァハァ言いながら家に着いたのが10時半。 だが、カメラを抱えて華麗にチャリにまたがった私は、5秒後に顔面蒼白になっていた。 昨日は何ともなかったのに、昼の間に前輪の空気が抜けちゃったみたい。そして不幸にして空気入れは会社に置いている。 いや、「NEVER・NEVER・NEVERサレンダー!」と阪神タイガースも言うとるではないか!逃げちゃダメだ!と碇シンジも……(以下略) 残り時間は20分。華麗なるウイリーを披露する曲乗りバイクをイメージしつつ、限りなく重心を後部に移動させると、完璧に空気が抜けてペコペコと哀れな悲鳴を上げる前輪を完全無視、ロードトゥヘルをまっしぐら。 そして港に到着したのは11時2分前。 だが何か妙だ。11時10分、20分……11時半になってもアスカさんはびくともせず、出航の「しゅ」の字の気配も見えてこないじゃないか。 どうやらまたやってしまったらしい……よく考えると夜11時なら23時と表示するよね、フツー。 朝9時にネット予約した飛行機に遅刻しそうになって、タクシー代4千円はたいて空港カウンターに滑り込みセーフしたら、「お客様のお席は夜9時の予約になっておりますが……」なんて言われるこのパターンの勘違いが、私にはたいそう多い。 ならこんなに泡食わなくても、地下鉄か何かでゆっくり来れば良かったなぁ。そう思ったとたん、ウイリー(気持ち的には)でチャリ漕いだ疲れにドッと襲われた。 帰路はもうウイリーする気力はない。自転車は重く、タイヤはペコペコだ。私はコンビニでハーフボトルの赤ワインを買うと、それをラッパ飲みしながら、やさぐれ気分で人もまばらな夜更けの港をあとにしたのである。
ラブラブカップルしか棲息を許されなさそうなこんな場所にあるゲーセンで、夜10時に一人寂しくシューティングゲームをしている……そんな自分をちょっと好きです。(笑) |
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3月3日(土) この一年半、珍しく愛Mac「安藤兄弟」がクラッシュしてないなぁ、という甘えた心を見透かされたのだろうか。 だから絵を描く時には特別マメにセーブするようにしているのだが、それでもセーブってついついおろそかになっちゃうもの。昨夜もトップ絵を描いてる途中いきなりフリーズして、血圧が150に跳ね上がった。(私の通常血圧は上90) そんな事情が目に見えぬストレスとなっているのだろうか……昨夜は愛機がクラッシュして、データが一つ残らず失われてしまうというおっそろしい夢を見た。 キーボードを叩いていると、突然モニタが真っ青になり、切り紙細工のサカナの群れがモニタの海の中を泳ぎ回るのだ。 MacのOS9.XXは、マシン内部に深刻な問題が発生していると、立ち上がる時にいつもはニコニコ笑ってるパソコンの顔が泣き顔で出てくるという、血も凍るファンシー現象を見せてくれるのだが、切り紙細工の魚なんてクラッシュ予告、見たことも聞いたこともないよ! なすすべもなくただ慌てまくる私にはお構いなしに、やがてモニタの海の色は明るいブルーから濃紺へ、そして緑がかった青へと変化して、そして画面の端からいっせいに魚たちが泳ぎ去ると、突然画面が真っ暗になってALL OVER、マシン死亡。 「ひいぃいいっ!」恐怖のあまりベッドから飛び起きた私は、クラッシュする前にぼちぼちMac病院へ愛機を点検に出さなきゃならないなぁ、と額の汗をぬぐったのであった。 Sさま・・・このトップ絵大好きです!骨格標本…美しいですよね。 前回のトップ絵へのコメントレス、今頃になってすみません(汗)。教官が美しいってのはものすごいリップサービスだ!(笑)……とは言いつつも、誉められると嬉しいのが女心。 私も骨、すごく好きですよ!特に繊細なカーブを描く肋骨が美しいと思います。 Rさま・・・スキンヘッド&迷彩のコスプレ、ぜひ頑張ってください! いやもうかなりマジで考えてますよ! ただ、問題は夏コミまでに筋肉が付くか、そして気力がもってるかどうかです。スキンヘッドになによりも大切なのは、「サノバビッチ!」と中指立てちゃうような攻めの気持ち。介護疲れを引きずったまま剃ってしまっては、ただの病み上がりのハゲ…… R子さま・・・『蒼天航路』という青年漫画ご存じですか? どこかのサイトで、紹介に「宦官にするシーン」でマッチョがマッチョにあれを青龍刀みたいなもので切り落とされてるシーンがアップされてて、思わず全巻買ってしまいました。 反応する部分が実にR子さんらしい!(笑) 私はどちらかといえば「蒼天航路」よりも前作の「地獄の家」の方がお気に入りでした。ヨーコ・オノに似たものすごい烈女が出てくるの。主人公のスケールもでかすぎて、最終回はなんやもうワケ分からんカオスの中に終わった怪作です。 T風さま・・・テニミュの事なら相棒が強者ですよ…わざわざテニプリ仲間と共に観に行ってますからvv ♪すーごい奴だぜー 越前リョーマ おまえはオレを 熱くするー♪ 私もぜひとも見に行きたいです、はまらない程度に。その場合は事前に相棒さんにレクチャー願います。 TDさま・・・うわー、ホントにシャンデリアみたいな船ですね! この日は日中、別の港にポーランド船籍の客船が入稿いや入港しているということで、わざわざ会社で港近くに行く仕事を作って見物に行ったのですが、いつもいる天津行きのしょっぼい船並みのサイズにガッカリして帰ってきたのです。 夜の豪華客船には、イヤなことをすべて忘れさせてくれそうな夢のような美しさがあって感動します。あのシャンデリアのような姿を見るといつも、スピルバーグの「未知との遭遇」のUFOを思い出すのです。もちろん胸に響くは「ピノキオ」のテーマ…… Sさま・・・夜の船あかりはとても心誘われますね!それと以前誰が持っていたのかわからない中古品や古い道具も好きです!! 私は初めて宝石を買ったスリランカ人の宝石商の催眠術にかかったままですので、やっぱりアンティークに抵抗があるんですよ。ましてや古代のブツなんか!ぶるっ……考古学者は霊感が強いとやってられなさそうですね。(笑) 夜の船あかりといえば、Sさんはフェリーニの「アマルコルド」をご覧になったことありますか?寒村の港に入港した巨大な客船が、画面一杯に映し出されるシーンは、感動の余り気が遠くなるほどです。 ところで、29日の写真でマッチョに囲まれてニヤついてる女は母じゃなくてあたくしですよ(笑)。60代になってレザーの首輪してるママなんて怖すぎる!……とはいえ、私は60代になってもレザーの首輪をする恐るべき老女になりたいものです。 |
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3月2日(金) 少し前に見たテレビ番組で聞いたところによると、男性が女性をナンパするのが一般的な世界の多くの国にあって、スペインでは女性から男性を誘うケースの方が多いとのこと。書店では、女性向けの「ナンパ101のテク」なんて怪しい本も売れに売れているそうだ。 その本では題名の通り、女が男をゲットするための101のテクニックが紹介されているそうだが、私が一番感心したのが、「犬はナンパ師」って部分。 ただ、「ナンパ101のテク」の「図書館のコピー機に原稿を置き忘れましょう」ってアドバイス、これはオタクにとっては使えないどころか、すべてをブチ壊しにする危険性をはらんだ技だぞ! コピー機に忘れた原稿が、ヴェルレーヌの詩やフィレンツェの地図だったらまだしも、黄金のマスクをかぶった全裸のマッチョ男が「おっぴろげジャーンプ!」なんて叫んで、大股開いて宙に舞ってるようなコミケ原稿だったら……実る恋も実らんわ!(怒) ……とここまで書いて、急激に体力の限界を感じてきたので今夜はもう寝ます。(最近いつもこのパターンですんません)
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