7月30日(日) 自分、遊戯のレベルとまではいかなくとも、良きにつけ悪しきにつけ結構ヒキは強い方である。くじには当たりやすいし、車や自転車にもよくアテられて怪我をする。ワケの分からんトラブルにも、普通のリーマンの推定4割り増しで巻き込まれやすい。 だからこのヒキの強さで、来月に富士のすそ野で行われるミリタリーファンの祭典・「富士総合火力演習」(通称・総火演)の抽選なんか楽勝で当たるもんだと、お城(防衛庁陸上幕僚監部)からの招待状を鼻クソほじくりながら待っていたというのに・・・ 先ほど実家から帰ったところなのだが、オヨヨ〜〜!(よろめき)郵便受けに入っていたのは思いっきりハズレのお知らせだった。やはり倍率20倍の壁は厚かったようだ。 ハズレハガキに印刷されていた文章はといえば・・・ 残念なことに、妹たちが申し込んでいた分も全部ハズレだったので、あとは友人が立てた“御殿場ゴルフクラブ作戦”の成功を祈るのみ。 しかし「大砲の音を聞きながらコースを回れる」このゴルフ場と御殿場の演習場では接点がなきにしもあらずながら(自衛隊の偉いさんもここにゴルフに来るそうだから)、ゴルフー自衛隊に至る道がパリーテキサスほどに遠すぎて、正直まったく期待はしていない・・・というかすでに諦めて他の予定を組みつつある。せっかくナマ戦闘ヘリで萌え死にする準備万端だったので残念だが。 もしゴルフ場作戦が失敗に終わった場合は、盆休みにどこにも行かないのはシャクなので、夏コミに一般参加するつもりだ。 やっぱ夏コミに行きたくなったのは、ここ数日間で猛烈な皇国ウェーブが来ているせいもある。 私の盛り上がりにリンクするように、腐女子ではなかったはずのヘボピーまで、新城X西田という皇国的王道カプに激ハマリしたようだ。いつもは「コミケなんてよ〜行くわ」と私のことを小馬鹿にした風に鼻を鳴らしていたというのに、今回は「私も一緒に行きたいっ!」なんて言い出した。 だからこの夏は久々の姉妹コミケ。一人一人は弱くても(首と腰に弱点)マッチョな姉妹が手を組めば、萌えもパワーも10割り増し! |
7月29日(土) 慣用句の使い方については結構知ってる方だと思っていた。だが先日あるニュースを読んで、自分を高評価するにもほどというものが・・・とまっつあおになったよ。 先日文化庁が発表した「国語に関する世論調査」の結果。「怒り心頭に発する」と本来の使用法が正しいとした人は14.0%、それに対して「怒り心頭に達する」が正しいとした人は74.2%であったとのこと。 えーっ?!「怒り心頭に達する」じゃなかったの?!自分、生まれてからの○○年間というもの、「怒り心頭に発する」なんて慣用句が存在することすら知らなかったよ・・・これって皆様の中にも勘違いしてらっしゃる方は多いのではなかろうか。 「愛想を振りまく」ではなく「愛嬌を振りまく」が正しいとは知っていたものの、他の例については総崩れ。 自分、疲れてくると同じ単語を一行の中で重複させるクセがあり、あとから読み直して慌てて訂正することが多い。けれど、「一番最後」「従来から」なんて、訂正することすら考えてもみなかったよ・・・ 泡くって自サイトの昔の日記を引っ張り出しチェックしようとしたものの、サイト開設以降約3年半分のボリュームは相当なものなのであっさり諦めた。 また、記事には“「元日の朝」を意味する「元旦」を「元旦の夜」と使ったり・・・”とあったが、「元旦」が「元日の朝」であることを皆さん知ってました?私はぜんぜん知らなんだ。この年になって知る己の無知っぷり。 こんなことでは、きちんとした文章を提出しようとしても、まずは校正の赤鉛筆の洗礼を受けた原稿がおサルのお尻よりもまっかっかになるだろう。 |
7月28日(金) かなり前にMagical Concertの大里さんが回してくださったパンツバトン、このままでは湿ってサルマタケが生えてきそうなので、ちょっくら答えさせて頂きたい。 ☆パンツバトン☆ 「ドレスの下はからっぽ」という映画があったが、もっと他に題名の付けようが無かったんか?!とビデオ屋でパッケージを見るたびに思う。 「皇国」の金森たんは時代背景的にフンドシだろうが、個人的には白ブリーフ(Sサイズ)をはかせたいなぁ。グヘグヘ・・・ 私の脳内パンツ・ヒエラルキーを構成するのは、頂点・白ブリーフ、その下・レザーのケツ割れ、そのまた下・黒ビキニである・・・え?トランクス?・・・あれもパンツなの?うっそー!・・・というわけでトランクスは無視。私にとってアレはズボンカテゴリーに属するブツ。体にぴったりしてこその男下着。 ●クラシックパンツ(ふんどし)が似合うと思うキャラや人物を挙げて下さい。 和のこころのクラシックパンツには萌えないなぁ。しばわんこにでもはいてもらえば?とやる気なし。 ●好きなキャラもしくは人物のパンツが目の前に!どうしますか? まずは人目が無いのを確認してから、頭にかぶるのがお約束。永井豪の「まぼろしパンティー」くらい(顔がすっぽり隠れる)深くかぶるのが粋である。 ●好きなキャラ、人物がパンツ一丁もしくは水着を着て目の前を歩いています。どうしますか? それって街中の話?そんな恥じらいのない子、お姐さん大嫌いです! ●この人のパンツにかける熱い思いを聞いてみたい人を、五人と言わず何人でも上げて下さい。 パンツといえば真っ先に思い出すのがR伯爵なのだが、きっとこんなバトン真っ先に回っているだろうなぁ。万一まだならよろしく。そして王パン好きな奈美さんとJackieさん、カミンスキーパンツのアコギさんも、もしもまだ回ってなければご意見伺いたいものです。 |
7月27日(木) ある朝のこと、突然会社のベランダにザリガニの死骸が出現した。 ザリガニといえば母がまだ元気だった頃のことを思い出す。 ハッと目覚めると、顔の上になにやらしっとり湿り気のある生臭い物体が乗っかっている。 その後、家族総出でようやく捕捉に成功。洗面器に入れて優し〜くチクワを差し出したところ、そいつはハサミを振り上げるや否や、ハモ入りチクワをブチッと一刀両断! その後、ザリガニの飼い主を捜してマンションの住人をあたってみたが、どこの家もそんなもん心当たりが無いという。 あのザリガニがどこから来たかは未だに分からずじまい。母はその後しばらく、「いつかあのザリガニが恩返しに来るかもしれない」と冗談交じりに話していたものだが、やはり甲殻類の脳味噌はそれほど大きくはなかったようだ。残念ながら母は、二度と再び顔に乗ったザリガニに目覚めることはなかったのである。 あれから○○年。 でも、明日実家に帰ったら母にその話をしてみよう。アルツハイマー患者は昔の話は覚えているもの、きっと真っ赤なザリガニのことを思い出して嬉しがるに違いないから。 |
7月25日(火) 昨夜は整体の病院が終わってから、ヘボピーと父の三人で病院そばにある行きつけの小料理屋へ・・・そう、情けないことに、介護疲れの我々三人とも、腰痛や首痛や膝痛で同じ整骨院へしこしこと通っているのだ。 ヘボピーさんなんぞ先日東京へ旅行した時、たったの二時間映画館で座っただけで腰痛勃発するんだもんなぁ。病状はかなり深刻だ。 で、飲み屋ではたまの親孝行とばかりにワッショイ!父祭り!縄文マニアな父をヨイショして、どんどん酒を勧めながら日本古代史うんちくなぞを拝聴しているうちに、我々もつい飲み過ぎてしまった。 それでも私は朦朧とした意識下で、帰宅後きっちり風呂に入っていたようだ。朝起きると風呂の湯がまだぬるくてびっくり。酔っぱらって風呂に入って死ぬ人は冗談抜きで多いから気を付けろ、と以前ケーサツの友人に叱られたというのに、まったく学習能力が欠如しとる。 加えてテーブルの上に散乱していたのは枝豆の皮とビールの缶。なにこれ?!心霊現象?!!それともいたずら妖精チックとタック(※)が・・・じゃなくて、どうやら自分が風呂上がりに一杯やってたらしい。 で、風呂に入って枝豆をアテに酒を飲むだけでは飽き足らなかったようで、ここの日記まで更新しようとあがいた形跡が見られた。意識を失いそうになりながらもゴールに向かって突っ走るこの根性、自分はついに夢遊病のハイジを越えたと宣言していいだろうか。 とはいえ、さすがに酔っぱらって書いた日記はぜんぜん意味が分からないよ!おまけに「それはありえないザウルス」「気を付けるザウルス」って一体なんなのか。私はティラノ剣山にでも憑依されていたのだろうか。 結果的には意味不明な文章を残した挙げ句、またしてもパソ椅子の足下で泣き疲れた赤ちゃんのように眠ってしまった。 いかん。いかんぞぉ!こういう形で夢に出てこられると、うっかり惚れてしまいそうになる私は安い女。 ※・・・この話をご存じの方はきっと私と同世代。かつて国語の教科書に載っていたそのスジではちょっと有名な童話である。 |
7月24日(月) 雨続きの気候のせいでむち打ちの後遺症がキツい。気功の医者曰く、古傷だけではなくここ2ヶ月で三度転んで左膝の同じ部分を強打して、最後の仕上げにドアに指を詰めたのも、全身のバランスを無茶苦茶にしている原因の一つだそうだ。 そこへもってきて、ジムのマシントレーニングで筋肉に過度の負荷をかけるのも良くないみたいだ。 とにかく何事についても全然やる気が起こらねぇ!集中力がないからここの文章程度のものですら、書くのにやたらと時間がかかる。いつも書いてる途中に睡魔に襲われて、パソ椅子の下で泣き疲れた赤ちゃんのように眠ってしまう毎日。そして夜中にむくっと起き出してやっとこさ最後まで書いているのだ。 それが絵となると言わずもがな。昨夜ようやくトップを替えたんだが、一ヶ月ぶりに描くと線の引き方を忘れてたよ。その上、主線の段階で集中力が途切れてしまい、朝までソファーで爆睡してしまった。 なんとか仕事前に塗り終えたものの、いつも以上の手抜き絵ぶりはさすがに不本意なので、週末に差し替えるつもりなんだが・・・SM風味のシャダカリかザック・スピアーズ(米国ゲイポルノスター)、もしくは皇国の金森たん&兵藤を描きたいもんだがなぁ。 カリム絵で思い出した。髪の毛は短いのだが、私のイメージの「実写版カリム」はこのヒトよ〜んv これがメールヌードフォトには五月蠅い私が(自慢できん・・・)「今までに見た中で一番美しいと思う男」なんだけどさ、「うほっ!いい男!」と歓喜の叫びをあげそうなこんなゴージャスな男が、デートクラブだかのシモ系広告に出てるんだもんなぁ。ゲイワールドは広大だわ・・・ |
7月23日(日) 掃除しないので悪名高い私の居住スペースは今、床や壁を覆うペルシャ絨毯を堪能できる、セレブマダム風・・・というよりむしろペルシャ絨毯屋的なゴージャス空間へと変貌を遂げている。 いつもはそこらじゅうが本と洗濯物で埋め尽くされてるから、こうやって床を全面見るのはマジ一年ぶり。やっぱりスッキリした家って気持ちがいいなぁ!気持ちがよすぎて、草むらで遊ぶ犬みたいに床をゴロンゴロン転がりそうだ。 何故「片づけられないシンドローム」である私が必死こいてお掃除したかといえば、昨日から某海外バンドの某カップル(言うまでもなく男カプ)を熱くウオッチしている、マニアカテゴリーの友人K氏が泊まりに来ていたから。 さしものおおざっぱな私も「恥」という字くらい知っている。いくら親しくとも、モンスター製作に熱意を燃やすマッドサイエンティストのラボ並みの部屋に人様を泊めるわけにはいかんでしょ。 ・・・とはいえ、一年かかって無茶苦茶にした部屋が一日やそこらで片づくはずがない。風呂のカビ取りとか部屋の隅に積もったマヤっこの毛の除去なんて初歩的段階に着手するうちに、友人が到着する時間は刻一刻と迫ってくる。 だから今はベッドルームがものすごい状態になっている。ベッドに辿り着くまでにガラクタの山を3つくらい越えなきゃなんない。神様ならこのカオスから100個は天地創造できそうだ。でも、材料がマンガとハダカ雑誌とオヤジ雑誌と洗濯物では、できあがる世界も推して知るべし。 うっかり体のバランスを崩そうものなら、すべって転んで背中から倒れて、そこらに出ている尖ったものに突き刺されて独り寂しく失血死しそうだ。ヤだよなぁ!そんなホラー映画みたいな死に方。 |
7月22日(土) 家のパソコンが恐怖のウィルスに冒される夢を見ていた。 朝起きてパソを立ち上げると、なんじゃこりゃー!!? 画面にでかでかと映し出されたのは「おかえりなさいお嬢様」の文字。横では萌え絵のメイドさんが深々とお辞儀している。 どうやら私が感染したのはタチの悪い「オタウィルス」らしい。 なんとか対処方法を探ろうとグーグルにアクセスしたのだが、ウィルスのせいでスウェーデン語で入力しないと日本語が打ち込めなくなっている。おいおい・・・スウェーデン語なんてアルファベットすら知らんっちゅーに! ウィルス怖さのあまりMacの古いOSを使っているのに、一体どこでこんなものをもらってきたのだろうか? 結局のところ夢の中ではウィルス駆除の方策は見つからず、私は日本中に散らばった被害者たちー昨夜「女装」で検索かけた人々ーと共に、必死こいてスウェーデン語辞書(大学書林刊)をひもとくのであった。 |
7月21日(金)
「次は○○、次は○○にとーまります」。 その瞬間、隣に立っていた幼稚園児くらいの男の子が腹を抱えて火がついたように笑い始めた。「お母さんっ!『とーまります』やって!『とーまります』やって!(爆笑)」 どうやら「とー」と伸ばした変なアクセントに、彼の笑いのツボはもう、辛抱たまらんほど刺激されたらしい。 「分かったから静かにしなさい!」と困り顔の母親をよそに、子供は電車を降りるまで「とーまります!とーまります!」と歌いながらはしゃぎ続けていた・・・ 些細な事に爆笑できる童心は微笑ましいが、「とーまります」ごときでこんなにウケられちゃ母親もかなわんわなぁ・・・子供を育てるってホントに大変。世のお母様方、尊敬します。 (上)名古屋・大須の瀬戸物屋(むしろガラクタ屋)にて採取。シンプルにキモい。今でも100円ショップの紙袋に生息している一時の流行・「鼻デカ犬」だが、柳の下のドジョウはそうそういない。三次元化の試みは見事失敗に終わったようだ。 |
7月20日(木) 正直でありたいと望みつつも、時にはウソをつくことが求められる人生。貴方が今までについたウソの中で一番恥ずかしいはウソは一体どれだろうか? あれはトルコ・イスタンブールの小さなレストラン。微妙にサイズが合っていない安っぽいスーツに身を包み、甲斐甲斐しく働く黒髪・褐色の美形君。 店でちょっと会話は交わしたものの、時すでにトルコ滞在の最終日。もっと話したいけどもう帰らなきゃなんない。 壁に「思い立ったら即実行」と標語が掲げられたOTAKU CO.INC.関西支社・「すぐやる課」副課長ミキとしては、このまま指をくわえて夢想ばかりしているわけには行かない。 だが、これだけでは若い男に飢えたスケベ日本人だと思われそうで、それは肉体的お付き合いをまったく望まない私の安いプライドを軽く傷つける。友人に「パトロン体質」と断言された私を突き動かすものは「弟のような子を愛でたい」、ただそれだけなんだけどね・・・って、こういうのって書けば書くほど言い訳がましくなるよなぁ。 考えあぐねた結果、トルコの遙か彼方・極東の島国から突然こんな依頼をするに至った動機として採用したのが「貴方が私の死んだ弟によく似ているので懐かしさのあまり・・・」だったのである。 その上、内気青年本人の勤め先も家のアドレスも分からなかったもんで、完成した手紙は、ちょっとだけ縁があって名刺をもらっていたトルコ人ガイドに送りつけたからいい迷惑だ。 大陸横断の大ボラの甲斐あって、その数ヶ月語には、スーツのサイズは合ってないがやっぱりハンサムな弟の案内で、夢のようなイスタンブール観光を楽しむことができた。 それにしても、手紙を言付けたガイドからも内気青年からも、「死んだ弟に似ているから」という点へのツッコミは皆無だったなぁ。なんぼなんでもホラだということは気付かれていたのだろうが、心優しいトルコ人のこと、きっと聞かなかったことにしてくれたに違いない。 あれから何年経っただろうか。今でも自分のついた恥ずかしいウソを思い出すと体がかゆくなる。 もう二度と「死んだ弟に似ている」だなんてトンデモな言い訳はすまいと思っているが、素朴なエジプト少年ならあっさりだまされてくれそうな気がしないでも・・・って、ブルッ!いかん、いかんぞぉ自分! |
7月19日(水) 現在夜の12時。油でギトギトの焼き肉をアテに、焼酎を飲みながらキーボードを叩いている。夕食には十分に脂ギッシュなものを食べたというのに、こんな時間からオプションでカルビ食べてちゃアカンやろ・・・ そうそう、ゲイ雑誌Badiから来たメルマガに、シカゴで開幕した同性愛者のオリンピック・「ゲイ・ゲームス」のニュースが載っていたよ。参加者一万二千人にも及ぶビッグイベントだそうだが、同性ペアのフィギュアスケートなんてワンダホーなものもあるらしい。 詳しくはバディジェイピー・http://www.badi.jp/でどうぞ。 また、紙のやつが欲しいという方は、返信用のアドレスをお書き添えの上一言メールにてお知らせ下さい。数冊残ってますので差し上げます。表紙は貴族墓(ナクト)の写真を使ってちょっとだけ凝ってみました。 |
7月17日(月)
スキンヘッド愛が高じてついにタマゴにまで萌えるようになってしまった私は、親の介護に疲れ果てたヘボピーと二人して東京国際レズビアン&ゲイ映画祭を見に上京していた。映画祭以外にもヤドクカエルの専門店やお台場のプラネタリウム等を訪れて、久々に心ゆくまで遊んだよ。 それにしても、ああいう場(映画祭)に行くとますますゲイ/ビアンかヘテロか、そういう差はほんとは髪の毛が直毛か巻き毛か、コミケのサークル分類が初日か二日目か三日目か、その程度の差異なんだという感をますます強くする。同性同士であれ異性同士であれ、仲がいい姿は見ていて楽しいものだしな。 来週は大阪で同じような映画祭・「関西クィアフイルムフェスティバル」http://www.kansai-gff.orgがあるので行って来る。 ところで、先ほど「陸上自衛隊 りっくん マスコット」でググったところ、ゲゲッ!!昨日行ったばかりの陸上自衛隊広報センター・別名「りっくんランド」(ナメた名称だ)でぬいぐるみが売られていたとの情報をゲット。 在庫の有無を知りたくておちおち座っちゃられないが、もう夜の12時なので明日広報センターに電話してみる。 |
7月15日(土) 図書館で借りてきた原作本で確認して心の準備を整えてはいたのだが、「皇国」掲載のウルトラジャンプのバックナンバーが昨夕到着。 ・・・ということで、内心かなり動揺している。 |
7月14日(金) 会社の昼休みに来客用ソファーでうたたねしたら、たった5分の睡眠の間に、宇宙人が大挙して地球に攻めてくる夢を見ていた。 宇宙人を怒らせたのは母。錯乱した母が宇宙人の子供を殴ったから、親が仕返しに来たのである・・・これって微妙にリアルだ。「宇宙人」を「隣の子供」に置き換えると、将来的にありえないとも言い切れないからなぁ。 で、私は「病人のやったことですからどうぞご勘弁を・・・」と、グレイ・タイプ(目が大きくて銀色した良くあるやつね)の宇宙人の前で、血が出るほど額を地面にすりつけて土下座していたが、どうにも許してくれなさそうな雲行きだったので、、その後の地球がどんな運命を辿ったかは分からない。 それにしても宇宙人はグレイ、UFOがまたまたありがちなアダムスキー型(お皿を二枚重ねた形)と、想像力の欠片も要求されないようなこんな夢を見るなんて、自分、疲れ果てて想像力すらすり減ってきてんのかなぁ、と己の精神状態が心配になった。 その夜の夢では、小泉首相にひざまくらして耳掃除なんかしていた。こっちも別の意味で危ない。 別にコイズミファンでもないのに、どうしてこういう夢を見ちゃったのか。 なら、「コイズミひざまくら夢」の背景には、私の中で保護したいテンションが上がってきてる、って事があるからかもしれないな・・・となると思い当たる根元はやっぱアレ・・・?(笑) あ〜あ、どこかに淳ちん(金森の名は淳と判明。光GENJIっぽいが、臨終のコマで分かって嬉しさ半減。)みたいな愛らしく守り甲斐のある子が落ちてないかねぇ・・・と繁華街をそぞろ歩いてみたが、落ちているのはハイエナのぎらつく目をしたキャッチホストばかりなり。 最近ではヲタ男の「妹萌え」にはげしく共感している自分がいる。 「カリオストロの城」で、クラリスに「可憐だ・・・」と呟いた五ェ門には、あの時何となくガッカリしたものだが、今となっては分かる!分かるぞぉその気持ち!! 雨が降ったりカンカン照りだったりと体調も崩れる気候であるが、“ある寒い夜、残業で疲れて家に帰ると、私の帰りを待ちながら階段に腰掛けた弟役が、白い息を吐きながら手すりを指でなぞっている”なんて妄想をして、その萌えパワーでこの夏をギリギリ乗り切っていきたいものだ。 |
7月11日(火) 週末、ヘボピー(妹)の幼なじみが「マヤちゃんが見たい」と言う小さな子供二人を連れて、実家に遊びに来たそうだ。 翌日子供たちは早速日記にマヤのことを書いたそうだ。子供らしい行為で実に愛らしい。 「マヤはおすだからきょうぼうです」 さすが子供、モノの本質を見抜いている。
まだ週が始まって二日目の火曜日だというのに、なんでこんな破滅的なヤンチャしなきゃならんのか? ウルジャン買って真っ先に開いたのはもちろん「皇国の守護者」。 まぁ初めて出会った3巻の1ページ目、顔色最悪ですでに死にかけだったからなぁ・・・私はあの、思いっきり童貞のまま逝っちゃいそうな、野の花のようなはかなさに惚れた面もあるもんで、遅かれ早かれこの日が来ることは覚悟してはいたのだが・・・ 先週、スケジュール表に「皇国、キタか?」なーんてメモった自分がアホみたいだ。キタもなんも、当の金森たん、すでに死亡しとるっちゅーに。 ・・・というわけで、私が本当に落ち込むのはバックナンバーが届いてからになろうが、今もそれなりにガックシきてるので、今夜はもう寝ます。 |
7月10日(月) 以前ここで「ツバキ(シャンプー)のCM、なんかイイ」と書いたが、なんでイイと感じるのか、その感動の理由がようやく解明された。 はじめは、矢継ぎ早に登場する女優さんのメンツがゴージャスだからかなとか、豊富な資金力を背景に華麗なる広告活動を続けてきた、栄光の資生堂広告史にグッときてかなとか思っていたのだが、理由はもっとあっさりしたものであった。 それは「日本の女性は美しい」というコピーが、モロにエヴァンゲリオン仕様(※)で映し出されるからである。 どうやら、初めてエヴァのオープニングを見た時に「なんじゃこりゃー!!」とエキサイトした記憶は、今もこの灰色の脳細胞に残っており、エヴァフォントはダイレクトに感動を呼び覚ましてしまうものらしい。たとえそこに書かれている文字が「人類補完計画」や「アスカ来日」ではなく、「日本の女性は美しい」であっても・・・ それにしてもあのCM、ヲタなら誰もがぜったいに「エヴァじゃーん!」と思ってるよなぁ・・・知らぬはバンピーばかりなり。 ※・・・黒を背景に白抜きの極太明朝体をタテとヨコに組み合わせる手法。エヴァ台風一号が吹き荒れている頃は、コミケの館内案内のポスター(「座り込み禁止」みたいな)までエヴァ仕様だったと記憶している。 さて、先日ヘボピーが渋る私を引きずって行った舞台芸術、モーリス・ベジャールの「バレエ・フォー・ライフ」のことを少々。 中学生の頃からスクラップブック、その名もズバリ「ハンサム帖」に、新聞雑誌から選り抜いたハンサム(外人限定)の写真をコレクションしていたヘボピーさんはとってもメンクイ。 で、そんなヘボピーさんは躍動するハンサムの肉体が堪能できる男バレエも大好きで、ゲイテイストが匂い立ちすぎて鼻が不感症になりそうなマシュー・ボーンの「白鳥の湖」の公演なんか、ヤフオクで落としたバカ高いチケットを握りしめ、何度も東京へ行っちゃうほどなのだ。 片や私は舞台芸術にはあんまし興味ない。それに筋肉好きだがダンサーの肉体はちょい細すぎて、男バレエとはいえわざわざ鑑賞に赴くまでには至らないのだ。 だが、今回の「バレエ・フォー・ライフ」、ヘボピーさんが朝っぱらからチケピに並んだ甲斐あって、中央二列目というグッドポジション。 なんでもこの作品、ベジャールが今は亡き愛人、ラヴェルの「ボレロ」で踊り狂う姿が脳髄に焼き付けられた天才&変人ダンサージョルジュ・ドン(男)と、同じく鬼籍にある、パツンパツンのレザーパンツが麗しいクイーンのフレディ・マーキュリ(もちろん男)へ捧げた熱すぎるオマージュとのこと。 ベジャール!ドン!フレディ!・・・その名をトリオで聞いただけで、世界中のアーティストの濃厚なとこだけを集めて抽出した5グラム10万円の漢方薬のような作品が思い浮かぶ。 だが、それだけではない。待ち合わせがすれ違いに終わり、軽くケンカしながら向かった会場への道で、ヘボから「衣装はヴェルサーチやで」と聞かされた瞬間の気持ち・・・ さて、フェスティバルホールに到着すると、私の前の席にはすでに、失礼ながら「この座高なら身長は2メーター必要」と思われる妙齢の女性がピシーッと背筋を伸ばして着席なさっており、「アチャーッ!またしても!」とのけぞったが(私はいつも高座高のヒトの後ろになる)、アフワックのアヒルのように首を伸ばしたり縮めたりして鑑賞した舞台はなかなかのものであった。いや、ぶっちゃけベジャールが伝えたかったであろう芸術的意味は、無粋な私にはぜんぜん分からなかったんだけどね・・・ バレエとはいっても分かりやすい「白鳥」や「クルミ割り人形」とは違って、まるっきりの現代芸術。 その後も♪ピアノ売ってちょ〜だい♪のタケモトピアノCMと同じ動きにしか見えない踊り(小刻みに痙攣)が続いたり、公園にある地球儀型の遊具(中に子供が入ってグルグル回るやつね)みたいな銀の檻の中でダンサーがもがいたりと、私には理解不可能な辛いシーンが続く。 この感覚、なにか覚えがあるなぁと思ったら、現代芸術のナム・ジュン・パイクとヨーゼフ・ボイスのステージを見た時の感じ。あの時も「現代芸術ってよー分からんのぉ」と思いつつも、賢ぶってさも分かったようなカオしてたが。 ただ、ボイスと違うのは(カッコいいんだけどね、ボイス)この舞台の男女が天国から降りてきた人々かと思うほど美しい点。 カーテンコールではみんなが手を繋いで挨拶するのだが、波のように押し寄せてくる美と生命力に思わず知らず感涙。おおお!何という美しい肉体!(そこか) ヘボピーには「白鳥の湖」にも連れて行かれたが、ベジャールの真意は分からずとも、舞台としてはこっちの方が面白かったな。それぞれのシーンにどういう意味が込められていたのか、監督のインタビューを読んでみればまた面白いかもしれない。 ・・・と真面目ぶりつつも、正直言ってヘボと私の記憶に一番鮮明に残っているのは、ジル・ロマン(超美形)が黒のおかっぱのカツラを振り乱して踊るシーン及び、ボンテージの女装で登場したシーンであった。 「実写版カリムだと髪の毛がああいう風に動くのかって、すごい参考になったなぁ!」「私は『エーベルバッハ少佐はあんな感じかなぁ』って想像してたよ!」なんて、老ベジャールに聞かれると憤死されそうな、我々はとことんダメ聴衆。 |
7月9日(日) 十年以上付き合っているカレが、ある日焼き肉屋で“空母に並んでいる軍用ヘリコプターのプロペラ角度の美しさ”について熱く語り始めたので驚きにのけぞった。 私も軍用ヘリは好きなのに、どうして今までそういう話をしなかったのかと尋ねると「君がヘリの話なんかしなかったから」とのお答え。確かに大型クレーンのレンタル料とか高層ビルのお値段については、根ほり葉ほり尋ねては喜々としてメモるくせして、へリの話は今までにしたことなかったよなぁ。 カレのことは、クルマニアなだけでべつだんフェチな人間だとは思ってなかったのに、ヘリが好きだなんて意外にいいとこあるじゃん、見直した。 このように、長い付き合いの相手のことはよく分かっていると思っていても、実はあんまし分かってないのかもしれない。 ヘボピーに「やる」と言っても「いらん」と、光の速度のクイックレスポンスが帰ってきたので、若干の罪悪感を抱えつつも財布はソッコーでコメ兵(リサイクルショップ)行きとなったよ。 昔は「男に貰ったプレゼントを顔では喜んでおきながら、すぐさま質屋に持っていくけしからん輩がいる」と雑誌で読んで、「ヒデェ野郎だ!」と立腹したものだが、今じゃ自分が堂々とやってるっつーの。 それにしても、いい加減私の趣味くらい分かるようになってくれ。分からないならせめて、ボッテカみたいな地味ブランドじゃなくて、どう転んでも潰しがきく(誰に回しても喜ばれる)エルメスにするように、と優しくアドバイスしておいた。 さて、「皇国の守護者」サーチでサイトを検索してみたのだが、金森たん(「たん」付けが許されそうなキャラにはまったのは久々だ。なんか新鮮!)がメインのサイトは一つもなかったよ・・・ なんたって今出ているコミックス1〜3巻の内、1巻と3巻にしか登場しない上に、1巻では親から離された子ウサギのようにビクビク怯えてて、3巻では1ページ目をめくるといきなり、テレパシーの使いすぎで消耗しきってすでに死にかけだもんなぁ・・・腐女子にこの子で萌えろという方が無理なのかもしれない。 かくなる上は、自称マイナークイーンのわたくしめが金森サイトを立ち上げねばならないのか?いや、それは原作小説を9冊読んでからでも遅くないと思い、昨日図書館に小説版を予約してきた。 <一言お返事よん> ちなみにアコギさんの萌えポイントはなんたって「キノコと相撲」ですかね。(笑)意外にマイナーなカミンスキィ道の果てに、豊穣なる腐女子ワールドの広がらんことを! |
7月8日(土) さっきまでジムで肉体鍛錬してたのだが、有酸素運動用のマシン(バイクとかルームランナーとかね)のあるスペースで、ちょっとラブリーな光景を目撃した。 そのスペースには、単調な自転車こぎの間に顧客が退屈しないようにとテレビが5台据え付けられ、それぞれに異なった番組が放映されている。 この番組群の中ならば、男が見るのは「ボーン・アイディンティティー」だと思っていた。 「この季節はマウンテンゴート(ヤギの一種)の子育て期です。ほーら、お母さんに連れられて赤ちゃんも山から下りてきました。お母さんのおっぱいを飲むのに一生懸命です。まるでぬいぐるみみたいに可愛いですね!」 バイク後方に位置するランニングマシンからマッチョたちの後ろ姿を観察していると、なんだかもう、食い入るような鑑賞っぷりだ。特に動物の赤ちゃん映像に対する食い付きはすごい! 丸太ん棒みたいなぶっとい腕をした男たちが、ふわふわしたビーバーの子の映像にクスッと笑ったりするのを見ていると、ごっつい外観とは裏腹に、このヒトたち意外とファンシー好きなのかしらと思えてきた。 そういえば、ゲイでもベアー系(字ズラそのまま。肉付きが豊かで毛深いタイプ。)の人たちは可愛いぬいぐるみとかを部屋に飾るのが好きな人も多いそうだ。 Gジムにはマッスル男どもの頭に視線探知装置を付け、ある実験をすることをお願いしたい。。 もしも検査装置で追った彼らの視線が、コロコロした子パンダの動きを逐一トレースしていたならば、「筋肉男はファンシーがお好きv」という仮説を立て、近い将来、論文を「ネイチャー」に発表してみたい。 |
7月8日(土) ウォートランソング・「最終訓練」でのらくろ上等兵のように飛び起きてから、パソをいじったり洗濯物をしたりかいがいしく働いてはいるが、心の内には嵐が吹き荒れている。 絨毯屋へ行くべきか行かざるべきか。 10万のものを買いに行って帰りには50万のものが袋に入っている、というパターンが多すぎて、「ミキさんはいつも予算よりずっと高いものを選ばれますね、ハハハハ」と店主に笑われるが、口と心が別々に走ってしまうこんなところが駄目なんだよなぁ。 今日は京都の学校だから、ぼちぼち支度しなくては。ついでにヴィトンのカバンと、土産にもらって押入に突っ込んだままだったシャネルの財布をコメ兵に出してくる。 とにかくもう出かけなきゃ。ちなみに私、おととい読んだ「皇国の守護者」にはまりつつあって恐ろしい。 以前からヘボピーに勧められてはいたものの、虎や龍や実在しない国家といったファンタジー部分が今ひとつピンとこなくて、「ふーん、まぁいつか読もう」と放置していたのだが・・・ 最近ではもう、髪の毛があるとぜんぜん勃たたないのだが、彼、金森という少年、ハゲてるのはもちろん、慎ましくけなげで純情でその上小柄と、もう、私の好みど真ん中! このまま同人まで突っ走っちゃうのかと問われれば微妙ではあるが(だって相当な脇役だもん・・・)作品としてもかなり面白いので、今は血走った目をして皇国サーチをさまよう毎日である。 |
7月5日(水) 今日はイリの誕生日。生きていれば13歳になっていた愛犬を偲び、霊前にヒレカツと鶏の唐揚げを供えた。 イリが亡くなって3年2ヶ月が過ぎたが、今まで詳しく書いたことはなかったので、今日は私の最愛の存在であるサルーキとの別れの日々を思い出すことをお許し頂きたい。暗いので苦手な方はご注意を。
おまけに、霊感系だった輸入エージェントには「この犬は霊的な力が特に強いので大事にしてやってください、貴方を守ってくれますよ」と言われて、ふーん、とも思ったものだ。 その言葉通り、ふがいない主人をいろんな意味で守ってくれた。いつも一緒にいて人間以上に大切だった。 イリのことはこの世でのさよならを言ってからただの一日も忘れたことがない。私の心の片隅にはいつもイリがいるし、呼べばどこへでも現れて、長い尻尾をパサパサ振りながら、とび色したアーモンド型の瞳でじっとこちらを見つめている気がする。 私には取り立てて信仰はないし、来世とか生まれ変わりとかは別にどうでもいいと思っているんだけど、ある僧侶の「あの世に行ったら、愛した動物たちが真っ先に気付いて迎えに来てくれる」という言葉だけは都合良く信じていて、それが心の支えになっている。 サルーキは普通12,3年生きるのだが、イリは10歳弱と予想よりずっと短かった。 毎年受けていた健康診断の1ヶ月前、急にお腹を下すようになり、餌が悪かったかと2,3日様子を見たが治癒しないので獣医に連れて行った。すると単なる腸炎だという診断。 そこからは毎日が王子様のような扱い。 でも、一ヶ月と言われていたのに実際にはガン宣告の後たった5日しか生きなかった。 私たちに手を取らせたのはたった5日間だったが、臓器が毎分毎秒、少しずつ駄目になっていくのが手に取るように伝わってきた最後の日々は、酷い辛さが鮮明に記憶に焼き付けられていて、今なお長い悪い夢を見ているようだ。 一日のほとんどを涼しいベランダで横たわって過ごしていたが、私が会社に行く時には下をのぞき込んで見送ってくれたものだ。 それなのに、イリと親しかったカレが最後に一目・・・と会いに来た時は、よろめく足で玄関まで迎えに来るとしゃんと背筋を伸ばしてお座りして挨拶をした。人の死では泣いたことがないというカレが「なんてきちんとした可愛いいい犬なんだろう」と泣いたのを覚えている。 眠っている時、少し鼻血を出していて、「ああ、いよいよ鼻腔の細胞までやられてしまった。もう本当に駄目なんだ」と思った時の絶望感。 最後の夕方、どうしたことかスズメが自分から部屋に飛び込んできた。 そして死の数時間前の夜中2時。もう歩くのも辛いだろうに、眠っている家族一人一人の枕元へよろめく足で挨拶に行き、そっとみんなの顔をのぞき込んでいた。 抱きしめて子守歌を歌ったが、私はあまりにも動揺しすぎていて、「ねむれ ねむれ 母の胸に」の次の歌詞が思い出せない。 でも、安楽死の必要は無かった。その数十分後、苦しみ悶えることもなく、声一つ出さずあっという間に逝ってしまった。 やがてだんだん荒くなってきた呼吸が頂点に達し、最期に大きな息を一つすると、次の瞬間永遠に止まってしまった。 遅かれ早かれこの日が来るのは分かっていたので、朝になって予約を入れていた葬儀社に連絡すると、間もなく担当者が迎えに来た。親の死に目にも涙が出なくて、俺はどこかおかしいんじゃないかと言っていた父が、イリの遺骸にすがりついてオンオン泣いていた。 イリが運ばれた先は山頂にある焼き場。他市に移転のため数日前に閉鎖したばかりだったのだが、特別に開けてもらった。 絹糸のような耳と尻尾の毛を少し切り取ると、懐紙に包んだ。それは今でも肌身離さず持っている。 ウグイスの声とさらさらという葉ずれの音を聞きながら待った数時間後、お骨拾いとなったのだが、あんなに美しかった犬が骨と炭になってしまったのを見て胃がひっくり返る思い。ガン病巣は黒くコールタールのように焼け残っており、どうしてもっと早く病院を替えなかったのか、どんなに苦しかったろうと自分を思いきり殴りつけたくなった。 イリを見送った時間のすべてが目の奥にこびりついて、思い出すと今でも息が止まりそうになる。 死んだものを思慕しすぎるのは良くないとみんなに言われるし、イリも主人のことが心配かもしれないが、人生には忘れられることと忘れられないことがあるもの。イリとの10年間は喜びも悲しみもひっくるめて、このまま心に抱えたままでしかいられないなと思っている。 「会えて良かった」とは使い古されたフレーズだが、どういう縁だか出会うことが出来て幸せだった。今もどこかで繋がっている。 時折夢に出てくるイリは真珠のように美しく輝いてとても楽しそうだから、きっと成仏してるんだろうが、3年も経ってまだこんな湿っぽい想いを引きずっている情けない主人を許して欲しい。 |
7月3日(月) 世間ではバーゲン満開だが、みなさまお目当てのブツは無事ゲットできただろうか。 ホントのところ、夏コミでスキンヘッドに合わせるダナキャランかゴルチェの黒いロングドレスが欲しいのだが(恐ろしいコーディネイトだな・・・)、黒とはいえ葬式にすら着ていけないようなものに大枚はたくわけにもいかない。戦士にチャラチャラしたドレスは不要ぉおーーっ!!・・・と心の中で咆哮して意志薄弱な自分を戒めている。 だが、こうして財布のヒモを固く閉めた素敵な奥さんならぬ素敵なリーマンの元へ、本日地獄からの招待状が到着した。 ・・・とは言いつつも、心の中はすでに暴風域。だってセール初日は金曜日。会社があるから土曜日にしか行けないが、好みの絨毯が他のヤツに持って行かれるかと想像すると、すでに居ても立ってもいられない。 なんたって前回の新人お披露目会。最高のアイアンカーペットが、財布の中身と相談して逡巡する私の目の前から、「あなた、これにしていいかしら」「よしよし。なんならそっちのヤツも買えばいい」(合計120万)とあっさり歯医者の奥方にかっさらわれた悔しさよ・・・ 時計や宝石ならまだしも、どうして人に自慢もできない(持って出られないから)こんなものが好きなのかなぁ、としみじみ足下の絨毯たちを見つめることもしばしばである。 だが、ボーナスが支給されたばかりなので、この時期ふところは比較的暖かい。このままではハッと我に返ると大型プラズマテレビを買えそうなお高い絨毯が入った紙袋を下げ、「無駄使いしてしまった」という後悔の念に胃がひっくり返りそうになりながら、電車に揺られてるような予感がなきにしもあらず。 こんなことやってたら夏コミ衣装も我慢して毎日コンビニのパン(105円)食べてる意味ないよなぁ。いっそ絨毯屋一階にある銀行口座のゼニは引き上げて、換金不可能な国債にでも替えた上で現地に向かおうかね。 ホント、どうしてこんな敷物が好きなのか分からない。分からないけどやっぱりペルシャ絨毯が好きなのだ。 せめて週明けに皆様にご紹介するであろう新人が、予算を遙かにオーバーしていないことを祈るばかりである。 |
7月2日(日) 「イケメン教官グッズオークション!」なんてすんばらしいメールが来てたもんで、どこの部隊の教官かとウキウキしながら開いてみると、ガックシ・・・自動車教習所の教官だった。確かに特殊部隊SEALsの教官も、スチュワーデス物語でドジでのろまなカメを教育する村沢教官もドライビングスクールの教官も、教官と言やぁみんな教官ではあるが・・・ それにしても自動車教習所の教官職は、いつの間にグッズがオークションにかけられるような人気の的と化したのだろう。 運転免許といえば、私が通っていた教習所の担当教官は、困った生徒(すなわち私)に、毎回髪の毛が抜け落ちる思いだったに違いない。なぜならば路上講習で手こずりまくった私には、バカでかい対向車が来ると反射的にハンドルをそっちに向かって切るという、ちょっと油断してるうちに天国へ直行しそうな悪癖があったからである。 母さん、今頃あの教官の頭髪、どうなっているでしょうか・・・「危ないーっ!」と叫んで教官がハンドルに飛びついて来たことも数度あったが、もしも今、彼がプロペシア(飲む脱毛治療薬)のお世話になっていたとしたら、その原因の3%程度は私に起因していることを素直に認めたい。 結果的には仮免で何度も叩き落とされた挙げ句、なんとか免許はもらえたのだが、回りの人間には口を揃えて「一刻も早く学校からいなくなって欲しかったからや」と言われたものだ。我ながらまったくそう思う・・・こんなデンジャラーなドライバーを、よくもまぁ野(公道)に放ったものだ。 まぁ自分でも運転を続けると長生きできない、もしくは人様を長生きさせないことにすぐさま気付き、一年足らずでペーパードライバーと化したんだけどね。 ただ、免許の更新が再来年にやってくるのが心配の種。免許証って身分証明書としては一番便利だから失いたくないのだ。 |
7月1日(土) 6月30日の日記で紹介させて頂いた有り難い布切れについて、O里さんからソッコーで補足メールが到着した。普段はヘラヘラしていても、こと話が腰布やフンドシの事となると、人が変わったように真剣になるのが我ら嬉尻党(黒沼みそさん命名)のSAGA。 なんでもあのファンシーカラーのヒモは集合場所でヒラヒラとさらされているさらしの一部分で、それをこれから神事に参加する筋肉男に裂いて頂くというシステムが採用されているそうである。 で、「どの人に裂いて欲しい?」と尋ねられ、とっさに奥様の仮面をかぶったO里さん。「健康第一ですから一番ガッチリした方を・・・オホホホホ・・・」とマッチョ好きの黒い下心を暴かれることなく、ベストな筋肉男の指名に成功したそうである。 たまにテレビニュースの映像にもボカシが入るという眼福なこの祭り、当日は地元の小学校も休校。老いも若きもこの日だけは尻をプリプリさせながら街を歩くことが許されているのは、博多・山笠と同じか。 なんだか地元一帯となった盛り上がりっぷりが凄そうだが、まぁ小学校休校という点については「地平線の果てまで続くオバちゃん行列」で毎年市民を死ぬほどうんざりさせてくれる我が街K市の祭りの日にも、小学校は休みだったからなぁ・・・・どこの自治体でも年に一度はそういう休みを設けてるのかね。 ちなみにはだか祭りの主催者HPも教えていただいた。祭りの映像もちょこっと見られるそうなので、激しくぶつかり合う男体に興味がおありの方はぜひどうぞ。 O里さんからはパンツバトンも頂いたので、フリスビードッグのように空中高くジャンプしてガッチリ口にくわえさせて頂いた。「パンツ」といっても当家では「腰布」と変換しても許されるだろうから、喜んで答えてみたい。 そういえば先日G-menのバックナンバーを見ていると、田亀源五郎先生のコラムで「歴史系腰布マニアの方にはお勧めしたい映画だ」というくだりがあり、「えーっ!!そういう分類もアリなのか!」と頭の上にパァアアアッと青空が広がった気持ちなのだ。 自分がなぜ古代エジプトに惹かれるのか?と考えることが今までにしばしばあったのだが、どうやらその源泉はズバリ「腰布」にあったらしい。そういえば古代ローマには興味ないくせして、剣闘士にだけはモヤモヤするもんなぁ・・・いくつになっても新しいわたし発見。(笑) それにしても今開いたG-men、1ページ目のグラビアがいきなり「大原はだか祭り」(9月・千葉県)だったもんで爆笑。みんな好きねぇ。 |