2019年4月30日(火)

某医療イベントで暴露された私の歩様の問題点。
背中と腰にセンサーを付け、「正しく歩けているかどうか」を判定するこの検査、
きちんと腕を振り、体のバランスを取りながら歩ける人は、右図のように8の字が描かれるそうだ。

対して左図は私の結果。びっくりするほど動いていない。「水平面」に至っては「点」である。
「これって狂言師みたいってことですかねえ」と尋ねると、「正にそうです!」。
歩く時にさえストレスを感じているからだそうだが、腕振っときゃええって問題でもない気がする。

さてさて、いよいよ平成ラストラン。先日「連休中にはこちらの手入れもいたします」と書いたがなにがなにが!外食すらめんどくさくて終日家にこもっている割に、何にも手が付けられないのは、きっと脳が疲れすぎておバカちゃんになっているせいだ。

目から入ってくる情報がぐにゃぐにゃ、ボケボケなあまり、脳の補正処理が追いつかないのだろう。「見えてるのか見えてないのかすら分からなくなって混乱してくるカオス状態」なのだ。(パソコン入力は超集中すればなんとか可能)人前で泣き言を言うのは避けたいが、会社ですら「もー頭がごちゃごちゃで分かりません!」と言っちゃうくらいのおバカちゃん。

手術まであと2週間。まさか自分の視力がここまで悪化して、令和の開始直後に目ん玉を切開されるとは、平成初期には想像だにしなかった事態ではあるが、30年前から斜視と弱視で問題の萌芽は見られていたのだろう。ただ、無知だったのだ。己の肉体の弱点について。

そうこう言ってるうちにまた頭がごちゃごちゃになってきたからパソコンを閉じよう。平成も残すところあと7時間。令和に変わった瞬間に、視力1.2になっていることを神に祈ろう。

16回目のマヤとの花見。
来年はこの景色を一緒に見られるかなと思いながら、マヤの頭上から雪のように花びらを降らせて遊んだ。

令和になってもあとしばらくは一緒にいようね。

 

2019年4月28日(日)

錯視を誘う歩道橋。昇り切ったと思ったら階段の下に立っている。

私のMac、「かいだん」と入力すると「怪談」、「いれい」と入力すると「慰霊」、「れいかい」と入力すると「霊界」……と隙あらばオカルト信号を送ってこようとする。そこは「階段」「異例」「例会」だろ!!お前は鈴木光司のパソコンか!

目の具合がシャレにならないくらい悪くて文章を書けないから、お茶をにごすためにマヤちゃんの写真を上げてゆくよ。

認知症で暴れるようになったせいでわんわん美容室に断られる前のマヤちゃん。
シャンプーは自宅でできても、こういうムク犬カットはプロにしかできないんだよな。

「おかお、かいかい」も今ではやり方を忘れちゃったみたい。

12,3才の頃?クマ感あふれるマヤちゃん。

シャンプーをされてムカつくから、濡れた体でねえちゃんの大事なものの上に乗ってやる!

2019年4月25日(木)

秘密の森の入り口で番をしている齢160年のコッカースパニエル。

質問を投げかけるとヤフー知恵袋並みの精度で答えてくれるよ!

マヤは毎日ウロウロ徘徊、私はペルシャ絨毯をフリマアプリにて売り飛ばす日々。二人とも元気にやってます。しかし絨毯を梱包するのがこれほどまでに大変だとは……。今日だってシルクの小さめのやつを包むのに3時間近くかかっちゃったYO

10連休はどこにも出かけず家でうごめいているので、こちらの手入れもいたします。またのぞいてやって頂けると嬉しいです(=´ω`=)

2019年4月15日(月)

 今年の2月撮影。散歩から戻ってマンションの廊下を小走りで進むマヤ。
4階まで抱っこして上がってから廊下で放すと、ドアの前まで駆けてゆくのがこれまでのマヤの「ルール」だった。

私より先にドアの前に立って「さあ家に着きましたよ!はやく開けてください」という顔をしたものだ。

でも、マヤはもう廊下を走らない。認知症が進行したせいで、家の入り方も分からなくなってしまったようだ。
玄関を開けてやってもドアのあちら側に回り込んで固まってしまうから、
玄関のたたきに前足を乗せてお尻を押してやると、ようやく思い出したように家に入る。

犬は人間の4,5倍の速さで年を取るという。この写真を撮ってから現在に至るたったの2ヶ月の間に、
マヤの中では人間時間に換算すれば、10ヶ月近い時間が経ったわけだ。
マヤの変化はあまりにも早くて、私はマヤが時間と一緒に飛んでいってしまわないよう、目を見開いて見守っている。


このところ日常生活を送るのがかなり厳しくなってきた。網膜分離症(近視性牽引黄斑症)の病状が予想以上のスピードで悪化しているせいだ。

視力が坂道を転がるように低下した。朝起きると視界がプルプル小刻みに震えている。暗い場所ではほとんど何も見えない。光が眩しい……といった症状が去年の秋頃から気になり始めて、2月上旬にセカンドオピニオンを求め、ヘボピーの知人の紹介でかかった眼科で、左目の状態がかなりよろしくないと指摘されてからたったの2ヶ月。

平均的ペースだとここまで悪化するはずではなかったけれど、もともとあまり健康ではないことに加えて「病状を知ってしまった」点が大きいかもしれない。「病は気から」とよく言うけれど、自己暗示にかかりやすい神経質な人間に「気にするな」と言っても無理な話。自分で自分の首を絞めていることは分かってはいるが、豚バラみたいに分離した網膜の映像が頭に貼り付いて離れないのだ。

できることならすぐにでも手術を受けたい。眼球を人工物で満たす手術は怖いけれど、こんなむちゃくちゃな見え方で生活するよりはマシなはず。だがそれは叶わない。10連休が終わって一週間経つまで、どうしても仕事を休ませてもらえないからだ。こういう時、零細企業はどうにもしんどい。

指折り数えて楽しみにしていたパキスタン旅行は一ヶ月ほど前にキャンセルした。ぎりぎりまで迷ったが、キャンセル料がかからない期限日に心を決めた。誰にも遠慮せずに旅行に行ける10連休なんてもう二度とないから、胃がギリギリ痛むほど辛い決断だった。
それでも今となっては思い切って良かったと思う。キャンセルした時点よりも見え方がさらに悪化したせいで、長い移動に耐えるだけの気力を失ったからだ。

左目の映像がぐにゃぐにゃに見える影響で、偏頭痛と頸痛と胃痛が治らない。入院は今からちょうど一ヶ月後。とんでもなく先に思えて暗澹たる気持ちになる。
いずれにせよ手術日まで持ちこたえてくれ私の目!

パキスタン旅行用に月給2ヶ月分近いカメラを新調した。移動中の車から窓の外を撮るため、高速ピント合わせの得意な機種が欲しかったのだ。
だというのに旅行を止めた今、撮るものといえば秒速15センチしか移動しない老犬ばかり……。
高速ピント合わせ、宝のもち腐れだっつーの。

こちらの出方をうかがっている顔。なんとずるいワンワンちゃん!

2019年4月4日(水)

小さなころ、お菓子をもらったら食べずにどこかに隠しては、そのまま忘れてしまう私は両親や祖母に「野ネズミさん」と笑われた。一方、野ネズミが隠したお菓子を探し出してこっそり食べてしまうのは妹ヘボピー。
その嗅覚たるや大したもので、私の単純な隠し場所のみならず、大人である母が頭をひねって「さすがにここなら見つけられないだろう」と米びつの中、米の間に隠したチョコレートまで発見したと聞いて、「あんた、すごいなあ!」と爆笑すると「もう、食べたくて食べたくて必死やってん!」と言っていた。

その後、数十年を経ても野生動物の勘は衰えることを知らず、見えにくい場所に置いた私のインスタントラーメンや缶チューハイがいつの間にやら消え失せているのは日曜茶飯事。「あれがないんだけど」とやんわり尋ねると、「食べられたくなきゃ『食べるな』と書いてよお!」と逆に怒られるから、近頃は冷蔵庫のプリンに名前を書くシェアハウスの住民よろしく自分用の食料には名前を貼っている。

今日はそんな野生の王国・ビーストヘボピーの誕生日。いくつになったかは伏せておこう。
私よりも4才年下とはいえ、モリモリ食べて飲んで元気いっぱいなヘボピーを、半分呆れながら、半分は羨ましく、隠居老人の心境で眺めている。これからもその調子で人生の小道を朗らかに歩いて欲しい。我が妹に幸あれと心の底から祈っている。

私の留守中、マンガを読んでいるヘボピーの隣りにマヤが来た。
マヤからすればヘボピーは「ミキ家ナンバー2の座を争うライバル」だからこういうことはあまりないものの、
犬は気まぐれ、たまには寂しくなるようだ。

マヤとヘボピーと私。三人が揃った時のお決まりの台詞がある。
姉妹で声を揃えて「ボクモカジョクダヨ!」「ボクモカジョクダヨ!」とマヤの気持ちを代弁するのだ。
分別盛りの中年姉妹、家に帰れば犬を囲んで「ボクモカジョクダヨ!」と 叫んでいるなんて、同僚は夢にも思うまい。

2019年4月1日(月)

さて、新元号が発表された。「令和」(今単語登録したよ……。)みなさんどんな印象をお持ちだろうか。
私は11時半には会社の人たちと食堂のテレビの前に陣取って、今か今かと発表を待っていたクチなのだが、「新元号は『令和』です」と発表された瞬間には「えっ?平和?どえらいストレートな名前持ってきたな!」とおののき、その1秒後には「なーんかイマイチな音感だなあ」と肩すかしの気分であった。

社長や同僚も似たり寄ったりだったようで、発表までの盛り上がりはどこへやら、口数少なく三々五々デスクに戻ったのだが、その後ツイッターとかを見る限りでは、「悪くないじゃん」という感想が多いようで何よりである。そりゃあ下手するとこれから30年ほど付き合うかもしれない名称に、はなっからケチ付けるのも幸先よくないもんね。

……と言いつつ、万葉集に特に思い入れのない私の感想としては「印象薄い」「なんか軽い」「冷たい感じ」の一言なのが正直なところ。

「軽い」の原因は、「令和」と聞くと、カメラ用の安物バッテリーを製造している「ロワ・ジャパン」を連想するのが原因なのだが、どうして「冷たい感じ」がするのか考えたところ、そうだ、あの子だ!エヴァンゲリオンの無表情美少女・綾波レイちゃんだ!
きっと同じ感想の人が日本に千人はいるはずで、その人たちは私と同じく、「令和」と聞いて、反射的に「もっと笑えばいいと思うよ(by碇シンジ)」と口走ったにちがいない。

そんなこんなで大騒動も一段落。あとは来月の元号リニューアルを待つのみである。いや、私は書類上の特別な指示がない限り、和暦は使わない主義なんだけどね!

ヘボピーが買ってきたトイレットペーパー「フラワーハント」。
「小便いくわ」をお上品な表現に返還すると「ちょっとお花をつみに」となるのはご存知の通りだが、
それを商品名にしてしちゃうとは、なかなかのものだ。
とはいえ英語では「トイレに行く」をフラワーハントとは言わないみたい。ものすごい直訳造語である。

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