2014年7月30日(水) 夢の中で歌っていた。そこでは母がまだ生きていた。 夢の中で私はうちのすぐ近所が雑木林になっていることを発見する。実際にはそんなものはなくて、無表情な住宅が建ち並んでいるだけなのだが。 ここに住んで長いのに、こんな旅館があるなんてぜんぜん知らなかった。こんどお母さんを連れてきてやろう!喜ぶ顔を想像するとひどく嬉しくなって、木々の間の坂道を下っていった。足は羽が生えたように軽かった。 その時、風に乗って歌が聞こえてきた。 どこかで聞いたことがあるような、ないような歌。 夢の中で私も小さな声でいっしょに口ずさんでいると、自分の声で目が覚めた。
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2014年7月26日(土) ![]() やったぜベイビー!(古すぎ)今日は昼寝もせずにイッショケンメイ更新したぞ!ヘボピーさんの信楽写真をアップしたのでこちらからドウゾー→→☆ |
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2014年7月26日(土)
彼はこれから左手に持った精……いやマスタードにしては白すぎる液体を、亀……いやチン……もとい頭にぶっかけるつもりなのだろうか。くわえて、露出狂のオッサンが好む足の開き方といい、裸体にソックスといういでたちといい、全方位的に下品である。 このホットドッグ屋では可愛らしい娘さんが接客していたが、若い女性としては店のシンボルがこれではイヤなのでは?それともすでに達観しているのだろうか……とおせっかいながら心配になったわ。 ヘボピーさんが中学生の頃に使っていたペンネームは「悶絶尾てい骨」。私が中学生の頃に友達宛に出した年賀状は、差出人の住所欄に「カンボジア難民宿舎より」。妹ヘボピーと話していると、すっかり忘れていた昔のことを思いだして爆笑する。中学生、バッカでぇ〜〜!! 香港映画ミスター・ブーの俳優、マイケル・ホイ(でぶ&メガネ)に魅了された中学生のヘボピーさん、私がドドメ色の紳士用トレーナーに、MICHAEL HUIとステンシルで手書きしてやったお手製ウェアを得々と着て街を闊歩ししていたものだ。 また、大阪にオープンしたばかりのスターログ(SF雑誌)のショップに、父に頼み込んで連れて行ってもらった中坊の私と小坊のヘボピーさん。そこでヘボピーが買ったものは、なぜか、スタートレックの「カーク船長のワッペン」。 トレッキーでもないのにどうして?といぶかしく思ってさっきヘボピーにメールしたら、「一番普通の人ぽかったからな……」というレスが返ってきた。「他の乗組員がアレやったからな」って身もふたもねえ! そこで「ドクターはカッコよかったやん (*´ω`*)」と再メールしたところ、「小5にドクターのかっこよさは分からんな」。確かにな。 まあ、それでも人生の折り返し地点を過ぎた今、これまでに惚れた二次元、三次元の異性を振り返ってみれば、己の理想のタイプは、情にもろくてウイット&ユーモアに富むドクター・マッコイに落ち着くということも発見した。人間の根っこの部分って、意外と人生の早いところでできあがっているのかも……。
いや、金曜夜から月曜朝までは実家に返ってマヤちゃん孝行するのがいつものパターンだけれど、今週末はイレギュラー。昨夜、友人(最近近所のカラスに挨拶されるそうだ)と終電まで飲んでいた流れで、今日は夜まで自宅で過ごすのだ。だって今、お外に出たら丸焼けになっちゃいそうなんだもーん(・ω・) 現在、室温32度。外は36度はあるだろう。エアコンをつけたらつけたで寒いから、ピラミッドの石を運ぶ人夫のように汗まみれになりながら、パソコンに向かっている。 ほな、これからベランダに置いたプランタでも植え替えます。このところなぜかゾクゾクと観葉植物が枯れつつあるせいで、ベランダが核戦争後の野っぱらみたくなってるので、軽く世界を復活させてくるわ。
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2014年7月25日(金) さかのぼること数週間、朝っぱらから私とヘボピーを首まで地面にめり込むほど凹ませるできごとが勃発した。近所にある空き店舗の軒先のツバメの巣が、カラスに壊されてしまったのだ。 前日の夕方に見た時には、あと一息で巣立てそうな四羽のひながみっちり詰まっていたというのに、叩き落とされみじめな様子でばらばらになった巣は、当然のようにエンプティー。 一匹だけでも生き残っててよかったなあ!とヘボピーと喜び合ったけれど、飛び立つことはおろか、棒につかまるだけの足の力もまだ十分には備わっていない子ツバメが、執念深く頭上を舞うカラスの餌食になるのは時間の問題。
それらは毎年5月から6月にかけて、当たり前のようにそばにあった光景だったのに、今年はたった一羽のひなも巣立ちできなかったことに気付いて愕然とした。 それでも子を盗られても盗られても、何度も卵を産んで子供を育てあげようとしていた親鳥たち。どうせ盗られるんだからもうやめてー!と叫びたくなるが、人の心ツバメ知らず。
だというのに幕引きはこんな結果。残念きわまりない。犬の散歩で近所の人と顔を合わせても、みんなカラスへの怒りをたぎらせていた。 いや、実は巣が壊される前日、親のミニチュアみたいな外観にまで育った四羽を見ながら、なんだかイヤーな予感がしたのだ。 だから念のために、ネットで調べておいたカラスよけ──巣の回りにツバメは通れるがカラスには狭い幅で、3本の黄色い糸を貼る方法を試すべきだと思っていたのに……。 そして結果はきっちりご覧の通り。いつもながら詰めが甘い自分への嫌悪感で、三日間ほど何も手がつかないほどへこんだ。ツバメたちよ、知識がありながら守ってやれなかったお姉さんを許しておくれ……。
頭上から聞こえるさえずりに空を見上げると、4,5羽のツバメがすーいすいーと飛んでいる。内、ふたつの影は優雅に滑空しているが、残りは風にあおられてふらふらしたりと、ずいぶんおぼつかない飛び方だ。 時々甘えたように飛び方が上手なやつに近寄ったり、無駄にふざけ合ったりしているのを見ると、両親が無事に巣立った子を引率しているのだろう。家の回りのひなたちは巣立てなかったけれど、ツバメ族が死に絶えたわけではない。なんだか心が軽くなった。 カラスや心ない人間から逃れて、こうして無事に巣立ったツバメたちにも、これから過酷な「渡り」が待っている。
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2014年7月23日(水)
満開の桜はあちこちで見られるけれど、花が散ったあとにさくらんぼが実っているのはほとんど目にしない。調べてみるとさくらんぼを付ける桜の木は、ソメイヨシノとは違った品種で、セイヨウミザクラ やスミミザクラといった「桜桃(オウトウ)」 に分類されるらしい。 家の周辺にある桜桃は、この公園の2本だけ。実を付ける頃には近所の人たちが見物に来て、ふたつみっつつまんで食べる。 お店で売っているさくらんぼと同じくらい美味しいから、欲ばって一気に食べてしまう人もいそうなものだが、子供も大人もそれなりに我慢しているようで、けっこう長い間実が残っているのにはびっくりした。 そこには他の人にもこの愛らしい光景を見せてあげたいとか、美味しいさくらんぼを食べさせてあげたいという思いやりが働いているんだろうか。 ずっと上の枝についた実は小鳥たちがついばみ、手の届く枝に生えている実は人間が摘む。二本の木の下で仲良くサクランボをつまんでいる鳥と人とを、ベンチに座ってのんびり眺めるのは、ささやかな晩春の楽しみである。 |
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2014年7月18日(金)
頭が痛くて胸がムカムカしている。それほど飲んだ覚えはなかったのだが、数えてみたら近所の中華料理屋でビール2本と日本酒一合、うちでDVDを見ながら缶チューハイ一本とラムを飲んどった。そりゃ頭も痛くなるわ。 さて、マレーシア機撃墜やらパレスチナ情勢やらウクライナ情勢やらで、大荒れになりそうな今週末の世界情勢そして市場。 ![]() パンくず片手にちょっとでも近づくや否や、バラバラっと飛び去ってしまうからキーッとくる。 そういえば母もスズメに近寄っては、「マメ(を散らす)みたいに逃げるから小憎らしいっ!」とよく言っていたものだ。 |
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2014年7月17日(木) ∧∧∩ ( ゚∀゚ )/ ハ_ハ ⊂ ノ ハ_ハ ('(゚∀゚ ∩ (つ ノ ∩ ゚∀゚)') ハ_ハ ヽ 〈 (ノ 〉 / ハ_ハ ('(゚∀゚∩ ヽヽ_) (_ノ ノ .∩ ゚∀゚)') O,_ 〈 〉 ,_O `ヽ_) (_/ ´ ハ_ハ キタ――――! ハ_ハ ⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃ ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃ パソコンのセットアップ、キャンセルできたよ!! いやー、肩から100トンの重荷をおろした気分だ。何でもダメもとで言ってみるもんですなあ(しみじみ) 「ウィンドウズのことはぜんぜん分からないのでお願いします!」とのっけから努力を放棄したオバちゃんは、ブータンの田舎から出てきたばっかみたいな雰囲気をただよわせる、ヤマダ電機の若いアンちゃんと、ああでもないこうでもないと「初期設定セット」からいらないサービスを削除したり必要なものを加えたり。 そうして算出された2万円は、ゼニで安心を買うための必要経費だと自分を納得させようとしていたけれど、やっぱり痛い。2万円といえば一ヶ月分の食費だし、中級クラスのコンパクトデジカメだって買える。 そこへもってきてネットで「ウィンドウズ 設定 簡単 むつかしい」とググルと人々が、「家電量販店では、何も知らないじいさんばあさんに高いセットアップサービスを売りつけていてえげつない。あんなの簡単にできるのに!」とあざ笑っていたり憤っていたり。わ、ワシ、ばあさんやったんか!とますます不安がかき立てられた。 それでもネットでは「簡単に出来ると書かれていることが多いけれど、それはごくごく初期設定についての話。その次の段階はかなりややこしいので、作業費が必ずしも高いとはいえない」という意見もちらほらあって、「パソコンサポート会社の回し者?」と疑心暗鬼になったりで結論は出ないままに、夜中に3,4回目が覚めるという状態を呈していた。自分、本当にストレスに弱い。 そんな私の背中を押してくれたのは、先述の友人の言葉である。 「セットアップ作業オーダー後のパソコン本体の返品、サービスのキャンセルはいたしません」という念書にサインはしちゃったけど、よしっ!ダメもとで明日、キャンセルできないか聞いてみるか! で、結果から言うとAAの通り。キャンセルを渋るどころか、はいはーいって感じで誰にも叱られずに流れるように事が運んだ。 加えて、長々と説明させたイモ兄ちゃんは、ラッキーなことに昨日はお休み。 まあ、店側としては返品じゃないから別にいいやって感じなのだろう。それに、ウィンドウズ8ではなく7の旧式デスクトップ(長時間見ると首に悪いのでノートはやめたよ)を、支払い済みの金額にさらに4万円近くプラスして買ってくれたら結果オーライ。よく考えれば客が気を遣う必要なんぞ、どこにもなかった。 ……というわけで、さっそく今夜マシンが配達される。でもパソコンデスクをこれから買わなきゃならない状況下では、この先一ヶ月は箱に入ったままな予感がモリモリなんだ。 ![]() |
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2014年7月16日(水)
ひも付き飴や型抜きに代わって今のガキんちょの心をわしづかみにしているものは、何といっても妖怪ウオッチ!!第二弾の発売4日間にして販売本数128万本、おめでとうございま〜す!(話を無理矢理もってきた感) 世のママさん方は愛児のためにメダルを求めさまよっているらしいが、投資家が求めてさまようものは明日の暴騰銘柄。妖怪ウオッチと聞いて我々が連想するのは、発売元のレベルファイブではなくハピネットである。 ……というのはレベルファイブに投資したいのはやまやまであるが、レベルファイブは上場していない。そのため「妖怪ウオッチ関連銘柄」を求めるマネーはハピネットに濁流のごとく流入し、おもちゃ問屋にすぎないハピネット株ってば、一ヶ月チョイで800円台→1900円台。別の意味で妖怪ウオッチ人気のすごさを見せつけてくれたものだ。 なお、お前は買ってたのかと言われれば、買ってたら今頃パソコンの初期設定の2万円くらいで悩んでへんわ。 いや、株価700円台の頃にはすでにこのゲームが来ていることはオタクの一般常識として知っていたもので、株を買おうかどうしようか迷ったていた。 おおおお……振り返ればパズドラのガンホー、モンストのミクシィ、艦これのKADOKAWA、ラブライブのKLab、うたプリのブロッコリー。直近では関ジャニ∞の鳥貴族……。 そんなこんなでハピネットと同様に鳥貴族(メンバー大倉君のお父様が社長)についても、ジャニオタの貢ぎ根性を読み間違えたために、この度もきっちり乗りそこねた。もし勇気をもって乗っていれば、セットアップが100回できたろうに……。 ……と過ぎた上場を嘆いても仕方ないので、今日はヤマダ電機に行ってくる。 下調べをせずに買いに行った浅はかな客の勝手で、一度依頼したセットアップの手間賃を返金しろというほど鬼ではないので、セットアップ代金にいくらか足してiPad にでも交換してもらえれば納得がいくのだけれど、さて、どうなりますことやら。店側がまだ作業に取りかかっていないことを祈るばかりである。 |
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2014年7月14日(月) ![]() ついにパソコンを購入したぞ!ウィンドウズ8じゃなくて7のノート限定で探したら、新品の種類が少ないだろうから楽に絞り込めると思いきや、中古ショップ、じゃんぱら(中古とオリジナルパソコンを販売しているチェーン店)、ヤマダ電機と日を変えて三店を見て回っただけで、絞り込み以前に集中力がこと切れた。 私はもともと機械音痴。掃除機の取り説を開くだけで頭痛がしてくるタイプである。パソコン好きにとってはワクワクものであろう「マシンの買い換え」というイベントも、私にとっては苦行でしかない。 ヤマダ電機に行く前に候補に挙げていたじゃんぱらのオリジナルマシン(セットアップ済み)は、Officeとかウィルスソフトを入れて9万円。だから東芝製で7万円なら安くついたと喜んだのもつかの間。セットアップがされていないと聞いてはぁ?ってなった。 そういえば聞いたことある。これまでMacしか買ったことがないから経験したことはないのだが、家に持って帰って電源を入れ、簡単な設定さえすればすぐに使えるジョブズ機に対して、ゲイツ機にはスーパーめんどくさいセットアップが必要なことを。 正直言ってMacとは作業方法が全く違うため、今持っているXP機でさえデータを外付けHDにコピーするだけでも四苦八苦だったというのに、誰もが「めんどくさい」と口を揃えて言うセットアップがスムーズにできるはずがない。そこで、多少のゼニで済む話なら……と店にセットアップを依頼することにした。 だが、セットアップカウンターに案内されて椅子ごと後ろにひっくり返りそうになった。 はじめは「もーめんどくさいからうちに来てもらって、無線LANの設定からなにからぜんぶやってもらおう」と思っていたのだが、さすがに5万はありえない。 これ、多分いや確実にボリボリの価格設定なのだろう。だって「ホームページビルダーの設定だけだといくらですか?」と尋ねたところ、確か4千円か5千円だったので、さすがのパソコン音痴の私でも自分が支払った「2万円」が高すぎることくらい容易に推測できる。 ……とぼやいてみせたけれど、XP機の「テーブルの上のフォルダをうんぬん」という指示が出た時ですら、「テーブル」がどこの部分を指すのか分からなくて四苦八苦した人間は、やはりはじめだけはプロに任せて設定してもらっておいた方が安心だろう。 あ〜あ、これを見たパソコンに詳しい友人達があきれる顔が目に浮かぶ。みんな「あんな作業ぜったい自分でできたのに!」と歯噛みするにちがいない。いやじっさい、松竹梅の料金表を見せられながら、東京の友人に新幹線代を払って観光がてら出張してもらおうか……と考えたくらいなのだから。 しかし、もう支払ってしまったので、「もったいない!自分でも簡単にできたのに〜」と傷に塩をすり込むことは控えて頂きたい。 |
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2014年7月11日(金) このところ辛気くさいノリが続いてますがもうしばらくお許しくだされ。今、次の学年に上がるために色々とおさらいをしている気分なの。 20数年前からメモ帳に付け始めた備忘録を見直して楽しかった過去をしのんだり、世間知らずな己の甘さに唖然としたり。(特に借金回りな!どうしてあんな人間どもを親友や恋人だと信じて借金を肩代わりしちゃったのだろう。聞いていたことはほぼ嘘だったせいで、母と二人で話のウラを取るために関係者のもとを走り回ったのは、今となっては懐かしい記憶だが。) 一日24時間の内9時間は会社に、7時間は睡眠に取られて予定の無い日ですら残りは8時間。たった8時間ぽっちで事がサクサク進むはずがないけれど、先は長い。まあ、のんびりやりますわ。 それにつけても感謝するのは親にである。 少し前までは両親、特に父に優しくしなかったという後悔がひどく私を苦しめて、正直いって毎日死ぬことしか考えていなかった。まったく、死ななかった自分えらい!とほめてやりたい。 でも、日本人として恥ずかしいことに、私はぜんぜん知らなかったのだ……。「三回忌」とは三年目ではなく二年目の命日を指すことを!(宗教にこだわらない家ってこんなものなのか?) 哀しみと後悔の代わりに私の心を充たしつつあるのは、限りなく優しかった親への言いしれない感謝の念である。父母のことを考えるとたまに涙も出るけれど、愉快な思い出に微笑みが浮かぶことの方が多くなった。 本当にいい育て方をしてくれた。我が家はけっこう貧乏だったのに、あふれる愛をもって夢いっぱいに、お姫様みたいに育ててくれた。 赤ん坊の頃だから自分は知らなかった話だけれど、アメリカ製のおしゃぶりしかくわえない娘のために、閉店後の薬局を走り回ってくれた父。 部屋中には父が大きな模造紙に描いた牧歌的な風景の絵(どの風景にも機関車があしらわれている)が貼られており、メリーゴーランドへの強烈な執着が始まった時期には、それが遊園地の絵に代わった。 眠りにつく前には交代で本を読んでくれて、時にはそれが抱腹絶倒のオリジナルストーリーへと変わっていった。(父が語る「桃太郎」は、いつの間にやらイヌとサルとキジを従えて宇宙に飛び出した!) 当時、セットものの辞典や画集を揃えるのが流行りだったせいもあるだろうけれど、本棚には世界美術全集、日本美術全集、日本の城、万有百科事典、アラビアンナイトの完訳、日本の民話全集(大人向けだからエロ話も有り)世界の国と人々、シルクロード大全……といったセットものが並んでおり、どれを開いても「大人向けだからダメ」なんて叱られることはなかった。 子供向けとしてはドリトル先生、ファーブル昆虫記、シートン動物記、ナルニア国物語、小学館の世界の童話集、タイトルは忘れたがカセット付きの詩の全集(監修は谷川俊太郎なのでなかなか前衛的だったような)は、頼まなくても全巻そろえてあったのみならず、欲しいと言えば本だけはたいがい何でも与えてくれた。 マンガだって大人向けであっても、意味がよく分からなくても読ませてくれて、特に手塚マンガは制限なしだった。(テーマがもろセックスの「アポロの歌」除く。どうしても読みたい!と小学3,4年生の頃にダダをこねたら、それなら家を出て行けと言われたよ……。)。 夏休みと冬休みには高原にある父の実家に帰省するのが常で、朝から晩まで自然の中で遊ばせてくれた。 ○○をしちゃ駄目!と叱られるのはあさましい真似、激しく思いやりに欠ける行為をした時だけで、人と違うこと、女の子らしくないこと、独りぼっちでいること、一つのことに執着することについては、放置どころか娘の興味をすすんで支えようとしてくれた。 ああ、今でも昨日の光景のようによみがえる。お菓子作りに凝っていた小学校低学年のころ。 あの人たちのもとに生まれられて、それだけで私は十二分に幸せなんだろう。独りになった今、この幸せ、たまたま与えられた幸運をこれからどう使うか、試行錯誤する毎日。 |
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2014年7月10日(木) 昨日、コメ兵にこれまで集めていた腕時計をほとんど全て、思い切って売り払ったことを書いた。手放したあとは捨て値で売ってしまったことに一抹の後悔があるだろうと予想していたのに、肩の荷をおろしたようで心が軽くなったことも。 自分はこれほどまでに「所有すること」に疲れていたのか!と驚きを覚えたのだけれど、もう少し考えると理由はそこにあるのではないと気が付いた。 もちろん世の時計コレクターの多くは、時計を自分の所有物として愛でるものとして扱っているだろう。 かつて地元で一番有名なクラブのママが言っていた。「時計は見るもんやない、見せるもんや!」。そう、私にとってロレックスだのパテックだのカルティエだのといった、一目見て高価だと分かる時計とは、人にナメられないために自分を強く見せてくれる装備品、見栄の結晶でしかなかったのだ。 一方、ペルシャ絨毯は時計に輪を掛けて私の預金通帳を痛めつけるモノだけれど、絨毯を手放す気には全くならないのは、彼らはそばに置いて愛でるための、己の満足のためにある小宇宙だからだと思う。 もちろん世間一般的にはペルシャ絨毯はステータスシンボルでもあるのだが、それはお客さんに見せる機会が多い人の話。 ……とこんな風に時計と絨毯のポジションの違いを分析してみたが、これまでに入手した時計の中にも「見栄」よりも「美意識」が選ばせたものがないでもない。 ひとつはベゼルにダイヤとエメラルドをあしらったホワイトゴールドのロレックス。そこに絶妙な虹色に輝くマザーオブパールのフェイスが相まって、この上なく美しい色と光のバランスを呈していた。 でも、残念なことにこのロレックスは空き巣に盗られてしまって今はない。 そして今、手元に一本だけ残してあるロレックス。 そんな時代遅れのモデルをなぜ手元に残したかというと、空き巣に家の中の金目のものぜんぶ──カメラ、ビデオ、バッグ、宝飾品、海苔缶の中の商品券まで根こそぎ持って行かれた時、たまたま帰宅した家人に驚いた空き巣が、あわてるあまりたった一つだけ現場に落としていったからだ。 そういう経緯があってこの時計は、ノルマンディー上陸作戦で雨のような弾丸の中をくぐり抜け、生きて故郷に戻った兵士みたいな印象を抱く、いわばラッキーアイテム的な位置づけなのだ。 そんなこんなで一気に時計の整理が終わった。次に手放すものは書籍である。 しかしヤフオクでは古代史関連書なんてもー本当に売れない。これまでどんどん「開始価格」を下げながら、幾度「再出品」を重ねたことか! |
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2014年7月9日(水) 朝に書いたテキストですが、読み直していったい何を言いたいのか、自分が読んでもちんぷんかんぷんだったのでひとまず消去しました。文章が複雑骨折しとりました、すいません。そのうち書き直します(´・ω・`) 中学生時代からの同い年の友人と電話で話していると彼女が言った。「若い頃は死はずっと遠くにあってぼんやりしたイメージでしかなかったけど、このごろすごく身近でね。いや、身近どころか死がものすごい勢いでこっちに向かって飛んでくる感じ」 「死がものすごい勢いでこっちに向かって飛んでくる」という感覚、そうなんだ、言い得て妙。 日本女性の平均寿命からすると、余命はあと40年近くあるはずなのに、50才という区切りを超えたとたんに自分自身の死がものすごいリアリティーをもって迫ってきて、様々なものがこれまでとは違って見えるようになった。 他の人はどうなのかな。やはりキリのいい年齢を超えたことがきっかけで、いったん人生の棚卸しをしたくなるものだろうか。もし50を過ぎた方がいらっしゃればご意見ください。 あんまし関係ないけど、私はもっともっと年を取ったら、ネイティブアメリカンのシャーマンみたいな婆さんな感じになれればなぁと思ってる。だからこれから修行するの。 そうそう、手持ちの時計コレクション、ぜんぶコメ兵に売っぱらったよ!なんだかもう、「所有すること」がしんどくなってきたんだ……。 でも、メンテナンス料金が8万もする時計なんか、身の丈に合わないからもういいの。売り払ったあとに後悔するかなと思っていたけど、予想外に心が軽かった。「所有すること」がずいぶんと重圧になってたんだなと驚いている。 |
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2014年7月7日(月) 今日は七夕。残念ながらこの大荒れの天候では織姫(ハーネマン)と彦星(クーパー)は会えそうにない……。(妄想が迷走) さて、今日の天気と同じように、私の気持ちもどんよりしている。すごくもったいないことしちゃったんだ! 支給予定のみみっちい年金額(あくまで予定)と、退職後も続く茫漠たる人生の長さに愕然とした私は、一ヶ月ほど前から「最低限の生活を送るために必要な金額」を算出するため、可能な限り財布を開かないよう心がけている。 外食を控えて家でご飯を作るのは当たり前。残り物を使い回すのも当たり前。納豆についているしょうゆを半分だけ使い、残り半分は別の容器に移してためておく……というレベルのケチを重ねるのだ。 だというのに土曜日の夜、犯してしまった大きな過ち。 吉野屋、サイゼリア、すき屋、丸亀製麺……どれもピンとこない。うーむ、強いて言えばラーメンかなあ、とようやくラーメン屋に入り、麺がかくれるほど焼き豚が乗っかっているのが売り物のBラーメンとビールを注文。 いつも好んで行く店だからまずかったわけじゃない。けれど、どうしてもこれが食べたかったわけじゃないから、いつもみたいな「美味しいっ!しあわせ〜」という喜びもないままに、1200円払って帰宅した。 だが、私はすっかり忘れていたのだ。家には(自分にしては)お高い食材を使った鍋のだしが残っていたことを。そしてそれにご飯を入れて雑炊を作るつもりだったことを……。 金曜日に作ったのは「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」でたまたま目にしたエビワンタン鍋。 手に取るのを5秒ほどためらった干しエビ(10グラム200円)を使ったダシは、ぞうすいにするつもりで取っておいたのだが、今はもう初夏。 これ、昨夜だったらギリギリ使えただろうに。あの時、特に食べたいものがないなら家に帰るべきだった。そしたらこれが目に入って、そうだ、ぞうすいを作るんだった、と思い出しただろうに……。 消費税アップをきっかけに見直そうとしている己の消費行動。お金のことばかり考えるのはさもしい、みっともない、みたいな印象があるけれど、文明社会で生きていくには金銭との縁は切っても切れないもの。これを機に「お金との関係」をしっかり見直したい。 そして、この先には「お金のことを気に病まない」心を作れればいいなと思っている。 ここが古代ギリシアなら、いっそ私もディオゲネスみたいに樽の中に入って暮らしたい。 |
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2014年7月6日(日)
「大洗あんこう祭で着ぐるみが披露されると、シラスを揺らしながら小刻みに飛び跳ねる動きを見せ、またまたファンも増えたとか」(茨城新聞)「体を動かすとふわふわとしたシラスが舞い踊り、今までのゆるキャラになかった新しい表現を可能とした斬新なデザイン」(茨城面白用語集イバダス)……ってホンマかいな?!「ふわふわ」だとか「ゆるキャラ」だとか、そんなソフトな表現を全身で拒むような……なんていうのか……とにかくキモいねんっ!!(怒) ←シラスを揺らしながら飛び跳ねるアライッペ なんでもこのキャラクター、公募によって選ばれたそうだが、デザイン画を描いた作者ご本人ですら、立体化されたアライッペを目にして絶句したと聞く。 静止画だけでも十分ゾゾゾなのに、動く姿はますますゾゾゾ。こいつが「シラスを揺らしながら小刻みに飛び 小谷町長から「大洗町広報大使」に任命されたっぺ。→ ひょっとすると企画側は「キモかわ」の「かわ」の部分ははじめから捨てて勝負に出たのだろうか。ならばその戦略は成功だろう。インパクトという点ではゆるキャラ史上最強キャラだと思う。 それにしてもキモい、いや気色悪い。生理的にゾゾゾとする……と言いながら、まとめサイトで後ろ姿の画像なんかを見つけてちょっぴり嬉しかった私は、大洗町の仕掛けたわなにまんまと引っかかったのだろうか……。 茨城県まで行くのはちょっと無理だけど、もしも近場のゆるキャライベントにアライッペが来るなら、是非ともシラスを引っぱった姿で一緒に写真におさまりたい。 いろんなアライッペが見られるまとめサイトはこちら。後ろ姿はさらにキモいんだっぺ。→→☆
先日ここで「週末は更新いっぱいするつもりです!」といばって宣言したはいいものの、ご覧のとおりなーんもでけんかった。 いや、怠けてなんかないぞ!昼寝だって手塚治虫の「虹のプレリュード」があんまりしょーもなかったから、読んでるうちについ2時間ほどうとうとしただけで、あとは朝7時から夜12時までキリキリ働いた。それなのに何故……。 それはサイト用の写真の整理に時間がかかりすぎるからである。一例を挙げるとこんな感じ。 古代エジプト記事に使う写真を引っぱってこようと、フォルダ「王墓」を探したところ、パソコン内にもCDにも外付けHDにもどこにも無いっ!王墓の内部写真はすでに撮影不可能なので、今となってはかなり貴重だというのに間違って消去しちゃったのかしらん? だが、顔面蒼白になりつつ11年前のMOを引っ張り出したところ、コンパクトフラッシュ(すでに死亡)から最初に落としたデータが見つかって胸をなでおろした。 それにしても、よりによって超貴重な「王墓」だけがコピーもれ。コピーもれやデータ破壊をおそれるあまり、全ての写真データはCD4枚と外付けHD4つに焼いているのに、なぜかそれだけコピーもれ……。 そもそも古代エジプトの壁画やレリーフというものは人に見せるための「美術」ではなく、あくまでも宗教的、呪術的な目的をもって描かれるものである。 ……言い訳がアライッペのようにキモくなった、ごめんちゃい。
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2014年7月4日(金) ![]() 腐肉にむらがるうじ虫のように、うつがぴょこぴょこ出たり、ひっこんだり、出たり、ひっこんだりを繰り返してはいるものの、自分にできる範囲内でがんばってます。近頃、「人に優しく、自分にはもっと優しく」がモットーなんだ。 また同時に「マヤと一緒にいられる残り時間はもうあまりない」という焦燥感で己のケツをあぶるのもブームなので、ヒマさえあれば実家に帰ってます。そいでもって5時に起きて出勤前に2時間の散歩。えらいっ!マヤ孝行っ! ……とまあこんな感じですが、今週末はヘボピーがお客さんを呼ぶというので自宅暮らし。更新いっぱいするつもりですのでおヒマならのぞいてくだされ。
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