2013年12月25日(水)
朝の出勤ラッシュの駅前で、前を歩いていた人のふところからヒラヒラと舞い落ちた一枚の紙片。拾い上げると社員証。あわてて追いかけ「これ、落とされましたよ」と肩を叩くとはっとした顔で振り返り、「ありがとう」と微笑む彼。 40年前の少女マンガなら恋が始まるシーンだが、社員証の主は頭髪がミニマリズムな串だんごみたいなちっちゃいおっちゃん。ドクンッ!ともキュンっ☆ともしなかった……。 そういえば少し前、街を歩いていて久々にドクンッ!とくる人を目にしたよ。 近所にこんな逸材が潜んでたなんて知らなんだ!!今度時間を作ってお店をのぞいてみようかしらん
(*´ω`*) やれやれ、手つかずの自然はなかなか残っていないものだな……。 |
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2013年12月22日(日) バングラデシュ行きの用意に追われている。どこから手を付ければいいのか混乱してきて、やおら図書館でタゴール(バングラデシュが生んだノーベル賞作家)の詩集をどかっと借りてきたりしている。 汝 嬰児の如く 力なきとき 内重の奥 深く留まれ 時至るまで……って、カルチャーから入ってる場合じゃねえ!ベンガル語会話集をコピーするとか、レストランをチェックするとか、もっと実用的な準備をせんかい!(怒) そもそもかの国を旅先に決めたのは10月頭。どうしてもっと早く準備しなかったの?と言われるだろうがまったくそう。しかし、やらなきゃならないと思えば思うほど先延ばしにするのは、のび太もまる子もカツオも私も同じである。 ましてや2週間ほど前から、バングラデシュの国内情勢が想定外の勢いで悪化しているとあっては……。 ……というのは、先日執行されたイスラーム系政党党首の死刑が、年初に行われる総選挙を前にして、ただでも激しさを増していた政治的混乱の火に油を注いだのだ。 いやじっさい、他の国──ブータン、インド、スリランカあたりに変更しようか?とヘボピーと相談はした。 そういう事情から「ブータンで現地滞在4日間ぽっち」だなんて中途半端な日程とか、「去年の正月に行ったのと同じ場所(インド・ダージリン)」なんてプランしか残ってなかったもので、もーホテル缶詰のリスク承知で、いちかばちかバングラにユニクロ見に行っちゃうか!という姉妹間最終合意を見たのであった。
一方バングラデシュ。べつだん買いたいものはないからラッコのように優しい気分。 そんなわけでぶっちゃけバングラ行き、気構えとしてはユルユルなのだ。ましてや気温も日本の10月くらいだそうで、ヒマラヤのふもとに行く時に比べると、荷物も少ない。 ただ、唯一神経をつかうのはカメラ回りである。 ちょっと心配性すぎるなあとは思いつつも、かつてドッグショーを見に行ったイギリスで、よりによって本番のショー会場、それも一番の目的だったサルーキの審査の途中でぶっ壊れたのが、もー催眠療法で治療して欲しいほどのトラウマになってるのだ。
あと、酒が手に入らないイスラーム圏だからパック酒。カレーに飽きた時のためのきつねどん兵衛。おっと、割りばしも忘れずに。下着の替えを限界まで少なくすべく、洗剤と洗濯ばさみも必需品。 クレジットカード会社に電話して、勝手にロックをかけないように旅先と日程を伝えなきゃならないし(インドで20万の買い物したら「盗難カードの不正利用の多い国」として登録されているらしく自動的にロックをかけられて、それ以降カードが使えなくて困ったのだ)、ベンガル語ガイドブックをコピーしてよりぬき会話帳も作りたい。 このように細かい仕事をどんどん思い出して、今や管理人の脳みそ、混乱の極み。 大空に 咲き出でし 光明の蓮華 花びら 群なして 四方に飛び散り……と思わずタゴール詩集を手に取ったり、ようつべでバングラデシュの国歌(タゴール作詞。格調高い!)を聴いたりと、なにやら色々と迷走中です。
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2013年12月20日(金) 完全にやめられてはいないが酒量が減った。激減した。ビールのショート缶一本だけで飲む気が失せて、あとは紅茶に切り替えたりする。浴びるように飲んでいた人間としては己の変容が信じがたい。 減らす努力はしていない。もちろん禁酒のお薬ジスルフィラムを処方されたわけでもない。「あの日」を境に飲みたくなくなったのだ。 悪しき習慣を断ち切るのに、ショック療法ってけっこう効くのかもな。 ……と書いているのは朝の8時過ぎ。このところ常にこのパターンなんだ。 おっと、そうこうするうちに出社まであと5分?!ヤベェ!まだ着替えしてねえわ。 そいでもって来週からバングラデシュに行くせいで、管理人パニック状態。そういうわけで、文章の乱れ・誤字脱字のご指摘は、心の中にそっとつぶやくにとどめてくdさい。 |
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2013年12月18日(水) 父の夢を見た。正確に言えば夢の中で霊媒を通して父の言葉を聞いた。 いつまでも親の死を引きずる私を見て、ある人(全く知らない人だった)から「そんなに悲しいなら、一度降霊術でお父さんを呼んでもらったら?思い切りがつくかもしれないよ」とアドバイスをもらうのだ。 そこで半信半疑のまま紹介された霊能力者のもとへ参じ、父を呼んでもらった。 夢の中で私がしていたのは、ビョウ打ちのごっついベルト。パンクファッションで荒ぶっていた頃の遺物であるが、わざわざ呼んだのに言いたいことはそれだけかい!!(怒) 夢判断的にはいったいどう解釈すればいいのやら。詳しい方、分析よろしく頼んます(=´ω`=)
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2013年12月17日(火)
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2013年12月17日(火) 先日、妹ヘボピーが言っていた。「お母さんはアルツハイマーになってから楽しめなかった。その分まで私が人生を楽しく生きようと思ってる」。 私と妹は血のつながった姉妹だけれど、両親の死に対する態度は少し異なる。 けれど冒頭の言葉を耳にして、すこし考えを改めたのだ。悲しいのは三姉妹みな同じだけれど、「親の死」という誰にでも訪れる出来事をどのようにして自分の中で噛み砕くか、そして胸の内にある悲しみをどう表に出すかは、姉妹とはいえ方法はそれぞれ異なっているのだと。 そして、親の分まで楽しむんだという妹は、悲しみに曇っていた私の目の前に揺るぎない現実を投げてくれたように思う。 こんな風に、日々少しづつ前向きになれている。 ……とは言いつつも、この2週間くらいはせっかく気分がよかったのに、昨夜はまた鬱が頭をもたげてきた……辛い。夜中に目覚めて不安と悲しみで息が出来なくなって、おまけに頭痛と吐き気にまで襲われて「これって脳内出血?」と不安になるあまり、妹に預金のある銀行一覧をメールしかけたほどだった。 でももう大丈夫。今は頭痛もおさまって元気に会社に行けるだろう。 父母亡きあと、自分が何かの役に立っているとは全く思えなくて生きるのが辛かった。それでも今はこの友人のように、自分の存在がほんの少しであれ誰かを楽しませる、ささやかながらも意味のあるものだと思ってもらえるのだと知ることは、大きな心の支えになっている。 |
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2013年12月13日(金) 先月、泥酔の罰として神の使い(マヤ)によってもたらされた「ペルシャ絨毯おしっこたれ事件」(11月24日の日記を参照下さい)→☆ その被害者がクリーニング店から帰ってきた。 ペルシャ絨毯のクリーニング代は高い。もちろんそこらのクリーニング屋でも絨毯は受け付けてくれて、それだと数千円で済む。 なんでも普通のクリーニング屋では、表面に泡をつけて機械でざざっと撫でるだけ。汚れはうまく落ちない上に、色にじみや変色のリスクがバリバリある。 それでもやっぱり数万円という料金にはびびってちゃうよね。できれば10年に一度はクリーニングした方がいいとは聞いているものの、金銭的理由から一度も出したことがない。 だから天罰シミについても自分でなんとかできないかと、日陰で風にあてながら裏にタオルをあてて、1時間以上にわたり固く絞ったタオルでパンパンするという、次の日に筋肉痛になるほどの努力を重ねてみた。 だが、そんな努力も灰燼に帰した……。 暗い廊下で見た時にはなんとかなりそうな感じだった黄色いシミは、明るい場所で見ると世界地図におけるユーラシア大陸並のスケールをもって広がっており、あまつさえ繊細なブルーが淡いグリーンに変色している箇所さえあるではないか! エビとペンネのクリームグラタンを盗み食いしてのどがカラカラ、水をがぶ飲みしたコッカースパニエルの尿量がこんなに大量だとは。さすが中型犬。チワワやダックスの排尿量とはひと味違う。 まあ、マヤがラブラドールレトリバーじゃなくてまだよかった……と精一杯ポジティブに受け取りつつ、以前お世話になっていたペルシャ絨毯屋さんに電話した。 何年も前に商売をやめてしまってからは連絡をすることもなく、すっかりご無沙汰しているMさん夫婦。 それでも、奥様の誕生日だけにはハピバメールするという細い細い糸をつないでいたのは幸い。奥様にメールすると、外出中だった御主人におおあわてで連絡を取ってくださった。人の温かさが心に沁みた。
クリーニング代は送料込みで13650円。3,4万かかると覚悟していたから拍子抜けだ。サイズがそれほど大きくなかったせいもあるが、Mさんの紹介ならと安くして下さったのだ。 そしてシミ。包みを開くと「うわっ!キレイ!」と思わず歓声を上げた。 良かったのは絨毯がきれいになった事だけじゃない。今度Mさんご夫妻のお宅に遊びに行く約束ができたのもとても嬉しいこと。 これぞ「災い転じて福となす」。おしっこ事件がきっかけで、いろんな事が楽しくなってきた!と感謝されている当人(マヤ)は昨日、ヘボピーの顔を噛むという事件を引き起こした……。
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2013年12月10日(火) 奥さん、ちょっといいかしら。 千円の株価があっという間に7560円ってすごいよねーって昨日話したミクシィだけど、今日もストップ高でなんと9060円ですって! ……と書いている私もボーナスを頂いた。 いや、そんなこと教えてもらったってあんまし慰めにはなりませんがねえ……と、石森章太郎の『佐武と市捕物控』(近頃ちょっぴりマイブーム)の市のように斜に構えて開いたボーナス袋には、きっちり関西中小企業の平均額がおさまっていた……。 まったくどこが景気がいいのやら。いいのは大企業と東京近郊の企業だけじゃないの?とぼやきたくもなるというもの。 年収300万台。正社員も非正規雇用もひっくるめた京阪神の女性の年収としては平均値よりちょっと上ではあるが、自分はいい年をした正社員。けっこう哀しいものがある。 専業の株トレーダーとして生きていこうかと真剣に考えたこともある。 そんな風に一時はかなり悩んだ。定年まであと10年か長くて15年。今でさえ気力も体力も怖いほど低下してるんだから、定年退職した頃にはヒマラヤや辺境砂漠に行くキツい旅行なんか無理かもしれない。 しかし今日もまた20年来の馴染みのデスクに座っている。考え直してもうちょっと勤めることにしたのだ。辞めるのはいつでもできる、と。 その思いやりが嬉しくて、頭を冷やしてこれまでの人生を振り返ると、そこには「仕事のストレス」がほぼゼロなことに気が付いた。これは勤め人としてはレアケースだろう。 給料が右肩下がりで、ボーナスがなかったり10万ぽっちだったりすることには、もちろん情けない思いはある。 こんな風に、日を追って少しづつ気持が穏やかになってきた。株から離れたことにもだんだん慣れてきた。株が上がろうと下がろうと、べつにどうだっていいや……と急激に「お金」に対する興味が失せつつある。 |
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2013年12月9日(月) 嫌な事を忘れてしまえるおバカ犬画像集。マジで爆笑ものです。嫌なことある人は見てみてちょ。私はこれで気が晴れました。 それにしてもちょっと聞いてよ奥さん! じっさいミクシィ、11月8日発表の2013年度第2四半期決算では、営業損失3億1300 万円の赤字な上に、社員をリストラするために「やめさせ部屋」に送り込んでるみたいなブラックな噂まで飛びだしたらしいの。そんなのもう「ミクシィ、終わったな……」って感じでしょ? もちろん私もこれっぽちも興味ない会社だから(以前はやってたけど、足あと機能がめんどくなってやめちゃった)株を買ったことも買おうと思ったこともなかったのね。 決算発表後も千円あたりをウロウロしてた株価が11月中旬から突然上がりはじめて、昨日にはなんと!7560円なんだって!たった3週間で7倍以上だなんてすごいわよねぇ〜。 あーあ、私も100万円分くらい買っといたらお正月には家族でハワイに行けたのになぁ!でも株なんかどうやって買えばいいかよく分からないしね。やっぱり怖いわよね〜、どう言ったってギャンブルだもんねえ。あはははははは。 ……とまあ、相変わらずそんなアップダウンの激しいギャンブル相場が、私の関与しないところで繰り広げられているようだ。 (※)株式スラング。少ない元出で始めて億単位の利益を積み上げた個人投資家のこと。今年はけっこうたくさん出たと思われる。 まあミクシィは買おうとも思わなかったからそれほど腹は立たないものの、他の銘柄のせいで心は千々に乱れている。びびり屋の己に憤るあまり、ダークサイドに墜ちて小学生からPSPをカツアゲしそうな乱れっぷりである。 というのはやめときゃいいのに魔がさして、昨日ふっとログインした証券会社のサイト。そして知らぬがブッダなことを知ってしまったのだ。 あたし思うの。長生きするために株やめたのに、これじゃやってもやらなくても胃に穴が開くのは同じじゃないか?って。あの時損切りせずにあと一ヶ月だけ耐えとけば、ハワイ旅行どころか家が買えた。この事実、さすがの株マゾにもけっこうキツいわ。 ……とは言いつつも、やっぱり投資はやるよりやらない方が精神的にはるかに楽なのは確か。 それでも絶好の買い場売り場が提供された時には即応できるよう、出陣準備だけは整えておきたい……と相も変わらず惑いまくりながら、今日も暗い森の中で青い鳥を求めて彷徨っております。 |
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2013年12月6日(金) 一時に比べると精神的に安定している。先週の金曜日までは目を三角にして株を売買したり、ペット可のマンションに買い換えるべく会社の昼休みに物件を見に行ったりと、心の安まる暇がなかったのとはえらい違いだ。 この心の安らぎは、先週の金曜日で株と為替のポジションを全て手じまって、残高ゼロにした影響があるだろう。というのは、ヘッジファンドに引っかき回されてボラティリティ(変動性)がどえらく大きくなった相場で、一喜一憂するのがもう本当に、本当にイヤになってしまったからだ。 たかが紙っきれが増えた減ったでストレスを抱えるのは馬鹿馬鹿しいと思う反面、その紙っきれは自由を買うための最も有効なツールであるのもまた事実。 投資に縁のない人に比べると、自分にはわずからならの知識と経験がある。そう考えると、今のボラの大きな相場は、利益を得ようとする者には願ったりかなったり。ストップ高を連発する銘柄が日替わりで出てきて、うまく波に乗れれば百万単位なら数日間で得られるクレイジーな相場なんだから。 しかしその逆もまたしかり。たった数日間で数百万の損失を出すリスクがあるのも今の市場。 正月にひいたおみくじに「投資・よい」と出たことをきっかけに、しばらく遠のいていた市場に戻って、11ヶ月間売ったり買ったりした結果、一時は大きく得ていたプラス分は、結果的に数百万にまで減ってしまった。 リスクを取らねば甘い果実も得られない。株価ボードは見なくても、市場の動きはツイッターやメールから入ってくる。この一週間というのも「機会損失」という言葉に悩まされたが、金曜日になってようやく気持が落ち着いてきた。 この世でお金は「自由を得る」ためにかせぐものだけど、お金では得れない「自由」のことを、これからちょっと考えてみようと思ってる。 |
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2013年12月3日(火) 『犬から聞いた素敵な話:涙あふれる14の物語』という本があるらしい。あざとさが突き抜けすぎて、かえって爽やかにすら思えてくるどえらいタイトル。ひねくれものの私なんかタイトルだけで避けてしまうが、これがけっこう売れているらしいのだ。 作者の山口花さんにとっては処女出版。はっきり言って犬の感動話なんかはいて捨てるほどある中、普通なら人目に触れることもなく、第一刷でひっそりと終了の運命をたどりそうなもの。 それでもまあ、売れているなら面白いのかも。ヒトがからんだお涙ちょうだいは趣味じゃないけど、犬の話ならいくらでも泣ける。ドライアイにもよさそうだし、いっちょ読んでみるか!と図書館の予約を入れようとしたら……。「予約件数・300件」。おいおい〜!みんな感動に飢えてるな。 なお、現時点で一番予約件数の多い本はといえば、『海賊とよばれた男』。予約件数2000件。ええーっ?! 『海賊とよばれた男』は市内の図書館に80冊ほど収蔵されているようだが、2000件となると回ってくるまでいったいどれだけ待たされるやら。 ……と言いながらもこの不況下では、買うまでもなさそうな本にまでお金を払う気持の余裕がないのは誰だって同じ。 そういえば、半年前に予約した『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』、12月にもなるのにまだ回ってきてないわ。これも「予約数の多い本ベスト50」に入っていた。
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