2010年8月29日(日)

朝起きたら、枕元に置いてある「夢メモ帳」に「メンドリの誇り 卵をたくさん産めばいいのか?」・・・・・・って書いてたんだけど、それは一体なんのこっちゃ!?

夢の中で自分がトリになった記憶はかすかにあるものの、それがどう「誇り」と関係あるのかぜんぜん覚えていないのだが。
人間(それともオンドリ?)に怒りを爆発させ、「卵をたくさん産めばいいのか?
否!」とばかりに、ニワトリ解放のリーダーとして、メンドリ・リブ運動でも率いたというのだろうか・・・・・・とにかくこれじゃぜんぜん使えない。意味ねえじゃん夢メモ!(涙)

さて、メンドリのプライドはひとまずおいといて、先日、飛鳥2、ぱしふいっく びいなす(※)と並び「日本の三大クルーズ船」に数えられるにっぽん丸が出航するので、会社のお使いのついでにちょっくら港まで足を伸ばして、ここに上げるカッチョいい写真でも撮るつもりだったんだけどねえ。

社屋から一歩足を踏み出した瞬間に、むわっと押し寄せた禍々しい熱風に胸がムカムカ。お役目を終えてゴミ箱行きとなった仏壇の花のようにしおれてしまった

いかん、ビルの谷間で影ができるこのあたりでこの暑さ。ということは、凶悪な日差しを遮るものが何もない港では、こんがりいい焼き具合のブタロースになってもおかしくない。
よってあきらめのいい私は、出航の見学は来月に雨天、じゃなくて晴天順延。さしあたっては旅行会社でもらってきた「クルーズの旅」パンフレットで我慢することにした。

※高級クルーズ船としてこのどんくさいネーミングはナシだと思うぜ・・・・・・。特に「びいなす」の「い」の部分!
せめて「パシフィック・ビーナス」とカタカナ表記にすればよかったのに、ひらがなにしたのは、船主のシャレっ気の産物だろうか?「ミキナチ」じゃなくて「みきなち」で作ってくれるオリジナル千社札シール的な。

クルーズ料金はこっちの方が安いし、船も新しくていいんだけど、私の美意識は迷わず「飛鳥2」を選んだ・・・・・・。
ま、「ノードシーノ」「ブンガ・スーリア」(どっちも無骨なコンテナ船)といった詩的なネーミングと比べると、「ぱしふぃっくびいなす」も「飛鳥」も「にっぽん丸」も、舳先で坂本龍馬が潮風に吹かれてそうなテイストでどっこいどっこいなんだけどさ。


さてさて、クルーズのパンフレットを開くと・・・・・・おっ、おっ、おふねー!おふねいっぱーい!うきー!!(暑さのあまりわらべがえり)
気を取り直して旅行費に目をやれば、あれれれっ?!クイーン・エリザベス号のショートクルーズ8日間、お部屋はプリンセス・スイートで「59万8千円」とあるではないか。けっして安くはないけれど、日本ーイギリス間の飛行機代も、乗船中の食事も娯楽もぜんぶ込み込みでこのお値段?ちょっと意外だ。

クルーズみたいな特権階級のレジャー、ツアーは軒並み100万OVERはすると思ってたけど、これなら一人あたり50万円も出して、N山手(うちの近所)に行ったみたいな記憶しか残ってないイランの旅8日間(正確にいえば現地滞在6日間、あと機内)と似たり寄ったりじゃないのさ!

ただ、だからといってカモン、エブリバディ!じゃないのは船旅のミソ。さらにページをめくるならば、いやー、さすが海の三女王──クイーン・エリザベス、クイーン・メリー、クイーン・ヴィクトリアを擁する世界最高峰のクルーズ会社、キュナード・ラインのパンフだけあるわ。

同席しようものなら緊張のあまりのどにフォアグラを詰まらせて、ブクブク泡吹いて卒倒しそうな右の写真とか・・・・・・(親密かつ最高峰のダイニングでシェフ特別のメニューを)

やんごとなき方々が微笑むこういう写真とか・・・・・・。(チャールズ皇太子&カミラ夫人)

極めつけはおおおお!ハー・マジェスティ!このお方までご登場?!と・・・・・・と、写真だけでも威圧感たっぷり。ちょっとやそっとのことでは乗船を許可いたしません!という、アルカトラズ島の連邦政府刑務所ばりの敷居の高さを無言で、同時に決然とかもし出している、ような。

うーむ、こんな船、たとえツアー料金は60万だとしても、ジャポンの誇るKIMONOのふたつやみっつやよっつ、ヴィトンのスーツケースに仕込んでないと乗り切れまい。それも人間国宝がドカーンと金閣寺を描いた、帯だけで一千万するようなとんでもねえフルセットを・・・・・・。あと、ハリー・ウィンストンのダイヤモンドネックレスがあればさらによし。

そう考えると、「えっ?あこがれのQE(クイーン・エリザベス号)に乗れるのぉ?8日間なら会社休めるかもなぁ」と、一瞬でも飛鳥→QEへの大それたステップアップをもくろんだ、ミーハーな自分が恥ずかしい。

そもそも飛鳥レベルでさえ、夕食時の「フォーマル」に該当する手持ちドレスが微妙だというのに、この身の程知らずめがっ!滝に打たれてこいっ!

そんなわけで計画は飛鳥2に戻って再設計。たったの一泊なんだけどさ、横浜発か神戸発か、11月かそれとも12月のクルーズか、ツレはついてきてくれるのか?などなど悩みは尽きない。

2010年8月29日(日)

暑さのせいで脳味噌が豆腐と化したのだろうか。ビデオ屋で「コヨーテ・アグリー」を借りたつもりが、袋から出現したのは、なぜかトム・クルーズ版「宇宙戦争」だった・・・・・・。

太もも丸出しのブロンド娘が、カウンターでクネクネしながら酒のボトルをクルクル回すお気楽ゴクラクな映画と、飛行機は落ち、船は沈み、電車は燃えながら暴走する大量破壊映画の、一体どこをどうすれば間違えられるというのだ!?しっかりせえ自分!

ま、どうせなら久々に見とくか、と再生した「宇宙戦争」、全編を通じてツッコミどころはミルキーウェイの星の数。鑑賞者の精神をほとほと疲弊させる作品ながらも、「燃える電車」、あのシーンだけは、鼻からエクトプラズムが吹き出そうなほどグッとくるぜ!

同系列のディザスター映画である「2012」公開時に、「電車が空を飛ぶシーンがもうサイコーっ!!」とメールして、妹ヘボピーに「おねえちゃん・・・ああいうの好きだよなぁ!『宇宙戦争』でも燃える電車のことばっかり言ってたよね・・・」とあきれられたそのシーン。

え?萌える、いや燃える電車ってどんなだっけ?と思ったもんだけど、こうやって見直してみると「怖すぎて記憶から抹消していた」のでは・・・・・・と思うほど恐ろしく、かつ不思議と美しい。

この美しさには、「フルメタルジャケット」でミッキーマウス・マーチを歌いながら、兵士達が暗闇にめらめらと炎が燃えさかる戦場を行軍するシーンとか、「ジャーヘッド」で主人公が、業火に包まれ空を黒煙に染めるイラクの石油掘削施設を見つめるシーンと同タイプの、心揺さぶられるものがある・・・・・・。

・・・・・・と考えると、私のツボは「暗いところで燃えさかる炎」ってことか?そういえば、10代の思い出でまっさきに思い出すのは、キャンプファイヤーで木の枝に刺したマシュマロを焼いたことだしな。もちろんみんなで肩を組んで、こっ恥ずかしい輪唱もしたよ!♪あーめが ふればっ おーがわっ ができっ♪

話がそれた。
「宇宙戦争」の燃える電車は、カウントするとわずか数十秒。エイリアンの攻撃を受けて、キリングフィールドと化した街々から命からがら逃げてきた、トムとその子供達を含む人々が、踏切が開くのを待つシーンに登場する。

カンカンカンカン・・・・・・けたたましい悲鳴をあげる踏切の鐘。
カメラは踏切の前の群衆を映し出し、次の瞬間・・・・・・身の毛もよだつ不吉な轟音と共に、窓から炎を吹き出し、火の粉をまき散らしながら、ものすごいスピードで列車が画面を横切るのだ。

乗客はもちろん生きてはいない。数え切れないほどの死者を乗せ、業火に包まれてひた走る列車・・・・・・おそろしい・・・・・・。
そしてもっと恐ろしいことに、数十秒後には何事もなかったように踏切が開き、なにごともなかった顔で人々は線路を渡るのだ。

その、死者を乗せて燃えさかる列車の恐ろしさと、すでに怖い目に遭いすぎて、恐怖を感じる回路が焼け落ちた人々の冷静さとの対比が、なんていうのかな、ドリフやモンティ・パイソンのギャグの悪夢的コピーみたいで、もう、思い出すだけで何ともいえないイヤーな気分になる。

ディザスタームービー好きならすでに見てるだろうし、好きじゃないヒトは一生見ずに済ませるであろう「宇宙戦争」。

いやもう、「インデペンデンス・デー」「デイ・アフター・トゥモロー」「2012」など、ビルがグシャー!飛行機がバコーン!火山がドカーン!な、ヤバいです全人類!って感じの映画を心から愛する私が見ても、「うっそー!エイリアン、それで滅んじゃうのぉ?」などツッコミどころが多すぎて、こんな映画が好きなミキさんって・・・・・・と見下されるリスクを承知でお勧めしたい。

そしてよければ分析して頂きたいのだ、「燃える電車」に感じる、私の恐怖の根っこはどこにあるのかを。いや、ヘボピーによれば、幼い頃に見た「はだしのゲン」と「妖怪人間ベム」あたりのトラウマじゃね?って分析なんだけどね。

2010年8月28日(土)

残暑厳しい折、2丁目界隈を中心として広がる世界は、織田祐二氏の結婚報道に唖然・騒然としているようだが、皆様は暑さにも織田報道にも心折られず元気でお過ごしだろうか。

言うまでもなく 私もあのニュースにはものすごい「裏切られ感」を覚えると同時に、カモフラじゃね?という希望も捨てきれずにいる。
ま、真相は知るべくもないものの、ひとまず「おめでとうございます」と言わせていただきたい。残された同業界(ダブルミーニング・笑)の方々には、織田氏の分までふんばって欲しいものよねえ、セルロイド箪笥の中ででもいいから、と思いつつ。

さて、本日は久々に自宅でのんびり。ドビュッシーの「月の光」をBGMに、大理石のテーブルでパソを開いてワイングラスを傾けている……なーんて書いたら「ざけんじゃねぇ!」と石子詰めの刑に処せられそうだが……。

ドビュッシーの動機はしょせん萌え。
今になってようやく見た(近頃ブラピにはまってるんです)「セブンイヤーズインチベット」で、若き日のダライ・ラマが、ブラピ演じるハインリッヒ・ハラーにプレゼントするオルゴールに使われていたこの曲で、「繊細で意外といいじゃん、ドビュッシー!」と沸き立った次第。

ワインはというと、398円のサントリー「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」(なんというダイレクトかつ思考停止な商品名!「。」までついてるし)
そこに氷をほり込んだ、安いクラブイベントで「あー早く終わらないかなぁ」とうんざり顔した茶髪のウエイターが注いでくれる、飲み放題メニューにありそうな、ワインとは呼ぶには尻込みする代物だ。

そいでもって淡路島出身の友人が、ドナドナ状態で行った法事でもらってきた、淡路名産「大江のり」をアテにして、最初の数行が書き出せなくて身もだえしているのは、サイト用のヲトラン腐女子妄想話である。

まだまだウブかった10代のハーネマンと、彼をいろんな意味で研磨する銃器マニアの老人のネタで、短いものをひとつ書きたいんだけどね……老人のイメージは他ならぬサー・イアン・マッカラン!

そう、「Xメン」のマグニートー、「指輪物語」ではガンダルフ、「ダヴィンチ・コード」ではゲイの富豪、「ゴッド&モンスター」ではゲイの作家、「ゴールデンボーイ」ではゲイの元ナチ将校を演じて、我々の目に愉悦を、心に今なお癒えない深い爪痕を残した、あのハイパーダンディーなサー・イアンだ。

いやね、一年ぶりに会ったウォートラン友・名古屋のSさんと、タイガー&ドラゴンががっぷり四つに組んだような、えらいこっちゃな妄想トークを繰り広げた影響で、ヲタ話を書きたいっ!という欲求がモリモリ高まっているのだ。


久々にウォートラン演習で、三重県・四日市まで足を伸ばした。

そこはガンシュー業界では有名なZ師匠のお膝元のせいもあってか、他店舗からはとっくの昔に撤去されたウォートランのデラックスヴァージョン、それも良コンディションの筐体が残存している。

そこへもってきて昨夜、またしても母と夢の中で会話してね……。
これまで繰り返し見ているパターンの夢だけど、何度見てもちっとも慣れない。目覚めるたびに死にたいほどの喪失感に襲われるのだ。

「お母さん、夢の中だとちゃんとしゃべれるんじゃないの!」「そうだよ、えへへへへ」「ああ、いっぱい話したい事があるんだよ!」
夢の中では昔のままに愉快で優しい母に出会うと、嬉しいと同時にこれは夢だ、母はもう言葉すら発せないまま寝たきりなんだと、胸が引き裂かれそうなほど哀しくなる。

昨夜も懐かしさと、この世で一番大切な人を失った悔しさに号泣して目覚めて、これはヤバい、鬱になる!と我が身の危険を感じたもので、気分転換のために人混みの中へとダイブした次第。

玄関を一歩出るや否や、頭の上でチーズフォンデュができそうな太陽光線にクラクラッ。
こんな殺人的に暑い日に出かけるのもなぁ、とは思ったものの、結果からいうとはるばる三重まで行ってホントによかった。

ウォートラン筐体の調整は最高、久々に大画面でプレイして気分は晴れ晴れ。おまけに、やり手プレイヤー・Sさんもたまたま遊びに来ていたもんだから、大はしゃぎの共同演習でストレス発散。

もちろん女性二人揃うとガールズトークにも花は咲く。
おしゃれに(ミリタリウエア、タウンユースでどうやって着てる?)、ショッピング(あの店のSSレプリカフル装備って高くね?)。
異性の話題とか(私はヘスが……いや私はゲッペルスの方が……)、ちょっぴり話しにくいHな話題も。(男に生まれてたら手当たり次第にヤリまくりだよねーっ!男と。)
そいでもって女のコの永遠のあこがれ、ウエディング(新郎も私も二人とも白の燕尾服!──ブーケトスでは招待客がみんなオトコに戻って怒号が飛び交うんですねvうへへへ)などもしっかりと押さえてきた。

いやー、「ハーネマンファンって変わり者ぞろいですよねえ」としみじみ言ったSさんの言葉が胸を刺す。
変わり者ゆえに、映画、ファッション、歴史etc……ウォートラン以外のジャンルでも、好みの傾向が似てくるものなのだろうか。Sさんのバックからおごそかに取り出された「どーよ、この味」のミニブック(わざわざウィンストン買ったらしい)にも、腹を抱えて大笑い。実に楽しいガールズトークでございました。

そもそもヲトラン系女子に、「ウォートランにはどうしてはまったの?」と尋ねると、口を揃えて「ハーネマンを見た瞬間に全身に電流が走りました!」ときびきびした答えが返ってくるのには爆笑だ。
おいっ!
みんな目を覚まさんか!あの男のどこをどう見ても、それはありえんだろ、フツー。(自分もな)

みんなに忘れさせないために貼っておく「どーよ、この味」。いつ見てもミステリアスな広告だ。今はもう「スカメン」に代わっているのが残念・・・・・・。なお、Sさんの近所にはまだこいつが残っているタバコ屋があるので、貼り替える際にはオバちゃんに頼んで譲ってもらうらしい。おおお・・・・・・(笑)

こんなポスター部屋に貼ろうものなら、時空がゆがむかもしれない。うっかりジュラ紀に飛ばされないように気を付けてくださいね、Sさん!


直近駅ー四日市までの路線図に表示された駅の、気が遠くなりそうな多さに(100駅はあるな)、出かける前は大航海に乗り出す貿易商のごとく悲壮な気分だったけど、奈良まで乗り入れるようになった阪神電車の新線を使えば、片道三時間足らずなことが判明した。

あわただしく移動することにマゾヒスティックな快感を覚える私のようなタイプにとっては、3時間なんざへのかっぱ。
それに、駅からバスも通ってなくて、往復2時間歩きっぱなしだったあのゲーセンやこのゲーセンに比べると、四日市駅前すぐ、アピタ5階というロケーションは夢のようだ。

そんなわけで、レッドデータゲームであるウォートランを絶滅から守るためにも、これからは一ヶ月に一度は遠征するつもりなので、一緒にやりたい方はぜひ声をおかけください。一階フードコートでのガールズトークももれなくついてきまちゅ。

2010年8月25日(水)

防衛省内のスターバックスにて歓談する米軍の人。友人と話すフリしながら必死こいて盗撮。やっぱいいなあ!限りなく無に近いヘアスタイルって。

今、かなりイラッとくる単語がある。なにってそれは「ミネトンカ」

昨年までは聞いたこともなかったのに、最近ネットショップとかでやたらと目に付くそいつは何者か?ビラビラ付きでモコモコしたどんくさい(失礼!)バックスキンブーツの総称かと思いきや、ググってみたらブランド名だと判明。

ミネトンカの一体なにが私をムカッととさせるのかは全くもって不明ながらも(mI−nE−tO−N−kAって母音のバラつきのせい?)、目にこの文字が入るたびにしゃくにさわってしかたがない。皆さんにもないだろうか、そういう苦手なタイプの「音の並び」というものが。

今日もまた楽天ショップのお買い得情報でイライラッ。はやく終わってくれ、ミネトンカブーム。


さて、「ターミネーター4」の時から、目からビームが出そうな勢いで注目している、サム・ワーシントン主演の「タイタンの戦い」がようやくレンタルリリース。ダム決壊寸前にふくれ上がった期待を胸に、息を切らして借りてきたよ。

サム君といえば「ターミネーター4」での「自分は人間だと思いこんでいるマシン」役に続き、「アバター」でも「元はバリバリの海兵隊員、今は我が身すらも思うように御し得ない車椅子上の人」という、抱きしめたくなる懊悩系キャラを続けさまに演じて、私の萌えのミットに時速170キロの剛速球をブチ込んでくれたキュートガイ。

その彼が、チャームポイントの坊主頭はそのままに、男ミニスカマニアをなぎ倒すアルティメットウエポン・「ギリシア甲冑」を身にまとい──おお!ゼウスよ!感謝します!──太ももをチラチラさせながら、飛んだり跳ねたり羽の生えたおウマたんにまたがったりと大活躍。これを眼福と呼ばずして何と呼ぼう。レンタル一泊450円といわず2千円出しても見るしかねえ。

そんな感じでワクワクしつつ、夕食もそこそこに、DVDをいそいそプレイヤーに挿入。
すると、再生開始後間もなく、ズダ袋をリサイクルしたような貧乏ヒマ無しなワンピ型衣装でサムタン登場。惜しみなくおみ足、それも素足!を披露するのみならず、顔はガテン系っぽく微妙に薄汚れており(はじめは漁師って設定なの。萌)、たぎった私は思わず
「うほっ!!!!!」とヤマジュンキャラばりのうめきをもらしていた。

しかし残念なことにそんな興奮は長続きしなかった・・・・・・。なぜってストーリー展開とキャラ表現があまりにもしょーもなかったから!

なんぼギリシア甲冑が美味しいからって、視聴者としてはそれのみで100分以上テンションをキープするのは至難の業。
それに、サム君の太もも、もっとムッチリしてると思いきや、理想の太もも(あるんです、そういうのが)より若干細かったのもちょっとガッカリ。

ギリシア神話の超有名どころから題材を取ってるんだから、ストーリーの余計な説明はいらない分、もっと個々のキャラに深みを持たせてくれれば「アンドロメダを救出するペルセウス」という手垢がついた話でも面白く見られただろうに、なんつーか、3D特撮にエネルギーを注入した結果、それ以外のすべてがおろそかになった感じで残念だ。

開始直後こそ画面にはりついて見ていたものの、あっという間に飽きてきて、やがてサム君のスカートの奥からパンツがチラ見えするシーンばかり目で追うという、サイテーなオヤジモードに完全移行して鑑賞。どうでもいいシーンでは、昼間のフクロウのようにうとうとする始末。ダメじゃん。

そんなこんなで正直言わせていただくと、新作のうちに借りたら「ゼニ返せ!」とテレビを破壊したくなるかもしれないから、これから2ヶ月ほどたって、一泊180円の旧作扱いになってから借りても十分かと。
それどころかこれを見るくらいのヒマがあるなら「300(スリーハンドレッド)」でスパルタ戦士の太もも見とけって感じなので、サム君のミニスカに格別そそられる方でない限り、あまりおすすめはできない作品だ。

それにしてもサム君、「ターミネーター4」「アバター」ときて「タイタンの戦い」となると、さすがに同タイプの役回りが続きすぎでヤバいんじゃね?って気がしてきた。

ファンとしては女とイチャイチャするような彼は見たくもねえが、細く長く役者生活を続けるためにも、ここらでひとつ「通勤列車の中で痴漢から救った美女に惚れるオタクの役」なんかに挑戦してもらいたい。

厳正な敬礼は市ヶ谷から!

脱帽不可!
あっ!ミキさんあれいいですよっ!──うほっ!いいねえ!(パシャパシャパシャッ)ほら!これも見てください!──ほほぉ、なかなか!(パシャパシャパシャッ)・・・・・・市ヶ谷の防衛省を見学中、突如として立ち止まっては激しくシャッターを押す女x2。ド近眼なはずの友人が、こういうものだけはハヤブサ並の視力で捕捉するのも見上げたものだ。

なお、「どうして『脱帽不可』なんですか?」と暴風雨の中アテンドしてくれた自衛官に尋ねたら、「この周辺は見学者がたくさん通るので、ダラッとしてタバコを吸ってる姿を見せるわけには行かないから」という返事がかえってきた。さすが国防本部、ビシッとしている。

2010年8月21日(土)

NHKニュースのトップで聞き飽きただろうが、それでもやっぱり言いたくなるこの台詞。
いやーまったく暑いですなあ!

ちょっと前にこの日記で「夜やっと寝られる涼しさになってきましたv」なんて書いたけど、今となっては己の浅はかな発言が憎い。昨夜もエアコンはオールナイトロング、MAXパワーにて営業。来月の電気代は5千円を軽く超え、私のライフポイントをますます低下させてくれそうだ。

それがよぉ、できれば家からは一歩たりとも出たくない、そういう日に限って愛車がパンクしてよぉ・・・・・・。
さっき隣町の自転車屋まで、ヒィヒィ言いながらクジラ色のデカブツを引きずって行ったところなんだけど、頭の上でハムエッグができそうな直射日光に気が狂いそうに。
思わず道沿いの家の庭でハァハァいってるラブラドール・レトリーバーにあたりそうになったが、思うところは相手もおなじ。暑さで気が立ったケダモノに逆襲されても何だから我慢した。

ただ、こういうピーカン続きの天候だと、一日に何度も洗濯できるのは有り難いよね。
ちょっと動いただけでも汗だくになるので、一日に3度は着替えなきゃならない。よって我が家の洗濯機はフル稼働、いつ見てもベランダには風にひらめく洗濯物・・・・・・と、ニュービーズのCMのごとく爽やかな状態だ。


さて、本日二度目の洗濯中、使い込みすぎて真ん中が見事に破れて、サーカスの虎がジャンプできそうなシーツを干しながら(繕えよ・・・)、「男性のタイプは即答だけど、女性だと好みのタイプってどんなだろう?何かパターンがあるのかな」と、自分の誕生花に与えられた花言葉と同レベルでどうでもいい自己分析をしてみた。

その結果、凶悪な太陽にジリジリとあぶられる頭に、まっさきに思い浮かんだのは、ステキな女優さんでもキレイなモデルさんでもなく、「国連無双」にてローマ法王やプーチンとタメ張っていた女戦士「ライス元国務長官」だった・・・・・・。そ、そうだったのか!?

そういえば、私がこれまで「好きっv」と感じた女性は、「ナルニア国物語」で白の魔女を演じたティルダ・スゥイントンや、「キル・ビル」のユマ・サーマンといった、白色人種の極北みたいなタイプもたまーにいるものの、基本的には肌の色がダークトーンな人ばかりなことに気がついた。

ライス元国務長官以外には・・・・・・?と考えると一番目は、「コナン・ザ・グレート」で女戦士ズーラを演じたグレース・ジョーンズ。まさに黒ヒョウ、凶暴で俊敏で美しく、そして角刈り。

「Lの世界」だと、ムショでひたすら筋トレに励んでいたダスティーと、デジタルカモフラージュの制服がス・テ・キvな米軍士官ターシャ。
そいでもってオッパイ苦手な私ですらも、フラフラと胸に顔をうずめたくなる偉大な地母神的存在、ふくよか系シンガーのキットもいいなー。

義侠心の人・「アバター」のトゥルーディ(ヘリの操縦士ね)にはたまらんグッときたし、「エイリアン2」でムキムキ男と垂直懸垂で張り合っていた、火炎放射器使いのバスクェスも、あの変てこなパンチパーマ頭を優しくナデナデしてあげたい・・・・・・とかいろいろ考えると、そこにはある共通項が見いだされた。

次からはレディースバーで「好みのタイプは?」と振られたら、力強くこう答えるのだ。「マシンガンか槍と弓が似合う浅黒い肌の人です!」と・・・・・・。

そんなタイプいねーよ、日本人には!と笑われることがすでに確約されているような回答ながら、「槍と弓」ってポイントで「百姓一揆に参加する気の強い村娘」って線もありうるので、ありえねーよ!の一言で片づけないよう、ここはぜひともお願いしておきたい。


ちなみに男性だとこういうのが鉄板でタ・イ・プv (水着・背後に注意!)
レザーに身を固めたガイズが集うNYのクラブで、敬愛と同時に恐怖の対象でもある「ダディー」なんて呼ばれるマスターとなり、最期はこういうアンちゃん(海兵隊の元部下)に逆恨みされてトイレにて射殺、血を吐きながら「お、お前か・・・・・・」なんて呟くのが私の来世計画だ。

先日歌舞伎町で友人が連れて行ってくれた、女性グループとカップル御用達っぽいこじゃれたお店で、生のトウモロコシをはじめて食べたよ。

甘くてシャクシャクした歯ごたえが快感!焼きモロコシの100倍美味しかった。ぜひまたご馳走してくださいね、うへへへ。

・・・・・・と、ドス黒い妄想のみならず、「これ(生トウモロコシ)、おいしーv」「あれ(ピクルス王子&パセリちゃん※)、かわいーv」みたいなノーマル女子らしき活動も一応やっているとこを見せときたい。

※言うまでもなく自衛隊マスコットキャラ。私はりっくんの方が好きだけどな!

2010年8月17日(火)

ブタ丸inバイスクール。デブすぎてかごからあふれそう。ぜったい怖がるよなぁと思ったら、ウホウホ喜んで乗っていたそうだ。見た人は「なんて太ったわんこなんだろう!」とびっくりしたことだろう。

このお盆、母の介護で自宅にカンズメになるわけだから、さぞかしオタク製作がはかどるだろうと思いきや、日記だけでいっぱいいっぱいになるとは想定外。トップ絵を替えるのみならず、ショートストーリーの2,3本は上がるはずだったのに・・・・・・。人生いつも計画だおれ。

今、ウォートランにはまって何度目かのロメオ・クーパー萌えウェーブが押し寄せてるもんで、夏まっさかりのうちにトップ絵を、モッコリ水着でニッコリ微笑むビーチのロメオ君に替えたり、軍曹と共に夏ならではの屋外プレイ(セミ取りとかか?笑)にいそしんでもらったりしたいのに、気があせるばかりで暑さと介護とFXで疲れた体がついてこん!

いやまったく、為替バクチなんぞで心をすり減らすヒマがあったら(でもプラス回復してホッと一息よ)、エロ小話のひとつくらい書けよって、クパハネ好きな方々に言われそう。
いや本当に、このままでは日記しか更新しないサイトになってしまうので、クパハネ・エヴァンジェリスト(伝道師)としてぼちぼち発奮させて頂きマッスル。


萌えウェーブといえば、クーパー萌えに加えてもう一つの萌えウェーブが来ており、そっちの方でも微妙に忙しいんだ。

それは「船萌え」
そう、私はもう船が大・大好き。港町に生を受け、船たちが新年を祝っていっせいに鳴らす汽笛を聞きながら、冥途の旅の一里塚を越えて成長したせいか、巨大な船を目にすると、バーで好みのタイプのスキンヘッド男を発見した時と同じくらいゾクゾクしちゃうのだ。

とはいえ、2年ほど前に客船アムステルダム号の出航を見に行ってから後、しばらく船に萌えることを忘れていた。
ちょっと歩けば飽きるほど見られるものだし、書類上においてだがイヤでも仕事でかかわらなきゃならない。だから積極的に追いかけることもないかな、他にもやることいっぱいあるしね、って感じで。

それがまたどうしてウェーブ来襲かというと、たまたま渡った本土と人工島を結ぶ橋──半裸のマッチョ外人が汗だくでチャリンコこいでた例の橋です──の途中にあるフェリーターミナルで、頭を殴られるような衝撃を受けたからだ。

橋の傾斜をヒィヒィ言いながら自転車でこぎ昇って、フェリーターミナル駅のそばで肩で息をしながらふと目を上げると、いつもは灰色の海が広がっている場所に、白い巨大な建造物が唐突に出現した時の衝撃、ご想像いただけるだろうか?

これぞテクノロジカル・サブライム(技術的崇高)。頭の中では「ポセイドン・アドベンチャー」や「タイタニック」、フェリーニの「アマルコルド」といった客船映画の素晴らしく美しいワンシーンが次々とよみがえる。うぐぅうぅう・・・・・・呼吸ができない!感動のあまり。

気温が体温をしのぎそうな暑さも忘れ、それからしばらくは照りつける太陽の下で、レジェンド・オブ・ザ・シーズ号の回りをウロウロ、優雅な船体をしっかりと網膜に焼き付けた。

その日以来いや増す、船に乗りたい!という欲望。それも淡路たこフェリーとか琵琶湖のミシガン号とかディズニーシーの不沈のモリーとかじゃなくて、我が国でいちばん大きくて美しいクルーズ船に・・・・・・。

そんなこんなで、これまでに何度も検討しながらもお流れになっていた計画、「飛鳥ll乗船」を実行に移すことにした。いや、クルーズの料金ってハンパにお高いもんで、ついつい「ま、外から見るだけでいっか」なんて思ってたんだよねー。
タイミングよく飛鳥ll就航20周年を記念して、ワンナイトクルーズなるお手軽なコースが設けられているのもラッキーだ。

日程的にはまだ少し先だけど、ネットで調べると飛鳥クルーズって意外と人気みたいね。
えーっ?たった一晩船に乗り、ちんまい部屋に泊まるだけでン万円もかかかるツアーが人気だなんて、日本はホンマに不況なんかぁ?なんて文句言ってうかうかしてると、またしても機を逃がしかねないので、ヤフオクでゲットした日本郵船の株主優待券をヒラヒラさせながら、まずは旅行会社に走って、船倉以上スイート以下のクラスの部屋をとりあえず押さえることにしよう。

飛鳥ll。こんなステキなもんに乗った日にゃあ、タイタニックごっこをして「空を飛んでるみたいっ!」と叫ぶしかない。同行のヒトはディカプリオ役、よろしく頼みます(笑)

2010年8月15日(日)

母の一時帰宅と同時に、ブタ丸(マヤのあだ名)も我が家に連れてきてお泊まりさせていた。エアコンがガンガンきいた別荘で、犬、バカンス気分で浮かれまくり。

さて、母の介護で何が一番大変って、棒みたいにこわばった体を抱え上げて車椅子に乗せることで、それはコツをつかんでない人間には、我々のようなマッチョ姉妹にとってすらもう、想像するだけで顔にグラデ入るほどしんどい作業である。

マヤはそういう人間達の姿を見て、自分も群れの一員として何かしなきゃと思ったのだろうか。顔をゆがめて母を持ち上げている私たちのそばに、やおらタタタタ・・・・・・と走り寄ってくると、後足で立ち上がって母に手をかけて、一緒に歩こうとするではないか。えっ?ひょっとしてお手伝いのつもり?

犬族とは互いに協力し合って群れで生きる動物だということ、そして犬は人間の家庭にある場合は、自分も家族の一員だと思ってるんだな、としみじみ感じて胸がキュン。
ただ、気持ちは嬉しいんだけどさ、ブタなお前の体重までかかって重いからやめて欲しいんだよね・・・・・・。


母が帰っていった。母が寝ていた布団をあげると、フローリングがむき出しになった部屋ががらんとして何となく寂しいような、それと同時に薄情な娘だな、と思いつつも肩の荷がおりてホッとするような。

いやー、この4日間はまばたきする間に飛んでいった感じだ。
食事を買ってきて作って食べさせて、オムツを替えて寝返りを打たせて体をふいて、車椅子に乗っけて散歩に連れて行って・・・・・・。これを三姉妹で寄ってたかってこなすわけだから、もっと時間的、精神的に余裕があってもよさそうなものだが、もう、三人ともいっぱいいっぱいで、3日目にもなるとすでに目がうつろ。もう何がなにやら・・・・・・今、私は放心状態。

一時帰宅させるごとに母の病状が悪化しているのに気付くのも辛いことだった。
前回の帰宅時には、話しかけるともうちょっとは反応があって、運がよければ「おはよう」と言うと返事らしきものが返ってきたりしていたのに、今回はほとんど寝ていた上に、表情も乏しくて、時々思い出したように死にかけのグレムリンみたいな音声を発するのみ・・・・・・。ああ、この調子ではあと何回一時帰宅させられるかな・・・・・・と思うととても寂しい。

・・・・・・とブルーなことを言いつつも、思い残すところはあまりないかな。ま、母のように意志疎通が100%不可能なレベルまで病状が悪化すると、あとは家族の「よく世話をした」という自己満足だけなわけで。

口を開いてくれる限りは美味しいものを食べさせてやれたし、妹たちもよくやってくれた。マヤですらも「愛のペロリスト」と化して短いしっぽをちぎれるほど振りながら、ご機嫌伺いに母の顔をペロペロなめたり、車椅子に乗せる時には手伝おうとしたり(邪魔だけど)・・・・・・と犬なりにちゃんとやっていたよ。

そんなわけでエンディングを迎えたミキ家の盆・2010。来年の今頃もまだ、母が元気で美味しいものを食べられますように、と神様に祈っておこう。

なんか辛気くさいことばっか書いちゃったのでお口直しでもどうぞ。SMショップのカタログより。オーダーメイドのため、納入までに2〜3週間の製作日数を要します。こいつをインテリア用に取り寄せて、25平米のワンルームマンションに置くのもいいかもしれない。

なお、「発送には別途送料が必要」とあり、こんなデカブツの送料は宅急便でいくらかかるのかも気になる。でもって「品名」の欄はやっぱり「PCパーツ」か?

2010年8月14日(土)

介護生活も三日目にもなると慣れがでてくるものだ。
口を開かせるだけでもひと仕事な上に、やっと入れたものをなかなか飲み込んでくれないせいで、食事の介助は気が遠くなるような時間がかかって発狂寸前だけど、オムツ交換はよいしょっ!と私が両足を持ち上げ、ヘボピーがしゅっ!と古いオムツを取り、末妹がさっ!と新しいものを差し込む・・・・・・と餅つきばりのテンポのよさでこなせるようになった。

そういうゆとりができたせいだろう、手に入れたばかりの愛銃(89式。3.7キロもあって初心者向きではないと言われたが、自衛隊ラブゆえにこいつに決めたらしい)を姉の家にまでノコノコ抱えてきたヘボピーから、「銃を構えてるとこを写真に撮って」とのリクエスト。見ればすでに上着を脱ぎ捨てて、ターミネーター2版サラ・コナーがやってそうな割れ腹筋&ブラ一丁というスタイルになっているではないか。

そんなマッチョフルな妹に、姉は優しく提案した。「どうせなら迷彩のパンツの方がいいんじゃない?」

え?そんなのあるの?と驚きの声を上げたヘボピーの目の前に、取り出されたのはブラックは当然として、NAM戦タイガー迷彩、チョコチップ迷彩、コーヒーステイン、デジタル迷彩のBDパンツ。

たたみかけるように「帽子もかぶれば?」──ツバつきキャップに、ハートマン軍曹がかぶってたようなブーニーハット各色。「帽子よりバンダナの方がいいかもね、プレデターとかエイリアンの戦士っぽくて」──各種迷彩バンダナ。
他にもブーツ、小物、Tシャツと各種取りそろえておりますぜ、ふふふ・・・・・・。

もう、自分でも持ってたことすら忘れてたものが出るわ出るわ。ワードローブの奥からミリタリ的バリエーション豊富なブツがぞろぞろ姿を現すもんで、「普通のOLの家じゃねえ!」とヘボピー爆笑。
さらに「バックは何にしよう?」となった際にも「そこらの壁にはってるペルシャ絨毯の前は?」とさらっと言えるのは、姉として誇らしい(笑)

「絨毯の上に座るってのは?・・・・・・でもそれだとアフガニスタンのムジャヒディンとかになるかなあ」というヘボピーに、「いや、『族長の家に招かれた兵士』って設定でいけるよ」と私。

「いいね!じゃあ銀のお盆貸してくれる?」「ならチャイグラスと水差しも置けばいいよ、ひとそろいあるから」・・・・・・とワイワイ言いながら撮ったのが左の写真だ。

この他にも、キャバ嬢のドレスの上から毛皮をはおり、ナチスSSの制帽をかぶった「ヒムラーの愛人バージョン」なども楽しんだヘボピー。調子にのって写真貼付メールをガンガン送ってたけど、来月の携帯代がいつもより高くてものけぞらないようにな!

ま、自分一人が嬉しいだけで、他の人の役にはこれっぽちも立たない、資産価値はない、中古の流通市場もない、とないないづくしのペルシャ絨毯や、タウンユースにはあまり使わなくなったミリ系ウエアが、コスプレツールという形であれ、やっと家族のお役に立てたようで嬉しい。

それにしてもペルシャ絨毯コレクションはもとより、普通のOLがワードローブに独逸国防軍将校服とヒラ兵士の野戦服とSSの黒服を吊してることはそうそうないかもな。

たとえうちに盗人が入ろうとも、赤白黒の鍵十字や迷彩ウエアだらけの不気味なワードローブに腰が引けて、「この家なんかキモいっ!」と何も取らずに出ていってくれればラッキーだ。

2010年8月12日(木)

テロリストに囚われしトラウトマン大佐の救出に赴くランボ・・・もとい妹ヘボピーのマッスル師匠にして「前世の上官」B氏in飲み屋。

このショットはヘボピーの初エアガン購入を祝し、知り合いのスナックに行った時に撮影したものだそうだ。扉の前でタンクトップを脱ぎ捨てた師匠、おもむろに銃を構えるや店に乱入!!顔見知りじゃなけりゃママに1ミリの迷いもなくセコムのボタンを押されたことだろう。

ようやく盆休みスタート。世の中には連続10日間も休ませてくれる夢のような会社もあるみたいだが、ケチな零細企業はそんなに甘くない。我が社は創立当時からの「盆休みは土日を含めて連続4日」というカレンダーを、親の遺言よりもかたくなに守っているのだ。

さて、そんな貴重な4日間をどうやって過ごしているかというと・・・・・・「コミケ」?いえいえ、「母の介護」。
当初はペテロ本を求めて聖☆お兄さんサークルを回る気マンマンで、ホテルも航空券もおさえていたのだが、これほどまでの猛暑の中、ただでさえ脱水症患者続出のサウナルームに飛び込む勇気が消え失せてな・・・・・・。
ならば母が食物をなんとか口から食べられるうちに老人ホームから一時帰宅させて、親孝行しとくか、となったわけだ。

アルツハイマーがすっかり進行した母は、すでにウルトラMAXパーフェクト寝たきりで、言葉を発せないのみならず、自分の手足や首すらぴくりとも動かせない。それが幸いしてオムツ交換と食事の世話以外には特にすることがないもんで、悪魔に憑かれた村人のように徘徊していた頃を思えばわりかし楽かなあ。

まあ横について一日中家にいなきゃならないけど、横でノートパソでも開いてればいいわけだから、この連休、さぞかしオタク活動が進むだろうと思いきや・・・・・・疲れてここの日記すら更新できないとは想定外。やっぱ介護ってどんなステージに進もうとも、それなりの大変さが伴うものだ。

食事ひとつにしても、美味しくてかつ飲み込むだけで済むメニューがどんなにレアなことか!
そりゃあなんでもかんでもミキサーにかけてぐちゃぐちゃに潰せば話は早いのだが、そういう魅力を欠くメニューは老人ホームでイヤというほど食べてるので、せめて帰宅時くらいは「普通に美味しい」ものを食べさせてやりたい。

でも捜してみるとこれが大変で、結局のところ茶わん蒸しとプリン・ババロア・ヨーグルトを、毎回違うデパ地下ショップで買ってくるくらいしかできていない。あと、飲ませるものは生フルーツジュースね。ちょろっと入って一杯500円とか平気でしてる「にっぽんの桃」とか「とろりんマンゴー」みたいなやつ。

ぶっちゃけ味の差なんかもうぜんぜん分かってないかもしれないから、スーパーの安いやつでもいーんじゃね?と悪魔がささやくものの、いやいや、分かってるかもしれないからせめてリッチにしてあげましょうよ、という天使の声に耳をかたむけて、デパ地下に行くたびに千円札をガンガン消費、財布はずいぶん軽くなった。

・・・・・・とそうこうするうちに、ぼちぼちオムツ替えタイムだ。まあ今回は末の妹も来てるから色んな意味で楽。ミキ家三姉妹の連携プレーで、最終日までなんとか頑張るっス。

2010年8月11日(水)

昨日、レディースデーだから行きたいな、でも冷房病で首が痛いから行けるかなぁなんて言ってた映画。開始時刻を調べたところ、夜8時半スタートだったもんであっさり断念。どうにも粘りが足りない性格だ。

その代わりってわけでもないが、久々におひとりさま焼き肉したよ。いや、「おひとりさま」なんてトレンディー(すでにそうでもないか)な単語をくっつけなくても、焼き肉だろうと立ち食い串カツだろうと、ずっと昔から独りで食べるのには慣れてはいるのだが。(ただ、“おひとりさまフレンチフルコース”だけは、料理の間が長くてさすがにキツかった・・・・・・。)

会社周辺で一番安くて美味しいので人気の店「平和」は、火曜日だというのに本日もほぼ満席。もうかってますねえ!
カウンターに座ってビールとホルモン盛り合わせとハラミを注文。ただ黙々と食べるだけでは時間がもったいないので、文庫本を開いたものの、ページがかすんで見えるほどのものすごい煙に辟易した。この店の唯一の欠点は換気の悪さだなぁ、煙が目にしみて涙まで出てきたよ・・・・・・。

まぁ涙がボロボロ流れたのは、煙のせいばかりでもない。
絵本「ジオジオのかんむり」と並んで、私の一番好きな本、けれどもう10年以上のあいだ手に取っていなかったユイスマンス作、渋澤龍彦訳の「さかしま」が、読み直したらやっぱりあまりにも心に染み入りすぎたからだ。

「さかしま」の主人公はデ・ゼッサントなる、親の遺産を食いつぶしながら生きている貴族のボンボン。夢想家で神経過敏で過剰なまでの美的感覚を持ち、放蕩を尽くした挙げ句インポになっている・・・・・・と自業自得と言いたいお方。

そんな主人公、俗悪な世間に嫌気がさして、自分の愛せるもの、真に美しいと思えるものだけを集めた奇妙な「部屋」に引きこもって神経症の発作と戦いながら陰気に生きているのだが、彼のコレクションのラインナップとその形容、これがもう身をよじるほどにたまらんのだ!

中でも私が好きなのは、ギュスターブ・モローによるサロメを題材とした作品のうち、血をしたたらせて輝きながら中空に浮かぶ聖ヨハネの首と対峙する王女を描いて最も有名な「アペラシオン」に触れた箇所。(作中では主人公がこの絵を持っているという設定。うらやましい・・・・・・)

たとえば「濆聖の臥床に芽生え、不純の室に育った、偉大な媾合の花の蠱わしによって、彼女は眠れる男の官能を一層はげしく燃え立たせ、男の意志を一層確実に魅惑し馴致するのである」・・・・・・どうです、三島由紀夫をして「古風な威厳と憂愁をそなえた日本語にみごとに移しえた訳者の渋澤龍彦氏の功績を称えたい」と言わしめたこの文章。たった二行ぽっちで手書き入力でないと変換できなかった漢字が4つも!(笑)

そして、ゼッサントが薄暗い部屋の隅に大理石のスフィンクスと陶土の噴火獣(キマイラ)を置き、それらを暖炉の火でぼんやり照らして、女腹話術師の奇妙な発声法で怪物たちに命を吹き込ませるシーン。この箇所は10代の頃からもう、読むたび震えるほどに好きなんだ。

──すると、夜の静寂の中に、噴火獣とスフィンクスとの絶妙な対話がはじまった。語りの声は最初、咽喉から出るくぐもった嗄れ声であったが、やがて人間のものとも思われぬ、鋭い声になった。
「──ここだ。噴火獣、とどまれ!」
「──なんの、とどまるものか」
フロオベエルの名文に聴き惚れつつ、彼は胸をどきどきさせて、おそろしい二重奏に耳を澄ませていた。噴火獣が次のごとき荘重な、魔術的な文句を口にしたときは、首筋から足の先まで、彼の全身に戦慄が走った。すなわち、
「新しい香料や、見たこともないほど大きな花々や、味わったこともない快楽を、あたしは探しに行くんだよ・・・・・・」
ああ!この呪文のように神秘な声は、ほかならぬ彼に向かって語っているのであった、未知なるものに対する熱狂や、遂げられない理想やを。

デ・ゼッサントは親が遺した土地からの不労所得で一生食べて行ける程度のリッチマン。焼き肉屋でロースを頼む勇気がなくて、ハラミとモツを選んでしまうリーマンから見ればまるきり天上人だが、美しいものに対する彼の執着と、妄想スタイルには共感してもし足りない。

急激な体力の低下と家庭の抱える問題のせいか、いつもダルくて憂鬱で心は病気がち(byイエモン)な今日この頃だったけれど、久々に手に取った「さかしま」で、こう・・・・・・もっと元気にあふれ希望に燃えていた昔の気持ちを、少しながら思い出した気がする。

「新しい香料や、見たこともないほど大きな花々や、味わったこともない快楽を、あたしは探しに行くんだよ・・・・・・」
そう、たとえ空間的な移動はかなわなくとも、キマイラが言うように、私ももう少し自由に心を遊ばせる術を取り戻したいものだ。

2010年8月10日(火)

アマゾンの「あなたへのおすすめ本」というのは、一体何を基準におすすめしてくるのだろうか?

私がこれまでにあそこで買ったことがあるのはせいぜい、年賀状用の素材集とVOWくらいなのに、ログインしたらやおらBL、それも筋肉系アンソロジー「快楽博覧会」をおすすめされるとは・・・・・・ひょっとすると閲覧履歴までチェックされてるのかしら?監視されてるみたいでなんだかこわいっ!!

・・・・・・なーんて言いつつも「快楽博覧会」からリンクしていた同種のアンソロを、実店舗でとはいえ購入する羽目になったので、ある意味、日本橋三越のコンシェルジェのごとく的確なおすすめっぷりだったとも言える。

表紙に飛びついたアンソロジーのタイトルは「肉体派・擬人化漢全攻略」
表紙では筋肉モリモリのラウンドヒゲ黒ウサギが、イケメン系猛禽類にパンツをずらされ、モジャモジャのギャランドゥを衆目の面前にさらし羞恥に顔をゆがめている。書店で買うには根性を試される一冊だ。トホホ・・・・・・。

でも、図書券があったから実店舗で買った。それも会社の昼休みに電話して在庫を確認した上で。
あの、マンガ棚の担当の方に繋いで頂きたいんですが・・・・・・
ええ、BLのアンソロで・・・・・・ええ、「肉体派」擬人化特集です・・・・・・。
近くに同僚がいるけど、「BLのアンソロ」なんて暗号がパンピーに分かるはずないからまっいっか、と思ったものの、「肉体派」と「擬人化」の部分だけはさすがに声のボリューム、ミュート寸前。

そういう特殊な本をさらっと棚に並べているジュンク堂に心の中で乾杯しつつ、退社後は店頭に直行。
もう一冊の本(バイオレンスジャック・笑)をレジに持って行ってまたしても、「あのー、取り置きの本お願いします。そう、その「肉体派」の「擬人化」です・・・・・・」とリピートする羽目に。

まぁさすがに日々優しく腐女子を見守るコミック専門店の店員さんだけあって、ギャランドゥでマッチョな表紙にも眉ひとつ動かさなかった。
だがこれはきっと内心では、「『バイオレンスジャック』と『肉体派』・・・・・・?きっとこういうのが好きな人なのね、ふふふっ」とか思っているにちがいない。

そうなると自意識過剰で不要なサービス精神あふれる私のこと、もう一発念押ししたい気持ちがモリモリわいてきた。
そこで、取り置き棚に並んでいた本を指さし、「あの、取り置きになってるその本・・・・・・そう、
ヤマジュンの『うほっ!いい男たち』ってやつ、まだ店頭にありますか?」とさわやかに発声したあげく、可愛いおねーさんに本棚まで案内してもらったのだった。すみません、暑苦しい客で。

そんなこんなでゲットした「肉体派・擬人化漢全攻略」。ぶっちゃけ言っちゃ悪いが内容はやや期待はずれ。
擬人化されているのは寿司、バス、家電、シャツ・・・・・・とさすが男らしいラインナップながら、本来のモノの個性が生きている作品が少なくて、単なるアンちゃんたちの絡みに終始してるのは残念かな。
まぁ、バスであろうと炊飯器であろうと、裸になってしまえば擬人化もなんもねえよ!というのはこのジャンルの宿命なのだろうが。

そんな中、買ってよかったなあと思わせてくれたのは、田亀源五郎先生の「おでん擬人化」。
「何つっても男はやっぱ筋肉だぜ!」(牛スジ)「あー、やだやだ、筋肉バカは。数でいったらふんわりデブ専の方が多いって!」(はんぺん)
「男の価値は持ちものよ!見ろやこの太筒!」(ちくわ)「ふっ・・・いくら太くてもフニャフニャじゃあ・・・ね。俺のはあんたよりサイズは小さいがビンビンだぜ!」(ごぼう天)
「やれやれ、若いもんは上っ面ばかりですな。ロクに中までダシがしみていないくせして」(大根&がんも。無論シルバー世代!)・・・・・・うーむ、さすが田亀先生、的確な擬人化ですな。

そうそう、田亀先生のスキンヘッド男が見られたのも超ラッキーv 田亀先生といえばヒゲクマッチョ。ヒゲ無しのハゲ絵なんて見たことなかったんだからスゲェ嬉しい。

え?スキンヘッドは何の擬人化だったのかって?──ご想像の通り、「たまご」です。
「年とってからシミだらけ、シワだらけになって泣いても遅いのよ!見なさい、このツルツル美白のタマゴ肌!」・・・・・・って、きっちりオネエキャラでした(苦笑)

2010年8月10日(火)

白昼堂々路上にてくつろぐなにかモジャモジャしたもの。

こんな大事なもの、頭のうすら寒さにすぐさま気が付きそうなものだが・・・・・・。私の推理によると、オーナーは人目を気にするあまり、立ち止まる→頭に手をやる→驚く→しゃがむ→拾う→再装着する、というスムーズな一連の動作に入れないまま、足早に現場から歩み去ったのではなかろうか。

道ばたにこういう物体が落ちていた時、人は一体どうするだろう?と気になったので、しばらく周辺でブラブラしながらそれとなく観察したのだが、拾い上げようとする人は皆無。

それどころかみなさん、ロシア軍が残していった地雷を避けつつケシ畑に仕事に出かける、アフガニスタンの百姓みたいな自然体で、この物体を避けて通っていた・・・・・・薄情だ。

・・・・・・と言ってる私も、拾って交番に届けるべきか?とほんのちょっぴり迷ったものの、そのまま立ち去った。
あれからあのカツラはオーナーの手に戻っただろうか?と気になるけれど、3ヶ月先に保管期間を過ぎたカツラを警察から引き取るべきかどうか迷うことになりそうだし、まぁ仕方ない。


やっとエアコン無しで眠れた・・・・・・。
狂ったような猛暑のこの一ヶ月というもの、手足が冷えすぎるから本当は避けたいエアコンを、一晩中つけっぱなしにして眠らざるを得なくて(タイマーをかけても切れた10分後に暑さにうなされて目が覚めるのだ)、手足はむくみでパンパン、全身がダルくて夜の11時になるとつい寝てしまい、またしてもエアコンのお世話になってさらに冷える・・・・・・という負のスパイラルに落ち込んでだせいで、体調はガタガタ。サイト更新どころじゃなかったのだが、自然の風で眠れる気温になった今、ようやく復活できそうです。

・・・・・・ということでまたぼちぼち更新いたしますのでどうぞよろしくお願いします。
さて、今日は「ザ・ロード」を見に行くつもりだけど、エアコン病の後遺症で首が痛くて椅子に座るのがキツいから、さてどうしようかなー。

2010年8月1日(日)

7才になってやっと「待て」の命令を聞くようになった恐怖の破壊神、マヤ・ザ・クレイジードッグ。

さすがにこれはイヤがるよなぁと思いながら、買ったばかりのリスのおもちゃを乗っけて「待てっ!」と叫んだら、予想に反して神妙な顔でじっとしていた。うーん、犬も犬生の半分ほど生きると、多少は利口になるらしい。

今やアーケードゲーム界のアムール虎的存在となってしまった、我が最愛のウォートラン、それもでかくて白くて見やすくて、そいでもってやたらと場所取りなヴァージョン・DX筐体が鳥取のゲーセンにてひっそり生息中と聞いたので、今日は片道4時間かけて現地へ向かおうと張り切ってたのに・・・・・・うおっ?!目覚めればすでに10時って、バスとっくに出ちゃってるじゃん!(涙)

そんなわけで、計画はあえなくとん挫。怠惰な己に軽い憎しみを感じつつ、演習は盆明けに延期。ま、正直なとこ、今日は寝坊しても仕方なかったよね、と自分に甘いところも見せておきたい。

というのは一昨日。
友人Sさん(っていうか芝崎みゆき氏。「マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行」と「古代マヤ・アステカ不可思議大全」が絶賛発売中!)が池袋ジュンクでトークライブをやるというので、突然会場にわいて出てびっくりさせてやろーぜ!とSちゃんとこっそり画策した私は、早朝の飛行機にて上京。

そいでもって途中防衛省&歌舞伎町にウハウハ寄り道してからジュンク突撃。夜行バスで帰ってきてバスステーションから髪を振り乱し、むくんだ足でそのまま出社・・・・・・と、中年としてはいささかハッスルがすぎる日程をこなしたからだ。

東京の街角では骨が折れ、裏と表はひっくり返り、寂しくうち捨てられた傘が死屍累々の暴風雨の中にあって、トークライブは大盛況、爆笑のうず。いやー、いつもながら芝崎ギャグ、ハイパー面白かったです。どうもお疲れさまでした!

加えて防衛省は想像を裏切らぬ萌えの殿堂で、超あわただしいスケジュールだったけどホント、行ってよかったわぁ〜・・・・・・と言いつつも、肉体は正直なもんで。
昨日までは元気だったのに、徐々に疲れが出てきて今日なんかもう、体のあちこちがギシギシいって己の老いをひしひしと感じる。

でもまぁ、私と同年輩の友人なんか、カノジョ会いたさに大阪から鹿児島までバスで往復するそうだから、東京くらいでしんどいなんて言うのは恥ずかしいかもね。

行きはスカイマーク、帰りは夜行バスのこのパターンだと、交通費は往復でも1万7千円程度に抑えられるから、今後も気合い入れて利用させてもらうっス。
そんなわけで来月もよろしくね、JRドリーム号クンv

「アケト」(太陽と大地が接する場所)のヒエログリフ?(右図)ちがいます。夜行バスで前の席に座っていたオッサンの頭です。

私が乗車した時にはすでに、エミレーツ航空のファーストクラス並にシートを倒して爆睡中。ちったあ遠慮しろよ!と腹を立てつつ撮影した。

意外と神経質な私は、乗り物の中ではたとえそれがかすかな物音であろうとも、ベトナム兵がわんさかいるジャングルを行軍中の米兵ばりに目が覚める。しかしバスに乗っている間中、このオヤジが起きてごそごそする音は一切しなかったと確信する・・・・・・ということは、出発から到着ギリギリまでこの状態で見事に爆睡?

きっと東京で死ぬほど神経を遣うプレゼンテーションでもこなしてきたのだろう。がんばれ、日本のサラリーマン!(って、法事帰りのご隠居さんだったりして)

2010年8月1日(日)

歌舞伎町を走っていたやる気マンマンの肉食系宣伝カー。店に一歩足を踏み入れたが最後、骨までしゃぶられそうな悪い予感がする。

久しぶりにサングリアを作ってみた。

いや、一時は「安ワインにフルーツと氷砂糖を放り込むのみっ!」という、めんどくさがり屋さんでもそこそこ美味しい酒ができるサングリア作りにはまり、いろんなフルーツを手当たり次第に試してみたせいで、我が家の台所にはビンがずらり。錬金術師がホムンクルスでも作ろうとたくらんでるのか?という怪しげな状態になってたんだけどね。

食パンやコンビニスィーツのみならず、サングリアに対しても「あると欲しくなくなる」といういつもの天の邪鬼モードが出現したせいで、飲まないままについうっちゃっていたビンにハッと気づくと、うそぉ──ん!ふたをひねれば水面は、カラフルなカビ・カビ!カビ!!カビ・パラダイスではないか。

こんなバチあたりなことをしていると、しまいめには食物の神の怒りに触れて、来世は「ソイレント・グリーン」とか「カンビュセスの籤」(※)みたいな恐ろしい世界に送り込まれかねないので、心を入れ替えてここ数ヶ月というものは、サングリア製作を控えていた。

けど、夏はやっぱりワイン系。
以前ならば夏といえばビールをグイグイ・・・・・・だったのに、加齢による体質の変化だろうか?半年ほど前から突如としてビールが苦手になったせいで、夏のアルコールはワインかせいぜい冷酒くらいしか選択肢がなくなったのよねー。

・・・・・・前者はSF映画、後者は藤子不二雄の短編。どちらも「人間を食べやすい形にアレンジして食用に供しているスーパー食糧危機の地球」が舞台である。

そんなこんなでめでたく製造を再開したサングリア。再開を祝してふんだんに桃を漬け込んだそいつは、今日あたりから飲み頃のはず。
折しも太陽はこれでもかとばかりに燃え輝き、外気温は地獄の風呂釜のように高く、エアコンは苦しげな呻きを漏らすばかりでぜんぜんきいてくれない・・・・・・とバナナフイッシュならぬピーチサングリアに最適の日。

冷蔵庫から取り出した広口ビンの中には、淡い黄金色の酒にぎっしりと浮かぶ黄色い桃。そりゃ、4個も入れたんだもんねえ、桃、うふふv・・・・・・と思っていた以上にぜいたくな景色に心も浮き立つ。

だが、広口ビンからグラスに注ごうとしたところ・・・・・・。
どばどばどば・・・・・・あれっ?・・・・・・どばどば・・・・・・ちょ、ちょ?!なにこ・・・・・・どばど・・・・・・おいおい〜!(涙)と、余裕のよっちゃんで、注いだ4分の1はこぼれるではないか!

どうやらそれは、ビンの口につけられた適当きわまりないカーブのせいらしい。
以前サングリアに使った798円のビンだとストレスなく注げたのに、100円ショップで買ったこいつは、ラッキョや梅干しを漬けるだけならギリギリ使えるとはいえ、「液体を注ぐ」という行為には配慮ナッシングだったと見える。

たとえどれほど慎重に注ごうとも、どれほどビンの角度を工夫しようと、豪快としか言いようのないこぼれっぷりに変化は見られず、台所の床までサングリアびたし。ヒデェよ・・・・・・せっかく桃を4個も入れたのに!

窮余の策として、ビンからいったんどんぶり鉢にサングリアを移し、そこからグラスに注いだのだが、縁の欠けた100円のどんぶり鉢から注いだ酒に、さっきまでのアムリタかネクタルかってウキウキ感があるはずがなく、ちょっぴり空しいモードになった私は、ギャートルズのサル酒かホームレス特製混合酒でも飲んでるような気分で、出来たてのピーチサングリアをやけっぱちであおるのだった。

ああ、「ゼニはただ取らん」(※)という母の口癖が身に染みる。

・・・・・・高いものには高いものだけの、安いものはしょせん安いものなりのクオリティーなので、安物には多くを求めず、安くて悪かったといって文句を言わず、買い物はそのあたりをよく肝に銘じてするべし、という意味。

これがかの有名な「新宿ゴールデン街」。のれんをくぐって、係長島耕作や十六夜京夜が顔を覗かせそうだ。

私ももうちょっと大人になったら、こういう店のカウンターで顔に思いきり斜線を入れて嘆き、瓦せんべい似のママに優しく慰められたい。

ゴールデン街マップ。「オレンジ王子」「のみすけ」「虎の穴」「原子心母」「クラクラ」「トレトレ」「かえる」「あるぱか」etc,etc・・・・・・人はいろいろ、ネーミングもいろいろ。

私がここで商売するなら、店名は「人面瘡」にしようかな。