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2010年6月30日(水)

スポーツには興味ないなんて言ってたくせして、W杯パラグアイ戦、はじめから終わりまでテレビにかじりつき。結果は残念だったけど、日本はよくがんばったよねー。
試合前にスタッフも一緒になって円陣を組むシーン、いつもの私なら「わざとらしいなぁ!」と白けてしまうところだけど、あの場に限っては、ニッポンの会社が世界で一番イケていた頃の、和を重んじる古き良き組織力を思い出して、なんだかウルッときてしまった。

もう次の試合が無いのは残念だけど、パラグアイが日本よりちょっとだけツイてただけだから仕方がない。
ただ、今気にかかるのはあの、PK戦で外しちゃった人のこと。あの場面での失敗によって彼が抱えている後悔の念、想像するだけでなんか自分が悪いことしてるような気持ちになる。

いやはや、精神的にどれだけ強靱であろうと、ありゃキツいよね・・・・・・。彼が早くそういうもやもやを吹き飛ばし、後悔を捨てられる日が早く来るように心から祈るばかり。

さて、週末は友人SさんとSちゃん(私の親しい人にはイニシャルSがやたらと多い。自分がミキーMのせい?)のW出版祝いで東京に行っていたよ。

写真とかは改めて上げるとして、今日のところはおねんねします。FXも休暇中なことだし(円高になりすぎて身動きが取れんわ!)12時就寝の健康的な毎日よ。


このたび一番「東京らしさ」を感じたアイテム。

東京に直下型地震が発生した場合、交通機関の遮断により発生する帰宅困難者の数は、東京23区だけで350万人と試算されているそうだ。自分の地元の公園看板には見られない「帰宅困難者避難場所」の表示。

立候補者の看板にこの人のグラビア、もといポスターがあることにトーキョーを感じた。

それにしても選挙用写真は、他とのバランスというものを考えた方がいいような気がしないでもないのだが。

あと、こちらは自分の地元でもあちこちで見かけるタバコのポスターで、全国展開しているだろうから、ご覧になったことがある方も多いと思う。スキンヘッドフェチが思わず「何あのヒトーー?!vv」と30メーター先から捕捉して駆け寄り、タバコ屋のおばちゃんにけげんな顔をされた代物だ。

しかしこのポスター、まじまじ見るとひとつの疑問がわいてくる。
「一体どういう層に向けて発信された広告なのか?」という疑問が。

スキンヘッドでマッチョでランニングまでならギリギリ分かるがこのホットパンツ
こんなファッションしてる男、ゲイ雑誌以外ではほとんど生息を確認されないんですが、日本でゲイ層に向けてポピュラー広告が発信されるとは考えにくい。やはりこれは「長野オリンピックで選手が着せられたレインボーカラーのポンチョ」とおんなじうかつさの産物、と推測しておく。

顔はグッとくるほどキレイで可愛いのにこのマッチョっぷり・・・・・・。みんな大好き「童顔なのに巨乳」効果を狙った?

このふともも(あえて平仮名で書きたくなる)にこのホットパンツですよ!!

グウの音も出ない。君たちのホットパンツに乾杯。「おばあちゃんの原宿」巣鴨でしか見かけなかったバージョン。誘われた先にあるのはどんな世界だろうか。

2010年6月22日(火)

近所の公園に一株だけはえていたオシロイバナ。濃いピンクの花が咲く時期になると、母と種を集めるのが楽しみだった。
だが、その株は繁茂する雑草を憎む市の公園管理者の命を受けて、二度と蘇らないよう根っこから掘り返してターミネートされ、この世に存在した痕跡として、私が保管していたひとにぎりの種を遺すのみ・・・・・・。

これはそのオシロイバナの子孫。右はせっせと世話したあげく、親切心を出して日にあてたとたんに死亡フラグがピンコ立ち。(その後死去)一方、ほっぽっていた左の鉢には芽がわきわき。人生そんなものねー。

夜中にトトロがうちに来て、「伸びろ伸びろ」とヤクルトスワローズ応援団ばりのかさ踊りをしてくれたらしい。左の写真の若い芽っ子はすくすくと育ち、今やキッチンに置いて「癒されるねv」と微笑めるレベルを超えつつある。

とはいえ、温室育ちのこいつらは、外に出すや否やふにゃふにゃの死にかけ草になるので、おいそれとベランダに出せない。情けなや・・・・・・雑草なのに。
オシロイバナは成長すると高さ1メーターにも達する。だからこのままキッチンで育ってもらっても困るんですけど、枯れられるのもイヤなので、どうすべきか分からず悩み中。

ひゃははは!今ごろ知ったんかよ。んなもん、とっくの昔にブーム終わってるぜ!と笑わないでほしい。今日借りてきたDVD「あらびき団アンコール」にすごいショックを受けている。
カス!カス!天カス!こんなスーパースペシャルユニットの存在を、今の今まで知らなかったとは!

そのユニットとは「キュートン」。これまでにあちこちでライブもやってたみたいなのに、「キュートン」の「キュ」すら見たことも聞いたこともなかったとは・・・・・・。「ジョジョ立ちin大阪城公園」「明石原人まつり」を見逃した時と同じくらい悔しいーーっ!

きっと皆様すでにご存じなのだろうが、お笑い番組をあんまし見ない人は私と同じく知らないものなのかなとも思うので、そういう向きは、TSUTAYAで「あらびき団アンコールVol2」を借りてくるよう、ここでハイパー強力にお勧めしたい。

どんなユニットでどう面白いのか、口で言っても「アバター」を紙芝居で見せるほど伝わらないだろうが、無理やり説明するならば「ふんどしやスク水着コスの6人の変態が武器や熊手やパソコンを手に、いかしたサウンドに合わせて超カッコいいキメポーズを次々に繰り出す」芸というべきか。

いやもう、最初に見たときは「なんじゃこりゃー!!!」と叫んで画面に釘付けに。DVD再生が終わるやいなや、すっくと立ち上がり、パソコンを開いて「キュートン、2010年6月、ライブ」で検索するほどのハートわしづかみ状態。そう、今週末に東京に行くので、あわよくば滞在中にライブがあれば、と思ったのだ。

残念なことにそう都合良くライブ日程が合致するはずはなく、このたびの上京には噛ませられなかったけど、ソロDVDが出ていると分かってすっごい嬉しい!

ちなみに以前「ミキさんってちょっと椿鬼奴に似てるね」と言われて、内心「えぇーっ?芸人に似ててもなあ・・・・・・」(名前だけ知ってた)と生意気にもあんまし嬉しくなかったんだけど、キュートンで三本刀をあやつってるこの人だったとは。なら「似てる」と言われるのはけっこう喜ばしいことなのかもv

2010年6月20日(日)

蹴球の女神が微笑んでくれなかったオランダ戦、残念でしたねー。いや、あの試合が内容的に「残念」と言うべきものなのかどうなのか、付け焼き刃的な知識しかない私には分からないんだけど、正直言わせてもらうと、少なくとも見ててあんまし楽しいもんじゃなかったなあ……。
特に前半戦。なんぼガードに徹する作戦とはいえ、タマに触れされてすらもらえないとは。なんかマルクスと本田?ばっか頑張ってたって印象だし。

次はどこだっけ?対ベルギー戦?
サムライ・ブルーがワッフル野郎どもを蹴散らして、「KAMIKAZEが吹いた!」なーんてタイトルが英国の「サン」や独逸の「ビルト」紙上で踊ることを祈る。

それにしてもサッカー選手って、どうして誰を取ってもあんなにカッコいいのか!スポーツと名の付く全てに興味がない私でも、サッカー選手とプロサーファーにはグッとくるんだよねー。

国家斉唱の際、低いアングルのTVカメラにずずいーっと舐められる一人一人をよく見れば、イケメンに混じって人面魚やモアイやプレデターもいないでもない。
だが、そんな彼らでもピッチに飛び出すや否や、総カッコマンに見えてくるのは、ブォーブォーと吹き鳴らされるブブゼラの音色に目覚めた天空神、ウンクルンクルの呪いのせいだろうか。

さて、「なぜサッカー選手はカッコよく見えるのか?」そんな死ぬほどどうでもいいことを考えつつ戸棚の整理をしていたら、10年前の英国ファッション誌に混じって友人にあてた手紙の束が出てきたよ。

ファション誌の表紙はジャーヘッド(サイドは刈り上げて頭の上だけ丸く残すスタイルね)のベッカム様。白ブリーフ一丁で、完璧なボディーを惜しげもなくさらしている。じゅるるっ……はひとまずおいといて手紙の束。

正確には手紙じゃなくてファックスの原稿なのだが(1999年当時はまだメールというものが普及していなかったようだ)、最盛期の江頭2:50まっつあおなハイテンションっぷり、我が目を疑うばかり。

宛名からしていきなり「○○茶魔へ」。痛すぎる・・・・・・。
その後もツカミからして「オッス!メッス!キッス!」「タリラリラーンのこにゃにちは!(こにゃにちは!)」「グワシ!」「こんにチワワー!」・・・・・・と戦慄のフレーズ。

中身に目をやれば、そこには当時はまっていたギャグ漫画の、キャラ愛ダダ漏れトーク 。
「『リア王』の末娘のように、盲いた老王の手を引いて荒れ地を彷徨って欲しい」「可憐な野辺の花をそっと見守りたい」「○○への歪んだ愛情をスピードガンで計ったら170キロ出てるよ」……あー、俺、急に死にたくなってきたわ。

こんなファックスを2枚も3枚も送りつけられた日にゃあ相手も発狂しそうだったのでは?と不安になったが、どうやら友人も同レベルで「封神演義」のよーぜんにはまってたようなのでホッと胸をなでおろした。

ベッカムの白ブリーフと株式市場新聞の間から発掘された20世紀の遺物、即刻ナパーム弾で塵芥に帰すところだったが、ちょっと読んでみれば当時の状況──
ジャンプのS先生を突撃訪問した時のこととか、生まれてはじめて作った同人誌のこととかが、若気の至りの勢いと生々しさをもって記録されていたので、これはもうしばらく封印しておいて、老人ホームに入る際、この家を売る前に読み直して「こんなこともあったわねえ、なにもかもみな懐かしい・・・・・・」と呟こうと思う。

それにしても当時、はまっていたキャラのフィギュアを作るために上野のホビーショップを訪ねた際の手紙に、こう書かれていたのにはなんだかしみじみ。(当時はミリタリーには興味ナッシングでした)

「○○の髪の毛の色ってドイツ軍用機の機体に使う色らしい。プラモ用のアクリル絵の具って全部、色の名前の下に『現行米軍機体内装色』とか『ドイツ軍機体下部色』とか、そういう表現がしてあるの。これもまた深い世界じゃのおと感激した」

うーむ、たとえ肉体は老いさらばえ、ジャンルは月日につれ変わろうとも、スピリットは死ぬまでオタッキーでありたいものですな。

2010年6月18日(金)

一時は顔が曇りときどきまっつあお、ところにより一部死人色になるほど負けが込んでいたFX。血の汗をかきかき山を越え谷を越え、先日ようやくプラス圏に持ち込めたので、お礼かたがたいつもの神社に参拝した。

すると境内で目に入った絵馬。「今年も家族みんなが健康で仲良くすごせますように」「○○高校に合格できますように」「元気な赤ちゃんが生まれますように」とかはいいんだけど、「ニノがゲームブログを再開しますように」ってオイオイ〜!嵐メンバーのブログ再開は神様よりジャニーズに頼んどけ。

ところで前半戦をちょこっとだけ見たW杯の、ドイツ対セルビア戦なんだけど、さっき結果を見たらセルビアの理髪師が第三帝・・・・・・もといドイッチェランドの勇者どもを破ってたからびっくりした。サッカーの知識はほぼ皆無だけどさ、私だって知ってるわよ、セルビアがドイツと比べて格下だってことくらいは。

なんだか今年のW杯、フランスがヤバかったりノースコリアがブラジル相手に善戦したりと、大番狂わせの風が吹いてるみたいだねー。この風にうまく乗って我らがジャポン、オランダに勝利してくれないだろうか。
ぶっちゃけスポーツには全く興味がないけど、サムライ・ブルー(この愛称、勘弁して欲しい)が勝利した次の日、全国津々浦々でご機嫌な奥さんが、お父さんの晩酌のビールを一本増やしてくれればいいのになあと思う。

それにしてもセルビアチームのビッチ度の高さときたら!ラゾビッチ、ルコビッチ、ヨバノビッチ、スタンコビッチ・・・・・・と、ハンパない数の選手がビッチ氏だとは!
ならばウサビッチもいるかもしれないと選手目録を見たものの、ウサギは在籍してなかったのはちょっと残念。

さらにさっきまたまたネットニュースを見たところ、「アメリカが2点差追いつきスロバニアとドロー」とあって、なるほどーと深くうなずいた。──っていうのはさっきまでの為替の動き、不思議なほどにトロかったんだ。

そういえば「アメリカの試合の時間にはトレーダーがテレビに釘付けになるから、NY時間の株や為替の動きが止まる」なんて言ってたけど、実際にそうなる場面を目にすると、スポーツの力ってすごいもんだな、と軽い感動すら覚えてしまう。

2010年6月17日(木)

夕食後、シェリーを飲みながら、ひさしぶりにヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン天使の詩」を見ていた。

コッポラの「地獄の黙示録」、タルコフスキーの「サクリファイス」と並べて「好きな映画ベスト3」に入れたいこの作品、1987年の公開当時、私はこれを愛するあまり、挿入歌を歌っていたニック・ケイヴのコンサートにまで行ったと言えば、どれほどまでにハートわしづかみにされたか想像いただけるかもしれない。

あのコンサートホールの光景は、今でもふっと思い出すんだよね・・・・・・。
失恋者からは希望を、ろくでなしからはやる気を根こそぎ吸い取りそうな、ニック様のアンニュイヴォイスの波間で、マリンブルーの照明を浴びながら、ラウスコンブのように横ノリでゆらゆらとたゆたう人々の群・・・・・・。

そんな場慣れしたファンを眺めつつ、私はといえば音のバカでかさに発狂の一歩手前。ロックコンサートの音量がこんなにものすごいだなんて、思ってもみなかったYO!

かといってせっかくのコンサート、途中で退席するのも忍びないんで、耳にティッシュをグイグイ突っ込んでホールの隅っこに避難。ゆらゆらしている人々の肉体を防音壁として、酔っぱらったサルのように地べたにへたりこんでいたのが昨夜のことみたいなんだけど、あれからもう20年以上たったとは・・・・・・そりゃ近所の赤んぼが成人するはずだね。

話がもどるが「ベルリン天使の詩」。どういうストーリーなのか思いっきりはしょって言うと──
神がこの世界を作ってからずっと傍観者に徹してきた天使の一人が、サーカスのブランコ乗りを恋うるあまり、下天して血と肉を持った人間と化し、ベルリンの街をさまよった末に、ようやく運命の彼女と出会うことができる──って感じかな。

こう書くとありがちなラブストーリー?と思われそうだけど、この作品の素晴らしさは、天使が耳を傾ける無数の人々の心の声の詩的な表現にある。(心の声のパートを書いたのは、ヨーロッパを代表する詩人、ピーター・ハントケで、他にもリルケの詩があちこちに引用されているそうです)

「孫ときたらロックみたいなものに夢中になって!」「どうして彼女は俺のこと分かってくれないんだろう」「はやく帰って子供達を風呂に入れて、旦那にごはんを作らなきゃ」「さっきから誰も停まってくれない。ああ!クラウスが生きててくれればなあ!(売春婦)」「あの湖の名前、なんていったっけ?」「クソッ!もう死ぬ人間をそんなにじろじろ見なくてもいいだろう?(事故で瀕死の男)」「楽しみだわ、赤ちゃんがもうすぐ生まれるの」・・・・・・。

寄せては返す波のように響いてくるそんな心の声を、天使たちの耳を通して聞くうちに、はかなくもろく過ぎやすいと同時に、不思議なしぶとさ、高潔さを秘めた小さき存在の美しさに感じ入って、この映画を見るたびに胸がうずいてたまらなくなる。

若い頃に感動した映画を数十年ぶりに見直したら、えっ?こんなにしょっぱかった?とガッカリすることも多いんだけど(たとえば中坊時代に60回近く見た「スターウォーズ」とか)、「ベルリン天使の詩」については、若い頃よりさらに心打つものがあったなあ。
特に老詩人・ホメロスがいい!死が身近なものになった老人には、20年前に見た時よりも年齢的に近くなったせいもあるんだろうか、昔よりずっと共感を覚えた。

映画ファンに言わせれば、台詞のパートがうるさいetcで好き嫌いは分かれるみたいだけど、詩を愛する人は心揺さぶられるにちがいない。
心にたまった汚泥を洗い流してくれそうな、ひとことで言うならば美しい、この上なく美しい映画です。

2010年6月13日(日)

さっき家の前の道路に赤色灯を回してパトカーが停まってるから何事かと思ったら、ベロンベロンに酔っぱらって路上にへたりこんだ若い女性を、警官が二人がかりで必死で揺り起こしていた。
ご機嫌ななめのバッファローばりに動こうとしない娘を相手に、おまわりさんは四苦八苦してたけど、あの娘、目覚めたら警察にいる自分を発見して、さぞかしびっくりすることだろう。

さて、体調崩し気味なせいでぜんぜん更新してなくてすびばせん・・・・・・。
さっき実家から帰ったところで、帰宅したら主線まで入れてあるトップ絵に着色するつもりだったんだけどさ、やっぱダメ。ねむくてダルくて起きてられないので、まだ11時と夜も早いけど、すまん、今夜は寝かせてください・・・・・・。

そういえば中村うさぎさんが「50才越えたら気力、体力共に急激に衰えてきて、自分が自分じゃないみたい」と文春のエッセイで書いてらしたもんで、デリヘルやらホストクラブやら、情熱を傾ける方向性に共感するか否かは別にして、あのバイタリティーの固まりのようなうさぎさんですらそうなのか!?とびっくりした。

その話をヘボピーにしたところ、「年とってますます元気になるオバちゃんもいるんだから、そこらは人それぞれじゃない?」と慰められたんだけど、ねえ・・・・・・。
私はうさぎさんよりはまだちょっとは若いとはいえ、今でこれだったら50過ぎたらどうなることやら。自分が目やにが垂れた目をしょぼしょぼさせながら、一日中ぼんやりしている柴犬かなんかに思える今日このごろ。

・・・・・・と辛気くさくて申し訳ない。2,3日中には必ず更新いたしますので、これに懲りずにまた覗いて頂ければ嬉しゅうございます。

え?イランレポートですって?
無論そっちも記憶が鮮やかなうちに書かなきゃとは思ってるのだが、なんか「旅行に行った」って感じがぜんぜんしないせいで、イマイチ焦燥感に欠けるんだよね。

それは14時間も飛行機に揺られて訪ねた国だというのに、イランがぶっちゃけ地元そっくりだったから。特にテヘランなんか街路樹ボーボーの坂道があって背景は山、とまるっきり近隣。ヘボピー共々「日本に帰ってきたのか?!」とびびるほど。
でもまぁ、どこの街でも沿道に戦死者の肖像画が看板となって掲げられていたり、とイランならではの光景もないでもなかったので、近々旅コーナーも更新したいと思います。

それではぼちぼち寝ます。明日は「マンガキャラクター台詞暗唱大会」シニア部門で優勝を狙えそうな、年甲斐もなくジョジョ&刀牙大好きな老紳士(65才)をともなって、噂に聞いたジョジョバー、その名も「ヘブンズ・ドア」に行く予定。どんな感じか見当もつかないけど、おもしろかったらレポします。

それにしても東京や大阪ならいざしらず、飲み屋がガンガンつぶれて「あ、ここもあそこも空き店舗になってる!」と寂しさいっぱいのこんな地方都市に、ガンダムバーとエヴァバーとジョジョバーが立て続けに出現するって、それって一体どういうこと?
オタク人口が多いとは到底思えないのだが、ここで果たしてやっていけるのか、経営陣の財布と頭の中身がちょっと心配でもある。

2010年6月6日(日)

ギャートルズのかーちゃんのコスもいいけど、ヒミコ様みたいなシャーマンコスもやりたいなぁと、来年の「明石原人まつり」に思いをはせる日曜の朝。おおおお・・・わらわの顔にシワが・・・シワがぁあああ!(手塚ファンにしか通じませんな)

さて、休みの日の朝には、自分がパンを食べたくてたまらなくなると分かっているなら、会社帰りにパンの買い置きのひとつもしていればいのに、生き方下手の私は週末になるたびごとに、「あーめんどくせー!」とぼやきつつ、わざわざコンビニにチャリを走らせる羽目になる。

でも今日はそれがよかったのvたまに行くコンビニのレジで「105円ニナリマス」とちょっと変なアクセントに顔を上げたら、バーコードスキャナを手にしているのは、まゆげもまつげも肌の色も濃ゆいラブリーなバイト君。えっ?この顔、君、ひょっとしてイランのひと?ならおネーさん、ちょっとお話したいな!

いやいや、最近イラン人が日本に来るにはビザ取得がむつかしいらしいし、この顔からするとトルコやエジプトかもしれない。いずれにせよ同じ浅黒肌でもフィリピン系じゃなくて、中東あたりであることは間違いなさそうだ。

「ご出身は?」とお金を払うその場でさりげなく聞けばよかったのに、唐突にそんなこと聞くのもなぁ・・・・・・なーんて小心がやおらあたまをもたげたせいで、そのまま店を出た。

でも、やっぱ知りたい!聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、やらない後悔よりやった後悔。
そんな大げさに考える問題じゃねーじゃん、コンビニバイト君の国籍くらい!と思わないでもないものの、明日またあのコンビニに行って、その時に聞こうかな、いやシフト的に彼がいる確証もないから一時間後に、いや、ひょっとして違法就労でそういうこと聞かれるのイヤかもしれない・・・・・・とぐるぐる、ぐるぐる。
まったく、ぐるぐる考えることでこれまでの人生かなり無駄にしてるなあ、少なく見積もっても2万5千時間くらいは。

結局のところ、玄関ドアにまで手をかけておきながらきびすをかえし、再びチャリにまたがった。あー!こんなことしてる場合じゃないのにぃ!

欲しくもない「おおきなシュガーデニッシュ」(554Kcal・鬼!)をレジに持っていって、限りなくさりげなく「あのー、お国はどちらで?」と聞くと、「ネパールデス」と即答。ぐっ?!そっちで来るとは予想外!ぜんぜん知らない国だからコメントのしようがねえ!

結局のところ「へぇええ、ネパールですか・・・うへ・・・うへへへ・・・・・・(以下無言)」と薄ら笑いをうかべる怪しい人になってしまったのが情けない。
それにしてもあの即答っぷり&無感動っぷり、きっと他の客からも同じ質問をぶつけられてうんざり気味だと見た。まったく国籍はどうであれ、可愛いってのは罪作りなものですなあ。


ごれんらく。ウォートランサイドで使っていた掲示板はエロジャンク広告が入ったもんで、恐怖を感じてリンク解除。「愛銃の友」は非レンタルにて再開の予定ですが、あちらに上げていたSSはアンダーグラウンドの「ショーターストーリー」にまとめました。今後思いつきの極短編は「ショーターストーリー」にくっつけていきますのでどうぞよろぴく。

そいでもってオタクの皆様はすでにご存じかもしれませんが、今年の「オタク川柳」が発表されております。ttp://www.575.cc/

昨年の大賞「聞いてない だれもそこまで 聞いてない」は群を抜く素晴らしさでしたが、今年の作品も粒ぞろい。こういうものを見るにつけ、ああオタクでよかったとしみじみ。

今年の大賞は「この知識 オタクに普通 世に普通」
うーむ、うまいこと言うなぁ。そう言われればたとえば「キリストの生誕を祝いに行った『東方の三賢人』の名前は?」なんて聞いても、非キリスト教圏の日本で答えられる人は少ないかもしれないが、これがオタクだと「バルタザール、メルキオール、カスパール」と即答だね。いや、エヴァ的な意味で!

他、個人的には「実物大? 実物ないのに 実物大?」「お母さん 僕にも彼女が ラブプラス」「殿よりも 城の構造 知ってます」が好きだなぁvみんなもっともっと極めろー!www

・・・・・・さ、ぼちぼち実家に帰ります。ヘボピーのマンガ棚から「聖☆おにいさん」を取り出して、ちょっくら腐女子チェックしなくては。
この期に及んで「聖☆おにいさん」に飛び込んだとしたら、同人誌の量と値段に乙女ロードでバーサク状態になりそうなもんで、できれば避けたい事態なんっスけどねー、ペトロン萌えは!

2010年6月6日(日)

大阪・ナンバで道に迷い、死にたい気分になっていた際、街頭チラシくばりのネーチャンに豆粒ほどの迷いもなく差し出されたチラシ。握りつぶしたあとがあるのは気にしないでください。

白い髪の人はプラチナブロンドじゃなくてもちろん白髪。モデルに外人を起用することによって「中高年向けエステ」の生々しさを軽減するつもりが、うっかりパンチをきかせすぎてホラーテイストになっている。このオバちゃん(→)なんかエイリアンとガチンコ勝負できそうだ。

チラシにはフルコース半額プラス年齢割引とあって、40才代は4割引、50才代だと5割引、60才代は6割引で、最大8割引だそうだ。うーん、100才代は10割引でタダじゃないのが残念よね。

「上の子の入学式に買ったピンクのスーツ。同窓会でまた着たいからサイズダウンに挑戦します」(40才代)
「夏の韓国旅行までに5キロ痩せたい。すべてはファンミーティングのツーショット写真のため!」(50才代)
「『シワも人生の勲章』って言いますけど・・・勲章はいりません。欲しいのはシミ・シワのない若い肌。まだまだあきらめないわ」(60才代)
「すべてはファンミーティングのツーショット写真のため!」・・・・・・キッパリ言い切ったあられもなさにしびれる!グッジョブ!イルマーレ難波・・・・・・の広告会社のライター!

私もすでにイルマーレ適齢期だけど、まだあと何十年も「年をとっても欲しいのはシミ・シワのない若い肌。まだまだあきらめないわ!」とがんばらなきゃならないのかと思うと気が遠くなるような。


へこみまくっている。

デパートで見つけて「欲しいっ!」と思ったけど、3万円もしたからあきらめて、でも2週間迷ってもやっぱり欲しかったから店に行ったら売り切れで、そこを無理言ってマキシン本店からわざわざ取り寄せてもらった、黒いつば広の帽子。

デザインはリボンひとつついてないシンプルさながらも、そこはさすが皇室御用達工房マキシン。かぶると誰でも湖水地方に避暑にきたセレブ美人か、白バイに先導されたセンチュリーの車窓から手を振る人に見えそうな、そりゃあもうワクワクするほど美しい仕立てだったんだけどさ。

こいつと釣り合いのとれる靴と、めったに着もしないワンピースまで購入して、はじめてかぶってお出かけした昨日のこと。
帽子、地下鉄のホームで風にあおられて線路に飛ばされ、
あっ!という間もなく暗いトンネルの中に消えていった・・・・・・。風に乗って飛びゆく帽子を見ながら心でリプレイされたのは、ジョー山中歌う角川映画「人間の証明」テーマソング。♪ママァーー ドゥユゥリメンバーー♪

駅員さんには、終電後の線路点検の時に見つかれば連絡くれるよう頼んでおいたのだが、さっき電話があって、それらしきものは見つからなかったとのこと。ちょっとは期待してたのにガックリきた。
おおおお・・・・・・たったの40分間しかかぶらなかったなんてひどすぎる・・・・・・。

でもまぁ、店頭で試着した時には「チョーステキぃーっ!」と思ったものの、実際に街でかぶってみると、あまりにも浮世離れしたデザインが悪目立ち。いや、デザインはシンプルなんだけど、最近のファッションがカジュアル主流なせいで、昔の映画女優が着てるようなクラシカルなスーツや帽子は浮いてしまうと思い知った。

すれ違うすべての人々に好奇の目で見られているような自意識過剰モードにおちいって、「え?オイラまたやっちまった?」といたたまれないものがあったもんで、絨毯にとんかつソースを落とした時よりは、まだへこみレベルは低いのだが・・・・・・やっぱないよなぁ、3万円着用40分ってのはよぉ!(涙目)


その後、地下鉄ホームの煙突現象による突風のパワーを甘く見ていた己を呪いつつも、気を取り直して駅を出て、向かったのは絶滅危惧種のウォートランが生息していると聞いたゲーセン。

それがまた、悪いことは重なるもんで、地図も携帯も忘れたせいで道に迷いまくり、慣れないハイヒールをはいた足は痛いわムカつくチラシは渡されるわ、頭がスースーして帽子の喪失感はひとしおだわで、おもわず幽体離脱しそうだった・・・・・・。

それでもお店の人に道を聞きまくり(ゲーセンのことはゲーセン店員に聞けっ!←しみじみ思いました)なんとかたどりついた店に並んだ四丁のライフルを目にした瞬間、すべての憂さが吹き飛んだ。
うぉああああ!教官──っ!お久しぶりでございますぅーーーっ!(感涙)

もうほとんど筐体が残っていないせいで、ウォートランをプレイするのは半年ぶり?いやもっとだったけど、引き金を引くたびに蘇る懐かしい記憶──あちこちのゲーセンや、旅撃ちに行った土地の光景、そしてプレイヤーの顔──にじんわり。

ウォートランが私の青春(ちょっと遅いが)なんて言うと、おおげさね、たかがゲームと思われるかもしれないけど、振り返ってみると、そのたかがゲームには本当に救われたんだよね。

シマダ画伯によるハーネマンポスターをたまたま目にしたのは、アルツハイマーを発症した母を病院に連れて行く途中で、それから数年間の人生最悪にキツかった時期を、ビルの屋上から飛び降りずに乗り越えられたのは、ウォートランそして、一緒に燃え(萌え)てくれたお仲間のお陰だとつくづく思う。

そんなもろもろに思いをはせつつプレイしたら、スコアはむちゃくちゃながらも、久々にふんぞりかえるクーパーのナマイキ声や、鼓膜にねっとり絡みつくハーネマンの陰気な声を聞いて萌え再燃。
この勢いをエロ小話のひとつにでもつなげて、飛び去ったセレブ帽子のことは一刻も早く記憶から抹殺したい。