『君、へ』


「死んでも良い、なんて」

 それは、『愛してる』の最上級の表現なのだと
誰かが言っていたけれども。

「言わないよ・・・僕は」
「・・・・・ッ」

 耳元で。
 睦言のように、囁きながら。
 君の、中。
 奥深く、潜り込ませた。
 僕、を。
 更に、突き上げるようにして。
 果てのない、欲を。
 果てしなく、僕を包む君、へと。
 その、熱を。
 うねりを。
 確かに、生きている。
 その、ことを。
 歓喜で。

「死んだら、・・・・・君に触れられない」

 触れて、もらえない。

「こんな、ことも・・・・・ね、出来ない・・・」

 抱き締めて。
 抱き締められて。
 本当に。
 隙間なんて。
 ない、くらいに。
 重なって。
 繋がりあって。

 何も、生み出さない行為だなんて。
 そんなこと、誰が決めたのだろう。
 今、この瞬間にも。
 確かに。
 生み出される。
 確かに。
 息づいている。
 それは。
 僕と、君。
 ふたりだけが。
 知っている、ことで。

「生きていて、良かったと・・・思うから」

 だから。

「生きていきたいと・・・思うから」

 君と。
 共に。

「・・・・・紅葉」

 死んでも良い、なんて。
 言わない。

 生きて。
 君を。
 感じて。

「くれ、は・・・・・ッ」

 生きて。
 君に。
 僕を。
 感じさせて、あげるから。

「・・・龍麻」

 来年も。
 再来年も。
 その次の年も。

 こうして、いよう。

 生まれてきて、良かったと。
 君と。
 出逢えて、良かったと。

 君が、いてくれて。
 本当に。

 有難う。





そこはかとなく、いちゃいちゃモードを追加(笑)。
っつーか、壬生・・・・・ベタ惚れですな(赤面)!!
生きて、幸せを感じられるのが、何よりです。
もっと、貪欲にね。
ともあれ、おめでとうなのよ、壬生(愛)。