「ヘルシーライフ」


 主食はラーメン。
 今日もラーメン。
 きっと明日も明後日も。
 ……栄養の偏りが気になりませんか?
「すっごく気になる」
 誰にともなしに呟いて、龍麻はヨーグルトを買いこんだ。わざわざみんなの足
を止めてコンビニへ駆けこんで、何を買うのかと思えばヨーグルト各種である。
美里がくすくすと忍び笑いをもらした。
「よっぽどヨーグルトが好きなのね」
「ううん。特に好きじゃないんだけど、ここんとこずっとラーメンばかり続いてる
から、なんか気になっちゃって」
「乳製品は体にいいものね。果物入りのヨーグルトなら、ラーメンでは採れない
栄養分も補えるわよ」
「ヨーグルトってたくさん種類があるから迷っちゃうよね。とりあえずプレーンな
のと苺とリンゴのと……」
 がさごそとコンビニのナイロン袋をあさる龍麻の肩越しから、京一がひょいと
顔を覗かせた。
「ヨーグルトばっか、てのもどうだかなぁ」
「ふえ?」
「それじゃ単品ダイエットしてるようなもんだぜ」
「ダメかな?」
「折角買ったんだから、それはそれで。俺がヨーグルトのウマイ利用法を教え
てやろう」
 胸をそらせて威張る京一に、龍麻は無邪気に拍手を送った。その様子を目
にした小蒔は、ちらりと醍醐を見上げた。
「ねぇ、醍醐クン」
「なんだ、桜井」
「ボク、とてつもなく嫌な予感がするんだけど。気のせいかな?」
 醍醐はそれに答えず、心の中で龍麻に手を合わせて詫びた。


 コンビニで仕入れたヨーグルトを手に、龍麻は京一を自宅へ招いた。高校生
のひとり暮らしにしては片付いているが、やはりキッチンなどへは目が行き届
かないので鍋などが散乱している。冷蔵庫を開ければ辛うじてマヨネーズなど
の調味料があるだけで、他に目ぼしい食材はない。
 龍麻は京一が鼻歌混じりで冷蔵庫を物色しているのを眺めて、ふと気付い
た疑問を口にした。
「京一って、料理できるんだ」
「特殊なのしか料理できないけどな」
「ヨーグルト料理?」
「かな?」
 ニヤリと笑って京一は卵を取り出した。それを器用な手つきで白身と黄身に
わけて、当然使うと思った黄身の部分を殻に残して放置した。
 興味津々の態で龍麻が覗きこむと、京一は白身とプレーンヨーグルトを混ぜ
て掻きまわしはじめた
「京一、それって……」
 卵白身とヨーグルト。あまりにあまりな組み合わせに、龍麻がちょっと身をひ
いた。どう考えても美味しくならなさそうな物体を、京一はひとしきり掻き混ぜて
会心の笑みを浮かべた。
「完成v」
「それ、食べ物なの?」
「ん〜。喰うっていうかなんて言うか。ひーちゃん、ちょっとこっち来な」
 ちょいちょい、と手招きされてのこのこ京一のそばへ歩み寄った龍麻は、い
きなりそれを顔にかけられた。
「っ! なにすんの京一っ!!」
 突然のことで半目を閉じた龍麻に、京一はニヤニヤと笑ってヨーグルト白身
和えを龍麻の顔に塗り広げた。
「ひーちゃん、こういうの似合うよな」
「パックかなにかなの? もう、こういうのは女の子に教えてあげなよ。僕は栄
養とりたいの」
「わーってるよ。ちゃんと栄養バッチリな本物もやるからよ」
「本物?」
 ぱちくり、と目をしばたかせた龍麻を京一は抱きすくめた。体格差があるの
でよろける龍麻はそのまま押し倒されて、京一に馬乗りになられてしまった。
「ちょっと京一?!」
「コーフンすんなぁ。マジで顔射っぽくて、しかも似合うとくるから怖いよな」
「は? 顔射って京一……」
 一度はやってみたい男のロマン。だかなんだかで、京一があげた「顔射」
 龍麻は意味を知らなかったので醍醐に尋ねたのだが、彼は顔を赤くして答え
を濁した。疑問符をまき散らす龍麻に答えを教えたのは美里で、女の子までも
が知っていたことに少なからずショックを受けた。
 顔にかける。白くてネバっとした液体を顔へ……
「きょーいちっ!!」
「ん?」
 放心状態のうちに、すっかり裸にされていた。慌ててズボンを手繰りあげよう
とするが、京一の手でガードされて身動きが取れない。
「なにしたのっ!!」
「AVで使うザーメンの代用品。他に歯磨き粉なんかでも作れる」
「なんでこんなことすんのさ」
 しゃくりあげながら問いただす龍麻に、京一はにっこりと笑って答えた。
「ヤってみたかったから」
「はいーっ?!」
「いっかいヤってみたかったんだよな。俺が考えてた以上に似合うし」
「似合わないもんっ。ていうか、こんなのじゃなくて、栄養がぁ〜」
「栄養ね。はいはい、んじゃあ本物も味わってもらおうかな。栄養たっぷりの俺
のをさ」
 静止しようとする龍麻の手をどけて、京一は下腹部をさすった。感じるところ
は心得ている同性同士、京一の指先に翻弄されて龍麻はひくひくと身体を震
わせた。
 思った以上に緩やかな動きに焦れる。もう少しで達してしまいそうになるのを
こらえながら、いやいやと首を振るたびにヨーグルト白身和えが龍麻の顔を流
れる。瞼から鼻梁にそって伝うそれは、唇の端へ到達して龍麻を汚す。つい舌
先を出してそれを舐めとってしまった龍麻に、京一はごくりと生唾を飲みこん
だ。
「えっちぃな……」
 その途端に余分な力が入ったのか、龍麻がうめいて射精した。とくとくとあふ
れる精液で指を濡らして、京一はそれを龍麻の口へ押しこんだ。
「自分のだから、飲めるだろ?」
 意地悪く囁く京一に、龍麻は涙をあふれさせた。
「やだぁ」
「自分のは嫌か。俺のがいい?」
「どっちもヤだって」
 消え入りそうな声で訴えるのを無視して、京一は濡れた指先を後孔へ挿入し
た。充分に湿っていたおかげか、苦もなく潜りこんだ指がぐちゃぐちゃと中を掻
き混ぜる。
 たまらずに龍麻は腰を浮かせて、抜いてくれるように頼んだがまるきりの逆
効果だった。腰を浮かしたせいで京一にとっては至極ヤりやすい体勢となり、
しかも抜き差しされる現場を眼前へさらけ出すことになる。今にも爆発しそうな
自身を握って、京一は指を抜いた。
 ホッと、龍麻が安堵の息をもらす。これで気がすんだと、本気で思ったのだ。
「痛いっ!」
 指の代わりに、今度は京一自身が入ってきた。指とは違ってそれは大きく、
とても初めての龍麻には受けきれないものだった。
 それでも欲情に煽られた京一が無理やり先端部分を挿入して、龍麻の身体
をしっかりと抑えた。
「きょーいち!!」
 ボロボロと涙を流す龍麻の足を抱えあげて、少しでも楽になるようにと孔を
指で広げる。だがそこは狭くてそれ以上は入らなさそうだった。
 中途半端な快楽に、京一が舌打ちした。
「ちくしょー。もうちょっとなんだけどな」
「もう抜いてよ、お願い」
「こんなんでやめられるかよ。なんかねぇかな」
 潤滑剤代わりのものを探す京一の前へ、先ほどのヨーグルト白身和えが差
し出された。切羽詰っていた京一は何も考えずにそれを受け取り、自身へとそ
れを垂らした。予想どおり潤った秘所は京一を根元まで受け入れて、さらに締
め上げはじめた。
「ちょっと痛ぇけど……すっげぇ気持ちいいぜ、ひーちゃん」
 龍麻にキスをして京一は満足気に呟いた。ただ、耳元あたりで何か耳障りな
音がするのが気に入らない。その音の正体を探るべく、振り返った京一は息
を飲んだ。
「み、美里?」
 そこにはデジカメ片手の美里が、龍麻の乱れ姿を撮影している姿があった。
片手にヨーグルト白身和えの入った小鉢を持っているから、京一に手渡したの
は彼女であるらしい。
 サカっている途中ではあるが、さすがに引いた京一は上ずった声をあげた。
「なんでここにーっ!!」
「気にしないで続けてちょうだい。龍麻が苦しそうよ」
「いや、その前に俺の質問に答えろ」
「乙女の秘密よ。可哀想な龍麻、苦しいのね」
 などと言いつつ、美里の空いた手は龍麻の性器を撫でた。新たに与えられ
た快楽に、龍麻は蕩けるように身体を崩して泣き声を上げる。下半身を直撃
する喘ぎ声だ。
「バカっ!! 俺までイきそうになっちまうだろうがっ!!」
「どうぞ。後で私もするんだから、早く終わってちょうだい」
「なにーっ!!」
 京一の絶叫が響いた。しかしそれ以上に締め付けてくる龍麻のせいで、目
の前の快楽に流された。
 激しく何度も龍麻を突き上げて、快楽をむさぼる。痛がっていたはずの龍麻
もいつの間にか腰を揺らして、京一を奥まで迎え入れようとしていた。先走り
の体液がもれて、龍麻の中を熱く濡らす。
「――っ!」
 京一が龍麻に打ちすえる。二人の身体が小刻みに震えて、同時に達したこ
とを物語っていた。
 龍麻の秘所から泡だった京一の精液が溢れ出し、龍麻自身からも白い体液
が垂れている。それをすくい上げて美里が龍麻の口元へ運んだ。
「龍麻、こっちのヨーグルトの方が美味しいでしょ?」
「み……さと?」
「うふふ。もっとたっぷり、欲しいわよね?」
 龍麻は首を横に振ろうとして、でも振り切れなかった。
 美里の指先についた精液に舌を伸ばして、ぴちゃ、と音をたて舐めた。
「美味しいのね、龍麻」
「うん……もっとちょうだい」
「もちろんよ」
 笑う美里に京一は苦笑いで答えた。だがすでに京一のそこは回復しており、
美里の言葉を肯定するしかなかった。






 ということで、仕切り直しのエロを!!
 浅生さま、この程度ならご満足いただけますでしょうかっ!!
 なんて言いつつ。すいません、なぜか美里さまがお出ましになられてしまって……そんな予定じ
ゃなかったのに、なのになのにっ!!
 美里さま、恐るべしっ!!【怯】
 この後、ひーたんはすっかり美里さまと京一に調教されて、んでもって如月骨董店へもイって…
…行って、しっかりとご堪能していただくことに。
 ふふふ、次は若旦那でvv 何気に鬼畜風味で♪ しばしお待ちくださいませ☆







★特別会談★
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京一「なんで美里が龍麻をヤるんだ? 普通逆じゃねェのか???」
美里「あら、そんなの男女差別だわ」
京一「そーいう問題じゃなく……つーか、ヤれないだろうが。ナニがなくちゃ」
美里「そうなのよ。それが問題なの。だから仕方なく、京一くんも一緒なのよね」
京一「仕方なくかい」←京一、ちょっと脱力。
美里「当然よ。私にナニがついていたら、独占してヤりたい放題よ!」
京一(よかったな、ひーちゃん。美里が女で……)
美里「バイブがあるけれど、でもそれじゃアレできないから物足りないわ」
京一「アレ?」
美里「顔射♪」
京一「あれはクるなー。んじゃもう一回vv」
美里「次は私の番って言ってるでしょ?! ジハードかますわよっ!!」
京一「ごめんなさい」←即座に土下座。
美里「うふふ♪ 私にもアレがついてれば……って、どこかで聞いた気が?」
京一「あぁ。そりゃ、かづゅみんの日記だ」
美里「あらいやだ、じゃあこのお話の私のモデルってもしかして?」
京一「かづゅみ……」
 謎の妨害電波発生。会談は途中打ち切りとなりました。ご了承ください。



ああああああン(悦)!!
エロです!!エロなのです・・・・ッ(恍惚)!!
わたあき様宅にてキリ番を踏ませて頂いた際の
リクエスト・・・こんなステキSSに!!!!
そして。
菩薩眼はワタシですかーーーーッ!?
・・・・くッ・・・(項垂れ)。
や、それはさておき。AVちっくな作品を
有難うございました(愛)!!
更に、おまけまで・・・うふふ。
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