はたらくおじさん

古代エジプトはナイル川のもたらすめぐみによって、ファラオやきぞくやしんかんさまといったリッチマンでなくてもそれなりにせいかつできたので、ナイルのはんらんさえいつもとおりなら、びんぼうな人びとでもわりあいのんびりしていました。

おまけにエジプトは回りをさばくや海やながれの急な川といったしぜんのようさいにかこまれていましたので、ヒッタイトやバビロニアなどにくらべると、ひっしになって国をまもらなくてもよかったのです。

ひとびとはちちや肉をとるために羊をかったり・・・

力しごとをさせるために牛をかったり・・・

お金持ちからかりた畑でむぎややさいを作ったり・・・

木を切ってかぐをくみ立てたり・・・

川にしかけたあみで魚をとったりしていました。

カイロにあるゆうえんち「ファラオ村」では、このような古代エジプト人のせいかつを見ることができます。
もちろんここではたらいている人びとは古代の人ではありません。
家にかえるとつまや子やねたきりろうじんがいる、げんだいエジプトの人たちなのです。

まいにちまいにち同じどうさをくりかえすせいかつ・・・きっとおきゅうりょうも安いことでしょう。
でもエジプトのしつぎょうりつはもうれつに高いのでしごとを止めるわけにもいきません。
生きていくというのはとてもたいへんなことなのです。

これは古代エジプトのようほうぎょうしゃ(ハチミツをとる人)です。
でもよく見てください。にんげんのかわりにマネキンが立っています。
きっとじんけんひさくげんのために目立たないところはマネキンにまかせているのでしょう。
けいえいしゃもたいへんですね。

☆かんがえてみよう☆
◎古代エジプト人とげんだいエジプト人、あなたはどちらになりたいと思いますか?
◎ファラオ村のはいゆうさんたちはどうしてしごとをやめないのでしょう?
◎あなたが古代エジプト人ならどんなしごとをしたいですか?