チューリップといえばオランダを思い浮かべるが、実は16世紀にトルコからオランダに渡った花だそうで、
オランダもトルコも共に国花としてチューリップを採用している。

そのせいかトルコではチューリップ推しがものすごい。モスクの壁にはチューリップのタイル、土産物屋もチューリップ柄の小物だらけ。
そんなチューリップ愛のお国から、本日はトプカプ宮殿の花壇をご覧に入れよう。

見よ、このチューリップ密度の高さを!

日本でチューリップ畑といえばオランダ村を思い出すけど、チューリップ密度はここまで高くない気がする。

チューリップの写真ばかりいじってると胸がムカムカしてきた……。和風の花に比べると押し出しが強いせいだろうか。

「花壇に入らないでください」なんて立て札のないのをいいことに、一人が入ると我も我もと記念撮影。
でもまあこの場所以外には誰も入ろうとせず、順番を待って撮っていたのはせめてもの良心か。

ct中国のおばちゃんも娘心を取り戻してはいポーズ。

エンジョ──イ!!(アメリカンダイナーのウエイトレスの気分で)

お父さんもうまいこと花をフレームインしようと、カメラ角度を工夫して奮闘中。

宮殿の裏手、人目につかない場所でひっそりしていた花壇。チューリップって枯れかけがきちゃないよね。

みんなが思わずインスタに上げたくなる素敵な花壇は、このおじさんたちの努力の上に成り立っているのだ。

宮殿内の鉢植え。ピエール・ジョセフ・ルドゥーテのボタニカルアートを彷彿とさせる粋なアレンジだ。

チューリップの精みたいな装いをしたひと。なんとなくだけど国籍はフランスな気がする。

リュステム・パシャ・ジャミイ(1561年建造)の壁タイルに描かれたチューリップ。
この釉薬の赤は現代では再現がむつかしいらしい。