アジア一の金持ち国ブルネイの首都、バンダルスリブガヤンにて。

ショッピングモールや役所のビルの間から突然のぞく非日常的建築物。 金色に輝くそれはブルネイ国王が二人の妻と共に暮らす王宮である。

突然開ける極楽浄土。でもブルネイの人にとっては日常の一部。

「丸の内に奈良の大仏がある」ような感じなんスけど。

神戸の異人館にて採取。

「すんげぇ好みだ!」と思いバシャバシャとシャッターを切ったのだが説明に「子供用ソリ」とあるのには驚いた。

果たしてその子はこれをプレゼントされて喜んだんだのだろうか? この怪物の舌なんかご丁寧にも「有毒の印」である矢印形になってるし・・・

こんなソリで喜んで遊ぶなんて、子供時代の狂王ルードゥイッヒしかいないような気がする。

世界中からあまたの観光客を招き入れている世界遺産・姫路城。

天に向かって翼を広げる白鷺のごときこの城は、地上6階地下1階建て。

しかしよく考えると、これは古い木造。

いつか観光客の重みで崩れないかちょっと心配である。

「我が町の和田町」・S町にて採取。

S町には交通安全の立て札と同じレベルで「やめよう覚醒剤」の看板が設置されている。

薬をキメすぎたおやじが全裸で歩いていた、などの目撃情報に事欠かない町にあるとはいえ、店はいわば自分の子供。 それにこんな名前を付けてしまうとは見上げた感性。

近頃ありがちな「女性客も来ればなぁ」という軟派な経営姿勢をあざ笑うかのようだ。

一本筋の通った男の店。 飲み方にまで男気を求められそうである。 

同じく「僕らのまちの和田町」S町にて採取。 

正に看板界のアルティメット・ウエポン(最終兵器)。 ウエスタンラリアートとアックスボンバーを食らわせた揚げ句ボトムロックでマットに沈める、そんな力業を感じるネーミングである。

余りにズバリそのもの過ぎてグゥの音も出ないのだが、良く見ると小さく「キンギョク」とルビが振ってある。 言い訳っぽいとしか思えない。 男ならもっと堂々とせんかい!と私が怒る場面でもないのだが、実際、近所の人間は誰一人として「きんぎょく」とは呼んではいないのではなかろうか。

ちなみに隣りに見える看板「トシヤ」はこれを報告してくれた友人の名前でもある。 サウナで、電車で、あらゆる場所で不本意ながらゲイに大モテの彼は、「金玉」の横の「トシヤ」を見て、何とも複雑な表情をしてたらしい。