イスタンブール、いや、トルコ随一の高級ホテル、チュラーン・パレス。 

「パレス」の名の通り、1872年に造られたチュラーン宮殿を改造して造られたらしい。 国賓も泊まるというこのホテル、もちろん日本人向け観光ガイドには必ず取り上げられている。 そして実際、お金持ちは競って泊まっているようだ。

これはそのホテルの裏門。貧乏人は近寄るなと威圧している。 ケッ!誰が泊まるか。

イスタンブールに降り立った観光客が必ず訪れる有名なモスク、スルタンアフメット・ジャミイ(通称ブルーモスク)。

有名故に、観光客をカモってやろうという凶悪な詐欺師もホオジロザメのように周辺を回遊している。

トルコ到着初日、ホテルを出て1時間後に、まさか自分たちがその餌食になるとは・・・

トルコ航空機の機内より尾翼を写す。

国営なので、国旗とお揃いの赤がシンボルマーク、その色と同じくまっかかの赤字経営である。 去年ヨーロッパ系の航空会社に身売り計画が持ち上がったのだが、余りにのも赤字ぶりに、買収する側が逃げ出してしまったらしい。

2002年7月現在でも副首相退陣・トルコリラ急落と政治・経済ともぼろぼろ、デフォルト・カウントダウンか?

カッパドキア地方で最も高い場所にある村、ウチヒサール。トルコ語で「3つの要塞」という意味であるが、岩の上部は何のことはない「ハト小屋」。

そういえば、以前TVで「トルコのハトオタク」の特集をやってたなあ。彼らが夢中なのは「ハトの陣取り合戦」。自分たちのハトを一斉に空に放ち、自分の群がより多くの他のグループのハトをつれて帰れば勝ちという遊びである。暇なオヤジたちだ。ーそんなトルコの完全失業率は20%以上・・・

イスタンブールはアヤソフィアの前でうろついていた犬の写真を写していると、可愛い少年が「犬と一緒に撮りましょうか?」と話しかけてきた。

到着一発目からサギられた私は一瞬警戒したのだが、彼はどうも習いたての英語を使いたかったらしい。

お返しに彼も撮ったのだが、この写真を見る限り私の網膜には少年しか写っていなかったようだ。

もう犬なんかどうでもいいのさ。

やや不鮮明だが犬が写っている。3匹連れもって堂々と車道を横断している。

彼らはどうも飼い犬ではないようだ。かつでかい。ドーベルマンくらいでかい。

歌でも有名なアジアサイドの街、ウスクダラにて。

犬ぎらいの人がこれを見ると、ウスクダラ行きは止めるだろうなきっと。

カッパドキアはギョレメ村で仲良くなった女子高生の猫。雑種なのだが長毛でとても可愛らしい。

トルコ固有の品種はターキッシュ・アンゴラという金目銀目の白い長毛種。別名「ヴァン猫」とも呼ばれるそうだが、猫なのになぜか動物園にいたりする。

でも考えてみると日本犬も天然記念物だもんね。そこらの庭先でワンワン吠えてるやつがさ。

カッパドキア・ウチヒサールの山頂にて。
この光景に遠く日本を離れてアナトリアの大地に立って居るんだなあ、と深く感動。
しかし山の中腹で貸し自転車二台ともパンクし、大汗をかいて押して帰ったあげく、弁償を求める貸し自転車屋のオヤジと激しく応酬する羽目になるとは・・・

オッサン、最初からタイヤに釘で穴開けとったやろ。

雑貨屋の店先で悪い人から主人の売り物をガードしていた。

トルコでは余り見かけないタイプの犬。ボロネーゼかビションか単なる雑種か。

ワン!ワン!ご主人の売り物に手を出すとボクが許さないぞ!ワン!ワン!

・・・一本40円のコーラを守っても仕方ないんだが。

台風の去った後に浜辺に打ち上げられたゴミではない。

イスタンブールはイェニ・ジャミイ前の広場に集う鳩の群である。

ハトおやじが豆をまくと、ヒッチッコックの「鳥」さながらに舞い降りてくる。 小さな者もたくさん集まると脅威となりうるものだ。

トルコ政府軍は「ハト部隊」の導入を真剣に検討してみてはいかがだろうか。

3月のカッパドキアにはあんずの花が咲いていた。

桜そっくりのその花の咲く風景を眺めていると、ここはトルコではなく近くの町にある石切場ではないかと思えてきた。

日本にいても海外にいる気がしてきて、海外にいても日本にいる気がしてくる。

これって損なのか得なのか。