小学校3,4年生の頃の作文再び。 ここに登場する「池田」という少年は、どうもクラス一ののひょうきんものだったようだ。 顔もよく覚えていないが、こんなお話書いたりして、今なら一つ間違えると立派な「いじめ」である。 しかし当時はこの「池田ストーリー」、本人も楽しみにしていた。 で、ひょっとして池田君のこと好きだったのかしらアタシ?! やあおれ池田だぜ。 おれのすきなものはピーナツとジュースのかんのそこにのこっているジュースだ。 おれは午前は学校で、午後は動物園ですごす。 おれは学校より動物園のほうが好きだ。 そのわけは、お客がおれにピーナツをなげてくれるからだ。 ときどき、ボンボンキャンディをほってくれた。 ボンボンキャンディはうすいセロハンにつつまれている。 したがとろけそうなあまいキャンディだ。 おれはセロファンをむこうとしたが、どうしてもむけない。 そんなおれを見て、客はわらった。 おれはくやしくなってセロファンごとキャンディを食べた。 味はしなかった。 学校でただ一つたのしみなことはきゅう食だ。 きょう、つまり1月12日のみかんはだれにもとられなかったのでうれしかった。(※1) おれは、理科の時間にボールペンをなめていて、先生にしかられた。(※2) ボールペンの青のやつは特にいい。 マジックペンのピンクのやつもなかなかだ。 おれは大きくなったらヤクザになりてえ。(※3) あのほほを走るキズが何ともいえねえ。 おれはまだ百分の一人前だからドスはもっていないぜ。 ※1 池田君はどうも1月10日あたりに給食に出たミカンを、お友達に取られたようですね。 ※2 池田君にはどうもボールペンを舐めるくせがあったようですね。 ※3 この作文を書いたこどもは、小さい頃からこの職業が気になってしかたなかったようですね。 |