2009年6月30日(火)
そして我らがコナミ株式会社の株主総会会場は、京浜急行の青物横丁駅からごちゃごちゃした商店街を抜け、カンカン照りの太陽の下を10分以上歩いて到達したコナミスポーツクラブ本店「アリーナ」。 総会が自社施設ってあたりケチくさいなあと思いつつ、「アリーナ」というからには、せめてコンサート会場みたいなひな段スタイルを期待したら、目の前に広がった光景は、パイプ椅子が並んだただの体育館。体育館と違う点は、正面の大スクリーンにてクリエイターの小島センセイが、メタルギアソリッドについて熱く語る映像が絶賛上映中だったことくらいだろうか・・・・・・。 そしてもらったものはといえば、コナミ印のミネラルウォーター1本・・・ゴルァア!なめとんかコンマイぃぃ! 総会の内容的には、怒れる株主たちの罵声怒声が渦巻いて時間延長になったトヨタや日産ほどスリリングなものは期待してなかったとはいえ、赤ちゃんも眠るほど牧歌的で拍子抜け。ま、一応そこそこの配当もしてることだし、株主としては特に言うこともないってことなのかな。 株主のメンツはとあたりを見回せば、ロンゲを後ろでくくったデザイナー風のアンちゃんや、リュック&チェック柄シャツでアキバモードの豊満男子など、一目でお仲間と分かる人もぼつぼつ座ってるものの、ほとんどの席は遊戯王カードもMGSもポップンも知らんが、まあ配当がええからコナミとやらに投資してみるかね、って感じの紳士淑女に占められていた。 質問の内容も、オタク勢から返答に困るようなマニアなツッコミが入るのかと思いきや、「産休明けの女子社員の待遇が悪くなったと訴訟を起こされているが、コナミさんは女性の登用についてどうお考えなのでしょう」とか「東京オリンピックの影響は?」とか「今後の海外戦略は?」「FIFA公認のサッカーゲームのヨーロッパでのシェアは?」など大半が無難で眠たくなる。 とはいえ、ネットゲームの世界では「最速王」とか「賢帝」と呼ばれてそうなアンちゃんが、マジアカのバグについて文句たれた時とか、ゲーセンを活気づけるためになにか対策は練っとんのかゴラァ!とか、制作者の流出防止策はどないなっとんじゃゴラァ!とか、そういうアミューズメント関連の質問になると眠気も吹き飛んで、ふむふむとうなずきながら熱心にメモを取るのだった。 特に、イラク戦争を題材にした「6デイズ・イン・ファルージャ」、一体どういう経緯であんなけしからんもの(←個人的には見てみたかったのだが)が世に出そうになったのか?という質問が飛び出した時には、開発部の責任者が「あれは米国コナミへの単なる持ち込み案件なんです!あんなフライング報道をされて我々としては困ってるんですっ!」とちょっと顔色を変えたのには、そっか、A新聞に話をバカでかくされたのね・・・と興味深かった。 そんな感じで特にびっくりBEクリエイトな事件もなく、粛々と進行して無難に終了したコナミ株主総会。これだけが目的で上京したのなら、交通費と宿代と有給返しやがれ!と怒りたくなるところだった。 |
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2009年6月29日(月) 帰ってきまちた。株主総会はウォートラン続編製作が発表されるわけでもなく、また社長が壇上から転げ落ちるわけでもなくて、べつだん面白いものじゃなかったけど、ハーネマン同志のツレのお陰でそれ以外はたいそう楽しめた東京の旅でした。Sさん、ウォートランやミリタリショップはおろか、新宿2丁目のバーにまでついてきてくれてありがとう!
畳三畳分の広さで風呂トイレなしというミニマリズムを追求した部屋は、幼い頃からヒマさえあれば冷蔵庫の空き箱や押入に入っていた私には心地よい環境。宿に着いてここに布団を敷いて寝転がった時には、あまりにもの快適さに今住んでる家を売っぱらって、こういう狭いアパートに移ろうかなぁ、などと妄想が暴走した・・・のだがそれも当初だけ。3日目の朝、二日酔いでムカムカしながらこの部屋で目覚めた時には、気分は思いっきりブルー寄り・・・・・・。ここよりもっと狭い場所で寝起きするネカフェ住民の疲れが取れないのも当然だよなぁとしみじみ思った。 ・・・というところでこれから出社。束の間の休息を終えたリーマンはゼニがうずまく世界に戻っていく。あ、同僚への東京土産「ひよこ」を忘れないよう持っていかなきゃ。 |
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2009年6月26日(金) じ・か・ん・が・な・い! ・・・ということでなにはともあれ仮眠します。今日は不動産屋と会ったりで慌ててたせいで、うぉおぉおお!自分、命の次の次くらいに大事なメガネを会社に忘れてきとるやんけ! それではしばしのお別れをば。株主総会、万が一にでも面白かったらのちほどレポします。 私信・カゲ師匠、調布のウォートラン筐体の報告ありがとう!アキバで時間取れたらハーフライフのあたりのぞいてみましゅ。 |
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2009年6月25日(木) 書きかけのまま放置プレイしていた昨日の日記を開いてみたら、あまりにもの薄暗さに書いた本人がびっくり。どうも昨日の私は世界が来年あたり崩壊して、K市はアイスホッケーのマスクで火傷の顔を隠した殺人狂のボスに支配されるとでも思っていたようだ。よかった・・・あんなダーク日記を人様の目に触れさせなくて・・・・・・。 朝っぱらから憂鬱だったのはきっと、どうやら夏のボーナスは出なさそうだと判明したせいだ。輸出業だから欧米の不況の波をモロにかぶった。この調子では冬も出るかどうだか・・・・・・。 しかし同様のケースは他の会社でも多いはず。この秋あたりから、ローンを返せなくなった人が差し押さえられた家が不動産市場にどっと出てくるという情報も、急にリアリティーをもって迫ってくる。私みたいなシングルなら節約すればしのげるからまだいいけど、家のローンや子供を抱えた人たちはさぞ大変だろうな。 ・・・いかんいかん、ちょっと油断するとまたしても薄暗くなってきた。すみません。ここ2,3日というものずっと夢に母が出てくるせいで、ぐっしょり寝汗をかいてガバッと起きる日が続いているのもなかなかのダメージ。 夢の中では母はヨロヨロで自分の足では立てないものの、頭はしっかりしていてちゃんと会話できる。それが嬉しくて嬉しくて、「お母さん大好き!」と抱き合って、二人してオンオン泣いたりするのだ。 ・・・とそういう感じで微妙に己と闘ってますが、朝が来るたびに元気を取り戻せているので大丈夫。それではこれから出社します。中途半端だけど続きは帰宅後にでも・・・・・・。 |
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2009年6月20日(土) 不動産仲介業者のとこへ行ってきた。他社もいくつかあたったんだけど、手数料は物件価格3%プラス6万円、ディスカウントなし、というのはどこも同じだったので、3万円分のギフト券とコシヒカリ10キロプレゼントキャンペーン中の国内最大手に決定。 担当者はネットから仮査定の申し込みをした時にたまたまついた人なのだが、リアルで会ってみると第一印象がなかなかいい感じ。これまでの経験上、第一印象のいい人は幸運を運んでくれることが多いから、彼もきっといい仕事ぶりをみせてくれると信じている。 ローン契約や内覧会など、自分でやらなきゃならないことはもう少し残っているものの、気分的にはこれで9月の竣工まで小休止。あとは担当さんが買い手を見つけてくれて、その人がいくらで買ってくれるかだけの問題だ。 そりゃできるだけ高く売りたいけど、こんな先の見えないご時世、欲ばっていては元も子もなくしかねない。 そんな次第でマンションのことはもうあんまし考えなくてもよくなったせいで、開放感のあまりいつものバーで飲み過ぎた。
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2009年6月19日(金) キャンセルしたマンションのHPをのぞいてみたら、自分が住む予定だった部屋が売れたと知ってちょっぴり胸がしくしく。 街の中心地にそびえ立つこのマンション、こんなこと言っちゃこれから住むつもりの人には申し訳ないけど、ペラいエンタシスなどが俗悪な西洋風味をかもし出しており、目にするたびに「ああ、捨てる決意をしてよかったなあ」としみじみ思う。 それなのに、いざ自分がキャンセルした部屋が人手に渡るのを見ると、とたんに薄暗い気分になるなんて、人間ってややこしいもんだなあ!きっと心のどこかには「ずっと売れなければいい気味なのに」というイジワルな気持ちがあったんだろう。 6千万というハンパなお値段のせいで(今、マンションは一番安い部屋と一億円越える部屋から売れていくそうです)、ソッコーで売れやしないだろうなとは思っていたけど、きっと「前の人が残していったン百万円分のオプションがタダでついてきますよ!」という売り方ができたからだろう。10日間ほど市場に出ただけで買い手が決まったとは早かった。 キッチンは大理石、照明は特別オーダー、壁はペルシャ絨毯が掛けられるようにピクチャーレール設置、老後のために壁の中には手すりをつけられるように芯を埋め込み、風呂はアラベスク柄のタイルなどなど・・・ふんだんに付けられたオプション料金はみんなキャンセルした人が払ってくれて、買った人(たち)はラッキーだ。 大金を捨ててキャンセルする決意を固めてからというもの、自分がどうしてあんな分不相応(まさにその言葉がぴったりだ)のものを買おうとしたのか、当時の精神状態をふと振り返ることがある。 それはきっと母のアルツハイマーがどんどん進行して、朝が来るたびに昨日よりはちょっとづつ悪くなっているのを目のあたりにして、不安と寂しさのあまり頭が混乱していたからとしか言いようがない。 お母さんは近い内に元のお母さんの人格としてはこの世からいなくなる→その時に備えて代わりの心の支えが必要→犬がいてくれれば寂しくない→ペット可のマンションに住まなくては! ・・・とそんな気持ちでペット可の物件を探していたところへ、建築計画が持ち上がったマンション。 そして今振り返ると、契約に至った一番の理由は「母を安心させたかった」からじゃないかなぁと思っている。 しかしこの2年で母はもっと悪くなり、9月にマンションが竣工しても部屋から夜景は見せてやれない状態になった。すぐそばにあるゲーセンからは、つい最近ウォートランも無くなってしまった。 ・・・ってことで、ちょっと薄暗くなってしまったが、ギリギリで決意できて運が良かった。 |
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2009年6月18日(木) ステオクを志して数ヶ月。食品や台所用品といった不要不急のもの以外には、極力ゼニを使わないように心がけているとだんだん物欲が少なくなってきた。よーしよし・・・・・・。 ・・・と自分をほめそやしていた矢先、お友達のサイトで紹介されていた真珠のネックレス☆のありえないハイクオリティー・ロープラスに感動するあまり、ステオク精神を忘れ去ってあわや「購入する」をクリックするところだった。 真珠を買うお金があるならヒスイかトパーズの方がいいな。だって真珠ってなんか葬式くさいじゃん、だなんて思っていた私ですらすぅーっと吸い寄せられそうな美しい黒真珠が、11万円だなんてショック。 で、結果から言うとこのネックレス、買い物かごには入れたものの、希望の長さを選択するのがめんどくさくて「購入する」のクリックには至ってない。 ショップチャンネルには魔物がひそんでいる!買う気なんかゼロで、他にいい番組がないからぼんやり見ていたはずが、だんだんどの商品もよく見えてきた挙げ句、ハッと気付くと夢遊病患者のように0120・・・とプッシュしていることが結構ある。 注文したブツはまだ届いてないのだが、到着すれば写真を撮ってお見せしたい。 あ、こう書いてるうちに、上の写真の黒真珠のネックレスもだんだん欲しくなってきたなぁ。下の日記の「心安らかに持っているものだけで満足できる倹約生活を送りたいものだ」という台詞は、きっと私の中にひそむ「もう一人のボク」がうっかり口走ったに違いない。
Xさま・・・「じぇんとる麺」は湘南爆走族に出てくるラーメン屋だったのですね!ぜんぜん知りませんでした! あとXさま、おニャン子が流行った当時の風俗店に「ぶりっこ」「ニャンニャン」、ありましたね〜!「ぶりっこ」は松田聖子期〜現代に至るまでなお各地に現存してそうです。 カゲさん・・・カゲ師匠を弱気筋の部屋にご案内〜!(笑)経済は一時的な薬を投与されているだけとのコメントに心強いものを覚えました。そうですよねーやっぱ無理ですよね、V字回復だなんてどこの国の話やねん。四の五の言っとらんと下がれ株!(魂の叫び) 選挙はどうなるんでしょうね。私はこれまで必ず投票に行ってましたが、今回は投票したい党がないから困ります。 いっそ次の総理にはひこにゃんかせんとくんがなればいいと思います。 あけみさま・・・ありがとう、男の筋肉の付き方を見にうちに来てくれて!男の筋肉の資料が欲しければ、うちで唸ってる海パンガイズの写真集の山から、だぶってるやつを一冊土産にします。 3分の1って苦しいですね。あけみ先生の原稿は1ページに詰め込まれた情報量が、サムゲタンの鶏みたいに多いからなあ・・・手がかかって当然。記憶の希薄化を恐れる気持ちは分かりますが、家に缶詰にならず、たまには戸外(アキバとか)の空気を吸った方が筆が進みますよ! |
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2009年6月17日(水) ここしばらく夕方のニュース番組をにぎわせている「天から降ってくるオタマジャクシ」。あれ、アスファルトの上でべちょっとつぶれたオタマジャクシそのものもグロテスクで、食事時にホタルイカの塩辛でも食べてたら思わずウエッってなりそうだけど、現象としてもなんだか気味が悪いよね。 竜巻に吸い上げられたものが降ってくるファフロッキーズ現象だというのが最も有力な説らしいが、それなら前からちょくちょくあってもおかしくないのでは?って気もするし、「ペリカンが口に入れてたエサを落っことした」という説も、日本の上空におっちょこちょいのペリカンがそんなにいっぱい飛んどるんか!とツッコミたい。一番ありそうなのは「ネットで連携した悪ガキたちのイタズラ」だと思ってるんだけど。 まあ理由はおいといて、このニュースを聞いた時には反射的に「なにか大きな変化のサイン?」なんて思ってしまった私は、「サイン」や「シックスセンス」など、ナイト・シャマラン監督の映画が大好きです。 「天からサカナやカエルが降ってくる」のは、小学校低学年の頃の愛読書だった「世界のなぞとふしぎ」にも載っていた。その本でも、竜巻に巻き上げられたサカナが降ってくるのですよとあっけない種明かしがされており、少女のロマンはかき立てられなかったもので、そのページはいつも読み飛ばしていた。 それよりも私の心をとらえると同時にひどく恐れさせのは、人間が自然発火する現象。 ごていねいに暖炉のそばに転がった炭化した頭部のイラストまでが添えられており(高熱のあまり頭以外は燃え尽きてしまったそうだ。怖!)、昔から考えすぎの私は「自分も突然燃えだして真っ黒な死体になったらどうしよう」と不安で夜も眠れなくなった。 この現象に対してはたしか、「警察は人間の中のリンがなにかのきっかけで燃えたせいだと説明しましたが、本当のところは今なお謎なのです。エスパーの念のエネルギーがうっかり内向きにはたらいたせいだと分析している研究者もいます」みたいな説明がされていた記憶がある。 他にも「体が突然磁石になった少年」や宙に浮いてる身長2メーターの宇宙人など、子供をおののかせるアイテムてんこ盛り。学校に行けばユリ・ゲラー目指してみんながスプーンをこすり、テレビではUFOや心霊写真分析番組のオンパレード。 |
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2009年6月16日(火) いかん・・・下の日記を読み直すと、ここ数日間の文章はいつもに増してまとまりに欠けてますね・・・どうもすいません。 これはマンションキャンセルと母の帰宅作戦による疲れが出てるせいなのかな?でもこれから先もまだまだイベントめじろ押し。疲れただなんて言ってられない。 ・・・とそんな弱気の虫を払いのけて、この週末には仲介業者との契約に行ってくる。それにしても不動産の仲介料って高いもんだな!物件価格の3%プラス6万円を売り手と買い手の双方が仲介業者に払うシステム、あれはちょっと酷いんじゃないの? たった3%ぽっちとはいってもモノは鉄道模型や同人誌ではなく、数千万円する不動産。5千万円の物件ならば一度に300万円以上をゲットできるだなんて、一年に一件売ればそれだけで食べていけそう。バブルの頃にイケイケの不動産屋が、クラブの女の子を口説こうと、バースデーにリボンをかけたポルシェをぽんとプレゼントしていたのもうなずける。 何はともあれ、お金のことを考えるのはもううんざり。肩に乗せた重荷はどんどん下ろしてしまいたい気持ちでいっぱいなので、大阪のブツはとっとと登記して一刻も早く売っ払おう。 そしてすべてが終わった時には、残ったキャッシュはすべて現物(金とか米とか)に替えて山中に隠し、あとは貯金を殖やしたいだなんて欲望は捨て去って、心安らかに持っているものだけで満足できる倹約生活を送りたいものだ。 |
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2009年6月16日(火) 日付がかわったばかりなんだけど、さっきNYダウを見たら200ドル近く下げていた。いや、昨日某所で出ていた最高レベルの暴落警報、話半分に聞いてたもんだから「ホンマに来たのか?!」とびっくりした。 たしかにここしばらくのアナリストや政治家の発言はありえないほど楽観的で、素人の私から見ても一連のコメントに「その強気はさすがにないんじゃね?」と一抹の薄気味悪さというかお尻がゾゾゾとするような違和感というか、なんともいえず落ち着かない感じを覚えていた。 さて、どうなのかな、以前からあちこちでささやかれていた通り、NYのこの下げを皮切りに株も商品市況もグタグタになって、世界はいよいよ恐慌の入り口に立つことになるんだろうか・・・・・・。 ノストラダムスの大予言におびえて育った世代らしく、未来予報図に対して私はかなり悲観的。そういえば2000年問題の時にもカロリーメイトとミネラルウオーターを買いだめして、万一に備えて思いっくそ身構えていた。頭の中に常にあるのは北斗の拳orマッドマックス的荒廃した世界地図だ。 よって投資家としてはバリバリの弱気筋に分類されるせいで、偉い人たちがいくら「景気はV字回復する!」と自信たっぷりに喧伝してくれようとも、世界経済が二番底を迎えるのでは?という考えが頭から離れないせいで、株が下がる方に思いっくそベット(空売り)している。そもそもそんなに悲観的な性格なら投資すんなよって話だが・・・・・・。 だからここ1,2週間というものは、株がありえないほど上がったせいで霊魂が肉体から80%ほど離脱してるんだが、どうなのかな、これでぼちぼち空騒ぎは終わって下げ相場が始まり、私に逃げ場を提供してくれるのだろうか?それとも個人投資家ががんばってる日本市場は、ニューヨークやロンドン市場に比べて意外に踏んばるのかな。 そもそも経済予言者の読みが当たって恐慌にでも突入しようものなら、アメリカがくしゃみをすると腸チフスになるうちの会社なんか、あっという間にバタンキューだ。 |
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2009年6月15日(月) 母外泊作戦完了っ!寝たきりの人の介護はどんなに大変だろうと腰が引けてたんだけど、おむつ交換も食事の世話も、妹ヘボピーと力を合わせたら拍子抜けするほど楽だったよ。 ホームではなにを見せてもほとんど反応がない母なのに、車椅子を押して家の回りを散歩すると、目をクワッと開いてあたりの景色を眺めていた。何十年も見続けた懐かしい風景だから少しくらいは分かったんだろう。景色を見てにっこり、私たちと目が合うとにっこり。何を言っているのかは分からないながらも一生懸命しゃべろうとすらしたものだから、連れて帰ってよかったなぁと嬉しくなった。 どうせならお母さんが大好きだった元町に連れていってやろうよと、なんとか電車に乗せて繁華街へ出かけてソフトクリームやスムージーを食べさせたり、部屋ではシャンソンや映画音楽の流れる中、ヘボピーがフェイシャルマッサージをほどこしたりと、時間と体力の許す限り親孝行したって感じ。 最も恐れていた階段の移動ーエレベーターの無いマンションの4階まで抱えて上がるのは、体が棒くいみたいに突っぱってしまっているせいで死ぬかと思うほど大変だったけど、足でも踏みはずそうものなら最低一人は天国行きなので、気合い一発で乗り切った。 計画ではおんぶで上がるつもりだったのだが、腕がミイラ並みにつっぱって首に回させるのが無理なので、横から二人で抱えて上がる作戦に変更。母の背中に回した手をヘボピーの手としっかり絡ませて固定するのは、お互いにキモくてイヤだけど背に腹はかえられない。「キモッ!」と言いつつも階段を一気に駆け上がり布団まで運びきった時には、「鍛えててよかったね!」「普通の女の人だとぜったい無理だよね!」と互いのパワー&マッスルをたたえ合う姉妹。 ・・・ということで取りあえず帰還報告。2,3日ほど筋肉痛に悩まされるだろうけど、ぎっくり腰だけは避けられたからホッと一息ついてます。 |
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2009年6月12日(金) 現在朝の10時。リーマンが平日のこんな時間に家でなにやってんの?と言われそうだが、上司とケンカして会社やめました・・・・・・というのは冗談で、今日は有給をとって友人が車で迎えに来るのを待っている。お迎えが来たら一路A島へ、本日はホームから母を連れて帰り、日曜日まで実家でかいがいしくめんどうを見るのだ。 今では寝たきりで固形物も食べられなくなった母の介護がどういう風に大変なのか、家族の誰もよく分かってないのがちょっと怖いけど、ここで連れて帰らねば悔いが残る。まだ表情があるうちに何とかもう一度家を見せてやりたくて、全身ぐたぐたの状態の人を、エレベーターの無いマンションの4階までかついで運ぶことにした。 昨夜まで母は高熱を出していて、朝9時の段階で熱が下がってなければ帰宅は延期にしましょうと言われてたんだけど、心の中でお母さん、せっかくのチャンスを逃したらダメだよ!と強力な電波を送った甲斐があったのだろうか。さっきホームから「熱が下がりましたので連れて帰れますよ!(喜)」と連絡があったもんでバタバタ準備中。 そんなわけでしばらく実家に帰ります。そうだ!今こそマッチョメンに混じって続けたトレーニングの成果を見せる時なんだ!・・・と言いつつも、介護中にひざと腰をグキッとやらないか微妙に不安。日曜日に無傷でここに戻れるよう、皆様どうぞ祈っててください・・・・・・。
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2009年6月10日(水) ティーンの頃にはまりまくって、妹ヘボピーと妄想ストーリーを書きまくった映画「アウトサイダー」をひさびさに見た。 この映画、「スクリーン」や「ロードショー」では「ヤングアダルト映画」なんてカテゴライズされてたんだっけ、アップタウンとダウンタウンの少年たちの対立と葛藤を描いた単純きわまりない青春ドラマなんだけど、当時は夢見るガールズに大人気。映画雑誌のグラビアは毎号が出演俳優のグラビアで飾られ、お便りコーナーではどのキャラが素敵だのとみんなキャーキャー言ってたものだ。 ぶっちゃけストーリーらしいストーリーはなくて、燃えまくっていた当時でさえ、ストーリーの痛さに触れることはタブーだった。監督はフランシス・フォード・コッポラなのだが、えーっ?これ、「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」と同じ監督が撮ったの?名匠もたまにはやらかすもんなんだー(「ワン・フロム・ザ・ハート」もな!)、と変に感心したおぼえがある。 どういうストーリーかというと「ダウンタウンの少年(ラルフ・マッチオ)がもののはずみでアッパークラスの少年を刺殺してしまったことをきっかけに、友人(トーマス・ハウエル)と逃亡生活をはじめる。でもってその道すがら教会の火事に遭遇。逃げ遅れた子供たちを救って一躍英雄になるが、本人は火傷で死んじゃったせいで、彼の兄貴分(マット・ディロン)がこの世のやるせなさにブチ切れて、弾の入ってないピストル片手に強盗をやらかした挙げ句、警官に撃ち殺されてジ・エンド」って感じ。 お約束シーンがありえないほどにぎゅーぎゅー詰めのB級映画がなぜあれほど盛り上がったかというと、「キャラがイケメン揃いだったから」、これに尽きる。 当時いちばん好きだったのはラルフ・マッチオ演じるプエルトリコ系?のジョニー。当時は黒髪&浅黒い肌がマイブームで、そいでもってショタコンの気まであったようだ・・・・・・。 アラフォーとなった今、アウトサイダーのイケメンたちを見直すと、一番タイプなのは意味もなく脱ぎたがるナイスバディーの爽やかアンちゃん、一番ゲイ受けしそうなソーダポップ(ロブ・ロウ)か、黒いTシャツが異常に似合う真面目なムキムキ男・ダリー(パトリック・スゥエイズ)。パトリック・スゥエイズはたしか「地獄の7人」で軍曹を演じていたが、本職かと思うほど軍人役がはまってた。 この己の好みの変化には年を感じてしまったが、おどおどした瞳のジョニーを「なにがあっても守ってやる!」と鼻息荒く妄想していた当時のノリは、今もあんまし変わってない。そう、私は今も昔も「守ってあげたい病」。かつて「ミキさんはパトロン気質なんですよ!」と友人に指摘されたのを思い出した。 ストーリーは取るに足りないと言いつつも、少女の頃の甘酸っぱい記憶が蘇ってきて、なかなかに楽しめた「アウトサイダー」。数十年ぶりに昔はまったものを見直すのってけっこう面白い。 <メルフォ私信よーん> え?マッコイとのシンデレラストーリーを公開しろって?ダメ!ぜったい!あれは書いた本人ですらぶっ倒れそうになるほど恥ずかしい代物ゆえお蔵入りっ!ウエディングドレス姿のイラストとかあるんですよ・・・少女の妄想って成人のそれとはケタが違いますよね。あそこまで妄想できた自分がまぶしすぎる。 |
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2009年6月7日(日) これまでに得たものをあっさり捨てて、どこか知らない街で心静かに人生を見つめ直したなんて思うこと、誰でも1度や2度はありそうだけど、皆さんにもそういう経験はおありだろうか? 私は家族、友人、仕事、家、金銭など、今持っているものを守りたいという執着心がやたらと強いせいか、これまでは根無し草的な生き方をしている人や、“ふらっと海外移住”できるような人は、変化を受け入れる度胸と許容心があって羨ましいなぁと思いこそすれ、自分がそうしたいだなんてただの一度も思ったこともなかった。 けれども今はなぜか、家は売り飛ばして仕事もすっぱりやめて、どこか異国で新しい生活を始めたい気分。 職場は安月給に我慢しさえすれば、変人に優しく自由な環境がこの上なく快適なんだけど、この快適さに甘えて○○年の長きにわたってなんとなく働き続けた今、こんなことを65才まで続けるのか?と思うと、なんだか急に薄暗い気分になっちゃったんだよねー。いやホンマ、人生の折り返し地点にいるオッサンオバハンが、誰しもがぶち当たってそうな壁だな、これ。 とはいえ、突然性転換してゲイバーに勤めるほどではないものの、こんな先の見えないご時世、安定した仕事を捨てるには相当な覚悟が必要。でも、先が見えない今だからこそ、こんな妙な焦燥感を覚えてしまうにちがいない。 有名企業を退職してタイに移住したり、店をたたんでヨーロッパの学校に入学したりと、高収入や安定した暮らしをあっさり捨てて海外に飛び立った同年輩の知り合いを見るにつけ、自分も発作的に辞表を提出して、スーツケース片手に酒の機内サービスが無いエアラインに飛び乗りたくなる今日このごろ。
けど、今はたった1日休むのが精一杯なんだよねえ・・・・・・。いっそ行くか?2泊4日でエジプト旅行。カイロからちょっと車に乗ればないことはないから、人がほとんどいない砂漠。 今はとにかく見渡す限り誰もいないこういう荒涼とした土地で、独り静かに癒されたい。 (写真はルクソール・王家の谷のあたり。私がこれまで行った場所でベスト3にカウントされる好きな場所) |
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2009年6月5日(金) スタートレック見てきたよ。 中でも皮肉屋で人情家のドクター・マッコイが大好きで、当時の日記帳にはドクターと結婚する妄想ストーリーなどが心のおもむくままに書きつづられており、今読み直すと体がかゆくなって、読破はどだい無理な話。 そんなこんなで今回封切られたスタートレックは、私がはまったファーストシリーズのキャラクターの若き日の話、と聞いて「これは一刻も早く見なくては!」と劇場にかけつけた次第。いや、そもそもこの作品のことを知ったきっかけは、某海外ゲイ雑誌に載っていた若者Ver.スポックのグラビアだったのだが・・・・・・。 で、映画はどうだったかと言うと・・・うーむ、なんというか・・・微妙。映画というよりテレビドラマ的で、べつに高いゼニ出して映画にせんでも、テレビシリーズでべつによかったんじゃね?って感じ。 ストーリー的にはタイムトラベルやパラレルワールドが絡んでくるあたりから、理解するのがめんどくさくなってきたもんで、ストーリーよりもキャラ萌えに特化して楽しむ姿勢に方向転換した。 だが、そっち方面でも不完全燃焼。 そもそもスポックが女とあんなにイチャイチャしちゃいかんだろ!(怒)あれは彼も男、若い頃は・・・ってこと?それともイチャイチャゼロでは、映画的にいかがなものかという配慮からだろうか。 私の記憶が正しければ、ウフーラはスポックに秘かな片思いだったはずなのに、デキっぷりがあまりにも堂々としてたもんで「こんなんスポックじゃねえー!」と肩も落ちるというもの。 そしてなによりも主演女優のエンタープライズ号!「登場シーンで感動のあまり号泣したらどうしよう」と心配したが、涙ひとつこぼれなかったのは我ながら不思議な感じ。 20年以上前に制作されたロバート・ワイズの映画版だと、エンタープライズの神々しいまでの美しさー特にラストでカメラが船体を下から舐めるシーンには、今見てもゾクゾクさせられるが、今回のエンタープライズは、ペラいというか神通力に欠けるというかスペシャルじゃないというかただの金属の固まりというか・・・イマイチ感動できなかったなー。(むしろ石油と煤煙がしみこんでそうなロミュラン船&オールスキンヘッドのロミュラン星人に萌えました) ひょっとするとこれが監督のJ.Jエイブラハムの個性なの?LOSTやクローバーフィールドの監督は、エンタープライズ号もしょせんたくさんある軍艦のひとつにすぎない、って見せ方をしたかったの?それとも単にCGというものがミニチュアに比べてどこか重厚さに欠けるゆえだろうか。 よかった探しをするならば、敵の攻撃を受けて人がガンガン死んでゆく艦内の描写のリアリティーとか、破壊されて宇宙空間を漂うスペースシップの残骸がタマランチ!などなど・・・捜せばないこともない。 いや、ホンマに製作のために投下した資金はできるだけ回収して欲しいんだけどさ、「さぁ!萌え&燃えるぞぉ!」と気合いマンマンで映画館に向かった元・トレッキーでこれだから、スタトレ世界のことをぜんぜん知らないヒトは楽しめるのかな?1800円損した!なんて思われなければいいんだけど・・・と、映画館を出る時、思わず隣の人の顔色をうかがってしまった。 |
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2009年6月4日(木) マンションの問題が一段落してホッとしたのと、先々週の東京遠征&先週の鹿児島遠征で疲れがたまってるせいなんだろう。ここしばらく夜12時になると眠くて眠くてたまらなくて、眠気ざましにFXやりつつもパソコンの前に座ったままウトウト、ぽたりと落ちた己のよだれにおののいて飛び起きる毎日だ。 こんな時は疲労回復のため、2,3日ほど家から一歩も出ずにまったりとクパハネのえっちい話でも書きたいところだけど、今週末はマンションの一件が片づいた報告のために、先祖供養に行く予定なのだ。いや、自分特に信心深いってわけじゃないんだけどさ、なにか問題が一段落した時にはひとまず神さまとご先祖に挨拶に行っとかないと、何かやり残した気分になっちゃうんだよねー。 そして来週末はといえば、以前から家に帰りたがっていた母を一時帰宅させるもんだから、車を仕立ててはるばるA島のホームまで送り迎え。 そう、今こそGジムで鍛えたマッチョ姉妹の真価を発揮せねば。もちろん母を運ぶ時には、死に瀕した血まみれの戦友を肩にかついで敵の浴びせる銃弾の雨の中を進むソルジャー妄想を脳内リプレイだ! そいでもって母をホームに帰した次の週末は、手術明けでリハビリ中の叔父の見舞い。月末はコナミの株主総会でまたしても上京っ!コンマイ社長のツラいやご尊顔を拝みに行くついでに東京周辺の県に足を伸ばし、今なお生き残っているウォートランの筐体チェックするのだよ。 はぁーっ・・・こう書くとかなりキツいスケジュールかも。ちょっとは落ち着け自分!って気がしないでもないが、私は泳ぎ続けていないと窒息死してしまうシャーク・ウーマン。まったりするより足が地面につかないくらいバタバタする方が性に合っている。
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