2009年1月31日(土)

久々のマヤっこ。食べても食べてもおなかが一杯にならないので、いつもこういう顔をして自分のおわんの前に座って美味しいものが入るのをじっと待っています。

ハガガガガァッ!グワワワッ!と荒くれ者のように唸りながらふざけて転がり回っています。頭の下はふかふかのお布団、おケツの下には“笑点”のように三枚重ねのざぶとん。この荒くれもの、野に放たれようものなら3日ともたないことでしょう。

販売価格のたった五分の一しか支払っていないマンションが天に向かってぐんぐんと伸びてゆくのを目にするたびに、経済危機への不安に押しつぶされそうになる今日この頃。今までみたいな行き当たりばったりの消費生活を送っていてはマジヤバい!とようやく尻に火がついて、本気の節約生活に突入してから丸1ヶ月。

極力ゼニは使わないと決めたから外食はしない。会社が終わってジムで鍛えたあとは家で映画を見ながらイモと豆と米中心の食事、酒もほとんど飲まなくなった。
こんなビンボくさい生活も、自分は都会から隔絶されたロッキー山脈の山小屋に引きこもっている元腕っこきの兵士なのだ!(参考イメージは“ザ・シューター”)という妄想プレイで意外と楽しくなってきた。

ただ、ヒマがあればヲタ話を書くか映画を見ている毎日なので、「これは見たい!」と飛びつくような映画を選ぶのがだんだんむつかしくなってきた。
恋愛メインの話は苦手なので、題字がピンクだったり男女がせつなく見つめ合っているようなパッケージを避けていると、おのずと見るものも限られてくる。だからといって岩波ホールでしか上映しないような暗くて重くて頭を使う芸術系映画は、食事しながら見るとイモがのどに詰まって窒息死しかねない。

だからネットレンタルのリストは1に戦争、2にSF、3に血まみれマフィアとボンクラ達のカーチェイスと、キャラが常に走っている国際テロもの、とホットなメンツが目白押し。まぁ楽天レンタルとTSUTAYAオンラインから送られてきたパッケージを開くと、たまたま4枚オール戦争映画だったりすると相当うんざりくるけどね・・・・・・。

そんなこんなで今日、友人の持ってきた差し入れのさつまあげを食べながら見たのは“Uボート・ディレクターズカット版”と“プラトーン”。
前者は戦争映画の名作だとは聞いてはいたが見たことなくて、後者は20年ぶり。公開当時にはヘボピーとウイリアム・デフォー演ずるエリアス軍曹に萌えまくったものだ。

でも3時間あるUボートは、昔の大作によくあるスローな人間描写に二人ともだんだん無言になってきて一時間で挫折。残りは私一人で見ることにしてプラトーンに切り替えた。

「『あいつはケツの穴が固い』とか言うとうから長いねん」と友人。「そやな、『ヘドみたいにマズい卵だな』『なら船内でニワトリを飼えよ、お前の鼻くそをエサにしてな』なんて言ってなけりゃ一時間半で終わる映画やね」と私。
そう、“Uボート”ではリプレイ開始から延々と、潜水艦内のむっさい男どもの狭くて臭くてやることのない生活が描かれており、一時間経過してからようやく重い腰をあげて襲撃してくる敵艦の出現までに、見る者は疲れてしまうのだ。
まあ最後まで見ればきっといい映画なんだろうけど、今のテンポのいいアクション物に慣れてしまうと、昔の映画ってサビに到るまでにしんどくなることがあるよね・・・・・・。

そんなこんなで再生した“プラトーン”の方は、映画館で見たときにはすっごいいい映画だと思ったのだが、今見直すとそうでもなかった。戦争映画ではベトナムものが一番好きなんだけど、これに比べるとクズだとされる“ハンバーガー・ヒル”の方が好みかな。まあ昔感動した“ベンジー”ほどガッカリではなかったけどさ。

とは言え、地獄のような戦場にあっても高潔な魂を失わないハッパ大好きエリアス軍曹(“軍曹”ってのに萌えるからハネ派は見れ!)は、すっかり大人むしろオバンになった今見直すと、昔よりずっといい男に思えた。顔はファニーで愛らしいし、肩〜腕の太くもなく細くもない筋肉の付き方が実にいい!これはぜひともヲトラン絵の参考として・・・・・・。

特にジャングルで自分を殺したいほど憎んでいる曹長にバッタリ出会った瞬間に見せる天使のような笑顔に、当時、多くの女性が胸をキュンキュンいわせたのがすっごいよく分かる!確かヘボピーもエリアスに萌えてイラスト描いてたなあ。

それではこれから“Uボート”の続きを見よう。どうせ見るなら兵士たちのお下劣トークをメモっておいて、友人や会社の同僚たちとの会話に活用したいものだ。

2009年1月30日(金)

半年ほど前の話だが、派遣会社を通じて会社に新しい女性がやってきた。彼女は“紹介予定派遣”、年齢24才、小学校から大学まで地元では有名なエスカレーター式のお嬢さん学校。

紹介派遣というのは半年間真面目に働いてくれれば半年後には正社員に採用すると約束された雇用契約で、会社はお世辞にもてきぱきしているとはいえない、ぶっちゃけ全く使い物にならない彼女を、まぁ悪い子じゃないし、のんびり屋さんでもそのうち仕事を覚えてくれるだろう、雇ってしまったからには辞めさせるのも可哀相だしね、と雇い続けた上に正社員に登用予定だった。

だが彼女、何度教えても同じミスを繰り返すわ、常識以前の言葉も知らないわで、教育担当の人は心の中で床に穴があくほど地団駄を踏んでいたらしい。
そんなある日、たった2枚の書類をプリントするのに200枚を出力するというミスしたことをきっかけに、誰も叱ってないというのにショックのあまり会社を早退、それから3日間「体調が悪い」と出社しなかった。

それまでにもショックを受けると休むことがぽつぽつあったため、労働者に変に優しいうちの会社もさすがに「この子を雇うと損をする」と気付いたらしい。やんわり契約解除を申し渡した上で、次の会社が見つかるまでは給料を出してあげるから早退して捜してきてもいいよ、なんてヌルすぎる承諾を与えたそうだ。

すると彼女、朝会社に来るなり「面接に行きます」と帰ってしまう。そして仕事の最終日にも、ほとんど誰にも「お世話になりました」と挨拶することもなく10分で退社。その後驚くべきことに母親が、「正社員登用を期待させておいて切るのは許せない。おたくと派遣会社を相手取って裁判を起こす!」とねじこんできたよ・・・・・・。まったく子が子なら親も親。こういう人もいるんだと知っておののいた。

その女性が会社を去った直後に入社した人は、5年のアメリカ滞在を経て帰国したばかりの34才。こちらは陽気だし理解は速いしかなり変人もといユニーク。うちの会社は変わり者でないと続かないというジンクス?があるので、彼女もきっと長続きすることだろう。同僚たちも「初めから彼女が来ていれば無駄な給料払う必要なかったのに・・・」とささやいている
彼女、アメリカの商社に勤めていた時の愉快な小ネタも披露してくれるので、そのうちいくつか紹介したいものだが、今はもう座ってられないほど眠いので、なんとも尻切れトンボだけどとにかく寝ます。

2009年1月29日(木)

年が明けたばかりだと思ってたらもう1月も終わりか・・・・・・「2月の株式相場は雨ときどき毒矢で超スリリングでしょう」とか「さらに円高進行して輸出産業は血の海に沈むでしょう」と予想するアナリストがわんさかいるせいで、2月突入はスーパードキドキ。

ところであれから内需ボーイズとはどうなったかというと、どうにもこうにも肌が合わないのでスッパリ縁を切ったよ。
惚れ込んだ銘柄なら多少下げても「まぁここはアンタの未来に投資しといてあげる。でも三倍返しでねv」と耐えられるけど、信頼が無い野郎が相手だと、ちょっとした波乱で胃がシクシクするので健康に悪い。やっぱLOVE&PEACE(of mind)って大事なものですね。信じることさ、かならずさいごに愛は勝つ〜♪・・・って、最後に勝てればいいのだがボロ負ける可能性もなきにしもあらず。

内需、特にファーストリテイリングくんにはがっかりした。ユニクロだけでやってればいいのに、おとといどう考えても??の付く赤字某ブランドなんぞの買収発表があったもので、カレシの二股が発覚したみたいに一気に信じられなくなったんだよね。

まったくここの社長は脇道(有機野菜とか海外展開)にそれるのが得意だな!社長の思いつきはロクなことにならないって前例があるらしいのにさ・・・・・・ってことでユニクロくんとはとっとと別れて、昔のサド男(商船三井)とボンクラボーイズ(大手商社)と復縁。
でもっておまけじゃないがおっちょこちょいのコンマイくん(※)ことコナミともおそるおそる握手した。

コンマイ君は本業のゲームの他に、Gジム派からすると甘い!甘すぎる!しか言いようのないスポーツクラブもやってるってところが引っかかって、ウォートラン命でありながらこれまではなんとなく買う気にはなれなかった。
けれども我が心のハーネマンと出会ってから昨日でちょうど3年目。今年はぼちぼちウォートラン筐体も絶滅かなぁという寂しい予感もするもので、ここはイタチの最後っ屁とばかりにファンとして株主総会も押さえておくことに決めたのだ。

6月に行われるコナミ城の舞踏会への招待状をもらうためには、3月末に株を持ってなきゃならない。それまでの丸2ヶ月間で株価がどう動くか・・・考えるだけでブルってしまうが、ここは「やっぱり最後に愛が勝った!」とこぶしを天に突き上げて雄叫びをあげる己の姿をポジティブイメージトレーニングしておこう。

(※)ゲーム系じゃない人に説明しておく。コナミさんはかつて自社のローマ字をKONAMIではなくKONMAIに綴り間違えるというありえないミスをしたことがあるせいで、折にふれては含み笑い付きで“コンマイ”と呼ばれているらしい。

2009年1月27日(火)
東京証券取引所そばにある会社の正面ウィンドウにいたバニーちゃん。ミッヒーって名前で昭島のランパブに出てるから指名してねv 微妙にキャミソールの肩ひもをずらして誘っている。それにしてもなぜハゲ?なぜバニー?なぜピンク?そして山と積まれたマカロンもどき(もしくはポップ君)の正体は?ディスプレイの意図するところがナスカの地上絵並みに解読困難。

キャミ着てることだしこの人は女のコかなと思ってたらほっぺにルージュの跡。一体どゆこと?女x女ってことか?コンセプトがますます見えなくなった。

ミッヒーちゃんの隣で平和の象徴とたわむれている女。首はいったいどこに落としてきたのだろう・・・?豆電球を巻き付けているところを見ると夜になるとチカチカするらしいが、これをデザインしたディスプレイ担当者の頭をかち割って中身を覗いてみたい。


突然家に帰ってきた母に抱きついて「お母さん!お母さぁ〜ん!」と叫んでいる夢からガバッと覚めると、そこは会社の就業開始時刻10分前の現実世界。くぅぉおぉおお!寝過ごしてもたぁ〜っ!

一瞬、さっさと諦めて「道でコンタクトレンズを落としたのでちょっぴり遅れまちゅv」と会社に電話しようかという思いが頭をよぎったものの、あんまりウソばっかついてると死んでから閻魔さまの判定で地獄行きに割り振られそうなので、顔も洗わずマッハで着替えてライフル弾のように家を飛び出し、月に向かって飛翔しそうな勢いでチャリをこいでギリギリ間に合った・・・・・・。我ながらこの迅速さはすごいっ!スピードだけなら余裕で消防士か自衛官になれそうだ。

ところで前述のようなストレス百点満点の夢ばかり見ているせいか、年が明けてからというものびっくりするほど白髪が増えてきた。以前なら黒髪に白髪が混じっているという感じだったのに、この2ヶ月で伸びた約2センチ分は、白髪に黒髪が混じってる逆転現象。

さすがに梅図かずおの漫画にあるような“ヒイーーッ!恐怖のせいで一夜にして白髪に!?”とまではいかないものの、ストレスは万病のもとだけある。疲れや悩みが引き金となって白髪ってここまで増えるもんなんだなー、と身をもって知った。

今までは美容院での毛染めとビゲン香りのヘアカラーを併用のうえ、3週間に一度くらいのペースで白髪を隠していたのだが、ここまで増えるといたちごっこ。毛染めはゼニも時間もかかる上にホントは身体にもよくないものだから、当分のあいだ白髪を伸ばす方向で考えることにした。

うちは父方も母方も見事な銀髪の家系だし、末の妹なんか20代の頃からバリバリの若白髪。私の頭が白くなるのも時間の問題だった。お年とは言えまだ天海祐希やキョンキョンやミポリンやシーマ・ガラハウ様と同じアラフォーだというのに、白髪にするのはちょっと早すぎるかなぁとは思うものの、昔から白髪LOVEなので白いことには抵抗はない。
加えて、今はなんつーかもうモテたいという欲望が消失したせいで、若く見られようと年寄りに見られようと自分がしたいんだから別にどうでもいいよ・・・って感じなので、しばらく放置プレイを決めこむことにした。

それに、会社の人や友人たちに「白髪にしようと思ってるんだけどさぁ・・・」と相談したところ、「意外と似合いそうだね」「カッコいいかも」と誰一人として意義を唱えなかったことも、白髪化計画を後押ししてくれた感じ。

問題は白髪100パーではなく、白髪7割に黒髪が3割混じって生えてくることで、一ヶ月先には「やっぱ薄汚いっ!」と美容院に駆け込んでる気がしないでもないが、うまいこと白く育ってくれれば、ユーリズミックスのアニー・レノックスみたいな、どう転んでもバリタチにしか見えないベリーショートのツンツン頭にして、会う人々をフリーズさせたいものだ。


<追記>さっき寝る前にお布団をあっためとこ〜、と布団の足元部分においてある電気ざぶとんを見ると、スイッチが「入」になっていた・・・・・・。今朝あせりのあまり切るのを忘れていたようだ。自分氏ネ!自分氏ネっ!(byウイング関先生)こんなことではステオク免許取得はまだまだ遠い。

2009年1月24日(土)

ご連絡・当サイトは奥の方がシロアリの巣のように入り組んでいて分かりにくいので、トップに「更新履歴」をのせるようにしました。
でもって今日の日記は後半ダウナー系ですのでご注意を!またしても母のことで鬱入りかけでちゅ。


さてさて、一緒に飲んだ人には「酔うとオネエになる」と嫌がられるミキです。
いえね、ふだんの話し方が「○○なのよねぇ〜」「○○だもんねぇ〜」と意外と女っぽいのに加えて、酔うと小指は立つわクネクネするわで、「酔った女」というより「男が考える酔った女」になっちゃうんだよね・・・・・・。

もしも来世があるならば、レザーとラウンドヒゲの似合うマッチョ男に生まれ変わって硝煙の香り漂う道に進むつもりだったが、この調子ではピンクのカツラとラメ入りドレスで「ほらそこもっとちゃんと足上げてっ!ダレたオカマにゃ犬も振り向いちゃくれないよっ!」なんて店の女のコに激をとばしてる気がする。

話変わって今ものすごくあせっている。
8時半にウォートランのテーマが鳴った時にベッドから起き出していればよかったのに、そこからさらに三時間も惰眠をむさぼったせいで、実家帰宅の時間が刻一刻と迫っているからだ。
それがまた、余分な三時間の睡眠でエナジー補充したならいいのだが、夢の中では母が自分で歩いたり片言ながらしゃべったりしていて「お母さんまだまだいけるじゃん!」と天にも昇るほど嬉しかったので、目覚めた時には厳しい現実を思い出してその反動かひどく落ち込んでいるところ。

母のホームへは先週行ったばかりで、交通費が往復4千円かかるからホントならそうそう頻繁には行けないんだけど、昨夜はホームから「ずっと微熱が出ている」と連絡があり、ひょっとするとお別れは意外に近いのかもな・・・という予感がするもので、明日もA島に遠征するつもり。
今はもう介護の苦しみからは解放されたけど、いつホームから病状悪化の電話がかかるかとずっと携帯を気にするのは別の意味で疲れるものだ。ま、人間ひとつ悩みが解決されると新しい悩みを見つけるものだからねえ・・・・・・。

ただ、今は母がホームで元気に暮らしているわけでもなく、それでも死んでしまったわけでもないという状態が問題なんだろう。
最近“プレジデント”に載っていた五木寛之さんのインタビューにこうあった。

本居宣長は人は生きている限り悲しい目に遭うと言っています。悲しい時にどうするか。悲しみから目を逸らさずに悲しめと宣長は言います。悲しいと思え。そして悲しいと呟け、人にそれを語れ。詩にも歌え、と。
そうすることによって自分の中の悲しみを引き剥がして客体化することができるし、それを乗り越えられる。

この「自分の感情を客体化する」という作業は生きていく上でとても大切なことだと思っていて、私も今まで常に己を外から眺める努力をしてきた。
振り返ればこの数十年の人生で一番辛かったのは、ダンナと別れた時とイリが死んだ時。
でも元ダンナは私のそばにいないというだけで別の場所で元気に生きてるんだから、よく考えれば問題なし。すぐさま立ち直った。そしてイリはこの世を去ってしまったから五木さんが言うように思い切り悲しむうちに、3年ほどかかったものの徐々に痛みは癒されてきた。

でも母の場合は5年という年月をかけてゆるやかに駄目になってきて、今は死んでもいないし生きているとも言い難い状態にある。
だから私は本居宣長が言うように身をよじって思いきり嘆き悲しむわけにもいかない。だが介護にあけくれていた時のように困難と格闘することも求められていない。
こういう宙ぶらりんの状態に置かれて、ちょっとでも油断すると後悔と不安感とえもいえぬ空虚さに押しつぶされそうになる。私が憂鬱な顔でいるのは明るくてホントに楽しい人だった母の望むところではないと、日々なにかやるべきことを捜して気持ちを高揚させてはいるのだが・・・・・・。

そんな私にとってはウォートランはもちろんのこと、株も鬱の淵に落ち込まずにいる助けになっているかもしれない。
人が抱えられる悩みのボリュームは決まっていると常々思っているので、半日で月収何ヶ月分かのマイナスを食らわせてくれたりする株価ボードを見ていると、ハラハラするあまりその間だけでも母のことを忘れられるんだよね。
よりによって史上サイアクのこの時期に株を再開したのは、意外に天の采配なのかもなぁ・・・なんて考えられる自分は究極のポジティブシンキングです・・・というか単なる負け惜しみだと言われそうだな。今月いっぱいで全銘柄からの撤退は無理そうです(笑)

そんなこんなでとりとめないけど、ぼちぼち着替えて出かけまちゅ。

2009年1月23日(金)

さっきまでマフィアの殺し合い映画“スモーキン・エース”と、ベトナム戦争映画“ワンス・アンド・フォーエバー”(原題"WE ARE SOLDIERS"のどこをどうすればこういう邦題になるのか・・・)と、タランティーノのカーチェイス&ズベ公映画“デス・プルーフ”を見てたよ。

タランティーノの作品は殺しのシーンがおふざけっぽいわりに、人がイナゴのようにガンガン死ぬせいであんまし趣味じゃなくて、今までにちゃんと見たのは“キル・ビル”のみ。これもユア・サーマンの黄色いジャンプスーツがカッコよかったくらいで、ラスボスの頭頂部が切り落とされるシーンとかにウゲッときて苦手なタイプの映画だった。

けれど今日はタランティーノ、意外といいじゃん!って気分にさせられたよ。
それもこれも“スモーキン・エース”ー個々のキャラは立ってるのに、その数が多すぎて肝心のストーリーが見えないままに終わってモヤモヤーと、“ワンス&フォーエバー”ー家族愛?戦争の悲惨さ?友情?いったいどこにポイントを置きたいのか分からなくて、これまたモヤモヤした前二本に比べると、“デス・プルーフ”ははちゃめちゃながらも観賞後はスカッと爽やかだったせいだろうか。
まあ、“スモーキン・エース”の方はどことなくハーネマンを彷彿とさせるキャラが登場するので、そのスジの方は見てみても損はないと思うが・・・・・・。

“デス・プルーフ”は女を車でいたぶることにエクスタシーを覚える変態スタントマンが主人公の映画。登場するのはでかいアメ車とビッチとさわやかタトゥー入りボンクラのみ!「えーっ!それはアリなんか?!」と叫びつつもぐいぐい引き込まれてしまった。

一緒に見ていた友人とも「クセが強くて好き嫌いはあるだろうけど、やっぱ人気監督だけあるよなぁ!」とおおはしゃぎ。自分のやりたいように作ってみたぜ。なに?女がビッチばっかだって?うるせえ!こういうのが俺の好みなんだよっ!という監督の台詞が聞こえてきそうでこっちまで楽しくなった。ま、美女の顔面が削げたり足がふっ飛んだりする残酷シーンは相変わらずあんまし肌に合わなかったけどね。

“キル・ビル”にはここまではしゃげなかったけど、それ以外の作品はどうなんだろう。食わず嫌いだったタランティーノ映画、今更ながらぼちぼち攻めていきたいと思ってる。

蛇足ながらMy携帯で“タランティーノ”を打つと、“たら”までですぐさま“タランティーノ”と変換候補が出てきてびっくり。さすが人気監督。だけど“しょうい”と打つと“小異”と“傷痍”の二つしか出てこなくてちょっとショック。
普通の人は少尉なんて単語はメールしないと思われてるんだろうか・・・・・・。まぁ「た」と入力するだけでソッコー“タリバン”が上がるMy携帯もせいぜいだけどな。

2009年1月22日(木)

メールにしか使わない私の携帯利用料は、月に平均三千円程度で安定している。そのせいかこの一年というもの、ウェブ請求書は合計金額をチェックするだけで、なんかめんどくさくて明細には全く目を通していなかった。

だが今日、ふと思い立ってまじまじ見てみた明細に、私の目ん玉は飛び出した。
月々400円ほど請求されている「有料コンテンツ利用料」、これって一体何なんだ?!

たしかに今まで何度か着メロサイトに会員登録したことはあるものの、必要な曲だけダウンロードしたらすぐに退会手続きしたはずなんだけどなぁ・・・とびくびくしながら有料サイト登録状況をチェックすると、ヒィイイーッ!すぐさま退会したはずの洋楽サイトと映画音楽サイトを、この一年間延々と利用し続けてることになってるじゃないのさ!

ぬかった!ぬかりすぎた!ステオク生活のために大根やイモの皮まで食べてるさなか、全く気付かないままに5千円近くもドブに捨てていたとは・・・・・・。
ショックのあまりデパートの輸入食器コーナーに駆け込んで、棚のバカラとマイセンとヘレンドをギタギタに破壊しそうになったが、それは何とか思いとどまり、“ワルキューレの騎行”(※)を3パターンダウンロードしてから「退会します」のアイコンを、携帯がブッ壊れるほどの力と恨みをこめて連打した。

考えてみれば携帯だけじゃなくて、クレジットの請求明細も給与明細も母のホームの利用料も、毎月合計金額を見るだけで細かいところはぜんぜんチェックしていなかった。
いかんな、こんなことではステオク失格。今後は携帯のワルキューレが最大ボリュームで鳴り響くたびに、ちょっとした手間を惜しんで大きな無駄をした怠惰な己に活を入れたい。

※ワルキューレの騎行・・・TV番組の大げさなシーンや突撃シーンのBGMでしょっちゅう使われるワーグナーの曲。これを聞くとミリ系はなにをおいても「地獄の黙示録」で攻撃ヘリ部隊が敵を急襲するシーンを思い出すだろう。

また、名前は忘れたが英国のどこぞの調査機関によれば、「運転中に聞いちゃダメな曲」の栄えあるナンバーワンだそうだ。
なんでもこれをドライブのお供にすると、不必要に心拍数が上がり、正常な判断力やとっさの回避能力がにぶって事故りやすいらしいがよーく分かる。「なんでもいいから取りあえず行っとけーーーっ!」って気分になるもんなぁ。

2009年1月21日(水)

眠い・・・昨夜はオバマ新大統領の就任演説を見るために、夜中の2時過ぎまで起きてたせいですんごく眠い。
オバマさんはどんな歴史に残る演説をしてくれるんだろうと、式典の始まりを今か今かと待ってたんだけど、次から次へとテレビカメラに映るのは、さぞいいもん食べてんだろうなーと思わせる神父のオッサンとか、引っ越しの時にずっこけたとかで、車椅子に乗ってしずしずと登場したチェイニーとか、ジョン・ウイリアムスの曲を神妙な顔で演奏するヨーヨー・マとかそんな人たちばっか。
肝心のオバマ演説に到達する頃には疲れと睡魔に襲われて、はんぶん夢の中で同時通訳のお姉さんの声を聞いてたって感じよ。

演説の内容の方はといえば、うーむ・・・アメリカ人は多分心ゆさぶられたんだろうけど、日本人である私にとってはむちゃくちゃ感動するようなもんでもなかったなぁ・・・と言いつつも、強いリーダーの登場に希望を持てるアメリカ人が羨ましい。これからますます消費者心理が悪化するであろうこの時期に、もっと心理を冷え込ませる消費税のことで延々モメてる我が国の政治家を見ると、その前にもっとすることあるのでは?と情けなくなる。

ただオバマさんの演説も、投資家のはしくれとしてはてんで肩すかし。この演説で新たな経済浮揚策が出てくるのではないかと市場は心秘かに期待していたというのに、そのあたりには特に触れられなかったのでみんなガックリしちゃったみたい。
ガックリきすぎて昨夜のNY市場も今日の東京市場もガラガラと音を立てて崩れ落ち、私の顔も限りなく透明に近いブルーへと不吉に変色した。

今一番怖いのは、オバマさんがすぐに実現に到るにはあまりにも大きな夢を背負わされているって点だなぁ。
もしも近いうちに、「オバマになってもなにもチェンジしないじゃないの」なんて期待の反動が出てくると、市場は冷や水を浴びせかけられて世界は万里の長城より長い長〜い不況のトンネルへと・・・・・・ぶるっ、怖いよ・・・想像するだけでお布団にでっかい世界地図を作ってしまいそう。

うーむ、先日ティーンエイジャーのGさんに「こんどの株はやさしい人だったらいいですねっ!」なんてメールを頂いて、こんな若い子までアタシの株のこと心配してくれて・・・vとほのぼのしたばかりだが、なんだか冗談抜きで不穏な空気になってきた。
最近じゃ年のせいで引退した警察犬みたいに鼻がきかなくなった私ですら、この不安を呼び覚ます匂いはかぎ取れる。

そもそも付き合い始めたばかりの内需ボーイズは、Gさんの言うような「やさしい人」どころか、人当たりのいい庶民的な仮面の下には、下手すりゃMO様をしのぐドSの本性を隠していた。また、内需セクターとの間にはミキ/MOのような信頼関係がないもので、毎日ヒヤヒヤしてもーたまらん!

やっぱり内需関連銘柄は私の肌に合わない。このままでは「いつか酷い目に遭わされるのでは?」という疑心暗鬼で胃を悪くしそうなので、オバマ大統領の就任というひとつの区切りがついた今、1,2週間以内にいったん全銘柄から撤退した上で、徐々に元の野郎共(海運&商社)とよりを戻すことに決めた。
いや、これはもちろん「逃げ場があれば」という、あくまで希望的観測に基づいた計画なんですけどね・・・・・・。

2009年1月18日(日)

「うぉおおおおお!自分らなんでこんなキツい事しとるんや!」と悲鳴をあげつつも、この二日間共にウォートランをやってやってやりまくった友人が帰っていった。

我が町は取りあえず観光都市。遠路はるばる来てくれるんだから、ゲーセン以外の場所も案内しなきゃなあ・・・いくら好きでもゲームばっかするわけないっしょ、なんて思っていたのだが、ふたを開けてみればモロにゲームばっか。
あ、そういえばミリタリーショップにも行ったかな、女二人で目の色変えて商品物色。ついステオク宣言も忘れ去り、なんやかや買ってしまった。

それを除けばトイレ休憩やコーヒーブレイクですら時間を惜しんで駆け足で、あとは一日7時間ぶっとおしでウォートラン。
どうしてここまで必死なのかといえば、このゲームはいつ撤去されてもおかしくない古い機種ゆえに、「あるうちにやっとかなきゃ!」とカチカチ山のたぬきのように、ファンのケツにはボーボー火がついた状態だからだ。

お陰さまで目を閉じるだけで、脳内ではまるで目の前に筐体があるかのように、ハーネマンのシェクシーボイスがリプレイされるというレベルに到ったが、その代償として目は乾いてパリパリ、肩はガチガチ、足はジンジン頭はモーロー。最後の方には自分が何を話してるのかすら見失いがちだったよ・・・・・・。

ああ疲れた、明日まともに仕事できるかなあ・・・とぼやきつつも、やっぱりウォートランは二人以上でプレイするのが一番楽しいんだと再確認。ありがとうそしてお疲れさまS町さん。この週末とっても有意義に過ごせました。これからお布団の中でもう一度、“有機野菜にこだわるクーパー”にムカッとしたいと思います。

・・・ってことで疲れに襲われてもうダメ・・・限界。明日以降は時間があるので頑張って更新しますが、今夜のところは枕を抱えておやすみなさいフランシス。

2009年1月17日(土)

夢の中で見たこともない人に惚れられた。その人の名前はビクトリア冴子。かなり微妙な名前だが、夢から覚めてすぐにメモったからビクトリア冴子で間違いない。
彼女は行列ができるパン屋とロシアンパブをいくつか経営している。パン屋が予想外の人気で次は東京に出店することになったのよ、と入念に縁取りした大きな目で彼女は微笑んだ。

「今日アイシャが連絡なしに休んだの。どうしてだか知ってる?」「知らない」と私。なんで私がロシア娘のシフトについて答えなあかんねん?とは思うものの、夢の中ではなぜか店の子たちのマネージメントを任されているようだ。

これだけ沢山の店の開店資金を準備するのは大変だったでしょうと尋ねると、旦那が大きな食品問屋のボンボンで、お金については心配ないのよとビクトリア。羨ましい話だ。

どこから見てもハーフなビクトリアの外貌はというと、髪は栗色でゆるやかなウェーブ、肌は雪のように白く、入念にマスカラをほどこした目はたれぱんだよりもタレている・・・って、今書いてて気づいたのだが、ビクトリアははるか昔にバイトしていたクラブのママにそっくりだ。

人の顔はあっという間に忘れてしまう私だが、お客さんたちに「白雪姫」と呼ばれていたママの顔や声は、10年以上経った今でもはっきり思い出せるのが不思議。いや、べつにママに惚れてたってわけじゃないのだが・・・・・・。
「ビミョー!」というママお気に入りの台詞を、店の女のコ全員で口を揃えて言わせられるのにはうんざりしたものだが、それも今となっては懐かしい。

そんなビクトリア冴子に「貴女にロシアンパブをぜんぶ上げる」なんて迫られて弱り果てた私。頭の中では仕事、ローン、老後その他いろいろが乗った天秤が揺れている、
近い将来、どこかのパン屋で冴子にばったりに出会って、秘められていた己の予知能力に気付く日が来ないことを祈る。

・・・・・・と、ここまで書いて疲れと睡魔に負けました。今日は新幹線に乗って遠征に来てくれたヲタ友と、2時から9時まで延々ウォートランをプレイ。閉店後、店の人は筐体の中の100円玉の多さにびっくりしてるに違いない。

その後は飲みに行って「ハーネマンってシャーマン的な感じがするんですよね」「そうそうっ!私もそう思ってたんだよ〜!モノとヒトとの中間地点に佇んでるのね」なんて幸せな話をいっぱいした。
聞けば彼女は幼い頃から、私が読んでいたものと似たような漫画をふんだんに与えられて育ったそうで・・・幼時に手塚治虫や永井豪や水木しげるやを大量に投与された人間は、感性が似通うものなんだろうか。20代前半の若い娘さんと“火の鳥”や“W3”の萌えポイントの話で、あれだけ盛り上がることになるとは予想だにしなかったわよ・・・・・・。

ほいじゃ明日も朝からウォートランとワールドコンバットをプレイしまくるので、体力温存のために今日はもう寝ます。ああ、飲み過ぎで頭痛ぇ。おやすみなさいフランシス。

2009年1月16日(金)

母のホームより自宅へ帰還。
今日はそのまま実家に帰り、日曜夜までマヤっこのプリプリした尻をさすりながらひきこもりヲタ活動に専念するつもりだった。
だが、実家近くのバス停に停まる3時のバスに乗り遅れて、次のバスはというとさすがA島、3時間後の6時だったもんだから、迷いに迷ったあげく4時のバスがある自宅の方を選んだ。だって高速道路のバス停、スゲェ寒かったんだもん。

それにしても私はしよーもないことでものすごく迷う。「ミキさんって、家を買うみたいな人が普通迷うようなことについてはびっくりするほど決断が速いのに、言っちゃ悪いけどどうでもいいことでやたらと迷う癖があるよね」とは会社の先輩にも言われたばかり。強がっちゃいるけどホントはうじうじした性格なんです、ランボーみたいに。

本日もいつものように悪癖発動。
自宅かそれとも実家に帰るべきか、延々と迷った末にバスが来るまでの2時間を、バス停そばで目に飛び込んできた地元のオバちゃん御用達の美容院(ホーム〜バス停の道にはネカフェはおろか、たった一件の喫茶店すらない。あるのは田んぼと牛小屋のみ!!)で潰そうと思い立ち、「あのぉ、ヘアマニキュアしたいんですけど〜」と店に入ったところ、女性セブンと女性自身がボタ山をなしている店のオヤジに、「徐々に白髪にしていきたい?なら染めずに辛抱した方がいいよお?」と商売っけに欠けるアドバイスをされて、店の前でうじうじ5分迷った末に自宅に戻ることに決めた。
なんつーかこの実のないウジウジ、精神エネルギーを浪費する自爆行為としか言いようないよね・・・・・・。

で、自宅に戻ってからは、たまには飲みに行ってもいいよね?と頭ではしばし迷ったものの、病院で待たされすぎたせいで疲れ果てた身体にノーを突きつけられたので、今日のところは大人しく“ザ・ロード”を読むことに。
飲みには友人が誘ってくれてるから明日行くことにするよ。でもって蛇足ながらこの友人の友人という人がどうやら、先日ここに書いた、私と壮絶なにらみ合いを演じた元ヤンキー?オバハンの恋人とやらと付き合っていると知って、世界の意外な狭さに驚きおののいたことを付け加えておきたい。

・・・ああぁ、今夜は“ザ・ロード”や母や映画のことも書こうと思ってたんだけど、ダッシュしたあとみたいに脇腹がチクチク痛みだしたのでもう寝るっ!
でも何書くつもりだったか忘れないように、2009年初頭時点で選ぶMyベスト映画10だけ書いておこう・・・と言いつつ、書き出すとダラダラとりとめなくなっちゃいました(駄目)


1・サクリファイス(アンドレイ・タルコフスキー)
ロシア監督タルコフスキーの映像詩。己の全てを捧げ、ある日突如として終末に直面した世界を救おうとする男の話。
話すことができなかった彼の小さな息子が、父の植えた小さな松の木の下に寝ころんで、「『はじめに言葉ありき』ってなんなの?パパ」と呟くショットと、光り輝く湾を背景に、緑の葉をよみがえらせた木で締めるラストシーンのあまりにもの美しさに滂沱の涙。

タルコフスキーの作品はメタファーだらけの難解さで有名(悪名?)で、そのせいかものすごくよく眠れる。疲れていると上映時間中ぶっとおしで寝てしまうほどのアルファ波量のせいか、「あれは映画じゃねえよ」と言われることもしばしばだが、私はこの監督の作品は全て好きなんだ。

2・地獄の黙示録(フランシス・F・コッポラ)
言わずと知れた戦争映画の大傑作。あらゆるシーンがハラショー!萌えの宝庫!最強ゥゥゥウウウ!
でも、中学生の時と今見た時では、好きなシーンやそれらの解釈がかなり変わっていたので、人って年齢と共に変わってゆくものだ、オイラも年を取ったもんだなぁと感慨深い。

中学生の頃には作品中最も有名なシーン、“ワルキューレの騎行”を大音量で響かせながら空をゆく軍用ヘリの場面と、下の日記で書いた「Yahoo!プレイメイトが慰問にやってきたよ!」の場面に胸躍らせたものだ。

それから、「あんなとこでボカシを入れるなんて、映倫は映画ってもんをぜんぜん分かってねえ!」と映画雑誌で悪評ふんぷんだったシーン・・・カーツ大佐がジャングルの奥に築いた王国の場面、背景で首吊りされてブラブラ揺れてた死体の股間に目をこらすと、噂通りにしっかりぼかしが入っていたあの「やっぱボカシてるよぉ〜!」という若い感動も忘れがたい。

でも、最近見直したら、オープニングでドアーズの"The End"をBGMにヘリが飛ぶシーンと、上記のワルキューレシーンはヘリコ萌え属性にとって別格扱いながら(この映画がヘリ萌えの原点って人はぜったい多い)、それ以外で一番好きなシーンはというと、主人公たちを乗せたボートがどんどん川を遡り、アメリカ側とベトコン側の勢力分岐ライン?に辿り着く、ステュクス(三途の川)的なシーンが一番心に残った。

それから、もっと上流を守る兵士が、主人公らにガソリンを分けてくれと頼まれて「俺は今日『夜の当番』だから忙しいんだよっ!ひゃははは!」と軽くいなすシーンと、尻丸出しの兵隊二人(♂x2)が土砂降りの雨の中、笑いながら追っかけっこしていたシーンは、当時はよく意味がよく分からなかったけど、今ではしっかり分かるようになってて感動しました。

3・2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック)
これも中学生の頃に見て、ラストシーンに感動するあまりウオンウオン泣いて、一緒に行った友人に「なんで泣いてるのかぜんっぜん分からない」といぶかしがられた作品。心が柔らかい頃ってすぐ泣けるもんですよね・・・・・・。

ま、今泣けるかどうかは別にして、“青き美しきドナウ”をBGMに飛ぶ宇宙船があまりに優雅すぎて失神寸前。特撮のダグラス・トランブル先生の偏執狂的職人技も、初期のSFXファンにとっては忘れがたい一品。

ありきたりながら好きなシーンはやっぱり、原人が投げた骨が空にクルクルと舞い上がり、次のショットで星々を散りばめた宇宙をゆく船に変わるところ。
それからヒトに造反したコンピューター・HALがメモリーチップを抜かれながら「人間に教えてもらったんですよ」と“ひなぎく”を歌うシーンは、人工知能好きとして涙なしには見られない。私はHALを愛するあまり、はじめて飼ったサルーキはハルと命名。ついでにカレの名前も偶然ながらハルだったりする。

うぐぅ・・・いよいよ腹が痛んできたのでギブアップ。どうでもいい話はまた日を改めて・・・アイテテテ・・・・・・。

2009年1月16日(金)

友人M野氏に「節約生活はじめてん!」と言うと、「ウソっ?!もうすぐ死ぬんちゃうか?」とびっくりされたよ・・・・・・。

ボーイズラブ本の目利きである彼女は、「労力はタダ」をモットーとして、株やFXみたいなリスキーなものへの投資は一切することなく、給料+BL本の背取り(ある古本屋で安く買った本をもっと高く買い取ってくれる古本屋に売って利益を得ることね)とサンプル品請求とネット懸賞だけでコツコツ貯金を積み増して、とうとうマンションを買うまでに到ったという、私の友人の中では一番の節約家。正直なとこ以前は内心「そこまでせんでも・・・」と思っていたが、今はよき節約仲間だ。

だがそんな貯蓄の先輩ですら「すてきな奥さん」については、「何度かマネしようとしたけど気が滅入ってソッコーでギブした」と言っていた。
あのM野氏ですらギブアップさせるとは、すてきな奥さんって一体どんな猛者ぞろいなのやら・・・これは図書館の本が回ってくる前に一度立ち読みで確認したくなってきたぞ。

話変わるが、現在朝の5時半。どうしてこんなに早起きかというと、今日は母のホームに行く日だからだ。
ただの見舞いなら有休を取ってまで行く必要はないんだけど、あいかわらず激しい母の徘徊を押さえるためには、今後どういう治療方針でいくのか、ホームの人と一緒に精神科医に会わなきゃならないんだよね。

先日も母は夜中に徘徊、それも後ろ向きに歩いていて転倒したそうで・・・後ろ向きに歩くだなんて、まともな人ならしないような行動を取るレベルまで脳が破壊されてしまったんだと思うと、辛くて辛くてたまらない。

介護苦から解放されて、やっと自分も元気を取り戻せたかなと思ったりすることもあるものの、やっぱり母のことはずっと気になっているせいか、いまひとつ気力が起きないというか、いつも心ここにあらずな感じがする。そして昨夜もまた夢に母が出てきて、寝汗をぐっしょりかいていた。

そんな時には第二次世界大戦のドキュメンタリー映像や戦争映画のことを思い出す。今は昨夜見た「ランボー」のことを思い出して、ランボーに比べれば甘えすぎだと己を鼓舞しているところだ。

そりゃ、ベトナム戦争下、靴磨きのちっちゃな子がもってきた爆弾仕込みの靴箱が目の前で爆発、手足をもがれた親友の吹き飛んだ肉片を全身に浴びながら、死にゆく友を抱きしめたランボーの辛い記憶に比べれば、優しい介護人さんたちに世話されてる母が、夜中に後ろ向きに歩くくらいはまだまだ問題ないレベルでしょ、多分、きっといやぜったい。


・・・ということでランボー。いつもながら話がポンポン飛んですいませんねえ。

昨夜は友人とおうちでランボー大会。私はこの映画をシリーズ中ただの一作も見たことがなかったーというのは、以前は画面が血の赤に染まる映画はあんまし好きじゃなかったから。
それが今じゃご飯を食べながらプライベート・ライアンの血みどろオープニングや、スターシップ・トゥルーパーズのバラバラ戦闘シーンを見てもびくともしなくなった。人間、変われば変わるもんですね・・・・・・。

でもってランボーは、血まみれ映画&スタローンが好きじゃなかったので今まで避けていたのだが、この映画が軍人という生き方を選ぶきっかけになったでありますっ!という話をときどき耳にするので、これは押さえとかなきゃ恥ずかしいかもなぁと見てみたら、思ったよりはるかに面白かったよ。

ランボーがすごいトラウマキャラだったのにはかなり胸がキュン、スタローンだけど。
特に1のラストで「自国に帰ってきたのにのけ者扱いなんだよぉ、駐車場ですら雇ってくれないんだよぉ、仲間もみんな死んじゃってて寂しいよお!」と、グリーンベレーの元隊長・トラウトマン大佐(軍服が似合うオッサン。渋い!)の胸に顔をうずめてむせび泣くシーンでは、たまらんほど萌えvスタローンだけど。

おまけにトラウトマンさんたら、ムキムキのタレ目で怪しいロンゲの元部下のことを、「マイボーイ」なんて呼ぶもんで「おいおいっ?モノはランボーなんですけど!」とびっくり。
山にこもったランボーを捕獲しようと保安官たちが動き出すシーンでは、「マイボーイを返してもらいに来た。あれは俺の作った傑作マシンだからな。ふふふ」なんて冷酷にマシン呼ばわりしつつも、実はものすごく心配かつ信頼してるもんだから、腐女子心も再起動するというもの。

これがスタローンじゃなくてもうちょっと別の俳優さんだったら、クリス・エヴァンス様までは望まなくとも、せめてスターシップ・トゥルーパーズのジョニー・リコ役の俳優さんだったら、今すぐたった独りの不毛な同人活動を始めなきゃならんとこだったが・・・助かった・・・スタローンで。

ま、1はかなり面白かったけど、2はトラウトマンとランボーの熱い信頼関係がよりヒートアップはしているが、展開に無理がありすぎ、人は死にすぎで開始45分ですでにげんなり。
1をリプレイしている時には、隣で「ランボー、久々に見たらおもろいやん!シリーズぜんぶDVD揃えようかなぁ!」とはしゃいでいた友人もだんだんしゃべらなくなって、ついには無言になってしまった。

1での死者は、ランボーをいびろうとして(いや、マジ殺そうとしてたか)ヘリから身を乗り出しすぎて勝手に落ちたオッサンただ一人だったというのに、2では途中でカウントするのをあきらめたほど人がドッカンドッカン死ぬもんで、おいおい・・・イエローと露助はなんぼ殺してもいいんかよ・・・とちょっぴりハリウッドの本音を覗き見た気分よ。

舞台がアフガニスタンだから(実際にはモロッコかどこかで撮ったそうだけど)シリーズ中一番見たい第三作目「ランボー・怒りのアフガン」では、2より死者はもっと多くなり、その数ギネス認定されるほどだと聞くので今から怖いが、ここまで来たらランボーのトラウマに付き合ってやるしかなさそうねえ。

あ、それではこれからホーム行ってきます。高速バスの中では、図書館から5ヶ月待ちの末に回ってきた「ザ・ロード」(コーマック・マッカーシー)を読むのだ。

2009年1月13日(火)

ヘボピーと“すてきな奥さん宣言”、通称“ステオク宣言”をしてからというもの、財布を開くことが滅多になくなった。

仕事が終わるとまずはジム。一番の無駄である病院代をかけずに済むには、なにより大事なのは自己管理。適度な運動は不可欠なのだ。でもって家に帰って、経済ニュースか映画DVDを見ながら冷蔵庫にあるものでちゃちゃっとご飯。
休みの日には実家に帰り、マヤっこの相手をしながら終日ひきこもりでヲタ活動。

習慣でダラダラ飲んでた酒の量も、今までの三分の一いや五分の一になった。
べつだん節約のために無理してるんじゃなくて、酒があまり美味しいとは思えなくなったからだ。この嗜好の変化があまりにも急すぎるもんだから、ひょっとしてどっか内臓悪い?と心配にならないでもないのだが・・・・・・。

とはいえ、即身仏を目指す坊主のようにすべての欲望を捨て去ったわけではない。相変わらずペルシャ絨毯に対する欲望だけは、アントニーのクレオパトラへの、ルイス・キャロルのロリータへの、マルキ・ド・サドの汚い尻への執着心のように、心の奥底でぐいんぐいんと渦巻いている。

でもそれを除けば、もうべつだん美味しいものも食べたくないし綺麗な服も欲しくない。素敵なバーで酒を飲むのもめんどくさいし、エステだって暇なマダムの道楽としか捉えられなくなった。
でもって他人によく見られたいとかモテたいとかいった、去年まではかろうじて残っていたヒトへの執着も綺麗さっぱり消え去って、今残っているのはウォートランのスコアと同人活動をどうこうしたいというヲタ的欲求と、母に代わって家族の面倒をみることーつまり母が元気ならきっとそうしたように、妹たちのために可能な限り資産を残してやりたいという欲望だけだ。

このようにステオク宣言のお陰で、映画鑑賞とヲタ妄想だけで十分楽しめる、燃費のいい体質への脱皮を遂げられそう。この調子でいけば、家の管理費とか光熱費、通信費、食費などすべて込みで月の支出を6、7万程度に押さえるのも夢じゃない。

そうこうするうちに、だんだん節約そのものがゲーム感覚になってきた今日この頃、以前は「一度きりの人生、そんなにケチケチして楽しいかあ?」と鼻で笑っていた節約人のバイブル「すてきな奥さん」を読みたくなって図書館に行った。
だが、残念なことにどの号も、市内全図書館のステオクは一冊残らず貸し出し中、かつ予約もパンパン。

さすがステオク読者のすてきな奥さんだけある。雑誌は買うもんちゃう、借りるもん(又は立ち読みするもの)や!という声が聞こえた気がしてちょっとイラッときたが、貸し出しの順番が回ってきたあかつきには、カリスマ・ケチいや節約奥さまたちの壮絶な生活費切りつめテクニックを参考にして、私も“乾いた雑巾を絞る”トヨタ並みに生活をカイゼン、無駄な出費のさらなるカットを心がけたいものだ。

そう、もしも1ドル60円になって会社が倒産、時給680円のバイト生活となろうとも、それなりに心豊かな毎日を送れるように・・・・・・いや、ぶっちゃけ今年はマジで会社ヤバそうでブルってるんです。

2009年1月10日(土)

男の好みを問われれば、打てば響くような答えを喜色満面で返す自信があるものの(おもいっきり乳首出てるので背後に注意!・・・ってこのサイトじゃ注意不要ですね)、じゃあ女性だとどういうのがタイプ?と問われると、「えっ?え?女?・・・女はなぁ・・・・・・」と弱った挙げ句、「GIジェーンかエイリアン2のバスクェスかな」とぽつっと答えるのがせいぜいだった。うん、やっぱ垂直懸垂が10回以上できないとね!(とはいえターミネーターのサラ・コナーは、そこはかとなくモテの色気出してるからあんまし好かん)

けれども昨日ようやく気付いたのだ。女の子は垂直懸垂なんかできなくたっていい、インディアン娘かカウガールであってくれさえすれば、ということに。

己の嗜好にはたと気付かせてくれたのは、昨日見たDVD「ストリップ・アカデミー」。
題名を聞くだけで説明なんぞ
いらないと思うが・・・ラスベガスのトップストリッパーとなって100ドル札をがっぽがっぽかせぐことを夢見たアメリカンガールズ(一部オバハン)が、筋力増強にはじまって、ポールダンスやラップダンス(席に座っているお客さんの顔の前で、肌の接触を避けつつ最短距離でクネクネすること)といった必殺テクを磨きつつ、ひたすらストリッパー道を邁進するという、トリプルAランクのクズ映画である!

そんな映画のポールダンスシーン。一体どこのレ○パレスの一室や?とげんなりするほどしょぽいステージ。
クネクネ踊る黒髪ガールのブラ&パンティー上にて、ビラビラ揺れて男心をそそるインディアン的デコレーション(フリンジ)を見たとき、そしてお次にレザーのカウボーイハットをかぶって登場した、MAX気が強そうな、セクハラでもしようものなら牛といっしょに去勢されそうな金髪ガールを見た時に、
「も、も、萌えーっ!」と全身で叫んでいた私は、己の萌えツボをしっかり確認すると同時に、その源流にはたと気付いたのだった。

私の胸の奥にインディアン娘&カウガール萌えを植え付けたものは、中学生の頃に見た戦争映画の大傑作「地獄の黙示録」。
・・・いや、小学生時代にすでに「恋のインディアン人形」でデビューしたリンリン・ランランも好きだったから、ひょっとするとこっちが先かもしれないがーとりあえずここは「地獄の黙示録」がきっかけだとしておく。

この作品の中盤、ベトナムでの厳しい戦闘に疲弊しきった兵士たちにせめてもの慰めを与えんと、雑誌「PLAYBOY」から派遣された米国セクスィー代表のプレイメイトたち。
彼女らがインディアンやカウガールのコスプレで、腰に下げたオモチャの銃をパンパン撃つポーズを決めたりするシーンに、私は映画館の固い椅子で身をよじるほど胸がキュンとした。

まぁその後、パンパン、クネクネ、パンパン、クネクネ・・・・・・と男どもを慰めたまではよかったものの、癒されすぎて上官の存在を忘れ去った兵士たちが、雪崩をうってステージに押し寄せたもんだから、ショーはたったの10分で終了。
PLAYBOYのウサギのロゴ付きヘリは、必死で機体にぶら下がる兵士を振り落としつつ非情にも離陸、逃げるように飛び去った・・・というオチには、なんだかたまらなくいたたまれない気持ちになったものだが・・・・・・。

そんなわけで、これから「女性だとどういうのがタイプ?」と聞かれた際は、胸をはって「ポカホンタスです!」と答えたい。

2009年1月9日(金)

佐藤弘道おにいさんが唄い踊るセイバンのCMが頭から離れない。ttp://www.randoseru.ne.jp/
♪らんらんらん ランドセルは てんてんてん 天使のはね 背中にぴったりららんらーん ららんらん天使のは・ねっ! 
エンドレスで脳内再生されるこの曲の「せすじ、ピーン!」という爽やかな台詞パートでは、思わず自分の背筋もピーンと伸ばしたりして。

よく流れているもう一つのランドセルCMーおにいさんの代わりに若い娘さん(きっとある程度有名なタレントなのだと思う)が踊るCMは、セイバン派の私は見るたびになんかくやしくなって「パクリじゃん!」と呟いてしまうのだが、それはひとまずおいといて、天使のはねって5万円くらいするんだと知ってびっくり。ランドセルってそんなに高いもんだったのか・・・・・・。

セイバンのHPを見ると天使のはねは「通常のランドセルにはない最先端の機能」を備えているとあり、アレか?催涙ガスでも噴出するのか?と思いつつも、バラエティーに富んだカラーに加えて「さりげない刺繍装飾でかわいらしさも演出」されていて、今の子供って選択肢が多くていいなぁと羨ましいかぎり。
私も小さいころから天使のはねを持たせてもらってたら「せすじ、ピーン!」で、今みたいに猫もびっくりの猫背にならなかったろうに・・・・・・。

色についていえば、自分の小学生時代には、男の子のランドセルは黒、女の子は赤と定められていて、私は赤はキライ、黒の方がいいもん!と親を困らせた記憶がある。
思い起こせばあれは「体は女の子だけど心は男の子」とか「女のコ=赤という決めつけがイヤ」だとかいうセクシュアリティーの問題なんかじゃなくて、ブラックレザーフェチの萌芽&単なる天の邪鬼に過ぎなかったんだけどさ。

その後、赤はキライと言いつつも、小学校卒業までの6年間、晴れの日も雨の日も雪の日も共に歩んだランドセル。
最後の方は隅っことかボロボロになって相当にビンボくさかったが、愛着がわいて手放せなかった。

そして、身長もすっかり伸びた6年生にもなってランドセルを持っている子は、全校で私を含め2人しかいなかったもので、「ものを大切にするのは素晴らしいことです」と先生から誉められて、金一封の代わりにキキ&ララかなんかのファンシーグッズをもらった記憶がある。

今振り返ってみれば、己の天の邪鬼的スタンスに「そりゃ変わり者って言われるわなあ・・・」とちょっぴり胸が痛まないでもないが、幼い頃からあらゆるモノに宿るマニトウ(精霊)の存在を尊重していたからそこはまあ、仕方ないや(笑)。

2009年1月9日(金)

ヘボピーから突然メールが来た。「姿を見ただけでときめく人があらわれた!」
「田母神?」と返信すると「なんでやねん!」なんだ、ちがうのか・・・(笑)

ヘボがときめく相手とは、論文問題で辞職した防衛省(「ぼうえいしょう」だと変換しないのに「ぼうえいちょう」だと素直に変換したのにはマイパソの年を感じました)の元航空幕僚長ではなく、英国のロックスター。ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ。
い、今になってストーンズ?と思いもかけない方角からの砲撃にびびったが、どうやら上映中のライブ・ドキュメンタリー「シャイン・ア・ライト」がきっかけではまったらしい。

ストーンズソング聞きたさにさびしいふところから2980円を捻出し、10回使用しただけでブッ壊れそうなポータブルCDプレイヤーを買った妹から、「これあげるから絶対見てきて!」と1500円もするチケットを押しつけられたもんで、私もそいつを見に行った。姉に映画代おごるくらいならiPod買っとけと言いたいところだが、今年の私のテーマは「家族孝行」。ま、ここは萌えを共有してやることにするか。

2006年NY公演を撮ったこの映画の監督は、名匠マーティン・スコセッシ。彼自身がストーンズマニアというだけあって、スクリーンには愛が溢れてスパークしている。メンバーの一番カッコいい表情を捕らえる技はさすがだが、それ以上に素材があまりにも、あまりにもゴージャス。

あのー、ストーンズってたしかみんな揃って60過ぎのはずだよね?でもなんなの?この動き、この色気は。ステージ上で歌いまくる姿は還暦を超えているとは到底思えない。特にミックの軽やかな動きはスゲェの一言。彼よりはまだはるかに若い私でも、あんなステップ踏もうものなら即座に足がもつれて床で顔面強打だ。

ヘボピーお気に入りのキース・リチャーズは魔法使いのおばあさんっぽくて、私は彼よりもドラマーのチャーリー・ワッツ(無口な紳士。おまけに白髪)に萌えたものの、キースもチャーリーもロニーもミックも、年齢だなんて人が作った目盛りを吹き飛ばしてしまう力に溢れていて、人間年をとろうとも、自己管理と気の持ちようでここまで格好よくいられるんだ!と、中年の気力を奮い立たせてくれるエキサイティングな映画だったよ。

還暦を過ぎてもウエストにはまったく贅肉が見あたらないミック、長いステージ中ずっとドラムを叩き続けるチャーリーのお陰でやる気がモリモリ出てきた私。今年からは過ぎ去った過去を振り返ってうじうじせずに頑張ろう!と新たな気持ちで帰宅した。

だが、一杯飲みつつご飯でも食べようかと見始めたP・K・ディック原作の映画「スキャナー・ダークリー」で、またしてもダークサイドへといざなわれた。
おおお、アッパーとダウナーの境界線をさまよっている人には、ディックものは劇薬なんだと身をもって知りました。お、お母さん・・・あの時もっと優しくしなくてゴメ・・・ンね・・・・・・(バタッ)

2009年1月8日(木)

昨日までの日経平均は6連騰。ようやく憎いあいつらの株価が買値に戻ったので、このチャンスを逃してたまるか!とあわてふためいて手を切った。
さようなら、そしてありがとう三菱商事!・・・って、儲けるどころか、この3ヶ月というもの人生をアンダースローで投げ出したくなるほどヒヤヒヤさせられた挙げ句、プラマイ収支でいえば5千円ほどの損なんだけどね・・・・・・。

それに加えて、我が愛するサド男・MOたまともいったんお別れすることにした。
こちらはボンクラ三菱商事と比べるとツンデレってやつなのだろうか、そこそこのプラスをもたらしてくれてはいたものの、海運御三家の一員として、不況のあおりをモロに食らう景気敏感銘柄なのが大問題。
MO様までがトヨタ君やソニー君の後を追うようにして、突如として業績を下方修正、株価がパンツのゴム使用のバンジージャンプ(落ちるだけといいたい)しても困るので、ここはいちど別居して冷静にお互いを見つめ直すことにした。

そんなわけで、昨日急激に高まったMyキャッシュポジション。
せんだってヘボからも「今は取りあえずキャッシュで持っとけ、って新聞の経済本広告で読んだで?」と釘をさされたが、今や誰とも付き合わずにはいられない肉体になってしまった私。

けれどもサディスティックな奴らももうこりごりなので、しばらく心を癒すため、「なんかカッコ悪いから」と今まで目もくれなかった銘柄と付き合い始めた。
そう、彼らは商業&サービスセクターからやってきた「内需ボーイズ」。ブリブリに庶民派のアンちゃんたちである。

取りあえず今回打診買いしたのは、スクウェア・エニックスとカプコンと、TSUTAYAの会社CCCとサイゼリア、そして極めつけは、今や日本のタンスに必ず一枚はこの会社の商品が突っ込まれていると言っても過言ではなさそうな、キング・オブ・カジュアル衣料、小売り業の勝ち組、ユニクロ(ファーストリテイリング)くん。

ただ、内需ボーイズは輸出企業がダメだってことで、昨年後半消去法的に買われてきたもので、今はすでに株価はかなり高くてヤバいといえばヤバイのが問題だ。もしもここに、昨年オーストラリアドルのディリバティブ絡みで、153億円の損失をぶっこいたサイゼリア君のような情報が飛び出そうものなら、ネガティブサプライズで株価はストップ安売り気配(※)になりかねない。

けれど円高と海外の不況の影響をかぶるセクターは、彼ら以上に何をしでかしてくれるか想像もつかないので、オバマさんが20日の就任演説で"YES, WE CAN!"とノッチの物まね(違)をブチ上げてくれるまでは、となりのお兄さん的銘柄とまたーり遊ぶことに。

・・・・・・ってわけで間接的に私を助けると思って、みなさんもあったかいヒートテックに身を包み、TSUTAYAで買ったファイナルファンジーとモンハンをサイゼリアでプレイしてください。
もし思惑通り内需ボーイズがいい仕事してくれたあかつきには、当サイトより10名様にサイゼリヤ君提供の株主向けご飲食代3割引優待券をプレゼントしたいと思います(笑)

(※)ストップ安売り気配・・・・・・邪悪なる霊が「臨兵闘者皆陣列在前」という言葉を恐れるように、投資家が夢でも聞きたくないおそるべき株式用語。市場参加者がある株をいっせいに売ろうとするせいで需要よりも供給がはるかに多くなり、定められた制限ギリギリまで株価がつるべ落としに下落して、あっという間に人々に大損こかせてしまう。
反対語は「ストップ高買い気配」。管理人のオフラインサークル名でもあるおめでたい言葉だ。

2009年1月7日(水)

みなさんはどんな初夢をご覧になっただろうか。
ヲタ友たちに聞いたところによれば、「子持ちのオヤジが詐欺師にだまされて、うまいこと言ってつかまされたボロボロの中華料理屋を、大雨で浸水する中で必死に守ろうとするストーリー仕立ての夢」とか、「カメの甲羅に乗って水平線の彼方に連れ去られ、カメから降りるとそこはピョンヤンだった」なんて、豊かな妄想力が幸せをつかむ邪魔をしているとしか思えない夢から、「借金取りに追われてひたすら逃亡する夢」だなんて、予知夢でないことを祈るばかりの夢まで色とりどりだったが、一人として「富士山の上でタカが運んできたナスビを食べる」みたいなめでたい夢を見てなかったのはちょっと哀しいかんじよ。せっかくの初夢なんだから、みんなもっといい夢みよーぜ!レッツハブアドリーム!

一方、そういう自分の初夢はどうなんだというと、流氷の天使・クリオネの先っぽを支えていた。

夢の中のクリオネは朱色の内臓がピクピク動いてもいないし、羽もどきのパーツをはためかせもしないので、キモさ的には問題なし。なぜならそいつは作りもの、それも鉄骨の骨組みまでしか出来てないハンパな段階。

だが困るのは、そいつが東京タワーほどの高さに天高くそびえ立っていることである。加えてクリオネとは写真のように、ムッチリふくよかな上半身〜尻に対して、つま先にかけて急激にキュッとしまっているせいで重心が上方にあり、うまくバランスを取って立たせるのがものすごくむつかしい。

そんな巨大なクリオネを、私はたった一人で押さえている。さっさと逃げ出したいのはやまやまだが、手を離そうものならそいつはあっという間にバランスを崩して倒壊、周辺の建物を押しつぶして、数え切れないほどの尊い人命が失われかねないからだ。

とは言うものの、この細腕で鋼鉄の天使を支え続けるのにも限界がある。も、もうアカン・・・スーパーマンでもハルクでもズゴックでも誰でもいいから助けてぇーっ!と心の中で叫んだ時、私の目の前に現れたのは、頭髪がかなり寂しいちっちゃいオッサン、推定54才。
オッサンはすっ・・・と私の横に立つと、指先一本でバランスを取りながら、唯一民家の無い空き地にうまいことクリオネを倒したではないか!す、すんげえテクニシャン!

ただひたすらに驚き感謝する私にちっちゃいオッサンは言った。「わたし、A建設で構造力学をやってますから、こういうのには慣れてるんですよ。はははは」。
おおお!地獄のクリオネからようやく解放された喜びと安堵感から、はにかみながら微笑むバッタ似のオッサンが、1千万倍増しで男前に見える!

その後、助かりました、せめてお茶でも・・・・・・とオッサンを家に招待したところ、その直後に運悪くカレが帰ってきて、無言のままにものすごくムッとされて、その上オッサンはカレの元部下で事態サイアク・・・・・・とエンディングにかけて急激に生臭くなったところで目が覚めたんだが、フロイト的にはこういう夢にも意味が見いだされるのだろうか?
「単なる欲求不満ですね」なんて言われたらアイタタだけど、ヒマがあったら夢占いの本で「大きなものを支える夢」のページを捜してみたいもんだ。

2009年1月6日(火)

ようやく実家から戻ってまいりました。
超おくればせながら、みなさま、新年明けましておめでとうございます。旧年中はこのような癖の強い僻地サイトにわざわざ足をお運びくださいまして、本当に有り難うございました。
今年も覗いてくださった方に少しでも楽しんでいただけるよう、頑張って更新したいと思いますので、なにとぞ宜しくお願いいたします_(_^_)_

さて、正月休みは何をしてたかといえば、マヤっこの散歩以外にはまったく外出せず、かつテレビも一切見ず、酒もほとんど飲まずに、実家でひたすら映画鑑賞&ヲトラン話を書いていた。
初詣にすら行ってないってのは、神さまのに叱られそうでちょっと気がかりではあるものの、時間を有意義に使ったなあ!というすごい充実感がある。

外出しないとお金を使わずに済むっていうのもひきこもりのメリットだ。5日間に買ったものといえばコロッケのみ、正月休みに使ったゼニは実家に帰る交通費を入れてたったの千円。なかなかいい感じだ!この調子で休みのたびに引きこもり生活を続ければ、「今の家を売らずに次の家を買う」という、狂った計画にも若干のリアリティーが感じられる。
加えて、私が家にいるとマヤも父も安心するみたいだし、母がいない寂しさも経済危機への不安感も、妄想に没頭している間は忘れられるってのもいいんだよねー。

正直言って、これまでは行動的でどこにでもさっさと出掛ける方が、家にじっとりこもってるよりも上だなんて心のどこかで思っていた。
だけど、ひきこもりオタク生活がこんなにいいことずくめだと分かったからには、今年の目標は「オタクの初心に返る」と決めて、喜々として妄想の海にダイブしたいものだ。

で、今日はもう夜も遅いので続きは明日にでも書くとして、ちょっくら「今年の抱負」だけ書きとめておく。

その1・節約。どんなに人が変わったようにセコくなったと笑われようとも、1円のゼニも大切に、爪に灯をともす生活を送ること、それが2009年の最大の目標。目標は「家のローンを10年で完済」。

節約はヘボピーとも誓い合ったミキ家全体の目標でもある。合い言葉は「素敵な奥さん」(←節約至上主義雑誌。主に奥様方による想像を絶する節約裏技が披露されている)ヘボピーと私、どちらかが無駄をしそうになれば「そんなことじゃ『素敵な奥さん』になられへんで!」と互いに牽制し合う毎日である。

その2・スキンヘッド(洋モノ)の知り合いを3人作る。最終目標ステージは「酒を飲みながら世間話」だが、「いい筋肉ですね!」から発展して、ジムでライトな会話を交わす仲程度でも可とする。

その3・これについては後ほど書くが、頭を完全白髪化する・・・・・・って、これは髪の伸びる時間を考えれば、コンプリートまでには3年ほどかかりそうだけどね。

その4・腹を六つに割る・・・・・・これはまぁ、できるようなら。