2008年10月31日(金)

美容院代をケチって家で白髪染めしたんだが、頭皮もはがれ落ちよとばかりにゴリゴリ洗髪したというのに、カラー剤特有のツンとした匂いがぜんぜん落ちてない。硝煙の香りならぬビゲン白髪染めの香りが漂う危険な女......いや、それは単なる節約家のオバはん。

ところで、母を特養に入所させてからというもの、我ながらあせりを感じるほどやる気が起こらない。
仕事が忙しければまだいいのだが、欧米の不況ウエーブと円高のあおりをもろに食らっているせいで、本来ならば一年で一番忙しいはずの今、会社もヒマでヒマで困っちゃう。この冬のボーナス、ぜったいいつもの半分だな......。

で、会社が終わるとジムにも行かずに自宅に直行。サイトいじりもヲタ執筆もメールの返信もできないまま、ぼんやりニュースなぞ眺めながら無茶苦茶なメニュー構成のご飯を食べて、10時頃には寝てしまうという無気力きわまりない毎日。世の中にはあるんだろうか、介護燃え尽きシンドロームってやつが。

そんな感じなのでここも更新が途絶えがちだが、あまり長い間放置プレイすると心配してくださる方もいらっしゃるので、取りあえず無事ですよとだけ報告しておく。
でもって、こんな無気力な生活を続けるのもよくないと思うので、テンションを上げるためにこの三連休はフラッとどこか遠くに行こうかと思ってる。沖縄か東京かそれとも東北か......行き先は心のおもむくまま風に吹かれるままに決めるつもりだが、風がピューピュー吹きつける先にはきっとウォートランの設置店があるような、そんな気がする(笑)

いろんな意味で自分、イタすぎ。こんなものをお見せするのは羞恥プレイとしか言いようがないが、上の文章が短文で寂しいので写真でも......某店での女性限定ハロウィンパーティーにて。

これでは360度どこから見ても本籍地はビアンワールド。ちがうんです!私はムキムキな殿方が好きなんです!と言ってもガキにすら信じてもらえそうにねえ。

2008年10月28日(火)

なにかいいものくれないかなあ。犬なのに猫背。

お友達が教えてくれたエジプトゲーム。tp://www.4gamer.net//patch/demo/cotn/cotn.html 動作環境がマイパソには対応してないので未プレイですが、面白そうなのでエジプト系の方は是非!嵐子さん情報どうもありがとー!

さっきこのサイトのトップに行ってみたらカウンタがいくつか回っていた・・・・・・朝っぱら5時からアクセスしてくださる貴方、アーリーライザーですね!私はぼちぼち眠くなってきました。

さて、先週土曜日は行きつけのビアンバーのハロウィンパーティー。けど、結果から言うとちょっと期待はずれだったよーというのは、見るだけでもオッケーだったせいか、仮装した人よりしてない人の方がはるかに多かったから。

私はといえばこの日のためにと、海外フェチショップからPVC製ナチ親衛隊風味ウェア一式の見積もりを取るほど気合いが入っていたのだが、こたびの舞台はレベルが痛いほど分かっているコミケとは違ってバーのパーティー。一人だけ気合いが空回りしても恥ずかしいので、取りあえず初回ということで本気のコスは見送り。

でもそれでよかったよ・・・・・・普通のキャバドレス程度に抑えといて。
オタク世界では普通の行為だと思ってたんだが、ヲタじゃないヒトはあんまりやらないものなんかなー、コスプレって・・・・・・なーんてガッカリした風を装いながら、膝にメイドコスのギャル(死語)を乗せてオヤジみたいにウホウホ喜んだりと、結構楽しんでたのは他ならぬ自分なんだけどさ。

それにつけても思わず惚れ直してしまうのはオタクの根性。何ヶ月もかけて制作するコスチューム、グッズコレクションや同人誌制作にせよ、今注目の痛車・痛単車にせよ、オタクがやらかしてくれるレベルはそうじゃない人々とはひとケタ違う。

パンピーから見れば気持ち悪いとかいい年こいて何やってんだとか言われがちだが、私はそういうアホ満開な皆さんが大好きだ。そしてオタクのはしくれである自分も、目先の株安とか老後とか恋愛とかいう生臭いことに囚われるあまり、マニアなハートを失わないように心がけたい。

それでは時計の針が6時を指したのを見るや否や、予想通りの急激な睡魔に襲われてますのでこれからベッドにGOします。

2008年10月28日(火)

ふすまを開けてもらえないので寝てしまった。荒ゴミの日に捨てられたぬいぐるみのよう。(頭は左側です)

人間って一つ心配事が片づくと、すぐまた新しい不安の種を見つけだす贅沢な生き物だとつくづく思う。

ホームの母のこと、会社の先行きへの不安、株式&為替市場への不信感、一年先の不動産市況(家売らなきゃなんないからさ)、いまいちシャキッとしてくれない体調、絶賛放置プレイ中のエジプト原稿、年々衰えるお肌の張り、増える白髪・・・・・・

そういう心配事をお布団の中でネチネチこねくり回しているとどうにもこうにも眠れなくなったから、いっそ起きとけ!と夜中の三時にダージリンティーを飲んでいる。でもこれってぜったい出社直前になって眠くなるんだよなぁ。

こんな風に数え上げるとキリがない心配事だが、中でも私の心を暴風域に追いやっているのは他ならぬアレーウォートランの撤去状況。

我が県下には設置店4件と他県に比べて恵まれた環境だったというのに、先日一気に三台が撤去されて残すはマイホームゲーセンにある一台のみとなってしまったのだ。うぉぉお!心はハリケーン・カトリーナ来襲!アーケードゲーム界では5年前の機種なんかとっくに退役すべき老兵なのは分かるけどさ、続々と撤去されるのを目の当たりにすると、失恋した時の3・5倍ほど胸が痛む。

宵越しのゼニは持たない主義だった私も不況の空気に流されて、美容院もエステも外食も買い物もやめて節約モードに突入しているのだが、心の糧であるウォートランだけは話が別。来たるべき撤去Xデーまで悔いがないように貢ぎまくろうと固く決意して、休日には一日中ゲーセンに詰めるという、中高校生の子供が二人ほどいそうな大人な女性にあるまじき今日このごろである。

さすがに平日は時間と体力がなくて、会社帰りにフルステージ一回くらいしかしないのだが、休日なんぞ朝起きて顔洗うなりとっととゲーセンに出勤。
まずは1,2回軽く流してから公園のベンチでお昼食べて(ここら辺しっかりケチ)店に戻り、凝った体をほぐすべくジムでひと汗かいて、それからまた店に戻って・・・・・・と行動パターンはまるきりゲーマーのアンちゃん。たまにはデートとかしろよ・・・・・・と自分に突っ込むこともなきにしもあらずだが、ま、教官とウキウキ脳内デートしてるってことでよしとしておく(痛)

最近ではお店の人が見あたらない時なんか、海外からの観光客の接客までやったりと、なりふり構わぬ尽くしっぷり。
さすがにK師匠のように自分で照準直しちゃう域には達せてはいないが、筐体の寿命を一日でも長らえさせるために、出来ることはすべてやる!という涙ぐましい女心。そんな私の今、一番の悩みは、銃の構えすぎによる肩こり&ドライアイです。

2008年10月23日(木)

ふすまを開けてくれと背中で語っている。それにしても丸い。

近頃夜の11時を過ぎると眠くて起きてられないようになった分、以前より一時間ほど早く目が覚めるようになった、とはいえ7時半起床って時間は、世間的にはちっともアーリーライザーじゃないんだけどさ。

昨日の話の続きになるが、どうして急にクリス・エヴァンスの夢を見たかといえば、追い込まれた私に癒しを与えようと神さまが見せてくれた幻ーじゃなくて、単に昨日クリス出演の映画を見に行ってたから。

その映画の題名は「私がクマにキレたわけ」、原題は"THE NANNY DIARY"(乳母日記)・・・・・・うーむ、なんとも微妙な邦題だなぁ!

内容はといえば、大学で人類学を専攻した21才の娘さんが、天下のモルガンスタンレーの面接中、突然「本当の自分探し」に目覚めて席を蹴り、そのまま金持ちの家でワガママ坊やの乳母として働きはじめる・・・・・・というお話。

そんなベタな作品におけるクリスたんの役柄はといえば、主人公のボーイフレンド。三次元の浮気はあんまし意に介さないが、二次元には激しい嫉妬を感じる私としては、あまり嬉しくない設定である。
だが、ファンタスティック・フォー・銀河の危機(何度聞いてもスゲェ題名!)以来、国内では公開作がなかったもんで、クリス餓えしていた私は、網膜に画像をゆがめるフィルターをかける覚悟で映画館に赴いた。

でもって感想はといえば、言っちゃ悪いが「なんちゅーつまんねー映画!」どうやら私は硝煙の香り漂う作品以外は受け付けない体になってしまったらしい・・・・・・

「私がクマにキレたわけ」は2007年公開のいわば昔の作品なんだが、それが今頃公開されたのはきっと昨今、富裕層そのものまたは富裕層に悩まされる、とにかく大都会で人生を謳歌している女性の映画ー私は見たことないのだが、プラダを着た悪魔とかセックスアンドザシティーとかそういうやつか?ーの人気に乗じて、「じゃ、これも配給してみねぇ?」ってことになったのでは。

せめてクリスがよければすべてよしだったのだが、これがまたさして特徴のない役柄でさぁ・・・・・・9人の乳母に育てられて全寮制の学校で学んだという、ええとこのボンボンって設定だからしよーがないとはいえ、イモっぽさが最大の魅力であるクリスたんにはイマイチ似合ってなくてガッカリ。

とは言いつつも、主人公に一目惚れして「君が出てきてくれるまでドアの前で待っとく」という、一歩間違えれば単なるストーカー発言も、子犬のように愛らしいクリスの唇に乗せられると「いいなぁ〜!vv」と思いっきりほわわわぁーん。しばし浮き世の憂さを忘れられた。

おっと、またしても出勤時刻。このパターンは止めにしないとと思いつつも、続きは帰ってから書く。
あと30分で仕事開始だが、それより証券市場の寄りつきを想像すると憂鬱だ。「思いっくそ下げたら買い」というスタンスゆえ、思いっくそ下げたと思ったところでちょこちょこ買ってはいるものの、次の日にはさらに思いっくそ下げたりと底が見えない今の相場には、鉄火場の匂いが漂っている。

2008年10月22日(水)

きゅぅうぅ〜ぅんv可愛こぶってますが気合いと攻撃性は軍用犬並み。腕はヘボピーのもの。うほっ!マッスルマッスル!

一時はイアン・マキューアンの小説にサルベージされたかのように見えた私の心は、またしても鬱の淵に沈みかけ。マキューアン風に言えば「死者の列に母を加えてしまった」みたいに思えてキツい。

たった4ヶ月待っただけで、それも「もう自宅介護無理!ぜったい無理っ!」と家族一同が叫んでから間がないタイミングで特養に入れたのは、考えようによっては超ラッキーだというのに、ポジティブシンキングの自分らしくなく、心は一向に晴れる気配がない。

そもそも氏の作品には認知症患者が登場することが結構多いので、ガラスのようにもろい心の(言いすぎ)今の自分は、ひょっとすると避けた方がいいのかもと思わないでもない。さして気にしていなかった認知症の一側面でも、マキューアン節で表現されるとますますうじうじとこねくり回しちゃうんだよね・・・・・・

例えば「土曜日」で認知症の母親をホームに入れた後、家族がその持ち物を処分するシーンなんか、ああ、うちも近い内に母がやりかけの刺繍作品とか洋服とかを処分しなくちゃならないんだな、と想像すると辛くなる。
ただ、マキューアンの小説は、上手くは表現できないのだが、苦しみを乗り越えさせてくれそうな何かを与えてくれるから、まずは翻訳版から次々に読んでる最中。

とにかくしばらくは情緒不安定なのは仕方がないと自分に言い聞かせている。ただ、母がかかっていた神経内科には手みやげを持って丁寧な挨拶に行った。というのは、母の通院はこれでおしまいだけど、ひょっとすると近い内に自分がうつか何かで世話になるかもしれないかと思ったからだ。

こういうのって自分をがんじがらめにしているみたいだが、なんにつけてもひとまず準備を整えておかないと落ち着かない性格だから仕方がない。精神科医にも言われたよ、「ミキさんは真面目ですからね」って。でもってこういうタイプが一番アルツハイマーになりやすいんだよなぁ・・・・・・(笑)

そんな感じで鬱々としながら、昨夜友人に「一年ぶりの鬱ウエーブが来てる」なんてはた迷惑なメールして心配させた矢先、マイアイドルにしてゲイアイドルでもあるクリス・エヴァンスが登場する夢を見た。それも私の恋人役で。よって心は急浮上!

夢の中でクリスと私にはそれぞれ別の恋人がいたのだが、その二人が出会った瞬間に一目惚れしてしまい、あろうことか私たちを放ったまま手を取り合って消えてしまうのだ。

だから「しゃーないなぁ、じゃあこっちも付き合う?」って感じで自分とクリスが付き合うようになったという展開には、女心としてはやや不満がないでもないが、既成事実が出来ればよしとしよう。
会社そばのすすけたゴムパッキン工場の前で待ってると、クリスたんがギュギュギュ〜〜ん!と派手なブレーキ音を響かせて、赤い
フェラーリでお出迎えというベタすぎる展開も、胸躍りすぎて自分にツッコむことすら忘れ去ってたわよ・・・・・・

あらま、そうこうするうちにもう出社時間。続きは帰宅してから書くことにしよう。それにしてもあのゴムパッキン工場の前の道、赤いフェラーリに乗ったイケメンを思い出して、これからは平常心では通れないかも。

2008年10月18日(土)

会社の昼休みに15分間の睡眠を取るのはドイツ人のように几帳面な私の日課だが、そんな短い眠りでも必ず夢を見る。それも長い間売れなかったお笑い芸人が突然ブレイクしてから、ゼニカネ問題でもめてコンビ解消するまでの物語とか、たった15分間だというのにストーリーは長大。

で、昨日見た夢にはメンドリが登場。それも人間の背丈よりも大きくて、ポケットのついたフリフリのエプロンをつけたメンドリ。そんな彼女と私は自然なかんじで会話している。「ポケットの中のタマゴちょうだい」「イヤ。」
人間の脳って不思議なもの、どうして唐突に夢にメンドリが出てきたんだろう。けど少なくもアラウンド40才の女が見る夢でないことだけは確かだな。

↓1171円高にホッと胸をなでおろしたのも束の間、間にただ一日の安息日を挟んだだけで、今度は千円超えのフリーフォールってなんだよそりゃ。爆破してやる!東証アローズ!・・・・・・といきり立っても無駄というもの。

それにしてもここまで異常な相場が続くと人間、だんだん慣れてくるもので、もう五体投地でどうにでもしてという、すでに諦めの境地よ。
自宅にいながらにしてフリーフォールに幽霊屋敷、ジェットコースターや急流すべりと遊園地気分を味わえる投資って、考えようによってはお得な趣味ね。いや、すでに東京ディズニーランドに何百回か行けるほど損してるけどさぁ・・・・・・(アンニュイ)とにかくこれからは、日経平均が多少上げても下の日記みたいにはしゃがないでおこう、恥ずかしいから。

それにしてもびっくりするのは、証券会社のオペレーターが顧客からのパニック電話に答えているニュースのワンシーン。「これからどうすればいいのか」「どうすれば損を取り戻せるのか」だなんてアホな質問がほとんどだそうだが、んなもんオペレーターのおネエちゃんを困らせずに自分で考えろと言いたい。リターンを取りたいくせしてリスクを受け入れられない人間は好きじゃないな。
私が株に限らず、あらゆる決定をする際に肝に銘じている言葉、それは良くも悪くも「自己責任」。株式市場は戦場と覚悟すべしーっ!(笑)ま、私の場合は常に覚悟がすぎて空回り気味なのは痛いとこだけどさ。


今日はこれから久々にハーネマン様に会ってから、母が無事特別養護老人ホームに入れたことを感謝するべくお寺で先祖供養をして、母の頭が今ほどにはボケきってなかった頃に欲しがっていたぬいぐるみがまだあるかどうか、隣の市の雑貨屋を見に行ってくる。

それは今ではマヤのおもちゃになっているダルメシアンのぬいぐるみなんだけど、奇行を重ねる人の付き添いに疲れが出てイラっときていた私は、母が欲しそうにしているのに「そんなの家にあるでしょ!」と叱りつけてしまって・・・・・・「そうやなぁ」と素直にぬいぐるみを手放した時の母の顔は、思い出すだけで辛くなる。

母の介護をした数年間に積み上げられたこういう小さな後悔は山ほどあって、それをいちいち反復するのは精神的自殺行為とは分かっているが、もしまだあのぬいぐるみが手に入るようなら、贖罪と言うのは大げさだがどうにか見つけてやりたいのだ。

母がいなくなってまだ3日。
元気な頃には毎週末実家に帰る度に、朝起きた時から布団に入るまで修学旅行の女子高生みたいにはなしっぱなしだった仲のよかった母の最期を、遠く離れたホームで迎えさせざるを得ないことは、後悔や自己嫌悪やいろんな想いが千々に乱れてまだ受け入れ切れていない。頭の中はごちゃごちゃで、自分が何をやればいいのか、何を考えればいいのかすら見失いがちな毎日である。

そんな中、私のよどんだ心に光明を与えてくれたのはイアン・マキューアンの「土曜日」。私と同年輩の脳外科医が迎えた異常な一日を描く物語だが、この作品によって、あっという間に生まれて死んでいくか弱い小さなほ乳類ではあるけれど、とても不思議な動きを見せる人間の心について深く思い至り、ヒトという存在に愛情を覚えると同時に、なにか赦しを与えられたような安らかな気持ちになった。

こんな風に小説に救われるのはこれで二度目。最初は20代前半の頃、前のダンナと別れた時に余りにもの辛さに高速道路の橋の上から飛び降りようかと思いながら、毎日下を見下ろしていた頃に読んだ、澁澤龍彦の「高岡親王航海記」。

これは親王が不思議な従者たちをしたがえてオデュッセウスのように航海を続ける話で、「享年六十七。ずいぶん多くの国多くの海をへめぐったような気がするが、広州を出発してから一年にも満たない旅だった」でしめくくられる最後の一行に、人生とはあっという間に過ぎ去る夢のようなものなんだから、どうせなら最後まで精一杯生きようと思い直したのを覚えている。

・・・・・・と、母の件に触れると急に話が湿っぽくなってしまって申し訳ない限りですが、当面はいつも以上にウエット&メッシーな乱れた文章でも、まぁ状況が状況だから仕方ないさね、という目で見ていただけると嬉しいです。
それじゃぼちぼちぬいぐるみ探しに旅立ちます。でもって帰ってきたら急ピッチでヲタ活動再開だ!よもやマキューアンでクルとは思わなかったぜ、第12次クパハネ萌えが(笑)。

2008年10月15日(水)

ありがとう!ありがとう1171円高の日経平均!紫色になっていた私の顔もようやく青に戻りました。兜町でテレビ局にインタビューされて「下げすぎて失神しそうです・・・・・・」と力なく答えていたおじさん、貴方も正気を取り戻せたでしょうか。

三連休はずーっと実家に滞在。徘徊する母から逃れるため、夜はテーブルの上で寝たり親戚が来たり、イアン・マキューアンの小説を読んで認知症の母を抱える主人公に共感したり、姉妹三人揃って母を外に連れ出してどえらい目にあったり、ヘボピー所蔵のDVDを見たりと盛りだくさん。

ヘボのDVDとは言っても映画ではなくミリタリーDVD。ただ、ヘボピーも私もミリタリ族ではあるものの、私のメインは海外系、ヘボは国内系と興味の対象が微妙に異なる。手帳に「飲みに行くのは一週間に一度だけ!」(無駄。←ミキ心の声)とでっかく書いて、自衛隊駐屯地祭に行くためにコツコツ貯金しているヘボが見るのは、もちろん自衛隊モノなのだ。

「姉もミリタリー好きでよかったわぁ!」「ハハハハ!ホンマや」「普通やったらこんなんかけたら『私はドラマが見たいのに!』って喧嘩になるとこや」などとほがらかに笑い合いながら、富士総合火力演習やら千歳の駐屯地祭の記録やらを鑑賞していたものの、エンドレスで流れる特殊車輌の行進と顔立ち地味な男どもの映像に、徐々に洋モノ派の姉が飽きてきたことに気付いたのだろう。気を利かせたヘボピーが「海外特殊部隊もあるで」と取り出したのはヒストリーチャンネルのDVD。

だが、特殊は特殊でもこのDVD、どうやら軍ではなく警察系メインのDVDだったようで・・・・・・アーミー映像もあるにはあったが、各編ほんの2,3分でガックリ。
再生開始直後には♪ズビズビズバ〜♪って感じのサウンドに乗って流れるフル装備マッチョ映像に、「ウホーッ!これこれーっ!」とはしゃいでいた姉妹からは、その15分後には「SWATはもうええねん!シールズを出せーっ!」「警察は引っ込めーっ!デルタを出せーっ!」と口汚い罵声が浴びせられるのだった。

さて、ここまで書いて出発時間が近づいてきた。もうすぐお迎えの車が来るから顔を洗って準備しなくては。今日は母が老人ホームに入居する日。ヘボピーと二人付き添って行くのだが、かなり遠方のホームゆえ手配が色々とややこしいのだ。

これから一旦実家に帰って保険証他を取りそろえて、それから地元の役所の福祉課に行って転出手続きを済ませてから、ドライブがてら母を動物たちとふれあえる施設に連れて行って、そいでもってホームのある市の役所に行って・・・・・・とスケジュールみっちりでてんてこ舞い。詳細は後ほど書くが、ひとまずはこれが最後のお勤めと信じて頑張ってくる。

マヤっこのおちり。一心不乱にエサ喰うとる。

2008年10月10日(金)

新しいクレートの中から、ものすごくうたぐり深い目でこっちを見るマヤ。

クレートとは車や電車に犬を乗せる時に使うワンワングッズ。前のやつは太った犬の重さで取っ手が取れたので、あわてて新しいやつを注文した。このようにハウスとして使うにはこのサイズでは小さすぎるのだが、下手に注意すると逆ギレされるので、狭くていいんなら好きにすればぁ?と放置している。

このクレート、一番人気の色は白だそうで、私も白が可愛いかなーと思ったものの、オーダーする段になって指はなぜかOD色をクリックしていた。

普通犬グッズとは愛らしいデザインが多いが、これが届いた時にはヘボピーも私も思わず「ぜんぜん可愛くねぇ〜〜っ!」と叫んでいた。

とはいえ、中に入るのはマッドドッグだから、このカラーはある意味似合っている。どうせならこれにミリタリ系ステッカーをベタベタ貼った上で、マヤには迷彩の首輪をつけて、電車に乗り合わせた人々をドン引きさせたい。


いや〜、今日の日経平均も千円弱安とボロボロですなぁ!こんなことは前代未聞、下げが急激すぎて、チャートを見た時には、これぞ正に「つるべ落とし」というやつだな、と実感したぜ。

ここまで無茶苦茶だと爽快さすら感じる一方、いよいよ世界恐慌が冗談じゃなくなってきたかも、これは人生計画を練り直さなきゃな......と、やや気が早いかもしれないが、すでに「漠然とした不安」を通り越して、ある意味腹くくれた感じよ。

すでに手付けを打ってる来年竣工のマンションをどうするか。今住んでる家はどうするか(ペット不可だから住み続ける気はないのだ)、現金は相場を見ながら金の現物に変えていくべきかetc......自分が勤めている会社の倒産という可能性も含めて、今まで考えてもみなかったパターンを考慮に入れるべきだなぁと思ってる。

でもって金融界では大嵐が吹き荒れている一方、ミキ家も大きなヤマを迎えている。というのは、昨日、前から申し込んでいた特別養護老人ホームから急に連絡があり、やっと空きが出たから、もし入居したいのなら一週間先までに母を連れてきて欲しいと言うのだ。そ、そんな急な話!殺生な!(涙)

こんな状況ゆえ、これから一週間ほどここの更新も途絶えます。しばらく更新がなくても、単に母の件で忙しいのだと思って下さい。たとえ日経平均が6千円、円が80円になろうとも、株の先物もFXもやらない現物主義(これはこれで痛手を受けてはいるが......)なので、一気に破産→首つりって事態には陥ってないので、その点ご安心を(笑)。

それじゃ手が空き次第また戻ってきます。

2008年10月6日(月)

米金融安定化法案の修正案が3日にめでたく下院を通過したからには、NY市場の株価は大幅な上昇は望めないにせよ、まさか216ドルも下げてくれるたぁ思わなかった。

これはホントにソロスタンが警告している通りの世界恐慌への序章なのだろうか?
それがまたタイミングの悪いことに、ゼニを静かに寝かしておけないギャンブラー気質の私は、ヤバいなぁとは思いつつも、この銘柄についてはひとまず底打ちなのか?とイチかバチかで某社の株に買いを入れたばかりなもんで、なんだか母の問題に加えて余計な心配をしょいこんでしまったみたいよ。

どうかなぁ、ここは心の平安のためにひとまず株は損切りして、永遠の現物資産、純金にでも買い換えるべきなのだろうか?
ただ、金価格はここしばらくの金融不安に伴って花火のようにブチ上がり、現在グラム三千円のあたりをウロウロしているせいで、500グラムバーでも一本150万OVER出さないと売ってもらえないのが問題である。
グラム千円割れの頃、オトコにその筋のヒト風味・悪趣味極まりない18金喜平ブレスレットを贈った女としては、たとえ24金であったとしても、一キロのご立派な棒ではなく粗末な棒が一つ150万だなんて、なんだかすっごい損した気分になるんだよね......

......とまぁ、母のことで鬱ウェーブに襲撃されつつも、ゼニ勘定ができるということは元気な証拠。戸川純ちゃんが「赤い花の満開の下」で歌っていた♪わたし 結構長生きしそう♪というフレーズが思い起こされる。

ところで昨夜、みうらセンセイにはすこぶるつきの失礼な夢を見たせいで、昔ご縁があった某漫画家さんのことを急に思い出し、今なにやってんのかなー、郷里で居酒屋のマスターでもやってんだろうか?とネットで検索してみた。

ところがナニがナニが......居酒屋マスターどころか某誌で連載再開しているのみならず、2ちゃんのスレもいくつか立っており、それなりに注目作になってるみたいじゃないの。

彼がどうしようもなくドツボな時代に新宿で飲んだのを最後に、ここ数年は連絡を取っていなかったのだが、プロとして再起できたようでこれほど嬉しいことはない。
漫画雑誌はもう長いこと読んでなかったせいで、読み切りで発表された作品が連載化したことには気付かなかったんだけど、明日にでも該当誌を買いに走らねば。絵柄、多少は変わってんのかなー......ここだけの話、実は昔結構惚れてた人が元気にやってると知って、今の気分は柄にもなくユーミン風味にセンチメンタル。

↑これを書いた後、こんな古いアドレスはとっくに死んでるだろうなーと思いつつメールしたら、あっさり連絡取れてずっこけた(笑)。何年も同じメアドを使い続けるおおざっぱさがS氏らしくて苦笑い......ってことで今度一緒に飲みに行ってくるさー。

2008年10月5日(日)

愛やら恋やらお色気系の夢はまず見ない私だけど、母の件と世界恐慌への不安感で心が千々に乱れているせいだろうか、漫画家のJ・M氏と浮気して、報われぬ恋愛に煩悶する夢なんか見ちゃったぜ......(恥)

M氏のエッセイはけっこう好きでちょくちょく読んではいるものの、人となりはおろか動いている姿を目にしたことすらない相手が、まるで長年付き合ったカレシみたいに登場しちゃうのが夢の不思議なところ。

困ったことに夢の中のM氏はハイパー女好き。いい女と見るやところ構わず声をかけまくり、第一夫人ならぬ第一彼女としての私の立つ瀬がない。ああ、今もちょっと目を離したスキに、ホットパンツから半ケツがのぞく金髪のアゲ嬢と固く抱き合って、ビルの陰で熱いチューを交わしているじゃないのさ!

そんな目に遭っても、哀しいことに私の方がより惚れている手前、どんなに浮気されようとも気付かないフリしてたというのに......趣味の相違だけはどうしても受け入れられず、ついに別れ話を切りだした。

「ごめんなさい。今まで見ないフリしてたんだけど、私、貴方の趣味にだけはどうしてもついて行けないの......私はレザー&ブーツフェチだけど貴方はスカトロ。スカトロだけはダメだから別れましょう」......って、どっちもどっち。

勝手に夢に登場させた上に嗜好まで決めつけて、みうらじゅんさんご免なさい(*_ _) それにしても恋愛のネガティブエナジーは凄いものだ。嫉妬の念に翻弄されるあまり、夢だというのに目覚めた時には疲れ果てていた。やっぱアレだな、私にとっての恋愛相手は二次元男が一番ハッピー。

話はどシリアスに変わるが母。
先週、3日間ほどショートステイの施設から母が帰ってきていて、短期間だからできるだけの介護をしようと、ヘボピーも私も酒を断って実家に帰っていたのだが、なんつーかもう......何度も書くがアルツハイマーとはまったく悲惨な病気。

10日ほど前、施設に行く前の母は「美味しいね」とか「嬉しいわ」くらいの気持ちは口で表現したし、階段の上り下りも手すりにつかまりながらなんとか出来たのに、今じゃ呼びかけにも虚ろな目のまま反応しないどころか、食事の咀嚼もできなくなって、スプーンで口までご飯を運んでも、口に含んだまま噛もうとしない。そして布団に移動させるのも、兵士が死体袋を運ぶみたいにヘボピーと私の二人で手足を持ってかつがないと、すでに無理になっていた。

ここまで来てしまうと寝たきりになるのは早いというが、アルツハイマーが進行した人間がこういう風になってしまうだなんて、具体的なイメージは湧いていなかった。
こんなにむごいものなんだと分かってたなら、一年前、いや、たった一ヶ月前でも今の状態よりはマシだったんだから、母が喜怒哀楽を表現できているうちになんでも望みを聞いてもっと優しくしてやったのに、私はイライラして怒ってばかりで......と、後悔のあまり死にたい気分になる。

こんな気持ちのせいで、ここしばらく戦争映画ばかり見ている。
ひどく落ち込んだ時に悲惨な映画を見る感性が分からないと言われそうだが、戦争がテーマの作品は、たとえ表面上はどんなに明るくユーモアたっぷりの作品であっても、底には「戦場に行ってる間に間男に女を寝取られた」レベルのごく個人的なものからジェノサイドまで、人々が直面してきたあらゆる苦しみや哀しみが詰まっている。

私が今抱えているのは、誰よりも愛していた母がだんだん壊れていく有様を見なくてはならない苦しみだが、そういう個人的な辛さは戦争映画を見ているうちに、そこに現れている人々の苦しみと一緒に攪拌・希釈されて、自分を客観視するだけの平静さを取り戻させてくれるのだ。
......ってことで、これから行きつけのレズバーのオーナーお勧めの戦争映画「ノーマンズ・ランド」を見ます。