2008年9月28日(日)

マヤぶー爆睡中。暑い日にはこうやって玄関で腹を冷やすのだ。

昨日はジムだとかバーだとか、気持ちだけはリニアモーターカー並に先走っていたものの、つまるところ家から一歩も出ずじまい。

というのは子宮にあいた小さな穴(というと大げさ?単なる筋腫だ)が広がったせいだろうか、またしても突然大出血しちゃってよぉ・・・・・・さすがに我ながらブラッディーレッドの色彩に気持ち悪くなってきたもんだから、もっと気持ち悪くなるかもしれないけど、「スターシップ・トゥルーパーズクロニクルズ・テスカ作戦」を見ながら自宅でダラダラ静養してたのよ。

幸いなことにこのスターシップ・トゥルーパーズのアニメ版、人体乱切りクッキングな映画版と比べるとスプラッタ性は限りなく低く、お子さまでもギリで大丈夫なレベルでよかったような物足りないような。どうやら私は「キモッ!」とか「ありえねえよこのB級!」と叫びつつも、気づかぬうちに映画版に魅了されてしまったらしい。恐るべしポール・バーホーベン!恐るべしスターシップ・トゥルーパーズ!!(ただし1)

アニメ版、こっちはこっちで別物だと考えればけして悪くはないんだけどさ、惜しむらくは絵柄が妙にリアルなCGなせいで、萌えという次元からは離れていること。
実のところ、私は国産アニメより海外アニメに萌えるタイプなのだが、グッとくるのはパワーパフガールズとかデクスターズ・ラボ(三等身の天才化学少年が主人公。サイトまでやろうかと思ったもののあまりにマイナーで断念)とか、パフィー・ユミアミとか・・・・・・描線がぶっとくてキャラが思いっくそカリカチュアイズされたカートゥーンなのだ。

とは言えスターシップ・トゥルーパーズもせっかく見るからには・・・・・・と必死で萌えキャラを見つけようと孤軍奮闘するのはオタクのSAGA。結果的には誰にもイマイチ萌えきれず見事玉砕。けど、瀕死の重傷を負った主人公のリコ一等兵(ハンサム)が、なにやら生化学的溶液を満たしたガラスチューブの中で蘇生を待つシーンの、水中での髪の毛1/f ゆらぎには、ウエット&メッシーとしてものごっつい癒されたけどな(笑)

加えて、バーサス凶悪宇宙昆虫軍団というSF設定ではあるものの、基本的は軍隊モノゆえ、Sir,Yes,Sir!って野太い叫びをうっとうしいほど聞けただけでもよしとする。あ、そういや鬼教官・ズィアには花マル付けとこう。目の辺りがイジワルそうで、階級が軍曹ってだけでなんかイイv

おおお、こう書いてるうちに、急にアニメ版も素晴らしい作品みたいに勘違いしてしまいそうだ!私はその場でクソミソにけなしていた作品でも、あとからじわじわ良く思えてくる深情けな女、特技は愛少女ポリアンナのよかったさがし。

今、私の手元にはネットレンタルで借りたDVDがもう一枚、これまた軍隊モノの「マッシュ」があるが、アニメ版スターシップ・トゥルーパーズはあと3,4作出てたよなあ。どうしても見たくなってきたから、これからチャリ飛ばしてTSUTAYAに行ってくるっス!

2008年9月27日(土)

一ヶ月ぶりに自宅で家事をしている。
洗濯機を回す一方でお高い衣料は手洗いして、それから三ヶ月間の放置プレイでパンパンになった掃除機の紙パック(不潔ね!)を新しいやつに交換。全室に掃除機をかけてつや出しマイペットでフローリングをふきふき。
けど、だんだんひどくなって来た腹の痛みが、耐え難いほどの大波となって押し寄せてきたものだから、パソコン前に一時待避中。やっぱ慣れないことはやるもんじゃねーな。

でも、掃除が終わったらとっととジムに行かなきゃなんないのだ。いや、腹痛いんだったら行かなきゃ「ならない」ってことはないんじゃね?と思われるかもしれないが、今週は忙しくてまだ一回も行ってないから、マッスル教の信者にとってシュッドではなくマストなのである。

あ〜、それにしてもわき腹が痛い。走った後みたいにしくしくする。
ふき掃除をしたり食事をしたりで、血液が他の器官に集中するととたんにわき腹が痛くなるというのは、これは多分貧血のせいなんだろう。ホラーな赤い錠剤・マスチゲンは欠かさず飲んでるけど、生理不順で血液の欠乏がありえないほど激しいもので、化学の鉄剤の力を借りても血液製造がおっつかないらしい。

ほいじゃこれから掃除を終えて、ジムとウォートランとバーに行って来ます。(言ってることとやってることが違いすぎです)
今日行く予定のバーでは、客のイメージに合わせたカクテルを作ってくれるそうなので、オリジナルカクテルforミキがどれほど舌を刺すドス黒い一品になるのか楽しみだ。


酒の話が出たところで、奈美さんから頂いた「酔っぱらいバトン」に答えてみる。奈美さん、二日酔いしないのをいいことにあんまり焼酎飲み過ぎないようにねっ!(笑)

1.酔うと基本的にどうなりますか?

普通程度の酔い方だと、やおら投資&経済の話をはじめたがるイヤな傾向はあるものの、基本的には変わらない。若干真面目さUPでウザかもしれないが、ヒトに迷惑をかけない大人しい酒・・・・・・だと自分では思ってる。
けど、適量を超えるとやおら説教を始める、うんちくを垂れる、そして人類というものがみんな嫌いになる・・・・・・と我ながらタチのよろしくない酒なので、最近は謹んでます、過度の飲酒。

2.酔っぱらったときの最悪の失敗談はなんですか? 

おねしょ、それも布団上ではなく玄関先で。目覚めてジーパンがぐっしょり冷たくなっていた時には、もう人間終わりだ・・・・・・と思った。

その他、鍵をなくした自転車をかついで歩いて途中で転び、コンクリートにキスしたせいで前歯が欠けて、でもそのままほふく前進で帰ろうとしたとか、路上でカレと口論になった際、キーッときて手に持っていたビンをコンクリート壁に叩きつけ、高価なサプリメント1000粒を道路一面にぶちまけたとか・・・・・・酒での失敗は数知れず。
最近ではさすがに落ち着いてきたものの、会社ではいまだに飲み会になると、私を無事家まで送り届けるための人員が2,3名準備されるのが恒例という、人のありようとしてサイテーっぷり。

3.そのときはどれくらい飲みましたか? 

ワインフルボトル2本とカクテルとビールと焼酎を飲んだ仕上げに、火がつくアルコール度数のウオッカ、スピリタスを一気飲み。きっとチャンポンしたのが悪かったんだろうな。そしてスピリタス、ありゃ人間の飲むもんじゃありません。酒というより石鹸水。

4.最悪の二日酔いはどんな感じでしたか?

ビール大ビン一ダースを飲んだ時には、次の日足腰が立たなかった。けど、仕事には行かざるを得ず、伝い歩きで出社、休憩時間に病院へ駆け込んで点滴してもらった。当時23,4才だったから立ち直れたものの、今の年なら多分死んでいる。

6.現在、冷蔵庫に入っているお酒の量は?

ワイン2本、ビール3本、チューハイ2本とアマレット(やたら甘いリキュール)1本。家ではそれほど飲まないので、冷蔵庫の消費電力を押さえるため、中に入れる物はミニマムに抑えているのだ。

7.好きな銘柄は?

ワインだとシャブリとボジョレ・ヌーヴォー。フルボディの赤よりもがぶ飲みできる軽いワインが好き。甘くさえなければ数百円の安ワインでも無問題ーというか、高価なワインよりもむしろ気を遣わない安ワインの方がいいな。
あとシェリーのアモンティリヤッド。ビールならギネス・ドラフト。

8.最後に飲んだお店は? 

昨日、家から徒歩3分の鉄板焼き屋にて、ボトルキープしてある二階堂(焼酎)を。ミキさんのボトルには、ホワイトペンで亡き愛犬イリちゃんのイラストが描いてあるのですぐ分かります。

9.よく飲む、思い入れのあるお酒は? 

最近よく飲むのはシェリーの一種、アモンティリヤッド。
エドガー・アラン・ポーに「アモンティリヤッドの樽」という、この酒が好きでもうしよーがない男が主人公の作品があって、10代の頃、これほどまでに人を魅了するなんて一体どんなんだろう?とずっと気になってた酒。ワインよりも濃厚だけどリキュールほどしつこくなくていくらでも飲める。

思い入れのある酒は、バブル末期によくオーダーしていたクリュグ(シャンパン)と、シャブリのグラン・クリュ・レ・クロ。
浮ついた中身のない時代だったと言うけれど、じゃあ今はどうなの?と振り返ると、リッチマンもそこまでリッチでない人も、それなりに羽振りが良くて楽しそうだったバブリージャパンのことがシンプルに懐かしい気持ちになる。

10.まわす人

大酒飲みといえば妹ヘボピー。お前にバトンタッチする。

2008年9月27日(土)

もう流行は去り気味なのかもしれないが、先日非ヲタの友人から唐突に「ミキさん、アフガンストール似合いそうですね!」というメールがあって、ミリタリー系でもない人がどうしてシュマグのことを知ってるんだろう?とちょっとびっくり。

だが疑問はすぐに氷解した。ギャル向けショップの店頭に掲げられた、ラメ入りハートでデコデコに盛られたポップに「アフガンストール入荷!」と書かれていたから。

アフガンストール(シュマグ)といえば通常、白かベージュ地に黒、又は白に赤い千鳥格子。だが、ギャルショップのそれはピンク、グリーン、イエローetc、と目にも鮮やか。一キロ先からでも敵に見つかって空爆されそうだ。

友人には「アフガンストール、もちろんスゲェ似合うよ!」と返信しておいたが、実際似合う、いや、気合で似合わせていると言うべきか。ただ、私の場合、ギャルと同じようにごくフツーに巻いてるだけなのに、お洒落じゃなくてどこか危ないミリコス風味になってしまうのは、悔しいような嬉しいような。

言うまでもなく私のアフガンストールはギャルショップ経由の千円グッズではなく、「ミリタリープロダクツ」とバッチリ書かれた英国製&パキスタン製&ドイツ軍バージョン。とはいっても色柄はギャルショップの商品と大差ない。それでも、んなもん巻いちまえばおんなじじゃねえか、安い方にしとけよ・・・・・・と囁きかける悪魔を払いのけ、2900円も払って購入したブツなのだ。

額の汗も鼻水も血も、トイレでハンカチ忘れた時の濡れた手もぬぐえるアフガンストール。肌寒くなってくるこれからの季節には、オールマイティーな装備品いやファッションである。

近所の花屋の店頭にいたペルシャネコ。コロッケとコーヒーとゴミの匂いが入り混じる薄汚い裏通りが、マルセイユの街角にへんしーん!
「かわゆいぃ〜ん!」と駆け寄って、思索するギリシア哲人のようなおももちで道行く人々を眺めていた彼をナデナデすると、しらーっと思いっくそ冷たい目で見返されたよ。

道路脇に移動。ひょうたんのような背中だ。「国士無双」の雀荘看板とペットボトル用ゴミ箱と、高級おネコ様の組み合わせが、ブレードランナー的近未来テイストを醸し出している(言いすぎ)。

マヤっこ。最近ほっぺにリンカーン大統領のモミアゲみたいな可愛くない毛がはえてきてちょっとイヤ。
眠たいのに邪魔されてムカッときているのだろう、薄目をあけてこっちを睨んでいる。こういう時に無理にいじると噛まれるので注意が必要だ。

でかい、ヤバいほどでかい。最近では「クマさん」とか「ブタさん」ではなく「サイさん」と呼ばれているマヤの体重15キロ。来年秋に新居が竣工するまでに、あと5キロのダイエットは可能なのか?私はすでに悲観的である。

2008年9月25日(木)

自分がジョジョのスタンド使いだったらどんなスタンドだろう、髪の毛真ん中分けのアフガンハウンド型で肩にトゲが付いた甲冑とか着てて・・・・・・と想像すると、小学生のガキにも笑われそうなダサいスタンドが出来上がった。
こんなことばっかぐるぐる考えてる私は立派なアラウンドフォーティー。回りに同じ年頃の人がほとんどいないからよく分からないんだが、同世代のご婦人は、一体毎日どんなことを考えて生活してるんだろう。少なくとも頭の中がスタンドやムキムキマッチョや砂漠のソルジャーであふれてるという事態だけは避けられそうだが。

でも、この精神年齢チェック tp://mob.goisu.jp/cgi-bin/psychology/psychology.cgi?menu=c033によれば、「あなたの精神年齢は【43歳】ぐらいで【成熟した虎】レベルです」ということだから、ほぼ年相応。もっと上だと言われるのかと思ってたからちょっと意外だったな。けど「精神的に成熟しているので憂いはありませんが、親父ギャグを連発したりしないように気をつけることが肝心です」ってのは思い当たるフシがあって猛省。

ちなみに「あなたのキャッチコピー」tp://mob.goisu.jp/generator/cach.php は「ドッペルゲンガー・ミキ」そ、そんなドイツ怪奇小説テイストな・・・・・・(喜)
ミキナチでやってみると「ミキナチの後ろに立つんじゃない」振り返りざまに特殊警棒で思いっくそ殴られますからご注意下さい。でもってWTキャラではこんな感じー「すぐにダウトを見抜かれるハーネマン」「意外と小心者・クーパー」「今世紀最大の謎、オデッサ」・・・・・・なんか雰囲気出ててグッときた(笑)

とここまで書いてぼちぼち出勤タイム。今週は今日で終わりだから頑張ってくる。
そうそう、下の日記から間があいたのは、ずっと実家に詰めたまま、休日には一歩も出ずにヲタ作品を執筆しつつマヤっこの付きそいをやってたからなのだ。

土曜日に実家に駆けつけた時にはすっかり元気を取り戻していたマヤ、次の日にはまた目がうつろになっててさ・・・・・・やっぱり病院か?病院行きなのか?と震える手で財布の万札を数えつつ(一回入院すると10万コースなのだ)祈るような気持ちで観察を続けていたのだよ。

結果から言うと憎たらしいほど完全に回復してくれたので、病院代として準備していたお金でステーキ買ってやったんだが、愛犬観察期間中、あまりにも長い間(ミキ的には)ひきこもったせいか、生活パターンが完璧にオタクモードに切り替わったみたいよ。
一時はストレス発散と称して外出を続けていたものの、やっぱりオタクは原稿やってなんぼ。久々に妄想世界に遊ぶ楽しさを取り戻せたから、当面はひきこもりでヲタ活動に邁進しようと思ってる。

・・・・・・ってことでまたしばらく実家で潜ります。いや、母が今月いっぱい介護施設に泊まってくれてるから実家に戻る必要はないようなものの、父がぽつっと「お前、一週間ほどこっちから会社に通えよ」なんて言うもんだから、寂しいのかなぁとちょっと可哀相になってきて・・・・・・ネット環境でなくてもノートさえあればテキストものは書けるので、実家で家族サービスにいそしんできます、って家事もせずにただ家にいるだけなんだけどね。


一言メールお返事よん。

<カゲさん>メインカード落としちゃったよぉ〜!(号泣)「突然死ぬこともあるから・・・・・・」というカゲさんの言葉を思い出し、寿命だったと自分をなぐさめてますが、一から武器揃えるのはキツいです。そっちに出張しますからカービンとICBM取って下さい(殴)

でもってバーホーベン。監督がひゃっほお言いたいだけだという指摘、確かにそうだなぁ!
ちなみに2はサイアクでした。2を見てからだと1が素晴らしい作品であるかのように勘違いします。いや、ある意味1はスゲェ面白いんだけど・・・・・・加えて今、私の手元にはレンタルビデオ屋から借りてきたアニメ版がぞろっとあります。ありえねえよこの展開!なんて文句言いつつもも、ハッと気付くとはまってる映画、それがスターシップ・トゥルーパーズ。ウォートランファンはとりあえず見れ。

<ルリさん>びっくりした〜!ルリさんもマスード司令官のファン(恥ずかしいけどあえてこう言う。自分がミーハーファンだから)だったとは!
そうなんですよ〜、私も初めて写真を見た時から心を捕らえられました。ハンサムだなとか萌え〜とかというのじゃなくて、こんなにも美しく高潔なオーラを醸し出す人がいるんだ、と感動したと言うべきか・・・・・・

マスードについてはまたここで触れたいと思います。とりあえず、もしルリさんの地元図書館に「獅子よ瞑れ」って本が入ってたらぜひご覧下さい。絶版で古書店でもほとんど手に入りませんが(元は4700円なのに2万円とかするの・・・・・・)、長倉氏のマスード写真集の中では一番お勧めですよん。

2008年9月20日(土)

命と愛犬の次にー家にあるペルシャ絨毯すべてと同じくらい大切なものーウォートランのエントリーカードを落としてしまった!
それもよりによってサブカードじゃなくてミキナチのメインカードを・・・・・・(茫然自失)

ゲーマーじゃないヒトに言わせれば、たかがメモリーカードじゃないの、そんなことであんまりくよくよしちゃ駄目だよ、と言われそうだが、私にとっては耐え難いショックなのだ。
さっき「ひょっとして自宅にあるんじゃないか?」とわざわざ実家から戻ってきて、部屋の隅々まで捜したあげく、ほんとに落としたのを確認した時には、発作的に
「死にたい」って思ったよ・・・・・・いや、さすがに死にゃしないけどさ(笑)

このカード、ウォートランを初めて間もない頃ー照準の合わせ方すら分からなくて、アキバのビートに遠征しては先輩プレイヤーさんの力を借りつつ、初めて少将まで昇進した頃からずっと一緒にいた想い出深い奴だった。
それを昨夜プレイ後に、ズボンのポケットに突っ込んだままチャリに乗ったもんだから、カードがポケットからずり落ちちゃったみたい。自分の
カス!カス!!天カス!!!

私にはズボンのポケットにお札やカードを無意識のうちに突っ込んでしまうオヤジテイストたっぷりな癖があるもので、ポケットからずり落ちた携帯をトイレに流してしまったり、残高9800円のプリペイドカードを落としたりと、これまで何度も痛い目に遭いながらも、この悪癖をちっとも直そうとしなかった己が、今は心底憎い。

とにかく自宅には無いことは確認できた。これから一縷の望みを抱いて、昨夜通った道を捜してくる。
でも多分発見するのは、観光客でにぎわうエジプトはカイロのハンハリーリバザールで落としたコンタクトを見つけるのと同じくらいむつかしいだろうなあ・・・・・・だって昨夜ウォートランやってから自宅に戻るまでには、デパートの店内も含めてトータルで15キロほど移動してるからさぁ(泣)

ただ、そんな踏んだり蹴ったりな中にも朗報がひとつ。

病気との報告を受けて実家に戻ったところマヤっこ、玄関を開けるなりキュンキュンいいながら飛びついてきて、多少はしゃぎっぷりは弱々しかったものの、私の脱いだ靴をくわえて運んでゆく、というワンワン流お出迎えセレモニーをやってくれたからひとまず安心。

朝、ヘボピーから電話があった時には、丸くなったまま散歩にも行かないしごはんも食べなかったそうだが、私が帰った時には、おやつを食べたくて目をくりくりさせてたから、今日のところは大丈夫かな。とはいえ、明日になるとまた容態が変化しているかもしれないから、今夜は実家に泊まらなきゃ。

ま、究極のよかった探しをした結果、すごく大事なものを落とすことによってマヤの体調が戻ったんだと思い込むことにした。だってほら、悪い気を払いたい時には十字路でわざとものを落とせとか、自分の身代わりにネックレスが切れたとかってよく言うでしょ?
この度ミキナチのカードと一緒に「マヤッコ」のサブカまで落としたとあっては、これはもうカードが犬の身代わりになってくれたとしか!病院代に消えるはずだった20万円が浮いたとしか!!!!

と必死で自分に言い聞かせつつも、内心の動揺は容易には収まらない。この気持ち、メインカードが死んだor落としたゲーマーさんには痛いほど分かるかと。
これからソッコーでゲーセンに寄って、ミキナチに代わるメインカードを作るべきか否かとか、ぼんやりそんなことばっか考えてて事故に遭わないよう気を付けてまた実家帰ってきます。

2008年9月20日(土)

最後の日記からしばらく間があいてるので、取り急ぎ近況報告をば。

体調の方は一進一退、いや、三進二退ながらも回復傾向にありますのでご安心を。
とはいえ、相変わらず朝は起きあがれないくらいダルくてたまらんし、昼は眠くて仕方ない。ウォートランのためだけに青春18切符で電車を乗り継いで、はるばる隣の県のゲーセンに行っちゃうような本調子からはほど遠いので、この週末は家で静養するつもりだった。

今日はタカラヅカ、明日はヲタイベントへと、オタクな友たちがせっかく誘ってくれたんだけど、テンション低い己を晒すのはイヤだから涙を呑んで静養を選択。喜ばしいことにこの連休は母も介護施設に行ってくれてるから、実家に戻る必要もないしさ、思い切り家でのんびりするんだ!ヤッホー!!

だというのに・・・・・・朝の8時前からけたたましく鳴った電話のベルに叩き起こされた。誰かと思えばヘボピーだ。「どうしよう、マヤちゃんがまた具合悪いねん」ってオイオイ〜〜!頼むぜ〜〜!!(泣)

安心したところへのこの攻撃、さすがに心が折れそうだ。マヤの奴、突然貧血で倒れてから、ずっとステロイドを服用しているものの、血液の状態が快復するのにともなって徐々に薬の量も減ってきて、今回処方して貰った分でいったん服薬を止められるはずだったのに、またしてもアレか?延々病院通いプラス数十万円の出費なのか?

そんなわけで、これから銀行でキャッシュおろしてから実家帰ってくる。この休みにはじっくりサイトいじろうと思ってたんだけど、それも連休明けになりそうだわぁ。

実家には自分のものは何もないせいで、やらなきゃならないことはほぼ何も出来ないから(ネット環境じゃないしさ)、せめてノートパソ持って帰って、ミッヒたんの美脚にメロメロな足フェチクーパーさんの脳天気な話なんかを書きもって、金属疲労でポキンと折れてしまいそうな己の心を萌え支えるしかない。

2008年9月17日(水)

朝ベッドから身を起こした瞬間、思わずグゥオォオオオ〜〜!と苦悶のうめきを漏らしてしまった。いかん、またしても胃けいれん!

ベッドから転がり落ちると、瀕死の兵士のように廊下を這って物入れに辿り着き、ぜいぜい言いながら薬箱の中身をぶちまけて、医者からもらったけいれん止めをグワシ!とわしづかみ。水道に辿り着く余力はなかったもんで、つばだけでクスリを飲み込んだ。
その間中、全身からはイヤな汗が吹き出している。ヤベェ・・・・・・いっそ救急車を呼んだ方がいいのだろうか?

これがいわゆる「あぶらあせ」というやつなんだな。でも別に脂っぽくもないのにどうして「あぶら」だなんて言うんだろう・・・・・・こういう時は独り暮らしって困るなあ、いや、でも必ずしも緊急時に相方がいるってわけじゃなしやっぱ独りの方が気楽で・・・・・・でも私になにかあったら残された犬は困るよな・・・・・・などとどうでもいいことをぐるぐる考えている間も、胃は猛禽のかぎ爪でつかまれてシェイクされてる感じ。
人間に火をもたらした罰として、永遠に肝臓をハゲワシにつつかれるプロメテウスの偉さが、今はじめて分かった・・・・・・ような気がする。

ともあれリーマンとしてなすべきこと、それは会社への連絡である。
またしても根性を振り絞って廊下を這い、一番近い電話に到達。こういう時のために、全室に子機を設置しているのは独身の知恵なのだ。
でもって「遅れます」と電話して、マサイの槍から逃げおおせた手負いのライオンみたいにじっと丸まっているうちに、だんだん薬がきいてきて、そのうちグースカ眠って今に至る。

この胃けいれんの原因って、多分介護ストレスなんだよねー。たったの2日間だけだったというのに、体調はもう無茶苦茶。実家から帰ってきてこっち、立ったり座って何かをする気力が起こらないもんだから、ベッドでジョジョを読みながらずーっと横になっていた。
お陰でよ〜く思い出したわぁ、5部がどんな展開だったのかを。やっぱカッチョええわ、ブチャラティ。でも一番心に残ってるのはプロシュート兄貴の「ペッシ、ペッシ、ペッシよぉ〜!」、これに尽きる。

ほんじゃ午後の出社時間だから勤務してきます。続きは夜にでもまた。あぁあ、やっぱまだほのかに痛ぇよ・・・・・・

2008年9月14日(日)

ヒックス伍長〜〜〜っ!(号泣)

ヒックスの中のヒトは、ターミネーター1で未来からやってきた青年・カイルを演じたマイケル・ビーンだったよ。
マスク的には私の好みから言うとやや甘すぎなものの、頼れる上に心優しくて、予想通りのナイスガイ。あんな素敵なアンちゃんを3であっさりデリートしちゃうだなんて、憎い、
デヴィッド・フィンチャー監督が憎いっ!

あれから実家に戻って母の介護が一息ついた後は(あまりにも汚い話だから書かないけどさ、それがまた大変だったんですよ、奥さん!)いそいそとエイリアン2の鑑賞開始。すると背後から妹ヘボピー、「なんで今頃エイリアン?」。

見たばかりの3でのっけから死んでた少女と青年があまりにも気の毒すぎて、2でどんな風だったか確認しようと思ってさと答えると、「ヒックス伍長やろ?お姉ちゃんの趣味とはちょっと違うかもしれんけどカッコええで」と打てば響くアンサー。

なんでも海兵隊のバトルスーツが一番似合っているのにグッときて、映画公開時にはしこしこヒックス絵まで描いていたらしい。さすが・・・・・・ソルジャーLOVE歴は私よりも長いマイシスターだけあって、ツボる軍人さんにはまんべんなく目を付けている。

男勝りの女軍人・バスケス(バスクエス)の名前も即答だったり、この映画には淀川長治先生が感動して、1986年公開作品のベスト1に選んでたよだなんてマメ知識も披露してくれたりと、そんな昔のこと覚えてるんなら私が返却を頼んだDVDも放りっぱにせずに・・・・・・(笑)とあやうく説教垂れそうになったものの、この一件でここしばらく、親の介護その他を巡ってコールドウォー状態だった米露もといヘボピーvsナチの関係はめでたく雪解けした感じよ。愛は地球を、もといエイリアンはミキ家を救う。

それにしてもこうして20年ぶりに鑑賞してみるとやっぱり面白いわ、エイリアン2。そして、やっぱり必要なかったんじゃない?ってしみじみ思ったわ、エイリアン3。

せっかくラストで主人公と少女(ニュート)と伍長、そしてアンドロイドのビショップがめでたく生き延びて、心すさむ話の中に一筋の光明を示したというのに、続編でのっけから主人公以外はみんな揃って死体と化していては、2のサバイバルは一体なんだったの?とガックリくる。

特にニュートが可哀相でもうたまらん。
ヒックス伍長はソルジャーゆえ、どこで死んでも覚悟は出来てるだろうけどさ、あんな小さな子が自分以外の入植者がすべてエイリアンに食い殺されるのを目の当たりにしつつも、「悲鳴女優賞」を授与したいくらいのスクリーミングをあげながらなおも必死で生き延びて、ラストで束の間の安らぎ(宇宙船の中でコールドスリープに入る直前だけ。酷!)を得たと思ったら、眠ったまま溺死って・・・・・・
いかん、いかんぞぉ!ビロードの心を持つ私は、今夜またしてもエイリアンの夢を見てしまいそうだ。

今日ゲーセンに出向いた際には、ウォートランのエントリーカード(スコアを記録させる媒体)を、つい「ヒックス」でネーム登録してしまった。あのゲームで階級「伍長」で止めるのはテクを要するせいで、ヒックス君、あっという間に軍曹まで昇進しちゃったのだが、こうなったらいっそ少将にならせてあげようっと。

そんなこんなんで、ウォートラン、スターシップ・トゥルーパーズ、スリーハンドレッドに加えてしばらくは私を萌え立たせてくれそうなエイリアン2。
ゲーセン帰りに行ったジムでは、マッチョで超カッチョいい女兵士・バスケスが男と競うように懸垂していたのを思い出し、ついいつもより重たいウエイトを上げた影響を受けやすい私の下腹は、今、激しく痛んでいる。
けれど今夜も排泄物&よだれと闘わなきゃならないので、これから腹をかばいつつ、前のめりで実家帰ってくる。

久々にショートステイ先から戻ってきた母は、今や異星人並に意志疎通ができなくて、正直眺めているだけでも気が滅入ってくるのだが、エイリアンと比べて血液が強酸性でないだけまだマシだと思ってヘボピーと二人で介護頑張りまふ。

<超私信>ルリさん、カゲさん、グレイさん、レスは帰ってからしますね〜!

2008年9月13日(土)

昨夜は友人と大阪へ飲みに行っていつものごとく酔っぱらい、「独りで帰らせるのは心配だから」と家まで送ってもらった。おおお!娘ほどに年が離れたお嬢さんにおもり役をさせるだなんて、いい年こいてアカンわ、自分。

で、アルコールのせいで途中から何を話したかぜんぜん覚えてなかったもので、「昨日何言ってた?誰かに喧嘩売ってなかった?」とどぎまぎしながら尋ねたところ、「喧嘩は売ってなかったけど、おんなじ話ばっかり何回も繰り返してました」とのクールな返事。
で、なにを繰り返していたのかといえば、「エイリアンのこと」・・・・・・
よ、よりによって!!

とはいえ、アルコールに浸かった灰色の脳味噌の中でも、エンドレスで考え続けるほどにショッキングだったんだな、おととい見た「エイリアン3」の展開は。

この映画、1と2は劇場で見たものの、3はしょーもないという噂を聞いて未見だったし、あらすじもほとんど知らなかった。ただ知っていたのは、エイリアンを倒してめでたく宇宙船で脱出した女主人公リプリーが、今度は男ばかりの流刑星に漂着し、そこでまたまたエイリアンと闘うこと、そしてその星ではリプリーも含めて全員坊主頭ってことくらい。

どうして坊主なのかといえば、「シラミがわくから」なんてずっこけるほどシンプルな理由ゆえなのだが、私は単に監督の趣味なのではと睨んでいる。そしてスキンヘッドにこだわる同好の人間としては、この映画は避けて通れないと考えたのだ。(なんて言いつつ今の今まで見なかったくせしてな)

けど「エイリアン3」、フィクションに対するシンパシーとシンクロ率が碇シンジ並に高い私にとって、ツカミから展開キツすぎて、DVDを皿に乗せた15分後には地を這うようなブルーモード入っちゃたのだ。

というのは(この映画は公開されて時間が経ってるからネタバレするよ)、前作でリプリーが命を賭して守り抜いた愛らしい少女と、全滅した海兵隊のただ一人の生き残りであるナイスガイ・ヒックス伍長、その二人が最初のシーンからすでに死んじまってるのだ!
なんでも宇宙船の脱出用ポッドが不時着する際に、少女はコールドスリープのカプセルに流入した水の中で眠ったまま溺死。伍長なんか折れた生命維持装置の支柱が胸に突き刺さってこちらも眠ったままこときれてたって、おおお!そいつはあまりにもむごい、むごすぎる!(泣)

「エイリアン2」はSF映画の中でもかなり好きな作品で、エイリアンの牙にかかってバタバタと斃れゆく人間の中にあって、リプリーと少女と伍長の三人だけでも生き延びたというラストシーンはせめてもの救いだったというのに、3のとっぱしから殺しちゃうだなんて、あんな辛い目に遭った上に、結局は地球に戻れなかった少女と伍長のことを思うともう可哀相で可哀相で・・・・・・(シンパシー発動中)
さらにネタバレするならば、ラストではなんとリプリーまで死亡だなんて、思わず天を仰いでエリ・エリ・ラマ・サバクタニ(神よ、神よ、何故我を見捨てたもうや?)と叫びたくなる展開だぜ。

哀しい映画は沢山見たけど、エイリアン3の救いのなさは、私の意外と繊細な心の奥底に慎重に隠されたスイッチを、イヤ〜な感じでつついたと見える。
DVDを見てから二夜連続、プラス会社の昼休みに15分仮眠した時までエイリアンの夢を見ちゃうって、一体どんな心の傷なんだ・・・・・・そりゃ酔っぱらってエイリアンの話ばっかエンドレスで繰り返すのも致し方なし。

振り返ればここしばらく悲惨な映画ばかり連続で見過ぎたわい。こういう時にはディズニーの「ハイスクール・ミュージカル」ーアメリカの高校生がお気楽ゴクラクに歌い踊る超ハッピー&ポジティブ映画ーでも見て気分を盛り上げなきゃね。
そう考えてTSUTAYAに行ったのはいいものの、いかんせんマゾ気質の私、店を出た時には「エイリアン2」を抱えていた・・・・・・
ええい、こうなったらショック療法!とことん己を痛めつけちゃる!

とりあえずこれから、3でのっけから死体になってたヒックス伍長が、どういう風にナイスガイだったかを確認したい。
私の記憶が正しければ、彼はどことなくウォートランのクーパーっぽかったのだが(どっちも伍長だしさ)、もしホントにそうだったら心の傷が広がって、またしても今夜、エイリアンに追われてネバネバした地下道を逃げまどう夢を見そうだなぁ。

2008年9月9日(火)

さっきまで極悪宇宙昆虫軍団に、命知らずというより命知らなさすぎの地球防衛軍の歩兵どもが勇猛果敢に立ち向かう、「スターシップトルーパーズ」を見てたんだけどさ・・・・・・第一作を見ただけでブルー入ってきたからひとまずパソコン前に退却。

「今日は思い切り映画見るぞーっ!」「オォーーッ!」と一人芝居で気合いを入れて、デパ地下の閉店セールでお安く買い求めたナマモノ達を、山田詠美とお揃いのテーブル(知ってたら買わんかったわ!)の上にいそいそ並べ、おごそかに安ワインの栓を抜いたというのにさ、「再生」を押すやみるみるうちに食欲は減退。
のっけからムシ軍団、両手のハサミで人体ぶっちぎり過ぎです・・・・・・

いや〜、これがカルトな信者がイカナゴのくぎ煮のようにいる、ポール・バーホーベン監督のカラーというやつなのだろうか。
人命が一分間に付き100ほど失われている割には、やたらと明るく調子がよくて、たとえばこれと同じシーンをオリバー・ストーンやスピルバーグに撮らせるならば、見た子におねしょさせちゃうような悲惨な戦況であっても、ポールの手にかかるとどこか漫画チック。

これはバトルフィールドオブスペースを舞台にした、SF戦争モノというよりむしろ青春映画。でも、主人公とその元カノ以外は全部死んじゃうという悲惨な青春映画なんだよね。
だもんで、キャラに対する感情移入が異常なまでに激しい私としては、次から次へとあっさり斃れゆく主要キャラの死に、「えっ?アンタまで死んじゃうの?!」と、ポカンと開いたままの口を閉じる余裕すら与えられなかった。

ま、B級の誉れ高いとはいえ、スペシャルボックスが出ているくらいにはカルトな人気がある作品だし、最後までノンストップで見てしまう面白さではある。
それに、腐ってもタイトルに「トルーパーズ」が付いてるだけあって、「軍曹っ!」とか「伍長っ!」なんて熱い叫びが飛び交うシーンのそこかしこには、ウォートランの二次創作向けネタがゴロゴロ転がってたもんで、そういう意味ではウホウホ喜びつつメモを取るのに忙しかったけど・・・・・・
やっぱこの映画はあんまし向いてねーわ、メシ時の鑑賞には。あまりにも血みどろすぎて、時折ウゲ!ってベトナム春巻きをリバースしそうになったぞ。

考えてみると、レンタル半額フェアで自分が欲張って借りてきたDVD、どれを取っても多かれ少なかれ人死んでるよなぁ!
「エイリアン」では数こそ他の作品には負けるものの、一人一人の死にざまがキツいし、「スリーハンドレッド」ではスパルタ人300人、プラスペルシャ兵は少なくとも5千人ほど死んでいる。
もうカンヌは信じないとけなしつつも、戦闘シーンだけはそれなりにリアルで印象的だった「フランドル」でも、小隊のメンツはたった一人を残して全員悲惨な死にっぷり。

そして今日の「スターシップトルーパーズ」に至っては、まずはツカミからブエノスアイレス崩壊、死亡者876万4608名。その直後の昆虫惑星攻撃作戦では、たったの数時間で地球人側兵士の人的損害・308563名って、それはちょっと殺しすぎにもほどというものが。

「恋愛映画なんぞゴミ箱に捨てておけ!」とばかりにおんなじノリの映画ばっかり借りたのはいいが、立て続けにこういうのばっか見ていると、さすがの戦闘好きでも精神的に疲れてきた。
頼む・・・・・・血みどろ系の間に一本でいいからソフトな作品をクッションに・・・・・・そうだ、ディズニー、ディズニーをくれーっ!

あ、そういえば、さっき楽天レンタルから新しいDVDが届いてたんだっけ。よかった!楽天では「オレたちフィギュアスケーター」とか「アース」とか「ヘアスプレー」なんかを予約してたから、これで多少は心が安まるわ。

だが、喜んだのも束の間、楽天レンタルの赤い袋から現れたのは、9・11テロがテーマの映画「ワールドトレードセンター」と、よりによってオリバー・ストーン監督によるかの有名なベトナム戦争映画「プラトーン」ってもうイヤッ!

そうこうしているうちにもう夜中の1時?!TSUTAYAで借りたやつの返却期限は刻一刻と迫っている。
なんぼ血に飽きたとは言ってもレンタル代は惜しむケチな私は、腹をくくってこれから見ます、カニミソと生ハムをアテに「スターシップトルーパーズ」の2を。

2008年9月7日(日)

TSUTAYAがレンタル半額フェアをやってたから、やらなきゃならないことから目を背けんがために、いくつかDVDを借りてきたよ。

はじめは、私の世代には懐かしい「フラッシュダンス」のジェニファー・ビールスが、プロモーション来日で川島なお美センセイと対談して、格の差というもの(どっちが上かは説明無用)を見せつけてくれた海外ドラマ、「Lの世界」をドカーンとまとめて借りるつもりだった。
それにこの映画、某ビアンバーの掲示板にも、「ドラマがきっかけでこの世界に興味を持ちました」なーんてノンケの奥さまからの書き込みをもたらした程度には、お茶の間の関心を誘ってるみたいでちょいと興味あったんだよね。

けど、いざ棚に並んでいるパッケージを手に取って、裏に書かれたあらすじを見てみれば、嫉妬とか浮気とか寝取られ女とか・・・・・・まぁ女x女であっても恋愛ドラマだからしょーがないのかもしれないが、人間感情のもつれ合いがあまりにもドロヘドロすぎて、そういうのが死ぬほど苦手な私は思わず貧血起こしてぶっ倒れそうだったので、もっと自然体で見られる作品群をチョイス。

なにを借りたかっていうと、まずはカンヌ映画祭で審査員賞を受賞したらしい戦争映画「フランドル」。こいつは死ぬほどしょーもなかった・・・・・・ラストでは「ナメとんか?!」とシャウトしてテレビに湯飲みをぶつけそうだった。まったくカンヌ受賞作とは相性悪いぜ。
そいでもって「トゥルーパー」っていう言葉に惹かれただけなんだけど、意外なカルト人気を誇る、極悪虫軍団VS地球人ソルジャーのSF映画、「スターシップ・トゥルーパーズ1&2」。こいつは下手すると超絶にツボって、やおら同人活動始めそうなのが怖くて放置プレイ中。

それから皆さんご存じ、本能のみで生きるエイリアンVS窮鼠かえってネコを噛む地球人「エイリアン1〜3」、最強コンピューターVS生まれ変わった元オタク「マトリックス1〜3」、そして、300人のスパルタ人VS100万人のペルシャ兵「300(スリーハンドレッド)」・・・・・・って、「フランドル」以外は見事なまでにおんなじノリだが、好きなのだ、こいういうアメコミ調のVSアクションものが。

でもって、最初に見た「フランドル」にガックリきすぎてもう二度とカンヌは信用すまいと思いつつ、己を励ましながらプレイヤーの皿に乗せた二枚目のDVD、それが「スリーハンドレッド」だった。

この作品、TSUTAYAの店頭で捜そうとしたものの、題名はスリーハンドレッドだったかフォーハンドレッドか、それともナインハンドレッドだったのか、オバちゃんの記憶回路ってば突然ショート。

しょーがないから持ちうるすべての情報を動員して、棚を整理していた店員さんを呼び、「あの〜、スリーハンドレッドだかフォーハンドレッドだか忘れたんですけど、ムキムキマッチョのスパルタ兵士がペルシアのクセルクセス大王に多勢に無勢の闘いを挑む映画はどこにありますか?」と質問。うーむ、題名すらマトモに覚えてないくせして、枝葉末節の記憶だけはなかなかのものだと自分を誉めてやりたい(笑)。

すると愛らしいメガネ女子、プーッと吹き出しそうになるのをこらえながら、モジャな半裸のムキムキマッチョが「ディス・イズ・スパルトゥアァアーーッ!!!」って感じで思いっくそシャウトしている、題名まで血文字で書かれた恐ろしくワイルドなDVDへと導いてくれたのだった。

で、作品はといえば・・・・・・THIS・IS・SPARTAーーー!!!!  いやすんません、エキサイトしすぎですわ。

(空を仰ぎ見て)・・・・・・今、私は自分を呪っている。
私の嗜好を知る人やマッチョ愛の同志が、あれほどまでに強く強く勧めてくれたというのに、「残虐シーンとかあるんでしょ?」なーんて小学生女子みたいなことぬかしてちっとも見ようとしなかった狭量な自分を今、モーレツに呪っている。

おおお!こんなに素晴らしい作品はファンタスティック・フォー以来久々だ!(あ、今一気に「素晴らしい」に対する信憑性が薄れましたか)

はしゃぎすぎでちょい疲れてきたので、今日のところは詳しくは書かないが、とにかく一度「映画、300」でググッてみて欲しい。(取りあえずこれだけでも見てちょ!)→tp://image.blog.livedoor.jp/poolplace/imgs/d/0/d0f95ef9.jpg
もしアナタが黒パン姿で盾を構える戦士どもの大胸筋や上腕二頭筋に
ウホッ!とくる方ならば、そして史実を室伏のぶん投げる鉄球の勢いで振り捨てた、ある意味アホ全開な映画に耐性がある方ならば、多少の残虐シーンーとはいっても漫画チックに首が飛ぶくらいで、私でも全然平気だったよーを乗り越えてでも見てみろ!と言っておく。

ちなみに私はスパルタ戦士の敵軍のボス・クセルクセスが気に入った。2メーター半はありそうなマッチョな肉体を金銀財宝で飾り立て、階段がわりの奴隷どもをグイグイと踏みつけにして輿から降りてきた神王さまは、ゲイのフォトグラファー・ピエールとジルの作品に出てきそうなゴージャス系スキンヘッド。いったいどこのフェチ雑誌から抜け出して来たんだ?って感じのスーパースペシャルウルトラMAXなクドさである。

てなわけで拙サイトの次のトップはクセルクセス王に決定ーーっ!
だが、どうやらこのジャンルでも私は「イロモノ好き」らしい。サーチ経由で42も見つかったスリーハンドレッド腐女子向けサイトさんでも、クセルクセスメインってとこは皆無なんだよねー。まぁ確かにあのキャラは濃ゆすぎるとは思うがな、さすがのオイラでも。
でもってこの映画、男子にも人気あるみたいで、2ちゃんのスリーハンドレッドスレなんか、すでにパート17まで行ってるから、これからネタ探しをする者にとってはお楽しみが増えて嬉しい限りだ。

ほいじゃこれからヤフオクで関連物をサーチしてみまーす。
スパルタ戦士のファッションは、映画版ですらPTAが目くじら立てそうな露出っぷりだというのに、原作のアメコミではほぼフリチンに近いらしいので、なにをおいてもまずは原作ゲットにトライせねば!とやたらめったら心はあせる。

2008年9月6日(土)

弱っている。昨夜十三の繁華街でよろめき歩いていたところを、我々の手によって救出されたコオロギ程度に弱っている。
あのコオロギ、無事に近くの植え込みに到達できたかな。このままじゃあっという間に人間に踏みつぶされるからと、淀川の土手まで手のひらに包んで運ぼうとしたのにさ、河原に到達する前に私の手に噛みついて逃げてしまった。
人の心コオロギ知らず、そしてコオロギに噛まれると意外に痛いってことを知った私。

すまん、いつもながら話がそれた。どうしてこんなに弱っているかというと理由は単純、深酒のしすぎである。
ビクトリア朝の上流家庭ばりに縛りがキッツイご実家から、ひいおじいさん50回忌(!!でも周辺には100回忌までするおうちまであると聞いてどびっくり)のお勤めを終えた友人が、一週間ぶりに死にかけ人形と化してよろめき戻ってきたので、ストレス発散に飲みに行こーぜ!と待ち合わせしたのは金曜日夕方6時。

それからは朝の6時半までかけて5軒もはしごして、途中からは自分が何を話したのかほとんど覚えていないほど酔っぱらった。あ、トイレにSMクラブのフライヤーが貼ってる怪しげなたこやきバーのマスターと、ジョジョ話で盛り上がったのは覚えてるぞ。そういえば自分、「スタンド発動!」なんてシャウトしてたような・・・・・・ジョジョネタになると初対面同志でも人はどうしてあんなにはしゃいでしまうのだろう。偉大なりジョジョ、偉大なり荒木飛呂彦。

それにしてもこの年になるとオールはさすがにキツいなぁ!ましてや水曜日から金曜日までずっと酒が入ってるから内臓も疲れて当然。もうしばらくはー少なくとも3日間は酒なんか見たくもない。

9月中は母がほぼ丸一月介護施設にいてくれるので、この間に色々溜まってる用事を片づけなきゃ。でも、介護しなくていいという安心感から一気に疲れが出たのか、ここしばらく自分でもイラッとくらくらい体調が思わしくないんだよねー。
それに、いないならいないで元気だった頃の母の事をあれこれ思い出して、人に介護を任せっぱなしということになんともいえない罪悪感を感じて、それがまた新しいストレスになってるから困ったものだ。

いかん、せっかくの土曜日、ウジウジしてても仕方がない。「アフガンの男」をもう一度読み直してダメな己に活を入れることにしよう。
「アフガンの男」の主人公は、SAS(英陸軍特殊空挺部隊)と砂漠を取るの?それともアタシとの結婚生活を取るの?とヨメに迫られて、熟慮した結果砂漠を選んだという、ほれぼれするほどよか男なのだが、彼がカッチョいいのはもちろんのこと、その弟であるコーラン研究家ー十数年来生活を共にしてきた長身&ハンサムな株屋のパートナーを交通事故によって失ったゲイの学者とか、米軍の爆撃によって家も家族も全てを失ってしまった哀しきアフガンの戦士なんて印象深いキャラが登場するもんで、萌えという意味でもけっこう楽しい。
加えてアフガニスタンが舞台になってるだけあって、主人公がかつて接触したことがあるという設定で、話のそこここにカリスマ的闘士であるマスードの名前がちょこちょこ出てくるのにもグッとくるんだよねー。

それだけじゃない、クライマックス部分では、主人公がマスードとたき火を囲んだ時に聞いた、「人は生まれながらに死刑を宣告されているようなもの。だが、中には自分の死に様を自分で選び取れる人間もいる」という台詞を思い出したりで読んでる私も思わずウルルン。
フォーサイスの作品の中では評価が高いのか低いのかは知らないけど、同じ本を繰り返しては滅多に読まない自分が、もう一度パラパラと開いてしまうという位には印象深い作品だったよ。

さてさて、それじゃいつものパターンだが、ぼちぼち実家に帰ってくる。母がいないから今週末は帰らなくてもよかったはずが、キン○マを取ってからお腹がすいてすいてもう辛抱たまらないマヤっこが、昨夜ついにプロティンの袋に首を突っ込んでむさぼり食い、全身白玉団子状態らしいので、犬洗いに戻らなきゃ。

今でもコロっコロに太りすぎて、上から見ると給食の揚げパンにしか見えないというのに、プロティンまで食べたマヤは一体どうなってしまうのだろう?来年引っ越しするマンションじゃ、飼育可能なワン公のサイズは体重10キロまでだというのに!
残り一年であと5キロダイエットできるのか?マヤの前途は多難だ。

2008年9月2日(火)

ささやかながらも観光地でもある我が町には、地元特産品を製造する職人さんの美技が拝める「工房の街」という施設がある。そしてそこでは製造見学のみならず、自分自身でものづくりの喜びを体験できるらしい。

チョコレート作りやオリジナルコーヒー作り、和ろうそく絵付け体験にトンボ玉フュージング体験・・・・・・市報を開けば工房の街でできるものづくりの数々が、「ココにしかない体験!」として誇らしげに紹介されているが、ろうそく塗りやチョコレート作りはいいとして、「カツ丼作り」って・・・・・・なぁ、それはどこの家庭にでもある体験じゃないか?
「なんで旅行に来てまで揚げ物せにゃアカンのや!(怒)」という奥様方の激しいブーイングが風に乗って聞こえてきた。

さて、相変わらず体内の血液が野戦病院並に不足しているせいで、道を歩いているとフッ・・・・・・と気が遠くなり、そのままペガサスの背に乗って大空を駆けめぐる錯覚に誘われることもしばしばである。
いかん、これにはさすがに身の危険を感じる。プルーンやレバーといった鉄分豊富な食べ物はイヤイヤながら摂取しているものの、貧血もこのレベルまで来ると食材だけに頼っていては、ヘモグロビン製造がまったく追っつかないのだろう。

クスリはできるだけ飲みたくないけど、そんな事言ってるとペガサスの背に乗ったまま神さまのおわすお空の向こうに招かれかねないので、やむなく市販の鉄剤、その名も「マスチゲン」をゲットした。

あ、今、「マスチゲン」と打つとマイパソコン、文字は当然これでいいんでしょ?と、常用漢字学習中の小学生のように胸を張って、「増す血源」と変換してくれたけど、まったく製薬会社のダイレクト命名にもほどというものが。これじゃペンギンに似てるから「ペギラ」、カメに似てるから「ガメラ」、ゼニが好きだから「カネゴン」なんてウルトラ怪獣のネーミングと同レベルじゃんか。

まぁ昔から「ノドヌール」や「ハイタナオール」といった駄洒落ネーミングが幅を利かせるクスリワールドゆえ、「マスチゲン」なんかまだヒネリに富む方かもしれないけど、なんとかならなかったのだろうか、見る者をギョッとさせるこの毒々モンスターな着色は。これじゃクスリというよりむしろポイズン。破産して全てを失った実業家の枕元にビンごと転がってそうなおそろしげなブツにしか見えない。

それに加えてメーカー名は「日本臓器製薬」ってアナタ・・・・・・よく言えば質実剛健、悪く言えばヌルっとしたホルモン感溢れる名称なもんで、センシティブな私なんぞ服用前から貧血が治ったような気になって、一錠も飲まずに無言のままフタを閉めそうになったよ。

とにかくこのマスチゲンのお陰かどうなのか、貧血は土日あたりよりまだマシになったのでご心配なく。ただ、さっきまで見ていたDVD、「スター・オブ・ソルジャー」の、花のように愛らしい少女が爆撃で死ぬシーンでうっかりブルースイッチ入っちゃったもんで、疲れた心身を癒すためもうしばらくの養生が必要だ。

それにしても「アフガニスタン」で検索書けてヒットしたから、作品説明も見ずに借りたこの映画、どうせ勧善懲悪の派手派手しい米国製ドンパチものだろと見てみたら、思ったより奥の深いフランスードイツーアフガン合作映画だったからどびっくり。それも私が今一番興味ある人物、「パンジシールの獅子」と呼ばれたアフガンの英雄、アフメド・シャー・マスード司令官にまつわる実話を基に作られていたなんて・・・・・・とちょっぴり胸キュンv(笑)。

マスードは9・11のたった二日前、2001年9月9日にアルカイダ系と目される組織の手によって暗殺されたんだけど、もうすぐ命日だなぁ、でもアフガンに墓参りだなんて夢のまた夢だなぁと思ってた矢先に、たまたま見た映画がこれだったので感慨もひとしおである。

タリバンの復活によってますます混迷の度合いを深め、旅行だなんて夢の中でさえ許してもらえなさそうなアフガニスタン情勢だが、たとえ映画の中であってもあこがれのヒンズークシュの山並みや、峻厳なパンジシール渓谷の映像を目に出来たのは、なんだかすっごく得したような、それと同時に、いつ終わるとも知れない戦禍に巻き込まれたかの国のことを想って、なにか物寂しい気分になった。

「スター・オブ・ソルジャー」の感想とかアフガニスタンのこととかについては、また別の機会に書ければと思いまふ。