2月28日(水)

ミクシィの陸上自衛隊コミュの、「今までで一番過酷な訓練は……」というトビを読んでたんだが、朝の服装点検での、教官の指摘に爆笑!
「半長靴裏の小石!」「ひげの剃り残し10本!」くらいまでは何とか分かるものの、「目の輝きが足りん!」「着こなし!」「顔が悪い!」
「鼻毛二本!」ってアンタ……私もハーネマン教官に「鼻毛が出とる!」っていじめられたい。(笑)

で、同じくミクシィにて、私のゆうに100倍は気合いの入ったスキンヘッドマニアの方とお近づきになった。
いやもう、あの至高のハゲ愛には、さしもの濃ゆい私もおののくほど。自分もせいぜいフェチだと思っていたが、世の中って広いもんだ。彼女ほどの筋金入りスキンヘッドフェチの前では、私なんかオムツの取れない赤ん坊レベルよ……

で、この方に私がスキンにした時の写真をお見せしようと、机の中を探っていたら(この時は原稿疲れとコミケへの期待でテンパっていたせいか、ハゲ証明写真はたった2枚しか撮らなかったのが残念!)、肝心のスキンヘッド写真は見つからない代わりに、美輪明宏ばりの金髪時代の写真やら、G-menならぬJ-men's Tokyoでハダケたマッチョ外人に囲まれて、幸福のあまり幽体離脱しそうなアホ面の写真などが発掘された。

微妙に顔が分からないように解像度を下げたものをここに貼ってみるが、これと一緒に母を連れて行った時の写真も出てきてさぁ……元気な頃の母を思いだして、なんだかしみじみしてしまった。

←地上の竜宮城にてタイやヒラメや乙姫さまたちと。マゾじみたレザーの首輪とブレスがキツい。

中国黒社会の乱暴者どもからマーマと呼ばれ一目置かれているような、薄暗い部屋の奥で阿片でもくゆらしてそうな、そんな怪しげな黒ずくめファッションの母は、私に輪を掛けた美形好きゆえ、マッチョに囲まれものすごくハッピーそうな顔で微笑んでいる。

残念なことに、六本木のJ-men'sはもう閉鎖されてしまったようだが、母をこういう店に連れて行ったら、脳が活性化されてヘレンケラーみたいに言葉があふれ出るかもしれない。

もしどなたか、鍛え上げたボディの外人男性が、汗でぐっしょりのビキニにチップをはさませてくれるショーパブをご存じなら、ぜひともご一報下さい。それが東京であれ博多であれ、新幹線圏内なら母を伴ってソッコー出張します。

2月27日(火)

丸一日迷っていた下の写真のアンティーク絨毯だが、結局見なかったことにした。
……だって迷いがあるってことは、ホントの意味の一目惚れじゃないってこと、あと、自分はぜんぜんアンティーク好きじゃないってことを、愚か者の私は遅ればせながら思い出したからだ。

一目惚れなら大枚はたいても後悔は少ないけれど、迷うってことは、「惚れた!」というフェチ心に加えて、「有名工房のレアものだから」というミーハー的コレクター心や、「人に渡したくない」というセコい競争心が渦巻いているからに違いない。
そういうハンパな気持ちでもって、頭痛がしそうな額のゼニを投下しようものなら、あの絨毯を見るたびに後悔の念で悶絶して、自分を嫌いになるのは目に見えている。

それにアンティークってのも大問題。けっこう縁起を担ぐ私は、古本以外で一度人手に渡ったものには、ちょっと警戒心を抱いてしまうのだ。
それは多分、初月給で小さなサファイヤの指輪を買った時、「宝石は人の心を写し取るものだし、お守りという側面もあるから、どういう人が身につけていたのか素性が分からない石は避けなさい」と、スリランカ人の社長に変なアクセントの日本語で忠告された影響。

あの時、ウブな心に刷り込まれたアンティークや質流れ品への漠然とした恐怖……もちろん、すべての宝石や絨毯がホープダイヤみたいな呪いまみれの品なんてことあるわけないが、やっぱりどういう人が持ってたか分からないってのは、あんまし気持ちがいいもんじゃない。

ましてや、今回のブツは、イランでバリバリ実用に供されていた絨毯。新品に慣れたこの目にはぶっちゃけ小汚い織物だ。いくらレアな品であれ、絨毯は絨毯、実用品。柔らかい布でふけばとりあえず綺麗になるホープダイヤとはタチが違う。

1940年代にエマーミ師匠の工房で生まれ出て、この極東の国のショールームにやって来るまでの70年間、鼻がひんもげるほど足の臭いオヤジに踏みつけられたり、砂糖たっぷりのチャイをこぼされたり、前オーナーが60才になってやっともうけた初めての男の赤ちゃんのおもらしで汚されたとか想像すると……ゴメン、やっぱり私にはアンティークの絨毯に、安心してほっぺたをスリスリできないよ。

……ということで、キッパリ諦めたら気持ちも楽になった。浮いたこのお金で、ヘボピーに「丸」(爺さん御用達のミリタリ雑誌)、マヤっこにはやわらか戦車のぬいぐるみでも買ってやりたい。

2月25日(日)

「母を遊びに連れて行ってあげる」という罪滅ぼしの隠れみのを着て、一日中母を伴って、実家と自宅と絨毯屋と骨董市会場を行ったり来たりしているとさすがのタフガイも疲れ果てた。

それにしても、なんぼ昨日から新入荷フェアだとはいえ、絨毯屋にあれほどたくさんの人が押し掛けたのは、この数年来で初めて見たよ……

商っているものは立ち食いうどんじゃなくてペルシャ絨毯なのにさ、店内では常に2,3組のお客さんが品定めをしている状態。それがまた、皆さん冷やかしかと思いきや、えらいハイクラスのお嬢様が、私の目の前で次々にお嫁に行ってしまうのにはかなりびびった。

いや〜、今まで「景気回復って首都圏だけの話だろ?!」と鼻を鳴らしていたのだが、どうやら関西でも景気回復は、夫婦揃ってこういうものを買いに来るような人々のお宅には、いつの間にやら忍び寄っているらしい。

そして私はといえば、自分の絨毯すら決めかねたまま悶々とコーヒーをすすりつつ、世間的には一体どういうタイプがモテるのかを分析すべく、来店するお客さんの目がどんな絨毯に釘付けになるかじっとりと観察していた。
その結果、ただ一つ分かったことはといえば、私の選ぶ色柄は、一般的に人には
ぜんぜん好かれないということのみだったよ……

……あああもうダメ。もう体力の限界。
とはいえ、今日の疲れは母を喜ばせてやれて、私も意志疎通ができなくて時折イラッときつつも全体的には楽しかったので、疲れたとはいっても充実感があるな。

では12時前だけどもう寝ます。一言メールのお返事はまた明日ね……
これから眠りに落ちるまで、今日見たモノについて、買うべきか買わざるべきか、いやそもそも自分はこんなことやっててホントに大丈夫なのか、単なる介護ストレスによる買い物衝動じゃないのか、そのあたりをじっくりと再検討してみたい。

左が昨夜迷っていた70才のケルマンラバー。でも今やこれはどうでもいいの。(笑)
……なぜならば、より高嶺の花に心を奪われたからだ。それが写真右、名工房・エマーミから来た70才のイスハファン。
左に比べてサイズはかなり小さいくせして、これ一枚でクルマが買える。この絨毯を買うべきか買わざるべきかで、私以外にも東京在住のコレクターが七転八倒で迷っている真っ最中らしい。
だが、興味のない人にとっては、粗大ゴミの日に捨てかねない薄汚れたカーペットでしかない。

2月24日(土)

お外はあんなに天気がいいのに、隣のビルの暴力団事務所の屋上に、なぜ一枚も洗濯物が見あたらなかったのか?
その理由は、道ばたに停めてある自転車をドミノ倒しにする強風だった。
今日は久々に冬っぽい気候だったが、これでもまだ冬の寒さとは言えないなぁ。地球温暖化を肌身で感じる今日このごろだ。

さて、絨毯だが……
……今、若きウェルテルよりもラスコーリニコフよりも「闇金ウシジマ君」のジャニオタよりも悩んでいる。
私はイランの地方都市・ケルマンからやってきた齢70才の未亡人(新品じゃなく中古だから)に心奪われてしまったのだ。

彼女は生命の樹とさまざまな動物たちが織り込まれた、正に私が求めていた色柄の、天国を思わせる美しすぎるアンティークである。
ただ、2X3メーターというラージサイズだと、我が家にはもう敷く場所なかったはず……

置く場所無いなら仕方がない。私は残念4割、大金と投じずにホッとした気持ち6割で、取りあえずメヘルバクシュ工房の壁掛けサイズのお嬢様を連れて帰った。

だが帰宅して、別の絨毯を敷いているリビングのテーブルとソファーの間の距離をおそるおそる測ってみると、ひっ!まるであの絨毯を敷いてくださいと言わんばかりに2X3メーターのスペースがあるではないか。悪魔のたくらみ?

唯一の問題はやっぱりお値段。予算内どころか予算の3倍なのが、私を死ぬほど懊悩させる!

ただ、タイミングいいのか悪いのか、生活をコンパクトにまとめる決意をしたばかりの私は、大切にしていた機械式時計コレクションから、先週末に3本売っぱらったばかり。ギリギリあの絨毯を買えるだけのキャッシュが手元にあるのだ。

どこが「生活をコンパクトに」なんだよって感じだが、絨毯だけは別物だからなぁ……けど、時計と違って絨毯には資産価値は無いし……(ぐるぐる)

「インテリアにはまりだすと、独身女の最終形態」とはよく聞くが、最終兵器彼女にはもうしばらくトランスフォームしたくないので、ホントに迷っている。
これから実家に帰る電車の中で、心を真っ白な紙にして考え直してみるつもりだ。
ただ、どこかから「結果は決まってますね!」という友人達の笑い声が聞こえてくるんだけどね、それは多分空耳だろう。

ちょうど同じビルで骨董市が開催されてたから、明日もし暖かければ、骨董市大好きな母を会場に連れて行って、その足でもう一度絨毯屋に寄ってみよう。
それにしても、毎日パックご飯を食べている私の耳には、絨毯買うならまず炊飯器買えよ……って天の声が響いてくるのも確かなのだが。

今夜は荒ぶる魂を落ち着けて、もう一度己の内なる心と向かい合うしかない。
心はまるで修業時代のシッダールタだが、とにかく明日またウォートラン時間に起床して、海を越えて行って来ます。

2月24日(土)

今日はお休み。土曜日くらいはゆっくり寝ていてもいいようなもんだが、父の病院の予約を取らなきゃならないので、いつもと変わらぬ時間にウォートランソングで飛び起きた。いつまで寝てるんだこのクソ虫ども!YES,SIR,YES!!!!

ベッドルームのカーテンを開けると、日の光が明るくさしてとても気持ちがいい。釣りキチ三平みたく「うっひょーっ!」と叫んでジャンプしたくなるような気分。
だけど、隣のビルの暴力団事務所の屋上には一枚も洗濯物が見あたらないから、天気予報ではお天気は下り坂なのかもしれないなぁ。

各部屋のカーテンも順繰りに開けていって、リビングまで到達したのだが、明るく絨毯を照らし出す日光にびびって、リビングのカーテンは3秒で閉めた。
なぜならば日光は絨毯の敵。空では太陽が優しく微笑んでいても、常にカーテンを閉め切って、まるでナルニア国に通じるタンスの中のように薄暗いのが、絨毯だらけの我が家のSAGA。

絨毯といえば、これから洗濯物を干してから着替えてパン食べて、絨毯屋に行って来る。
そう……この時期は、行きつけの絨毯屋がイランで買い付けてきたニューフェイスたちが日本に届いて荷ほどきされ、絨毯に囚われたトホホな人々にお披露目されるという恐怖のシーズンなのだ。

見に行かなければ知ることはない。知らなければ欲しくなることはない。
けれど、目がさめるほど美しいイランのお嬢様が、他のマニア宅に嫁入りすると思うといても立ってもいられない。

ただ、店主との会話から推測するに、他の顧客はやっぱり医者や弁護士や会社社長といったリッチマンが多いみたい。
なにせ「ペルシャ絨毯」といえば陶磁器と並んで道楽グッズの最右翼と見なされがち。一介のリーマンがペルシャ絨毯だなんて、まったく身の程知らずだと思われそうだ。
いや、デパートや銀座・青山の専門店などでは、「高いほど売れる」ゆえ、アンビリーバブルな値段を付けているが、店さえ選べば、それほど高い物ってわけでもないんですけどね……

とにかく、ぼちぼち老後の心配もしなきゃならない独身者がペルシャ絨毯だなんて、一体何度「分不相応」という言葉を頭の中でこねくり回して、あれこれ悩んだ(気楽な悩みだな)ことだろう。

だが、自分は車を持ってるわけじゃないし、すでにブランド物にも興味がない。
なによりも美しい絨毯は、朝起きて視界に入ると心安らぐ、一種の「癒しグッズ」だからまっいっか、という結論に落ち着いて、これからこの日のためにこつこつ貯めた給料を握りしめ、海を越えて行ってくる。(店は電車で橋を渡った市内の人工島にあるのだ)

願わくは私のハートを射止めるようなタイプのお嬢様がいないことを祈るばかりである。
幸いにしてもし何も欲しいモノがなかったら、浮いたお金でヘボピーに陸上自衛隊の空挺師団DVDセット、マヤっこにはカンガルーのジャーキーでも買ってやりたい。

2月23日(金)

♪すーごーい奴だぜー 越前リョーマ お前はオレを熱くするー お前はオレを熱くするー(エンドレス)

お友達の紹介で知って、昨夜初めて聞いてみたテニミュ(ミュージカル版テニスの王子様)ソングが頭の中でエンドレスで流れていささか困っている。
これが見られるニコニコ動画は現在サービス停止中みたいだが、再開したらアドレスを貼るつもりなので、おヒマな方は一度見てみて頂きたい。

100の言葉より1の動画を見ていただければ早いかと思うのだが、このシーンでは♪すーごーい奴だぜー 越前リョーマ♪と無限ループで歌う青年の背後で、リョーマ役の子がスポットライトを浴び、黙々とラケットを振っている。

共有型動画(というのかな?)独特の粗い映像、えもいえぬ不思議な曲調、同じフレーズが延々繰り返される歌詞、下手と言い切ってしまうことにためらいを感じるビミョーな歌唱法……
そのすべてが相まってかもし出すえもいえぬシュールさは、聞く者の五感を狂わせて、私のようなテニミュ未経験者なんぞ、迷子のイルカみたいに波打ち際に突進してそのまま息絶えそうだ。

さすがテニミュ、あなどるべからず!
テニプリといえば原作のはっちゃけっぷりが爽やかな漫画だが、三次元で二次元を力業で表現しちゃうミュージカル版は、どうやら原作を上回るありえなさと見た。

「ありえねえ!」「や・り・す・ぎ・ですっ!」「それはないだろ!」と叫んでいる内に、いつしかカタルシスを得られそうなテニミュには、以前からかなり興味があったものの、実際に舞台の映像を見るのはこれが初めて。
けれど、この動画がテニミュとの初めての出会いってのは、幸と不幸のどちらなんでしょうかね、テニプリ派の皆様。

でもって、テニミュとはぜんぜん関係ないのだが、ヘリコプターコミュニティーで、YouTubeの愉快な動物レスキュー大作戦が紹介されていたので、ついでにアドレスを貼っておく。
http://www.youtube.com/watch?v=eOWSsMIWszI&mode=related&search=

岸から離れた場所で氷上に取り残されてしまったシカを、ヘリコのプロペラがおこす風で岸まで押し戻す……というナイスアイデアであるが、笑っちゃうほど華麗にすべってます、シカ。

それにしても、ネット証券のチャートは真っ白けになるくせして、テニミュやシカのプリマドンナ動画は無問題で見られるって……さすがMac、骨の髄までオタク仕様。

2月23日(金)

上場した瞬間の2分後からつるべ落としに下がり続けて、たった1時間で人生がイヤになりそうな損失を被らせてくれた某新規上場株(ショックのせいで社名も忘れた)でのハイパー失敗を機に、株は一切止めると決めて、すべての持ち株をえいやっ!と売却してから、4年の月日が過ぎ去った。

だが、占い師に言わせると、どうやら私にはギャンブル運やくじ運は無いらしい。
私が株という名の性悪女と手を切ってからというもの、日経平均は快調に上がり続けて、ついに昨日、節目と見られていた1万8千円をあっさり抜いちゃったよ……うぉおお……
辛いっ!
私が株をやってた頃の日経平均は8千円台だったから、個々の銘柄がどれだけ上がったか、大体ご想像頂けるだろうか。いや、私は知りたくもないし考えたくもないんだけどね。

子供の頃には、裸の男女が針山や血の池地獄で悶絶している古い地獄絵が怖くてたまらず、本のページをうっかり開かないようにホチキス止めしていたものだが、毎日読んでる日経も、真ん中あたりはホチキス止めする勢いだ。
株式欄だけは地獄絵の取り扱い並みに注意を払って、うっかり開かないようにしていた。
もちろん証券会社の前を通る時も、自分が4年前に手放したさまざまな銘柄が、今どんなにBigに成長したかなんて知っても気分悪いだけだから、株価ボードも絶対に見ないようにしてたんだが……

それでもたまたま目に飛び込んでくる株価に、諸行無常の気持ちになることもたびたびだった。
例えば、下がっては買い、また下がっては買いでかなりの株数を所有していた商船三井なんぞ、私の愛を裏切って、当時の株価の10倍以上。
どうせコンテナ船愛ひとつで買ってた銘柄なんだから、あのまま持ち続けていれば、今頃は地元で一番高いタワーマンションの最上階オーナーにでもなっていたはずなのだが……愛を貫くってむつかしいことね。

こんな痛い経験をしてから、私はお金のことはあまり考えないようにしていた。そりゃまとまったゼニがあれば老後の心配はなくなるけれど、コツコツ仕事さえしていれば、なんとか自分で食べてはいけるんだから……と、お金が増えた減ったで心を煩わせるのは一切ヤメにしていた。

けど、親がアルツハイマーなんて大変な病に冒されて、認知症患者が入れる病院がいかに高くつくかを知ってから、ゼニのことは考えないよとも言ってられない気分になってきたのだ。もし自宅介護が出来なくなったら、私の給料だけでは親の病院代を払えない。

そういう事情に後押しされて、ついに株を再開することにしたよ。いや、ネット証券の口座を二年前に作ったものの、占い師に「金運が劇的に上昇するから株を買ったらいいよ」と勧められた去年の2月にすら、銘柄まで選定したものの大失敗の辛い記憶が蘇ってきて、どうしても買えなかったんだけどね……
昨夜、ついにそのネット証券に初ログインした。

けど、おおお……勢い込んでクリックしはいいけれど、自分はすでに世間から取り残されてしまったみたいよ……
私のパソに対応した(マックOS9.2)、エクスプローラーの5.0ではチャート(株価グラフ)すらマトモに表示されなくて、画面がまっしろけじゃないか!

しょーがないから、今日D証券に電話で注文する。手数料が安いネット証券を使いたかったのだが、イライラを避ける為にはやっぱアナログの方がいいかもね。

なんだかいつものパターンで、私が買うと市場総崩れ……なんてことにもなりかねないが、今回は長期戦で臨むことにする。
多くは求めない、ただ親の病院代さえプラスが出れば……と言うものの、これが結構贅沢な金額なのが、認知症の介護家庭を苦しめている大きな要因なんだけどね。

2月22日(木)

ぬかるんだ道ばたでさぼっていた、訓練中の自衛隊員(オートバイ隊)の若い二人連れと雑談する夢を見ていたのだが、騒々しく響き渡る目覚ましマーチ(ウォートランのメインテーマ)にベッドから飛び起きたところ。

ここしばらく日記が途絶えているので、ついにバテたか?と心配してくださる方もいらっしゃるだろうから、出社前に慌ただしく更新していくよ。
いや、ヒマなはずの2月なのに会社がやたらと忙しくてさぁ……ネットにアクセスする時間もなかなか見つけられないのだ。
ジムを再開してアグレッシブな気持ちになってるせいか、気分も体調も上々なのでどうぞご安心下さい。

で、自衛隊のバイク隊の子たちが、「自衛隊に入らなければ、今頃エアコンのきいた部屋でドカベンの一気読み出来るのになぁ……」とぼやくのを、オバちゃんは地べたに座り込んでうんうんと聞いていると、頭の上に人影が……
おそるおそる見上げると、そこには自衛隊というよりもむしろボーイズラブ系のメガネ上官が!

隊員共々叱りとばされるかと思いきや、私に軽く会釈をすると、「さぁさぁ、もう終わりにして!」と隊員達を連れ去ったのみであった。
「やっぱり女性は女性らしい格好をした方が得なんだなぁ」
なぜかキャンディキャンディのようなフリフリのドレスを着た私は、そうしみじみそう感じながら、泥まみれの自衛隊員の後ろ姿を見送るのであった……

うぉおっ!時間じゃ!これから洗濯物干して出社する。(最近いつもこのパターンだな)この忙しさだと決算賞与も期待できそうなので、せいぜいお仕事がんばってきます。

2月17日(土)

「一番美味いのはやっぱりイチゴ味やと思う!」「そうやな、少なくともバナナよりはええな……」
いや、有名パティシエおススメのムースの話ではなく、もちろん味付きコンドームの話でもない。我らがGジムで、筋肉マン達が交わしていたプロティンの話である。

年明けに泥酔して負ったキズがかなり癒えてきたので、先週からトレーニングを通常のペースで再開している。
イチゴ味のプロティンが美味いとか、
「健康のためなら死んでもいいっ!(笑)なんてBAKAすぎるシャウトとか、体重が増えたの減ったのだとか、とにかく筋肉にまつわる会話しか聞こえてこないこのマッスルパラダイスにいると、なぜかふるさとに帰ってきたような安らぎを感じてしまう私も、ぼちぼち見習い期間を終了して、一人前のGジム構成員になれたのだろうか。

ジムに通い初めて丸一年が経過した。だけど、筋肉ってなかなかイメージ通りには付かないものだね……
この二の腕も太股もふくらはぎも、まだまだつきたてのお餅のようにタプタプで、その醜さたるや目を覆いたくなるほど!

あ〜あ、GIジェーン様みたいなストイックな肉体になるには、それこそ生理が止まるほどの激しいトレーニングと(実際映画中でジェーンは生理止まって、軍医から「無理しすぎ!」と叱られとった)、食事はミリメシいや野菜とプロティンのみ、というような厳しい食事制限をしなきゃならないのかな。
もしそうなら、寝る直前にラーメンを食べちゃったりする無軌道な食生活の私のお肉は、3年先にもきっとタプタプのままだろう……

その上、筋肉ってちょっと鍛錬をさぼると、あれよあれよという間に落ちてしまうものらしい。
私がトレーニングを休んだのは、年明けからわずか一ヶ月半。なのに、たったそれだけの間にお尻の上部の筋肉が衰えたせいか、ジーンズが絶望的にだらしない感じでずり落ちてくるのだ!
また胸もしかり。オッパイをつり下げる筋肉が弱くなったため、ハッと気付くとセーターの下で常にブラジャーがずれている。

太るは易し、されど痩せるは難し。
仕事中にしょっちゅう書庫に駆け込んで、ブラに貧乳を押し込む度に、私は筋肉さまの気まぐれさをしみじみと感じてしまう。

どうだろう、これからマジメにトレーニングしたら、夏には腕を見せても恥ずかしくないほどには身が締まるかな?
人に見られても恥ずかしくないストイックな肉体になれたなら、スキンヘッド&迷彩のコスプレで、夏コミ会場で毒ヘビのように引かれまくりたいものだ。

だがそのためには、女子プロレスラー・トリッシュのコスプレをするために、毎夜ダンナに足を持って逆さにつるしてもらっては、その姿勢から腹筋をしてようやく腹を6つに割ったという、友人Kさんのような苦行を経なくてはならないのかもしれないな。

2月16日(金)

あの後昼休みに書店に突進して、「ボーズ・ヒーローズって雑誌ありますか?」と尋ねたら、書店の姉ちゃんに「はぁ……?」って、思いっきりけげんな顔されちゃったよ。

彼女のその表情を見た瞬間、フェチな自分がくだらないムシになった気がして多少勢いを削がれつつも、「いや、男性向けのスキンヘッド専門誌だと思うんですが……」と説明したところ、雑誌担当のアンちゃんが出てきて、「そういえばそんなヘアスタイルの雑誌がありましたね……」とパソ端末で調べてくれたよ。

その結果、問題のボーズ雑誌の新号は、昨年夏の創刊号以降、まったく世に送り出されていないらしい。うーむ、さもありなん。やっぱテーマが坊主だしな。

ならば電脳書店で捜すしかねぇ!とまたまたダッシュで帰社。ネットで「ボーズHEROES」と検索かけたら、あるある、ありますわよ……今にも中指立てて「ファッキン!」とシャウトしてくれそうな、ワイルドボーズのグラサンアンちゃんが表紙の創刊号が!

内容説明には、「カヴァーインタビューはEXILE/COLORのATSUSHI。秋の極めつけボーズファッション、ボーズCM、ボーズヒーローインタビューなどを収録したボーズヘアスタイルBOOK」

うーむ、これほどボーズボーズと連発されると爽やかなものすら感じるが、この表紙や説明を見る限り、殿方ファッション用語におけるボーズとは、五分刈りとか三分刈りとか五厘刈りの、少なくともまだ毛髪が残存する状態を指すものらしい。

……いや、それどころかむしろ、一般的にはそういう高校球児スタイルこそが「ボーズ」なのであって、顔が写るほどにツルッツルというのは、「ファッション」という観点から見ればトワイライトゾーンなのかもしれないな。

だが、私が好きなのは完璧にヘアレスの状態、スキンが風を感じるヘッド。種を蒔いても芽吹かない、もしくは芽が出ても飢えたカモシカにソッコー食い尽くされてそうな、百姓泣かせの畑状態の頭部なのだ。

ゆえに球児ヘアにはさして興味がないんだが、まぁこれも乗りかかった船。ボーズHEROESグラビアの中には、目ん玉飛び出るほどビューティホーなハゲが存在しないとも限らないので、ネット書店の注文フォームから、「カートに入れる」をポチッとなしようと思ったのだが……ゲッ!どこのネット書店でもすべて「現在お取り扱いできません」になっているじゃありませんか!

そして次の瞬間、私の指はダイアプレス(出版元)の電話番号をプッシュしていた。

けどダメねぇ。昔はボーズといえば「ダサイ」ってことで、女子からはデッドボールや暴投並みに嫌われてたのにさ、今じゃストライクとまではいかなくとも、フォアボールで押し出し満塁くらいは狙えるややモテ系へと昇格したのかな。
電話口に出たダイアプレスの女性によれば、
「申し訳ありません……完売です」だってさ。

手に入らないとなるとどうしても手に入れたくなるのがイソップの犬並みに強欲な私のSAGA。ヤフオクに楽天マーケット、そしてアマゾンのマーケットプレイスをあたってみたら、うほっ!あるある!中古ではたくさんあるじゃん!

しかし、3319円、3320円、3330円、3330円、3340円って、なによこのみすず書房の本並みのお値段は?!それも古本カルテルでもあるんか?と勘ぐりたくなるこの横並びっぷり……
だいいちなんで税込み680円の、それも数ヶ月前に出たばっかのハゲ本がこんなべらぼうな値段なのか。やっぱりEXILEファンの足下見てるのかな。

さしもの私も、ページを開くとスキンヘッドどころか、EXILE系ボーズと歌舞伎役者系ボーズで埋め尽くされているやもしれぬ雑誌に、3千円以上のゼニを払う気にはなれん。

かくいう次第で、残念ながらどういう内容なのか見ぬままになりそうな「ボーズHEROES」。
もしかしてオサレ系床屋から発掘されるかもしれないので、しばらくは有志によって構成されるボーズ発掘隊からの報告を待つことにしたい。

2月16日(金)

爽やかな朝、遊戯王友のRさんから「ミキさんはご存じかと思いますが……」とスキンヘッド専門誌「ボーズHEROES」の存在を知らせるメールが届いていた。うおっ!んなもんあるんか!ぜんぜん知らなんだ!!
これから出社だが、昼休みに書店に走って行って、「ハァハァ……ボーズ・ヒーローズありますか?」と聞いて来なきゃな。

ただこの雑誌、EXILEファンのヒトたちが喜びそうな内容らしいってあたりがちょっと不安だ。ページを開くと風神雷神をプリントしたスカジャンボーズや、ズボンの股を極限までずり落とした、短足カモフラージュボーズで溢れているんじゃなかろうか?

私の好むボーズは基本外国人、できれば白衣か迷彩かグッチ着用。それならばお洒落ボーズはヴォーグ・オム、ミリタリボーズはコンバットマガジンでこと足りる気もする。

ただ、スキンヘッド女性は人種タイプ問わずに365日ウエルカムなので、ボーズ・ヒロインズの掲載を期待して、とにかく書店で見てくるよ。情報サンキュな、Rさん。

それではこれから着替えて会社行ってくる。今日はバリバリ残業だ!

2月13日(火)

SONYの薄型テレビ・BRAVIAのCMで、サンバねーちゃんの褐色美にやおら開眼した私。去年の末の予定では、今頃ブラジルのホテルでリオのカーニバルへの期待に胸躍らせているか、もしくはすでに暑さにやられて、溶けかけのマックシェイク状態になっているはずだったのに……
どうしてなのか、今でも不気味なほどに暖かい日本にとどまっている。

なぜって、ブラジルへのツアーは目ン玉飛び出しそうなアンビリーバボーなお値段だったから!

もしも旅程に縛りがないのなら、自分で船を漕いででもリオデジャネイロまで行って、現地でツアー(それでも6日間20万円〜!)に入ることもできたかもしれない。
だが、悲しきはリーマンのSAGA。上司に土下座+吐血するほど残業すれば、一年に一度くらいは連休を絡めて8日間の旅行に行くことは可能ながら、それでも8日目にはなにがあっても帰社いや帰国しないと、デスクの存在自体が危うくなる。

だから、未だ足を踏み入れたことのない南米に、フリーで行くのは単なる蛮勇だ。日程の延長をなによりも恐れる旅行者は、日本発のツアーの食事時間までビッチリ組まれた隙のないタイムテーブルに従って、羊たちのように沈黙して行動するしか選択肢は無い。

けど、大手旅行会社の商品が何本か見つかったものの、そのいずれもが日程が長いか高いかのいずれかなんだよなぁ。15日のツアーなんて、休み中の学生さんか、リタイアしてのんびり旅行の老夫婦しか行かれへんっちゅーに!(怒)

短い日程のものもあるにはあった。だが、一方は3泊7日なんてほとんど機内?ってカンジの、想像するだけでもどしそうになる恐るべきスケジュール。
もう一方はビジネスクラスしか乗せてくれなくて、8日間約100万円。ましてやそれがリオのカーニバルが入った日程だと、一気に
140万円!ぶるっ……

しょーがないからカーニバルは諦めて、ゴッドファーザー2でマフィアの抗争の舞台になっていたのに加えて、村上龍がやたらと誉めてて興味を持ったキューバに行こうかと調べてみた。

けど、南米旅行ってどうしてあんなに高いのかなぁ。メキシコまでは安いのにさ、それよりも南下すると旅費が一気にはねあがり、キューバ旅行はリーズナブルな旅行会社のツアーでも、軒並み40万円〜なのはキツい。ましてや私は一人参加ゆえ、一人部屋料金(ツアーによって違うがだいたい+5万円〜)を請求されるのも問題だ。

かつてマハードに萌えるあまり、ジャンプを開いて30分でエジプト旅行を決定した時みたいに、ある萌え萌えジャンルに関わる文物を見るためなら多少高くても惜しくはない。だがキューバったって、葉巻を吸うわけでもないし、ヘミングウェイにも何の関心もないしなぁ……

モタモタしている内に、自分の部署的に一番休みが取りやすい2月は過ぎ去ろうとしている。3月は決算で4月〜12月はまんべんなく忙しい。
そう考えると、どうやら今年も2,3日の有休を取るだけで済ませられるシーズン……航空券が腹だたしいほど高くなるゴールデンウィークしか残されていなさそう。

5月ならどこがいいんだろう。以前なら休みさえ取れればエジプトに行っていたが、今年は別のところにも行ってみたいな。アウシュビッツ跡を見にポーランド?それともハーネマン妄想の基盤を固めるためにドイツ?ロシアで戦車に乗せてもらうのもいいかもしれない。

ただ、5月だと暑さにギリギリ耐えられるので、気楽なエジプトもやっぱり魅力的だ。
エジプトなら、まだ行ったことがないシナイ半島のセラビト・エル・カディムの石切場跡で、現場のオッサンたちが拝んでた地味〜なハトホル礼拝所の跡にでも行って、あのヒトの関心を惹きそうな愉快なネタ拾いするのもいいかなと思ってる。

2月12日(月)

「仕事に対して誠実でよく働き 向上心があって お互いを高め合える警察官と結婚できますように!

……とある神社に奉納されていたある絵馬に書かれていた、神さまへのお願いごとである。つい目に入っちゃった願いの主は、絵馬に書かれた生年から計算して、当年とって31才になる女性らしい。

うーむ、神さまが願いを聞き入れてくれればいいのだろうが、この注文の多さではいつまでたっても結婚でけへんぞ!
そう笑ってしまったものの、かく言う私も26才の男性と結婚した52才の秋吉久美子さんが、無性に羨ましいから相当現実が見えてなさそうだな。

自分、元来かなりの老け専ゆえ、アッパー方向には10や20いや30才程度の年の差は無問題ながら、下の方にはなぜかたった2,3才の年の差でも、「だ、ま……されてる?」という悪しき先入観をもって接してしまうからなのか、どうしても心にレッドアラートが鳴り響く。
取引先の若い男性の罪のないお世辞すら、内心「ケッ!」ってカンジで素直に耳に入らないという、可愛げのない性格だから困ったもんだ。

それが、秋吉久美子さんの場合は、自分の年齢の半分の年の、む、息子よりも年下がダンナだなんて!
なんだか色々大変そうだが、そんなラブコメの世界にすら存在を許されなさそうなすさまじいレベルの年齢差には、ほのかなあこがれを感じてしまうなぁ。うーむ、私も秋吉さんに習って、「子供は卵で産みたい」なんて言うべきなんだろうか。

ただ、万一自分の半分の年の男との結婚が現実の話となったら、ダンナを甘やかせばいいのか甘えればいいのか、放獣いや放任すべきか拘束すべきか、どう対処すべきかてんで分からなくて、ストレスでやせ細った挙げ句ソッコー離婚してしまうのがミエミエだ。

えー、どうしてこんな話になったかといえば、最近介護生活にストレスと将来への不安がたまるあまり、今まで考えてもみなかった「結婚」の二文字が、時折頭にちらつくからである。
けど、あらゆる生活にはそれなりの忍耐が必要とされるもの。結婚したらしたで、新たな試練が待ち受けているに違いない。逃避のために結婚したいだなんて、そんなの単なるワガママだよね。こんな発言してたらいつかバチが当たりそうだから、ゴメン、もう言わない。

……とまぁこのように、家族全員がかなりキツさを感じる介護生活の中で、おのおのが光を求めて懊悩してるんだが、少なくとも恋愛や結婚については、自分にはやっぱり二次元世界に遊ぶのが一番幸せな生き方だということで、三次元への浮気心は捨てて、フェチとしてヲタとしての正道を歩みたいものだ。

ただ、ここで脳内結婚妄想を書くのは控えなくちゃ!と多少あせっている。
だって、さっきウォートラン関連用語でググッたところ、アイタ〜!己の日記がズラズラ出てきてもうまっつあお!

萌え発言って、書く時はノリノリだからいいものの、読み直したら熱い砂山に頭を突っ込みたくなるほど恥ずかしいもんだ。でも書くけどね。
ましてや、ウォートランはシューティングのアーケードゲーム。これが家庭用のRPGなら、他のオタクの星の数ほどの妄想に紛れて目立たないんだろうが、激しくキャラ萌えしてる人間が、現在多分国内で自分だけ(笑)ってジャンルにおける同人的発言が、普通のゲームプレイヤーの中でなんと悪目立ちすることか!
でも書くけどね。

まぁ、2004年発表のゲームで今頃ググるヒトもそう多くないだろうから、「他のプレイヤーに見られると恥ずかしい」と思うのは杞憂なのかもしれないものの、ロボット避けの効果の無さと己の妄想発言の暴走っぷりが、しみじみと心に染み入る如月の夜である。

2月7日(水)

年明け早々に酔っぱらって作った打撲傷のせいで、仕方なく休んでいたジムだが、今日丸一ヶ月ぶりに行って来た。

整骨院の先生曰く、私みたく体のジョイントがゆるゆるの人間は、マシンで負荷をかけちゃいけないらしいんだが……たった一ヶ月トレーニングをさぼっただけで、腹や尻回りが水を吸った海面みたくブヨブヨ、というのはどうもいただけない

努力の甲斐あってせっかく筋肉がつきかけてたのに、このままジムを止めようものなら、GIジェーンどころか単なる中年のオバハンになっちゃうYO!という恐怖に耐えきれず、パキパキと実にイヤな音を立てる手首足首は無視してトレーニングを再開した。

そのせいか今日は眠くてたまらない。
ここしばらくなかなか寝付けなくて、枕元に未開封のまま常備しているドリエル(睡眠導入剤)に、何度手を伸ばしそうになったことだろう。
でも、眠れないのは単なる運動不足だったみたいだな。体を動かした今夜は、ベッドに入るや否や、鶏小屋の電気を消されたニワトリみたいに眠れそうよ。

眠りといえば、昨夜は女性になりたい男性があるドナーから女性器を移植され、私がその男性から不要になった男性器をドミノ移植されるという夢を見ちゃったよ……オイオイ……

コンクールで金賞を取った黒毛和牛のステーキのように、しずしずと運ばれてきたフレッシュなブツが、よりによって己の股間に移植されそうになった瞬間、恐怖のあまり目覚めたのだが、まったくこんな夢を「その後の上昇運をつかむヒントが隠されている」節分の夜に見なくてホントよかった、助かった。

さて、ぼちぼち寝なくては。
今日こそここを色々といじるつもりだったのに、ミクシィの方で見つけた「巨大船コミュニティー」「貨物船&コンテナコミュニティー」にエキサイトするあまり、すっかり時が経つのを忘れていた。
「この世には地味船マニアがこんなにも存在するんだ!」と、マニアワールドの生態系の豊かさに感動しつつ、ミクシィを逍遙すること○時間。あっという間に夜は更けて、時はすでに一時半だから、疲れた眼球をいたわるために、今日はもうベッドで横になる。

あ、「疲れた眼球」で思い出した。コンタクトから目を守るために、今日注文した眼鏡のお値段は、一体いくらだと思います?

なんと、フレーム別のレンズのみで4万8千円。
軽い近視ならフレーム+レンズで5千円ポッキリってご時世なのにさ、ド近眼の私はレンズで4万8千円、フレームも買うと10万円仕事ってアンタ……(貧血)

地震の時にはのび太ばりにメガネを捜して床を這い回らなきゃならないし、海に落ちたら陸の方向が見えなくて溺死しそうだし、視力0・8以下では特殊部隊にも入れないし、万一入隊できたとしても、教官の鉄拳一発でメガネがふっ飛んだ時点でオールオーヴァーで……その上レンズが4万8千円だとは!(哀)

最近とみに己の目の悪さが恨めしい。いっそ角膜をレーザー光線で削り取る、禁断のレーシック手術を受けようかと真剣に検討する今日このごろだ。

2月5日(月)

眼科の待合室でBRIOを開くと、白い歯を見せて微笑む読者モデルのコメントが、ニースの風のように頬を撫でたもんだから、びっくりするあまり首の骨が折れるかと思うほどのけぞった。

「フェラーリに乗って解放される時間は、ゆるいシャツがいい」

この若社長、もちろん「買い物はイタリアかフランスが基本」であるそうな。
おぉおぅおぉ……(狼狽)さっきまで友人と一緒にサイゼリアでご飯を食べていた私とこのヒトが、おんなじ国に住んでいる同年輩の人類だとは、信じられない、いや信じたくない。

ちなみに、先ほど我々がレジで支払った金額は二人で2248円、滞留時間は4時間半。(帰れよ!)
白い歯の若社長が普段着に合わせるエルメスの靴のかたっぽで、今日私が飲んだワイン(500ミリデカンタ・290円)が、約250杯飲める計算になる……人生ってラララ。

それにしてもLEONも凄いがBRIOもある意味もっと凄い雑誌じゃの!
表紙からして、毛穴からリッチ臭を吹き出してそうな男性有名人と、言っちゃなんだが、いかにも男の愛人所有願望をくすぐりそうなタイプの女性芸能人のコンビネーションが、いつ見ても何となくスケベっぽい感じがして、思わず目をそむけてしまう。
もしもサーモグラフィーで雑誌の温度を測定できるなら、コンビニに並ぶ週刊大衆とBRIOは、まっかっかという意味では同類かもしれない。

記事中の、5つ星レストランの給仕長と置屋の女将の対談でも、「いつも奥様以外の女性といらっしゃるお客様が、はじめて奥様といらっしゃった時にどう対応するか」なんて、ある意味背徳的なネタが、しごくナチュラルに飛び出してるのには、「これって『すてきな奥さん』には棲息を許されない記事だよなぁ……」としみじみしつつ、「ところ変われば品変わる」という言葉を噛みしめたのだった。

さて、肝心の眼科なんだが、正月明けからの映画&ビデオの見すぎで、眼球の表面がガサガサになってしまったので通院している。
いや、ビデオやパソコンって、じっと見ているとまばたきが少なくなるでしょ?それでコンタクトが乾いた眼球を傷つけちゃうらしいので、目の悪い皆さんは、ロードオブザリングとゴッドファーザーを全巻通しで見るときには、目薬をさしもって鑑賞してください。

今日はついでにコンタクトの度数も変えてもらったのだが、左目マイナス13&右目マイナス9、5と、半年前の度数よりもワンランクづつ悪化していた。
あと一押しでついに右目までがマイナス10の大台に乗っちゃうだなんて!さしもの私もあせりを感じるぞ。

目のいいヒトにはこのレベルがいかなるものか、まるきり想像つかないだろうが、普通の近視はせいぜいマイナス3〜4程度、かなり悪いヒト(ヘボピーとか)でもマイナス7〜8と言うと、マイナス10越えというレベルが、近眼世界における南極大陸みたいな未踏の地なことを、なんとなくお分かり頂けるだろうか……

しかし上には上がいるものである。
「これ以上悪くなったらどうしましょう」とおののく私に、先生、こともなげに「コンタクトレンズは
マイナス25まであるからね」って……私のコンタクトですらかなりぶ厚いってのに、マイナス25だなんて、目の中に常時タイのうろこをくっつけてるような気持ち悪さに違いない。

ぶるっ……こんなこと書いてたら、己の目の悪さが恐ろしくなってきた。
今日はもうこれ以上目を酷使するのはヤメにして、とっとと顔洗って寝ることにする。そして目を使わずに夢の中で、スキンヘッドの軍人がジャーマンシェパードと戯れるような、楽しい萌え萌え映像を鑑賞するのだ。

2月4日(日)

昨日の晩はウィーンのオペラ座でオペラ見とった!

「節分の夜に見る夢には、その後の上昇運をつかむヒントが隠されている」はいいんだが、これほどまでにリアルライフから離れすぎた夢からヒントを探せと言われても、見当すらつかへんっちゅーに!(怒)

実はオペラ鑑賞以外にも二種類の夢を覚えてはいるのだが、こちらは余りにも不穏すぎて、上昇運どころか下降運をつかみそうで、ちょっと書くのを逡巡してしまう。情景を文字で表したら、なんだか現実になっちゃいそうな気がしてさ……

いや、やっぱり勇気を出して書いてしまおう。一つは乳ガンが発見される夢、もう一つは葬式の夢だった。
くっ……めでたい夢を見るべき夜にこれでは不吉にすぎるが、ありえないとも言い切れない。それどころか、ウィーンでオペラ鑑賞の5千倍ほど確率高そうだな。これじゃ「ヒントが隠されている」じゃなくて単なる予知夢じゃ。

前者は、少し前にここに書いた左胸上部の妙な痛みがまだ続いていて、単純にその気がかりが引き金になったんだと思う。
貧相なチチが思いっきりひねりあげてガラス板に挟まれる、嗚咽が漏れそうなマンモグラフィー定期検診は4月予定だから、それまで待とうと思ってるんだが……
ええ、ええ。万一ガンなら一日も待ってちゃイカンですよね。自己管理は自分にしか出来ないんだから、痛む間隔がどんどん短くなるようなら、早めに検査に行って来ます。

そして後者は、身内や知人の葬式じゃないのがせめてもの救いなのだが、ハッピーな夢が熱烈歓迎な節分の夜には、やっぱりあまり喜ばしくないテイストではある。

一度に何十もの葬式が行われている巨大な祭場に、私は参列者として到着するのだが、自分が参列すべき目的の葬儀が、一体どこで行われているのかが分からない。
しょーがないから受付で名前を告げると、「ミキ様ご参列のお式は、ジャック・ニコラウス様と、H様(縁起が悪いので伏せとく)ですのでお部屋は……」

ニコラウスはご存じの通り有名プロゴルファーだが、多分まだお亡くなりになっていないと思うから、本人に聞かれたら怒られそうな話だ。
だが、ゴルフはスイングを覚える段階で「腰に悪そうだね」とあっさり諦めて、ゴルフクラブは暴漢の頭蓋骨を粉砕するための防犯ツールとして、今じゃ玄関でほこりをかぶっている家の人間が、なぜニコラウスの葬儀に呼ばれたのかは全くもって謎である。

もっと分からないのは、聞いたことも見たこともない普通の人である中年女性Hさん。どこぞのリッチめな奥様らしい。
加えて、今回参列すべきはHさんではなくて、そのお母様。赤の他人のそれも母親だなんて、縁遠すぎてなぜ葬儀に呼ばれたのかがさっぱり分からん。

なんでもHさんのご母堂は、一週間前にすでにお亡くなりなのだが、丁度その時会社のゴタゴタで、ご主人が「忌引き取らせてくれ」と言うに言われず、葬儀は延期。ご母堂はそのまま棺桶の中で待機していたらしい……というのは、私の隣にいた若い男性(これも知らない人)にそっと耳打ちされた話である。

オペラ座と乳ガンと葬式とわたし、みんなちがってみんないい。……じゃなくて、どれを取っても上昇運をつかむヒントを見つけられないから、これは「答えは己の心に在り」という天の声なのだと、当面は解釈しておくしかないのかね。

<一言メールお返事よん>

れいらさま・・・ヤフオク、信じらんないっ!
ご心配下さってありがとうございます。持つべきものは友だなぁ!(感涙)
いや、「一週間後?」という予想に反してレスは今日来たのですが、「ヤフーの対応には全く誠意が見られない」というウワサは色々耳にしていたものの、想像を遙かに越える、誠意ゼロの強烈な返答にどびっくり。

削除されるはずが無いものだから、どこがどう引っかかるのか、商品についてはどんな説明でもする用意があるから、と慇懃に削除理由を聞いたのですが、肝心の削除理由を全く書かずに、「ガイドラインに抵触したとこっちが判断してるんだから、理由を聞かせる必要はない」という旨の簡単かつ一方的な文面……おいこら、これってバイトに定型文をコピペさせてるだけじゃないの?

なんつーかもう、腹が立つよりも、これは「灰色っぽいものは全て削除しとけ」という、単なる責任逃れなんだなと感じて、こんな企業に借りた場で、誠心とか信頼の積み上げだとか言ってるのがアホくさくなってきました。もういいよ、ヤフオクは……

でもまぁ、あの場がきっかけで、普通なら知り合えないような素敵な知り合いが色々できたのは収穫です。これからはその人たちと、ささやかに楽しみを分かち合って行きたいと思ってます。(私がメインで出していたのは洋書なのですよ)
これが節分の日だったのもよかったかな!これ以外にもイヤなことが幾つかあったので、節分という節目にウミを出し切ったと信じて、これからは心機一転でいきますよ。(ヤバいほどにポジティブ思考だな)

2月3日(土)

数時間前に実家からバタバタ帰って、ソッコーで掃除に入るつもりだったのにさ……帰宅してとりあえずパソを立ち上げて、そのまま椅子ごと後ろにひっくり返りそうになった。

いや〜、参った。
ヤフオクの方で五月雨式に続いていた誰かのーそれは多分私の出品物の値段が、自分で言うのもなんだがものすごく良心的なことに対する、同種の商品を扱う出品者からの妨害だと思われるんだが、ついにいわれのないチクリによる商品の削除が原因で、ヤフーが一方的にIDの使用を停止してきたのだ!

嫌がらせに悩んでいる出品者に対する、ヤフーの対応は酷すぎるとはしばしば聞いていたものの、こういう風に唐突に、かつ一方的にID削除してくるものなんだね!びっくりした。

ある意味ヤフーのえげつなさを知るいい経験だが、このままID停止を黙って受け入れ、今まで誠実迅速をモットーに、コツコツ積み上げてきた300近くの評価を、またゼロからやり直す気もさらさら無い。

そもそも違反商品として申告があったならば、まずは出品者に「違反と思われるので削除しろ」という通告が行くのが通常の手順なはずなのだが……今回は四件の出品に対して、その手順をすっ飛ばしているのがものすごく腹立たしい。

もちろん商品は全く違反商品ではないので、速攻復活させるようヤフーにメールを出したのだが、とかくこういったクレームに対するヤフーサイドの返答はやたらと遅いとも聞いている。
まったく……明日の夜、大事な入札があるってのに、このタイミングの悪さにはうんざりしてくる。

おっと、掃除だったな!あと3時間でまた実家に帰らなきゃならないってのに、一体どこまでできるんだろう。

何故こんなに急いで掃除に帰ってきたかというと、今日は節分だからである。
いや、私は若い女性が美容院で開いた女性誌のコラムをちょっとした参考にするように、G-menの記事にデイリーライフを左右されることが結構多いのだが、今月号のG-menには「節分は運気の転換点」とあったのだ。(女性誌にもありそうなネタだが)

2月3日には掃除と豆まきをしてお風呂に入って、旧年中に溜まった邪気を洗い落とし、心身とも綺麗にして新しいシーズンを迎えるべきとのこと。くっ……これは年末の大掃除すらしていない私としては耳が痛い。

ちなみに、「節分の夜に見る夢には、その後の上昇運をつかむヒントが隠されている」そうだから、皆さんも今夜の夢は忘れないようにしてください。

それじゃこれからビデオの早回しみたいなスピードで掃除するぞ!そして今夜は、富士山をバックに天に駆け上がるブルース・リーの夢を見るのだ!