1月29日(日)

昨日は日帰りで東京さ行ってきました。
5時半、6時、6時半と時間をずらして目覚まし時計を三つかけていたというのに、結局起きたのは9時前・・・
枕でこすられたせいで、ローマ皇帝の三男坊からジャングルの王者ターちゃんと化した乱れ髪をセットする暇なんかない。財布とカメラをひっつかんで家を飛び出して、一番手近なのぞみに飛び乗って上京。

ナマSAKUJIも4度目となるとさすがに慣れてくる。最初のうちは「綺麗にしていって印象づけたいわ〜んv」なんてちょとした欲望もあったものの、もうべつにジャングルの王者でいいよ・・・って気分。

東京駅へ着いてからは目黒から東急に乗り換えて、エジプトはまりしなければ一生来ることがなかった駅(名前すら忘れた)で下車。
地元の人に聞きながら猫がニャーと鳴いているような路地をいくつも抜けて、ついでに途中にあったお地蔵さんに500円入れておがんだりしながら、「林試の森公園」へと向かった。

目的はここに植わっているレバノン杉。古代エジプトでもビブロスの港とかから積み出されて、神殿や王宮の扉、船や高級木棺の材料となったのだが、この木はたいそう木むずかしい、いや気むずかしいらしく(最低なオヤジギャグ・・・)日本では植樹しにくいせいでどこででも見られるものじゃないらしい。そう、シリアで紀元前から続く高貴な家系のお嬢さまはけっこうもったいぶってるのだ。

念のため地元の森林植物園に「レバノン杉、あります?」とブティックにニューモデルの財布の在庫でも問い合わせそうなノリで電話したものの、地元にあるものはまだ小さくて一般公開していないらしい。まぁレバノン杉嬢指名なんて珍しかったのか、「なんなら特別にお見せしますが」と言ってくれたのだが・・・

そこでわざわざ目黒まで足を伸ばしたってわけだ。カリシャダが新婚旅行(・・・)でシリアに行く話とかも書きたいので、上京したついでに実物のレバノン杉を確認しとくかねぇ、という腐れ動機もモリモリあったしね。

予定では余裕で間に合うつもりだったのだが、なんせ寝坊しまくったせいで公園内でも競歩状態。なんで私はこう年がら年中バタバタしてんだ?

あせりまくって公園を抜けて公園事務所のオッサンに杉が植わっている場所を聞き、さあお嬢さまにご対面。
ふーん、○○年間でこのくらい育つもんなんだねぇ、香りがいいからお棺に好まれたといういうけどどんな匂いなんだろう・・・カリムんはやっぱレバノン杉の木棺に埋葬してあげたいねぇ、などとクンクン幹の匂いをかいでみたり、回りに落ちている破片を拾ってティッシュに包んでバックに収めたり・・・

そばでサッカーしている少年たちの保護者に思いっ切り不審な目を向けられている気がしたものの、思う存分木のエナジーを分けて頂いたよ。

<右>杉の幹に頬寄せて妄想しているとこんな虫を発見。エナメルを塗ったような鮮やかな色をして、うろの間でじっとしてた。


杉との対話(笑)が終わってからはまたまた競歩ときどき駆け足にて高田馬場へ。SAKUJI講演の会場は早稲田のエジプトピルなのだ(「ビル」と書くとものすごそうだが、かな〜〜〜りちっちゃいです)

今日の講演は先日アメリカがツタンカーメンのミイラのCTスキャンをしたこともあって、「ツタンカーメンのミイラから何が分かるか」ってテーマだったのだが、予想通り先日ダハシュールで早稲田隊が発掘したセヌウのミイラの話が中心になったよ。

ネタとしては特にご紹介するべきものはないのだが、2,3年前から日本隊に許可されていたツタンカーメンミイラの再調査がなぜアメリカにもっていかれたか、という理由について知ることができた。

テレビにもよく出ているのでご存じの方も多いザヒ・ハワース博士(今のエジプト考古庁長官。でっぷり太った白ヒゲオヤジ)はアメリカで勉強したせいもあって大のアメリカびいき。その上に、先日までスイス人とドイツ人に視姦されていたアヌビスたんをはじめとするツタンカーメンの秘宝巡回展が、次はアメリカに行くらしい。
そう「ツタンカーメンCTスキャン」はぶっちゃけ主催者である
ナショナルジオグラフィックのプロモーションだったのだ。

CTスキャンするくらいならついでにDNA鑑定もしてくれれば、ツタンカーメンの血筋について真実が判明するからぜひともDNAを、とはSAKUJI先生も頼んだらしいが、なぜかエジプト世論はDNA鑑定に否定的でアメリカのCTスキャンでさえかなりの批判が出たらしい。これって宗教的に問題があるのかな?私には分からないが、今度イスラムに詳しい友人に聞いてみたいと思う。

このツタンカーメン巡回展をなんとか日本にも誘致すべく、先生はあちらこちらを当たってみたらしいが、黄金のマスクが来ないならそこまでの集客が望めないから・・・という理由のせいでどこの企業もしぶるため、巡回展はアジアでは中国に行くのではという話だった。
やっぱツタンカーメン展を呼ぶのはものすご〜く高いそうだ。そして日本の展覧会は金ピカな目玉展示品がないと客が来ないので、派手なものかミイラがないエジプト展はどこもやりたがらないらしい。
今巡回しているツタンカーメン展の相場がいくらくらいなのか私はものすご〜く知りたかったのだが、残念ながら質疑応答の時間がなくて聞けなかったよ。まぁバッ!と手を挙げて展覧会の相場を聞くような真似は、さすがの下世話な私でもようせんが。

SAKUJI講演が終わってからは、3,40件はある早稲田の古本屋をしらみつぶしにオリエント関係絶版書を捜したのだが、すでに全コピーして持ってる「古代オリエント商人の世界」が一冊見つかっただけでちょっとがっかり。エジプト学で有名な大学の街だから、学生が流した関連書が山ほどあると睨んでたんだけどなぁ・・・
その足で神田の古書街に行こうかと思ったものの最終の新幹線に乗り遅れたらまずいので、ごはん食べて早稲田をあとにしたよ。それにしても吉野屋の「あぶりチャーシュー丼」は甘すぎる!!わざわざ東京まで来たんだから、どこででも食べられる吉牛なんか入らずに、もっと美味しいもん食べときゃよかったなぁ・・・・クソッ!!・・・って飯代ケチった自分が悪いんだが。

古本屋の高い棚を見上げすぎたせいで、私のガラスの首は悪化したようだ・・・首の疲れでちょっと偏頭痛がするけど、できれば夜にまたなにか更新できれば、と思ってます。

←早稲田のドバトは街路樹の実まで食うようだ。植え込みに50羽ほどのハトがむらがって無心にツバキをついばんでいるのなんて見たことなかったから、けっこう不気味なものがあった。早稲田のハトは学生の落とすパンや肉まんのくずで満ち足りてると思ったのだがなぁ!

1月29日(土)

だいたいやねぇ〜〜〜(竹村健一)

おおはりきりで美容院へ行ったはいいが、スネイプ先生が竹村健一or田村正和に変化しただけだった・・・
いや、田村正和というよりエロイカのジェイムス君?
もしくはローマ皇帝の6人くらいいる息子の上から3番目にこんな奴がいそうだ。自意識過剰ですぐ女の尻に手を伸ばす黒髪くるくるロンゲ男。ダメなくせに妙に血気盛んで、戦場では考えなしに走り出して真っ先に殺られるタイプ。

カレからも「後ろから見るとモロ男」だと言われたこの微妙すぎる頭で、これからおでかけ。林業試験場のレバノン杉の実物確認&SAKUJIの講演会のために東京さ行くのだ。

何か面白いエジプトネタがあればまたここで書く予定ですが、とにかく今はとっとと準備します!でなきゃ間に合わんっ!

1月28日(金)

たかがカミソリ・・・と一ヶ月ほど購入をためらっていたのだが、ついに少し前にCMが流れていた「ヴィーナスディヴァイン」を買ってしまった。
いつもはフツーの三本120円のカミソリを使ってむだ毛処理をしていたのだが、「ヴィーナス」と「デヴァイン」の「Wヴ効果」で天にも昇る心地よさで毛剃りできそうだったので、つい800円も払ってしまったのだ。

フォームは流線型でSFチック(私は何でもこの言葉で片づけるようだ・・・)、三枚刃とモイスチャーオイル効果のせいか、すーっと軽く撫でるだけで綺麗に剃れるのがカ・イ・カ・ン(by薬師丸ひろ子、年バレバレ)。この剃れっぷりでたった800円、一ヶ月も迷ってた自分がバカに思える。

ヒゲ剃り用のカミソリに「三枚刃」は普通だが、男性にとっては昔からこんな気持ちのいいカミソリが当たり前だったのか?と思うとなんかねたましくなってきた。来世こそ男に生まれて、三枚刃のカミソリでボーボーなヒゲをゾリゾリと音を立てて剃りたいものだ。

どうでもいいが、もしこのカミソリを購入したきっかけは?というメーカーのアンケート設問があるならば、私の場合は先に述べたとおり、まずは「商品名の語感」だと答えたい。

私は「デヴァイン」(神聖な・非凡な)と聞くと自動的に、かなり昔のカルト映画「ピンクフラミンゴ」に主演したクジラのごとき巨漢オカマ・怪優デヴァインを思い出す。そしてまた、「ヴィーナス」も無性にエロっぽい。

いや、「ヴィーナス」だけではない。
私はアルファベットの
にはすごいスケベなイメージを抱いてしまうのだ。

いったいなぜなのか?それは、股間=Vゾーンのせいだけではない。
Vと聞けば即座に思い出す
「ヴァージン」「ヴァギナ」「ヴィクティム」(犠牲とか生贄という意味だが、ローマ皇帝・カリギュラやネロの酒池肉林変態エロの「生贄」を連想)という三つの単語、ひとえにそのせいである・・・

男子小中学生は芽生えたばかりのうぶいエロ心を、国語辞典や和英辞典のエロい単語ー「SEX」とか「女性器」とか「陰毛」とかーで満たした経験が必ずやあると思うのだが、私も女ながら当時は必死であらゆる事典を引いてはグッとくるエロ単語を追い求めるという、まさにさすらいのエクスプローラーであった。
そしてその時ふと気付いた「V」&「ヴ」の抗いがたいエロティックな魅力!そのもやもやした記憶を今もまだ引きずっているらしい。

例えば「バージン」「バギナ」と書くと明瞭かつ平坦で味もそっけもないカンジがする。
だが、それを「ヴ」に変えたとたん、
まぁ!いやだわっ!いやらしいっ!(そう思うのは私だけ?)
そういや、かのヴェルレーヌ、上田敏先生による名訳
「秋の日のヴィオロンのためいきの・・・」「秋の日のバイオリンのためいきの・・・」と置き換えるともうぜんぜん雰囲気出ないもんね。

ヴェール、ヴェルレーヌ、ヴィンテージ、ヴァルキューレ、ヴィーナス、ヴァージン・・・そしてヴィトンにヴェルサーチ・・・
「ヴ」にしたとたんにセクシー&高級感が増す気がする。
おそるべし「ヴ」の魔力!(最後のはちょっと違う)

今夜も小料理屋のカウンター、不倫カップルの隣でこんなどうでもいい話をカレに振ってダラダラ飲んでいた。しっとりしたいカップルも隣が「ヴ」で盛り上がっちゃちょっとイヤだったかも。

そしてフィニッシュは時節柄オリンピックネタ。
テーマは
「どのスポーツ選手の筋肉が一番美しいか」だったのだが、「水泳選手に決まっとるやろ!」(女の上腕二頭筋フェチ)というカレと、「やっぱ短距離系陸上やろ」という私の意見は平行線を辿り、店を出たときはお互いちょっとムカついてた。どうでもいい話ほど人間ムキになるもんだ。蜂はあわてて払いのけるが、まとわりつく蚊の方がムカつくってやつか?
いずれにせよ他人の筋肉で機嫌悪くなられちゃあ、オヤジもたまらんよな。すまん。

1月27日(木)

オフィスでコピーを取る私をじっと見つめていた先輩がしみじみと言った。
「ミキさんってホントにスネイプ先生に似てるわねぇ!」

スネイプ先生とはもちろんほかならぬあの先生。「ハリポタ」に登場するロンゲの無愛想な先生・・・スネイプxハリーの先生である。どうも顔の長いぐあい+黒っぽい服装+雰囲気的にスネイプ先生らしい。

男が「スネイプ似」と言われたらまだ「渋い」という解釈も成り立とうが、女が「スネイプ先生に似てる」と言われた日にゃあ・・・人生すでに半分ほど終わってるよなぁ!

「1」ではまだ渋かったハリポタのスネイプ先生は、「2」から「3」にかけて予告編を見ただけで、腎臓かどこか悪いのかと心配になるほど顔が変わっていてびっくりした。
反対に予告編で「こんな美男子に生まれただけで十分幸せじゃん」と思ってしまったのが「ハウルの動く城」。
私はまだ本編を見ていないのだが、私ならあれだけ男前に生まれたらそれだけで満足して上手く立ち回るよ、ホストとして(笑)。
あれだけの美貌を持って生まれた上にまだぜーたく言ってたら「ジョジョ」のペッシとか迷宮兄弟は激怒するだろうて・・・ハウルって本当にぶきっちょさんなんだなぁ!
ある映画コラムでハウルとソフィーのたたかいを評して「単なる若者の甘えにしか思えない」と書かれていた理由はそこらにもあるのかもなぁ。

「ハウル」といえば韓国で封切られてからというもの、えらい人気を誇っていると聞く。それも家族連れ中心の日本の客層とは違って、あちらの主な観客は若い女性。
その理由はといえば
「ハウルがアニメ史上稀に見る美声年だから」らしい。まったく欲望に正直でいいなぁ、韓国の娘さんってば!

私も当然ながら二次元では男前大好きだが、実社会ではいつもブサイク、いや、個性的カテゴリーに分類されそうな男を選んでしまう。
つき合う男は空から見たスフィンクス(胴長い)とか唐獅子(顔ごつい)とかパパイヤ鈴木(顔でかい)とか・・・どいつもこいつも皆そろって個性的風貌。今カレも頭のハチがでかすぎて、既製品のヘルメットを無理にかぶると脱げなくなるらしい・・・
とは言うものの、たま〜に身長188センチのハンサムさんに巡り会ったと思うときっちり
サギだった、などという痛々しい経験もしてきたので、もう男前はこりごり。男前は二次元と彫像だけで十分だ。男は顔じゃない。男はゼニ・・・いや優しさだ(笑)

スネイプ先生からえらく話が飛んでしまった。でもブサイクついでにもうちょっと飛ぶが、私はエジプトはまりする前はイスラムのタイルLOVEだったので、イズニックタイルの本場トルコで活動すべくトルコ語を一生懸命勉強していたことがあった。で、トルコ語で「ブサイク」は「チルキン」と言う。

チルキン、チルキン・・・なんだか語感だけで可哀相な雰囲気がただよう単語でしょ?英語でいえば「アグリー」と同じなのだろうか。
そしてトルコ語テキストには"What a beautiful boy he is!”のような感嘆文の例文として「ネ・カダール・チルキン・ビル・アダム」という一文が取りあげられていた。
訳すると
「なんてまぁブサイクな男なんでしょう!」って意味である。

このテキストを開いた私と妹は、トルコに向かう飛行機の中で「こんな特殊な例文、一体どこで使えっちゅーねん!?」とゲハゲハあざ笑っていたのが、まさかこの構文がすぐさま役立とうとは・・・

それはイスタンブール随一の若者向けお洒落スポット・オルタキョイにて。我々は目やにをたらしたブサイクすぎる白黒キャット発見!
あまりにものブサイクさに、姉妹は思わず
「ネ・カダール・チルキン・ビル・ケディー!」(なんとまぁブサイクな猫なんでしょう!)と叫んでいた。

そのとたん、お洒落スポットに並んでいた小じゃれたピザやお菓子の屋台のアンちゃん達は大爆笑。まさか日本人観光客が「ブサイク〜っ!」なんて叫ぼうとは思ってなかったのだろう。
彼らは口々に
「チルキン!チルキ〜ン!」と声を限りに叫び始めた。オイオイ・・・あんたらそこまで喜ばんでも・・・
お洒落な街オルタキョイにいつまでもいつまでもこだまするチルキンの合唱・・・猫には気の毒だったが、その時たしかに肌で異文化交流を感じたものだ。

また、ドイツ語もフランス語もからきしダメな私であるが、フランソワーズ・モレシャンさんか誰かがトイレ芳香剤のCMで「シルブプレ」とか言っていたせいで「シルブプレ=プリーズ」だけは知っている。
さらにはかつてドイツ人の同僚に「人をののしる時に使えるガラの悪いドイツ語を教えてくれ」と頼んだ際に(頼む方も頼む方だな)彼が教えてくれた「イッヒ・ベルネ・アイネ・フッツォ・リッケン!」(オ○コナメたろか!ーきっと英語の「アスホール!」と同じニュアンスなのだろう)というドイツ語だけは時がかなりたった今でもしっかり覚えているよ。

まったく上品な例文ほどよく人の頭にすんなり入るもの。
エロと化学式、エロと英単語を結びつけた受験生向けテキストはあるが、「萌え単」ならぬ「シモ単」とかいいかもしんない。

かく言う私も今さら何をと言われそうだがシモ系大好き人間。5月には古代エジプト文明にシモからアプローチすべく、シナイ山〜アブシンベルまで移動するつもりだ。
その第一の目的が
「古代エジプトハッテン場マップ製作」なのは、同行してくれる真面目なムスリムY氏とA氏にはぜったい言えない秘密だな。

1月26日(水)

空気が乾燥しているせいか髪がボサボサで全然まとまらない。
どんな状態かといえば、赤ブーのイベント申し込み書に登場するゴキブリの触角をつけたソバカスの男性のスタイル。

その上、私の髪の毛はさして固いわけではないが讃岐うどん並みにコシがあるせいで、髪の毛が決まった一方向以外におさまってくれないのでたいそう困る。

そんなのムースとかジェルで押さこめばいいじゃんですって?
いや、髪への優しさを考慮して作られた女性用のヘアケア商品なんぞ、全く用をなさないのだ。
男性用のスーパーハードワックスを使ってもすぐに勃ち・・・いや立ち上がってしまう。
ついには業を煮やして橋本龍太郎元総理が使ってそうな丹頂ポマードで、コテコテ龍太郎オールバックに撫でつけてもみた。それでも10分経つとまた形状記憶合金のように元に戻る私の前髪って・・・
これじゃゲゲゲの鬼太郎のアンテナ。せめて妖怪でも探知できれば商売になるのだが。

工業用グリースならこの髪に勝つかもしれないが、いい年してさすがにヤンキーの真似はできない。でも、この頭のままじゃ街を歩くのが恥ずかしいのも確かなので、週末はパーマ液の力を借りて押さえ込みに行くことにする。

あ、下の日記で書いた「アクナーテン」。
あれから少し読み進めたものの、このままでは血中コレステロール値がまたしてもH2ロケットになってしまいそうなので、心と体のために今はちょっと一休み中。だってあまりにも美味しくて萌え滋養たっぷりすぎるんですものっ!!
まさかクイーン・アガサ作品でここまで萌えさせて頂けるとは、さすがの夢想家な私でも夢にも思ってなかったよ。

まだほとんど読んでないのだが、将軍ホルエムヘブに仔犬のようについて回っては、あこがれのまなざしで見上げる「様子はいいが気弱な少年」ツタンカーメン。
「私は戦塵に汚れた老いた軍人にすぎません」と謙遜する将軍に秋波を送り、「何をおっしゃるの、そんなにハンサムなのに!それにお話を伺うと、戦闘って芸術みたいなものだと思えてきますわ」とまるで銀座のママ並みのトークを繰り出す王妃ネフェルティティの妹ネゼムート。
ホルはホルでまた・・・
ホルエムヘブ (考え込んでいるような口調で)女性・・・そうですね。自分には女性はどうも苦手です。と
爆・弾・発・言。

主人公アクナーテンに至っては、自作の彫像に対する意見を求められて困ってしまったホルの腕を組んで・・・
アクナーテン (低い声でささやく)「私を愛しているから、私がこしらえたものを何によらず、褒めてくれるんだね?」 
ホルエムヘブ (どぎまぎして)陛下、そのような・・・」

一体どこのサークルなんだよっ??!!二日目西館??!!
で、カプはやっぱり王道(ホルエムヘブxアクナーテン)なんですかアガサ様。

美味しい、美味しすぎるよアガサ・クリスティーのエジプト。それとも訳者が美味しいのか?
パラパラ読んだだけですでに気分はバブル期の「トゥーリア」(ディスコ)+リオのカーニバル+博多どんたく。ああ・・・今思い出しただけでエキサイトのあまり息が上がってきた。

全体の感想は、クリスティー様の心をくみ取るためにじっくりねっとり読んだあとに、また改めて書くことにいたします。

1月25日(火)

実家に帰るためには移動時間がけっこうかかるので駅や車内では本を読むのだが、エジプト本はやたらと重いハードカバーが多くて立って読むのには難儀するもの。
だから近頃は今までほとんど読むことのなかったエジプトフィクション(文庫版)をバックに入れている。

エジプト小説といえば「太陽の王ラムセス」のクリスチャン・ジャックが一番有名だしラムセス以外の作品数も多いのだが、私は彼の作品のようなやたらとドラマチックな話はさして好きじゃないし、萌え視点に立ってもどうも登場人物に共感を感じられない(むしろムカッとくるほうが先に立つ・・・)ので、ジャック作品はまだ「ラムセス」と「アンケセナーメン」くらいしか読んでいない。

エジプトフィクションで私が一番好き&腐れエジプトファン的萌えを感じるのは、アガサ・クリスティーの「死が最後にやってくる」。
この作品に登場するホリという書記がまたいい男で、当家のカリムのイメージにすごく近いのだが、ご存じの通りクリスティー様はエジプト学者ではなく超有名ミステリー作家。古代エジプトをテーマにした作品はこれだけだと思っていたのだが・・・

先日古代エジプトをテーマにした別のクリスティー作品「アクナーテン」というのがあると知って、マタタビフレークをまぶしたフリ○キーに飛びつく猫のように爪むき出しにて購入した。

これはかの有名な宗教改革王・アクナーテン(イクナートン、アクテンアテン)を主人公にした戯曲なのだが、10ページほど読んだだけで鼻水が垂れているのにも気付かないほどに萌・え・た!!

第一膜は「王宮前の大神官と青二才将校・ホルエムヘブ」。
大神官「そなたは軍人としてすこぶる有望だそうではないか」 
ホルエムヘブ(うれしそうに顔を赤らめる)身にあまるお言葉、痛み入ります。

「うれしそうに顔を赤らめる」????!!!!(心の中で100回ほど反復)

ヒィイイィイ〜〜〜っ!!青い〜!青すぎる〜っ!!萌えすぎてまたハナ垂れてきた!
当家では「顔を赤らめる」キャラはシャダ子だけで、あとはオールSMマスター揃い(カリムもホルエムヘブもシモンもアイシスもマハードも!)というイヤな偏りがあるのだが、ホルエムヘブのこの表現はフェイントだなぁ!こういうつつましいホルもグッとくるもんだね。この一行だけでどんぶり飯三杯はいけるなぁ!

・・・こんな事書いてるうちにもう家を出なきゃならない時間となりましたので、続きは本日夜に。
実家往復の電車の中で続きを読みながら嬉しそうなニヤニヤ笑いをしたりして、しっかりと車内の不審者になってきます。

1月24日(月)

下の日記から日付が変わったところ。

あれからもやもやフィーリングで床についたはいいが全然眠れないので、しょーがないから起きてきてトップ絵(クレタ風衣装のカリムん)を描こうとしたはいいが急にスランプに襲われて(まぁ私の場合年がら年中スランプみたいなもんですが)三時間近くかけたのにどこから見てもトンデモな絵なので、ついイラッときて捨ててしまった。あ〜あ、なにやってんだか。

絵はあきらめてネットで「ホルエムヘブ」で検索かけて上から見ているうちに、ぜったいありえねぇと固く信じていたやおい系ネタを発見!どひゃーっ!!! 驚きのあまり椅子ごと後ろにひっくり返った。

「完璧なデンパ系妄想ですので注意!」などと強〜く前置きがされた上で、「ヒッタイトのザナンザ王子は、ツタンカーメンを亡くした未亡人アンケセナーメンと結婚するためにエジプトに向かったのではなくて、実はホルエムヘブの嫁になるためにエジプトに来たのだ!」なんて妄想を目にした日にゃあ・・・

嫁・・・嫁・・・嫁ぇ・・・?!!

「嫁」という文字が手を繋いで輪になって頭の中をぐるぐる回った。嫁・・・
ごつい軍人同士の秘めた愛にグッときた私には「ラムセスーホル」ラインしか頭になかったもんで「ヒッタイト王子ーホル」妄想はものすごいフェイント。それも「嫁」ときた日にゃあ・・・
ナイスプレイ!!(グッ!)

なんでもこの妄想主さまはオリエント学?を学んでらっしゃるらしい。専門の学生さんが「ザナンザ=嫁説」を唱えるとは!
ああ、この方と一度あってお話ししたい・・・と思ったものの、残念なことにこの妄想はかなり昔にアップされたもののようで、サイトはすでに閉鎖、ほとんどのコンテンツはリンク切れになっていた。
それでもアマチュアもプロもまじえたエジプト愛好家の歴史の中で、まさかこんな腐女子な妄想してた人が存在したとはなぁ・・・ものすごく意外だ。

ホモの「ホ」の字でも出そうものなら、100人中100人から石投げつけられると思いこんでいたのだが、エジプト好きにもけっこういろんな人がいるのかもなぁ・・・と「腐れエジプトファン」としてはなんだか元気が出てきたよ。

ザナンザ嫁説の他にも「ホルエムヘブの墓、一般公開再開」という情報を見つけて心臓バックバク。
え〜?
そんなバナナ?!じゃあやっぱ2月の3泊5日は決行しなきゃ!でも3泊でルクソールはきついから帰路は列車にするしかないよね、じゃあ今からチケットを手配して・・・と約30秒の間に頭は仕事中の20倍の速さで回転した。

でも日付をよく見ると数年前の情報だったよ。ええい紛らわしいっ!!と腹たつ反面、ちょっとホッとした私。
だってもし一般公開となると、気合い満点なファラオらしい豪華な作りと美麗な壁画で有名な墓のこと、大挙して押し寄せる観光客を見て意味不明なジェラシーの炎をメラメラと燃やすのも疲れる。

あ〜あ、自分の前世がホルホルの配下の軍人・・・いやいっそ愛犬か愛馬だったらいいなぁ、などと罪のない妄想をしてしまう今日この頃・・・すでに全身になにかの毒が回っているようだ。

馬の場合はダチョウの羽根で飾り立てられてブヒヒヒ〜ん!といななきながら意気揚々と戦場に向かったはいいが、敵兵の矢に射られてあっさり殉職。その際にはもちろん王に首をかき抱いて名前を呼んで頂くということで!

カイロ博物館にいる王のサルーキでもいいな。その際もやはり王のお供で猟に出かけた先で野牛の角に突かれて死亡。臨終のきわには首をかき抱いて・・・(以下略)
そして手厚くミイラにしてもらった上で、名前を彫った玄武岩の石棺に入れて王の墓の近くに埋葬されるのだ。はぁああ〜〜〜vうっとり・・・v

・・・睡魔になぶられつつそんなワケわからん妄想ばっかしとらずに、もうぼちぼち寝なきゃ。明日から(もう「今日」か)またしんどい会社だよ。

ホル王もいいけど当サイトはやっぱりカリシャダメイン。
平日は実家に帰ってくれていた妹がついに音を上げたので、今日から週末まで実家に帰りまふ。でもできれば実家でしこしこと、カリシャダ初体験話&神官ズ話「奇人達の晩餐会」を書くつもりでふ。

1月23日(日)

先日「筑摩文学大全」ではつい同類意識を感じてしまった安達祐実好き男にあっさり勝ちを譲ったヤフオクだが、今日は見事勝利を収めた。

・・・とは言ってもこのたびの気分はどうも晴れやかじゃないのだ。
だってモノが漫画同人誌。それも三冊6500円。かつ三冊のうち二冊は不要な本なんですもの!

一冊ずつ出品してくれればいいのにさ、出品者も同人誌専門でオークションに出してるせいか客のニーズを良く捉えていらっしゃる。悪い言い方をすれば「抱き合わせ商法」ってやつだよなぁ・・・どうしても内容をチェックしたいからと大枚はたく方も悪いが。

オークションで同人誌を買うのは初めてなのだが、私が欲しかった本はチェックを始めた2年前から今まで、4,5回出品があった。だのにいつも旅行やサーバーメンテで入札し損なっていたのだ。
以前はせいぜい千円程度で落ちてたのにさ、いったいいつの間にこういう事になってたんだ?

自分はいつもならあせりまくってバタバタ行動に移しては結局泣きを見るタイプなのに、そういう時に限って「またそのうち出てくるだろ」とゆったり構えていて大失敗。出てきたはいいがたった16ページの本に6500円も払う羽目になろうとは。でも背に腹は代えられない。

さっきオークションチェックすると、あと二種類入札していたエジプト本の方も二冊とも高値更新されていた。
微妙に悔しいがこちらはあっさり降りた。だって両方ともネット古本屋で在庫と値段をチェック済み、これならオークションより古本屋の方が安くて手軽なので本屋で買うことにしよう。正直なとこ出品者に連絡や評価するのも邪魔くさいもんね・・・

オークションってものによってはすごく安く手に入るけど、こと古本に関してはまずは古本サイトで相場を調べてから入札することをお勧めします。
「これは買いだ!」と思ってあわてて入札したはいいけれど、古本屋ー特に本の価値に関係なく初版の日付で値付けをする大型チェーン店ーでははるかに安く出てた(以前オークションで四千円で落札されていた絶版エジプト本、大手のネット古本屋では800円だったとか)・・・なんてケースもけっこうあるので注意が必要ですよ。

・・・というわけで、今日はもやもやした気分を抱いたままもう床につこう。そういや昨日から枕カバーを干したままだが、ベランダに出るのは寒いから枕にてぬぐい巻いて寝なきゃな。あ〜微妙に空しい気分・・・

1月22日(土)

寒風吹きすさぶなか鼻を真っ赤にしながらも、往復220円の電車賃節約のために「やめよう!麻薬」の看板と場外船券売り場のある街・「呑みどころ・金玉」&「居酒屋・ふんどし」のそばにある三駅先の映画館までチャリをぶっこいてきた。
やや金銭感覚に欠ける私ではあるが、心を入れ替えて爪に灯をともす節約モードに入っているもので、220円でも電車に乗るわけにはいかない。だって来月は絨毯屋の新入荷フェ・・・
げはあぁっつ!(殴)

映画はチェコの作家・ズデネック・ミレルのアニメ短編集。
マイナー映画の常で一日三回・一週間ほどしか上映されないというのに、一枚あたり千円というお得感に惑わされてつい3プログラム分のチケット綴りを買ってしまった。「割引」とか「スタンプカード」にはホントに弱い。だから寒くてもキリキリ見に行かなきゃチケット消化できないのだ。

ミレルのアニメーションは見たことがなかったのだが、幼い頃に家に絵本がたくさんあったものでその絵の美しさはよく知っていた。だもんで、「しりたがりワンちゃん」シリーズを見て昔を懐かしもうという程度の気持ちだったのだが・・・

予想の10倍ほどよかったなぁ!溢れる情感に感動のあまり涙が止まらなかった。ああ、目の前にワイパーが欲しいっ!(byおすぎ)。
ただ、ストーリーはといえば「仔犬が育てた卵からカエルがかえって、ゲコゲコなきながら楽しげに仔犬の回りをとびはねる」だの「よくばりスズメが麦でいっぱいのコンテナに閉じこめられて反省する」だの「モグラが行き倒れのツバメを助ける」だの・・・

「クイール」なら目の前にワイパーが欲しくても分かる。まぁ私は「クイール」、涙半分・笑い半分(※)だったけどね・・・
けど今日の映画はフツー泣かんでしょって映画なので、「あの女モグラで泣いとるわ」と思われるのがイヤだから、泣きはらした顔を帽子で隠しながらおもいっきり不審者っぽく映画館を出た。

明日もハンカチを準備してまた違うプログラムを見に行くつもりだ。やっぱいいなぁ!リリカルなものは。心が癒される。
クドイ事ばっかやってるキャラからすると意外かもしれないが、ほんとうは私はリリカル大好き。小・中学生の頃にはポエム乙女系雑誌まで買っていた。「一番好きな本は?」と尋ねられたらきっとディックでもボルヘスでもキャロルでもなくて絵本「ジオジオのかんむり」をあげるだろう。そして実のところこのサイトの目指すところは「リリカル」(笑)。でもホントなんですよ。

ミレル映画で少し取り戻したポエジー力(なんじゃそりゃ)を、明日からの製作に反映させられれば・・・
まぁしょせん題材は褐色ホモなんだけどね・・・すべてのカップルにポエジーあり(笑)
満天のウメボシのようにリリックをちりばめた古代のホモを書ければ・・・それが今の私の目標だ。

(※)失礼ながら映画の最大の山場「老いたクイールが倒れるシーン」では、映画館最前列のど真ん中で思いっきり吹いた!!
だって段差(たった一段)に足をひっかけて犬の演技とは思えないほど見事に
「ツルッ!すってーーーん!!」と倒れるんだもん。
あれがものまね選手権ならまちがいなく
「10点!10点!10点!10点!!10点!!!」だろう。

まるで吉本新喜劇のような見事なずっこけっぷり!通常の犬の演技をはるかに越えていた・・・ひょっとして段差にバターでも塗ってたんじゃないのか?
皆様もぜひ一度見てください「クイール」。主役のオヤジもなかなかうるさくて結構イラつきます(笑)

1月21日(金)

今の私のささやかな願い、それはCMで流れているブルガリアヨーグルトの新ヴァージョン「ドマッシュノ」を食べたいなぁということ。

昼食に何を食べるか考えるのが邪魔くさいので、私のお昼はたいてい納豆とヨーグルトというねばりけのある組み合わせである。
意外にも健康的な食生活だと思われるかもしれないが、先週の夕食なぞ一週間のうち4日がお店で焼肉だったもので、せっかくの昼食のヘルシーさもブチ壊し。

今日スーパーに買い物に行くと、いつも買うブルガリアヨーグルトの隣りに憧れの「ドマッシュノ」が並んでいた。
中国人の金満家オヤジのごとく黄金色大好きな私には、パッケージデザイン(ゴールドのライン)だけでも〜たまらん美味しそうに思えてきてついフラフラと手を伸ばしたのだが・・・
量は普通のヨーグルト(500ml?)の三分の二のくせに値段は1.5倍?!

結局、もったいない心のハードルをどうしても跳び越えられず、特売の銘柄を買ってしまった。
そのくせポン酢や桃は高いやつを買う自分の金銭感覚がよく分からないのだが、多分「桃の高いヤツはむきやすくて気持ちいいけど、ヨーグルトの場合はどんなに美味しいといっても安いヤツとさして変わりないだろう」という想いがあるからなんだろう。

ヨーグルトといえば、和歌山の友人が片道二時間以上かけて運んできてくれたカスピ海ヨーグルト。
スケベきわまりない糸を引くヨーグルトらしからぬ粘りけにびびってしまい、最初は口にするのが躊躇されたのだが、あれもいつしか当家の冷蔵庫から消えてしまったなあ・・・
たしか途中で
どこからどう見ても腐り果ててるカンジになったから捨てちゃったんだっけ。せっかくコーヒーの空き瓶に入れて持ってきてくれたのに・・・ゴメンよKさん。
あれ、牛乳を注いで一日放置するとねばりけたっぷりのヨーグルトと化している・・・ってのが、シャーレで凶悪な菌を培養するマッドサイエンティストになった気分でけっこうゾクゾクきてたのだが。

一時はあれほど騒がれて、日頃のご近所とのお付き合いを如実に反映する(仲良し同士で菌を分けっこ)奥様コミュニケーション能力判定の尺度みたいだったカスピ海ヨーグルト。
もうブームも終わったのかね、と思ってると、最近大阪のデパ地下で、大阪名物のイカ焼き(※)に匹敵するほどの行列ができていて、何だろうと思ってみるとカスピ海ヨーグルトだった。カスピ海ヨーグルト菌、知らない間に日本の台所でしっかりと増殖していたとみえる。

ああ、ヨーグルトのことなんか書いてるうちに、やっと会社の会議が終わったとオヤジから電話があった。一人でごはん食べるのがイヤだから待っててくれはいいが、9時まで待たされるとは思わんかった。

ではこれから夕食に付き合ってきます。そして帰ってきてどうせまたすぐ睡魔に襲われるんだろうな。これじゃまたしても太ってしまう・・・天高く犬肥ゆる秋。

※ごったがえしすぎて窒息死寸前体験ができる梅田・阪神百貨店の地下食品街にあるスナックコーナー(たこ焼きとかフランクフルトとかハンバーガーを食べさせるコーナー。子どもがはしゃぎまくるあの場所ね)の名物。

小麦粉に小間切れのイカゲソをまぜこみ、薄焼きにして醤油を塗ってある。一枚120円だったかな。
お好み焼きよりあっさりして美味しい。酒のアテには最適で、うちの会社にも大阪の業者が手土産に持ってきたりするほど梅田近辺ではメジャーなおやつ。
ただ、今ではあまりにも知られすぎたせいで、土日になるとコミケの男性向けエロ大手並みの行列ができるので私はここ1,2年食していない。

1月20日(木)

昨夜はGXのことをすっかり忘れて妹と天ぷらを食べに行ったはいいが帰宅後すぐに寝ちゃったので、今みたいな妙な時間(午前3時)に目ざめてしまった。
もう一度寝なおしたいのだが、欲望に負けるのは悔しいのでこうしてサイトなどいじっている。
いやとりあえず負けとけよ・・・って声も聞こえるが、今週にはいってからエブリディ就寝8時なのでさすがにこれじゃいかんだろ。きょうび幼稚園児でももっと睡眠時間短いはず。

「帰宅後すぐに寝ちゃった」と書いたが、パソ机の上には汁がなみなみと残ったどんぶりが放置されていた。
どうも山に帰りたいハイジ状態(夢遊病)でうどんを作って食べたものの、汁まで飲む前に睡魔に負けたらしい。天ぷらのコース食べてからうどんまで食べてちゃハイジがトトロになるだろ・・・

このようにして、私はここしばらく寝てばかりいるのでご覧の通り更新ができない。リアルエジプトのホルエムヘブページを作りたいし、カリシャダ的にものすごく色々やるべき事はあるのだが、なかなかアップに至らないものだ。

「ラブラブの甘々」もイメージしてみたが、浮かんだのは「カリムに足をもませるシャダ」という絵。そ、それがラブラブ?
「昼間立ちっぱなしで足が痛いからもんでくれよ!」ってエラソーに人を使うのよ。うちのシャダってほんとにヤな子だなぁ!(笑)
でもカリム様も「へぇへぇ」と従順な牛さんのよう。喜々としてモミモミにいそしみ、その手は次第に上の方に・・・そしてお決まりのスペシャルマッサーコース。モミモミ。あぁ〜〜んv
これじゃカリムも単なるスケベオヤジ。でも私の「ラブラブ」のイメージはせいぜいこのあたりが玄界灘のようだ・・・だってソウルがオヤジなんですもの。

エジプトコンテンツもはまりたての頃に作ったものは赤面モノの間違いがぞろぞろなので、さっさとリンクを外してやりかえるべきなのだが、訂正個所をチェックし直すのがいまひとつ邪魔くさくて放置したまま。
まぁうちに来て下さるお客様はけっこう前からの方がほとんどだろうから、今さら昔あげたページを読み返すこともないよねぇ?と勝手に決めつけてるんだが、最近になって来て下さった方はすみません。うちのエジプトコンテンツは遡れば遡るほど信憑性につくはてなマークが多くなりますので、どうかその点ご了承ください。

ただ、「じゃ今はエジプト的に信頼に足るのか?」というとこれまた全然そんなことない。書けば書くほどあとになって間違いがボロボロ発見されて、かなりハードな羞恥プレイ状態である。
オンは気付いたら直せるからまだいいが、オフは・・・忘れるしかない。

もちろん人様の書く作品にまでリアルエジプトは求めないし(だって原作がセミファンタジーですから・・・でも「古代エジプトが舞台」だと明言されている限り、完全なファンタジー世界ではない)間違い探しをするようなバカな読み方もしないのだが、自分はなまじリアル派を標榜してエラソーなこと言っちゃってる以上は、あんましいいかげんことは書くわけにはいかないよなぁといつも思っている。

けど問題は脳味噌。きっと64メガくらいだと思う。もともとトリ頭なうえに、先日自分の住んでいるマンションの名前すら忘れたほど記憶力の低下が顕著なので「どっかで見たよなぁ!あの資料」の「あの資料」がどこにあるのかが全く思い出せなくて、ついテキトーに流してしまうのだ。

どんな間違いがあるかといえば、例えば「アウト・オブ・ブルー」。大神殿の奥部、供物の前でシャダが経文を朗唱するシーン。
はじめは昔何かの本で見た記憶があったので「神官試験に受かったばかりの少年」と書いたものの、どうも神官になるのに試験はいらなくて誰でもなれるみたいなのだ。このあたりは神官専門書で調べるとはっきり分かるのだろうが、英語のページを繰る気力がなくてとりあえず別の表現でお茶を濁した。

また、細かい例では「紀元前バックドロッパーズ」の「お熱いのがお好き」のラスト、シャダがカリムにワインの差し入れをもらって「ハトシェプスト王治世○○年のワインなんて嬉しいなぁ!」と喜ぶシーン。

当時はすでにある程度年をとったワインは存在したとはいえ、そこまでのビンテージものはなかろうて、という点については確信犯。なんせこの話は「大衆テーベ」が出版されてるような「なんちゃってエジプト」が舞台。単に「ビンテージ」を強調するために誰でも知ってるハトシェプストの名を出しただけなのだが、軽々しく王の名前を出すべきじゃなかった。

本を出してから知ったのだが、普通「王の治世○○年」で表現されるエジプトの年の数え方だが、ハトシェプスト王の在位期間については治世年で表されないそうなのだ。
遊戯王友達には「細かいなあっ!!」と笑われたものの、とりあえず有名なファラオの名前出しときゃいいでしょ!という軽い気持ちで書いたもんだから、こういうのは自分的にはすごく恥ずかしい。

まぁそんな小うるさいこと言うなら常に最新の資料に目を通さなきゃならないことになるけれど、私はエジプト学やってる学生でも専門家でもないのでそれはなかなかむつかしいのが現実。
だいいち、読んで下さる方もアニパロにそんな厳密なもの求めてるわけじゃなかろうし、そんなヒマあったらお話を書いたほうがずっといいよね。

ただ、やっぱり私の場合は「エジプトあっての遊戯王」。
遊戯王の舞台が他の国ならはまっていなかっただろうし、知れば知るほど古代エジプト文明が心にしっくりくるので、自分が納得いく程度にはリアルエジプトに敬意を払いたいものだ。まぁ言ってみればしょせん自己満足なんだけどね・・・

さあ、ぼちぼちリアルエジプトに敬意を払いつつ「カリムに足もませるシャダ坊」でも書くか。モミモミモ〜ミモミ。

1月19日(水)

だるいのと美容院代をケチりたいのとでここ2ヶ月ほど髪は伸び放題、野獣戦士状態になっていたんだが、やっと美容院へ行って来た。

ただ残念なのは今までのスキンヘッドとかベッカム頭とか浪速のボクサー頭(ベリーショートの金髪)という個性的スタイルに比べると、伸ばしかけの今はごくごくフツーのオバちゃん頭であること。
ゆくゆくは元の頭(ジョジョのブチャラティ頭)に戻すつもりなのであんましハサミを入れられない結果、こういうごくフツーのスタイルにせざるをえないのだ。
もう少し長ければ
「前髪は三角に!」とかオーダーして美容師のハサミの先をぶるぶると震わせてやるのだが・・・残念だ。

美容院でのオーダー方法といえば、私は大抵海外のファッション雑誌を見て注文するだが、外人と日本人では土台が違うので当然ながらいつも思ったモノとはかなりズレのあるスタイルに仕上がる。
そして双方、心の中では「あちゃー!」と思いつつも、「よ、よくお似合いですよ!」「え、ええ。すごく綺麗にしてくださってありがとう」と氷点下の雰囲気で微笑み合うのだ。

でなければ「お任せするからとにかくモード系フェチ風に」などとイメージ先行でものを言うので、私の言わんとするところを即座に理解する行きつけの店でないと美容師を困らせるだけで、結果的にフツーのエコ・オバチャンが出来上がったりするので注意が必要だ。

今までしたオーダーの中で最も記憶に残るのは「古代ギリシアの少年みたいに!」ってやつ。あれは恥ずかしすぎて言った瞬間に後悔した。
たしか萩尾望都描くホモ少年をイメージしていた記憶があるのだが、美容師もさぞ困惑したことだろう。一瞬、空手の鉄人同士の試合みたいに空気が固まったものだ。

でも妹のオーダーはもっと男らしい。
妹が中学生の時に、科学者(天文学者?)の
カール・セーガンの写真を美容師に見せて、「これと同じ頭にしてください!」とオーダーしたらしい。・・・そして結果は予想通り単なるオッサン頭に。美容室で科学者の写真は見せないよな、フツー。

さすが小学校の遠足で行った山頂、先生に「ここから何でも好きなことを叫びましょう」と言われ、何を叫んだかいいか分からなくて「豊臣秀吉大好き〜〜〜!」と叫んだ妹なだけある。

ブタ耳(左)を取られないよう私をギッとにらんでいます。そんなもん要らんっちゅーの!
大事なソファーなのでよだれをつけて欲しくないのですが犬はふかふかしたものが大好き。仕方ないのでマヤが来るときにはシーツをかぶせています。

クソ高いペルシャ絨毯の上で狂ったようにごろごろと転がりまくってます。素材が打たれ強いシルクとウール混だからまっいいかと見逃してますが、この行為、価格三倍のシルク絨毯の上ではけして許すまじ。

1月18日(火)

午前中は社用で外に出ていたのだが、街のそこかしこに警官があふれている。兵庫県警の警官の三割くらいが三宮周辺に集結したんじゃないかと思うほどの人数だ。今までこんなに沢山の警官を見たことがない。
WHY?駐禁の一斉取り締まり?んなアホな。きっと誰かVIPが来てるんだろう。ちょうどポートアイランドでは国連防災会議が開かれてるしね。

でも、小泉さんが選挙応援に来たときにはこんなに沢山のケーサツは出てなかった。今は亡きブッチ(小渕元総理)が震災見舞いに来たときもこれほどじゃない。

じゃあ一体どんなVIPが?と思っていたところ、その一時間後に43号線の沿道を埋め尽くしていた人々の一人に尋ねて疑問氷解。
そのVIPとはほかならぬ天皇陛下だった。そんなVIP中のVIP、ケーサツもわさわさ出るわな。

私はいまだかつてナマMIKADOは見たことがなかったので、せっかくのチャンスだから・・・と仕事中なのに沿道で待つこと10分。
隣に立ったおばさんがよぼよぼしたおばあちゃんに「お母さん、運がよかったわねぇ!美智子様はよく手を振ってくださるからね」などど話しかけているのを聞きながら私は「ふふっ、お年寄りってホント皇室が好きだよねぇ!」などと冷ややかな微笑みを浮かべていた。だがしかし・・・

天皇皇后両陛下を乗せた黒塗りの公用車がやってきたとたんに、我を忘れて手を振っていた・・・

いや〜、テレビでしか見ることのなかったナマ美智子様はびっくりするほど色が白くて、なんとも形容しがたい深窓オーラを振りまきつつ微笑んで手をお振りになっておりました。考えてみれば「ニッポン一の深窓の令嬢」だもんなぁ・・・そりゃオーラも出るわ。
お年寄りは言うに及ばず、「フフン」ってかんじだったリーマンも「美智子さん、やっぱり気品あるよなぁ!」と頬を紅潮させちゃったりして、沿道の善男善女は揃いも揃ってエキサイト。恐るべし皇室マジック。

でも・・・深窓オーラの美智子様にも興奮したけど、シンボリズム&モノマニアの私の胸が一番バクバクいったのは、ピカピカに磨かれた公用車の先端で風にでひるがえっていた、深紅に金で菊のご紋を染め抜いた天皇旗でございました。

1月17日(月)

有休を取って三連休とし、実家からマヤっこを連れてきて溜まった仕事を片づけるつもりだったのだが、三日間ほとんど寝てばかりで全くなにもできなかった・・・私のバカバカ!自分に厳しい罰を与えたい気分だ。でもまぁゆっくり寝たお陰で体力が回復したと考えることにしようかねぇ。

ずっと寝ていたとはいえ、病人みたいにぐったりしていたわけではない。
アンコがみっちり詰まった紅白まんじゅうのように重たいマヤっこを布団に乗せたまま、ベッドの中でつれづれなるままに大輪の妄想の花を開かせていたのだ。

「『できちゃった婚を狙う女達とシャダとの、カリム様の子種を巡る下半身的攻防』とかいいかも」とか、「シャダがパイパンだったらいいなぁ!いや、それより生まれつき全身に毛がない方が萌えるよなぁ。あ、それじゃまつげと眉毛があるのに無理があるか?でもまぁそこは腐女子的ご都合主義ってことで・・・それに犬でも『頭と足先と尻尾の先だけにふさふさ毛があって他の部分は無毛』なチャイニーズ・クレステッドドッグってのもあるから生物学的に人間でも可能かなぁ(妄想計5秒)」とか頭の中は回る風車。ぐるぐる、ぐるぐる・・・

また、うちのハゲとオカッパはいっつも痴話喧嘩ばっかしてるのにはたと気付いたので、それではイカン!ここはひとつ甘々のラブラブを・・・と脳味噌がハチミツ漬けになるような話を考えたりしていると、慣れないストーリーに体がかゆくなった。
題名はね、休み中CDかけっぱなしだった越路吹雪のシャンソンから「夢のなかに君がいる」・・・
カーッ!ペッ!!・・・甘いもん食べつけてねえせいで題名だけで照れちまわあ!

もちろん古代編を扱う上で避けられない「最後のたたかいまでの数週間〜数ヶ月間」のカリシャダ話も考えているのだが、死にネタが絡むといろいろむつかしいもの。
最後の日々の話はオフで一冊・・・と思っているのだが、思うだけでは5月に間に合わないからぼちぼちプロットを練らなくては。
題名だけは「ダブル・ファンタジー」と決まってるのだけど。これはジョンとヨーコのラストアルバムの題名なのだが、そういやハチミツとクリームがはさまって殺人的に甘いヤマ○キかどこかの菓子パンもこういう名前だったなぁ・・・

そんなこんなでライフ回復したようなしないような複雑な状態ですが、萌え力を原動力にぼちぼちやっております。

<アンコたっぷり紅白まんじゅう(特大・紅)のマヤっこ写真館>

キュウゥーーンv
ひっくりかえってぶりっ子してますが、正体はけっこう凶暴で攻撃力もふんだんにあります。丸腰の人間相手だと、ひょっとしなくても勝っちゃうかも。

大事なペルシャ絨毯さまに犬の毛がつくとイヤだったのですが、野生児マヤっこにはものの価値なんかてんで分かりません。彼にとっては100万の工房モノ絨毯も、ドンキの3980円絨毯もただ単に上におねんねするもの。
両足を投げ出して雨で湿った腹を絨毯にくっつけてゆったりとカエル座りをしているマヤ。キーッ!憎いわっ!

リスのようにふくれたほっぺたの中には写真左のボールが隠されています。私に盗られると思って口いっぱいにほおばったのです。いくら私でもそんなもんいらんちゅーに。犬と一緒にせんとってくれ。

1月16日(日)

またしてもヤフオクで負けてがっくりきている。

狙っていたブツはオリエントファン必携・絶版書の「筑摩文学大全1・古代オリエント」
この本、一年ほど前に一度だけヤフオクに出品されていて、その時は絶対落とさなきゃ!と張り切っていたのだが、よりによって終了時間にうたたねをしてしまって入札できなかった。
私には、ぜったい落札したいものの入札終了時間にかぎって、なぜか例外なく睡魔に襲われるというパターンがあるのだが、これってファラオの呪いだろうか?

それから今に至るまで、あらゆるオークションや古本サイトにチェックを入れ続けているのだが、この全集、全100巻ほどあるくせに、この巻だけはいくら捜しても出てこない。そんなレアな本がこの度ヤフオクなんか(失礼)に出品されたのだ。

だが、これがまた今回の出品者は古本屋・・・本の価値を知っているせいで、古本なのに定価でのスタートとえらく強気。最近は古本屋も高く売れる本はヤフオクに出してくるから買う方は困る。前回のヤフオクでは4千円台で落札されてたのにさ・・・寝てしまった自分が憎いっ!

と言いつつも、どうしても手に入れたいので目覚ましまでセットしてことに臨んだところ・・・もう一人の入札者と競り合って、あっという間に9750円まで上がってしまった。
おなじ筑摩文学大全でも他の巻だと一冊800円なのにさ・・・なによこの差は。最近絶版になったばかりの古本に定価以上のゼニを出すのはどうもためらわれる。

その上、競る相手が今まで争ったことのない名前だったので(エジプト物では競るメンツがだいたい決まってる。「ラムセス」とか「アンク」とかいかにもそれっぽい)一体どういう傾向のヒトなのかちょっと興味が出てきて落札履歴を見てみたところ・・・同類だった。

落札履歴にずらり並んでいた商品は、エヴァンゲリオン格闘技ギターカメラ画材関連・・・(私もギターのコレクションしてました)
また、オリエントはオリエントでもエジプトじゃなくてメソポタミア系と見える。ヘブライ語の会話カセットまで落札してるなんてすごい!かなり本気な男だね。

いつもならオークションは頭に血が上ってなにがなんでも落とすタイプなのだが、この履歴を見て私はすっかり毒気を抜かれた。
もういいよ・・・「古代オリエント集」は君に譲るよ・・・君に持って行かれるんならあんまし腹立たないよ・・・まぁ私はこの本を全ページコピー(668ページ)したやつを持ってるので、今のところはそれで我慢することにしよう。

それにしてもバイクやマッスル関係の運動器具やサバイバルナイフに混じって、安達祐実の切り抜きや映画パンフってのは・・・好きなんだろうなぁ、安達祐実のこと。タイムボカンのDVDボックスを出品して、究極超人あ〜るのイメージアルバムを落札してるってのもなかなかいい味だしている。
また、聖飢魔IIのスコアをやたらと出品しているところから推測するに、彼のバンドは聖飢魔IIも手がけてたんだろうな。

人さまのオークション履歴を見るのは初めてなんだが、けっこう面白いもんだ。
私の履歴も「履歴を拝見しましたが、エジプト好きの方に落札いただいて嬉しいです」とコメント入ったりしているから、時々人から見られているに違いない。

だけど私の落札履歴の95%はエジプト関連ブツ。他にはちょこちょこ神秘学系書籍や刺青本や天然石が混ざる程度なので、別に誰に見られたって恥ずかしくないよ〜ん!
・・・と明治神宮のハトのように胸をはったものの、よく考えるとマッチョなアニキがファラオの風呂でアンアン言ってるようなエロビデオだとかゲイ雑誌とかをちょくちょく落札してたのを思い出した。
えーっ!?エロ系は履歴に出ないんだっけ?もし出てたなら
「この人・・・不思議系ホモ(タトゥーつき)?」と思われてるかもしれないな。

1月15日(土)

肉屋の店頭でローストビーフをひとかたまり注文すると「6万5千円です」と言われてドキドキする夢を見ていた。
スライスまでしてもらってるからもうキャンセルはきかない・・・ひとかたまりの肉塊に6万5千円も払わなきゃならないモーレツな悔しさで眼が覚めた。

これはきっと先日フラッと立ち寄ったアクセサリー屋で値札を見ずに「高くても1万5千円くらいだろ」と思ってレジに持っていったブレスレットが3万だったショックが尾を引いてるんだと思う。1万5千円と3万円の間には心理的に高〜い壁があるもんだ。

「値札がついてませんが、この商品の色違いですのでこの値段ですよ」とちゃんと値札を見せてくれたのにさ、網膜に値札は映っていたのだが値段は認識してなくて、カードの伝票にサインするときにはじめて3万だって気付いたんだよね。
でも「今さらキャンセルも邪魔くさいからもういいや」と思っちゃったのだ。まったく脳味噌が疲れてるよなぁ、自分。

見れば見るほど3万には見えなくて後悔しきり。(近々写真をアップして皆様のご意見を伺いたいと思います) ひとこと「やっぱりやめときます」と言えなかった悔しさがこみ上げてきて憂鬱だ・・・
「NO」と言うのってすごくエネルギーがいるものだな。あ、分かった。うちのシャダ子も「NO」って言うのが邪魔くさいもんだから、そのまま流されて犯られちゃうんだな。ほんとにダメな奴だ。(笑)

仕事と家のことでソータイヤードなせいで、ここしばらく色々更新が滞っていてすみません。
・・・と言いつつもそれはあくまで当サイト比でってことで、うちは遊戯王サイトとしては比較的更新早い方ですよねぇ?・・・などと同意を求めるものの、自分でも気力に欠けるってことくらい分かっている。

先日、すべての体の不調は母の病気でたまりすぎたストレスから来ている、と東洋医学の病院で言われたよ。2,3日前から不正出血まではじまったから体は正直だ。でも、考えすぎるタイプの人間に「考えすぎるな」と言ったってどだい無理なんだよね・・・

パーッとストレス発散のために、来月三泊五日のエジプト行きを検討する毎日。
最近エジプト旅行から帰った友人の報告によると、バーゼルでスイス人にじろじろと視姦されていたマイハニーのアヌビスたんも古巣(カイロ博物館)に帰ってきてるそうだから、ぜひ会いに行きたいのだ。

三泊五日ではイギリスに犬見に行ったことはあるものの、三泊五日のエジプトがどの程度キツイのかを身をもって体験したいのだ。でもあっちは今ハイシーズンだから色々高くつくのが一番の問題なんだよねぇ。(チケットだけで13万)
3万のブレスレット衝動買いしたことだし、さっきも古代オリエント関係の本を一気に注文しちゃったので、もうぜんぜんゼニがないのだ。古代オリエント本は専門書が多いせいか一冊平均数万円とけっこう気取っている。古代エジプト本がヤンマガのグラビアアイドルとするならば、古代オリエント本はダイアナ妃ってかんじ。

とにかくこんなにストレスを感じるのは数カ月ぶりなので、この週末はあれこれ考えないために実家に帰らないで済ませようと、マヤもこちらの家に連れてきた。月曜日も有給取ったしね。

マヤは今、私のひざに乗っている。ポインタが動くのが面白いらしくてじっと画面を見つめているが、本来は膝に乗るべきサイズのワンちゃんじゃないので(14キロ。コシヒカリの袋より重い!)私の足はブルブル震えている。
犬もまた同じ。膝からお尻がはみだしているので安定が悪くてしょっちゅうずり落ちそうになっている。だのにムキになって座り続けるんだよね。

この犬種を選ぶときに「レッドのコッカーは異常なまでに主人にくっつく」とは聞いて、「異常なまでに」って大げさなオヤジだなぁ!と思っていたがこれほどとは。同じ犬種でも毛色によって微妙にキャラの差があるのは、犬好きにさえけっこう知られていない事実。
ちょっとトイレに立っただけで、熟睡してたのがガバッと立ち上がってカチャカチャ爪の音をさせて後をついてくるからマヤも大変だ。でも膀胱がやばいので今から女学生みたいにマヤちゃんと連れもってトイレに行きます。トイレ友達マヤっこ。

1月10日(月)

昨夜は夜8時に寝たのに起きたのはさっき・昼2時。
9時頃に一度目ざめてから、ベッドの中でちょっと「ダレた関係に喝を入れようとSMプレイに走るカリシャダ」なんて生々しい妄想をしていたものの、疲れた体は正直なもんだ。16時間爆睡なんて初めて。

「カリシャダでスカトロやSMはリアルすぎて洒落にならんからダメ!」と昨日言われたばかりなのだが、妄想するとこれがなかなか魅力的。まぁロンゲマッチョx刺青入りスキンヘッドだもんなぁ、カプだけ聞くと「どこのアングラパーティー?」ってカンジだな。でもそこが好きよv(どっちやねん)

SMはおいといて、土曜日からはアニメの「吹き矢からマントで王をかばう忠臣」シーンで雷に打たれた「遅れてきたマハマニア」である神官友達Tさんが泊まりに来ていて、日曜日はインテのイベントというヲタどっぷりな二日間。

土曜は家の周辺をウロウロしたのだが、正直なところ神戸なんて見るべき場所ゼロなもので人が来るといつも案内に困る。
仕方ないから定番の異人館周辺→南京街→神戸港→タワーに上って女二人で夜景v私には夜景を女同士以外で見た記憶が・・・ない。
それからイタメシ屋でうだうだ神官トーク。神官話は滅多に出来ないからすごく楽しかったよv
家に帰ってからもビデオで「王がマハの腕チューチュー」や「カリシャダホモバー注入」などを鑑賞して濃密な神官タイムを過ごした。

次の日は早くからインテックスに向かったのだが昨夜のイベントは近年まれにみる混みようで、一般入場だった私は地獄を見た。だって入るまでに二時間近くかかったんだもの!
ここ数年一般入場していなかったので「11時半に行ったらすぐ入れるだろう」と思ってそれまでわざわざサ店で時間をつぶしたのにさ、開場前に戻ったら列はもっと伸びてて愕然。地の果てまで続くアリさんのような行列を見た瞬間、そのままきびすを返して帰りそうになったよ・・・

どうも大阪のイベントを舐めていたようだ。サークルチケットが余っている友達はたくさんいたのに、頼むの忘れてて「まぁ別にいいだろ」と思っちゃったんだよね・・・ダンドリ君なくせに肝心なところでいつもツメが甘い。

遊戯王はサークル数的にけっこう寂しくて、こんなんなら自分も取っときゃよかったと大後悔。カタログで「ジャンプその他」分類されていたのはちょっとショックだったなぁ。

帰りは遊戯王界の湖底をすくった土から生まれたゴーレムのように遊戯王的に濃ゆいRさんとご一緒して、うどん屋で長いこと粘ったんだが、ここでもまことにクドイ時を過ごさせて頂いた。
Rさんが電車のチケットを取ってさえいなければ、一年ぶりくらいにきれいになった当家にお呼びして、自慢のカリム様絨毯を鑑賞しながら遊戯王トークしたかったのだけど・・・まぁまたの機会を待つことにしよう。

それにしても「絨毯見てもらう」ってなぁ・・・
「インテリアに凝り始めると独身女もいよいよ人生リーチ」と聞いたことがあるのだが、その言葉はすごく当たってる。
男やブランド物や化粧やファッションはもういいよ・・・レリーフや絨毯の方がずっと好きvと思っている自分にハタと気付くと、いよいよ女もアガリ局面かと感じてけっこう寂しいものがあるのが正直なところだ。

・・・とかちょっと寂しげに書いてはいるが、カリシャダ&エジプトがあるので毎日楽しくてたまらない。
人生いろいろあるけど、自分はまぁ幸せだな、生きててよかったな、とアケトアトンの太陽神殿蹟で見たのと変わらない太陽を見上げてしみじみ感謝する毎日。
この幸福感の源をたどれば、すべてあの日ジャンプを開いたのがきっかけ。遊戯王と出会わなければエジプトとも出会っていないと考えると、和希方面には足を向けて寝られない。ありがとうセンセ、エジプトを舞台にしてくれてありがとう。
色々言いたいことはあるけどとにかくありがとう。

1月9日(日)

今日たまたまふらりと入った雑貨屋で、なんとなく心惹かれた置物を衝動買いしてしまった。

店に入ってから出るまでわずか10分。実は私、ユニコーンマニアなのだ。ならライオンは要らなさそうなもんだが、ライオンだけ残すと恨まれそうなので両方買った。

でも買ってから気付いたのだが、ユニコーンとライオンって確か仲悪いんじゃなかったっけ?「鏡の国のアリス」でもケンカしてたような記憶が・・・

今彼らは並んで玄関先にいる。以前同じ場所にアヌビスを置いていてオカルトな目に逢ったんだが、仲の悪い獣は置いていいのだろうか?不安は残るが他に置くとこないのでしゃーない。
それにしても彼らの頭上にある茶色いモノは何なのだろう?キノコ?雲?樹?英国職人のアイデアは良く分からん。

そのうえ本日は財布まで衝動買いしてしまった。セールじゃないのよ、プロパーなのよ。大分溜まってるよねアタシ・・・

セール満開のこの時期にプロパー商品を買うのはものすごく悔しかったのだが、人に取られるほうがもっと悔しいので、ついカードを切ってしまった。魚のくせに一万円・・・高けぇよ!

その上うろこが引っかかってものすごく使いにくそうだ。ああ、いつものことながら自分のバカ・・・

うちに遊びに来たマヤっこ。毛皮が暑苦しい。

お外を見てる。かわゆぃ〜んvv

金太郎さんの腹がけをしたマヤっこ(通称朝青龍)
犬は喜んでいるが、似合いすぎてちょっとたじたじ。

これで相撲をとることを覚えたらさぞ可愛いだろう。

ヤバ系思想のアンちゃん(在ベルリン)ではなく私の後頭部。「スキンヘッドとはどのようなものか?」を身をもって感じるためばっさりいったのだが、この頭+サイバー系ファッションでは「ミキさんやりすぎです」と言われたのも当然というもの。

実験の結果「剃った頭は熱放射かなにかの関係で触るとたいそう温かい」「一日おくとタオルに頭がひっかかってものすごくうざい」「どうしても頭をかばって行動してしまう」などということが分かった。
だが、こうして体を張って得たネタは、まだシャダ作品に反映されていない・・・・

機会があればまたやってみたいが、生えかけが死にたくなるほどみっともないので、リーマンとして二の足を踏んでいる。

1月7日(金)

3月16日、古代編のDVDボックス発売!!
やった〜!!嬉しい!マジ嬉しい〜〜!!久々の遊戯王的ハピネスだ!!!正直なとこ古代編だけ仲間はずれで出してくれないんじゅないかと半分くらいマジで思ってた・・・いやすでに8割がた発売を諦めてたので(私は悲観的な女)やっと日の目を見ると分かってほんとに嬉しい!

できればハゲとオカッパの設定資料、設定資料設定資料をよろしゅう頼んます!!(もう必死・・・)さらにはシャダ子の横に「ややカマっぽく!」とか鉛筆書きで殴り書きされてたら・・・想像するだけで興奮しすぎてアメコミキャラみたいに小田原あたりまでつっ走りそうだ。

かくなる上は、3月は予定入れずにただ16日に備えて心の準備をしておこう!
でもXデーにがっくりこないように、心の半分くらいは「ハゲ&オカッパ的にはべつに楽しくない」って可能性にも備えておくよ。こういう心の準備って端役好きの生活の知恵だよなぁと思うとちょっと寂しいような気もするが。

ちょうどいい、明日は某氏と「DVD発売記念」も兼ねて神官萌えでHAJIKEるぜ!!

←先日エジプト展で訪れた街・小野田のマスコットキャラ・タルちゃん。ひねりナッシング。

さて、明日はうちに友達が遊びに来るので帰宅してからず〜っと掃除してるんだが、やってもやっても終わらない。

も〜イヤだイヤだイヤだぁ〜!掃除なんかしたくないよぉ!おお神よ、人はなぜせっせと掃除なんかするのでしょうか・・・?私はあらゆる家事はオールマイティーで苦手だが、中でも掃除はダントツの嫌いっぷりなのだ・・・ってちっともいばれませんね、はい。

それほどまでに嫌いな掃除でも、客が来るとなるとさすがにミエの方が勝つので、さっきやっと洗面所を終わってパソ部屋に取りかかった・・・と思ったら、机の上に一週間ほど放置しっぱなしだったコーヒーカップ(中味入り)をひっくり返してコーヒーがこぼれてしまった。で、ついに集中力がこと切れたので、日記なんか書いてるというわけ。

疲れた・・・もうこれ以上悪あがきはやめとこう・・・友にはありのままの私を見てもらうことにする。

寒風吹きすさぶ小野田市・南中川駅(一両編成の電車が二時間に一本)の近くの薬局。自白剤とかワライダケとか売ってそうだな

2005年初マヤっこ・箱入りヴァージョン

コッカースパニエル界の朝青龍・マヤちゃんは小さな箱が大好きです。
今日はキゥイの箱を見つけて早速入りました。

ムチムチと肉付きのよいお尻をむりやり押し込んでご満悦。いったい何が楽しいのでしょうか。安定が悪くて箱はぐらぐらします。でも一向に出ようとしません。

しまいには箱の中で寝ようとしました。これは体を押し込もうとあがいている写真です。
でもさすがに無理があると犬なりに感じたのか、また左の写真のように座り直して狛犬のようにじっとしていました。
そんなお座敷犬マヤの今年の目標は「体重3キロ減」です。(現在14キロ)

1月4日(火)

<9日の大阪インテ・コミックシティーについて>

私はスペースを取らず一般で行く予定ですが、もしうちの本が欲しいと言って下さる方がいらっしゃいましたら、メールで一言連絡くださいませ。友人のスペースに委託するようにいたします。

以上、イベントについてのお知らせでした。

ところでさっき実家から戻ったのだが、玄関を開けたとたん流れ出してきた魚の腐ったようなスメルには閉口した。
これは年末に鍋にしたちょっと古めのタラの汁のついたラップを2日ほど放置したからなのだが・・・4日たってまだ匂いが取れないとはかなりショックだ。
古いタラってどうしてこんなに臭いのだろう?サイテーだ!週末にはヲタ友が遊びに来るというのにちょっぴりあせりと感じてきた私。

加えて私自身も今、正月中マヤに顔を舐められすぎたせいでプンプン犬くさい。朝は舐めて起こされ、ほめると舐められ、なでると舐められ・・・イングリッシュコッカーが舐めるの大好きな犬種なのか、それとも単にマヤの性格なのか?
歴代のサルーキは人を舐めるなんて事は頼まれてもしなかったのだが、マヤには全くためらい無く舐める。キャラミルで言えば、コッカーはホットでピュアなナイト、サルーキはクールでセルフなインスペクターといったところか。

明日は初出。私は愛犬家だが犬ではないので、初出勤から犬臭いと人間から仲間はずれにされる・・・というわけで、今から風呂に入り直します。風呂を出てから何か更新できればいいのだけれども、山口往復の疲れが今頃どっと来て猛烈に眠たいので更新は微妙です・・・あ〜実家はいろいろと疲れるよ。

1月3日(月)

どういうタイトルかは確認しなかったが、面白いテレビ番組をやっていた。まずはいろんなアニメ番組の最高視聴率の回を流すという企画。

「まんが日本むかしばなし」の最高視聴率を取った回は、あんな教育委員会推薦の番組、さぞ感動を呼ぶような目の前にワイパーが欲しい!なようなお話かと思いきや・・・
「欲かきすぎて虫になってしまうオッサンの話」(※)だったもんで、「なぜか笑介」のようにずいっ!とずっこけた。ああ視聴者よ・・・私はこれのラストシーンを見て「恐怖のハエ男」を思い出したよ。

あと、マジンガーZが最初は視聴率すぐれなかった、というのもびっくり。
私は初回、プールの中からマジンガーがずずず・・・と水面を割って登場するシーンには、大興奮して走り回ったものなんだがなあ・・・
デビルマンの方が人気あったというのも、アンチ・アニメ・ザ・デビルマンの私としては釈然としない。
あ、でもデビルマンがララを縛って吊したあげく、ムチでびしばししばいて
ララの服がやぶけて乳ポロリ(それも乳首まで!!!!)シーンだけははっきりと覚えているよ。いや、忘れたくても忘れられんっつーの!

悪魔なのにわざわざムチを使うという超不自然さと、子供心ながらに「子供番組でおっぱいポロリ(乳首付き)はええんか?」と、親の手前もあってたいそうどぎまぎしたもんだ。一体なんだったんだ?あれは。

そして人気なかったマジンガーがあるきっかけで大ブレイクした回とはなんと、「デビルマンvsマジンガーZ」・・・見たはずなのだが、どうも私の記憶からは抹殺されていたようだ。
フレディvsジェイソン、エイリアンvsプレデターみたいな力任せのトンデモ企画だな!まったく。

マルコも久々に見たよ。私はあの話のことをよく知らないのだが、アントニオ猪木か牝牛のように力強いアゴをしたお母さんが、なぜ三千里も離れたアルゼンチンへ出稼ぎに行く必要があったのか?そのあたり、いまだもってよく知らない。
ただ、マルコを見る度に、母が「ネロは上品な美形だから泣けるけど、
マルコはブサイクだからちっとも可哀想じゃない」ときっぱり言い切ったことをいつも思い出す・・・

それから見た「どうぶつ奇想天外」では、アメリカアニメのロードランナー(ミッミッ!と鳴くあの鳥ですね)が実在するのか?というコーナーで、「実在するのです」と答える鳥類のセンセイが肩に白い文鳥を乗せていたのに大爆笑!すごいアクセだ。

それから「トムとジェリー」の検証で、「ネズミは本当にチーズが好きか?」という実験。
100匹のネズ公を三種類のエサ(ハムスターフード、チーズ、とうもろこし)の前に放ち、どれが一番人気あるか、ってのだったんだが、最初は食べ慣れたハムスターフードにわさわさ集まったネズミたち、一匹の冒険家のトライをきっかけに、チーズが美味だと分かると、いっせいにチーズに群がっていたのよ。わっさわっさと100匹のネズミが・・・
ネズミは好きだが100匹いると相当キモい。ぞくっとした。

その他「カメは甲羅が脱げるのか」を検証するため、カメを日大に持っていってCTスキャンにかける実験・・・
「動物資源研究室」(そんなんあるんだ)の教授も、「カメをスキャンするのははじめてです・・・」とため息ついていたが、そりゃそうだろうて。

いずれ劣らぬアホ企画で、馬鹿馬鹿しいモノ大好きな私は大爆笑で大喜びだった。
その後、途中から見た「未知との遭遇」も、懐かしくて思わず最後まで見てしまった。

この映画、「スターウォーズ」「2001年宇宙の度」などが封切られたSFブームの時に映画館で見たんだが、あまりにもの感動の余り席を立てなかったものだ。

当時特撮といえばなんといってもダグラス・トランブル先生だったんだが、当時子供の私は「未知との遭遇・フィルムブック」を買って、神さまのようにトランブルにあこがれていたものだ。
あと、UFOとコンタクトするシーンでシンセサイザーを扱う、額のひいでたすごく賢そうな男性は、俳優さんじゃなくって本物のIBM社員だとか、そんな小ネタにいちいちホーッと感心していた私は、幼い頃からバッチリSFファン。

ただ、子供の頃に見るのと、大人になってから見るのとでは、同じ映画でも感動するシーンがかなり違うものだ。
子供の頃には、映画評で「インドのシーンは圧巻だった」と書かれていたのだが、子供にはピンと来なかった。
だけど今日見直して、その音楽(=UFOから呼びかける交信音)はどこから聞こえた?という問いに、デカン高原に数え切れぬほど集まったインド人たちが、いっせいに空を指さすシーンにはぞくぞくして、あの評論家の言っていた意味がやっと分かった。私も大人になったということね。

これはまだ色んなことに対して、皆が今よりもっとたくさん夢を持っていたよき時代の映画と言えるのかもしれない。
ラストシーンでエイリアンと人間が微笑み合ってパームサイン(手話?)を交わすシーンには、今や人間同士でさえ、どんどん意志疎通がむつかしくなっている世界の状況を思い出して、当時思い描かれたユートピアと今目の前に突きつけられている現実との落差に、なんか情けなくなって涙が出た。

でも情けないついでに来週はぜったい「シルミド」見に行かねば!そして目を真っ赤に泣きはらして映画館を出るのだ。(CMですでにうるるんです)ああ、目の前にワイパーがほしいっ!!

※・・・あるビンボー極まりない子供が神さまからもらった下駄。この下駄を履いてすっ転ぶと、一回あたり一枚の小判が飛び出てくると神さまはおっしゃる。
ところが、数回転んで「これで正月の餅が買えるね!」と大喜びのビンボー母子の元へ、借金取り立てに来たごうつくばりの男。男は「借金を返せない代わりにこの下駄を借りてゆくぞ!」と子供から下駄を取りあげてしまった。
そして数日後・・・
子供が訪ねた男のお屋敷は山ほどの小判で埋め尽くされていた。でもけちんぼオヤジはどこへ行ってしまったんだろう?
すると足元から「助けて〜!助けて〜!」という小さな声がする。目を凝らしてみると
オヤジに似た小さな虫が小判に押しつぶされそうになってもがいているのであった。とっぺんぱらりのぷう。

1月2日(日)

本日はワッショイ!独り新春埃及祭り第二弾

「交通費二万五千円かけて行くようなもんか?ハズレだったら痛いぜぇ!」とささやくもう一人の自分を振りきって、はるばる山口は小野田という、こういう機会でなければきっと一生行くことがなかったはずの街に、片道四時間以上かけて行ってきた。なぜならおヒゲの王子様・SAKUJI先生の展覧会兼エジプト展をやっていたから。

会場のショッピング施設「サンパーク」という名称がかもし出すB級(失礼)ムードから察するに、膝カックンになるほどしょっぼい場所だったらどうしよう・・・と内心ドキドキしながらも、私のポリシーは「やらない後悔よりやった後悔の方がまだマシ」
それに根がシンプルなせいか昨夜のテレビの影響で、初夢にいきなり先生が登場した(※)とあっては、これは先生のヒキの強さを分けて頂くためにも年明けにとりあえず押さえとかなきゃならないイベント!という錯覚に陥ってしまったのだ。

新山口まで新幹線、それから在来線で小野田まで行って、小野田から1,2時間に一本しか走っていない単線・一両編成の小野田線に乗り換えて南中川で降車。五回も乗り換えするだけでもも〜ダルダル。久々にハヤカワSFを一冊読破した。

そして、あたりには喫茶店の「き」の字も見えない新年の寒風吹きすさぶ街を、鼻水をズビズビすすりながら15分ほど歩いて行くと突如出現するサンパークは、周辺の人たちがみんな車で買い物に来るようなけっこう大きめの複合ショッピング施設でホッと一息。

展覧会自体は小さなもだったのだが、結果から言うと一日かけて行ってきただけの価値はあった。
第一の収穫は、約10年前の「再現!ファラオの暮らし展(東京ガス主催)」で復元されらしいが、私は写真でしか見たことがなかった「ペリパウトの三本足テーブル」の復元模型が展示されていたこと。

ベッドや椅子は王族のものが博物館にあったもののテーブルは未見だったので、後学のためにもホモ小説ネタのためにも、大きさとか高さのイメージをつかんでおきたかったのだ。
この目で確認する三本足テーブルは星一徹でなくとも簡単にひっくり返せそうで、わざわざ好きこのんでこんな安定感に欠けるデザインにする古代エジプト人の冒険心にあきれた。

第二の収穫は、先生のギャラリートークでゲットした小ネタ・・・エジプト国内からこっそり持ち出された遺物の相場。(どこの国でも同じだろうが、エジプト国外への遺物持ち出しは厳禁されている)
そう、旅行記などで
やたらと給料や値段について触れているのを見ていただければお分かりの通り、私は前世はベニスの商人?と思うほどモノの相場に興味があるのだ。

先生曰く、エジプトでは今でも発掘現場からお宝をちょろまかそうとするこそ泥からマシンガンを持った泥棒いや盗賊までがおり、貴重な出土品が秘密裏に海外流出しているらしい。それも現地の役人などの手を経て・・・(昨日の日記の「セティ一世王墓ミステリー」もそのあたりに関係あるのかもしれない)

そしてその相場はといえば、例えばツタンカーメンのカルトゥーシュ入り指輪は彼の墓以外の場所では今まで4個しか出ていないらしいが、もしそれがこっそり持ち出されて売却されるならば、現地でそれをくすねたエジプト人からの買い取り価格が10〜20万円、それがスイスに入って一億円、さらに転売されてクリスティーズやサザビーズのオークションにかけられると最終的に10億程度。
また、これが全く発見されていない彼の妻・アンケセナーメンのものになると30億は下らないとのこと。
この相場、私の予想とは一桁違っていたが、まぁ考えてみると村上隆の美少女アート・ヒロポンがクリスティーズで4800万だからなぁ・・・「一桁違ってた」っていうのは、単に私がエジプトをナメすぎだったってことかもね。

それにしてもなぁ・・・神戸から山口に行くだけでこんなに疲れたのに、昨日エジプトから帰国されたばかりというSAKUJI先生はかなりしんどかったに違いない。
いくら元気印のタフガイとはいえ、今日は目の焦点がフラフラしてたから同情したよ・・・
確か先生も還暦超えてるんだもんねぇ。今じゃもう「むちゃくちゃすごい新発見すんねん!新発見してエジプト学年表に名を残したるねん!」という気力だけでもってるんじゃないか?とちょっと心配になった年明けだった・・・と言いつつも、またしてもバーを吸い取ろうと思いっきり握手してる私。

さて、今日はもうベッドに入って、明日からの「新春カリシャダモード」への切り替えのためにお布団の中であれこれ妄想することにしよう。おやすみなさい。いい夢見ます。

※わたしの初夢・・・うちにいきなりSAKUJI先生が訪ねて来た。私はいいチャンス!マントゥマンでしか出来ない質問を浴びせかけようと大喜び。
・・・だが・・・!!
部屋には遊戯王同人誌とかゲイ雑誌とか、さらには
オシリス神を現代風半裸マッチョにアレンジしたむちゃくちゃ恥ずかしい原稿(現実にはそんなもん描いてないのだが)が散乱している。

こんなもんエジプト学者に見られようものなら二度と口きいてもらえないよ〜!
先生が他のモノに気を取られている間に必死で隠そうとして、私は初夢の中でまでまたしてもあせりまくっていた。

何とか恥原稿を隠しおおせた後、先生がサンパークのイベントに向かうから一緒にタクシーで行きましょうということになったのだが、そこへ企画会社の人が走り寄ってきて、先生にお供してもらうのならタクシー代と私のギャラを出しますと言う。

「ギャラの相場ですが・・・」と彼が取りだした一覧表は、なぜか新地のクラブママ達の写真入り一覧表。派手なドレスや着物に身を包み、こってりとお化粧をしたママたちが婉然と微笑んでいる。
「うちではこのクラスの店のママにこのくらい出してるんですが・・・」とギャラを提示されて、「でも、私水商売じゃないんですけど・・・」とものすごく困惑したところで眼が覚めた。

あの〜・・・言っておきますが私は普通のリーマンなのにこんな初夢イヤすぎる。一年を占う初夢。その初夢が変にリアルだとなぁ、これじゃ今年も色々と生臭い一年になりそうだ・・・

1月1日(土)

みなさま、新年あけましておめでとうございます。
旧年中は当サイトご愛顧いただき誠に有り難うございました。
今年も遊戯王&エジプト&犬に変わりない熱い愛を注いでサイト運営していく所存でございますので、ひとつどうぞよろしくお願いいたします。

どこの家でも毎年色々な事件は起こると思うのだが、去年一年を振り返ると一番大きな事件は、やっぱり家族の生活サイクルを激変させた母のアルツハイマー発病だなぁ。
最近ではいくぶん慣れが出てきたとはいえ、夏頃には私まで病院通い寸前の鬱になって友人宛に遺書書いたりしてたのが思い起こされる。でも書いてあることといえば、サイト閉鎖の依頼とエロ本を始めとする書籍類の処分・・・
「サイトには『それでも彼女は幸せだったのです』ってカンジの追悼文を上げて、本はヤフオクで売って家計の足しにしてくれ」なんて書いてあるもんだから、遺書としてはイマイチ緊張感に欠ける。

あれから一年。出来る限りの治療法を試しているお陰か思ったより進行は遅いけれども、でも少しずつ悪くなっているのは揺るがぬ事実。
とりあえず今年神さまに祈るのは、頼むから病状がこのくらいで止まってくれよってことだなぁ。もし本格的に介護に入ったら、サイトとか同人とかエジプトとか言ってらんないもんなぁ。

なんか新年から暗くなっちゃってすいませんねぇ・・・
まぁ去年占い師に「今年一年は良くない年」ってのはさして当たってなかったから良かったし、「来年から運気がグングン上昇!」と言われたので、今年はそれを信じて暮らしていきます。
同人もオン・オフ共に細々ながら続けます。やっぱり二次元的に今の私にはカリシャダしかないので、まだしばらくは彼等に楽しませてもらいながら長く細く頑張ることにしますよ。

話変わって・・・
今日は
「たけしのエジプトミステリー」の放映日。エジプトファンの舞踏会で情報をゲットしてからというもの、すごく楽しみにしていたこの番組。
また、大晦日に昔撮ったビデオを整理していると、当時は「ふーん、綺麗な墓だぁ」と普通に流していたホルエムヘブ王墓の映像がたまたま入ってて狂喜乱舞したりして、「今年のシメがこれで来年一発目からラムセスとはこれも何かのエジプト縁?」などと勝手に深読みして気分は嫌が応にも盛り上がる。

ネフェルタリが処女の生き血風呂に入ってそうなえげつない女に見えたものの、番組は思ったよりはるかに内容が詰まっていて面白かったなぁ。ありがとうテレビマンユニオンさん。
また、このサイトには9時から11時半までに来て下さる方も多いのだが、今日だけはカウンタが
全く回っていなかったのには客層が反映されているようで笑ってしまった。

閉鎖中の墓を開けまくってくれるのはさすがテレビの力。
セティ王墓もセラペウムもよかったが、何と言ってもラムセス二世王墓(工事現場みたいな何もない墓)が見られて大感激。そしていつもながら無国籍風な再現フィルムの衣装と、稲森いずみ着用のド派手Tシャツのものすごさに目を奪われた。

ホルエムヘブと彼を取り巻く男達に熱い視線を注ぐヲタ女的には、何と言ってもホルホルの再登場に大興奮!

今日のテーマは19王朝なもんで彼の登場はぜんぜん期待してなかったんだが、ラムセス二世の祖父はラムセス一世。
部下にして友人を「ラムセスさん、8番テーブルのホルエムヘブさんご指名で〜すv」と次期ファラオにしてしまった
ホルエムヘブとラムセス一世の熱(暑)すぎる友情vvを取りあげてくれたのには椅子ごと後ろにひっくり返ったよ・・・
アビドス王名表のアメンホテップ三世ーホルエムヘブーラムセス一世のあたりのカルトゥーシュをクローズアップしてくれたのにも鼻血吹いてあやうく失血死しそうだった・・・カルトゥーシュが、カルトゥーシュがぁ・・・
まったくアニメ遊戯王といい
テレ東は私を殺す気っ??!

おまけに再現フィルムのホルエムヘブ役、これがまたいい味出してんだよねぇ。
イケイケの軍人ってあたりを考慮したせいかどう見てもビーフケーキ(ムキムキ)特集のゲイ雑誌にいそうなタイプなのはたまらん。まぁ私のホル像は「スジ筋系」(これもゲイくさい表現だが)なのだが。そこらはミイラが見つかってないもんだからもう、勝手言い放題。

「ミステリー仕立て」という辺りでやや自分の首を絞めてる感のあるこのシリーズだが、何と言っても今日一番のミステリーだなぁと思ったのは、財宝が残っている可能性のあるセティ王墓の謎の地下部屋の調査が、エジプト政府の命令によって60年代から中止されたままなこと。
そして去年日本の調査隊に許可が下りたはずのツタンカーメンのミイラ再調査が、いきなりキャンセルされてアメリカ隊に持って行かれちゃったって事だった。(後者はゼニ問題だろうが)

それにしてもやっぱいいねぇ、エジプト。
予告編でテレ東の女子アナがたけしに「私、ミイラフェチなんですよ。
ひからびてていいですねぇvv」って言っていたのを見習って、石像フェチの私としても「私、石像フェチなんですよ。固くていいですねぇvv」って堂々発言できるように、今年もはもうちょっと気合いを入れて、あの埃及という底なし沼につま先を浸したいものだ。