2009年12月31日(木)

何とかかんとか新年用のトップ絵が間に合ったので、5時間ほど早いけど差し替えてから実家に帰ります。
ボルヘス、ガルシア・マルケス、マキューアン、マッカーシーetc・・・・・・ふだんは読まない文学作品を図書館でめいっぱい借りてきたので、正月は無駄金を使わずに済むように引きこもり生活。

だってひどいんですよ。2009年度の源泉徴収票を見ると、ボーナス激減のせいで10年前の年収に逆戻り。なにこれ?ありえねー!一瞬、若い子の源泉徴収票と間違って渡されたのかと氏名を見直したぜ・・・・・・。
ここまで環境が悪いと消費意欲も吹き飛んで当然。でも、これはうちの会社に限らないみたいで、「就職した時の年収に戻っちまった!」なんて悲鳴も聞こえてくる。そんな大衆の合い言葉は「仕事があるだけマシだよね(涙)」。

・・・・・・なんてぼやきつつも、盗聴器を仕掛けたり弁護士に相談したり、ウォートランが終了したり家を買ったり売ったり片想い&失恋したり・・・・・・と波にもまれた2009年、なんとか無事に乗り越えられてホッと一息。来年からは慎ましく生きることを目指したいものです。

それではここにいらして下さった皆様、一年間おつきあいくださってどうも有り難うございました!2010年もどうぞよろしくお願いしマッスル。

2009年12月27日(日)

まるでモダンアートのようだが、上野・国立科学博物館の展示品。マレーシア・エンダウーロンピン自然保護区で、フォギング調査によって一本の樹から採取された1705種の昆虫とクモ。驚くべき生物の多様性。

近年、熱帯雨林の50mを越える高い木の梢(林冠)の調査が進められているが、採取されたほとんどが地表の昆虫とは全く種類が異なり、その多くは名前すら付けられていないそうだ。

「フォギング方式」では林冠部に殺虫剤を噴霧、落ちてきた昆虫をこういうシートで回収するとのこと。このロート、小さいのかな?と思いきや・・・・・・。

左の人物と比べればお分かりのとおりかなり大きい。この光景、芸術家クリストが東北で巨大な傘を並べた「アンブレラ・プロジェクト」を思い起こさせる。昆虫学者さん、お疲れさまです。

AVほどにはエグくはないものの、エロ度数そこそこテイスティーな作品が居並ぶTSUTAYAのエロティック棚にて、『カーマ・スートラ』『ひめごと』『毛皮のヴィーナス』その他の、黒っぽいパッケージにはさまれた『ナチ女親衛隊 全裸大作戦』を発見した。

けれど、ワクワクしながら再生を押すとこれがとんでもない食わせもの!ガッカリのあまり、あごまで土にめり込むほどしょーもない。
冒頭の「全裸で身体検査」こそ、「えっ?ぜんぶですかぁ?」(田舎娘)「当たり前じゃない、さっさと脱ぎなさい!」(レズ教官)と、その後のアホ展開に期待を持たせてくれたものの、カラミは半端、演技はダルダル、男はブサイク揃いで制服もバラバラ。こいつのどこが親衛隊やねん!と30分経過時点でテレビをひっくり返しそうに。

それでもきっとそのうちイケメンが・・・・・・と持ち前の執念深さを発揮して、辛抱すること1時間38分。
「この戦争は負ける」とつぶやく国防軍将校の後ろ姿、そして緑に染まるドイツの大地と“ENDE”の文字が映し出された時には、私の1時間38分を返してくれ!と頭をかきむしった。

そもそもヒューマニズムをエロ映画に注入しようとするのが欲張りすぎだ。「ドイツ人もロシア人も同じ人間じゃないの!どこが違うの?!」(byロシアの捕虜になっていた娘)じゃねーよ!んなこと、すっぽんぽんで言われてもぜんぜん説得力ねえ!(怒)

究極のよかった探しをするならば、捕虜にされていた女たちが、銃を抱えたドイツ軍兵士に救出されてロシアの陣地から逃げ出すシーンには笑えたな。戦場を全裸軍団が走り抜け、塹壕に飛び込む姿はソー・シュール!
隣で見ていた友人は「あれって足、かなり痛いで・・・・・・」と苦笑していたけど、無理にでも笑える場面といえばその程度というありさまの、スーパーしょーもない映画だったよ。

ミキ的2009年度ワースト映画は『メタボ戦隊アホレンジャー』に与えられる予定だったが、アホレンジャーは主人公たちの変てこなキメポーズが個人的に大流行。友人と別れる際には、ジュニア・ディフェンダーサイン(頭の上に高くかかげた両手をアホな感じで組み合わせる)をするほどウケたという点で、まだ評価される。

・・・・・・ってことで今年見た中で、最も私の期待を裏切った映画に与えられる「つめたいブリーフ賞」は、『ナチ女親衛隊 全裸大作戦』に決定します!!

でもって次点はといえば、『トランスフォーマー・リベンジ』いや、『GIジョー』(※)かな。
いや、一秒あたりの制作費と、展開があまりにゴチャゴチャしすぎて、一時間経過時点でプレイヤーをオフにした点をかんがみれば、『GIジョー』こそ、『ナチ女親衛隊 全裸大作戦』をうち負かし、2009年度「つめたいブリーフ賞」の栄冠に輝くべき作品かもしれない。

・・・いかにも特殊部隊!って感じの短髪主人公と、細マッチョボディにぴったりスーツに期待が盛り上がるあまり、封切りしてすぐに見に行くつもりだったけど、忙しくて行けなくてよかったぜ・・・・・・。
ストーリーは無論、ウェアのピチピチ度においても期待はずれ。やっぱりピチピチスーツはファンタスティク・フォーのラバーっぽいシンプルウェアにまさるものなしっ!

2009年12月26日(土)

オーストラリアのヘビメタバンド・AC/DCのコンサートチケットを買おうか買うまいか激しく迷っている。
東京公演分は完売で追加公演まで決まったというのに、先日見たら大阪公演はS席までもが残っていて、えっ?なんで?って感じだが、一万円OVERという値段の高さに加えて、会場(京セラドーム)の立地の悪さも関係してるのかもね。

私は元々はヘビメタ派じゃない。卒業後は就職先にビートルズ関連企業を選んだほどのビートルズファン。ヘビメタなんてマッチョでロンゲのむさい男どもが、肩にトゲトゲがついたコテコテのレザージャケットに身を包み、V型のふざけたギターをかき鳴らしながら絶叫する、難聴になりたい人向きのジャンルだと思っていた。

だが、人の好みは変わるもので、年を取るにつれてなぜかパンクやヘビメタの方が好きになってきて、今一番よく聞いているのはSUM41、最後に行ったコンサートはジューダス・プリースト。
自分よりも年上のスキンヘッドのオッサン(ロブ・ハルフォード)が、ブルルゥルンとハーレーをふかしてステージに現れ、眉間の血管が破れそうな勢いでシャウトすると、介護も老後も日本の未来への不安も一気に霧散。天に拳を突き上げて、「ジューダス!ジューダス!!」とユダをたてまつるカルト宗教の信者のように絶叫していた。
そうだ!憂いがいや増す中年〜老年層こそヘビメタを聞くべきだぜ!(脳の血管がもてばの話)

で、AC/DC。
チケットが高いせいで発売当初には行く気がなかったこのバンドのコンサートに、どうして急に行きたくなったかというと、米軍による対テロリズム戦を取材した本、『そして戦争は終わらない』の冒頭、ファルージャ攻撃の場面で、海兵隊がAC/DCの"HELL'S BELLS"(地獄の鐘の音)を巨大なスピーカーで流す場面が、息を呑むほど壮絶だったからだ。

「神は偉大なり!これは聖戦である!今こそ立ち上がり、戦うのだ!
信仰と国のために死ぬのは最高の誉れである!」
モスクのミナレットから、砲弾の雨が降り注ぐ街全体に響き渡るスピーカーの絶叫。
その絶叫をかき消すかのように、教会の鐘の音とギターの旋律が荒野の果てからとどろいてくる。

俺に虜はいらない 生け贄もいらない/俺に抵抗しようとしても無駄だ
俺の鐘で お前を地獄に引きずり込む/お前は俺のもの、悪魔のもの!

目の前の建物は空爆で崩れ落ち、家々が一瞬で粉々になる。フルオートでがむしゃらに撃ちまくる兵士達、狙撃手の弾で目のジハーディの頭が一瞬で吹き飛び、なま暖かい血が顔にかかる・・・・・・。

ファルージャ攻撃の光景を描いたこの章はあまりにも衝撃的で、"HELL'S BELLSを"生で聞ける可能性があるなら、是非聞いてみたいと思ったのだ。もちろんたくさんある曲の中から、大阪公演でこれをやってくれるかどうかは疑問なんだけど。


『そして戦争は終わらない』はニューヨーク・タイムズの記者、デクスター・フィルキンスがイラン、イラク、アフガニスタンで取材を重ねたノンフィクションで、数々の賞も受けているとのこと。

すごく面白い・・・・・・と言うとイラクやアフガンの人々に申し訳ない気もするものの、今年読んだ本で最も心に残ったな。
著者が自爆テロに居合わせた場面や、タリバンやフセイン、アルカイダ、ある時は米軍によって苦痛に満ちた死に至らしめられた人々について、残された家族が語る場面、そして子供のような海兵隊員が戦闘で次々に傷つき死んでゆく場面は、あまりに凄惨で息が苦しくなる。

ボーナスが減ったとか年金や税金がどうだとか、そんな損得勘定にかかわる不安ばかりで一杯の心に、世の中には日本人である自分には想像もできない苦しみが存在することを思い起こさせてくれただけでなく、人間の本質とは?なんて滅多に考えることがないことについて、少しでも思いをいたす機会をこの本には与えられた。

凄惨な場面ばかりではなく、優しい人々や愛らしい子供たちとの心温まる邂逅にちょっと息抜きもできたりと、ノンフィクション好きには是非ともお勧めしたい素晴らしい一冊だ。

2009年12月25日(金)

上野・国立科学博物館の剥製たち。オリックスやパンダといったセレブ動物以外は、ほ乳類も鳥類もちゃんこ鍋状態で展示中。トキがいなかったのは残念だ。ニッポニア・ニッポンの最後の世代の剥製たちは、みんな仲良く佐渡にいるのかな。

♪さかなさかなさかな〜さかなを食べ〜ると♪(『お魚天国』)をBGMに流そうものなら、一気にスーパーの生鮮食品売り場と化しそうななじみ深いスペース。とはいえ、よく見るとなにげにシーラカンスが混じっているのはさすが博物館。

見学者の第一声はもれなく「うほっ!うまそー!」特に最上段左のマツバガニなんか、京都の料理旅館だと一泊5万円の宿泊についてきそうな威風堂々っぷり。

しかしどいつも皆「うまそー!」というわけではない。クリームパンもどきはマルソデカラッパ、紫イモまんじゅうはトラフカラッパ、得体がしれない物体はアサヒガニ。どれも悪夢のようにまずそうだ・・・・・・もしもかに道楽で出てきた「カニ姿盛り」がアサヒガニだったら怖くて泣きじゃくってしまうだろう。

ハッピークリスマス!みなさん大事な人と楽しい夜を過ごされただろうか。
私はといえば、計画では今日は誰かと一緒に大阪・スカイタワーにて開催中の「ドイツ・クリスマスマーケット」に行き、世界最古のメリーゴーランドで、ケツの座りの悪いコウノトリにまたがりクルクル回っているはずだったのだが・・・・・・。
ふたを開けてみればドイツビアホールで買ってきた鶏唐揚げを食べつつ、DVD『Mr.ウインクル 世界一かわいい犬の大冒険』なんぞを独り寂しく見るはめに。

ワンちゃんの大冒険とはらしくない選択だけど、「検索ワード・ナチス、ヒトラー、親衛隊、第二次世界大戦、イラク、アフガニスタン」でヒットしたDVDを手当たりしだいに見ていると、そのうちダークサイドに墜ちてしまいそうでな・・・・・・このままでは銀河皇帝の秘書に志願しかねないので、クリスマスくらいはほのぼのを求め、知能指数ゼロでも見られる映画を借りてみた。

Mr.ウインクルについては、アメリカで旋風を巻き起こしていると何年か前に日本でも紹介されたから、ご存じの方もいらっしゃるだろう。ご存じない方のために似顔絵を描いてみるとこんな感じ。身もフタもない言い方をすれば、常に舌が出ているポメラニアン。

しかし、舌が出ているだけならまだいい。Mr.ウインクル、背骨も若干湾曲しててさぁ・・・・・・歩いたりお座りしたりするのがキツそうで、かつて犬を専門にやっていた人間としては、不自然な歩様を見ているうちに、ある意味戦争ドキュメンタリーより息が苦しくなってきた。いや、Mr.ウインクルのお陰でヘボサーカス団のメンバーたちが生まれて初めて拍手喝采を浴びる、というサイレント形式の心温まるストーリーは、思ったよりずっと良かったんだけどね。

ぶっちゃけどうしてこんな虚弱児童が、グッズまで出るほどのアイドルに?といぶかしく思って検索かけたところ、彼は元・捨て犬だったと判明。
なるほど、それなら骨か内臓に爆弾を抱えていそうな外観も、ドラマを求めるアメリカ人にもてやはされたわけも何となく分かる。あのひ弱な感じからすると、放浪中の生活はかなり辛かったのかも・・・・・・。

このDVDには、おまけ映像としてMr.ウインクル・サイン会の模様も収録されていた。
書店で開催されたサイン会には、世界一かわいいワンちゃんを一目見んとかけつけた老若男女が「オー・マイガーッ!」とため息をついたり、「テディベアそっくり!」「この子は天使だわ!」「いや、きっと宇宙からの使者なんだよ!」と感極まって目をウルウルせたりともう大変!うーむ、アメリカンって・・・・・・。

正直言っちゃうと可愛いというより、むしろどこか痛々しい子犬に会うため集った人々の行列を見ていると、キモさメガトン級のアニメ『アンツ』を作り『シュレック』を大ヒットさせ、シンプソンズファミリーに大爆笑するアメリカ人と日本人の嗜好の違いをしみじみ感じたわあ。

2009年12月22日(火)

某インポート食器ショップの店頭にて。何かが憑依している。

ふざけているとしか思えないデザインだが、じっと眺めているうちにうっかりセットで購入しそうに・・・・・・。これでコーヒーを出して客の反応を見るのはなかなか楽しそうだ。

すこし体調が快復したので、一週間ぶりにGジムに行ったよ。
すると、乳首チラ見せアマレス形式のタンクトップにガチムチな肉体を包んだアンちゃんが、タイヤほどでかい鋼鉄のプレートを持ち上げて、ものすごい雄叫びを上げていた。まるでエイリアンvsプレデターの効果音だ!

だが、滝のような汗を流して立ち上がったアンちゃんの、イノシシのように逞しい背中の下から現れたバスタオルはといえば、真っ赤でキュートなディズニー柄vv 仲良く並んだチップとデイルが、虹のかかったおうちの前で元気いっぱい手をふっている。

でもってその隣の格闘技系筋肉男子はといえば、リラックマのバッグから2L入りペットボトルを取り出して、プロティンをぐびぐびやっており、そのまた向こうではどんこ椎茸みたいなミステリアスな頭の女子が、同性としてはありえない重さのバーベルでで筋トレ中だ。

こんな男女が集うGジムだから、見学に来たギャルが3秒できびすを返すこともしばしばである。それじゃいかんだろGジム!・・・・・・と思いつつも本日の自分のTシャツは国防色v背中にはでかでかと“歩兵魂・休息3ケ条”。一・整列休め!一・休め!一・楽に休め!!


海の向こうの男子の顔や肉体には、海原雄山ばりの妥協を許さぬ批評家精神を発揮するというのに、話がこと女性、特に同国人となると美人とか不美人とかそういう尺度にはほとんど興味がなくて、レズビアンバーで「ナチさんはどういうのがタイプ?」と振られても「別にぃ・・・・・・」とエリカ様のように答えることしか出来なかった私が、久々にときめく同性を発見した。

その人の名はICONIQ(アイコニック)。ttp://www.nextglobaljungle.com/2009/12/iconiqatsushi.php
エグザイルのATSUSHIとコラボするにあたって坊主にしたそうだけど、このルックスはかなり衝撃的。これでもうちょっと背が高くて肩幅がしっかりしていれば完璧だったのだが。

何よりもどうせ切るならこんな中途半端な坊主じゃなくて、さっぱりスキンヘッドにした方がずっといいと思うんだけど、そこはATSUSHIの頭とバランスを取る必要があったのかもね・・・・・・っていうか、世間は女子が坊主にしただけでびっくりするもんなんだねー。私がツルツルにした時には、イベント会場のみならず会社ですらナチュラルに受け入れられたのに・・・・・・。

いずれにせよ、彼女はこのまま坊主でありつづけるのか、それとも髪を伸ばしてしまうのか?もし坊主のままでいてくれるなら、バーで「好みのタイプは?」と聞かれたら「そうね・・・ICONIQかしら、ふふっ・・・」とミステリアスに微笑みたい。

「そうね・・・ICONIQかしら、ふふっ・・・」で済めばいいのだが、きっとまだマイナーゆえ、「えーっと、エグザイルのATSUSHIとコラボした・・・ほら、あの坊主頭の娘!えーっ?知らんの?(イライラ)」と話が長くなりそうな気も。だが、私が女性で一番好きなこの人よりはまだ分かってもらえそうだ。

トレッキー以外には名前すら知られていないであろう彼女は、故・パーシス・カンバータ。元ミス・インド。映画版スタートレックに全身無毛のデルタ星人・アイリーア中尉役で出演。もしもこんな美女に生まれたら毎日どんなに素敵な気分だろう、と無駄すぎることを時々考える。

他にも『プレタポルテ』のイブ、『フィフス・エレメント』の歌姫のお付きと、青いイカ似の歌姫プラヴァラグナ・・・・・・と女性の場合はスキンヘッドというだけで惚れてしまうが、これは幼い頃読んだ手塚作品の影響だと最近気づいた。おのれぇええーーっ!またしても手塚!って感じだが、それについてはまた日を改めて。

2009年12月20日(日)

幼い頃、一日中メダカやアメンボをすくって遊んだ川。ここのすぐ上流にある「弁天さま」と呼ばれる泉では、真夏でもひたした手足がしびれるほど冷たい水がこんこんと沸き出しており、弁天さまで冷やしたスイカを食べるのは子供たちの楽しみだった。

あれから数十年経った今、ダーティーな大人に成長した私は、懐かしいこの川辺に腰を下ろし、童心にかえって川の神(邪馬台国風の美女に脳内擬人化)と語らうこと小1時間。はっと我に返ると寒さでケツ、凍結寸前。

うおおーーーっ!やっとこさKATA・ZUI・TAAAAA!!
去る17日にはマンション問題のカタが付き、家の売却代金で友人に借りていた大金も返して借金フリーの綺麗な体に。そして本日はずっと心に引っかかりつつも、5年ほど行っていなかった父方の墓参りを済ませてきたよ。

それにしても、お墓参りでこんなに爽やかな気分になれるだなんてびっくりだ。その爽やかレベルたるや、石材店か仏具店のCMに出演して「やっぱりご先祖さまって大切ですよね!」と数珠を握りしめて微笑みたいほど。
ビフォー&アフター墓参りのこの体調の差、マジでなにか変なものが背中についてたのか?と疑ってしまいそうだが、これはひとえに人並み以上の自己暗示力のせいなのだろう・・・・・・。

下の日記で死にかけだった通り、行きがけには貧血と吐き気と下痢がひどくて、変なにおいがするディーゼル列車の中であわや悶死かと思ったが、今じゃ下痢もめまいも綺麗さっぱり消え去って、あの具合の悪さは一体なんだったんだろう・・・・・・といぶかしく思うほど。自分、下痢なんて3,4年に一度なるかならないかくらいなのに。

今回の墓参りでは墓所までの積雪が見込まれたので、足の悪い父は置いといて、私独りで行ってきた。
山のふもとにあるミキ家代々の墓所、記憶の中では何となく薄暗い印象があって、正直言うと独りだとちょっぴり怖かったのだが、イノシシよけを乗り越え雪をかきわけ到達した墓所は白くキラキラ輝いており、この上なく清浄で明るく感じられてびっくり。思わず足の冷えも忘れて墓石とじっくり語らってしまった。

折しも今日は祖父の命日。人格者で皆から尊敬され慕われていた大好きな祖父の命日に、タイミングよく参れたのはとても嬉しい。
あとはマンションのトラブルがようやく片づいたお礼と日頃の感謝を兼ねて、神社への正式参拝を残すのみ。正式とはいっても雅楽奉納ほど大々的なことはせず、神主さんに祝詞をあげてもらって玉串を捧げるくらいなので、遠方への墓参りみたいには構えなくても大丈夫かな。

分不相応のマンションを契約してから2年3ヶ月。迷いと不安にさいなまされつつ、これまでずいぶん長いことどしゃ降りの中をオフロードで走っていた気がするが、いろんなものを捨てて己の考え方に若干の修正を加えた今、ようやく正道に戻れた気分。

当時は病が日々悪化する母を見るのが辛すぎて、半分クレイジーになっていたのも無理はないとも思うけど、この度のご乱心のツケは正直でかかった。金額にするとブクブク泡吹いて倒れそうなほどのものを失ったけど、ま、お金なんてしょせん人間の作った紙きれですから・・・・・・。(泣き笑い)

人間、ひとつ心配事が片づくとすぐまた次を見つけるものだが、それでもあとしばらくはこの平安を楽しまなきゃ、ということで、まずは久々にトップ絵を替えるべく、金色の胸毛をチラチラさせながらビリヤードするクーパー伍長でも描くとするか。

畑で掘り出されたまま雪の上に並べられていたマンドラゴラ・・・・・・じゃなくて大根ズ。店頭には並ばない股割れタイプがずらり。お嬢さん、ストリッパー、オカマ、隣の奥さん、と割れ方も十本十色だ。

2009年12月19日(土)

管理人、なんとか生きてます・・・・・・とはいえ死にかけ人形なの。
スーパー貧血に加え腹まで下してもうヨロヨロ。昨夜の飲みの約束も反故にしたから、友人に「裸男の写真ばっかいじってるからや!」と言われたが、そう言われれば確かにフルチン・ハーフマラソン疲れも一因かも・・・・・・。

自分としてはありえないレベルの体調の悪さ、この土日はあったかい布団の中で養生したいところだが、これから電車に乗って父と一緒に凍てつく山陰の田舎に墓参りなのだ。
ここ数日、急に冷え込んだせいで山陰地方は大雪だそうだけど、果たして山の中腹にある墓地まで雪をかき分けたどり着けるのだろうか・・・・・・そもそも保つのだろうか?体力が。

・・・と不安を抱えたまま出かけます。5年ぶりの墓参り、たまにいいことしようと思ったらこの体調悪化って、霊感関係の友人にはきっと「邪魔されてるねー(笑)でも頑張ってきて!」と言われそうな気がするので、負けるのも悔しいから無理を押して行ってくる。

これが終わったら家が売れたお礼のため、神社に正式参拝。けじめをつけて爽やかな新年を迎えるべく、最後の一踏ん張り中です。それでは続きは帰宅後に。あー、腹痛ぇ・・・・・・。

2009年12月12日(土)

「押入整理するんだけどもらってくれない?」「欲しい欲しい〜〜!v」と答えてゲイ友が送ってくれた25キロx5箱分の裸男。
グレッグ・ゴーマンやブルース・ウエバーの、ノンケのコレクターでものどから手を出して欲しがりそうな芸術系写真集と、肉体がジャングルと化したヒゲモジャ男x5がまぐわう、きっつい系海外エロサイトのダウンロード画像その他いろいろ乱れ打ちの、カオスなコレクションの整理にようやく着手した。

カオスとはいえ送り主が几帳面な性格だけあって、高画質でプリントアウトされたダウンロード画像は一枚一枚きっちりフォルダブックに整理されており、その全貌が明らかになるにつれて、これって手間だけじゃなくてインクと紙とフォルダ代だけでもかなりかかってるよね!・・・・・・と友の熱さとマメさにびっくり。

このボリューム、梱包だけでもめんどくさかっただろうにと感謝を捧げつつ、好みの男を延々と選び出すこと丸一日。やっと三分の二をよりわけた今、ひとこと言いたいのは「もうチ○コは見たくねえ・・・・・・」

そもそもベル・アミ(美少年)時々コルト(ヒゲクママッチョ)、ところにより一時放尿&絶頂・・・・・・と山の天気のように変わりやすいコレクションだというのに、マイコレクションに加えた写真は全体のほんのひとにぎり。だってHさんと私の好み、微妙に違うんですもの!

苦闘の結果、完成まであと一歩のところまで到達した、よりぬきサザエさんならぬ「よりぬきH氏フォルダ」を開いてみると、自分が「これいいっ!」と思うタイプの幅ってもんのすごく狭いんだと思い知らされた。
ダメだよこれじゃ。来世は男に生まれると決めてはいるが、こんな選り好みしてちゃいつまでたっても彼氏もできんわ。

よりぬきH氏フォルダで天使の微笑みを浮かべているのは、そのまま俳優になれそうなマスクとマッチョな肉体を兼ね備えた、天から二物を与えられし男たち。そ、右みたいな感じ。加えて管理人の特殊な趣味が幸いして、スキンヘッド男と裸+ブーツ、裸+手袋も、ほぼノー検閲で入国を許されている。

あとはわけもなく見る者をワクワクさせるモブシーン。左のような「うほっ!男だらけの大運動会」的な写真は、あまりも好きすぎて思わず友人たちへのメールに添付しそうになったが、それ以降連絡が途絶えると困るので、ぐっと思いとどまった。

それにしてもこれは一体何のイベントなのだろう?セクマイ(セクシュアルマイノリティー)限定のオリンピック、“ゲイ・ゲームス”かと一瞬思ったが、ゲイゲームスではさすがにフルチンハーフマラソンみたいな無茶しないだろうし。

写真には何のコメントもついてないので真相は分からないが、この開放感からしてオーストラリアが舞台な予感がビンビンしている。
もしもどなたか真相をご存じならば、ぜひともお教えいただきたい。金鉱をあててすごい金持ちになることがあれば、会社をやめて見に行きます。

2009年12月11日(金)

一週間ぶりの日記がのっけからネガティブトークで申し訳ないのだが、ムカつくあまり頭皮から出血するほど頭をかきむしってしまいそうなので、レディースアートネーチャーのお世話にならないためにもネガティブエナジーを解放させて頂きたい。

それでは言わせて頂きます・・・・・・。
なんとかしてくれ!!「金麦」のCM!!!!

どれを取ってもまんべんなく苦手な「金麦」シリーズ、CMが流れるたびにテレビを破壊しそうになった大根編(買い物カゴの中から「金麦」を出したつもりがえっ?大根!?てへっ!v)を頂点として、それ以降ムカつき曲線はゆるやかなカーブを描きながら下降中だった。
だが、今流れてる「こたつ編」(※)には怒り最沸騰。目にした時には、平常心だと上90の血圧がうなぎのぼり、ムカゲージMAX。「ま・・・またしてもやりおったなサントリー・・・・・・!」とうめいたきり、胸を押さえてばったり倒れるかと思った。

※・・・どうやら専業主婦という設定らしい壇れい(女優さん?グラビアモデル?さっきググってはじめて名前を知った)が、帰宅した夫をほかほかの部屋で出迎えて、幼稚さここに極まれりという動作と喋りで「こたつ、あるよv」とこたつを指し示し、で「さしむかいvv」と上目遣いのアップ・・・というCM。文字にするとどうってことないが映像だと体がかゆくなる。

私と同様にあのCMが嫌いな人、女性には特に多いと思う。なによわざとらしい!やめてよあの媚び!って感じでさ。
けれど良きにつけ悪しきにつけ、印象に残るということはクリエイターの思うつぼ、CMとしては成功なんだろうねー。だからこそ「大根編」「黄色いハンカチ編」「こたつ編」・・・と同シリーズが次々に送り出されているわけで。
だが少なくともスーパーの棚に並んでいる金麦を、私はもう二度と手に取ることはないだろう。

そう思いながら「金麦、CM」でググるとこんな記事がヒットした。ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070928/136246/
やっぱりあのあざとさが心に引っかかった人は多いと見える。たとえそれが「いいなあ!」でも「ムカつく!」であろうとも。

この話を友人にすると、「あー、CM見た瞬間に『ミキさん発狂しとるやろなー』と思ったよ(笑)」と見すかされていた。
こういう怒りにエネルギーを無駄遣いするくらいなら、政治に怒った方がまだマシかもと思っていたら、小沢&民主党にムカつきすぎてビールCMのことなんかどうでもよくなったよ。

ここでは政治と宗教の話は避けたいのであまり深くは触れないけど、聞かれてもないのにホイホイ円高容認発言と、言ってみただけデフレ宣言にものけぞったが、この度の国辱ものの一ヶ月前ルール破り、あれはない!お願いですからもうこれ以上のご無体は勘弁してください・・・国が滅びます・・・と泣き伏したい気分。

なにはともあれ先輩、俺、次の選挙ではもうぜったい友愛の党には投票しないっス!・・・・・・とは言っても自民がいいってわけじゃないのが辛いところだが。

日本の未来について思いをはせるうちにどんどん心がすさんできたので、ささやかに健闘する植物で心癒している。以前ここにアップしたオシロイバナ、こんなに大きくなりました。(左は最近思い出したみたいに突然芽吹いた)

これらの親株は先日、人間様側の「美観上の問題」によって、根っこからごっそりターミネートされてしまったもので、発芽はギリギリセーフ。これで「ちゃんと蒔いて大きくするから、種、もらうねv」というレズカップルのような親株との約束も守れそうだ。

心なしか茎が細いのが気にかかるが、ぐんぐん育って天までとーどけ!(ありえません)

2009年12月5日(土)

満員の地下鉄に乗ってきたヒゲがおしゃれなアンちゃん。手にはピンクのリボンで飾られた人気ショコラティエの小箱を提げている。
そのチョコ、自分で食べるため?それとも彼女か彼氏へのプレゼントかな?ぐふふ・・・・・・と心で微笑みつつ彼のスカジャンに目をやると、背中の神々しすぎる刺繍に目がつぶれるかと思った。

ご存じのとおりスカジャンといえばコイやトラやタカが定番のパターン。百歩譲って富士山とタカとなすびが刺繍されていようとも、単なる亜流でべつだん驚きはしないが、アンちゃんが背中にしょっていたのは、他ならぬ弥勒菩薩の来迎図。

釈迦入滅後五六億七千万年後に衆生を救うため、この世に降り来たった菩薩の足元では蓮の花が咲き乱れ、妙なる音色で楽器をかき鳴らす天人たちは、菩薩の後光を受けて黄金色に輝いている・・・・・・とハイパー浄土感にあふれている。

加えてそで部分に目をやると、中国の皇帝の儀典服にくっついてそうな昇り龍までいて、弥勒菩薩とチャイニーズドラゴンの合わせ技とは、いったいどんだけ福を呼び込もうというのだ?!これで前立てに麒麟か鳳凰がいたら完璧だね、と首をカメの子のように伸ばして胸部分をチェックしようとしたものの、アンちゃんは途中で降りて分からずじまい。でもぜったい胸も吉兆マーク付きだったにちがいない。

弥勒菩薩つきのスカジャンなんて、作る方も作る方だけど買う方も買う方だよねー。これも派手好きな大阪人の嗜好のなせる技なのだろうか
同じ地下鉄の車内では、頭にティアラをのっけた女子が談笑してたりと(存在は知ってたけどリアルでつけてる子は初めて見たよ)、コンサバを固持して朽ち果てつつある巨大負債都市・わが街K市に比べると、ヒトもゼニの流れも断然元気な大阪がちょっと羨ましくなった。

で、大阪。どうしてあっちに用があったかというと、ローン完済に伴って銀行が送りつけてきた抵当権抹消書類を一刻も早く、そして確実にゲットすべく、大阪の郵便局まで書留を取りに行っていたのだ。こいつを法務局に提出しないかぎり、いつまでたってもマンション問題から足を洗えないから、あせりマンとしてはもう必死!

梅田スカイビル。ビッグサイトと同様、これもロボットに変形する。

郵便局の向かいはデートスポットとして名高い梅田スカイビル。電車の中から見たことだけはあるものの、自分には縁のない場所だと決めつけていたオサレ?な建物なんだけど、初スカイビル訪問がデートじゃなくて、生臭い書類の取得ついでだとはね・・・・・・トホホ。

ビルの足元では折しも「ドイツ・クリスマスマーケット」が開催されており、ドイツワインやドイツビールやドイツソーセージの出店がぞろぞろ。ドイツでもフランスでもクリスマスなら取りあえずなんでもいい善男善女を出迎えている。

ドイツビールでソーセージでも食べながらクパハネ妄想したいなぁ・・・・・・と押し寄せる欲望をステオク精神で押さえ込みつつ、会場でガキんちょやカップルをはしゃがせていた「木製で世界に4台しかない115年の歴史をもつメリーゴーランド」を観察してきたので、初スカイビルのせめてもの思い出に、写真をここに披露しておく。

やんごとなき感あふるる面接会場。

ドイツのアンティーク・メリーゴーランドの馬は疾走感にあふれている。彼らの鞍にはハンス、エラ、フリッカ、ロッテetc・・・いかにもドイツくさい名前が書かれていたので、「ミッヒ」はいないか捜したもののやっぱりいなかったよ・・・・・・。

彼の名はハンス。シュッツガルド警察騎馬隊長を背中に乗せて勤続15年。今は引退して遊園地で静かな余生を送っている。

気のよさそうなオンドリ。馬のみならず鶏もいるあたり、さすがブレーメンの音楽隊の原産地。

鶏のみならずコウノトリまで・・・・・・。そういえば大昔、『コウノトリになった王さま』ってドイツ民話がお気に入りだったのを思い出したよ。

くるくる回るコウノトリ。座りずらそうだ。

鶏やコウノトリのみならず豚までも・・・・・・。メリーゴーランドの主役は馬とばかりに、鳥も豚も慎ましくお馬さんの陰に隠れている。

だが豚は背中に謎の物体を乗せていた。何よりも居並ぶ馬をスルーして、豚にまたがる少女にびっくり!メリーゴーランド、がらがらなのに・・・・・・。

豚の尻部分で笑っている物体の拡大図。犬?

メリーゴーランドの人気ワースト1といえばやはり馬車だろう。こういうものはお母さんに抱きかかえられた赤んぼが乗るもの、子供らは見向きもしない。

不人気ながら、せめてものアイキャッチに・・・とばかりに軒先?にくっつけられた天使。おたふく風邪絶賛わずらい中。


OH!DO・HE・TA!!そり(馬車?)のボディに描かれた白鳥と牡鹿。こんな絵ならいっそ描かない方が・・・と言うのは酷だろうか。

たった一本の線がすべてをブチ壊しにするのはよくあること。天使にホモ・サピエンスの解剖学は通用しない。
それではみなさん、メリクリ〜〜♪♪

2009年12月4日(金)

便座のヒーターをつけようかつけるまいか迷いつつも、電気代節約のために一瞬の我慢を選んでしまう暖かすぎる冬、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

いやー、それにしてもあったかい!ロシアでもこの時期としては観測史上最高気温を記憶したそうで、60年前にこれくらい暖かければ東部戦線のドイツ軍も・・・・・・とつい思いをはせてしまう高気温。

普通この季節にもなると便座の電源を入れてないと、夜中にねぼけまなこでトイレに座った時、ケツの急速冷凍で心臓発作必至だが、今年はヒヤッとするだけで済んでるからなー。さすが暖冬、これじゃコートが売れないはずだよね。それどころか着る気すら起こらなくて、せっかくオーダーしたウールの黒コート親衛隊Ver.も、いまだ出番なし。

さて、日記の間がしばらく空いたせいで、入院でもしたんじゃなかろうかと心配してくださった方もおられるかもしれないが、貧血のせいで夜十時になるとベッドに入る病弱な生活ながら、これまでとは大きく変わりない生活を送れる程度には元気ですミキ。

ここ1,2週間での変化といえば、11月末で期限切れの株主飲食券を使い切るためにサイゼリア、そして“3杯食べると一杯無料”キャンペーンに釣られて吉野屋に足しげく通った甲斐あって、体重が3キロほど増量したことかな。
顔なんかもう、北京動物園で飼育員のおねえさんにじゃれつくパンダの赤ちゃん並に丸くなって、自分をクール&ストイックに見せたい人間がコパンダではあかんやろ!と軽いあせりを感じている。

バターとチーズとオリーブオイルたっぷりなサイゼリアのメニューが、スーパーサイズミー仕様なのは容易に予想がつくけど、吉野屋の牛丼(並)が700キロカロリー近くあるとはびっくり。さすが第一号店をはたらくおじさんの街・築地に構えた企業だけある。
油っぽくないからせいぜい500キロカロリーくらい?と思ってたのに、ごはんってそんなにカロリー高いんだね・・・・・・。

それはそうと、丸くなった私に福の神が親近感を覚えてくれたんだったら嬉しいが、デブ化よりもさらに大きな変化が訪れた。
買値から600万値下げした結果、大阪のマンションについに買い手がつきました。(泣き笑い)

引き渡しのための最終契約は2週間ほど先。それまでに地震や火事で物件が消滅した場合、契約は白紙撤回となるので、「えーっ!まさか!!」と日本国民をのけぞらせた阪神大震災経験者としては、このステージではまだまだ油断禁物!とふんどしを締め直してはいるものの、取りあえず手付け金ももらったことだし、以前とは比べものにならないくらい気が楽。

「この仕様なら値段さえ下げたら絶対売れる!」と強がってはいたものの、いつ日本がドバイショックやユーロショックの波をかぶってスーパー二番底に陥らないとも限らないので、ローンがバリバリ残っている不動産を所有することは、ものすごく精神を疲弊させていたみたいね・・・・・・。

とにかく天変地異(&火事)が起こらない限り、買い手のご夫婦も「新年は新居で迎えたいから早く引き渡ししてほしい!」とせかしてくるほどノリノリなので、ここからキャンセルの可能性はゼロに近い。だから妹と友人に「売れたら返すから!」とゼニを借りて一足お先にローンを完済。

加えて、毎日ゼニ勘定ばかりする理由の一つだった魔のFXからも、朝プラス百万→夕方マイナス二百万・・・・・・なんてアップダウンの激しい為替相場にほとほと嫌気がさして、先日多少のマイナスまで戻った時点ですっぱり足を洗ったので、今の心は軽やか。お金のこと考えなくていいってこんなに楽なんだ!!とお花畑をスキップしている気分よ。

K市の夜景を一望するタワーマンション29階を契約してから丸2年。大阪のブツを引き渡すまで総括にはいるのはちょっと気が早いけど、この2年のあいだに起こったもろもろは、物欲の強い自分が「お金とのつきあい方」を考え直させられ、人、モノ両面で今あるものの貴重さに気づくいいきっかけになった。

えらい人たちはこれからの日本は内需型に移行するのです、経済浮揚のためにも国民はどんどんお金を使いましょう!なんて金持ちならではの好き勝手言ってるが、これまで自分は十分すぎるほど消費した。モノに縛られるのはもうこりごり。日本がデフレスパイラルに陥ろうとも知ったこっちゃない。
消費する意欲が低くて「嫌消費世代」とも称される10代20代の若者を見習って、これからはモノやゼニに重きを置かない慎ましい生き方を心がけたいものだ。