2009年11月29日(日)
先週、老人ホームから一時帰宅していた母の車椅子を押しながら、妹ヘボピーと交わした会話といえば「男に生まれ変わったら何になりたい?」 ・・・・・・死ぬほどどうでもいい話題だが、「陸上自衛隊の特殊作戦群」とおごそかに、だがきっぱりと答えたヘボに対して、「私はデルタフォースかSEALSかなーいやSASでもいいよ。でもってイケメンで男にも女にもモテモテなんだ。ゲヘヘ」なんて答えた自分は妄想きつすぎなミーハーだ。 10年前と比べると11月も終わりとは思えないほど暖かくて、地球温暖化を身近に感じシロクマへの同情が深まる今日この頃だが、それでもストーブもエアコンも付けない部屋は、夜にもなるとだんだん冷えてぬくもりが恋しくなってくる。 クリスマスを間近に控え、暖めてくれる相手を求める人々のあせりも最高潮に達しつつあると思われるが、私の場合はもう人肌が恋しいとか、そんなセンチな気分は勝手に片想い→勝手に失恋事件をきっかけに、鳴門海峡にあっさり捨て去った。 今の私が恋しいのはヒトのようにお喋りはせず、フロアの上で高貴な沈黙を守っているペルシャ絨毯。 こうなったらいっそブルーモスクやペルセポリスを見物がてら、さしてクオリティーは高くないけど、政府指定の激安価格で絨毯を売っているらしいテヘラン空港の売店に行こうかな。 それは真珠。年輩の上品そうなご婦人や、喪服に身を包み悲痛なおももちの人々の首を飾る、豚にやるともったいないアレである。 これまでは真珠といえば、取り扱いがめんどくさくて年寄りくさくておハイソ人が好むもの、というネガティブイメージしか抱いていなかったのに、友人が魔法にかけられたように真珠にはまりまくっている姿を目にして、そんなにいいものなのなの?と興味をそそられ、クジャクというよりベランダに飛来するブイブイ(コガネムシ)を思い起こさせる、ピーコックグリーンのネックレスを買ってみた。 正直なところ、届いてから2,3日は「あちゃー!やっぱ真珠ってババくさいなあ。でも返品できないし・・・葬式用にするしかないか」と激しく後悔していたのだが、何度か身につけているうちに、自然が生み出した美しさにクワッと開眼。またたく間に新しいやつがどんどこ増えた。 考えてみれば、イランの娘さんが織機に張られた縦糸の上に、横糸を結んでは切り、結んでは切り・・・を1平方センチメートルあたり140回ほど繰り返して生まれるのがペルシャ絨毯。 たった一枚買うために、定期預金を解約して作ったゼニといっしょに、清水の舞台から飛び降りなきゃならないペルシャ絨毯と比べれば、はるかにお手頃な価格で入手できるせいで、真珠の場合はモノは増やさないつもりだったのに・・・との良心があんましとがめないのもありがたい。とはいえ、デパートや路面店で買うとはるかに値が張る高クオリティーのブツらしいんだけどさ。
・・・・・・と賞賛しつつ、ネットショップの「買い物かご」に入れた写真左のネックレス。これで三姉妹それぞれの首を飾る真珠は揃った。いつ誰の葬式に呼ばれてもぬかりはない。 |
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2009年11月25日(水) 光熱費をケチるためにエアコンもストーブも切った部屋の中、極寒に震えるドイツ軍捕虜に感情移入すべく、ペラい毛布で体をぐるぐる巻きにした上で、『ナチスの墓標ーレニングラード捕虜収容所』を鑑賞していた。ぶるっ・・・・・・題名を聞くだけで風邪ひきそうだよね。 フィクションにせよドキュメンタリーにせよ第三帝国絡みの作品は、暗く悲惨で残酷で、人間の愚かさ全開のシーンがジャンボパフェ並にてんこ盛りなせいで、見る側のライフポイントをやたらめったら消耗させるのはご存じのとおり。 ましてやこのところ貧血のせいで、サイトの更新すらできないほど気力が衰えた私は、来る日も来る日もナチ関連作品を見ているうちに、目を閉じるだけで戦地で斃れた兵士のこわばった肉体や、おびえたまなざしでカメラを見つめる子供の残像が浮かんできて、精神的にもやるせない。 こんなに体調のすぐれない時に、すべてを凍てつかせるロシアの収容所で、ボロボロの捕虜がバタバタ死んでゆくであろう映画を見るのもなぁ・・・・・・自分をもっと大事にしようよ!と思いつつ、「113分」と長めの上映時間が表示されたDVDを取り出した。 だが、私の予想はいい方向に裏切られた。 ま、捕虜と恋に落ちて妊娠したロシア娘が首をくくって自殺、棺桶にしがみついた母親が身をよじって泣きじゃくる・・・・・・なんて悲しいシーンもあるにはあったけど、全体的にはドイツ男達とロシア女たちの、恋バナを含むちょっといい話、って印象。 そもそも看守はなぜか全員女性につき、ヒグマの親戚みたいな男性看守だらけの収容所に比べると、雰囲気は段違いにやわらかい。たとえ棒でバシバシ殴られようとも、女の力では全身の骨が粉砕されるまではいかないだろうから、安心して見ていられる。 中でも一番のほのぼのは、地元の人々のためにちょっとした音楽祭が行われるシーン。 それだけじゃない。今夜だけは無礼講、特別に見逃してやるから好きな女の家に行っていい事してこいとばかりに、ゲートを開ける看守。 映画としては戦争モノなのか恋愛モノなのか、どっちつかずでキャラの背景も分かりにくいし、ドイツ制服萌えもないので特にお勧めするほどのものでもないが、ナチ将校役が誰よりも似合うトーマス・クレッチマン(『ワルキューレ』『戦場のピアニスト』『ヒトラー最後の12日間』とものすごい出演ぶり)がここにも出てるので、クレッチマン様に興味のある人は一度見てみても損はないかもしんない。 |
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2009年11月20日(金)
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2009年11月14日(土) WW記録系の映像を片っぱしから見ているうちに、同じフイルムがいろんなDVDで使われているのにちょくちょく気づくようになったよ。ミリタリ音痴の自分もちょっぴり進歩した? 一つはスターリングラード戦で雪と氷の中に閉じこめられ、毛布というよりボロきれのようなものを頭からかぶり、絶望のおももちでよろめき歩くドイツ兵の足元。 きっと凍傷から足を守るためだろう、ギャルの厚底ブーツか舞子さんのこっぽりそっくりになるまで、これでもかとばかりにぐるぐる巻きにした足元を見るたびに、笑うところじゃねえだろと自分に突っ込みつつも、工夫の結果がものすごい事になってるなぁ!とつい吹いちゃうんだよねー。 そしてもう一つ忘れがたいのは、ラカイ(従僕)と本名をかけて「ラカイテル」(おべっか使いカイテル)、とあだ名されたと聞くカイテル元帥ー外観だけは立派なプロイセン軍人らしいヒゲのオッサンーが、戸外でヒトラーと談笑中の映像。 おべっか笑いを浮かべたカイテル親父、総統の目前でほんの0.5秒間ほど微妙な具合に足を上げて股間に手をやるのだが、あれはぜったい無意識のうちにキン○マの位置を直していたに違いない。そして他のあらゆる名シーンをさしおいて、頭にこびりついて離れないのはこのキン○マ疑惑ショットなのだ・・・・・・。 現代人が手に入れられる情報が少なすぎて、ファラオの血縁関係ですら曖昧なところが多かった古代エジプト史とはうって変わって、関係者がまだまだ存命中なくらいの昔、それも記録大好きで下っ端がもらったしょぼい領収書でも残されている国のお話とを比べると、ジャンル的には同じ「コミケ三日目・西館・西洋史」でも、大変さは5桁ほど違うだろう。 そもそもミリタリーとは、脳細胞が活発に生成されている若人の頃からはまってなんぼの趣味だとつくづく思う。右耳に入った情報がそのまま左耳から抜けるこの年になると、データ重視のミリタリーはキツい・・・・・・。 「試験に良く出るミリ単語」でも「輜重」(しちょう)あたりなら、『皇国の守護者』のおかげでまだ読めるしパソも変換してくれるものの、「鹵獲」(ろかく=敵の軍用品などを奪い取ること)って何?この細かすぎて印刷が潰れそうな文字! そうぼやきつつも、今は何を見てもフレッシュで、ちっちゃいゲッペルスのちょっとした仕草や、さわると怪我しそうなカナリスの眉毛ですら愉快なので、一種の気晴らしとして(気張らしと呼ぶには最悪に陰鬱な時代なんだけど)ぼちぼちつき合って行こうと思う次第。そう、先日片想いから降りたせいでちょっとした気晴らしが欲しいんだよね・・・・・・。 例の片想いプレイ、マイバースデーという願ってもないチャンスに賭けてみた。もし私のことをそれなりに気にしてくれてるなら、誕生日がいつだかは知ってるんだから、何らかの反応ーせめてメールか電話があるはず。そうでない場合は興味ナッシングというかまあ、少なくとも単なる友人の一人ってことよね。 そんなわけで実を言うと心ひそかに、何らかのアクションがあるものと図々しくも期待していたのだが、結果はあっさりノーコメント。 あ、こう書いてるうちにだんだん寂しくなってきた。ただでさえ寂しさが増す秋だというのに、これはいけない。けれどリアル界で久々にノックアウトされたタイプがそうそう他にいるとは思えん。新たな対象を求めようとも徒労に終わるのみ。 |
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2009年11月14日(土) 誕生日というものは運気が上昇する日だと聞く。ひょっとするとこういう日にくじを買うと当たるかも・・・と甘い期待を抱いて、先日6日にピンときた数字でロトシックスにはじめて挑戦。 その数日後、『ワルキューレの騎行』が高らかに鳴り響き、携帯を開けばそこにはタイトル「ロト6」のメール。 私が選んだのは11種類の数字。まずは順当な路線で自分の誕生日とイリの誕生日。 ロトシックスとは、43の数字から好きな数字を6つ選び出して当選を狙うくじ。 このあんまし誉められたものではない才能はしばしば花開く。特に投資の分野において。 風呂につかっている最中、夜寝ている時やメシ食ってる最中に、突然天から啓示が降りてきて、ユリイカーっ!と叫んで風呂から飛び出したアルキメデスばりに泡くって買った株やFXの通貨に対しては、遅くとも3日以内、極端なケースではその10分後に何かネガティブサプライズなニュースが出て、私は大損こいてしまう。 それでも自分が損するだけならいいが、悪いことしたのはITバブルが沸騰する直前に私の勧めに従って米国株を買った、前述のロトシックス好き友人。 だが、その直後に飛び出したネガティブニュースに株価はたった一日で半値まで暴落、反対にシスコは力強くぐいぐい暴騰。 そんな喜ばしくない経歴が、初ロトシックスでさらに華やかに彩られた今、投資する時には私の真逆に動けばもうかるかもよ(笑)、と冗談まじりで言ってはみるが、そう口に出した時点でまたしても裏目に出るんだろうな、という予感もなきにしもあらず。 それではこれからちょっとめんどいけど、やや遠方にある親戚の家にいってくる。 帰宅したら片想いプレイ、やめましたの報告なんかもさせてもらいたい。勝ち目の無い闘いを空しく続けるのは無駄というものですよね。ブロンディ・・・・・・ぼくもう疲れたよ・・・・・・(ガクッ) |
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2009年11月8日(日) オシロイバナの種を無心に集めていたら、通りかかった小学生女子たちに「キャハハ!大人なのにあんなことしてるぅー!」と笑われたよ。るせぇガキ!バーチャル世界のカリスマ店員なんぞかになっとるヒマがあったら(※)、お前らも健康的に身近な自然とふれ合っとけ!! ※・・・Nindendo DSの『わがままファッション ガールズモード』。 そんなバブル期に比べると、今のファッションってナチュラルというかユルいというか。加えて森ガールの横をラメで固めた肉食お姉系が歩いてるのなんかを目にすると、流行の自由さというか無政府状態にオバちゃんびっくりよ。 ま、奇抜なカッコをしても後ろ指さされない時代っていいもんだよね。ティーンの頃、アンデスでリャマひいてる農夫みたいなカッコや宮沢賢治ばりのマントファッションで、同級生から「変人」の烙印を押された人間としては、今のフリーダムがすごく羨ましい。 今ではWWIIドイツ軍モードを平気でタウンユースしちゃうようなオサレ音痴な私も、10代後半〜20代前半には、コム・デ・ギャルソンやイッセイ・ミヤケ、モンタナやミュグレーやゴルチェの、クリーニング屋のおじさんに「この服、どっちが上なんですかね?」と困った顔して聞かれるような舞台衣装もどき最先端のファッションに、ありったけの給料を突っ込んでいたものだ。 だが、バブル崩壊と共に「高い服買っても無駄だよね。流行は久しくとどまることなし・・・・・・」と鴨長明的に開眼して、ファッションへの興味がさっぱりなくなって以来、とっくの昔に流行にはついて行けなくなっている。 ゆえに今の私は、一体どういうものをもってして「おしゃれ」と呼ぶのやらきれいさっぱり見失っているが、古代アッシリアの時代からおしゃれさんはおしゃれさん。21世紀に突入してすでに10年が経過した現代でも、「おしゃれ」の定義はうつろえども、おしゃれな子はきっとものすごく「おしゃれ」なのだろうな、くらいの予想はつく。 ただ、何を偉そうにこのバブル世代が!(怒)とのブーイングを恐れず言わせて頂くと、今の街をゆく人々の衣装って、なんか全体的に色が薄暗くてぼやけてるような。そしてさらにぶっちゃけると、そこはかとなくだらしないような・・・とまで言うと、そりゃ低成長経済下だから仕方ないでしょと叱られるかな。 でも街にビビッドな色とゴージャスな柄とSF的にかっちりしたデザインとゴールドのアクセサリーが溢れていた、一億二千万総イケイケのバブル期の悪趣味な光景が、今となってはちょっと懐かしく思えたりもする。 ・・・・・・と、この20年のファッションの移ろいを振り返りつつ、ワードローブから布地が良すぎて捨てるには忍びなかったバブル時代のスーツを、せっせと取り出しているところ。 新しいのを買おうかとも思ったものの、今は上下4万のスーツですらゼニを払うのはもったいない。 |
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2009年11月7日(土) 今、映画に描かれたヒトラーと第三帝国に興味があって、飯田道子さんの著書『ナチスと映画』の作品リストを参考にしつつ、関連作品を片っ端から借りて見ているんだが、レンタルビデオ屋では最大手と思われるTSUTAYAですら欲しいものがほとんど見つからず、クリックするたびに「該当作は見つかりません」とクールにあしらわれて、人気作品は何千枚も入荷してるのに!と歯がすり減るほどギリギリ歯ぎしりしている。 スキンヘッド同志Sちゃん推薦の、ユル・ブリンナーが将校役を演じた作品『トリプルクロス』や、蒲田の中古ビデオ屋で高値がついていたトンデモ映画『ベルリン忠臣蔵』あたりは、そもそもDVD化されてなさそうだから仕方ないとしても、ロン・クレインがシェイクスピアを第三帝国風味に仕立てた「リチャード三世」や、『太陽』で昭和天皇を描いて話題になったソクーロフがヒトラーを描いた『モレク神』なんかは、芸術映画界では評価の高い名監督作。ちゃんとDVD化もされてるんだから、一枚くらい置いてくれてもバチは当たらないと思うんだけどなあ。 また、当時プロパガンダ用に作られたから当然とはいえ、ナチスを賛美している作品は、借り手の多寡にかかわらずTSUTAYAラインナップから意図的に排除されている雰囲気もある。 特に戦後、ナチスの御用監督と罵倒されたレニ・リーフェンシュタールの作品群は気の毒な扱い。 この調子では来年DVDが発売される『意志の勝利』ー「史上最大の問題作」と呼ばれて、長年封印されてきたニュールンベルグ党大会の記録映画も入荷しなさそう。 DVDというものは買ってもそうそう見直すものじゃないので、基本的には見たくなったらレンタルを繰り返す主義だが、第三帝国好きキャラベスト2・ヘスがこれでもかとばかりに無駄に濃い顔をさらして、渋谷のミニシアターで私を吹きまくらせてくれた『意志の勝利』。 TSUTAYA、もうあんたなんかアテにしねえよ・・・・・・。 その結果、タイトルはより刺激的な方向に向かうか、中身で勝負!とばかりに投げやりになるか、既存作と間違って借りてくれればいいな、ウシシ・・・・・・と確信犯的に二番煎じになるか、三方向くらいに分かれるかんじ。 たとえばこれから先一ヶ月以内にリリース予定の作品群から拾ってみると・・・・・・。 『はじめて馬に乗った日』ー投げやり系ネーミングのオランダ映画。きっと田舎の少女か少年がはじめて馬に乗る日までの愛馬とのふれあいを描いた心あたたまる佳作なんだろうな、と思ったらまんまだった。 まんまといえば『20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ! 』なんてものあったが、分かってもらってなんぼの実用系にこの手のネーミングが付くのはいたしかたなし。長すぎてDVDの背から印刷がはみ出しそうだが。 『子供、ほしいね』というのも同タイプ?受胎のためのハウツーDVD?かと思いきや、おいおい・・・連続ドラマじぇねえか! 『変態島』はのぞき見願望あおり系ネーミング分類。フランス/イギリス/ベルギーの三カ国共同製作というのにのも、なにやらものすごい変態感が高まる。 けど、一体どんな変態が登場するのかと思いきや、「エマニュエル・ベアールを主演に迎えて贈るエロティックサイコスリラー」とあってびっくり。ベアールって天使的に愛らしい女優さんで、確か私の若い頃に封切られた映画では、エンジェル役ズバリそのものもやってなかったか?時は移りゆく・・・おおおベアール・・・・・・。 韓国/フランス作品の『私は私を破壊する権利がある』なんかも刺激系ネーミングのエロサスペンスだが、『変態島』みたいにすぱっと潔くエログロ下衆にはなりきれず、ついミニシアター系作品のテイストをふりかけてしまったところは思い切りが悪くて、あんまし好感が持てないなぁ。 配給会社の人々の苦労も考えずにそんな勝手な評価を下しつつ、私は『ミリタリー大作戦 』(※)と『ヒトラー第三帝国最後の審判 ニュールンベルグ軍事裁判』、そしてガキんちょ向きDVD『富士の裾野の大演習 駆ける 撃つ!がんばる自衛隊 〜ヘリコプター、戦車、自走りゅう弾 』をレンタル候補リストのかごに入れるのだった。 ※・・・・・・説明には「ドイツ
コメディ。平和条約の調印式のため、中東の小国・カルチスタンの王子夫妻がハイデ基地に降り立つ。そんな中、テロリストが王子を誘拐してしまい…。」とあって面白そう。ドイツ映画につき油断は禁物だが(笑)。 |
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2009年11月6日(金) 本日はマイ誕生日。 しかしそれから数十年が経過した今、これまで生きてきた時間よりも、これから先の時間の方がたぶん短いであろう年齢に到達すると、親や自分よりもはるかに年上の愛する人たちや、ヒトよりも短命な犬との別れといった、未来にどっしり腰を据えている悲しい出来ごとの動かしがたさを思って、誕生日を迎えても楽しいどころかたまらなく寂しい気分になってしまう。 そんなブルーな気分で迎えた誕生日の朝。けたたましく鳴り響いたウォートランのメインテーマに飛び起きて、さっき それがこれ。左に写っている双葉。実家の近くで採取したオシロイバナの種がようやく芽吹いたのだ。 この芽は、実家向かいの駐車場のわきにたった一本だけ生えている株の分身。駐車場を見栄え良く保つため、何ヶ月かに一度の雑草刈りでざっくり根元まで刈り取られて痛々しい姿と化す親株は、刈られても刈られてもいつの間にか新しい茎を伸ばして、次に見ると平気な顔で濃いピンクの花を咲かせていたりする。 そのしぶとさゆえに私はこの株が無性に気に入っていて、たとえお前が次の雑草狩りで根っこまで掘り起こされて再起不能になったとしても、どこか他の場所で花を咲かせられるように手伝ってやるよ、と約束しつつ黒くて丸い種を集めていた。 だが、ちょっとした手間を惜しんだのがいけなかったのだろう・・・・・・。普通の草木用の土ではなくて、手元にあった粒の粗い観葉植物用の土を使ったせいか、植木鉢に入れて優しい気持ちで土をかぶせた種は、一ヶ月経ってもウンともスンとも言ってくれやしなくて、なんだかすっごく裏切られた気分。 うーむ、リスがうっかり落とした一粒のかしの実が、樹齢千年の樹へと生長する超・気の長い絵本「おおきなかしの木」じゃあるまいし、いくらしぶといオシロイバナとはいえ、やっぱただ種を埋めるだけじゃダメなのかな、園芸サイトでも調べようかな、と思っていた矢先の遅い芽吹き。これを見たとたん、何かに祝福されているような気持ちになってバースデー・ブルーも吹き飛んだ。 加えて右に写っている正体不明の植物も、台風で鉢がひっくり返り根っこが乾いて一時は死にかけだったのだが、ここ数日間でやおら復活、グングン葉を伸ばしていて嬉しい。 その他にも、実家のまわりの空き地では、昨年のちょうど今頃、母がまだかろうじて自分の足で歩けた頃、散歩の折りに二人で節分の豆のように種を蒔いて回ったオシロイバナが大きく育ち、たくさんの花を付けている。 そういう植物たちを目のあたりにすると、力強い生命の連続性のようなものが感じられて、どうせあっという間に終わる人生なら、くよくよして貴重な時間を無為に費やすなんて勿体ないよね、とも思えてくる。 中学生の頃に猛烈に結婚したかった、当時はすっごい年の差カップル(妄想)だったあのSFキャラと似た年になっちまったー!というあせりのような感慨深いような、なんともいえない気分になるものの、思い起こせばあのオッサンもあっちの惑星こっちの惑星、と不必要なまでにパワフル&落ち着きなく走り回ってたよね・・・・・・。 そう考えると私もまだしばらくはいけるかも。そうね・・・・・・メランコリックになる暇があったら、「年の甲ゆえの経験値」という熟女のアドバンテージを生かして、あさって地球に巨大隕石がぶつかろうとも後悔すくなめの、ハンターXハンター的生き方を心がけることにするわ。 |
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2009年11月2日(月)
メスだから鬨の声はつくらないよねー、と真剣に飼育を検討したのだが、「ペルシャ絨毯に羽がつくよ」と周囲に諭されて断念。朝ごはんに烏骨鶏尾の卵を食べるところまで妄想は進行していたのだが。 夢に意中の人が登場したので、窓の外を流れる小川を眺めながら「ねえ・・・・・・(唾をゴクッと飲み込みつつ)メダカ取りに行かない?」と勇気を奮い立たせて誘ってみた。 ええっ?あの川、メダカがいるんですか、と意外な顔をしたものの、いいですねえ、行きましょう、と素直に喜んだ相手を伴って、体がすっかり冷えるまでメダカ採りをしたのでした。 しかしこのメダカ採りの次に見た生臭い夢で、リリカル気分も台無しに。 「ごめんなさい。私、スキンヘッドは大・好きなんですけど、紋々はどうも苦手で・・・」とスキンヘッド愛を強調してご機嫌を取りつつ、勇気を出してお断りすると、オッサン男らしくあっさり引き下がり、ならせめて一度だけでいいから飲みにつき合って欲しい、と言う。 まぁそのくらいなら・・・と了承した私は、フンドシ一丁のオッサン(ちょうど時は博多の山笠直前で、夜の街をふんどしで歩いても許される時期だったのだ)に導かれるまま、博多は中州の小料理屋に入り、「あらぁ!タケちゃん!いらっしゃーい!」というママのはつらつとした声に迎えられて、これは夢なんだと知りつつも「タケちゃんっていうんだ・・・リアルで会ったらどうしよう!」とおびえるのだった。 さて、どうでもいい話はおいといて、アナザーどうでもいい話、ハロウィン。 経済誌によれば、最初は日本になじまないと見られていたハロウィンも、ここ数年ですっかり庶民の生活に定着した観があり、カボチャケーキを作ったり、お部屋をハロウィン風に飾り付けして楽しむ家庭も増加。それに伴って経済効果は敬老の日と(それも微妙だが)肩を並べるまでに成長したらしい。 こう聞いていたから、10月31日の繁華街や電車は仮装であふれかえって・・・とまではいかなくとも、せめて何組かは道ではしゃぎすぎなグループとすれ違うことを期待していたんだけどさ。 けれどフタを開けるとそんなの嘘っぱちだとよーーーく分かりました。 ・・・・・・とぼやきつつも、アルゲマイネSS少佐はパーティーではなかなかの人気。
まずは家で試着してみまちた。せ、先輩っ!ヤバいっス!!このドキドキ感・・・(以下略)あとから気づいたんだけど、腕章が左右逆になってますね、ごめんなさい。 今さら何を言うかって感じだが、自分、かなりの変人だよね・・・とこれを書きながらちょっと思った。 |