2016年6月29日(水)

爽やかな朝。パチッと目覚めて「よしっ!今日もがんばろー!」と大きく延びをして携帯に手を伸ばし、新しい一日を無事迎えられたことに感謝しながらニュースサイトを開いたら「トルコで自爆テロ」ってアンタ……。気持ち一気に急降下。

皆さんもご存知の通り、昨年イスタンブールの観光地のど真ん中で自爆テロが発生。ドイツ人観光客10名が犠牲になった事件を皮切りに、首都アンカラの大規模テロをはじめとする痛ましい事件が続いた影響で、トルコの観光業は壊滅的な打撃を受けているそうだ。
毎年この時期になるとオットセイの繁殖地と見まごうくらい観光客が押し寄せていた地中海沿岸のリゾート地でも、今年はカモメとアサリくらいしかいないと聞く。

そんな気の毒なニュースを耳にしたものだから、盆休みにブータン行きの航空券が取れなければ(キャンセル待ちを入れているのだ)地中海側の街に行こうか、と昨日友人と相談したばかりだった。
テロが起きたイスタンブールとアンカラを避ければ大丈夫でしょ、空港さえ問題なければいいんだから。それにトルコリラが暴落してるから、買い物だってお得にできるしさ。

だというのにとうとう空港までターゲットになってしまった。それも現時点での情報では自爆テロがあったのは国際線出国カウンター前の、X線検査所の手前だというではないか。

空港までヤバいとなると本気で観光客は減るだろう。トルコ、どうなっちゃうの?とトルコを愛する者としては心配で気の毒でたまらない。
とにかく現時点(朝8時の情報)での犠牲者56名という人数がこれ以上増えないよう、そしてこれ以上トルコを取り巻く状況が悲惨な事態にならないよう、ただただ祈るばかりである。

2016年6月23日(木)

おはようございます。昨夜、でっかいチャーシューで有名な近所のラーメン屋で、チャーシューなしの普通のラーメン(550円)かチャーシュー麺(650円)のどちらにすべきか人間コンピューターと化して計算した結果、後者を注文。チャーシューはビニール袋(バッグに常備してるよ!)にこそっと入れてお持ち帰り。100円でアテをゲットしたやりくり上手の管理人です。
まあその後に行った楽天のショップで、マヤのサプリとおやつに4万円も払ってたら世話ないんだが。

さて、湿気が高くて寝苦しいせいか夜中に3,4回目が覚めて、その度にトイレに行くのがここ数日間のマイスタイル。
これってノコギリヤシかハルンケア(頻尿防止薬)を飲んだ方がいいレベルかなあ……と悩むのはひとまず置いといて、以前なら一度目覚めるとそのまま亡き家族に対する後悔で死にそうになるのが常だったけれど、今ではすぐに眠れるからわりかし楽だ。

そればかりか、夜中に目覚めると同時に母の存在感が唐突に、まるでそばにいるみたいによみがえってくることもある。天から母の愛がきらきらと光り輝きながら降り注いで私を包み込む感覚を覚えるのだ。
そんな時にはああ、これが愛というものなのか……と勢いあまって宇宙と一体化しそうな安らぎまで覚えたりする。昨夜も「大好きな大好きなお母さん!」と大きな声に出して呼びかけたら、きらきらしたものが30%ほど増量した感じがしたよ。

また、ほんの二週間前には会社で日常生活の続きを送っている夢しか見なくて、これはマジやばい。マジで心が疲れてる!と心配していたのに、昨夜は久々にファンタジックな夢を見た。それも三本立てで。

一本目ではどこかのアジアの国に立っている。すると真っ黒い顔した知らないオッサンがのこのこ寄ってきて、頼んでもないのに壊れた門とスリップ跡のある道路を指さし、あのあたりで誰それの息子が事故って死んだんだぜと教えてくれた。

「スピードを出しすぎてたから地面を接触した衝撃で上半身がこすれちまって、下半身だけがびよーんと道路に突っ立とった。まるでダイコンだったわーHAHAHAHA」と笑うオッサン。
そこ、笑うとこじゃねえだろ!と思いながら、これ、ぜったいイアン・マキューアンの「アムステルダム」(※)の影響だな……。いやむしろ「犬神家の一族」か?なんて思いながら夢を見ていた。

※「アムステルダム」という小説の中で、気球から落下した被害者の体が地面に奇妙にバランスが崩壊した状態で突き刺さっている事故現場を主人公が発見するのだが、このシーンが軽くトラウマになっているみたい)

二本目の舞台は会社のサンプル室。
まだ30代前半の、ミリタリーには微塵も興味がなさそうな女性の同僚が、「オークションで苦労して、ヒムラーがヒトラーに贈ったワルサーを落札できたの!」と嬉しそうに銃をなでている。

私はCさんがそんなものに興味があることに驚きを覚えつつ、「へぇーっ!すごい!そういえば映画版の『帰ってきたヒトラー』が公開されたよね。もう見た?面白そうだよね!」と話して、そしてサンプル室を出ると同時に背後で「バン!!」 
会社のお金を使い込んでナチス関連物を入手していたことが発覚して、Cさんは死を選んだのだ。

そして三本目では広いフィギュア屋のショーウインドウを眺めている。
その中に、ひどくリアルでとんでもなく美しい動物たちのフィギュアのコーナーがあり、小走りで近寄ると、ちょうど真ん中に海中に住む三人の王──リヴァイアサンたちと、その取り巻きの有象無象の生き物のフィギュアがディスプレイされていた。

彼らはこれまで見たことのない、人間の想像をはるかに絶する姿をしている。
私は見たことがないのに、造形師たちは確実に存在する実物の姿をなぞっている。こんなものがこの世にいるなんて! 私は根元的な恐怖を覚えながら、見知らぬ生命体の造形に目を凝らしていた。

……ってこう書くとあまり健康的な夢とは言えない気がしてきた……。
まあ、最高に愛らしいユニコーンの子供が主人公の手塚治虫の漫画「ユニコ」を読んだ夜に、「どんなに素敵できれいな夢を見られるだろう!」といそいそと眠りについたヘボピーなんか、「テロリストが処刑した人間の人肉を争うように食らう夢」にうなされたと聞くから、必ずしも健全な心に無害な夢が宿るってわけでもなさそうだよね。

それでも今夜は仕切りなおして「コッカーまつり」の夢でも見たいものだな。♪ほれ どどんが どん どどんが どん コッカー音頭で どどんが どん♪

2016年6月16日(木)

どどんが どん どどんが どん
森の中を歩いていると、どこからか太鼓の音が聞こえてきました。森のあちらの村でおまつりでもあるのでしょうか。

足にまとわりつく草を踏みしめ、行く手をさえぎる小枝を払いのけながらおそるおそる森に分け入ると、太鼓の音はどんどん近づいてきます。

どどんが どん どどんが どん 
ちくちくする灌木の茂みをかき分けた瞬間、目の前には小さなやぐらと、それを取り巻くたくさんの犬たちの姿が現れたではありませんか。

まん丸い頭の両わきにたれ下がった長い耳。珍しいきのこのような短いしっぽ。
ふさふさと波打つやわらかい毛皮の色は茶色、黒、白と黒、クリーム色とさまざまですが、犬たちは同じ仲間──コッカースパニエルのようです。

コッカースパニエルたちは、人間がこっそりのぞいていることに気付く様子もなく、二本足で立ち上がり、色とりどりの提灯に明るく照らされたやぐらの回りで、なんとも楽しそうに踊っていたのでした。

……という場面を思い描くのが疲れたり悲しかったりする時のマイブーム。
なんだか不安だなあ どどんが どん  あぁひとりぼっちで寂しいなあ どどんが どん どどんが どん 

まんまるいピンクのお腹をしたコッカーちゃんたちが楽しく盆踊りをする姿を思い浮かべると、何とも言いしれず幸せな気持ちが胸の底からわいてきて、多少の辛さはどうだってよくなってくるのだ。

ヘボピーねえちゃんにおやつをねだるまやちゃん。
我が家ではこの状態を「タチイヌ」と呼んでいる。

まやちゃんもおまつり行ったのかな?

2016年6月10日(金)

はぁあぁああ〜っ……毎日しんどいなあ、これはもう仕事をやめろという天からのサインなのかな。
定年までそう長くないわけだし、ここらでスッパリ退職して、一年ほど世界を放浪してからぜんぜん違う職種を選ぼうかなあ……と本気で悩んでいたのが一週間前のことだなんて思えない。

年齢、スキル、体力、生きていくために必要な最低のお金の額など、自分にまつわるあらゆる情報を脳味噌にインプットして分析した結果、口から「イマノ シゴト ヲ ツヅケルノガ サイゼンサク デス」という細長い紙がカタカタ音を立てて吐き出されたので(コンピューターのイメージ古すぎ)、もーこうなったら振られた仕事はなんでもやるYO!という方向に気持ちを切り替えた。

そうしたところ一気に気分が楽になって、新入社員もびっくりするレベルで真面目に仕事に向き合えるように。いやー、人間の心ってスイッチの切り替え一つでけっこう変えられるものなんですね。

朝、トイレに座っている私をのぞきに来るのがブームの「妖怪 厠のぞき」(マヤ)の頭をなでながら、少なくともお前が死ぬまではお薬代をかせいでやるからね、と話しかける私は、中年期につきものの危機をひとつ乗り越えたみたいだ。

そんなこんなであと一日会社に行ったら土日は休み。めんどくさいバイヤーからのメールが届いている会社に、マヤの養育費をかせぐため、今日もがんばって行ってきます。

おねえちゃん、おしごとがんばってね!ぼくもかしこくするからね!……なんてこと、こいつはぜんぜん考えてない。

2016年6月7日(水)

はっ!!前回更新したのはもう一週間前になるんだね……。いや、相変わらず仕事に追われていて、帰宅したらマヤをなでている間にあっという間に就寝時間。パソコンを開くヒマがない。

5月末で退職した上司を含め3人で回していたセクションが二人になった結果、私と同僚の肩にかかる仕事量が増えないはずがない。
そんな中、昨日行われた会議の結果、この先景気が後退する雰囲気たっぷりだから正社員を雇うリスクは冒せない、けれども30代前半までの派遣社員は人手不足で見つけるのが大変(事務の派遣は人手が余ってると思ってたからびっくりした) だから当分私と同僚の二人体制でがんばってちょ、という結論に達したので、ここはもうやるっきゃナイト(死語)と腹をくくって仕事に向き合うことにした。

職場には制服がないせいでこれまでカジュアルな恰好をしていたけれど、ここも心機一転「現代人の鎧」ビジネススーツで統一することを決意。たまたま駆け込んだチェーンのビジネススーツ屋が閉店半額セールをやっていたからスーツ5セット、シャツ4枚、パンツ3本も購入、日本人の爆買いで店員さんをびっくりさせた。これでスーツは定年まで買わずに済む勢いだ。

そんなこんなで頭のフル回転が続いて疲れ気味だけど、落ち着いたらまた戻ってきますのでよろしくです。

まやちゃんは元気です。13才半のおじいちゃんワンちゃんなのにどんどんジャンプ。人間はヒヤヒヤしてばかり。

2016年6月1日(水)

月は変わってもう6月。「愛犬の食糞防止サプリ」のメールを迷惑メールフォルダに振り分けたあとは上司なきあとの会社に出社。気持ちも新たに頑張るぞー!と言いたいとこだけど、辞めたい気分はすでに100点満点。一度きりの人生、本当にこのままでいいのか?!!……悩みは尽きない。

トップに使用した写真、そのまま消去するにはMOTTAINAI 精神が発動したので、トラベル写真コーナーを作りました。限りある写真はたいせつに。

むっちゃありがちな下町の風景