2015年1月29日(木)
このところ週末は実家に戻って引きこもり。実家は駅からしんどい坂道をてくてく歩いて30分の場所にあるせいで、いったん帰宅すると駅前の商店街にすら降りる気になれず、監獄島アルカトラズに収監された囚人のごとく家にこもりきりと化す。 金曜日の夜に帰って月曜の朝に出勤するまでの間、玄関をまたぐのは一日平均3.5回。その内3回は犬の散歩で、残りの0.5回は酒のアテがなくなった際の近場での買い物だ。 外出しないから消費も抑えられ、金がたまって仕方がない……とまで言うと言いすぎだけれど、今のうちに最低限の消費レベルに慣れておけば、老後は年金だけでもやっていけそうだ。それに、発泡酒を飲みながら半額の札が貼られたアテをつつき、犬をなでつつ図書館で借りてきた本を読む引きこもり生活はけっこう楽しい。 そんなアルカトラズ生活における一番の楽しみはというと、マヤが喜ぶ様子を見ることである。 平日はタッパーから出した作り置きの犬飯を食べているマヤは、休日になるとドライフードに焼きたてほかほかのお肉を乗せてもらえるし、「メガ盛りデー」の土曜日には、ミディアムレアに焼いた肉オンリーのスペシャル犬飯をもらえたりする。 散歩にもたっぷり時間をかけて、一回あたり約2時間。歩き飽きるとベンチに座って一緒によその犬を眺めたりする。 ブラッシングにも余念がない。以前ツイッターで「退職した父がヒマさえあれば猫にブラシをかけるようになったせいで、猫、ピカピカや!」というツイートを目にしたせいでマヤにもせっせとブラシをかけたところ、マヤ、ピカピカや! 公園に着くと日当たりのいいベンチを選んで新聞紙を敷き、イノシシ毛のブラシと櫛とスリッカーブラシを取り出して手入れに取りかかる。冷え切った空気の中にあっても、朝の太陽に照らされたベンチの回りだけはぽかぽか暖かい。 どんどんピカピカになってくる犬を眺めながら、こういう静かな日常もいいものだと、じんわり肌を温める日の光のような幸せを感じたりする。 |
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2015年1月27日(火) まずは一言謝らせて頂きたい。この半年間というもの、ここがたまに更新されてもブルーなことしか書いていないことを。わざわざ時間をさいて覗いてくださる方には申し訳ない気持ちでいっぱいである。 また、以前にもまして文章が支離滅裂だったり、誤字脱字や単語の誤用が多いこともお恥ずかしい限り。 あと数分で家を出なくちゃ会社に間に合わない!とあせりまくって書くテキストは、昼休みに読み直すと間違いだらけでうひゃーっ!という感じなのだが、それから数日間はパソコンのない実家暮らしだったりするので、間違いだらけの日本語は修正されないまま、一週間の放置プレイにさらされたりする次第である。 いやホント、気付いてること多いんですよ!……と言い訳してみるものの、文章をつづるだけの気力が無いのも正直なところ。そして、頭の働きは確実に、日に日に鈍くなっている。 その原因は、大きな悲しみのもたらしたストレスによる一時的なものなのか、加齢によるものなのか、それとも若年性アルツハイマーなせるわざなのかはまだ分からないけれど、自分を冷静に観察していると、あらゆる点での劣化がはなはだしいことに気付く。 それでもアルツハイマーをひどく恐れていた(母の崩壊過程を身近に見た人間としては、あの病にだけにはなりたくないと強く思って当然だろう)数年前と比べると、今は自分がどんどん馬鹿になる可能性に対して、不思議と恐怖やあせりを感じない。一日中頭がぼんやりしていてもう、ややこしいことは考えたくない気持ちが勝っているせいだろうか。 ……とここまで書いてみて、自分はすでに「うつ病」と呼ばれる状態なのかもしれないとも思った。と同時に、耐え難い悲しみにさらされた人間が死を乗り越え受容してゆく課程の、ありふれた精神状態なのかも……とも考える。 きっとこの文章も昼休みに読み直すとうひゃーっ!なんだろうな。それでもあと3分で出社。去らねばならない。戻ったらまた訂正します。 |
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2015年1月23日(金) マヤはあさってで12才。人間に換算すると約70才。今やマヤは私に残された唯一の執着の対象で「守るべき存在」だから、近い将来確実に訪れるお別れが怖くてたまらない。愛することは離別の苦しみとセットになっていると分かっていても、そうですねと素直に受け入れられるほど人間は練れていない。 それでもマヤは年の割にやたらと元気なのは心の支えである。 急速に住民の老齢化が進んでいる地域のせいか、実家の周辺では主人と共に年を重ねた犬に会うことがとても多い。老人に連れられた11才12才の老犬たちの足元すらおぼつかない様子と比べると、電池で動くおもちゃみたいな早足ですたすた歩くマヤは、ぜんぜん元気で内心嬉しい。 また、獣医さんも「マヤちゃん、12才にしては元気すぎるほど元気ですよ!心臓と肝臓さえ悪さをしなければ15才まで生きてくれるかもしれませんねえ」と言われており安堵している。 すでにこの子と決めていた白黒の女の子を迎えに行ったペットショップ、ガラスケースの中でぶんむくれていたぜんぜん可愛くない売れ残りの子犬。母が「こっちの方がいい」と指さすことがなければ、きっと保健所行きの運命をたどっていたことだろう。 母がたまたま指さしたことで命拾いしたことを知って、父はますますマヤを可愛がるようになり、いつも「売れ残りのマーヤくん」とからかっていた姿が懐かしく思いおこされる。 売れ残りの子犬は家族になって今に至るまで、介護に格闘する人間たちと一緒にヒステリーを起こし、独りになった父のなぐさめとなり、一人づつ去ってゆく家族を見送って嘆き悲しむ私たちを癒してくれた。 ほんとうに、獣医さんの言うとおり、15年でも16年でも元気でいて欲しい。たとえ毎月3万円かかる病院代がキツいにしても!(´・ω・`) |
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2015年1月21日(水) 復帰しました。パソコンが。(管理人は微妙に未復帰です) いやはや、3年ぶりに日本で過ごす正月は姉妹三人揃って楽しくやるつもりだったのが、こんなことになってしまってもう、死ぬほどキツかったわい……。 そんな感じで毎日懊悩してます。ぶっちゃけ冗談抜きでキツい。それでも元気な時にはここで生存報告だけでもしたいと思ってますのでよろしくです。 |
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