2014年11月29日(土)
11月下旬とは到底思えないような暖かい土曜日。日本が一年中こんな気候だったらいいのに!……と人に会うたびに呆け老人のように繰り返している私は、11月生まれのせいかこの季節が一番好きだ。
これはポーラ化粧品の担当者に「うつに効くので人気があるから!」と強力プッシュされて、渋々購入したお高い漢方サプリ(一箱5万円OVER、一日あたり800円。キツい……。)のお陰だろうか。それとも「高いサプリを飲んでるんだから効かなきゃもったいねえ!」という貧乏根性のなせるわざだろうか。 理由は謎だが、今日も目覚めた時にはやたらと爽やか。ウォートランのフルステージもできそうな前向きな気分!霊魂となったカナがすぐそばにいるような感じにすらなってきて、中空に話しかけるのは別の意味でどうかと思わないでもないが。 そこで、ここぞとばかりに2カ月ぶりの自宅の掃除をしたものの、放置しすぎて汚部屋と化したスペースの片づけは数時間では終るはずもなく、マヤの待つ実家へ向かう時間が刻一刻と迫っている、現在そんな場面である。 気力の低下のせいか老化とはこういうものなのか分からないが、体が思うように動かなくて、何をするにも以前の2,3倍の時間がかかるようになった今、いっしょうけんめいやっているつもりでもほとんど何も進行しないことにいらだちを感じてばかり。それでも今日のように気分が明るいとすごく楽だ。
ちゃーちゃは強い!と確信していたカナも私がそうあることを望んでいるだろうから、記憶の貯水池に新たな水を導き入れるべく、少し気持ちを変えなくてはと考えているところだ。 今けっこう興味があるのは、以前ここで紹介した映画「ラストミッション」でサブキャラを演じた、トマス・レマルキスというアイスランド出身の俳優さん。ハーネマンを可愛くした顔立ちでもータマランチ!! http://www.imdb.com/name/nm1319365 三次元でこれほどまでに我々の理想を体現したスキンヘッドはいなかった!これぞスキンヘッドフェチのイコン!とごく一部で旋風を巻き起こしている彼の出演DVD(日本未公開作品多し)をゲットすべく、イギリスやおフランスのAmazonにアカウントを作る日々は、同じDVDでも英国はフランスの倍の価格だったりと勝手が分からなくてイラッとさせられつつも、そこそこ忙しくて気が紛れているよ。 とても気持ちいい天気なので、ヘボピーと一緒にマヤを電車に乗せて、隣町の公園に遊びに行きました。
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2014年11月21日(金) 喪中はがきを作った。「八月に妹香苗が永眠いたしました」。 父と母の喪中欠礼の挨拶は100円ショップの白いはがきに印刷したけれど、妹の喪中はがきは奮発して、きれいな百合の花が印刷されたサンリオのはがきで作ってやった。 そんな中、カナが夢に出てきた。私とヘボピーとカナ、三人そろって出歩いているいる夢だ。現実には心の病がどうしようもなくなって仕事を辞めて、生活保護を受けざるを得ないようになってからは、外食すらままならなかったであろう妹。 また、天ぷらそばが2千円くらいするような高級なそば屋にも行って、「そばがきを頼んだら?」なんて言うもんだから、この子、そばがきなんか知ってるんだ、と嬉しくなった。 それからアニメの話なんかをしながら(マクロスが好きだった)ベンチに腰かけた時、私はカナに尋ねた。 でも妹は、うつむきながらもごもご言うばかり。いつも遠慮してばかりで言いたいことをはっきり言わない子だったけど、夢の中でもカナはカナのままだ。 他界する少し前から私はスマホを買ってやるかどうか迷っていた。でも自分ですらガラケーだし、本体の代金にくわえて月々の利用料まで負担してやるのはけっこう重荷だ。 それから三人そろって 笑いながら古い町並みの下町を歩いていると、カナがふと足を止めて、自分の財布から100円玉を三枚出し、道ばたに並んだガチャガチャをし始めた。 「せっかくだから一緒に写真を撮ろうよ」と私は言った。「ほら、そこに並んで」とヘボピーとカナをどこかの家の塀の前に並ばせた。 「カナ!ありがとう!懐かしかったわ!」 辛くてたまらなくて心が折れそうでもう駄目だ、と思うたびにこうして水面に引き上げられる。この夢は追いつめられた自分の自己保存本能のなせるわざではなくて、きっとカナが見せてくれたものだと信じたい。 |
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2014年11月19日(水) 今気付いたのだが我が家のカレンダー、8月からめくられてなかったわ……。一体どんだけ時が止まったままなんだよ。 ……とあの日を境に日記の書き出しが喪中はがきのテンプレートのように寂しい感じであるが、そうはいっても24時間うすら寂しいわけでもなくて、たまには楽しいこともある。 たとえば先日、マヤを散歩に連れて行った時のこと。お気に入りのネズミさんのおもちゃを「うーうー」と唸って離さなかったものだから、くわえたまま外に連れて行った。 ピンク色のぬいぐるみをくわえたままトコトコ歩く犬。すると、それを目にした通りがかりのおじさんが、「ええもんもっとうなあ!」とニコニコ笑いながら声をかけてきて、私も急に楽しくなった。人生、こうやって何の気なしにかけた声が、思わぬところで人を励ましたりしてるものなんでしょうな。 さて、今日はいよいよ運命の日。「ラスト・ミッション」DVDのリリースだ。
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2014年11月14日(金) ![]() めいどいんちゃいなとかいてあるからこわかったけど、100えんというねだんにまけたんだってさ。 ひとりでいるとすとれすぞうだいだから、このごろずっとぼくといっしょにいるんだ。 じっかにはぱそこんがなくてほーむぺーじのこうしんできないから、 まやちゃん、みんなにそういっておいてね、というのがおねえちゃんからのでんごんだよ。 |
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2014年11月11日(火) ひさしぶりに自分の心臓の音に耳を澄ました。ベッドに胸を押し当てて枕に耳をつけると、血液を送り出し全身にまんべんなく行き渡らせる力強い音が響いてくる。 布団の中で自分の心臓の音を聞くとき、この音が止まるときすなわち己の死で、それは遠い先のことだろうけどぜったいに避けられない唯一確実な未来なんだという認識は、幼い私にもあった。 あれから幾度か、心臓の鼓動が今まさに止まる場面、止まってしまった後の場面に立ち会った。どんな経験にもある程度の慣れは生じてくるものだと思っていたが、死にはちっとも慣れられない。 舞台に立った人や犬たちが、最後のスポットライトを浴びながら微笑みを浮かべて深々とおじぎをし、ある者は名残惜しそうに手を振りながら、またある者は振り返りもせずに舞台のそでに消えてゆく。彼らが次々と舞台から降りて暗闇の中へと去ってゆくのを、私は緞帳の陰からなすすべもなく見つめるばかりだ。 さまざまなことが何だかとても面倒になってきて、ただ流れるように生きているだけの今、私もそろそろ舞台から降りても許されるんじゃなかろうか、と思うことの多い今日このごろ。毎日があまりにも希望に欠けていると、前に踏み出さざるを得ない足も鉛のように重い。 生命は何よりも尊くてどんなものよりも高価だと分かっているから、生きている限りはこの貴重な、たったひとつしか持ってない命を何かの役に立てなければならないということは分かっている。 |
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2014年11月7日(金) 今日はカナの月命日。死亡診断書には「死亡日 8月9日(推定)」とあるが私の心の中では7日が命日だ。何故か。それは霊能者の答えをよりどころとしているからである。 霊視までしてもらっておいて言い訳じみてみっともないけれど、私は霊魂の存在や死後の世界や転生の存在を、全面的に信じているわけではない。いや、心の底から信じられたらどんなに楽になれるだろうとは思う。思いながらも、半分は信じて、半分は懐疑的──死の先にあるのは無でしかない、死と共にその人間は終わりを迎えるという考えがどうしても捨てきれない。 それでも東京まで行って霊能者に会ったのは、自分が全面的な信頼を置いている友人の「占い師には偽物も多いけれど、あの人になら視てもらってもいいかも」という言葉に背中を押されたこと。
「7日ですか!」驚きのあまり思わずすっとんきょうな声が上がった。全く予想していなかった答えだった。 妹の遺体は解剖の結果、内臓の軟化がかなり進行しており死亡日の確定はむつかしかったらしい。ただ、夏の暑い盛りであったことを鑑みて、死亡後5日や6日というほどの日数を経ているとは考えにくいこと。 そして警察が「8月9日(推定)」とした最大の根拠は、8月5日に私が最後に会ってから(正確には外出していることを確認してから)、死亡しているのを発見した8月10日に至るまでの間に妹が生きていた唯一のしるしとされる「8月8日の日付印のある電力会社の請求書」が「部屋の中にあった」ことだった。 3日以内に料金を支払わなければ電気を止めるという最後通告。封も切られていない請求書。それを受け取った時、封を切らなくても妹には中に何が書かれているか分かっていたに違いない。だから開けなかったのだろう、と私は推測した。 だが、霊視を経て、どうしても心からぬぐい去れなかったこのあたりの経緯、そして「死亡日:8月9日」に対する違和感が消え去った。 (これから出社ですのでここまでで……。月命日ということがあるので、中途半端だけどひとまず上げていきます) |
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2014年11月5日(水) 末妹が世を去ってからほぼ三ヶ月がたった。大枚はたいて有名霊能者に視てもらったおかげで、一時は「カナの死は運命だったんだ」と納得できた気分になって、このまま徐々に安らかな気持ちになれるかな?なんて思っていた。けれど最近は、まだ44才の妹が突然死したっていうのにそう簡単に忘れられるかあー!ってちゃぶ台ひっくり返したい気分になりがちである。 空が青ければ、ああ、カナとマヤを連れて散歩に行きたかったなあと思い、アナ雪の主題歌を聞くにつけ、映画を観に連れて行ってやるつもりだったのに行かなかったと後悔し、美味しいものを食べていても、妹が倒れていた部屋に残されていた100均のカスカスな食パンがふとよみがえり、高い料理も砂を噛むような味になる。 しかし!そんな死にかけ人形の私の前に、天使が舞い降りた! 昨夜借りてきたDVDに入っていた予告編、11月19日リリースの『ラスト・ミッション』に、ありえないスキンヘッドが登場したのだ!2秒ほどだが!! ![]() 実写版ハーネマン?!!!!なんというクールビューティー!! 10回ほど再生した結果、爆発物の起爆装置だと判明。あせるな自分。押さえろ自分。 ![]() ハーネマンも身長170センチほどだから、これは神からの贈り物としか思えねえ! 一人くらいキレイ系を混ぜていただければもっと良かったのだが。 ![]() まあ、こいつが期待したようなキャラじゃなかった場合(女好きとか)の反動が怖いけどな! |