2014年5月27日(火) 友人と明石焼き(玉子焼き)を食べに、隣町にある行列のできる店に行った時の写真をあげていくよ。
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2014年5月22日(木) 今日は愛犬イリの命日。インドのマハラジャにタージ・マハルを捧げられた王妃の名前と、「月光」を指す単語を組み合わせたロマンチックな本名を持つ、白いサルーキ犬、イリのことをすこし書かせて頂きたい。 11年前の今日、イリが私の元を去った。死因は全身に転移したガン。それが分かった時にはすでに手遅れで、余命一ヶ月を宣告されてからたったの一週間で逝ってしまった。とても利口できちんとした性格の犬らしく、ほとんど迷惑をかけない綺麗な最期だった。 それでもこの世で一番大切な存在をあっという間に失うことは耐え難い苦痛である。死の淵にある犬をなすすべもなく見つめることしかできなかった時の絶望は、今でも鮮明に胸に蘇る。 死の三日前、散歩中に突然立ち止まると狂ったように穴を掘り始め、無心に土を食べ始めたイリ。そんなもの食べちゃだめ!と止める私を無視してぼりぼり小石をかじっている。とうとう頭までおかしくなりはじめたのか! また、死の前日、ベランダに座り並んで朝日を眺めている時に、イリの鼻からツーッと血が流れ出した時の絶望感。今まさにこの瞬間にも、犬の体内では細胞がものすごい勢いで崩壊しているのだろう。 そんなとても悲しい最後の数日間のことを記憶にとどめておかなくては、と直後にメモを取ったけれど、それを見直すことはなかった。というのはイリが去った後しばらく私は狂人みたいになっていたし、さらにその後は母がアルツハイマーで狂人みたいなったものだから、介護に追われて愛犬を悼むことも忘れていたからだ。
4月13日(日) 5月2日(金) 5月4日(日) 5月5日(月・祝) 5月6日(火) 5月8日(木) 5月10日(土) 5月12日(月) 5月13日(火) 5月14日(水) 5月16日(金) 5月17日(土) 5月18日(日) 5月19日(月) 5月20日(火) 5月21日(水) 5月22日(木) 午前12時半頃 ベランダの父の部屋の側でイリが今まで聞いたことがないような声で二度啼いた。 母も私もここ数日間ほとんど寝ていなかったので、私は母を無理に起こすことをせず枕元のイリの足を撫でながらうつらうつらしていた。 息は今までよりもずっと苦しそうで呼吸自体が浅く、動かない肺で必死に呼吸しているという感じで横で見ているのが辛い。必死で息を吸おうとするのだが肺の細胞がほとんど死んでいるので酸素が入ってこないんだろう。溺れかけの人があっぷあっぷしている感じ。 そういえば祖母が入院していた時、呼吸が苦しくなるとベッドサイドに置かれた酸素ボンベから酸素を吸っていた。あれがあればもっと楽にしてやれただろうに、酸素ボンベまで頭が回らなかった自分を恨んだ。 余りに苦しそうで見ていられないけど何もしてやれない。冷や汗が出てきた。酷い絶望感でこの数時間のことはほとんど覚えていないが、わらにもすがる思いだった。 神様、どうぞこの苦しみを和らげてやって下さい。何でもします、と祈りながら犬の頭をひざにのせて子守歌を歌いながらつやつやした頭を撫でた。 少しでも効くのなら、と5時間前にやったばかりの鎮痛剤をもう一度やろうかと思ったが、かえってショック反応でも起こされるのが怖かったので獣医に電話した。 「すごく苦しそうなんですけど、昨日の鎮痛剤をもう一回飲ませてもいいでしょうか。劇薬だからショック起こしたりするのが怖くて」 腹水がたまっておなかが急激にだぶだぶだったし、おしっこをしたくなるだろうからちょっと迷ったのだが、やはり水を飲ませようと冷蔵庫から冷たい水を出してお椀に注ぎ顔の前に差し出すと沢山飲んだ。今から思うとそれが末期の水になった。 3時少し前 また立ちあがって今度は廊下へ行った。フローリングがひんやりして気持ちいいのか、暑い日はいつも座っていたお気に入りの場所。呼吸はもっと速く、浅くなっている。 廊下でまたひざに首を乗せさせて子守歌を歌う。呼吸はヒューヒューいうかんじ。
この数分後、ひゅーひゅーという呼吸音が突然大きくなり、音が最高潮に達した次の瞬間、停止した。それがイリの最後。
また、眠っている家族みんなの枕元を回って最後の挨拶をしたように見えたことも、まじめな性格のイリらしかった。
魂がつながっている自分のパートナーを「ソウルメイト」と呼ぶそうで、もし本当にそんなものがいるとしたら、私のソウルメイトはイリかもしれない、と常々思っていた。 犬であって犬ではない、他者であって他者ではない。イリは今でも私の心の奥底にある不変の部分のまんなかで、まじめくさった顔で「おすわり」をしているような気がしてならない。 ![]() |
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2014年5月21日(水) 消費税アップからこちら、テレビ(特にNHK)や新聞(特に日経)で、口を開けば「景気回復」と言われているのを耳にする。 消費税が上がった以上に物価が上昇していることを肌で感じる毎日では、財布のひもをゆるめようという気にはどうしてもなれない。 政府マスコミ日銀は一丸となって、ひとまず消費税10%に上げるまでは頑として「目標インフレ率2%は達成可能」「景気は順調に回復している」と喧伝し続けるんだろうな。 さて、朝イチから軽く憤ってみたけれど、今日の私はたいそう体調がいい。それはおととい送ったはぴばメールが原因かもしれない。 おととい誕生日だったS君は一時いろいろ苦労したけれど、今は漫画やアニメを見る層の大多数がタイトルくらいは知っている作品の作者となって、モーレツに忙しい毎日を送っているようだ。 ぜひ今度のみに行きましょうという話は、双方のスケジュールが上手く合う確率が低くて実現はなかなかむつかしそうだけれど、文面からは以前と変わらない彼のスーダラで暖かい人柄が見て取れて、気分が一気に晴れるくらい嬉しかった。
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2014年5月14日(水) 先日、友人と隣町へ散策に出かけた。タコと明石焼き(正しくは「玉子焼き」だそうだ)で有名な隣町は電車で10分だ。 さて、ああ面白かったねと話しながら駅に向かう道の途中に、西洋アンティークショップがあった。真っ暗な店の中では店主とおぼしき女性がごそごそやっている。
ごてごてした柄物や色物を好む私は、シンプルな白い陶磁器を選ぶことは滅多にない。たまに買うとしても100円ショップの商品くらいである。 だというのにその白い皿には妙に心惹かれる。「この皿に塩を盛ったら魔よけになりそうだな」とふと思ったのだ。それにウサギは自分の干支、つまりラッキーアニマルだし。 薄暗い店に入り、いかにもアンティークショップのオーナーらしい風貌のおかっぱの女性に話を聞くと、彼女はあわてて店の照明をつけながら、それはKPMなんですよと言った。パリで仕入れた約100年前の皿で、KPMとはドイツの窯らしい。 値段を聞くとちょっと考えた店主の答えは5千円。100円ショップでもありそうな直径8センチの皿が5千円。でも、買うと決めていたから高いとか安いとかは考えなかった。 他にもアメジストで作った6客のグラス(一客8千円)もとても美しくて、一客売りでもいいですよと言われたものの、異国から一緒にやってきた兄弟みたいなモノをばらばらにするのは気が引けるからそちらはあきらめた。 家に帰って包みを開けると、ウサギがいなければ100円ショップで買えるようなこんな皿に5千円は高かったかなあ、とちょっぴり後悔が頭をもたげてきた。毎日節約してるのに、衝動買いしちゃ駄目じゃない。 それでもこういうものを手に入れる時には「ものに呼ばれた」タイミングが重要なのだ、と自分に言い聞かせて早速塩を盛ってみたものの、何となくしっくりこない。 そんなわけでしばらくほっぽり出していた皿に、ふといつも身につけている水晶のペンダントトップを入れてみた。 これまでは寝る時にははずして、そこらへんにぽいっと置いていた勾玉だけれど、ウサギの皿に入れるととてもしっくりきた。 この手の「しっくり感」を言葉で表現することはできない。強いて言えば、100年も割れずに生き残ってきた皿が抵抗してない感じがする。 こんな風に「なんとなく呼ばれて」手に入れたモノをどんどん増やすのは、「断捨離」がブームのご時世にあってどうなのかねーと思いながらも、まあ、うちに来たかったんだよねと皿に話しかけている。 |
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2014年5月13日(火)
先週水曜日の昼には帰っていたというのに、週が明けても調子が出ない……というか今になってじわじわ疲れが来てるかんじである。 エコノミークラスのシートにブロイラーのように詰め込まれたことによる筋肉痛も、帰国してから4日目になって発生。若者よ!これが老化だ!! そんなこんなでここをちゃんといじるのはもう少し先になりそうであす。まあ、今回の旅は3泊5日と短かったせいもあって、取り立てて書くようなこともなかったんだけど、買い物はいっぱいしたもんで、また戦利品を見てやってちょうだいね。 それにしてもすこし前までは「退職まで残すところ10年なら、元気なうちに会社をスパッと辞めてしばらく海外をぶらぶらしようかな」と本気で思っていたのだが、己にはぶらぶらするだけの体力はもう無いんだと痛感したわ。 今回の旅の最大の収穫は、海外に行って好きな物をある程度は買えるだけのお金をかせげる仕事がある、その有り難みをしみじみ感じたことかな。こうやって人は年を取るにつれて徐々に内向きになってゆくのかしら。 それじゃ今日もがんばってお仕事します。お仕事大好き!(やけっぱち) |
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2014年5月9日(金) ![]() 向こう岸のモスクからはアッラーフ・アクバルと朗唱する声が響いてくる。 インド・カシミールのスリナガル(現地ではこっちの発音だったよ)から無事に帰国しました。これまでにした海外旅行でベスト3に入る良い旅でした。 あ、ぱんだ動物病院に預けられたマヤちゃんは元気いっぱいでご飯をモリモリ食べていたそうです。(帰国してからまだ会ってませんが)週末は実家に帰ってマヤをもふりながらカシミール問題の本を読むつもりです。 ![]() でもこれが世界最高レベルのカシミール刺繍なんだと、自分の目で見てよ──く分かったよ。 |
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2014年5月1日(金) ![]() テンぱってます。明日からシュリーナガル(スリナガル)行きなんだけど、今年のGWはカレンダーの並びが悪いせいで現地ではたったの3泊のみ。短い日程だとなめ切って準備にも手を付けずにダラダラしてたら、まずい!うっかり飛行機のオンラインチェックを忘れとった! あわててANAのサイトにログインしたものの、行きの成田ーデリー便の事前登録はすでに締め切られており、帰りの飛行機は真ん中の参列席は空いていたものの、窓際の席はすべて埋まっていた。いつもならこんなポカミスはしないのに……と相当へこんでいる。 それでもポリアンナのよかったさがしをするながら、つい先ほど、ほっとしたことが一つ。 そんなこんなでバタバタしてます。まあ、出発は明日の昼と準備に費やせる余裕はまだある。それでも今夜はマに会いたいから実家に戻るという、自分の首を絞めるような時間配分。自分、こんなにマヤちゃんのこと大好きでどうするのよ……。 (あとから見たらこのテキスト、誤字脱字だらけだけどこのままにしときます。どんなにテンぱってたんだよ……。) |