2012年4月27日(金)

見るたびにイラッとくる行きつけの居酒屋のとっくり。

私がひょっとこに対して持っているイメージといえば、昼は愉快な三枚目、農作業の合間に笑顔をもたらすいじられキャラだが、その実体は村の女たちの下半身を熱くさせる夜這いマスター・・・・・・って感じなので、オカメの顔がついた盃とセットで出されるたびに、微妙に気恥ずかしさを覚えてしまうのだ。


テンパッてます。明日からパキスタンだというのに、スーツケースをまだ詰めてないからです。

スーツケースは今日の昼から会社に集荷に来るもので、昼休みにすべてを賭けて荷造りすべく、必要物資だけはピックアップして紙袋に投げ込んでいるのだが、何を入れたかだんだん分からんようになってきてよお・・・・・・。テンパりすぎてやおらベランダに出ると、すみっこに吹き寄せられた落ち葉などを掃除してみたり。

これまでの海外旅行は確たる目的があったので、気合いのレベルが今回とは違った。たとえばイギリスへはドッグショー(イリのお兄ちゃんに会いに行ったのだよ)、トルコにはイケメン、エジプトへは遊戯王萌え、イランには絨毯、という風に。

だが、今回のパキスタンは「9日間の日程で行けるイスラム圏ならどこでもいい」という条件で選んだせいで、動機的にユルユルなのだ。イランにわりかし近いくせして、パキスタンの絨毯は低レベルだしなあ・・・・・・(と言いつつ、ひょっとするといいブツとの出会いがあるかもしれないので、ドル札を多めに突っ込む好き者のSAGA)

そんなわけでギリギリまでダラダラしていたユルユルのツケが今ここに。
もう、格好とかどうでもいい!ポケットが多くてふたがついている、という条件のみで選んだフランス軍のジャケットを羽織った自分を鏡に映したら、『ゴールデンボーイ』で空き瓶あさってたゲイのホームレスそっくりだった・・・・・・。

・・・・・・ってことで、しばらく留守にします。パキスタンは今バッドな意味でニュースな国なので、どうかどうか旅の無事を祈ってください。いやマジで!

2012年4月22日(日)

こんにちは。ぎっくり腰になりやすい季節ですが、みなさん元気にやってますか?
かく言う管理人、死にたい級の具合悪さ。いや、主に精神的にね・・・・・・。

坂道を転がり落ちるように老化している両親との、別れが近いのを感じて憂鬱なのはデフォルトとして、更年期のせいなのかな、元気な時なら気にならないくだらないことが勘にさわり、まぶたがピクピクするほどイラついてる。

そこへもってきてさっき、軽量どんぶり(500円)をうっかり割っちゃったのがダメ押しとなった。迷った末に買ったのにもーイヤっ!死にたい・・・・・・。

こんな調子で来週末からパキスタンに行けるのか?と不安になるけど行くしかねえ。
先日のツアー客70名現地足止め事件で、ぜったい催行中止になると踏んでたんだけどさ、ギリギリまで保留された挙げ句、「決定しました」ですってよ。
大丈夫なんか?!


今回の旅は日本人添乗員付きツアー。自分で資料を揃える必要もなく、案内されるがままカルガモのひなになっとけばオーライ。

とはいえ、三台のカメラ用の充電器やコンセントは海外仕様のものを揃えなきゃならないとか、ホテルは寒いからぬくぬくパジャマを新調しなきゃとか、トイレがないから野グソ 用グッズが必要とか、停電が多いから懐中電灯必須とか・・・・・・。
なんでもコンビニで手に入る国内旅行とは違って、海外、それもパキスタンとなるといろいろめんどくせーんだわ。

加えてなによりも私を薄暗くさせているのは、9日間を共に行動せざるを得ない、16名もの知らないパーソンズである!

知らない人どころか友人と顔を合わせるのすらおっくうな精神状態の今、私は人さまとマトモに会話できるのだろうか?「世間話しなきゃ」というストレスで車酔いしないだろうか?

・・・・・・とうじうじしながらも、パキスタンはいつ渡航全面禁止になるか分からない。行ける間に行っとくべきなのは承知している。

私が世界一行きたい国・アフガニスタンは、10代の頃には観光可能だったのに、今ではあのありさま。渡航するには家族への遺書が必要なレベルに乱れてしまった。

アラブの春や宗教的対立により、イスラム国家にゴタゴタが次々と押し寄せる昨今、パキスタンだっていつアフガニスタンみたいにならないとも限らない。

よっしゃ!気合いを入れて準備するぞ!帰国したら人が変わったみたいに明るくなって、ウルドゥ語の勉強でも始めているよう祈りつつ。


妖怪イライラ退散っ!8本の腕で悩める衆生を救う仏の使者。反射光で見えませんがフリチンじゃない。ちゃんと黒のビルダーパンツはいてます。

Gジムでは時折ボディビルのポージング教室が開催されている。いつもなら女性がキャッキャいいながらヨガやエアロビを楽しんでいる同じ場所で、パンツ一丁のムキムキどもが、真剣な顔でポーズを決めてるのを見かけると、マッチョに優しい私ですらギョッとする。

2012年4月21日(土)

母のホームのおたっしゃ組による作品の数々。若輩どもよ、米寿の咆哮を聴け!!

来年の春には自分はもうこの世にはいないかもしれない。それでも命は連綿とつづいてゆく・・・という感慨を胸に描いたかどうかは知らないが、春の訪れが素直に表現された佳作である。

送り仮名があるとかないとか、そんなことはどうだっていい。春の訪れを感じられればそれでいい・・・・・・。

お年寄りの絵筆にかかればウグイスだってこのとおり。ぷるぷる震える色鉛筆が目に浮かぶ。

梅にウグイス、柳にツバメ、松にツル、という花札ベースの知識を持つ日本人だからこそ、図像の示すものがギリギリ認識可能。これを見た外人に「バッタ?」「カエル?」と問われても怒っちゃダメ。

介護予算の削減に悩む現場のプロフェッショナルたちは、色鉛筆を支える握力すらない高齢者たちのため、新たなボケ予防策をあみだしたようだ。

「さくら」と名付けられた本作は、あらかじめノリをつけた台紙に、毛糸の切れっ端をくっつける技法で表現されている。

「桜の木の下には死体が埋まっている」という梶井基次郎の言葉が浮かんでくるような、冥府の薫りただよう珠玉の一枚である。

一方こちらはマス?コイ?あっ・・・ひょっとするとイ・ル・カ?の背中に乗る娘さん。

海中で身をくねらせるポセイドンの眷属のスピード感そして、波間にきらめく光線をもがさりげなく表現されており、くれると言われれば「ありがとうございます!」と受け取りたくなるほど魅力的な作品。

毛糸をばらまいた川上なをゑさんと、ヘルプした介護福祉士の奇跡のコラボと称してもけして過言ではなかろう。

学問とは?知性とは?──考えすぎの葦たちが、中二あたりで一度は抱く疑問であるが、あれもこれもひっくるめて力強く生きてきたたけこさんが一喝。「王道なし!」と。

「学問」と「王道」に押されて身を縮める「なし」を眺めつつ、とりあえず何でもいいから学べることは真摯に学ぼう・・・・・・と居住まいを正したのだった。

たけこさんを厳格な女教師とするならば、艶っぽいテーマを選んだ冨美代さんは、さしずめ北酒場のおかみといったところか。

ことわざデータバンクによれば「磯の鮑の片思い」とは、アワビは一枚貝で、貝殻が片方だけであることから、自分だけが恋い慕っているだけで、相手は何とも思っていないこと、とある。

老人ホームにおける恋愛トラブル続出の、来るべき世界を予感させる戦慄の作品だ。

「子曰く、後生 畏るべし。いずくんぞ来者の今に如(し)かざるを知らんや」(論語)
若い者は多くの可能性を秘めており、将来どれだけの大物になるのかわからないから、若いからといって見くびってはいけない、という戒めらしい。

孫みたいな年のヘルパーの補助を受けるとしゑさんが、この言葉を選んだ心境に思いをはせると、なにやら複雑な気分である・・・・・。

お・ま・け。

マヤっこちゃん
田舎でのんびり
脱糞タイム

2012年4月18日(水)

本日のクンクニスト──クンクニストとは、散歩中に引きひもをグイグイ引っぱって、そこら中をうんざりするほどクンクン嗅ぎ回る習性から付けられた、非難をまじえた呼び名である!

ふかふかの毛皮は抱っこするには気持ちがいいが、雨の日には泥水を吸って最凶のアイテムと化す。

そんな毛皮を少しでも雨から守ろうと、ヘボピーが無駄なあがきをした結果がこれ。タオルを荷造り用のビニールひもで巻き付けてある。ものすごく哀れっぽい!

アイデアを具現化すると失敗しがちといういい見本だ。タオルをござに替え、貧乏臭さに拍車をかけてやりたくなる。

残念なことに巻く手間がかかる割に効果は少なく、おまけにアホに見えすぎるので一回でやめたとのこと・・・・・・。


現在朝7時。起床してからすでに3時間が経過した。そう、本日4時起き。豆腐屋並みに早起きだ。

いや、今日は久々に自宅から出勤でよお・・・・・・「自宅では夜中に目が覚めてそのままうじうじモード突入」という情緒不安定がきっちり発動。いっそのことそのまま起きていた次第。

とは言っても昨夜、睡魔に負けて『バーン・ノーティス』視聴を途中でうっちゃり、ベッドに入ったのは10時。6時間も寝てるから同情の余地はない。

かつてはニューヨーク市場がクローズするまで──すなわち朝の5時台までFXをいじるという、闇の一族だった私であるが、今では10時や11時におねんね。その代わりに朝早く起きるパターンへと、肉体改造しつつある。

お陰で電気代も月千円ちょっとで済むようになった。そう、このところ節約プレイにいそしんでいるのだよ。

実家に帰る際にはできるだけ歩き、980円かかる交通費を420円で抑える。シャワーはジムで浴び、会社には手作り弁当持参。
化粧はほとんどせず、服も買わず、外食もしない。眉エステ?オーガニックコスメ?ミシュラン?なんですかそれは。

それでもこの節約生活、べつに我慢してやってるんじゃなくて、消費したいという欲望がどんどんなくなってきたせいもある。かつての強欲ぶりはどこへやら、そろそろ死期が迫っているのだろうか・・・・・・。

若い人は貯金ばっかせずに使うべきだよ、若くて気力たっぷりの時しかできない事はいっぱいあるんだから、美しく装って思い切り遊びなよ!と言いたいけれど、そう諭している本人は、これまで十二分に消費してきたからもういいよ。
この年になると、お金のことを考えるのがうんざりなのだ。だから可能な限り出ていくものを押さえて、お金に触れないようにしている。

投資もやめて会社の給料だけでやって行こうとすると、いっしょうけんめい切りつめても、手元にはほとんど残らない。それでも晴耕雨読もゲームだと思ってコツコツやるのはわりかし楽しい。

このままがんばってある程度貯まったら、札束をふところにねじ込んで、行くぞ!イランに!絨毯買いに!(ぜんぜん駄目)

2012年4月16日(月)

ミキ家内で「桜の木の公園」と呼ばれている場所。

実家と目と鼻の先にある団地の中のちんまい公園なのだが、狭いスペースに15本ほど密集しているせいで、下手な花見スポットに出かけるより楽しめちゃうのだ。

雨上がりの夜明けに犬を連れて出かけたら、重く湿った花びらが雨みたいに降り注いでいたよ。

犬はお花見なんか興味ない。そこらを嗅ぎ回りたくてたまらない。だのに湿った草の上にお座りさせられてむくれている。

犬の背中に降りかかる花びらを、風流だねと喜んだのもつかの間。
足の毛が泥水を力強く吸い上げ、悪魔的に黒くなってゆくのにおののいて、そそくさと退散・・・・・・。風流も楽じゃない。


ジムのロッカーで着替えていると、女性二人の話し声。何とはなしに聞いていると、どうやら片方がこれからコンサートに行くというのに、コンタクトレンズを流しちゃったらしい。

大事な時に限ってコンタクトを紛失するパターンってよくあるよね、お気の毒・・・・・・と、同じド近眼としてロッカーの陰から深い同情を捧げていると、輪をかけてのけぞる話が飛びだした。

「私、腎臓がひとつしかないらしいねん」えええええ──っ?!

じっと耳を澄ましたところによればこう。会社の健康診断で何も考えずにエコーを受けた際に先生が、なにかがおかしい!という顔でしきりに首をひねるらしい。
その後、どうしたんですかと問う間もなく、詳しい検査に回されて、キッパリ告げられた結果は「貴女の腎臓は一つしかありません」

36才になって始めて自分の腎臓が一つだと知った、とその人は笑ってたけど、36年間も分からないなんてことあるんだ・・・・・・。

「・・・・・・それに、なんか呼吸も苦しいなぁとずっと思ってたら、肺の機能も低いんだって。まあ、ずっとこれできたんだから別にいいんだけどね。それよりコンタクトがショックやねん!

辛い苦しい、だるい憂鬱。そういうのって人それぞれの受け止め方ひとつなんだなあ。
これがもし自分なら、腎臓オンリーワンという衝撃の事実にびびるあまり、ジムとかコンサートどころじゃなくなるだろうに、腎臓も肺機能もわきにおいといて、コンタクトの方を嘆く人もいるなんて・・・・・・。

基本的にはあまり体力がない人の意外な強靭さを見た思いで、このところ口を開けば「ダルい」と言ってる自分がちょっと恥ずかしくなった。

それと同時にちょぴり気になる。私の腎臓はホントに二つ?
腎臓じゃないけど『ブラックジャック』でもあったもんね。オペになってはじめて「内臓がすべて左右逆についている」と判明、ジャック先生パニくりまくりのエピソードが。

ブラックジャックはピノコの機転で事なきを得たが(鏡に映して反転させるという離れ業!)、自分でも見られない身体の中身、予想をさわやかに裏切る事態になってたらどうしよう。

私も何かあった時にあわてないよう、次の健康診断の時にそれとなく訊いとくべきか?腎臓の数。

2012年4月13日(金)

日付が変わって12時半のこと。ぴろぴろぴろ・・・・・・。
すでに寝ていた私はメールの着信音に起こされた。ギョギョッ?!ヘボピーからだ!!

実家からのメールの7割はバッドニュース。父が風呂場ですべって骨折したのか、それとも犬がビニール袋を食べて腸閉塞で苦しんでるのか?心の準備をしてからじわーっと携帯を開いてみると・・・・・・。

「『進撃の巨人』のリヴァイ兵士長によろめいた。10代なら恋に落ちとう。女子に人気あると思う?」知らんわ!!(怒)

・・・・・・なーんて言いつつも、実のところ妹がまた2次元キャラはまってくれないかなあ、と秘かに望んでいる。だって姉妹で二次元やるのって楽しいもんね。


今では三次元専科に進んだリア充ヘボピーも、小学生〜30代前半あたりまでは押しも押されぬ二次元妄想女子であった。

小学生の頃には、『あしたのジョー』のカーロスがついたTシャツ(私が手描きしてあげました)を着て、水島新司キャラに捧げる妄想新聞「情報メッツ」を家内制手工業で発行し、ゼニが自由になる年になってからは、コミケで買いあさったガンダムWの同人誌が重すぎて転んで足をくじくほど、激しく入れ込んでたんだから。

ボーバトン魔法アカデミーへの妄想留学を誓い合ったそんなヘボピーも、今や3次元専科。戻ってこ──い! 
とは言ってもヘボピーは自衛隊マニアにつき、カテゴリ的には2.7次元あたりか?)

バリバリに妄想組の腐女子であっても、年を取るにつれてだんだんと地に足がつき、三次元専科に進むものなのだろうか。
そして40過ぎてもなお妄想に生きる者は、ほんの一握りなのだろうか・・・・・・いや、自分の回りには50前にして今なお二次元一筋ってエリートもパラパラいるけどね。

かく言う私も、年を取ると共に二次元回帰しつつある。
最近のお気に入りは、『シュマリ』の人斬り十兵衛=土方歳三(ゲイかと思うほどシュマリのこと好きでびっくりするよ!)、『一輝まんだら』のほんのチョイ役・安川大尉、そして『アイエル』の伊万里──スランプに陥り、妖怪たちに依頼された妙な仕事を引き受ける映画監督である。

どれを取っても、手塚ファンですら読んだことのある人は少なげなマイナー作品ぞろいなので、萌えを共有できないのが残念だ。
誰か読んでみてくれ!ストーリーが比較的まとまってる『シュマリ』でいいからさ。

おっと、またヘボからメールが入った。
リヴァイ兵士長が女子に人気あると思う?って問いにはまだ答えてなかったな。「『進撃の巨人』は女子ファンは少ないんじゃないかな。私はコニーが好きだけど」とでも返事するか。

・・・・・・と思いながら開いたメールにはこうあった。
「リヴァイ兵士長には一夜で興味なくなったわ」えーかげんにせえ!!(再び怒)

2012年4月11日(水)

自然の中の豚っこ大将。意に反して屋外に連れ出されたせいで、ちょっとムッとしている。

野原で遊ばせてやったら喜ぶだろうな、と大根供養の際にわざわざ連れてきてやったのに、ひとしきりあたりをクンクンかぎ回ったら、一目散に車に戻って寝ようとしやんの。

犬にもアウトドア系とインドア系がいるのかもしれない。


マヤが進化を続けている。盗みの手口がより巧妙に、より大胆になってきたのだ!

これまでならテーブルの中央部に置いたもの、ましてやタッパーに入れた食べ物までは盗まなかったのに、ダイエットをはじめてからもーお腹がすいてすいてたまらないのだろう。椅子にのぼって手を伸ばし、タッパーをこじあける術を会得した。

3人前作った厚焼き卵のサンドイッチ。帰ったら家族で食べようと置いてちょっと出かけたところ、玄関を開けるとマヤが「えへへへへ(=´ω`=)」って顔で迎えに出てきた。

おかしい。いつもとなにかが違う。目はずるそうだし、弱々しく振っている尻尾の角度も下向きだ。「なでてください」と仰向けになって差し出す腹もゴム風船みたいにパンパンだ。

ふっとテーブルの下に目をやると、ふたに牙の跡がある空っぽのタッパー・・・・・・。やりやがった!

他に会得したのは、足元にある横開きの戸棚をお手手ですぅーっと開ける術。帰宅したヘボピーが、部屋中に散らばる乾燥マメですっ転びそうになったらしい。

そして昨夜。鳴り響くメール着信音。ヘボピーからだ。
なになに、「豚が小イモとゼンマイの煮物のゼンマイだけぜんぶ食べてる!」
テーブルの上には何も置いちゃダメだよねえと返信すると、レンジの上の鍋に手を伸ばしてお玉をひっかけ、鍋ごと引きずりおろしたとのこと。トホー。

盗み食いは悪いことと分かっちゃいるけど、食欲は止められない。そして人目を盗むからこそ普通以上にガツガツむさぼり食うという悪循環。
サンドイッチ、肉じゃが、小イモとゼンマイの煮物。
最近ではカップラーメンの乾燥めんまで盗むようになった結果、せっかく13キロ台になった体重はまたしても増加傾向・・・・・・。抱っこする側の苦労も考慮してくれ。

食べ物は絶対にそこらに放置するな!餓えたスパニエル犬が目を光らせる実家の台所は今、野生の王国状態である。

2012年4月10日(火)

おはようございます。本日は晴天なり。ミラ・ショーンのカーテンを開けると、さんさんと降り注ぐ陽の光。ああ、夜の間に身体に溜まったヘドロが洗い流されていくようだ・・・・・・。

・・・・・・と爽やかな発言をしているがその実体は、相も変わらず地を這う精神状態。
オスカー・ワオや命の母Aのお陰で救われた!なーんてはしゃいでなかった?と言われそうだが、あれらはどうも勘違いくさい。
中年期のうつがそう易々と克服できるわきゃねえんだよおおっ!!(逆ギレ)

あーあ、青空になろうと桜が咲こうと、心の中はいつも雨。鬱陶しい自分がとてもイヤ。
こんな時には好きな人でも見つければ気力も湧こうというものだが、好みだけはやたらとうるさい私にとって、心底グッとくるタイプに出会うのは、ダライ・ラマの生まれ変わりを見つけるレベルで大変だしな。

そうだ、浮かれ気分がいかに細胞を活性化させるかで思い出した。
裸の大将みたいなオッサン(住所不定無職)の運転する車に引っかけられてムチウチになってからこちら、10年来通っている整骨院での話。

恋愛(一方的ですが・・・)で盛り上がるあまり、頭の中はリオのカーニバル状態だったあの頃。
先生が私に触れるなり、「何かあったの?ぜんぜん身体が変わってるんだけど」とびっくりしたのだ。

先生いわく、今だから言えるけれどもミキさんの身体は、ちょっとやそっとでは治らない恐るべきねじれかたをしており、可哀想でなんとか直してあげたいと思ってもなかなか良くならなくて、クソッ!と腹を立てつつ治療していたのに、今日は別人みたくなっているんだと。

この言葉を聞いた時には、「ほえぇー!人を好きになるってすごいものなんだなぁ!」と軽く感動を覚えた。
とは言っても、「実はかくかくしかじかで」と快調の理由を説明して、他の患者さんに聞き耳立てられるのもこっ恥ずかしいので、「へええそうですかぁ?おかしいなぁ。どうしたんだろ・・・(=´ω`=)」とうすら笑いを浮かべてすっとぼけたものだが。

けれど考えてみると逆パターン──愛が潰えて気力が失せることもあるのかもね。
そして今の私の不調っぷりは、その手の病のせいなのかもしれない。そう、これまで心の支えにしていたものが、すっぽり抜け落ちたって感じでな。

兎にも角にも今必要なのは、誠心を捧げて尽くせる対象だ。
となるとやっぱりうっかり同人的にはまる可能性を恐れずに、読み直さなきゃならんのか?
本棚に並ぶ『ジパング』を!(そっちかよ)

バウムクーヘン成金のマダムシンコのこと、趣味が悪いと笑えないよね・・・・・・。

いかにもシンコ邸にありそうなこいつは、10年ほど前、私がまだ金回りがいい肉食系女子だった頃、マジで買うつもりだったヴェルサーチのソファーである。

チラシによれば300万近くするのが80万になってたので、「これは買いだ!」と意気込んで現物を見に行ったのだが、さしもの派手好きも、想像の斜め上をゆくエグさにびびってきびすをかえした。

いやー、ほんと買わなくてよかったわい・・・・・・。今なんかもう眺めるだけで精力を根こそぎ吸い取られ、塩をかけられたニラよりもしょぼくれそう。
・・・・・・と思うと同時に、こんなえげつないブツを買う気マンマンだった自分がまぶしい。

2012年4月8日(日)

2月19日の日記で取り上げた二股大根。

安売りスーパーで仲間の人型タイプといっしょに100 円で叩き売られていた中から、「チ○コがついてるから」という動機で選ばれた。

そこまではよかったのだが、じっとながめているうちにだんだん意志を持ってるように見えてきて、どうしても包丁を入れられない。
かといって捨てるとバチが当たりそうで、冷蔵庫の中でほったらかし・・・・・・。

こちらは元はごく普通の大根だった。

大根おろしになって美味しく食べられるはずだったのに、おろすのがめんどくなってほったらかし。台所の隅でぽつんと一本、寂しそうに丸く、小さく、みじめな感じになっていった。

それでも残された体内の水分を使って、精一杯新しい緑の葉を出しているのを見るたびに、「まだ生きてるよ!捨てないでね!」と訴えかけられてるみたいで、悪いことをしたなぁ・・・と胸が痛んだ。

だからそんな優しさを見せるくらいなら、買ったらすぐに食べてやれって話だ。

タバコの箱の代わりにサイズそのまま(今も昔も15キロ)の豚っこ大将を並べてみると、購入当時の上の写真に比べて、二股大根がいかにひからびたかお分かり頂けると思う。

「食べ物の中には神様が住んでるから、粗末にしてはいけません」

私の世代ではどこの家庭でも当たり前のようにこう教えられていたせいで、うっかりひからびさせた野菜をあっさり捨てられない。

その結果、台所には朝鮮ニンジンレベルでスリムになった大根が、秘薬の材料のようにゴロゴロ転がる羽目に。他の野菜は余らせないのに、大根ばかりがなぜ残るのか?その理由はまったくもって謎である。

とにかく、このままではコウモリの目玉や焼いたイモリを集めて、人を陥れる邪悪な薬を作りたくなりかねないので、先日、母の見舞いついでに台所の乾燥野菜たちを葬ってきたよ。

いや、どっか公園の植え込みにこっそり置いてこようと思ってたんだが、どうせなら豊かな自然の中で土に還る方が、野菜も喜ぶ気がしてな・・・・・・。

二股大根とレギュラー大根。オレンジ色のはおもちゃカボチャ。いかんともしがたくひからびている。

おもちゃカボチャはこれでふざけるのが大好きだった愛犬イリのために、ハロウィンになると霊前にお供えしてやるのだが、放置がすぎてカビさせた。
イリも「こんなカビくさいもん供えるなワン!」と怒ってそうだ。

大根供養を行ったのは南あわじのこんな場所。うぅーん!空気がおいしーっ!!

母のホームの近くの林に分け入って、陽当たりのいい道ばたの草の上に乾燥野菜をそっと置き、安らかに土に還り新たな命として蘇り給え・・・と神妙な顔で手を合わせたのだった。

・・・・・・つーか、何度も言うがそこまでするならさっさと食べてやれ。

2012年4月5日(金)

神戸鉄道の広報誌より。マスコットキャラの「しんちゃん」を交えて会議なう。

こう言っちゃなんだがしんちゃんの参加によって、この場の全員が一気にアホに見えてくる。


熱烈な恋愛に身を焦がしていた。いや、あくまで夢の話だが。

ささいなおっちょこちょいで岩壁から足を滑らせて海に落下、波間であっぷあっぷしながら「もうダメだ・・・」とあきらめかけた私の前に現れたのは、 大日本帝国海軍の潜水艦。ツカミからタイムスリップとは、先の展開が思いやられる。

それってモロに『テルマエ・ロマエ』の影響だよねと思われるだろうが、いや違う。妄想癖のある私はタイムスリップ夢をけっこう見るのだ。

たとえば、筋肉ピチピチのゲイになって、サイババそっくりのアフロのでぶちん(リッチマン)と大理石のプールでたわむれているうちに、はっと気付けば第二次世界大戦さなかのヨーロッパにタイムスリップ。
すぐさま捕虜となり、死にたくなければ私のマンドリンを聞け!とコレリ大佐に迫られるとかね。

・・・・・・マンドリンはわきにおいといて話を元に戻そう。
突如として浮上してきた潜水艦に救出された私は、ある佐官と出会い一発で恋に落ちる。その相手とは・・・・・・。

『ジパング』の草加拓海少佐。

一部から「ええ──っ?!」と大ブーイングが聞こえてきそうな、ジパング腐には絶大な人気を誇るキャラだが、熱烈なファンでもない私の夢になぜ登場したのか?その理由はまったくもって謎である。
とにかく自分なんかが草加と恋愛するのが申し訳なくて、「ジパングファンのみなさんすみません」と心の中で何度も謝りながら夢を見ていた。

それでも誰かを愛し愛される感覚って、幸せに満ちあふれていてすごくいいものだよね!
ましてや相手はハンサムでガッツがあり、頭が切れて勇気と信念に満ちあふれ、おまけにエリート。性格的にちょっとむつかしいところを除けば、文句の付けようがない。

だがやがて、別れは無慈悲に訪れた。やってきた時と同じくらいの唐突さで、幸福に酔いしれる私は平成の世に引き戻されるのだ。

「草加さん・・・もう一度会いたい・・・」(キモくてすいません)

涙にうるんだ瞳で明石海峡を眺めるうちに思慕の情はますますつのり、思いあまった私は再び海に飛び込んだ。
ブクブクブク・・・・・・。ああ、最高の風呂を求めるルシウスの気持ちがよく分かる・・・・・・。

それでも日頃の信心が功を奏したのか、神様に憐れまれた私はタイムスリップアゲイン、草加と再開することになるのだが、なぜだか彼、別人みたいに冷たくってよぉ・・・・・・。
あきらめの悪い女の見苦しさが彼の美意識に反して、一気に醒められたのか?と悩むところで目が覚めた。

まあ彼の冷たさの理由は、負け戦一直線の日本を引っぱる人間として、惚れたはれたに時間を費やす余裕がなかったってことにするとして、久々の恋愛感情で女性ホルモンが活発に分泌されたのか、びっくりするほど目覚めすっきり!

「草加さん、お忙しい中ありがとうございました」と合掌しつつ、今日は命の母Aを飲まずに出社するよ。そいでもって帰ったら『ジパング』読み直してみる。

今さらながら草加のこと、好きになったらどないしよう・・・・・・。

2012年4月2日(月)

 色といい肉付きといい、豚っこを見るといつも鶏むね肉のフライを思い出すんだ。


もう後戻りできない・・・・・・。更年期障害に悩むあまり、とうとうヤクに手を出しちまった!!

みなさんは「命の母」という得体の知れない名前を聞いたことがあるだろうか。
知ってる!有名な占いおばちゃんね!──それは銀座の母。ならツインテールにした銀色の人?──それはウルトラの母。残念ながら「母」以外は大ハズレだ。

10代はもちろん、20代あたりまでは日常生活において、接触することはないかもしれない。
でも30代半ばアッパーだと、CMとかで名前だけは聞いたことあるであろう「命の母」とは、デリケートな女性の身体の仕組みを考えて作られた女性保険薬である!

・・・・・・と断じてみたものの、先週までは私にとってもこの薬は、「そういうものが存在しているらしい。そしてどうやらすごいらしい」ということは知ってはいても、実体を見たことも、もちろん飲んだこともないものだった。

CMが子供の頃に流れていた影響もあって、「お母さん世代が飲むもの」というイメージしかなかった「命の母」。お母さん世代になるのは遠い未来の話だった頃には、下手するとエログロカテゴリに分類されかねないものだった。

そこに加えて「血の道」や「帯下」という実体がよくわからない、だがそこはかとない恐怖を覚える症状の治療薬というイメージも相まって、私の中で長らくこの薬の立ち位置は、トノス&ヒメロスやオードムーゲ、その場ですぐに粉にしてくれるスッポン堂のカメ・・・・・・。

いやむしろ、古代ギリシア人にとっての怪物キマイラや、源頼政に退治された鵺(ぬえ)的な存在にまで巨大化していた・・・とまで言うといいすぎか。(言いすぎです)

まあそんなだからこそ、十三のビアンバーで更年期障害の話題になった際、「命の母がきくらしいよ!」と勧められても、「えっ?・・・あっ・・・そうかぁ・・・まぁそのうちに、ね・・・(フェードアウト)」と摂取に乗り気ではなかったのだ。

だがもうたまらん。一日中氷水につかってるみたいなこの足の冷え!

はじめのうちはスターリングラードを包囲する哀れなドイツ兵のイメージプレイで耐えていたが、平成の世に生きるジャパニーズには限界ってものがあるわな。

そんなわけで買ってきた。「命の母A」840錠。楽天の最安値は3300円だったので、うっかり買い物かごに入れそうになったけど、近所のドラッグストアだと2980円。みなさん「楽天最安値」よりも路面店の方が安いことがあるので一応調べましょうね。

そして・・・・・・。ファンシーなコーラルピンク(!)の錠剤の服用を始めて4日が経過。

飲んだ次の日には早速足の冷えがなくなった!・・・と書くと「それはさすがに気分の問題だろ」と自分に突っ込みたくなるが、次の日からドイツ兵もロシア兵も関係なくなったのはマジな話。

楽天に寄せられた更年期障害に悩む女性たちの喜びの声は、あながちポイント目当てのごますりレビューじゃないと見た。

そんなこんなで「気分障害」と診断されてひきこもっている末の妹にも持っていってやろうと思う「命の母」。これからしばらく続けてみる。
ただ、パッケージに
「更年期障害」とデカデカと記すのは、フェミニーナ軟膏の「デリケートゾーン」と同レベルで気恥ずかしいから、ちょっと控えて頂きたい。