2011年4月29日(金)

ゴールデンウイーク初日。青い空、白い雲、爽やかな初夏の風に吹かれながらも、心の中は霧のロンドンな管理人。
うぁああああ!やっぱりパキスタンに行くべきだった!

うちの近所ですらこんなに快適な風なんだから、カラーシャの谷はどれほど気持ちがよかっただろうと想像すると、うじうじメーターが振り切れて火を吹きそうよ・・・・・・。

このもやもやを晴らしたくて、三泊四日の国内旅行に出かける友人をわざわざ駅まで見送りにいったり、ゴミ屋敷と化している末の妹の部屋を掃除しに行ったり、とせかせか体を動かしてはみたものの、頭の中では我が敬愛するアフマド・シャー・マスード(アフガニスタンの英雄)の写真集で飽かずに眺めたヒンズークシュ山脈の映像が、ぐるぐるして離れてくれないのだ。

「アフガニスタンに近い風景を見たいから」と選んだパキスタンツアー。遠くに連なるまだ雪を頂いた山々、渓谷の間に広がる緑の畑、その間を走る澄んだ川は、さぞ綺麗だったろうなあ!


そもそも旅行をキャンセルした理由のひとつは震災だったんだけど、11日間のツアーに参加するために、会社を3日休むのにはちょっと後ろめたいものがあったんだよね。

だから震災発生からしばらくは、みんなが大変な時に自分ばっかり遊んでられないものね、それに3日休むのって微妙だし、上司もあんましいい顔しなかった。これでキャンセルの思い切りがついたわと思っていたのに、いざGWが来てみると、放射能汚染の影響でこれほどまでにヒ・・・マ・・・だとは・・・・・・。(バタッ)
もーやることなさすぎて、「ヒマ──!」(谷岡ヤスジ)と叫びながら、かび臭い書庫で廃棄書類の分類をするくらいしか時間の潰しようがねえ。

まあ、このまま風評被害がおさまらず会社が潰れたら、11日間でも110日間でも望むがままに旅行できるんだけど(収入の問題はあるが)、潰れそうで潰れないままボーナス10年間全額カットされて、定年になるまで超低空飛行で細々と続かないとも限らないので、カレンダーの並びが最高だった今年のGWを逃したのは、やっぱり惜しくてたまらない。

やらない後悔よりやる後悔、迷ったら取りあえずやっとけ、というのは私のモットー。
このたびは震災という前代未聞のできごとがあったわけだから、モットーをゆがめても当然だと己に言い聞かせてはいるものの、やっぱり「取りあえずやっとく」べきだったなあ。

はあ〜・・・・・・この有給の取りにくさ、よほどの大会社以外はどこでも似たようなものだろうけど、なんで一週間ぽっち旅行するくらいでこんなに悩まなきゃならんのだ!?とだんだんが腹がたってきた。
大きな声では言えないけれど、
会社、潰れるなら潰れちゃっても別にいーや、と極小フォントでぼそっとつぶやいたりしてみる。

熱海駅そばで見つけた看板。まことに風情がある。

だがその実体は・・・どこの事務所ビル?「浴場」「二階・会議室」と貼り紙してあるけど、写真正面のドアを温泉入り口と間違えて入る人なんかいるのだろうか。

熱海駅前の魚屋さん。92才(推定)の今もなお現役で魚をさばくご主人と、おじいちゃんが魚の代わりに手を切らないかと優しく見守る家族。馬鹿にすんじゃねえ。背中はこんなに曲がっちまったが、包丁を握るとぴたりと手の震えが止まるんでえ。

私がここ半年で見た食べ物の中で、最もウマソーだったローストチキン300円。こんがりした焼きぐあいもいいけれど、なによりこのプリッとした身に入った包丁の切れ目が実にウマソー!
こんど熱海に行ったらぜったい買って、公園のベンチでかぶりつくぞ!

熱海では犬も歩けばこのような、現役なのか廃墟なのか判断に迷う建物にぶちあたる。
この物件は一階に山と積まれた段ボール箱の影から推測するに、どうやら倉庫として使われているようだ。

ギャ──!顔がぁ──っ!左の建物のトタン部分に貼られた写真。夕暮れ時だったのも相まって、角を曲がるとこれがあった時には背筋がぞぞぞとした。

メガネ屋の店頭にこういう陶器の犬を置いてるの、日本全国で見かけるんだけどどうしてかな。
メガネ屋の番犬なだけに、うさんくさい自称ディレクターみたいなメガネもちゃんとかけてます。

年期がはいりすぎて包装しているビニールがホコリでねっちょりしていそうな商品が、ところ狭しと並んだ熱海のオモチャ屋。
OMATASE!!ビザ配達ゲーム!首まで地面にめりこむほどつまんなさそう!

墓前に供えられたDVDとCD。
お経CDはわからんでもないが、ネコとネズミのドタバタアニメは死者の安らかな眠りをさまたげるだろう。

翔太 聖矢 さよなら パパ 5.12
この家族に一体なにがあったというのか。熱海海岸そばのコンクリート壁に釘で深く刻まれた別れ。

2011年4月24日(日)

昨年秋に横浜でAPECが開催された際の東京にて。ゴミ箱、コインロッカー、自動販売機・・・爆発物を仕掛けられそうな部分はすべて、このようにボンテージプレイ中だった。

カートの底にうっかり入れっぱなしにしたスクリーントーンナイフがX線検査でひっかかり、半裸の獣人を描いたオタク原稿と共に衆目にさらされたり、「靴の中も調べます!」と言われてキツキツのブーツを汗だくで脱がされたり、行列をなす人々の見守る中、グルーピーとベッドインせんとするヘビメタミュージシャンみたいに、トゲだらけのベルトをしゅばっ!とはずさされたり。

国内ですら飛行機に乗ってどこかに移動しようとすれば、ちょっとしたことでもなんらかのイチャモンつけられて、羞恥プレイに及びがちな出発ゲート。いわんや海外旅行においては・・・・・・。

ネタを欠いて残念なことに、どこから見ても真面目な小市民、ヤバいブツなんぞ持ってそうにない私たち姉妹は、出入国の際に検査官との息詰まる攻防を繰り広げた経験はほぼ皆無。

トラブルといえばせいぜい、X線検査を通過した他の荷物に気を取られて、買ったばかりの土産物すべて(総計9万円)をあっさり置き引きに持って行かれたことと、ヘボピーさんが小物を入れていたケーニヒスクローネの菓子缶(※)が、検査官のねちこいチェックを受けたことくらいである。

※・・・・・・ケーニヒスクローネがパイを入れて売っている、丸くてタテに長い筒型の缶。黒地に赤や黄色のキノコ類がリアルなタッチで描かれており、なかなかに毒々しい。知らない外人さんが見れば、怪しげなものが入っていると思われても当然なブツである。

だが、我々がのほほんと入国審査をパスする一方で、アンラッキーな人は枚挙にいとまなし。
先日のエジプト騒乱の際に、命の次に大事なカメラを入国審査ですべて没収されて「ワシのカメラ返せーっ!」と泣き叫んだであろう戦場カメラマン、不肖・宮嶋氏のケースは最低最悪としても、思ってもみなかったプチグッズに難クセをつけられ、異国の検査官にむしり取られるショックはいかばかりのものだろう・・・・・・。

たとえば、先日台湾旅行から帰国したTさん(♀・管理人行きつけのバーのオーナー)。
この度は入国しようとしただけで、「ちょっとこちらへ」と別室に召還されたと聞くがそれはおいといて、少し前の香港入国の際の悲しい体験。

Tさんが目を付けられたのは「まりもっこり」。
そう、『ついでにとんちんかん』の間抜作みたいな生き物が、股間をもっこりさせながらどスケベな笑いを浮かべる、芦屋マダムに見せようものならその日の夜にはお友達リストから削除されかねない、きわめて危険なキャラクターだ。

そんなまりもっこりのキーホルダーをバッグにつけていたところ、なにやら早口でまくしたてる香港の入国検査官。
「えっ?なに?どしたの?」と思う間もなくむしり取られて、
ぽいっ!と捨てられるまりもっこり。ひっ、ひどいっ!(涙)

いくらお下劣なたたずまいだだからといって、なぜ検査官はまりもっこりに過剰反応したのか?

彼が抱える心の闇には想像をめぐらすしかないが、Tさんいわく「パイロットバージョンのまりもっこりだったからでは?」。
航空業界に縁の深い者としては、制服姿で股間をもっこりさせたお下劣キャラグッズを、パイロットという神聖なる職業に対する冒涜と感じて許せなかったのではないか、とのこと。なるほろ〜、鋭い推理だ。

なお、Tさんの場合、トラブルの元は多分「お下劣」だったが、「ミステリアス」でひっかかったのは我が会社の上司。
アメリカ入国の際、サンプルとしてバッグに入れていた「チョロギ」(山菜の一種」のビン詰めが審査にひっかかり、用途を根ほり葉ほり問いただされてえらい目にあったらしいのだ。ま、チョロギは日本人が見てもキモいからなぁ、虫みたいで。

そういった話を聞くと、自分たちはハッパにも爆発物にもバラした銃にも縁がなさげな普通のリーマンに見えるから大丈夫!とたかをくくってはいられない。

もしヘボピーとイランを再訪する場合には、まりもっこりやチョロギは言うまでもなく、エジプトにうっかり、『黄昏流星群』のベッドシーン(60代x50代)満載なビッグコミックを持って入っちゃった時みたいなミスは犯さぬよう、エロは慎重に排除せにゃならんわ。

色気が売り物のスナックに、ピチピチタイツのアメコミヒーローはそぐわない気がするものの、扉を開ければお客もママもマッチョな兄ちゃんだらけだったりして。

「馬賊」にはネガティブなイメージしか持ってなかったけど、中国人的にはそう悪くない言葉なのだろうか?・・・黒地に赤文字で胸を張って自己紹介されると、謝らなきゃならない気がしてくる。

ウォートランファンに捧ぐザコタンク。京都にも同名のサウナがあったけど、ドイツ語かなんかなのか?

店名はしごく普通ながら、ここは民家が並ぶ浅草のごく普通の路地。ヒゲをそる前のママがひょいっと顔を出したような、唐突な新宿二丁目感をかもしだしている。

昔から「焼き肉をいっしょに食べているカップルの間には肉体関係が成立している」という。
だがこのような、肉体関係が成立しすぎてスワッピングの境地にまで到達していそうな名前の店には、たとえサム・ワーシントンがいっしょでも行きたくねえ!

ドイツの山小屋風の店の看板。哀しみに満ちた店名、キモい文字デザインに「不気味ですね・・・」とびびりまくるツレ。
だが私が「アンネ」で即座に連想するのは生理用ナプキンだ。小学生のころ、女子だけが別室に呼ばれた時のなんといえずいたたまれない記憶がよみがえった。

ファンシーな企業戦士が利用するホテル。

ちっちゃくて頭がはげたスーツ姿のおじさんが、くたびれた書類カバンを抱えて、「ああいそがしい、いそがしい」とつぶやきながら小走りで出てきそうだ。

都心からはとうに消え去ったわたくしたちのアイドルが、熱海にはまだ生息していました。

2011年4月23日(土)

<おしらせよ〜ん>
日記以外の拙サイト内での更新については、こちらではなくトップの<更新履歴>でお知らせすることにいたします。いえ、ウォートランに加えて「めばえ」「旅行記」のあたりもいじろうと思ってるもので、まとめた方が分かりやすいかなーと。

今日は紫煙グレイさんのお宅からさらってきたクーパータンをWARTRANにUP。
普通の若者っぽさが表現されていると同時に、兵士であることに伴う心の痛みやもの寂しさも想像して大好きな絵なもんで、「落書きですから・・・」としぶるグレイさんをジャンジャン横町の串カツ屋で説き伏せて、力づくで頂いてきちゃったわ。ありがとうグレイさん。新作クパハネも待ってまちゅ、ぐへへへ〜。


ただいま丸一年間放置していたイラン写真フォルダを開放・整理中。
バイクに三人乗りする人々(イランでは二人乗りがデフォルトだ)、ひざの力が抜けるほど間抜けな土産物、「イスラムの教えにのっとって形だけスカーフ巻いてますがなにか」と言いたげな盛り盛りヘアの、おしゃれ命な娘さんたち・・・・・・。

そんな写真を見ていると、ものすごーくイランに行きたくなってきた。
適度な都会と田舎が混じり合ったイランの風景、日本人と聞いただけで大喜びで歓迎の意を表してくれるイランの人たち(特に可愛いすぎる子供たち)も楽しい思い出だけど、私の心を後悔のうず・しっかり洗いでぐるぐる回しているのは、マーケットで撮った写真と絨毯屋での記念写真である。

右を見ても左を見ても、世界で指折りの美しさとされるスーパーハイクオリティーな美術タイルに飾られたモスクだらけ。古都・イスファハンでは手工芸品の工房も、ジャンジャン横町の串カツ屋レベルの密集ぶりだ。

そんな街では「前世はペルシャの道楽ジジイ」だったと秘かに自認している私ですら、「アラベスク柄はもうお腹いっぱいだ!」とうめいて、買い物パッショーネから足抜けするのも自然のことわり。

だがいま、マーケットのタイル店をなにげに撮った写真を見直せば、日本ではまずもって手に入らない垂涎ものの装飾タイルが写されており、私は今、狂牛病のホルスタイン状態、よだれダラダラ。
おおお!「スーツケースが重くなるから」とはなもひっかけなかった自分を切り捨て御免にしたい気分だ・・・・・・。

そしてなにより頭をかきむしるのが絨毯屋!店主と並んで幸せそうな顔でニタニタ笑っている己の写真に、背景レイヤーのように写り込んでいる絨毯たち。

マーケットの一角がオール絨毯店、という天国にあっては、「ふふん、これはぜんぜん好みじゃないね」と5秒で興味を失った色柄だったのに、今、写真を見直せば、どれもこれもよすぎる・・・・・・。(バタッ)

あーえいもうっ!今年のGWのパキスタン旅行はキャンセルしたけど、代わりに短い日程でイランに行けばよかったなあ。
でも、台湾や香港と違ってイランは、超めんどくさいVISAの取得審査があるから、ハイ来週行きますとは言えないのだよねー。

ならばなんとか盆休みにでも・・・と、狂気に駆り立てられるままにヘボピー(妹)にメールしたら、「わたしも今イランのこと考えててんwww」。さすが姉妹、不気味なシンクロニシティーだ。

そんなこんなで、近日中のイラン再訪を企てているミキ姉妹。とはいえ盆休みに行く場合、たとえ気温が40度だろうと肌見せNG!「長そで・長ズボン・コート&スカーフ」でガッチリガードのイラン女性のドレスコードに、ヤワな日本の仏教徒が耐えられるか否か、それが問題だよな。

ケツの下に敷いているブルーのキミ。いま、迎えにいきます。(無理)

浅草のバイク屋にて。
籐で製作するものといえば、こたつの上に置くみかん入れ、純喫茶によくあるキリンの鉢植え置き、そして忘れちゃならないエマニエル夫人の椅子。
しかしバイクは初めて見た。なぜバイクを籐で作る必要があったのだろう?

おまけにこの籐バイク、でかさといい細かさといい、やたらといい仕事している。このクオリティー、今にも走り出しそうだ!(ちょっとウソ)

2000年だと金の価格はグラム1140円。18金のアクセをプレゼントしてもあんまり有り難がってもらえなかったのに、2012年春の今では市場最高値を更新、グラム4200円台とえげつない。ペンダントでもあげようものなら「こんな高いものを!」とかえって下心を深読みされかない現状だ。

金相場の高騰を受け、リサイクルショップでも金歯大歓迎!アウシュビッツを連想するという感想は、心の中にとどめておこう。

店主が夢の脱サラをして始めたような、浅草にあるこじゃれた喫茶店の店頭でにらみをきかせる、小指の先ほども可愛くないオブジェ。

背中の水盤には水草なんぞを浮かべており、不気味さがいっそうパワーアップしている。金属を薄くのばして作った耳も、下手に触ると手を切りそうで危険きわまりない。

我が国では不景気になるとアースカラーが流行るというが、ギャル向けショップとオバちゃん向けショップは日本にあらず。

いつも不思議に思うのは、この手の店は浅草に限らずどこでも見かけるってことだ。こんなえげつない色柄もの、一体どこで着るのかと思ったら、どうもカラオケの発表会でここぞとばかりに披露するらしい。

浅草で『ササクサス写真館』なるものを発見した。
ササクサスとはなんぞや?貼り紙にはこのような説明文が。

『ササクサス』とはGTS(芸大・台東・隅田)観光アートプロジェクト。東京芸大先端芸術表現専攻日比野克彦研究室が中心となって企画・運営を行う継続型活動です。

浅草雷門地区の店先・路上・公園・学校を舞台に、地元に住む人々との対話や、雷門地区の地域性から生まれた様々な芸術活動が、今まさに街の中で起こっています。

・・・・・・で、活動を伝える『ササクサス写真館』の一枚が右です。

様々な芸術活動が、今まさに街の中で起こっていますvv

浅草では外人さんが川の流れのようにナチュラルに歩いてるもんだから、外専の私なんか殿方ウオッチングだけでも一日楽しく過ごせそう。

中でもこのMr.スキンヘッドは頭の色・形・張り・剃りっぷり・・・どれを取っても「BOZU MAGAZIN」のグラビアに載せて「今月のベストボーズ」をあげたい一級品だ。

刀を物色するスキンヘッド男。心があらわれるような光景だ。彼は連れの日本人(たぶん取引先の接待)を介して土産物屋のおばちゃんに、次々とワケわからん質問を繰り出していた。

一方オバちゃんもさるもの、片言英語で一歩もひかず。インターナショナル下町・浅草を肌で感じた・・・ってかその役、私と代わってください!

2011年4月20日(水)

予約した本が入りました〜、と図書館からのメールが来た。取りに行ったら2月2日発行の『東洋経済臨時増刊・デフレ完全解明』と12月25日発行の『2011年総予測』。
何ヶ月も待ってやっと回ってきた雑誌だけど、ぱらぱら開いてそのまま返却カウンターへ。3月11日を境に状況はあまりにも変わってしまった。震災前の経済雑誌は参考にならない・・・・・・。

震災から一ヶ月とちょっとが過ぎて、被災地からはほんの少しづつではあるけれども、生活再建に動き始めた人々のニュースも入ってきて嬉しい限り。
「それにしても原発の問題さえなければねえ」
これは誰かと顔を合わせるたびにあいさつみたいに交わされる台詞。

まったく原発さえなければねえ・・・・・・。放射線汚染の風評被害をモロにくらって、海外向けの荷物がほぼストップ。ヒマすぎてやることないけど、他の人が休んでくれないから自分だけたまりまくった有給を消化するわけにもいかず(会社ってそんなもんだよね)、ヒマつぶしに失業保険の給付予定金額を計算しながら、東電と政府に呪いをかける毎日だ。

・・・・・・と暗いこと書いたけど、どうしようもない無力感、虚無感に襲われていた疑似被災状態は一時よりましになり、うじうじの原因が寝たきりの母のこと(いつものことです)にスライドする程度には、日常に戻ったって感じかな。

友人たちと会う気力も出てきたのでぼちぼち外飲みも再開した。今夜はビアン友と恋バナ女子会。もちろん仕事の話はNGです!

浅草にて。民家の軒先にいきなりこんな看板がかかげられていた。やる気は十二分に伝わってくるものの、気合いばかりが空回りしている気がしないでもない。

アキバにて。ツンデレのフットマッサージとはいかなるものか。
「なに?この汚い足!便所に裸足で入ったのか?この豚野郎!」・・・ってそれは単なるSMクラブ。

風俗街・吉原にあった謎の貸店舗。二階は住居なのだが、ご覧の通りモロ通りに面している部分がマジックミラーになっている。
元風俗店だと見たが、通りからガラス一枚隔てただけのただの民家の一階でプレイに及べるとは豪の者、もしくは単なるマゾっこメグちゃん。

みんな大好き山谷のいろは商店街にて。
年寄りが多い街の商店街ではぜったいふかしイモが売られているという法則を私は最近発見した。トロ箱のふたをリサイクルしたディスプレイも地球に優しくてグー!

2011年4月16日(土)

ふだんは脱ぎっぱなしの服と雑誌と紙くずで覆われて、一年のうち五分の一の日数しか地肌をあらわさないリビングテーブル周りを掃除した。
うひょーっ!さっぱりした〜っ!床が見えるって気持ちがいい。お掃除キライ!とか生意気言ってる自分に罰を与えたい気分だ・・・・・・。

ソファーに腰掛けて床に目をやれば、人々が祈りをささげる寺院の天井や、水にあふれる天国で遊ぶ鳥たちと、咲き乱れる花々を写した絨毯。
イスファハン、クム、タブリーズ、カシャン、ナイン……広大なイランのさまざまな地方からやってきた織物が、詩人ハーフェズの時代の古いペルシア語で話しかけてくるような、妄想MAXな昼下がり。平和だ。

久々に自宅でのんびりと『海の上のピアニスト』のサントラを聞きながら、新玉ねぎとシーチキンのマヨネーズあえをアテに安酒で一杯やってると、いつもなら嘆かわしい独り身も、ま、これはこれで結構アリなのかな……と思えてくる。

あ、"Playing Love"がかかったわ。この曲、『海の上のピアニスト』で一番好きなんだよねー。
偶然船のデッキを通りかかった移民の娘を目にして、主人公が一瞬で恋に落ちるシーンに挿入される可憐なピアノ曲。
ほんの数回会話を交わしただけの彼女を、主人公は死ぬまで深く愛し続けるんだけど、美しい娘の姿が曇った船室のガラス窓を通して映し出されるシーンは、この映画の中で一番清らかで美しく、思い浮かべるだけで涙があふれてくる。

そこそこの有名人でも千年も経てば、ほとんどの人の記憶からは消え去ってしまうもの。
いわんや市井の人々においては……たとえ子供をもうけたとしても、せいぜいひ孫くらいの代で、その人についての記憶はほぼすべて消え去る。はかないものだ。

それでも、『海の上のピアニスト』で主人公が愛する人への想いをこめて"Playing Love"を奏でるシーンを思い起こすたびに、せいぜい数十年で終わってしまうものであっても、人生というものはなんて美しいものなんだろう、と感傷的になっちゃうんだよね……。

ところで『海の上のピアニスト』と『ベルリン天使の詩』、あとは『未知との遭遇』『ベイブ』『ウォーリー』あたりで、呼吸困難になるくらい鼻水ズルズルで号泣しちゃう人、管理人と感性が同じです。ぜひお友達になってください。連絡待ってます(笑)

アイ・マイ・ミー!ユー・ユア・ユー!もひとつおまけにグッド・ベター・ベスト!中一に戻った気分で復唱してみよう。

安宿に泊まるケチんぼ外人ツーリスト向けに、米屋に貼られたライス価格表。それにしてもレギュラー1キロ340円。10キロ袋で3400円と考えると高くないか?

いろは商店街のホルモン屋にて。
サルーキをたくさん飼っていた頃、犬のごはんは業者向けの臓物ミックス。そいつを大鍋でぐつぐつ煮込んでシチューにすると、地下室で殺人隠蔽工作が行われているようなよからぬ臭いが家中に充満したものだ。
その当時のぐちゃぐちゃした感触がよみがえるからだろうか。今でもホルモン屋が目にはいるとつい臓物に目をこらしてしまう・・・・・・。

2011年4月14日(木)

ねっ(ホップ) むっ(ステップ) い────っ!!!(ジャーンプ)

すびばせん〜。ウォートランページをいじってるとあっという間に草木も眠る丑三つ時。眠たくてまぶたとまぶたがくっつきそうなので、今日は更新やめときまちゅ。

そいでもってウォートラン系の皆さまにご連絡。
旧掲示板「愛銃の友」のログをアンダーグラウンドに移しました。こちらにはツイッター・鍵付きアカウントのつぶやきと、思いつきの短い話も置きますのでどぞ、よろしく・・・・・・と書いたら唐突にスタイリーのCM思い出したわ。

♪スタイリー スタイリー スタイリー スタイリー♪「ワタシニデンワシテクダサイ ドゾ ヨロシク」。

「どうぞよろしく」と言うと反射的にスタイリーのCMを思い出す人は確実に40代。あなた、知ってますか?スタイリーのおっちゃんを。知らなかったらニコ動で見てみてちょ。ほんのーり情けなくなります。

おととし東京・山谷のいろは商店街で出会った手塚ワンサくん(もどき)のこいつは、昨年秋に訪ねた時にも背中に乗ってくれる子供をひたすら待ち続けていた。

こんな邪魔者を何年も軒先に放置すんなよと思いきや、この店はいつ行っても閉まっている。いろは商店街のほとんどの商店と同じく、ここも過疎化のために潰れたのだろうか?

10円はおしりの穴に入れてください。

おととしと変わらぬさびれた商店街の風景。ただ一つ変わったことは、かようなガラクタにカメラのレンズを向ける私以外の人間がいたってことだ!

どうやら巷で流行の「街歩き」の一環らしい。でかい眼レフを構えてワンサくん(もどき)を激写するアンちゃんに、無駄にライバル心を抱いたりして。

私がいつも泊まる南千住の簡易宿泊所(ホテルヒカリ。おすすめよ!東京滞在の折りにはぜひどうぞ)の近所にある、ホテルヒカリよりさらに簡易な宿泊所・いなりやもおととしと変わらぬたたづまい。

ただ、壁にからまるツタが色づいて秋の装いv。ビンボくささがますますパワーアップしていた。

「空き部屋あり 自炊できます 一泊1700円」

ホテルヒカリはトイレと洗面所は別の三畳一間ながら、ネット環境は整い清潔で、兄ちゃんたちの愛想もよくて一泊3250円。
入り口であずきあらいみたいな爺さんがにらみをきかせる、妖怪アパートメントみたいないなりやが一泊1700円というのは、高いのか安いのか判断に迷うところだ。

2011年4月9日(土)

ぶーん!ヤッホー!おっとっと〜!銀座のど真ん中にておおはしゃぎ。オヤジの大根足が針の代わりにクルクル回るのか?と思ったけど、そこまでシュールじゃなかった謎の時計もどき。

坊主にお布施をはずんだらこんな笑顔を見せてくれそうだよね!石像と思いきや、よく見るとシースルーになっているのにも、ますます憎しみをあおられる。

三重・四日市の紳士服店ハチドリで目撃されたアバクロのギリギリ写真がアキバにも!これを紙袋にするアバクロもすごいが持つ方もすごい。こんなところでチ○コ出しちゃダメっだよぉっ!

八重洲口のコインロッカーで苦しむ人たち。押し込もうとしているのはMade in インドネシアっぽい籐製のなにか。ありゃ入らんだろ?と思いながら見守っていたら、無理矢理入れた。400円コインロッカーのキャパシティーに感服。

アキバのカラオケ屋にはこんなおおざっぱなメニューがある。いくらデコろうとも食パンは食パン。延々と白い部分を食べなきゃならないと想像するだけで胸がつまりそう・・・・・・。ハッピーバースデーと書いてもごまかされないぞ!

豆乳ドーナッツトリプルベリー(390円)食い物とは思えない毒々しさ。最近日本に上陸したばかりだそうだが、日本人の感性にはそぐわないような・・・と思う私は年寄りなのだろうか。

一方こちらはザ・ニッポン。格式高きホテルオークラのお正月飾り。ど真ん中に鎮座するのはジャンボ鏡餅。ぜんざい100杯は作れそう。

アキバのゲーセンをアメリカーンに変貌させていた、ピンボールに興じる世紀末リーダー伝たけしの主人公よりもヒゲの濃い外人。背後で「星条旗よ永遠なれ」をハミングしてプレイのじゃまをしたくなる。

新橋の洋品店に生息する多種多様なネクタイピンたち。左上からクロマグロ、サンマ、キス、イワシ、あゆ、イカ、二匹イルカ、イルカ、河イルカ、ふぐ(小)、ふぐ(大)・・・・・・。

まだまだ続くよしまいさき、イワナ、こち、サケ、まぐろ、シオマネキ、とびはぜ、さば、アンコウ・・・・・・。

ナマモノだけじゃありません。

太刀(太)、太刀(細)、将軍剣、リビヤの剣・・・・・・。

航空機マニアもフォローしてます。

エールフランス、エアフランス、イベリヤ航空、アメリカン航空・・・・・・。

←シェパート、ダックスフンド、秋田犬・・・ってのはどう見てもシェパードだけど、突然ネコ科動物(ライオン)をはさんでゴールデンレトリーバー。

これ以上写すのに飽きたが、犬シリーズはまだまだ続く。のみならず、「スポーツシリーズ」「鳥シリーズ」など、本当はこの三倍ほどの種類がディスプレイされているのだ!

こんなに多品目を作ってニーズがあるのかな?誰がフグ(大)フグ(小)のネクタイピンなんぞ買うんだろう?と思ったけど、目をこらすと「とびうお」「いわな」「スペースシャトル」といった部分にちょくちょく欠落が見られる=販売済み。うーむ。

・・・ということは、ここで買ったスペースシャトルのタイピンを付けてるおとうさん(宇宙開発事業団勤務?)がいるってこと。人の嗜好って色々だよね。

管理人のNIKONクールピックスはごったがえす地下鉄の車内でも火を吹いた!東京メトロこども大学(なんじゃそりゃ)のポスター。

キャーこの子クーパーっぽいーっ!って思ったんだけどさぁ、よく見たらただの青びょうたん。

百歩ゆずっても同僚のいびりでケツに花火を刺されて、夜な夜なパイプベッドでむせびなく新兵に見える。タフなタンク乗りになるためにはせめてヒゲをもうちょっと濃くしないと・・・・・・。

2011年4月8日(金)

押入を整理していたらクリスマスディナーを食べるイリの写真が出てきた。ファラオにも愛されし世界最古のセレブ犬種が、教会の炊き出しをほおばるホームレスに見えてくるのは、食器置きがうすぎたないゴミ箱のせいだろうか。

『原子力潜水艦浮上せず』ってタイトルの映画なかったっけ?とふっと思い出して「映画、浮上せず」でググってみたら、『原子力潜水艦浮上せず』のみならず『潜水艦ろ号 未だ浮上せず』までヒットした。記憶の切れ端だけで調べものができるって、まったく便利な世の中になったもんだ。

・・・・・・と感心しつつ、潜水艦ろ号のごとく管理人未だ浮上せず。これまでだとこういう時には行きつけのバーで気晴らししようかな、って気分になってたけど、今は心配した友人がご飯でもどう?と優しく誘ってくれても、「外に出たくない」なーんて断ってしまう。病気がちの令嬢でもないのにこれではいかんな。

精神科医によれば、被災していない人間が「自分はのうのうと暮らしている」と罪悪感にさいなまされたり、「自分には何もできない」と無力感を覚えて情緒不安定になるこういう状態を「疑似被災」と呼び、今、多くの人が同様の症状で悩んでいるらしい。

疑似被災の人は、震災を扱った番組や記事にはできるだけ触れないようにしましょう、ということだけど、もう十分に悲しすぎる光景を見聞きしてしまった今となっては、記憶を抹消するのもむつかしいよねぇ。目を閉じるとよみがえるのだ、検死官のブログとか、愛する家族を失って嗚咽する人々の映像とかいったもろもろが。

こういう時には他者に対してシンパシーを抱きすぎる自分の性格がじゃまになる。考えてもしかたのないことは考えるだけ無駄じゃない、とクールに割り切れればいられればいいのに、と思う。

そんなもやもやが晴れない日々にあって、少しでもこの罪悪感が薄まればと、東電株の空売りで得た利益は思い切って被災地の友人に送った。

いや、正直なところ東電で利益が出たと言っても、プラス分はすべて4月1日の米国雇用統計発表後、たったの30分ぽっちで為替相場であっさりで消えちゃったもんで(「円高に振れる」にベットしてたが結果は逆・・・・おそろしい)、手元の金額はプラマイゼロなんだけどね、みんなが困っているこういう時期に、どバクチなんぞやってるけしからん自分に罰を与えなきゃ気が済まない、という贖罪の意味あいもあってな・・・・・・。


株の利益、はじめは日赤に寄付するつもりだったが、日赤と被災者の間に入る義捐金配分団体の存在を知り、ちょっと待ってよ、盲導犬協会みたいに何もしないお偉いさんのふところに入る額も大きいんじゃないのぉ?という疑念がぬぐえないもので(かの日本ユニセフの例もあることだしね!)被災地ど真ん中にいる人に託す方が確実じゃないかと考えた。

友人の家は津波では流されなかったし、少なくとも家族は全員無事だったらしい。
それでも、もし彼女がお見舞い金をすべて家計にあてたとしても、結果的には被災地にお金を落とすことになるんだからいいかなと。

震災から一週間後、友人からやっと届いた一通目のメールには「まるで地獄です」との文字があって私は震え上がったものだ。平和に続く日常にある私の想像を絶するリアルな廃墟のただ中にある人、ましてや義侠心の強い友人なら、うまく活用してくれるだろう。

はぁー、これでちょっとは罪ほろぼしできたかなあ。平時の空売りとは違って、こういう状況下の株価の下落によって出た利益には、火事場泥棒的な後ろめたさがあってなんか落ち着かなかったんだよね。こんなヌルいこと言ってる人間は投資には向かないと思いつつも。

友よ、まだまだ大変だろうけどしっかりしてね。被災しなかった地域の人間はみな一様に心を痛め、みなさんが一日でも早く、少しでも落ちけることを祈っています。

ただ、送ったお金には「お前らの原発のせいで会社潰れそうやねん!コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ ク・ベ・キ・カ」とものすごい念を込めて東電株を売った影響で、鬼太郎の髪が逆立つほどの怨念が染みついております。よって使用前には天日にあてるのをお忘れなきよう・・・・・・。

クリスマスにはトナカイさんにへんしーん!「シカみたいなイヌだね!」とよく言われるサルーキだからこそ似合ったコスプレだ。これならせんとくんコスもできたかもしれない。

2011年4月5日(火)

中野ブロードウェイのコレクターズショップにて、玄関に飾ると浮遊霊を呼び寄せそうなフィギュア二体。

『エイリアン』のフェイスハガー(世界3000体限定6800円)と、『13日の金曜日』のジェイソン(世界1500体限定8800円)。世界でたった数千体の限定品であっても、必ずいい値が付くとは限らないものだ。

以前フェイスハガーのキーホルダーをつけていた(エビ状の足がニットにひっかかるからやめたけど)私としては、かっ、買わなきゃならんかな・・・と一瞬思ったものの、家のどこに置いても悪霊がついてきそうなので自重した。

黒日記を一番上に置いておくのはちと気が引けるので、出勤前のあわただしい時間にジェイソンの写真を貼り付けたりしている。外は快晴。さんさんと日の光が注いで気持ちいい〜!

ま、昨夜は絶望的なことを書いたけど、倒産については考えようによっては環境を変えるいい機会かなと思ってるよ。
今のままでは65才で定年になって自分の人生を振り返った時に、あれもこれもやりたかったのに何もできなかった・・・という後悔が押し寄せてきて呆然とするかもかもしれない、とは以前から思っていたから。

これまで私は自分と家族のためにだけ生きてきたけど、もしも機会が与えられたら、次は人に多少は感謝される仕事につけるかもしれない。老人介護なら今の年でも再スタートが切れるみたいだし。

・・・という感じで、悩みつつもなんとかやってますので、どうか心配しないでくださいね。
それにしてもなぁ、会社あと1年半もってくれんかなぁ・・・・・・。(失業保険の給付期間的な意味で。勤続20年以下だと給付期間が短くなるのだ)すべては海外の消費者様にかかっている。

2011年4月4日(月)

ゴミ集積所でおっちゃんが資源ゴミを回収していたよ。そんなの毎週目にする光景だけど、いつもと違った点がひとつ。ペコペコ音をたてて集められていたのは、アルミ缶ではなくペットボトルなのだ。
これまでだとおっちゃんが野生の勘で吸い寄せられるのはアルミ缶オンリー。ペットボトルなんぞ見向きもされなかったのに・・・・・・。

私思うに、これはきっと買い取り価格の上昇のせいなんだろう。
東日本大震災による工場の稼動停止と、ミネラルウォーターの特需などなどが原因で、ペットボトルやビニールシールの供給が追いつかないとは聞いてはいたけど、おっちゃんが収集に労力をさいてもええわと思う程度には、プラスチック製リサイクル品の下取り価格が上がってるんだろうな。
ふぅーん、経済ってあらゆるところでつながっているもんだねぇ、と妙に得心した一幕だったな。


昨夜、2時間かけて書いたここの日記。己の辛い心情を長々とぶっちゃけたのだが、一晩おいて読み直したら、顔まっつあおになるほど陰気MAXだったので、開いた10秒後には削除した・・・・・・。
はぁー・・・上げなくてよかったぜ、あんな黒日記!

日本に住む人々はみな一様に、震災によって引き起こされた大きなストレスを抱えている現在、私だって多少頭がおかしくなっても仕方ないやねと思う一方で、ちょっと情緒不安定がすぎると反省中。

テレビをつけても雑誌を読んでも、心が引き裂かれるような報道ばかりの中、こんな僻地のサイトでまで暗いこと書いちゃ駄目だわね。せっかく来てくださったというのに、薄暗い気持ちにさせたみなさんホントにごめんなさい。


・・・・・・と言いつつも、ひょっとすると私と同じように感じている人も多いかもしれないことだし、やっぱりちょっとだけ暗くならせてください。地震のことはここでは書かないと言ったけどアイムライアー。

なんと言えばいいのかな、まったく被災してないのにこんなこと言うのは申し訳ないが、地震発生直後より今の方が精神的にキツいのだ。
何をしていても、のどの奥になにか塊が引っかかっているようで気が晴れなくて、不安と無力感と、そして何もできない自分に苛立つ。

この固まりは、TVや雑誌で被災者の悲しみに触れるたびにどんどん大きくなってくる。
全てを失って嘆き悲しむ人々を見るのも辛いけど、辛さを隠してありがとうありがとう、と何度も頭を下げる老人の姿を見ると、ああ、この人たちはどうしてこんなに堪え忍ぶことができるんだろう!と胸が張り裂けそうになる。
それと同時に、親の介護の悩みと仕事を失う恐怖におびえ、ぐじぐじ言いながらも暖かい家でぬくぬくと生きている自分を強く恥じる。

自分にしうる限りの寄付はすでにした。被災地の友人に宛てて、近所の人たちの分も含めてお見舞いも送った。
でも、自分にはお金やモノを送るだけしかできないなんて!

今日はその友人からお礼のメールが来た。携帯の向こうで涙を流さんばかりに喜ぶ姿が目に浮かぶようなメールに、少しでも役に立ててよかったと嬉しかった。

でも、それに続いて書かれた、「これを食べてから行方が分からない友人一家を探しに行きます」という一文に私は愕然としたのだ。
自分が住んでいる街と被災地、その二つの間には大きな亀裂が走り、今や同じ国にあるとは思えないほど隔てられてしまった気がする。

それでも、被災者を思って辛い気持ちになりながらも、寝たきりで毎日天井をじっと見つめながら朽ちてゆく母のこと、半年先には潰れそうな会社に目をやると、悲しみと不安で頭がくらくらするのもまた事実。
すべてを失った人の苦しみに比べると私の悩みなんか大したことない、と思う一方で、私はこれから先、どう生きればいいんだろう?と立ちすくんでしまう毎日だ。

2011年4月2日(土)

上野の焼肉店のショーウインドウにいたふてぶてしいトマト。せめて切れと言いたい。そして高い。

勤務先の風評被害倒産によってやってきかねない年収百万円時代に備えて、極限まで出費を切りつめる毎日だというのに、うっかり「ボリス弾痕Tシャツ」なんか買うてもた・・・・・・。

いい年こいてアニメキャラ柄はキビシかねぇか?という理由でこれまで購入はかろうじて思いとどまっていたのだが、ピクシブ閲覧でたがが外れた。オバちゃん着るわよぉ!ウサギちゃんTシャツ→

まあこれは楽天ポイントが3万ほどたまってて、4月15日までに使わなきゃならないから・・・と言い訳しようものなら、それならコメでも買っとけと言われそうだが、コメは心がすさむほど乱雑なディスプレイを誇る地元スーパーの方が安い。楽天ポイントは萌えのために消費するのがオタクのソウル。

それに、風水かなにかでは、自分の干支のグッズはラッキーアイテムですってよく聞くよね。そして私は卯年生まれなのだよ。何周回目かは思い出したくないが。

さて、楽天ポイントを使い切るべく、これからショップをあさりに行く。ウサビッチ関連でもミリツィアグッズは少ないもので、手持ちポイントで楽々カバーできるのは、助かるような寂しいような。

それでもポイントがまだ余ってるからといって、もう一羽の気になるウサギ、キングカズマ(サマーウォーズ)のフィギュアなんぞをうっかり買い物かごに入れないよう、くれぐれも自重しなくては!

それにしてもウサビッチといい、キャットシットワンといいキングカズマといい、ちかごろ闘うウサキャラが目につく気がするのは干支のせい?今年のオタク年賀状では、ここぞとばかりにウサギどもが飛びはねたんだろうなーと想像すると、ちょっぴり楽しい気分だわ。

萌えが奏でるシンフォニー。(ワンフェスにて)

一見レジンキャストのフィギュアに見えるが、その実体はペーパードール。切り取り線にしたがって絵が印刷された厚紙をカット、組み立てると、うほほーい!半裸の娘さんのできあがり〜!・・・というわけだ。

家にハサミとノリさえあればできるので環境にもやさしい女戦士、めんどくさがりの貴方のお部屋にも一人、いかがですか?

2011年4月1日(金)

銀座の帽子屋に飾られていた帽子二点。シャンティ競馬場にエルメスカップを見に行く時や、コミケでアパホテル女社長のコスプレする時にかぶりたい逸品だ。

←このデコリっぷりにはなにかを思い出すと思ったら、幼い頃に読んだ『小公女』の絵本だったよ。うっそー!小公女は実はお嬢様だった!って驚愕のシーンで、召使い達がこういうデラックスプリンをうやうやしく運んでくるのだが、私はそのプリンがもー食べたくてたまらなくて、でも願いはかなわずノートにプリンの絵を模写して我慢していた。

右の帽子はてっぺんでゆらめく羽根を除けばいたって普通なのだが、いらんもんつけたせいで、一気に実用性が減少。萌え系アニメキャラのアホ毛みたいだ。

ピクシブなるものを初めて見たよ。うわさではよく耳にしていたけれど、登録制なのがめんどくさくて、今に至るまで閲覧したことがなかったのだ。

で、実際入ってみると・・・あかん・・・ピクシブを見はじめると他のことがなんも出来なくなってあかんわ!現在朝の5時だというのに、すでに5時間パソコンにはりついてるぞ。

ピクシブに登録するやいなや、まずサーチしたのは「ハーネマン」「ウォートラン」ってのは当然として、その次に入力したワードは「ウサビッチ」「ボリス」。
そしたら出るわ出るわ。何ページあるんだ?いくらめくっても終わりが見えなくて、40ページ閲覧したところでついに力つきた。

いやー、これが「旬」ってやつなんですなあ!比較的ファンを選ぶと思われるウサビッチですらこの作品数。としたら、ヘタリアなんかGW休暇すべて費やしてもおっつかなさそう・・・・・・メジャージャンルのファンも大変っスね。

そういうわけでピクシブ疲れの管理人。ボリスタンのつづきは明日見ることにして、今日は目と肩を休ませます。もー眠くて頭がボーっとしてる。

あ、頭をぐらぐらさせつつ、眠る前にひとことだけ言わせて頂きたい。

あのですね、ボリスの擬人化なのですが、いろんな人がいろんな人間男子に変換して描いてくれており、ほほぉ、この人の網膜を通すとこんなイケメンになるんだね!、とスゲエ楽しいのですが、どれを取ってもキラキラすぎるのがちょい不満。

少なくとも私の目には、BL小説の表紙にいるような、スリムで足が長くて髪はサラサラ、目はキラキラな20代(下手すると10代)のアンちゃんじゃなくて、ウオッカ臭いやさぐれた警官(妻には逃げられた)、年の頃は30代後半で、常態化した肉体的・精神的疲労のせいで目の下まっくろけなおっさんが映るのですが。

残念ながらピクシブではそういうグダグダ男は未発見。まだ見てない41ページ目以降に望みをつないでみるが、世の腐女子がどういう男子に萌えるのかよーく分かって、キモメン好きとしては「ボリスたんはジャニーズじゃないよぉ!(涙)」とイマイチ釈然としない気分だわさ。

ウサビッチを見たことない人のためにゲーセンで撮ったポップをのっけとくお。向かって左がボリスで右が相棒のドライバー・コプチェフ。
えっ?「ミキさんがなぜこのウサギにはまったのかは聞かなくて可」ですって?は、はい、そうですね。分かりやすくてすいません。そしてCP的には
コプボリなのは言うまでもなしっ!!

かこ