2010年9月28日(火)

昨年末にセグウェイ社を買収したばかりの資産家ジミー・ヘセルデン氏が、ニューセグウェイ試験走行中に崖から落下して亡くなったそうだ。
まだ62才という若さだというのにお気の毒な・・・・・・。氏も夢と希望にあふれてセグウェイ社を買った時には、そのたった10ヶ月ぽっち後に、夢と希望あふるる乗り物と心中する羽目になるとは夢にも思わなかっただろうて。人生とはほんの数歩先に起こることすら分からないものだ。

それにしてもセグウェイってば!
発表当時はさまざまなテレビ番組や雑誌に取り上げられていたのを覚えている。あの時の騒ぎっぷりだと、あと10年も経とうものならバイクや自転車に取って代わったセグウェイが、恐竜なき後の世界の覇者・哺乳類のごとき我が物顔で、街のそこかしこをさっそうと疾走してそうな勢いだったのに。
少なくとも私は、いまだ一度もナマのセグウェイを見たことがない。

うーむ、一体誰が所有してるんだろう?日本総代理店があるみたいだし、キャノンさんも一枚噛んでるらしいから、少なくとも光岡自動車の「大蛇・零(オロチ・ゼロ)」よりはるかにメジャーな存在だとは思うんだけど・・・・・・。

みなさんはありますか?渋滞を横目に涼しい顔ですぃ──っとセグウェイに乗るサラリーマンや、狭い路地を縫って走る宅配ピザのアンちゃんとかを。
なんとなくシリコンバレーではセグウェイ密度が高そうだし、ビル・ゲイツなんかはウホウホ喜んで乗ってそうなイメージがあるのだが、少なくとも日本ではほとんど普及してないよねえ?

そういうなじみの薄さもあいまって、「セグウェイ」と聞くといまだに、ドクター中松の発明品・スプリング付きシューズ「ピョンピョン」や、万博おもしろ自転車広場にある「三人乗り自転車」とおんなじ「おもしろ」カテゴリーに分類しちゃうんだ。

ともあれ、苦労を重ねて財をなした62年の旅路の果てに、セクシーなフェラーリでもフェティッシュなハーレーでもなく、コケテイッシュ──いやぶっちゃけマヌケな「おもしろ乗り物」と共に逝ったヘセルデン氏。
氏に未来の乗り物・セグウェイへの熱愛があったことを祈りつつ、冥福をお祈りしたい。合掌。


久々に本を表紙買いしちゃいまちた。長らく絶版になっていたらしい「メープルソープ」。380ページもある堂々たる写真集が1万円もしないだなんて!久々に円高の恩恵を感じたよ。

メープルソープは特に好きなフォトグラファーってわけでもないんだけど、表紙のこの"Ken Moody and Robert Sherman"をどーしても手元に置きたかったんだよね。お金がなんぼでもあったらオリジナルプリントを買うところだけど、さすが人気作家、オリジナルは6〜80万もするみたいだから写真集で我慢するしかねえ。

それにしてもこの写真集、SMやゲイになじみがない(普通はそうか?)紳士淑女が知らずに買って大丈夫なのか?と人ごとながら心配になるコンテンツ。

いや、マッチョな男同士がしっかと抱き合い、熱い口づけを交わしている作品なんぞごくごく普通だけど、ページを繰るとフィストしてたり尿道にナイフ差し込んだりキン○マがちぎれそうなほど緊縛してたり・・・・・・としたい放題やりたい放題。

いやー、ある程度はなじんでるはずの私ですら、「芸術作品」でいきなしフィストが来るとは予想だにしなかったもんで、かなりびびった。

イギリスの片田舎で、愛猫をひざに乗せて編み物なんかしている老婦人にチラッとでも見せようものなら、ブクブク泡吹いてそのままエレベーター式で天国行きになりそうな過激さは、やっぱ知らずに買った、「メープルソープといえば花の写真」と思っている人をびっくりさせたみたいね。

アマゾンのレビューを見たら、おののいた人があとに続く人に、息たえだえで投げた「エロ注意報」的コメントがあり、海より深く納得。アマゾンのレビューはほとんどアテにしない方だけど、あのレビューはすごく有意義だと思う。

ま、こうやって買ってはみても、やっぱメープルソープの作品はあんまし趣味ではないんだけど・・・・・・"Robert Sherman"の単体バージョンも見られて満足。この白いヒト、ちょっとハーネマンっぽいでしょ?うふふ。(そこか)

日銀の介入があるのかないのか、為替がどっちに動くか分からない昨今だけど、数年前に比べればありえないほど円高であるのは確かなので、今のうちに、あと何冊か高い写真集を買いたいものだ。
でもなあ、わんこやアンちゃん(巨乳で童顔)の写真集が一冊4万円や5万円となると、やっぱ迷うよなぁ・・・・・・人気あるからなぁ、ブルース・ウエバー。

2010年9月25日(土)

ユ・リ・イ・カ──!いま気が付いた。9月14日の日記に書いた、カセットデッキ型ネクタイピン。
あれは「青空カラオケファン用カセットデッキ」ではなく、「音マニア用オーディオ機器」であることに!職人さん、制作意図をはかり損ねてすいませんねえ。


今起きたのだが、さっきまで夢を見ていた。それは幾世代にも渡るウサギ族vs神々の戦いを描いた壮大なる物語である・・・・・・って大丈夫か自分!なくなりすぎたのか?血!

神々のビジュアルは、西洋かぶれの私としては珍しいことに、インド・中国・日本風。
そして神の兵士たちは、いかにもハリウッドC級ファンタジー格闘映画にありそうな、目と口をくわっと開いた憤怒の形相の仮面をつけており、そいつらが戦火に赤々と照らされた戦場をざっ、ざっ、ざっと隊列を組んで行進。ウサギたちを弓矢で次々に射殺してゆく。

・・・・・・と書くと悲壮感あふれてそうだが、兵士はかたぐるまを組んで行進。それも三段。かなりマヌケだ。
一方ウサギはというと人型(すべて女性)で、その上バニーガール姿。頭にウサ耳、尻尾にポンポンなんかつけて、「キャ──!」「助けてぇー!」と逃げまどっている。

そんな戦いを見つめる私は、戦場にこだまする兵士の靴音、バニーの悲鳴を聞きながら、「ギャハハハー!なんで三段でかたぐるま?真ん中の段のやつ、ぜんぜん働いとらんやん!(笑)・・・・・・あ、ヤリ持っとるわ」なんて呑気にツッコんでいる。ひどい話だ。

さて一方、かよわきウサギ族もやられてばかりではない。
兵士の車(遊園地にあるようなお子さま向けゴーカート)に4,5匹まとまってわらわらと乗り込み、「おにぃさぁーん!」「おにぃさぁーん!」と兵士に抱きついて運転を誤らせ、車は木に激突、崖から転落。あちこちでドカーン、バーン、炎上、破壊。

うーむ、さすがだ。ものすごい繁殖力を誇るウサギ族は、数においては断然ゴッドサイダーにまさるため、カミカゼ攻撃を採用してもへっちゃらぴーと見える。

また、粘り強い抵抗を続けるウサギ族は、より長いスパンに立った攻撃も仕掛けていた!

それは「街頭キャッチ作戦」。
チラシ配り役が兵士を「ピンサロ・ラビット」「クラブ・ラ・パン」「ノーパン喫茶・カニンヘェン」といった系列店に連れ込み、バニーとニャンニャンしている場面を撮影。恥ずかしい写真を奥さんに送りつけて家庭崩壊を誘い、兵士のモチベーションを低下させて軍を内側から切り崩す、というものすごい気の長い作戦だ。おお!お色気作戦とはさすが我らがバニーちゃん!

・・・・・・と、見ている本人が、「ひー!アタシこんな夢見てるよ〜」と己の脳味噌の発酵具合を案じてしまうような夢だった。
バニーならせめて、女バニーじゃなくて男バニーだったらもうちょっとは楽しめたろうに・・・・・・夢とは思うようにならないもの。

そういえばちょっと前に、「見たい夢を見せてくれる装置」が開発されたとか、開発中とかいうニュースを目にした記憶があるんだが、あれはどうなったのだろう。
巨大な研究費を投下したはいいものの、「やっぱ無理っ!」とポシャってそうだけど、もしすでに販売中なら教えてください。100万円までならすぐさま購入の上、ブラジル娘になってリオのカーニバルで優勝する夢を見ます。


ネット酒屋で「これと同梱すると送料無料」だったから買ってみた「ガール」。度数は25度、ウォッカ&コニャックベースの、ライチ&ラズベリーリキュールだそうだ。このコラボだけでも怪しいと見抜くべきだったのに・・・・・・うっかり買っちゃうとは私もまだまだ青いのお。

中身だけでなく外見にも徹底的にこだわり、BY NECKERのデザインチームとマーケティングチームの融合により、ボトルのパッケージには南フランスを活動の拠点に置く新進気鋭のクリエイター・ニコラ ジルを迎え入れデザインされました。

なんでもコートダジュールやモナコでプロモーション活動を行っており、セレブの間で大人気!らしいけど・・・・・・。

一口飲んでびっくり!まっ、まっ・・・・・・M・A・Z・U・IIII〜!

いやー、人生においてワースト3にカウントしたいほどの徹底的・衝撃的・破壊的なレベルのマズさ。
おいおい〜!ヨーロッパ人はこんなもん好きで飲んでんのかぁ?と文化間のギャップを肌で感じられ、ある意味感動をおぼえるほどマズい。
石鹸を食べたことはまだないが、ソニープラザで売ってる輸入物石鹸はこういう味かもしれない。色もオシロイバナをすりこぎでつぶして作った色水みたいだしさ。

いやいや、けっこうなお値段で売ってるんだから、ひょっとすると私の味覚の側の問題かも、と会社に持っていって女性陣にもテイスティングしてもらったけど、みんな即座に吐いてたから、少なくとも日本ガールの嗜好にはそぐわないと思われる。

こんなスーパースペシャルウルトラマックスデラックスにマズいもの、バイヤーはシラフで味見して輸入したのだろうか?そりゃ「同梱無料」にもなるよなあ、きっと勢いこんで入れたはいいけど、ぜんぜん売れなかったんだろうなあ・・・・・・と微笑みをうかべてラベルを見れば、うへーっ!輸入者は同郷じゃん!(笑)

さすが開国以来、貿易の窓口となってきたインターナショナルなわが街。住民の味覚もけっこうインターナショナルなのかもれない。
でも少なくとも反則だと思います、カンヌのこのお味、ニッポンでは。担当者は舌を洗って出直しなさい。

2010年9月23日(木)

下の日記で暑い暑いと大騒ぎしたばかりだが、暴風雨一過、ペラいTシャツではブルッとくるほど涼しくなって、さっき開いた冷蔵庫からは、迷った末にシェリー酒のボトルの代わりに、コーヒーフレッシュを取り出して、熱いコーヒーなんぞ飲んでいる。

まったく「生きる気力すら失いかけ」なーんて騒いでいたのがウソのよう。暑いだの寒いだのと、あんましみっともなく騒ぐもんじゃあございませんねえ・・・・・・と言いながら、2週間後には「足が冷えすぎて生きる気力すら失いかけ」なーんて訴えてそうな私は、アメリカ人に「アンタ、オーバーアクションだねえ!」と言われし女。

さてさて、さっきまでささいなことで妹ヘボピーとケンカして(ナマじゃなくてメールと電話経由だが)、この気の狂わんばかりの怒り、誰かに聞いてもらいたい!と、あわや携帯の短縮番号を押す寸前だったけど、いやいや、ちょっと我慢しよう・・・・・・とほんの少しだけこらえたら、かなり怒りがおさまって、ヘボピーの気持ちも分かるよなー、って気分になった。

このたった一息ぶんのクールダウン、大事なものですねぇ。パニくった時こそ深呼吸。バグダットで罪なき民間人を誤射しないためにも、襲い来るエイリアンから間一髪で逃げおおせるためにも!

それでもさっきまでの怒りで血流がよくなったからだろう、出血がますますドバドバだから怖くなってきた。
というのは、私は子宮筋腫ホルダー。それもタチの悪い場所に筋腫ができているせいで、生理の時に下手すると出血が止まらなくて、救急車で搬送されますよ?と医者におどかされて──いや、マジで手術をお勧めされてるんだけど、これまでだましだましやってきた。
でも今日はちょっとヤバいかも。朝から出血が大量すぎて、血、なくなるだろ、さすがに・・・・・・って感じなの。(男性のみなさん、リアルな話ですいません)

こう書いてるうちに、自己暗示のパワーも手伝ってクラクラしてきた。もう寝ます。なんとなく悪い予感がしたから今週末の旅行は取りやめてたんだけど、延期してよかった、ホンマに。

近所のお好み焼きやさんの店先、看板のとなりにつながれている看板犬。ぬいぐるみみたい。たまらん可愛いっ!

通りすがりに開店前のこの店をのぞくと、5枚くらい重ねられた座布団の上でこいつが丸くなって、自分の爪などをガジガジかんでいた。

そのなーんも考えていない姿を見ると、さまざまな怒り(主に為替問題)もつかの間消え去り、思わずへろへろ〜〜と脱力。犬って平和よねえ。

2010年9月22日(水)

非ヲタの友人(だが中島みゆきさんの熱すぎるマニア)についてきてもらって、どんな店だか見てみたくて辛抱たまらんかった「ジョジョの奇妙なバー」に行ってきたよ。

写真はなにをおいてもオーダーした「ビーチボーイ」と「プロシュート兄貴の生ハムサラダ」。ペッシ、ペッシ、ペッシ、ペッシよォ(コツン)・・・・・・以下自粛。

ジョジョは大好きだし、岸辺露伴にズギュン!ときたことが本格的にヲタ活動をはじめるきっかけではあったとはいうものの、かるく15年ほど原作を読んでないから記憶もうすれたオバちゃんが、いきなりこういう店に飛び込んで、濃ゆさにおいてはコカコーラ原液と真っ向勝負するジョジョラーに、太刀打ちできるなんてこれっぽちも思ってなかった。

けどやっぱりこういう場所は勉強不足ではいかんですなあ!
オタクの巣窟で思いっきり楽しむためには、せめて主要キャラの顔と名前を一致させるのみならず、おおよその台詞くらいはおさらいしておかねば、と真っ赤な焼きごてをあてられたほど痛感した。

いやー、当時から別にペッシxプロシュートってわけでもなかったのに(承x露でした)、5部のペッシ〜メローネに至るあたりは、なぜかコマ割にいたるまで記憶に焼き付いてるんだけどさ・・・・・・。
6部で大好きだったキュートすぎるガールキャラ、フー・ファイターズの名前すら出てこなくて、「ほら、あのカリメロみたいな頭の娘よーっ!」なーんてヒステリー混じりに20代のスタッフに聞かなきゃならないなんて、オタクのはしくれとして情けなや。

いや、そもそも「カリメロ」って引用自体間違ってるのか?
プレ・ガンダム世代の私なんぞ、今でも
♪ピヨ ピヨ カリメロ 歌っちゃお〜 たまごの ぼうしを かぶっちゃお〜♪と、OP曲をナチュラルに歌えるけど、そのあたりの知名度はいかがなものでしょうか?カリメロのカノジョが、エリカ様ばりに我が道をゆくポニーテールのひよこだなんて知ってますか?10代&20代の人!

話がそれた。もどさねば・・・・・・と言いつつ、カリメロといえば、子供の頃から画風とかストーリーにどこか不思議な、というか違和感を覚えて、ひょっとするとムーミンみたくヨーロッパ系の原作なの?と思ったものの謎のままだったんだよねー。

そこで2010年の今、検索一発でなんでもわかるインターネットの力を拝借して、「カリメロ・製作会社」と入力したら、「小さなバイキングピッケ」や「がんばれゴンベ」なんていらんタイトルまでヒットしたせいで、「な、なつかすぃ〜!」とますます話がそれそうだから、今日はこれまで!ジョジョバーのことは、すこしは勉強してもう一度行ってからレポします。

さーて、これから幼き日々のちょっとした疑問を解き明かすべく、サイバー世界に旅立ちます。まずは「ウルトラセブン」第12話、と・・・・・・。


ジョジョバーのカクテルメニューはこんなかんじ→(スティールボールランのページを撮影し忘れました。幼妻ファンの方、すびばせん)
私がエジプト喫茶「ツタンカーメン」か、ミリタリピンサロ「ハートロッカー」を開店する際には、ぜひともメニューの参考にしたいものです。

2010年9月21日(月)

図書館のカウンター前で順番を待っていたら、予約の棚に並んでいた本の背表紙が目に入った。「確実に利く!ハゲ治し理論」
えっ?「ハゲ」?!薄毛に悩む読者に対してダイレクトに「ハゲ」?

ありえない素直さに、見間違いか?最近視力落ちてるしなぁ・・・・・・と目をこすりながら帰宅して、アマゾンで検索したら即座にヒットした「確実に利く!ハゲ治し理論」。
いや〜、今日び「バカでも年収1000万」みたいな、分かりやく(かつえげつなく)目をとらえるタイトルだらけなのは知っていたけど、「ハゲ」も解禁なのですね。

テレビを見ていたら、東京メトロが採用している事故予防システムが紹介されていた。
走行中に運転士が脳卒中や貧血で卒倒して、それ以上電車の制御が不可能になった際、制御バーから一定時間手を離すと非常ブレーキがかかる仕組みの名称は、
デッドマン装置
そこに至る経緯はぜんぶすっとばして、いきなり「死人」前提とは・・・・・・危機意識にあふれているのはいいが、ちょっとクールすぎねぇか?


やっと涼しくなったぁ!と胸をなでおろした次の日には、ヨロヨロになりながら外回りから戻り、開口一番「や、やっぱりまだまだ暑いわ・・・・・・」と、凍らせたおしぼりを首筋にあてながら、デスクにつっぷして幽体離脱しそうになる毎日。

もう9月も終わりだってのに、ホンマお願いですからぼちぼちかんべんしてください・・・・・・。暑さというより、この湿気!(怒)ダルすぎて生きる気力すら失いかけ。

気力すら失いかけだがあまりにも湿度が高いので、ぼちぼちペルシャ絨毯が心配になってきた。
というのは、お盆に母を一時帰宅させた際にすべての絨毯をとりはらい、ひとところに重ねて置いて以降、むきだしのフローリングと畳の快適さにおぼれて、クドくて暑くてそいでもって厚いシルクやウールの絨毯たちは、元にもどさず置きっぱなのだ。
うひょー!一年ぶりに見る畳、気持ちE!やっぱニッポンの夏はコレに限るね!

・・・・・・とセイラフィアン師(有名な工房の主)の霊に杖で百たたきされそうなことを言いながら、一ヶ月以上放置プレイしてきたけど、いつまでも去らないこの湿気、さすがにヤバい。

絨毯の敵は日光とほこりと人のアブラ。はじめは母の介護時だけの一時避難のつもりだったから、ほこりをちゃんと取り除かずに重ねて置いてある。このままでは、シルクやウールが大好物な憎たらしいムシが繁殖して、80年モノの絨毯をディナーにしかねないので、ぼちぼち広げてやらなくては。

そんなわけで、これからちょっくら力仕事。か弱い女ひとりで2x3メーターとかのでっかい絨毯を敷き直すのって、大変なのよねぇ。あーあ、どっかにないかなぁ、ドルフ・ラングレンとジャン・クロード・ヴァン・ダムが来てくれる便利屋さん。

ペルシャ絨毯がないとき。
うひょーっ!フローリングがひんやりして気持ちE!

ペルシャ絨毯があるとき。
うげっ・・・好きでやってる本人が言うのも何だが、この状態に戻すことを想像するだけで暑苦しくて吐きそう・・・・・・。

2010年9月14日(火)

防衛庁舎内にある、礼服を貸し出してくれるお店で売られていたネクタイピン。一個千円也。

うんちく垂れるだけでは飽きたらず、胸元でも自分の趣味を主張したいっ!という欲ばりな男心にこたえるためだろうか、楽器演奏、鉄道、ゴルフ、ジョギング、釣り、と種々のホビーをカバーしている。

ヘラブナの下の四角いものはカセットデッキにしか見えないのだが。なぜネクタイピンなのにカセットデッキ?青空カラオケファン用?自作カセット製作マニア用?いずれにせよ、なかなか立派なマヌケっぷり。

・・・・・・なーんて言いつつ目をこらすと、各種スイッチ類も表現されており、けっこう仕事が細かい。ケチな性分の私なら、どうせ同じ千円出すんなら金型職人の手間がかかってるやつを・・・・・・と、「傘」や「ゴルフクラブ」ではなく、欲しくもないカセットデッキを選んじゃいそうだ。

ヒラメやヘラブナ、カセットデッキ。こんなマヌケなタイピンを、真面目くさった顔をして部下の結婚式なんかでつけてる強面の自衛官を想像すると、けっこうダサく、かつちょっと可愛い。


長年の謎がようやく解けたぜ!

きっかけは友人(齢64才)に好みの女優さんはだれ?と尋ねたところ、「シルバ・コシナ」という聞き慣れない名前がかえってきたこと。

シルバ・コシナは往年のイタリアの女優さん。クラシカルでゴージャスな美貌、ムッチリムーニーな肢体、とセクスィーばかりを売りにしているタイプと思いきや、「鉄道員」のような地味で泣かせる映画にも登場しているみたい。

ネットの写真だけではどういう人なのかつかみ切れないので、出演作を見てみようかな、とネットTSUTAYAで「人名・シルバ・コシナ」で検索した。
すると「鉄道員」と並んでヒットしたのは、えっ?「エロチカ大作戦」ですって?

匂う!なんの匂いかよくわからないけど、プンプン匂う。
やおら警察嘱託犬・那智号(ドイツシェパード・メス7才)のそれと化した私のHOMO・エロ・下世話に対する嗅覚は、ふつうの人の100万倍。

16ビートを奏でる胸の鼓動をおさえつつ、ずずいっと「あらすじ」までスクロールすると・・・・・・。
YAHOOOOOOOO!!ビンゴ────っつ!!

おお「エロチカ大作戦」!!お前こそ30数年の長きに渡り、我が胸をもやもやさせていた作品ではなかろうか?

TSUTAYAオンラインさんの「イントロダクション」にはこのとおり。

黄金の七人 1+6 エロチカ大作戦
シシリーからナポリの田舎町へやって来たプレイボーイが、その特殊な武器(3つの睾丸)を駆使して、奥様連中から娘っ子まで轟チンしまくるという、イタリアお得意の艶笑喜劇。やり手の女性社長のペットになったまでは良かったが…

「3つの睾丸」。3つの睾丸」?!
そうだ、きっとこの映画こそ、幼い日にふすまを隔てて漏れ聞こえてくる音声に、たまらんほどエッチなものを感じ取り、汗ばんだ手でパジャマのすそをぎゅっと握りしめた作品だ。

成人してからも、常に私の下世話ソウルと共にあったこの作品。
折にふれて友人たちに話したのみならず(すんませんね)、当サイトのエジプトコンテンツ、カルナック神殿のダブチン(Wチ○コ)のミン神レリーフに触れた際にも、以下の通りきっちりと引用している。

子供の頃フスマの影からこっそり覗き見た映画「2本のペ○スを持つ男」(こんな題名ではなかったと思うが)を思い出した。

どんな女でも天国送りにする性豪がコトに及ぶシーンでは必ず、「チン・チン・チーン」というメトロノームのような音が効果音として挿入されていたのは子供心ながらに間抜けだった。→

「2本のペニス」と「3つの睾丸」とは似て異なるブツながら、そこはランドセルしょってる少女の頃の話。単なる記憶ちがいってことで詳細を確認すべく、早速DVDを借りてきた。

ネットレンタルでは届くまでもどかしいから、チャリをウィリーして実店舗に向かい、任務を遂行するデルタフォースの機敏さで店内にすべり込むや、「『エロチカ大作戦』、どこにあります?」って、棚まで案内してくれたお店のお姉さん、キモい客でごめんなちゃい。

さて、記憶の彼方より勃ちあがったのは、「2本のペニス」じゃなくてやっぱり「3つの睾丸」だった。
「メトロノームのようなチン・チン・チーン」だったはずのエッチシーンのサウンドも、実際には「ポフポフ ポフポフ キュッキュッキュッ」とでも表現すればいいだろうか・・・・・・。

そう、吉本新喜劇における「ホンワカホンワ ホンワカホンワ」、いや、「新春スター対抗かくし芸大会」における「ドンドン パフパフ」「パフパフ」音というのか・・・・・・。
とにかく「マヌケ」という一点を除いて似ても似つかぬBGMだったけど、幼い私の心を高ぶらせたのは、この映画でまちがいねえ!

作品としてはまぁ、べつだん賞賛するほどのものでもなかったけど、70年代らしい奥歯にものがはさまったようなクラシカルな表現──たとえば、純白のウエディングドレスで草原を駆けゆく乙女が転倒、坂をゴロゴロゴロ・・・・・・と転がるシーン=処女喪失──などがけっこう楽しめて、ついつい最後まで見てしまった。

いずれにせよ、これで長年のモヤモヤが一つ解決した。でも、心はすっきりしたようなそうでもないような。
真実を知った今でも私の頭の中では、
「エロチカ大作戦」──原題「ホモ・エロティクス」のエッチシーンBGMは「チン・チン・チーン」のままなのだ。

なんつーかなあ、これの他にも「檻に囚われ、血のように赤い月を恨めしげに見上げる半獣半人」(TV版バンパイヤ)や、「人体改造をほどこされ、月明かりに照らされながら鎖をブチ切る半裸の男」(原作版仮面ライダー)、「奇病のせいで半分キノコと化しながら、霧におおわれた湖へと死出の船旅にむかう老夫婦」(海外SF短編)など、今なお強くはげしく記憶に焼き付いてはいるものの、絶版などでほんとうの姿は確認のしようがない作品は数え切れない。

そんなもろもろは無理に再確認せず、記憶の中の姿のままで、そっとしておいたほうがいいのかもなぁ・・・・・・と思わずにいられなかったこのたびの「エロチカ大作戦」発掘であった。

2010年9月9日(木)

ひさかたぶりに会社のパソコンの壁紙を変更した。
それまでデスクトップに居座ってたのは、銃を構える闇のハンター、人相サイアクのスキンヘッド軍人(ハーネマン)。口をそろえて同僚たちに「ミキさん、それ、怖いです・・・・・・(震)」と言われながらも、愛用してきた壁紙だ。

ハーネマンの前はプーチン(あまり私を怒らせない方がいいVer.)→で、その先代は、IED(簡易式爆弾)が朝堀りのイモのようにゴロゴロしている中東の道を、砂をけたてて乗りこえてゆく装甲車。

そしてそのまた先代の壁紙には、騒乱に揺れるイラク・ファルージャあたりのビルの屋上にて、タクティカルギアに身を固めた傭兵が、四方にガンを飛ばしまくりながら民間人をヘリに誘導している、緊迫感あふれるにもほどがあるシーンが描かれていた。(民間軍事会社・ブラックウォーターのサイトでもらってきたのだ)

こういう壁紙と一日中向かい合って仕事をしていると、アドレナリンの分泌がさかんになる一方、心はささくれ立ってくる。もしリラックマやしばわんこなんかを壁紙に設定している人と席替えしたら、リラックマ派は三日で出社拒否になるに違いない。

そんな風に、パソコンを中心とする半径3メーターの空気をきな臭くする壁紙を使い続けたお局だが、このたびあっさり路線を変更してダウンロードしたのは、白い・カワイイ・ふわふわだぁ!

そいつの名前はクラレちゃん。かたく凍った北の工作員の心をもとろかしそうな、偶蹄目・ラクダ科・ラマ属だ。

クラレちゃん、世間さまではアルパカブームをまきおこし、UFOキャッチャー業界にまで進出しているのはご存じの通り。
ちょっとやそっとのカワイイごときでは、ターミネーターT−X型並に心を動かさない私も「ミラバケッソ」のCMをはじめて見た時には、「おんやぁまぁ!なんちゅうふわふわできれいでかわいいアルパカなんじゃろう!」と、それまでのアルパカのイメージ──臭くてゴワゴワ、気にくわないことがあるとすぐにツバを吐く不良──をきれいさっぱり上書きされ、なにかに突き動かされるかのように那須アルパカ牧場の場所を調べたくらいにはハートわしずかみ。

私がダウンロードしたのは、いま無料配布されているミラバケッソ壁紙(http://www.mirabakesso.jp/)。
中国、メキシコ、ブラジル、インドetc・・・・・・クラレが拠点を置いている海外の国の民族衣装を着たクラレちゃんが並んでいるという、スーパーラブリー&ハイパーマヌケな味わい深い一品だ。

どこにマヌケを感じるかというと、チャイナドレスとかインドのサリーはいいとして、ニッポンのキモノドレスやブラジルのサンバダンサー!偶蹄目・ラクダ科・ラマ属にさせるにはかなり無理がある。
特にダンサーのブラジャーの位置!アルパカの乳、そんなとこについとらへんがな!とツッコミつつも、そこがまたマヌケでたまらなくKawaii!!(身もだえ)

ただ難を言わせていただくならば、カラフルな民族衣装に身を包んだクラレちゃんが、白い背景の前におぎょうぎよく並んでいる絵は、これまで黒い背景の壁紙を使い続けた目にとっては、かなり負荷がかかるんだ。
なんだか以前に比べて仕事中、瞳孔がしまりっぱなしで筋肉が疲れるんスけど、これは気のせいばかりでもないのだろう・・・・・・。

と言いつつも心ゆるがす次代の壁紙が見つかるまで、「せかいのクラレちゃん」とお仕事するつもり。スクリーンセーバーもダウンロードしようか迷っている。
みなさまにもぜひクラレさんのHPに行って、クラレクイズに3問正解した上で、アイドルアルパカのコスプレ壁紙をゲットしよう。そして民族衣装の写真をカット&ペーストされたクラレちゃんの無理あるコスプレで、なごみのひとときを持っていただきたい。

2010年9月6日(月)

ポップン版ハーネマン(LOSEヴァージョン)実写版?

久々に胃がしくしくするんだよね。

私は中学生の頃からの胃弱のせいで、財布の中にはガスター常備。ストレス、疲労、油もの、いろんなきっかけですぐに胃炎をおこしては、まっさおな顔でトイレの便座を抱擁する青春時代をおくってきた。

そんな、母親に育児放棄されたこぐまのようにか弱い人間も、年齢を経るにつれて立派なヒグマになるものだろうか。ここ数年は薬箱の中のガスターが減ることはないから喜んでたのに・・・・・・。

最近またまた胃痛再発してうっとうしい。原因は何だ?恋か?飲み過ぎか?それとも雇用統計か?!

いや、ガスターを飲んでもおさまらない、このイヤーなムカムカはひょっとして・・・・・・お父さんお母さん、先立つ不幸をお許しください。

もしもガンで余命いくばくもなかったとしたら、と想像してみたら、老後計画がいらなくなるなあ。ま、そこそこ好き勝手やったことだし、これも運命か、程度の無感動。ただひとつだけ心配なのは、あとに遺していかなきゃならないモノたちのことかな。

貸金庫に入れた遺言状という名の走り書きには、持ち物の処遇について、おおまかながら指定してある。
マッチョ男本はゲイ友のM君&K氏、真珠はKさん、古代エジプト関連書はSさん。
洋服は自分の着ない分はちゃんとバザーに出してくれそうなTさんで、ガラス&陶器類はSちゃん・・・・・・と、モノに宿る精霊を尊重して、遺品をきちんと遇してくれそうな人たちのもとへ、適材適所のおムコ入り予定。

そんな中、ペルシャの息子たちは誰にムコ入りさせるのかって?
ふふふ、そうねぇ、やっぱり絨毯を敷くリビングの面積が100平米ほどあるお宅のヒトかしらね。

・・・・・・なんて言ってはみたが、ゼニには困ってないリッチマンのもとに、愛するペルシャ絨毯をやすやすとお輿入れさせるなんて、想像するだにシャクにさわる。こいつらは数十年間コツコツ働いてきたワーキングクラスウーマンの、血と汗と涙の結晶なんだから。

かといって友人に振っても、中古品の流通市場がないに等しく転売がむつかしい絨毯は、持ちおもりするだけに迷惑かけそう。
重ねて置いても8畳のスペースは必要で、カビ・虫・足の脂に気を遣う、気むずかし屋のボンボンを20枚近く送りつけられても、友人の顔にタテ線はいるのが関の山。いやー、ペルシャ絨毯って、好き者以外にはホンマにどうしよーもない代物だよなあ!

こうなったらいっそ、火葬台の薪の上に絨毯を積みあげ、てっぺんには私の遺体を設置。火を放たれた絨毯の煙は天に高く昇り、大神オーディンのもとへ・・・・・・。来たれヴァルキューレ!ヴァルハラの乙女たちよ!!

・・・・・・と北欧神話的処遇では、ペルシャ生まれの貴公子たちに「オレら、アフラ・マズダの方がいいんスけど」なんてクレームつけられそうだから、すべては胃カメラのんでから考えることにするか。

ウソです。近所の薬局でみつけたタバコの恐ろしさを知らしめるため&禁煙薬のポスターで、光が映り込んでる部分(煙)はホラーな死神?の顔になってます。「手遅れになる前に(薬剤師に)相談を」

それにしても、こういうのを「実写版」と呼べるキャラが好きなあたくしたちって・・・・・・。

2010年9月5日(日)

汗を滝のように流しながらの苦行(掃除)がようやく終わり、首にタオルを巻いたままシェリー酒をワイングラスに注いで一服してる。ああーっ!シェリーを飲むとなんだかすんごく幸せな気分になれるわぁ─。

そう、むかしむかし、まだ年齢的にアルコールが御法度だった少女のころ、エドガー・アラン・ポーの「アモンティリャードの樽」を読んで、「世の中にこれほどまでに人を狂わせる酒があるのか!」とびっくらこいてからというもの、私の脳細胞には「シェリー=ゴージャスなお酒」というイメージが刻印されているのだ。

本日のアテはというと、友人が法事・オブ・ヘルでゲットしてきた淡路島名産大江のり、そしてセブンのおでんから、がんもとごぼう天とつみれとソーセージ天をチョイス。

いえね、ほんとは糸こんにゃくと大根を食べたかったんだけど、「おでん均一70円」セール中につき、元の単価が70円よりも高いネタの方がお得、という貧乏性が花開いた結果の、元値105円とか110円の練り物オンパレードだ。

こういう時だけは、独り身のユーフォリア(多幸感)が、孤独死の恐怖を上回る。ああ、こんなささやかな幸せもいいもんだなぁ。クイーンエリザベスクルーズなんぞサノバビッチ!


そんなことを思いながらテレビをつけると、画面にはエンストした車の中、血まみれで立ち往生する外人男女。背後には血に飢えたドードー鳥もどきが迫っているではないか!・・・・・・これってロストワールドの続編かなにか?それともC級パニック映画か?

それ以降の画面は、「地雷原で怪鳥を爆殺したのに降ってくるのは羽ばかり」(血や肉も降らせろ!)、「パーティー中に襲われたのか、ロングドレス姿のままだった女性たちが、『ダンスにはいいけどクロスカントリーにはサイアクね!』と雄々しくドレスのすそをひきちぎり、ダッシュした足元を見ればデフォルトでスニーカー」などなど、微妙にC級&ティーン向けテイストをチラ見せしつつ、ドラマは佳境へと。

鋭いくちばしをカチカチ鳴らす怪鳥の群れに襲われ、危機一髪の主人公が「助けてくれ!○○っ!」と叫ぶ声を耳にした、お人よしで弱気でゲイなダメダメキャラ(推測)が、シェルターから飛び出して、タキシードジャケットを振り回しながら、「おーいっお前らっ!こっちの方が美味しいぞぉー!」と、我が身を生け贄に差し出すではないか!!

次の瞬間、「ギョロロロロロロロオォ」とどう猛な鳴き声をあげて、お人よしのゲイ(推測)に襲いかかる鳥ども。
教育的配慮からか、画面には引き裂かれる肉体は映し出されないものの、単体でも松阪ビーフを丸ごと一頭ぺろりと平らげそうな怪物鳥に、よってたかって襲いかかられて無事でいられるはずがない。あとに残るのは骨のかけらと髪の毛くらいだろう。合掌。

あ〜あ、いいキャラだったのにぃ!と、それまでのお人よしシーンですでにその男のサポーターと化していた私はガックリ。
テレビをオフにしたくなる衝動を抑えつつ辛抱して見つづけると・・・・・・おぉっ?!5分後にはお人よし復活!どうやらギリギリのタイミングで地下室に逃れたらしい。うーむ、ナイス教育的配慮!(笑)

そんなこんなで「どうせタイトルは『ジュラシック・オペレーション 怪・鳥・復・活』とかなんだろうなー、と薄笑いを浮かべて見ていた私。
ラスト近くでふとテレビ画面のすみっこに目をやると(何チャンネルが映っているか表示される)、え?サンテレビじゃなくてNHK?、ってことは・・・・・・。

そう、ヌルくてティーン向けで予定調和だとナメまくっていたその作品は、名前くらいは聞いたことがあり、けっこうゼニがかかっている(はず)のイギリス発・人気恐竜SFドラマプライミーバル」であった・・・・・・。

いやー、手のひらをかえしたように、プライミーバル、いいよね!
「この人ってどういうキャラ設定なのかな」と興味津々になれるイケメンが多いし、ブロンドをショートカットをにしたボーイッシュな女性にもちょっぴりキュンv

なによりも、先述の「助けてくれ!○○っ!」「おーいっお前らっ!こっちの方が美味しいぞぉー!」の心温まるサクリファイス場面。
あの後、終わりよければすべてよし的エンディングにて、「お前が俺のこと、それほど好きだったとはな」(言われた側は照れくさそうに苦笑するのみ)ってくだりで、「え?これは。」と目がランラン。

時空をゆがめるタイムホールから異世界の住人が現れる?という設定もさることながら、キャラ的に楽しめそうな作品だ。
HEROS以降、この手のドラマは見てなかったけど(オイラHEROS的にはネイピタです・笑)、明日からミキ家では、プライミーバル・DVD上映会が連続10夜で開催されることだろう。

2010年9月4日(土)

昨夜9時半は、為替をさわっているすべての人類が不安と期待で神経衰弱と化す、アメリカの雇用統計発表日。
ちょくちょくチェックしている某証券会社のコラム「インターバンクの声」にも、「体力と気力を温存の上、雇用統計に備える一日だ」と緊張感をいや増すコメントがあり、「そこまでせにゃならんのか・・・・・・」と、ブルブル。犬なら股の間にしっぽを巻き込み、耳は力なく垂れていただろう。

やがて日は落ち、空には無慈悲な夜の女王、月が姿を現す頃・・・・・・。
せっかくの金曜日だというのに楽しい飲み会の誘いも断って、気力と体力を温存の上、パソコンの前で固唾をのんで迎えた9時30分。

デジタル時計が「9:30」を示したその瞬間・・・・・・ぎゃひーーーーーっ!!!!(血の色で表現してみました)

ペルセウスが繰るペガサスのごとく駆け上がり、反対売買をするヒマも与えず、あれよあれよという間に一円近く円安に向かったドル円&クロス円。(クロス円とは、豪ドルx円、ユーロx円、英ポンドx円など、円と他の通貨のカップリングの総称だ)

そう、非農業部門雇用者数が予想をかなり超えてよかったせいで、フランス映画に登場する性悪女のように移り気な投資家たちが、「あ、これならイケるかも!」とリスクを取る気分になった結果、スイスフランと並ぶ世界最強の安全通貨・円(※)を売ってよりリスクの高い通貨を買い、円が84円台→85円台へと安くなったのだ。

そしてパソコン前で血へどを吐いてノックアウトされた私は、対米ドルと対ニュージーランドドルで、円をおなかいっぱい買っていた・・・・・・。(すなわち円高になると利益が出て、円安になると大損)

(※)円が安全通貨とはよく聞くけど、日本人からすれば、ウソだろ?って感じだよねー。
国の借金は巨大で少子高齢化、資源はなくてデフレはおさまらないこんな国の通貨が『安全』と言われても、ねえ・・・・・・。

でも考えてみれば、日本人からすれば南アフリカやニュージーランドの国内の状態、ホントのところは分からない。
・・・・・・ってことは、外人から見ると、年収は減る一方、仕事はなくモノは売れず、老後は不安で治安は悪化、「日本、ヤバいかも」と思いながら貯金を取り崩している日本人の真の姿なんか、ぜんぜん分かっちゃいないのだろう。

いやはやまいった。
私の予想シナリオによれば、今夜発表される雇用統計では失業率ガン上がり。パニくった投資家はなだれをうってリスク回避で円を買い、ドル円は防波堤決壊、83円をあっさりブレイク!!それどころか市場最高値である79円75銭に迫るいきおい。

週明けには管さんが、カニさん状態で口から泡をブクブク吹きつつ緊急会見、日銀のメンツはパジャマのままで臨時招集・・・・・・だったのに、結果は真逆だとは。おおおお、クイーンエリザベスクルーズがまたしても遠のいたぜ・・・・・・。

そう、私はお気楽ゴクラクなポジティグシンキングクイーンだと思われがちだが、実のところは弱気で悲観的で陰気でアマノジャクな暗黒帝王。

その悲観っぷりたるや、世界経済天気予報なんかを任せようものなら、「明日から世界経済は強烈な二番底に突入します。みなさま預金はいそいで引き出した上、田中貴金属でゴールドに代えておきましょう」などと極端なことを言いかねないレベル。いや、そんな弱気な人間が株やFXなんかいじるなよ!ってツッコミはナシの方向でv

それどころか近い将来、世界はヤケドの顔をホッケーマスクで隠した筋肉マン(上半身裸)と、虫のいどころが悪いとすぐさま人々をボウガンの餌食にする狂ったモヒカン(ゲイ)が征服する、マッドマックス2的世界と化す、と踏んでいる私の投資スタンスが、ポジティブなわけないではないか。
株は空売り!ドルもユーロもポンドも売り!国債も売り!みんな売り──っ!あ、でも食物資源は買い。

ま、そうはいっても日本と会社と己のボーナスのためには、適度に円安な方が望ましい。
我が国の繁栄を望むなら、私利私欲は捨てて神に雨乞いならぬ円安乞いの踊りを捧げるたほうがいいんだから、今夜の雇用統計がよかったからといって恨むのは、日本人としてはあるまじきスタンス。

・・・・・・と、証券会社サイトのまっかっか(=マイナス)な「損益欄」を見ながら、ちょっぴりすがすがしい気持ちになった矢先、あれ?あれ?あれれれ──っ???!!あれよあれよという間に高くなる円。ぺ、ペルセウス、ペガサスから落馬か?!

どうやら11時に発表されたアメリカの経済活動を示す一指標が、こんどは予想よりも悪かったので、投資家がまたしてもフランス映画の性悪女と化して、リスク回避に乗り出したみたい。

その結果、己の「損益欄」は黒字に戻ったけど、ホッとするよりもあまりにも極端な相場の振れ方に、なんだかすごく不吉なムードを感じている。

この調子だと、ちょっと大きめのネガティブサプライズで「ドル円史上最高値79円75銭」の記録、冗談抜きで破られるかもしれない。
あーあ、冬のボーナス、覚悟が必要みたいね。(会社は輸出業者なので円高はデメリットなのだ)

そういう昨夜のありさまを見て、まだまだ円高方向にバイアスがかかってるなー、と痛感した次第。
そんなわけで、もしみなさんの中に、金利の高さと銀行の甘い言葉に誘われて、「ぼちぼち外貨預金デビューしよっかな」なーんて考え中の猛者がいらっしゃれば、もうしばらく様子見に徹した方がいいかもよ、と個人的意見を述べておきたい。

とは言っても、日銀のウルトラC的秘策や民主党首選の結果いかんでは、あっさり円安に向かう可能性もなきにしもあらずなので、どのタイミングで参入するかetc、投資はあくまで自己責任でねっ!

2010年9月1日(水)

犬の勘ってすごい。お風呂があんまし好きじゃないマヤは、ぼちぼち洗おうかなーと私が心の中で思うだけで、シックスセンスが花開く。
抱き上げて風呂場に連れて行こうと手を出すと、
がるるるるるぅっう!と鼻にしわを寄せ、どつきたくなるほど憎たらしい顔で威嚇する。こういう時のマヤちゃんの顔、おねえちゃん大キライ!

そんな困ったわんこですら、冷たいシャワーを浴びたくて、「あっ、お風呂かな?」と勘づいても、従順なポメラニアンのように大人しくだっこされる熱暑の日本列島。ついに東京都心の熱帯夜が連続すること48日で、観測史上最多記録を更新したそうだ。ぐへぇー・・・・・・。

熱帯夜の定義は「最低気温25度以上」らしいが、うちのあたりでは何夜ほど熱帯夜が続いてるのかな。もう9月だってのにこの暑さ!
友人には「うち、エアコン置いてないよ。灼熱地獄だよ。でも買うのがもったいないから扇風機とアイスノンだけで乗り切るよ!」という修行僧のような人々がけっこういると知ってから、エアコンをフル稼働で働かせてなお、「食欲も気力もない」なんて文句言ってる自分は恥ずかしい・・・・・・とは思っちゃいるけど、いい加減かんべんしてくだせぇ。食欲も気力もない。

ただいま朝の7時だけど、温度計はすでに33度を示している。あーあ、エアコンのタイマーが切れたらこれだもんな(涙)
布団はプールでひとおよぎしたパリス・ヒルトンがそのままベッドにダイビングしたかのように、汗でぐっしょりと湿っている。ここにカイワレ大根の種をまいたら、水をやらなくても栽培できそうだ。

そんな感じで、毎日「はやく涼しくなれ〜、はやく雨が降れ〜」と天を仰いで祈りつつ、「この異常気象でロシアも小麦の輸出を差し止めたらしいから、小麦相場はまだまだ上がるかな」などと危険な遊戯に思いをはせる長月の朝だ。

足でおなかをぐりぐりしてくれないかなー、と期待のまなざしで見つめている。

ぐりぐりしてくれないと分かると寝てしまった。それにしても太い。丸大のボンレスハムのようだ。