2010年3月28日(日)

Osugi525さんがミヒたんにドイツ国防軍コスをさせてくれまちた。普通に「ヒトラー最後の12日間」や「ワルキューレ」に登場しそうなナチュラルさですね。

そんなウォートラン&WWII同志となら「第三帝国の足跡をたどるドイツの旅」を組んで、ベルテヒスガーデンでアドルフ&シュペーアごっことか、シュタウフェンベルグ通りで大佐&ヘフテンごっこでもやりたいところ。

だが、カレンダー通りの休日しか取れないリーマンがこのたび撰んだのは、GWまっただ中発、自衛隊マニアの妹ヘボピーさんを旅のおともに、「エミレーツ航空で行く!カスピ海とペルシャの原風景を訪ねる!ドラマティックペルシャ8日間」(タイトル長すぎ)、請求代金859,180円・・・・・・ギョボゲボギョエェエ〜!

さっき支払いをカードで済ませたところだが、こんな大金、請求書を見ただけで、マジで胃から出血しそうだ。
このレベルの金額を一気にカード払いするのは、親友の借金を背負ってボロボロだった20代、新幹線のチケット2冊(約130万円)を買ってそれをソッコーチケット屋に売っぱらい、受け取ったゼニを返済にあてる・・・・・・というウルトラQの自転車操業していた頃、それからまだ絨毯のことをよく分かってなかった頃、トルコでボラれてしょーもない絨毯をつかまされた時以来。
おおお・・・・・・悪夢がよみがえって、生きるのが急に辛くなってきた・・・・・・。

請求書の金額を見た瞬間には、「ホントにこれだけの大金を払って行くべきなのか?」という思いが胸をよぎったのが正直なところ。
だってイランって、アルコールは国外からの持ち込みですらダメ!ぜったい!だから、酒びたりの私とヘボにはキツい国だし、女性は頭から足元まで黒やグレーの布っきれでおおわなきゃならないし、目的地間の移動は500キロとかハードだしさ・・・・・・。

・・・・・・とぼやきつつイランの写真集を開いたら、信じられないほど美しいモスクのタイルや絨毯に、やっぱり一生に一度は「イスファハンは世界の半分」と言われた壮麗な街や、「柳と風」や「運動靴と赤い金魚」といった、名作映画の舞台になった土地を見たいと思えてきた。
ヘボピーも「一度も行ったことないから行ってみたい」と言ってることだし、たまにはお金つかってもいいか。将来を不安がって貯金するばかりじゃ楽しくないよね。(と言ってるけど内心はハリケーン)

そんなこんなで支払いしちゃった今、先に進むしか道はない。ま、今回の旅行は私たち二人に対してガイドが一人べったりついてくれるので、厳格なイスラムの国で、異邦人がうっかりミスをしちゃう心配がないのは気がすごく楽。
それに上から下まで黒い布でおおうせいで、フランスやイタリア行きとはちがって、洋服のことを考えずに済むのも「しゃれたレストランに行く時のオサレはどうしよう」なーんて悩んで、着替えでスーツケースをパンパンにする手間がはぶけるのも、考えようによっては気楽かもね。

旅立つ日までは一ヶ月ちょっと。それまで慎重に慎重を重ねてカメラチェックをしたり、絨毯屋を紹介してもらったり、ペルシャ語の単語でも覚えるようにしようかね。

2010年3月27日(土)

先日街歩きに行った尼崎の商店街、派手好きオバちゃん向け洋服店の店頭にて。

尼崎は神戸と大阪の間にある街。詳しく言えば、西→東にむかって、神戸ー芦屋ー西宮ー尼崎ー大阪って位置関係。婦人服の生息域としては、西宮あたりまではコンサバな神戸/芦屋テイストの影響下にあるのだが、尼崎に入ると服のセンスががらっと大阪テイストに変わってびっくり。

上段のバラ柄か下段のヒョウ柄を買おうか迷ったものの、以前「皮ジャンのインナーに着たら、微妙なハズしっぷりがかえってカッコいいかも!」と勘違いしてゲットした「3匹のリアル子犬プルオーバー」(当然目はラメ入りでキラキラ☆)すらまだそでを通す勇気がないので、今回はバラもヒョウも見送ったよ。

買ったばっかのiPod用マクセルのスピーカーが使用二回目にしてブッこわれた・・・・・・クソッ!!中国製ってここまで駄目なものなのか?それとも大音量で中島みゆきをかけたのがいけなかったのか?

そういえば妹ヘボピーも、香典返しのカタログで撰んだメイドインチャイナのCDプレイヤー、瞬殺で動かなくなったって言ってたなあ。いずれにせよ買ってたったの一ヶ月、無料で修理できるはず、と余裕で保証書を開いたところ、店判も店判を押したシールも入ってない。

あわててジョーシンWEBにアクセスしたら、「出荷手続きの変更により店判は廃止しました。代わりに納品書をもって保証期間の開始証明とさせて頂きますので、納品書は保証書といっしょに大切に保存ください」とあるではないか。
えぇええーーっ?!納品書なんか箱開けると同時に捨てちゃったYO!

これは一体どう対処すべきなのだろう。千円くらいのブツならあきらめるが、8千円もしたものをたったの使用二回だけで捨てるわけにはいかない。とは言っても、あからさまな不良品に修理費を出すのはぜったいイヤ。

すごいスピード(当社比)で頭を働かせた結果、コンピューターがはじき出した答えは「同じものをもう一台買って納品書をゲット。品番シールを貼り替えてなにくわぬ顔で修理に出す」
一家に二台もスピーカーはいらないけど、新しいiPodとセットにしてヘボピーにプレゼントしたら、まだIPodを持ってないヘボも喜ぶし、私もスピーカーを無駄にしなくて一件落着。すごい力業だが、自分が納得できる方法はこれしかない!

でも、ひょっとすると・・・・・・とふと思った。修理費って案外安いものかもしれないなあ。
ヘボピープレゼント案だと出費は2万円OVERになって、納品書を捨ててしまったミスのつけとしてはかなり痛い。欠陥品にはびた一文も払いたくないんだけど、もし修理費が2千円くらいで済むのなら、冷静に考えればそっちの方がいいかも。

そこで近所にあるジョーシン電器に電話した。「あの〜、修理見積もりだけでも料金って取られるんですかねえ」
するとオーディオ担当のカマっぽいアンちゃん、「見積もりには1050円頂いておりますが・・・・・・」と言いつつ私の話をよく聞いて、「それなら購入履歴がわかりますから、保証書なしでも無料修理いたしますよ」

よかった!助かったぁー!オーディオ担当のアンちゃん、電話口を通じておなじ匂い(オタク臭)をかぎ取ってくれたのだろうか。それとも今日びの電器屋って競争が激しいから、どの店でもこんなに親切なのかな。

これまでの人生経験からして、「納品書を捨ててしまった?申し訳ございませんが、修理費を払って頂くしかないですね」とけんもほろろに門前払いされると決めつけていたけど、販売業は私の知らないうちに、顧客の要求には可能な限りこたえるべし、というスタンスに変化してきたのかもしれない。
そういえばケンタのチキンでも、好きな部位を二カ所までなら指定できると知った時には「なんと親切な!」とびっくりしたもんね・・・・・・。

そんなこんなで朝っぱらからスイッチを切ったり入れたり、iPodをつけたりはずしたりで、一時間ほど貴重な時間を費やさせてくれたクソスピーカーを抱えて、チャリに飛び乗り向かったジョーシン電器の修理窓口。
これからはいくら安くても、裏ぶたに"MADE IN CHINA"とある商品は避けるようにするよ・・・・・・。

2010年3月25日(木)

カワイイものを衝動買い。口の部分がパカッと開いて、中に指輪なんかを入れるようになっている。体長4センチほどのミニっぷりだというのに、指先のつくりや彩色はとっても繊細。こんな愛らしいものが4千円弱だなんて、いい買い物だったよ。

「見て〜!いいもん買っちゃった」と会社の人たちに見せたところ、みんな口を揃えて「いいですねー。カエルって縁起がいいっていうし」。確かに中学生の頃は「お金がカエル」と聞いて、財布の中に小さな陶器のアマガエルを入れてはいたけど、そこまで有名な縁起物とは知らなかった。

そういえば古代エジプトでは、ナイルの泥の中からオタマジャクシの姿でわんさか現れて、やがて手が出て足が出るカエルは創造、復活と豊穣の象徴で、頭がカエルの女神ヘケトは、再生と出産の女神だったそうな。

ちなみに「ケレル」とは古代エジプト語の「カエル」。ケロケロいう鳴き声からの連想なのは言うまでもない。けろっぴ、ケロヨン、ケロロ軍曹・・・・・・とカエルといえばケロづくしの現代日本人と同様に、三千年前の褐色オヤジも「あー、ケロケロ鳴いてっからケレルでいーじゃん」なんて言ってたのかな、と想像するとなんかおかしい。

私はカエル、特にアマガエルが大好きで、いくら見ていても飽きない。ちっちゃな指をしっかり広げて、ほっぺたをふくらませたりしぼませたりしながら葉っぱにとまっているのを目にすると、自然ってなんていい仕事することか!と感動しちゃうのだ。

そういえばヘボピーと東京に遊びに行った時、村上龍の「半島を出よ」にはまりまくっていたヘボが、作中に登場するヤドクカエルーウシをも瞬殺のポイズン野郎ーを見たいから専門店に行くと言い出したもんで、はるばる電車を乗り継いで、ケロケロ党の間では有名なショップに行ったんだっけ。

一匹数万円の値札を付けられて、水槽の中で静かに呼吸しているヤドクカエルたちは、さすがアマゾン原産なだけあって、到底生き物とは思えないカラーリング。ありがちな表現をすれば「生きた宝石」。

ありえない愛らしさに感動するあまり、「このカエルと飼育キット一式くださいっ!」と発作的にクレジットカードをぶん投げそうになったものの、店の隅の箱の中でうようようごめく餌用ミルワーム(ウジとミミズと足して二で割ったみたいなキモい生き物)を見て背筋がゾゾゾ。その場は購入を思いとどまった。

それでもいつかはそばに置いて、信じられないほど小さくて愛らしいものが、ちゃんと生きて動いてる様子を一日中ながめていたい。時には指先に乗せたりしたらどんなに素敵だろう!
そんなことを考えながら、ミルワームを克服できるその日まで、ひとまずは指輪入れのカエルを「株で損したお金がカエルように・・・・・・」と祈りながら玄関先に飾ったのだった。

2010年3月23日(火)

公園の砂場で首だけ出してあたりをうかがっていた。砂遊びのじゃまになるからどいて欲しいんですけど・・・・・・。

金曜日から一時帰宅させていた母がホームに帰っていった。昨日までリビングを占領していた布団は姿を消し、じゅうたんを巻き上げてフローリングがむき出しになった部屋は寒々しくて寂しい。

ヘボピーと共に母の介護をしたこの4日間は、"Time flies"という言葉を実感する日々だったな。大したことはしてないのに、時がふっ飛んだ感じ。

食事はぜんぶすりつぶして、噛む力がほとんどなくなった口に、ひとさじひとさじそれを運んで、一口飲み込むまでじっと待ってから次のを入れて・・・・・・オムツだって自分では首ひとつ動かせないから、二人がかりで持ち上げて、あうんの呼吸で交換。

車椅子に乗せるのはもっと大変。コツを心得ている介護のプロは難なく座らせてるけど、私たちは力まかせに持ち上げて車椅子に乗っける。棒くいみたいに硬直した体はすぐにずるずるずり落ちて、しきりに抱え上げて座り直させなくてはならない。

「こういう時はジムで鍛えててよかったと思うよねー」「貧弱な人ならぜったい無理だよね!」とマッチョな姉妹で励まし合いながら母をかつぎ、イチゴをすりつぶし、反応がほとんどない顔のマッサージをしたが、3日目の夜にもなるとさすがに疲れて腰にきて、4日目にもなると「ああ、これでやっと終わる!」と正直言ってほっとした。

だが、一晩たってがらんとした家で目覚めたとたん、すごい後悔の念にさいなまされている。
せっかく4日間も一緒にいたのに、どうしてもっと話しかけなかったんだろうとか、もっと抱きしめればよかった、とか、うじうじの無限ループ。終わったことをねちねち考えて自分を追い込むのは私の悪いくせだ。

・・・・・・あ、こう書いてるうちにちょっと憂鬱が晴れてきたかな。心情を吐露するのって大事なことなんですね。聞かされる方はたまったもんじゃないが・・・・・・すびばせん。

こんな時にはよかった探し。散歩の途中で一本だけ咲いていた桜の木を見せてやれたのはラッキーだったな。「ほら、桜だよ、綺麗だね」と話しかけると、青空を背景にした枝を見上げながら「うん」と答えたから、それが桜であることは母にもきっと分かってたんだろう。
また、「お母さん、私が生まれた時嬉しかった?」と聞いた時に「うん」とうなづいた時の顔も、きっと一生忘れないだろう。

6年前に発症したアルツハイマーがすっかり進行して、何を言ってもすでにほとんど反応がない母だが、健常者の知り得ない世界で何を見ているのか時折想像する。それが夢のように楽しい世界であることを、時々突然嬉しそうに微笑む母の顔を思い描きながら、私はいつも祈っている。

あ、メランコリックになってるうちに出社の時間がやってきた。一日有給を取ったから、デスクの上は書類がモンブラン状態で積み重なってるにちがいない。旅行のことも決めなきゃならないし、デブデブの体を引き締めにジムにも行きたいし、「ハート・ロッカー」も見たい。ま、母の代わりに自分が楽しく生きるのがせめてもの親孝行だと思って、しっかりがんばります。

尼崎市にて採取。当て字がおそろしい・・・・・・ママ(元レディースのヘッド)が目に浮かぶようだ。

2010年3月20日(日)

お友達のブログで紹介されていて、ものすごくツボったショップのネックレス。こういう古代テイストのアクセサリーを、シンプルなセーターやブラウスに合わせるのが好きなんだよねー。

これら3点はパッと見たところ、売り子さんが白手袋をはめた手で、ショーケースからうやうやしく出してくれるハイジュエリーっぽいけど、実のところ素材はガラスやシルバー。お値段は左から2万、5万、3万と、伯爵夫人でなくとも手が届くレベル。
うーむ、どうしようかなぁ、特に一番右のやつがいいなあ!ヴィンテージ(※)だからこれを逃すと手に入らないし・・・・・・。

・・・古いものを指す言葉としては「アンティーク」の方がなじみが深いけど、「アンティーク」とは誕生から100年以上経ったもので、100才未満の若造は「ヴィンテージ」と呼ぶそうです。

・・・・・・いかんいかん!そんな浮かれたショッピングをしている場合ではないのだ!

寛平ちゃんが大陸横断マラソンで通過中の国、ということで先日テレビに映ったイラン。
シャイなイランの少年少女の気持ちを「かい〜〜の」で解きほぐすのみならず、「♪チャッチャマンボ チャチャマンボ♪」とみんなそろって腰をヘコヘコさせるまでに飼い慣らした寛平ちゃんを見て、「あ〜!どこでもいいからモスク(イスラムのお寺ね)だらけの国に行きてえ!」と火がついたまでは日記に書いた通り。

あれから後、やっぱりゴールデンウイークはあまりにも高すぎる。だいいちマヤを預かってくれるペットホテルもないし・・・・・・とテンション下がり気味だったのだが、今日になって事態は急展開。
かかりつけの獣医さんが旅行前後を含めて10日間預かってくれることになったので、渡航がやおら現実味を帯びてきた。

そこで候補に挙がった国は、エジプト、トルコ、イスラエル、モロッコ、シリア、イラン・・・・・・ハワイとかパリとか、もっと普通っぽいとこに行けよって感じだが。

エジプトは気が楽で、トルコは食べ物が美味しい。イスラエルは歴史スポットが興味深くて、モロッコは砂漠萌えできるし、スターウォーズ第一作目で、ルークの故郷の舞台になった場所を見てみたい。

そしてイランはペルシャ絨毯のふるさと。「絨毯博物館」には、写真で見るだけでも心臓がバクバクするようなアンティークが収蔵され、テヘラン空港の売店では、クオリティーはけして高くはないものの、公定価格で絨毯が売られている。

そう考えるとどの国も甲乙付けがたい。一方、移動中のヒマさに耐えられそうになくて、「いっしょに行ってくれ」と泣きついたヘボピーはというと、「お姉ちゃんがほとんどお金出すんだから(そうなんです・涙)好きなとこにしていーよ」と丸投げ状態。
そこで、あれこれ比較検討した結果、最有力候補は「悠久のペルシャ8日間」、ツアー料金@48万円。
ギョボゲボギョエェエ〜(吐血)

ゴールデンウィークのド真ん中出発だから、最低@30万は覚悟してたけど、二人で百万となるとさすがにハードル超高し。その心理的プレッシャーたるや、請求書にプリントされた字ヅラを思い描くだけで、胃液が逆流して鼻から吹き出しそうだ。

とはいえ、まだまだ未来がある若者ならいざしらず、私たちのような渋めのお年頃にもなれば、父がボケて要介護化したり、自分たちが病気して、近い内に旅行どころではなくなる可能性は限りなく高い。
コツコツ貯めた貯金を解約するのは痛いけど、動きたくても動けなくなる前に、行っておいた方が後悔は少な目のはず。ゼニは墓場に持って行けない。

そんなこんなでツアーの比較検討や資金計画その他いろいろで、やおらバタバタ。その上、この三連休を利用して母を一時帰宅させているので、食事の介助やオムツ交換でもうヘトヘト。
なんつーかもう、気ばかりあせって自分がなにやってんだか見失いがち。落ち着け、気持ちは分かるが落ち着くんだ自分!

そうこうするうちに、またしてもオムツ交換の時間がやってきた。今日は疲れた、交換が済んだら母の布団にもぐりこんでソッコー寝ます・・・・・・。

2010年3月16日(火)

テレビをつけると「家」にまつわるクイズをやっていた。
「次のうち一番電気代の節約になるのはどれでしょう?」
A・ヒーター付きトイレの便座のふたは閉めておく
B・テレビの音を小さくする
C・掃除機は部屋を片付けてからかける

で、正解は……なんとなんですってよ奥さん。
Bは一年に50円、Cだと120円なのに対して、Aを実行すると年間に770円もの電気代節約になるそうだ。

うかつだったぜ、私としたことが!便座ヒーターがそんなに電気代食らうものだとは。
出かける際には「コンセントを抜く」どころか、ブレーカーから落とすほど電気代をケチってるってのに、家にいる時のトイレのふたは、ボッティチェリが「ヴィーナスの誕生」で女神をのっけたほたて貝並にバリバリ全開だったよ……。(※)

※・・・あの貝、シャコ貝だと思っていたけど、念のため調べてみたらホタテだそうです。日本のホタテとはちょっと種類が違うとは言っても、ボッティチェリが一気に「お父さんの晩酌」の大衆的イメージに・・・・・・。

そんなささやかなゼニ勘定に一喜一憂するある日、ケータイ会社から巨大津波が押し寄せて、あたくし失意の海で溺死寸前。
ふだんなら毎月の請求はせいぜい2,500円だってのに、なんですか?この「ご利用料金・30,194円」って5ケタのナンバーズは。なんかのジョーク?

たしかに先月は非ネット環境の実家に帰ることが多かったせいで、携帯からおそるおそるTSUTAYAオンラインやFXサイトにアクセスはしたけれど、めくったページなんて数えるほど。高くてもせいぜい一万円までだと思ってたのに……。おおお!パケット料金の不透明性おそるべし!

そんな事態の凶兆だったのか、その直前にたまたま目にしたネットのニュース、「パケ死の救済策」
なーんも知らないガキんちょが、ゲームや着うたフルを心のおもむくままにダウンロードした結果、20万円の請求書に母憤死。そんなホリブルな事態に陥った際の緊急脱出方法が、記事では紹介されていた。

ほほぉ、パケ死ねえ。子供が高いおもちゃを持つようになった今どきの親は大変ですな……とせせら笑っていたというのに、よもやいい年こいた自分がパケ死とは……情けなさが骨身にこたえる。

いずれにせよ、たまたまあの記事を読んでいたのは天の救い。裏技を使えば3万越えの支払いは回避できるはず。これも日頃の信心のたまものってやつ?
有り難うございますN神社の神さま。次回の参拝では初穂料のみならず、神戸のター坊を呼んで「正勝音頭」の奉納をば!なんて胸をなでおろしつつ該当記事をググッたところ……
うっ、ひ、ヒデェ!

ドコモならば前月にさかのぼってパケ放題に契約変更できるので、 「あちゃー!請求が100万円きちゃったYO!」という時にも、契約変更さえすれば料金はMAX5千円弱で済むらしい。
だが、私の携帯会社はAu。たとえ契約変更してもパケ放題は当月からしか適用されないそうだ。

仕方がない。EZwebをナメてた自分がぜーんぶ悪い。3万OVERの料金は渋々支払った……っていうか、イヤだといってもすでにカードで引き落とされてたよ(涙)

この一件から自分の認識不足は棚に上げて、Auがちょっと嫌になってきた。年割を使ってるから8月までは解約できないけど、8月になったら他の会社に変えようかなあ。
まあこのたびの料金は3万円くらいで、「パケ死」と呼ぶにはダメージ不足。せいぜい「パケ日帰り入院」ってところなのだが。

そういえば、以前アメリカで可愛い甥っ子のために、「ウォーリー」(よりによって!)を3Gネットワーク経由でダウンロードしたおじちゃんの元へ、日本円にして600万円の請求書が届いたそうだ。

おじちゃんがその後どうなったのか、腕っこき弁護士を雇って料金を値引かせたのか、それとも資産を差し押さえられて家庭崩壊したのかどうかは分からない。
けれど我が国でも年金生活のおじいちゃんの元へ、Auユーザーの中2の孫(母は男と失踪)が使った携帯代48万の請求が来て、「パケ放題への契約変更は当月から。先月分はお支払い下さい」で、泣く泣くゆうちょの定期預金を解約……なんてケースは人知れず起こってるのかもしれない。

いやー、ホントにイヤですね、怖いですねえ!パケット料金……と言いつつ管理人、今月からパケ放題だもんで、やけっぱちでEZweb使いまくりである。

2010年3月14日(日)

愛犬マヤは頑として屋内でトイレをしようとしない。何かの都合で外に連れて行ってもらえない時なんかは、たとえ膀胱がパンパンになろうとも、人が帰ってくるまでずっと待っている。
遠慮せずに室内でそそうしてくれた方が、帰ったとたんにおもらし寸前のお尻をふって、キュンキュン鳴きながら飛びつかれるよりはるかに気が楽なのだが・・・・・・ヒトの気持ちをイヌに伝えるのはむつかしいものだ。

とはいっても、近頃父のヨボヨボっぷりが加速度的に増してきたせいで、日中の散歩のために階段の昇り降りをさせるのは、私たちとしてはものすごく心配だ。
そこで、父が階段から落ちて骨折→入院→寝たきり→ボケ、という嬉しくない事態を回避すべく、今ここにMAYACCOトイレプロジェクトが始動した!

嬉しそうな犬と疲れてる人。散歩のたびにトイレを携帯。ツルツルして持ちにくい。指がひきつる。母の病のせいとはいえ、赤ちゃんの頃トイレ訓練にギブアップした己が恨めしい・・・・・・。

トイレをいつもの草むらに設置。排尿体制に入ろうとする犬の鼻先にトイレシーツを押しつけつつ、「マヤちゃん、おしっこ!おしっこ!」とシャウトしながらトイレに誘導してみた。
パブロフの犬の話もあることだし、シーツの匂いをかぐとおしっこしたくなるように仕向けたいのだが。

だが、パブロフの犬が肉をくれる合図のベルの音だけで、ダラダラよだれを垂らすようになった陰には、肉の脂で手をベタベタにしつつ、何百回もベルを鳴らしまくったパブロフの努力が隠れている。
ワケの分からない紙のにおいをちょっとかかがされただけで、おしっこを連想しろと言うのが無理というもの。

案の定、人間がどれほど「おしっこ!」と連呼しようとも、犬はぜんぜん分かってない。ゆったり座って道行く車を見物しはじめた。
ここから外を見ると、見慣れた道もいつもとは違って見えて面白いらしい。そういえば私も幼い頃、一日中冷蔵庫の空き箱に入って、ほくそ笑みながら外を観察するのが好きだったなあ。

異種族間の意志疎通に多大な困難が伴うのは、「アバター」をご覧の通り。ホモ・サピエンスはナヴィとの交流にものっそ苦労していたけど、私はカニス・ファミリアリスとの意志疎通に失敗。
「なんでこんなしょーもないことせなあかんねん!」とキレた犬がゴロゴロ転がりはじめた。あ〜!そこ、みんながおしっこするからきちゃないのに〜!(涙)

ご機嫌取りにお肉もらいまちた。
かくてとん挫したMAYACCOトイレプロジェクト。残されたものはリビングのスペースを畳半畳分ほど占める犬トイレと、カード会社からの4980円の請求書・・・・・・orz

2010年3月13日(土)

名刺の方もさぞかしすごいことに・・・・・・。

週末は実家に帰って引きこもり生活、というのがここしばらくのパターンだけど、ヘボピーから「今日は帰ってこなくていいよーん、っていうか友達呼ぶからお姉ちゃんむしろジャマ」というニュアンスのメールがあったもんで、自宅でサッシのみぞにたまりまくったすすをセコセコ歯ブラシでかき出したり、引き出しの整理をしたりとのんびり過ごしていた。

ゆうに8年間はさわっていなかった引き出しから出てくるものは、元気だった頃の母が六本木の外人ストリップダンサーたち(もちろん男)に囲まれて、美智子妃殿下もびっくりのステキな笑顔を見せている写真とか、今は亡きイリといっしょに無理して撮ったプリクラとか、新通貨単位に移行する前の、じっとり湿って崩壊寸前の100万トルコリラ札とか、その他いろいろ。ああ、この頃は何の心配もなかったよなぁ・・・・・・とちょっぴり悲しくなったりして。

そんなメモリーに浸りつつ引き出し整理も一段落。
さて、冷えてきたから一杯飲むかね、と取り出したのは「御神酒」とのしが付けられたカップ酒。マンションが売れた時、お礼を言うために神社で正式参拝をお願いしたのだが、その際、神社広報誌「まほろば」(ネーミングがまたなんとも・・・・・・)や、行きつけ?神社のテーマソングである「正勝音頭」(※)のCDといっしょにもらったものだ。

・・・・・・勝つ 勝つ 勝つ勝つ勝つ/勝つ 勝つ 勝つ勝つ勝つ
        正勝・吾勝・勝速日/正勝音頭で 勝ちまくれ

・・・・・・と神社のテーマソングにしてはなかなか元気。唄うのは「神戸のター坊」、背後を固めるのは津軽三味線と能管、囃子、太鼓とエレクトーンのコラボ・・・・・・ってまだ聞いてないけどかなりのカオスが予想される。

お酒はただの白鶴上撰だけど、神様のお下がりだと思えば緑ゆたかな神域から放出されるオゾンの影響で、安酒もどことなくまろやかなお味。
それをイスタンブール・パシャバフチェ(王様の庭の意)で買った精緻な銀細工がほどこされたグラスに注いで、引き出しから発掘したばかりのテーブルクロスー絨毯屋のイラン土産、銀糸で刺繍てんこもりーにのせてテレビをつけると、映し出されたのはイランの光景。おお、なんというシンクロニシティー!

番組はハデハデなウエアに身を包み、「かい〜〜の」その他寛平ギャグで沿道の人々との国際交流を織り交ぜつつ、大陸横断マラソン中の寛平ちゃんを写している。
寛平ちゃん、ちょうどイランを走っているらしくて、画面にはくねくねした文字びっしりの看板や、黒アリのようにテレビカメラ前に集まってきた濃ゆい顔のオッサンども、こぼれ落ちそうな瞳をした子供たち。そんな風景を見ていると、すぐにでも空気が乾いた砂っぽい土地に旅立ちたくて、居ても立ってもいられなくなってきた。

パスポートはとっくに切れている、有給も3日以上連続で取るのはぜったい無理。
だけどイランでもエジプトでもトルコでもいいから、間抜けな観光客(私&ヘボピー)に「モスクはどこですかぁ?」と片言のアラビア語で聞かれた子供連れのオバちゃんが、「えー、そう言われても回りモスクだらけだしぃ・・・・・・」と答えに窮するほど東西南北ドーム&ミナレット(尖塔)だらけの国に行きたくてたまらない。

ここしばらく「ダルくてなーんもやりたくないー」「お金使うのもったいなーい」「外に出るのめんどくさーい」と無気力全開で過ごしていたが、久々に何かをやりたい!というアグレッシブ30連チャン暴走モードに突入の予感。

となると日程はゴールデンウィークしかない。卒倒するほど高いからGWと正月だけは無理!と思ってたけど、折りしも昨夜、ドツボ入りしていたFXがようやくプラスに転じ、ギリで旅行費くらいはかせげたところ。ここはシンクロニシティーの示す道に従って、久々に消費してもバチは当たらないだろう。

・・・・・・ということで、これから高ぶる気持ちを落ち着かせるため、旅行会社のパンフをもらって、トルコレストランでジャジュック(キュウリのヨーグルトあえ)でも食べてから、ビアンバーのオーナーと「私のタイプはひょっとするとナンシー関なのかもしれない」みたいな話を聞いてもらいに行ってきまーす。

<右>引き出しから出てきたイリと撮ったプリクラ。こっそり犬連れで入れるプリクラ機は数少ないせいで、不本意ながらもマックVer。顔の高さを合わせるために、犬(30キロ)をだっこしており、腕がプルプルして顔が引きつっている。犬もわけの分からない狭いところに閉じこめられて、おそろしくて顔が引きつっている。

2010年3月6日(土)

人気プロレスラーの長州力(58)が映画初出演することが6日、分かった。沖縄・竹富島を舞台にした「星砂の島のちいさな天使〜マーメイド スマイル」(喜多一郎監督、今夏公開予定)で、島一番の腕っ節を誇る牛飼い役。劇中ではあのリキ・ラリアットを共演者に見舞う可能性も。主演は女優の飯田里穂(18)で、3月にクランクイン予定だ。(スポーツ報知)

うぉうぉおお……!(涙)若かりし日のあこがれの君がう・し・・・か・・・い・・・・・・(バタッ)いや、首にはタオル、足にはゴム長ファッションの長州を思い浮かべると、それはそれでピッタリじゃん!?って気もしないでもないのだが。

若い人たちには長州力よりも、長州小力の腹の1/fゆらぎの方が馴染み深いかもしれないが、黒パンツに黒ブーツというストロングスタイルで颯爽とリング上に現れ、「俺は藤波の噛ませ犬じゃないっ!」とシャウトした長州力は、猪木、藤波、タイガーマスク(佐山版)と並んで当時のプロレスファンに大人気。それはもう超強力にカッコよかったのですよ。

目を閉じてあの日の大阪府立体育館を思い起こすと、長州力テーマソングの「パワー・ホール」とファンの歓声が渾然一体となって脳内リプレイされ、のども裂けよとばかりに声援を送った当時の興奮が昨日のことのようによみがえる。

10代も終わりの頃、うら若い娘でありながら私と妹ヘボピーとヘボの友人もーさんは、新日本プロレスにはまりまくっていた。
当時はゴールデンタイムに試合がテレビ放映されるという、何かの間違いとしか言いようのないプロレスブーム。7時になるとパンツ一丁の男たちがケダモノのように咆哮したり、パイプ椅子でなぐられてダラダラ流血するさまを見ながら晩ご飯を食べたものだ。

そんなブームのさなか、我々は週刊プロレスや週刊ゴング(先月廃刊・合掌)を買い求め、レスラーが主役の妄想ストーリーを練り、試合がなければきっと一生訪れることがなかったであろう遠い街まで出動して、スーパーの駐車場に設けられた特設リングサイドから熱い声援を送ったり、自分たちがレスラーにボディータッチするところが映ってないか、目を皿のようにしてプロレス番組をチェックしたりしていた。

新日レスラーの中でも私のお気に入りは、前述の通りなんといっても長州力。
私服に着替えると単なる目が細いデブのオッサンの、一体どこがツボにはまったのかよく覚えてないが、しゃべりが下手で猪木と藤波ばかりにいいとこを持って行かれる、不器用っぽいところに母性本能をくすぐられたのかも・・・・・・。

また、もし長州と結婚したら・・・・・・という妄想が豚骨ラーメンのスープのように煮詰まったあげく、「長州は目白在住」という週刊プロレスの漠然とした情報のみを頼りに上京、「道でバッタリ」というメイクミラクルを信じて、あてどもなく目白を徘徊、なんて思い切った行動に出たこともある。

だが、結局のところそうそうミラクルが起こるはずもなく、お陰でストーカーにならずに済んで今に至るが、「欧米人だとベッカムがタイプだけど、東洋人なら目が細いデブに惚れがち」というバランスを欠く男の好みは、たぶんプロレス期の名残なんだろう。

そういえば大阪府立体育館の試合を見に行った時には、なけなしの小遣いをはたいてレミーマルタン(銘柄に時代を感じる)を差し入れしたものだなぁ・・・・・・。まぁ少年ジャンプ気付けで某先生に神戸ビーフを贈った時と同様に、高級ブランデーは裏方さんたちの胃に収まっただけな気がするけど。

なにはともあれ俳優デビューおめでとうございます長州さま!
アメリカン・プロレスの花形だったザ・ロックも、「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」で顔だけ人間で体はサソリの怪物と化してシャカシャカ走り回る……という
ものすごい羞恥プレイを経て、今ではけっこう主役を張ってることですし、長州さまも牛飼い役を皮切りとして、探偵、弁護士、マタギ、神主、家庭教師……などなど、さまざまな役にチャレンジの上、新たな地平を開かれん事、心よりお祈り申し上げます。