2010年1月28日(木)

マヤっこ、さっぱり丸刈りになりました。これでしばらくはもつれない・・・。

ふてぶてしいですね。

腹はピンク、ボディは火がよく通ってないトリの唐揚げ色。

のっけから愚痴っぽくて申し訳ないが、管理人最近グタグタで、なにをやる気も起こらない。疲れやすいし体のあちこちはズキズキするし、頭はいつも寝起きみたいにぼんやりしてる。

そんな中、街を歩いていると突然霊能者を自称するおばさんに呼び止められた。「アンタ、ついてるわよ!」・・・・・・というのは冗談で、この体調の悪さは東尋坊でなにか拾ってきたせいではなくて、先日のガリッ、ゴリッ、ボキッが原因だとにらんでる。これまで噛み合っていた奥歯が無くなることによって、全身のバランスがすっかり崩れてしまったんだろう。歯って本当に大切なもの。まだ自分の歯がそろってる人はしっかり歯磨きしようね!

こういう時にはかかりつけの整骨院に行けば多少はマシにはなるとは分かっちゃいるが、残業で毎日帰宅が10時過ぎではヒマも無し。
・・・・・・というのは、リーマンショック前の好景気に浮かれた二代目若社長が、ワケ分からん新コンピューターシステムの導入をツルの一声で決定してな・・・・・・。

見積もり段階では5千万円払えば、受注から支払いまでサクサク動いて業務ラクラクなはずが、うちは小さくて細かくてイレギュラーでニッチな企業なせいで、どうやら大企業向けらしいこのシステムがぜんぜん使えない。

そうこうする内に、追加請求の嵐でシステム会社への支払金額はすでに一億円。そりゃSEを二人、一週間ほど派遣するだけで出張費100万なんて請求されてると、そういう金額にもなるよね・・・・・・。
そのくせ実務的にはもうまったく、そこかしこで社員がヒステリーを起こすほど使いものにならなくて、社内・絶賛混乱中。

そもそも零細企業の契約書番号に対して、いきなり0000017みたいな7ケタの数字を振ってくるシステムを作るあたりからして、ナメられすぎだと思うのですが。これまでは4ケタで間に合ってたから、毎度「いくつゼロを書かなきゃなんねーんだよ!(怒)」と叫びたくなる。
いやはや、アマゾンやヤフーみたいなビッグカンパニーならいざ知らず、うちの契約ペースだと、10ケタ目を使う頃には余裕で22世紀に突入してそうだな。

それでも日々の商いはしなきゃならないので、旧システムを併用して日常業務をこなした上で、新システムが吐き出したデータを、赤ペン片手にひとつひとつ付き合わせる毎日。目はしくしく、肩はごりごり。10年前の年収に戻った上にこの残業かよ!とぼやきたくもなるというもの。
それでもよその中小・零細さんも似たようなもんなんだろうな、職を失う人も多いご時世、月給もらえるだけまだマシ、と思って頑張るしかない。

・・・・・・なんてけなげにポリアンナのよかった探しをしていた矢先、「新システムで手が取られるから」という理由で新人を二人も雇うと聞いた今日だけは、さすがにガックリきた。いやー、うちの会社本気でヤバいかもね!これまでは少数精鋭でそこそこの売り上げを維持していたというのに、新システム導入で完璧につまずいたって感じ。

もし倒産でもしようものなら、定年まで働いてあとは海外で井戸を掘るボランティア活動でも・・・・・・という人生計画が崩れて困る。でもまぁ、潰れたら潰れたでしばらくトルコの田舎にでも行って、帰国後はスーパーかコンビニにやとってもらうという生き方もアリかも。

年に何回もエジプトに行けていた頃とは違って、人間ドックでたった一日休むことすらむつかしい今、一週間でいいから砂漠でのんびりしたい!と叫びたくなる自分は、今、けっこう煮詰まってるかな・・・・・・。気分転換のため、来月あたり東京に遊びに行くのもいいかもね。

「風水的に財布はゴールド」と決めて、これまでは金色の財布しか持たなかったのだが、頭にふさふさを付けたサーカスの馬に惹かれて「カワイイっ!」と発作的に購入したケイタ・マルヤマの財布。らしくないけど、2万円近いやつがセールで8千円になっててお得だったのだ。開くと中が空色ってのも気分が明るくなって、おまけに金運にもいいと信じたい。

2010年1月24日(日)

以前「これはナチさんに上げるしか!」と友人が買ってきてくれたアーミーグミキャンディーに続き、エアフォースヴァージョンももらったよ。

左列上からF−15イーグル、B−2スピリット、F/Aー22ラプター、右列三個はF/Aー18ホーネット・・・・・・だそうだが、空軍の人に殴りかかられそうなハイクオリティー!ホーネットの機首のしなだれっぷりなんぞ、カッコいい戦闘機というよりむしろ「30代・40代・50代のチ○コ角度」。

袋オープンと同時に鼻腔を刺激する体に悪そうな香りにむせつつも、イーグルを一口かじってみると・・・・・・グボェーッ!(血の色で表現してみました)アメリカのガキはホンマにこんなひどいもん食べてんの?!

「食べ物のなかには神様が住んでいる」とおばあちゃんに教えられて育ったさしもの私も、ひとかけらも嚥下を果たせず吐き出した。せっかくくれたのにゴメンよCちゃん・・・・・・次回はぜひとも、まずは自分で食べてみてくれよな!

こんな激マズ菓子、いったいどこが輸入してるんだ?と袋を見れば、ゲッ?!隣の町だった・・・・・・。同業者としてはこれを反面教師として、消費者に愛される商品を扱いたいと思う次第であります(笑)


久々にのんびり過ごした日曜日。いや、予定では朝っぱらからマヤっこをワンワン美容室に連れて行かなきゃならなかったのだが、ヘボピーから行ってあげるよ、との申し出があったので、お言葉に甘えたのだ。

一時はキューバ危機下の米ソ並に冷え切っていた姉妹仲だけど、老いた負け犬が頼れるのは身内しかねえ!という焦燥感からだろうか、最近はけっこうお互いにフォローし合ってる。仲良きことは美しき哉。

・・・・・・とまったりしてるうちにあっという間に時は過ぎ、ぼちぼちカットが終わった犬を迎えに行かなきゃならない時間なので実家に帰ります。

コッカースパニエルの被毛って、量が多い上にふわふわしていて凶悪にもつれやすい。ちょっと目を離すとすぐに毛玉ができるので、今日は「さっぱり丸刈りにしてください!」と野球部に入りたての中坊みたいなオーダーしたんだけど、一体どんなブサイクなワンちゃんに変身していることやら。

カット前のマヤっこはこんなにムクムク。ヘボピーに「高い高い〜!」されて嬉しそう。犬ってバカ・・・・・・。

2010年1月23日(土)

特養入居中の母へのプレゼントにプリザーブドフラワーを買いました。

プリザーブドフラワーとは、最先端の花卉(かき)加工技術によって、生きている時の姿に近い状態で保たれた花。ドライフラワーをエジプトの乾いたミイラとするならば、プリザーブドフラワーは北欧・泥炭湿地から発掘された黒光りするミイラ。同じ花の死体であっても、プリザーブした方はしっとりつやつや。

寝たきりで首すら動かせない人の枕元に、造花やドライフラワーでは可哀想と考えたからなんだけど、問題はお値段。バラたった二輪のこのサイズで5千円って高すぎだよね・・・・・・とぼやきつつも、見舞いのたびに新しい色を買うのが楽しみになってきた。生花とは違ってこれだとホームの職員さんに花瓶にいけたり水を替えたり、の手間をかけないのも安心だ。

ターミネーター4のDVDを借りてきたよ。映画館で見た作品をDVDで見直すことは滅多にないんだけど、悲劇の主人公、キュートなマーカス(サム・ワーシントン)に、こんどは酒でも飲みながら納豆のような視線をねっちょり投げかけたくなったのだ。

けれど、シェリー酒の栓を抜いていざ鑑賞!(ハァハァ)とDVDを再生したはいいけれど・・・・・・あれっ?この子の顔ってこんなに肉厚だっけ?私の記憶ではファンタスティック4のクリス・エヴァンスやベッカム系だったんだけど、この肉厚ぶりではプリズンブレイクのマイケル系じゃん。(管理人、坊主でもマイケルにはなぜか萌えません)

そんなわけで当時の感動はどこへやら、ボロボロのマーカスが鎖に繋がれ悲鳴をあげるシーンまできっちり押さえてから電源OFF。すまんなマーカス。頭がハイ・アンド・タイト(超短いスタイル)っていうだけでひとまず惚れるクセ、そろそろ治さなきゃな・・・・・・。

・・・・・・と殿方に対する好みも特殊だが、レディーに対してもけっこう異端。ナマモノ、2次元を通して、女性には積極的には燃えないながらも、これまでに一番あこがれた人はといえば、若い頃にコピーバンドをするほど好きだったヨーコ・オノさん。まさに女神、女王様。

だが、私に言わせると「強い意志にあふれた古代エジプト彫刻的な容貌」も、一般的な美意識からすると即答で「魔女」か「鬼ババア」(すみません・・・)。ゆえにバーで「ナチさんはどういうタイプが好み?」と問われてヨーコの名を挙げるのも、長ったらしい説明を要しそうなので、「別に・・・・・・」とエリカ様レスをするしかなかった。
え?先日騒いでたベビーショートがまぶしいICONIQさんはって?・・・・・・ごめん、勘違いでした。ATUSHIとコラボしたエグザイル版のポスターによればノンセクシュアル的で素敵だと思ったんだけど、資生堂CMからこっち、単に「坊主にしただけの美女」に見えちゃってさ。


そんな中、総キャラそろってありえないほど浮気体質、いくらアメリカンセレブだからってものには加減っちゅーもんが(怒)と思いつつも、ボーイッシュな美容師のシェーンが幸せになるまでは、と意地で見ている海外TVドラマ『Lの世界』で、シーズン5に突入してはじめてグッとくるキャラゲットだぜ!

その娘は黒人のダスティ。
大富豪の娘ヘレナが、いろいろあって放りこまれた刑務所で同室になる、無口で無愛想で肉食獣の目をした、ヒマさえあれば腕立て伏せしている、鼻の下のうぶ毛のお手入れしてあげたくなるマッチョウーマンだ。
眉ひとつ動かさずに鉄パイプで男を殴り殺しそうな外観から、殺人罪で服役中と思いきや、実のところは税金詐欺だと後ほど判明・・・・・・。

このダスティ、ムショの食事が口に合わなくて、一口食べると即リバースのお嬢さんなんぞはなから無視。世間知らずの駄目っ子がおののきつつ何を聞こうとも、木で鼻をくくったような答えしか返ってこない。
だが、シャワー室でヘレナがうっかりせっけんを床に落っことし、ケツのガードがら空きになった時のこと・・・・・・。(シャワー室でせっけん落としちゃ
ダメ!ぜったい!っていうの、グッとくる。ぜひともクパハネ話に使いたいものだ)

がら空きのバックを見逃さなかった女囚ーー凶暴エキスが全身の毛穴から吹き出しているような下品な金髪女が、ヘレナの喉元にかみそりを突きつけてささやくのだ。
「可愛い顔に傷つけたくなかったら、あとから私の部屋に来な、ククク」
「え・・・え・・・?あの・・・あたくし意味がよくわかりませんの・・・」・・・・・・と油断させといて、少林寺拳法の技でも繰り出せればいいがそれでは話が終わってしまうので、お姫様ヘレナにはガクガク震えることしかできない。

そこへ毅然と登場した黒馬に乗った王子様、もとい黒馬ダスティ。「やめときな!!!」
「へっ!なんだよ、邪魔すんなよ。ヒャハハハハ、どうしてなんだーい?」とあざける凶暴女。
しかし
「わたしの子だから!」ときっぱり答える最強の一匹狼に恐れをなして、イカレ女はすごすご引き下がる。そんな凛々しいダスティに、ヘレナ&私の胸はキュンキュンvv素敵!キャーッ!カッコいいーっ!!お嫁さんにしてーっ!

いいね!男顔負けの頼れる女って。意外と強い己のプリンセス願望が恥ずかしいけれども、これからバーでは「『Lの世界』のダスティがタイプかなーvうへへへ」と答えて、同席した人々の頭の中を???で一杯にしてやるのだ。

というのは全6シーズンもある広大な『Lワールド』において、彼女の登場シーンはたったの二話。時間にするとわずか30分足らず。カリフォルニアビアンの相関関係が一目で分かる「アリスのチャート」にすら載ってなさそうなマイナーキャラは、またしても分かってもらえないっぽい。

いずれにせよ『Lの世界』については全シーズン見終わってから改めて触れようかと。『セックスアンドザシティー』を勧められることは多かったけど、よもや『L』の方に行くとは思ってもみなかった・・・・・・。

業界のお姉さんたちをして「『L』?ありえねえ!」と言わしめるブッ飛び設定ながらも、そのありえなさがまた面白かったりして。見ているうちに視聴者をカリフォルニアの女はみんなレズビアン、と勘違いさせそうなある意味デンジャラーな勢いだ。

プラトニック萌えとしてはシーズンを追うごとに増加するHシーンに「ノーモアオッパイ・・・・・・」と呟くこともしばしばだが、あれはより幅広い視聴者(主にノンケ男)獲得のため、いたしかたなし。
まぁ、ファッションは素敵だし、ビアンを取り巻くゲイ男子もいい味出してるので、気が向けばレンタル半額デーにでも見てみてくらはい。

2010年1月16日(土)

「寒いねー!」と言われると反射的に「いやいや、こんなの寒いうちに入らないよ。まったく地球温暖化を肌身で感じるね!キヒヒ」と、孫にシベリア抑留の経験を語る爺さんみたいな返答をしてしまう寒さに鈍感めな管理人だが、今日はちょっぴり冷えるかも。さっき整骨院&ジムから帰ったばかりだけど、寒風に吹かれて鼻が真っ赤、ONE PIECEのチョッパー状態だよ。

こんな日のおでかけには、迷わず選ぶ米軍放出の迷彩アウター。
一時はオサレな女子の間でも流行ったミリタリ系ウエア、すでに流行の峠は越えたみたいで、街ゆく人々を見渡してもこういうファッションしてるのは、K市観光に来た田舎のヤンキーと私、そして窓に金網が入った黒いバスで日旭日をはためかせているオッサンくらい・・・・・・。

けれど寒い時にはまず防寒。米軍放出品だけあってこのアウター、真冬のアフガンでも鼻歌でドリカム歌いながら地雷撤去できそうな保温性の高さには軽く感動。さすが実用品。花より団子、カシミアよりゴアテックス。


さて、かつて寒いときにワードローブから引っぱり出していたものといえば毛皮のコート。ゴアテックスが開発される以前から、マリリンモンローやレーニンやスターリンにも愛用された由緒正しい防寒着だ。

だが、ここ数年というもの、毛皮を着てる人ってぜんぜん見かけなくなったよね。昔だとお金持ちの奥様かクラブのママが着るリッチさの象徴だったのに、今どき毛皮着用しても「物を大切にする人」か「超ダサくね?」くらいの感想しか持ってもらえなさそうで怖い。

かく言う私もバブルの頃には、清水の舞台から飛びおりて買ったミンクやフォックスを鼻高々で着ていたものだ。いや、もともと生き物好きとして動物愛護精神に反するとは思いつつも、毛皮にはたまらなく萌えるんだよねー。

けれどもどうしても福沢諭吉さんを捻出せざるを得ない都合上、毛皮のコートすべてをコメ兵に売却したのが2,3年前のこと。
「せめて一枚10万にはなるよね」という甘い確信はまばたきする間に打ち砕かれ、「ほら、近頃地球温暖化でしょ?だから毛皮って北海道の店舗以外では全く売れないんですよ」、と買い取り担当者に苦笑されつつ渋々引き取ってもらったサガミンクのお値段は、一枚あたり2万円って・・・・・・
キィーーッ!買値いくらだったと思ってんのよぉ!

そんなこんなでもはや手元には一枚もない毛皮だが、ちかごろ質屋の店頭でミンクやフォックスのコートを見かける度に心が揺れている。
だって、ちょっと前だと質流れ品でも10万以上はしたものが、値札を見れば2万円均一なんですもの。いやはや、そこまで着る人がいなくなっていたとはびっくりだ。

パイプハンガーに無造作に吊られたミンクやフォックスやラクーンは、デザインもオーソドックスだしクオリティーもそこそこいい。こういうブラックミンクのロングコート、ZARAで9万で売ってたよね。この上から太めのベルトをしたらカッコいいかも!

ただ、毛皮って収納の場所を取るのが問題だ。それに冬も残すところあとわずか。一月半ばの今ですら毛皮着るほどの寒さじゃないってのに、2月を過ぎてそれ以降はますます出番がなくなるだろう。

そう言いつつも、2万円なら・・・・・・という迷いもなきにしもあらず。というのは、ヒトラー・ユーゲントの学校を描いたマルコビッチ主演の映画『魔王』に登場するゲーリングが、もふもふの毛皮のコートをゴージャスに着こなす姿に「カ、カッコえぇーっ!」とハートわしづかみにされたから。

どうしようかなあ、今どき毛皮なんか着てたらオバちゃんすぎるかなー・・・・・・と悶々としつつ歩いていると、前方からやってきたすらりと背の高いアンちゃん。
坊主頭にはスモークのサングラス、首回りにはキレイ色のさし色スカーフ、そいでもってブラウンのミンクのコートをふわりとはおった押し出しは堂々たるもの。もちろん邪眼を通せば背後には、虹色に輝くゲイオーラが見えることは言うまでもない。

お尻をプリプリさせながらすれ違ったアンちゃんを振り返りつつ考えた。私もああいうコーディネートがやりたい!
でも、やっぱり毛皮は我慢しよう。すっごく好みのテイストだけど、一地方都市のK市でただのリーマンがやると悪目立ちしすぎだよな・・・・・・。

そんなこんなで迷ったあげく毛皮はおあずけ。下の日記で書いたワンピースも届いたことだし、今年はお上品フェミニンを目指してみる。脳内にあるのはジェニファー・ビールスが『Lの世界』でやってるようなファッション。

そんな矢先、某ビアンバーで私を見たお客さんがさらりと一言。
「ナチさんが着たら何でもコスプレに見えるよね!」・・・・・・えぇーーっ!?そうか?フェミニンのつもりがやっぱコスプレか?コスプレなんか?!(涙)

2010年1月14日(木)

2010年ははじまったばかりだというのに、やおらアンラッキー連発でかなりへこんでる。

まずは年明け早々1月3日のこと。ヘボピー提供の愉快な自衛隊話に盛り上がりつつ、炊きたてほかほかの新米を食べていると、「ゴリッ」・・・・・・口の中に突如出現した未知の食感。あわてて吐き出した次の瞬間、オバちゃん顔・面・蒼・白。
手のひらの上で申し訳なさそうにちぢこまっていたのは、銀のクラウンもろともまっぷたつに折れた奥歯だった。

けれども歯医者があくのは6日から。それまでは辛抱するしかない。ガタガタになった切断面を舌の先でさぐりそうになる衝動と戦いつつ、背筋をぞぞぞとさせつつ待つこと3日。診察開始直後に病院に飛び込んだところ・・・・・・。
かぶせ物(クラウン)を新しく作ればいいんだよね、という希望的観測はレントゲン撮影の結果、あっさり裏切られた。

私は歯並びが悪いせいで、永久歯にはえかわって今に至る数十年間というもの、奥歯ばかりに不自然な力がかかっていたようだ。その結果、折れた歯は上部がなくなったのみならず、根っこもクラウンでくさびを打たれた状態で、竹を割ったみたいにまっぷたつになっており、上に何かかぶせるのは不可能らしい。

うぉおおおおぉお?!反対側の上奥歯は一年前に抜けたってのに、こっちの上奥歯までなくしてどうやって食べ物をすりつぶせばいいのだ?もし私がシマウマなら衰弱死は必至だね。

悪いことは重なるもので、歯折れ事件の一週間後には、清水の舞台から飛び降りて買った3万円のイタリア製手袋を紛失。歯のことが気になってぼんやりしてたんですね。
でもってその翌日には、父が着替え中によろめいて本棚とケンカ。勝負の結果は本棚の完全勝利で、敗者・ファーザーは肋骨骨折。その介護のために、私もヘボが交代で実家に帰らなきゃならない羽目に。仕事、たまってんのに!

そして今日はぼちぼち厄払いの必要性を感じつつ、折れた奥歯の下半分を抜いてきた。
いや〜、マジで参った。もう二度とごめんだ。ペンチで歯を引き抜く時のガリッ、ゴリッ、ボキッというなんともいえない嫌な感じ・・・・・・
ああああ!思い出しただけで失神しそう!

神経は20年前にすでに抜いてあったので(これが歯がここまで弱った原因のひとつ。神経や歯はできるだけ温存して!)痛みや血はそれほどでもなかったはず。
それでもガリッ、ゴリッ、ボキッがあまりにも気持ち悪すぎて、マジで何度か気が遠くなった。もうろうとした意識を通して見えたのは、超エグい拷問で歯を抜かれた反フセイン派の闘士たちが、ユーフラテス河の向こうで手を振る姿・・・・・・。

いや〜、親しらずは抜いたことはあるけど、抜歯がこれほどキツいものだとは思ってもみなかった。こりゃ「ペンチで歯を引き抜く(麻酔なし)」って方法が拷問に使われてるのも当然だねー、と身をもって納得。

そんなこんなでものすごく疲れた。なんだか歯と一緒に気力まで抜け落ちてしまった感じだわい。
けど、人生あと半分ほど残ってる今の時点で白い灰になるわけにもいかないので、よからぬムードを吹き飛ばすべく、明日はちょっぴり早起きしてとんど祭りで頭から白い煙をかぶってこようかな。

それにしても歯(のあと)が痛い、頭も痛い・・・・・・6時間おきに飲む鎮痛剤、一時間ぽっちしか効かないんだけどどうすればいいよ?果たして今夜眠れるのか心配。もし眠れたとしても、夢の中でペンチを振りかざしたフセインに追いかけられそうな予感でいっぱいだ。

むしゃくしゃするから服、買っちまった(笑)以前から欲しかったけど、もったいないから我慢していたワンピース。セールで3割オフになってたので、30分ほど迷った末に「買い物かごに入れる」をクリック。これを着たら「Lの世界」のジェニファー・ビールスみたいに素敵なお姉さんになれるかしら。

2010年1月10日(日)

毎日毎日飽きもせずに大量に届くエロメールにはイラッとくる。最近規制の設定を引き上げたのだが、それでも量は2割ほど減っただけ。「とうとうサイトを立ち上げました」とか「先日はありがとうございました」なんて、あわよくば友人からのメールと間違えてクリックさせようとするあざといタイトルも腹立たしいが、男性向けエロサイトに誘導するメールにもイライラする。

そもそも一体なんだよ、「あんた、チンポぜんぜん使ってないんだって?」って!?大きなお世話、当然使えねーよ、だって女だからね!(怒)・・・・・・と言いつつもこのダイレクトにお下劣なコピーにそそられて、ちょっぴりクリックしてみたかったりして。

チ○コで思い出したが、先日友人(彼女とラブラブ中)と飲みに行った時のこと。「ナチさんが男だったらバリバリのタチのゲイでおまけにサディストだろうねー」としみじみ言われてちょっとハッピーになった自分がいる。
うん、Cちゃん、私もそう思うよ。前世では男を見境無しに食いまくった挙げ句、「殺してやるぅうぅ〜〜!」と内股走りでナイフを振りかざした元カレ(フレディ・マーキュリー似)に刺されて、NYのバーのトイレで失血死したことに決めてるよ。

そんな甲斐なき妄想をする時、頭にあるのは無精ひげが似合うマッチョなイケメンに変化した己の姿。
そう、今だと昨日見たばっかりで、マイブーム超盛り上がり中の映画『2012』に登場するサーシャみたいなよか男だ。

幼い頃に繰り返し読んだ『デビルマン』と『火の鳥・未来編』の影響で、世界崩壊テーマが大好物だというのに、封切られてかなりたった今になってようやく見た『2012』、よかった!すんげえ面白かった!もっと早く見るべきだった!

とにかくCGがすごすぎる。CGといえば思い出すのが、ハタチくらいの時に読んだ新聞記事。
CGコンペか何かの評で「CGで海岸に寄せては返す波を再現するとは驚きだ!すごい!かかった労力を思うと気が遠くなる」とあるのを読んだ時に、ふーん、動きの表現ってそんなに大変なんだねえと思ったものだが、『2012』を見ると隔世の感がある。
また、映画でスーパービジュアルエフェクトを眼にするたびに、モンスターの人形を一コマ一コマ動かして『シンドバット七回目の航海』を撮ったSFXの祖・ハリーハウゼンはこれを見たらどう思うだろうな、なんて想像してしまう。

で、話もどってサーシャ。
彼はロシアの富豪のお抱えパイロットなんだけどさ、こいつがイケメンな上に仕事ができて男気のある、よだれが垂れるほどのナイスガイでなぁ・・・・・・(じゅるっ)『ターミネーター4』のマーカス・ライト(サム・ワーシントン)、『ワルキューレ』のレーマー少佐(トーマス・クレッチマン)、『アドルフの画集』のヒトラー(ノア・テイラー)以来、久々のバーニングラブ。サーシャ見たさにもう一回、あさってには友人を拉致って連れて行くことにした。

ただ、残念なことにサーシャ役の俳優さんはロシア人で、エンドロールのクレジットを見ても、ぜんぜん知らない人だったから、他の出演作が分かるかどうか・・・・・・。
いや、そもそもこの映画、主演のジョン・キューザック自体、ブラピやジョニデに比べれば地味な人で、キューザック以下の俳優さんを見渡しても、ビッグネームはほとんどいなかったあたり、エメリッヒ監督はいい選択をしたなと思うよ。思うに、ギャラのアホ高い俳優さんを使うくらいなら、その資金をCG制作に振り向けるべしと考えたからじゃなかろうか。

いやー、さすがエメリッヒ。『インデペンデンス・デイ』といい『デイ・アフター・トゥモロー』といい、都市の崩壊を描かせればエメリッヒに勝るものなしっ!三時間近くある上映時間中、普通ならばどこかでダレが生じそうなものだが、テンポのよさに思わず尿意も忘れて画面に没入。

特にロサンゼルスの高層ビルが崩れ落ち、脱線した列車が宙を舞うシーンには、興奮のあまり舌、噛み切りそうに・・・・・・。
ヘボピーに「電車が宙を飛ぶとこが一番好き!」とメールしたところ、「電車が飛ぶシーン好きやと思った(笑)『宇宙戦争』でも燃える電車のこと何回も言ってたもんな。そんなに電車のこと考えてたなんてはじめて知った!」と返信が。

じ、自分、そんなに燃える電車のことばっか言ってたっけ・・・・・・。そう言われれば「電車が壊れる」って状態、ものすごく気になるんだ。幼少時に見た『はだしのゲン』か『妖怪人間ベム』の刷り込みだろうか?
ちなみにヘボのベストは「津波に呑まれた空母がひっくり返るとこ」。さすが姉妹、大同小異。

とにかく『2012』、ディザスタームービー好きには超おすすすめです。あれだけはぜったい大スクリーンで見ないと価値がないので、残り少ない上映期間中に、ぜひとも映画館に足を向けてみてください。

そうだ、最後に一言いわせて頂きたい。
点数を付けるなら満点あげたいとこだけど、「えぇーーっ?!アリなんか?その死に方!?ヒデェ!」とすべての観客にツッコませたあの人のあの殺し方、あれだけは減点対象ですなあ、エメリッヒ監督。

2010年1月9日(土)

毎年初詣に行く神社ではおみくじをひき、それを次の初詣まで財布に入れ、時々取り出してみては日々の戒めとすることにしている。というのは氏神様でひくおみくじは、いつも痛いとこ突いてくるからだ。

おみくじも占いも、人が都合のいいように解釈して、自分の判断を正当化するツールにすぎないと醒めた自分が考えると同時に、何かからのサインなんだと信心深い自分が感じることもある。
特に去年のおみくじを開いた時には己の迷いを見透かされたようで、軽いショックを受けた。

その頃、本当に買うべきなのかモヤモヤし始めて、でも一千万以上のお金を捨てる決心もできずにいたマンションのこと、友人に「お金はもったいないけど、苦しむくらいならいっそキャンセルすれば?」と自分では考えたこともなかったアドバイスをされた矢先だったのだが、このおみくじで何かに背中を押されたような気分になったからだ。

おみくじに書かれていたのはこんな文章。
誉める相手より、間違いを指摘してくれる相手を大切にせよ。楽しそうな道ばかり選べば、後で行き詰まること多い。
願望・欲張らず望め 争事・まっすぐ戦え 転居・発展あり

それからさらに何人かの「間違いを指摘してくれる相手」に出会い、口をそろえて購入に反対されたものだから、思い切って契約はキャンセルへと。
それからは不動産会社と軽く争って、「欲張らず望んだ」程度のお金を取り戻し、「転居」について想像だにしなかった展開を経て、ギリギリの落としどころに落ち着いた。

いやはや、あの時決心できて本当によかった!冗談抜きで「後で行き詰まる」とこだった。
契約した時にはまさか景気がここまで悪くなるなんて夢にも思ってなかったけど、年収が10年前に逆戻りした今、管理費うなぎ昇りのタワーマンションなんか買おうものなら、見栄を道連れに首をくくる羽目になってたかも・・・・・・。

これまで必死で働いて作った貯金がなくなったのは寂しいけど、心の平安は取り戻せた。
あの時、耳の痛いことを言ってくれた人たちや相談にのってくれた人たちには心から感謝してる。そしてもちろん、己の思い上がりに気づかせてくれた何かにも。

そんなことを思いながらひいた今年のおみくじにはこうあった。
地位を確立する絶好の機会あり。
頑張れば成果がある時なので、幸運に身をまかすことなく、進路をきっちり見極めて。落とし穴注意。

そう言われれば今年は仕事が節目っぽい。ここしばらくユルユルの仕事ぶりだったから、今年はちょっくら頑張ってみるか。「願望・願えば叶う」とあるのも心強いしね。

ただ気になったのは「相場」の欄で。去年、「手を出すな」と強く制止されていたのもかかわらず、つい気まぐれで再開した株取引(しばらく引退してたのに!)で顔がパープルになるくらい大損ぶっこいてから、株もFXも自重しているのだが・・・・・・。
今年のおみくじによれば一転、「相場・機を逃がすな」。神さまこれってどゆこと?再開しろってことですか?

そんなわけでおっかなびっくり再開したFX。(株はもう二度とやらん)以前みたいに大金をブチ込んでそこに10倍のレバレッジを掛けるなんてロシアンルーレットみたいなことはせず、レバレッジぜいぜい2,3倍でチャートや為替ボードにもしがみつかず、のんびり小さくあてることにした。

おかげさまで今のところはささやかに勝てててはいるけど油断は大敵、「落とし穴注意」。喉元過ぎれば熱さ忘れるお調子ものなので、調子に乗ってだんだん突っ込む金額が大きくならないよう、己を戒めているところ。
だってほら、今年のミキ家のテーマは「小さな幸福に感謝する」と「慎ましく生きる」だからさ・・・・・・って、小さな幸福に感謝して慎ましく生きる人間は、そもそもやらんか、バクチなんか。

2010年1月8日(金)

農協発行の春まき野菜種子のカタログより。ロケットランチャーからの連想だろうがブツは所詮とうもろこし。82とナンバー付きなのがエリア88みたいで無駄にカッコいい。

こちらは戦国武将かプロ雀士か。白菜なのに強そうだ。鍋にこれを入れるとポパイみたいになれるかな。

黒人というとつい「ルーツ」が頭に浮かぶように、大根と聞けばNHK大河ドラマ「おしん」の大根めし(米に大根を混ぜてかさ増ししたもの)を連想する昭和世代。おしんも好きこのんで大根めしばっか食べてたわけじゃないはず、大根の名前にされるのは不本意だろうが、これも昭和のセンスというもの。
耐病総太りは定番なだけあって、農家の願望がストレートに反映されたシンプルイズベストなネーミングだ!

レタスの「シスコ」「レッドファイヤー」ピーマンの「フルーピーイエロー」オクラの「アーリーファイブ」etc・・・と洋風野菜が比較的モダンなのに比べると、大根の「おしん」、ほうれんそうの「おかめ」、かぼちゃの「ほっこり133」になすびの「庄屋大長」、そいでもってこいつは「さつきみどり」・・・・・・と和風の野菜はネーミングが総じてまったり系。

妹ヘボピーと山の手の住宅街を歩いていたら、建築費に2億はかかってそうな西洋風のおうちが目に入った。セコムにガッチリ守られたリビングの壁には、スカしたオブジェが飾られている。
それを見てヘボピー、ぽつりと一言。「あれがおかめとひょっとこやったらよかったのに!」

その案もらった!もしも宝くじで三億当たったら、私もおかめとひょっとこのお面を外から見える場所の壁にかけて、道行く人々に「見てあれ!家は立派なのにねえ・・・・・・クスクス」と後ろ指さされたいものだ。

ところでスーパー遅ればせながら明けましておめでとうございます。本年も佳き年でありますように、心よりお祈り申し上げます。

年が明けてから4日までの正月休みの間、管理人がいったい何をやってたかというと、氏神さまに初詣で一度だけ自宅に戻った時とマヤの散歩で外の空気を吸った以外は、ユニクロでトータルコーディネートした室内着から変なにおいが立ち昇ろうと着替えもせずに、のらりくらりと実家に引きこもり。朝から晩まで酒を飲みつつ、読書&DVD鑑賞。
おかげでお金をぜんぜん使わずに済んだから、なんだかすごいハイランクの素敵な奥さんになった気分だわぁ。

本は図書館で文学作品をめいっぱい借りてたけど、実際に読んだのは『ウォーターシップダウンのうさぎたち』上巻のみ・・・・・・。あとはヘボピーの本棚にあるライトエッセイ類、そして全四巻重ねて乗れば、タンスの上のものも取れそうな『まんが道』を読みふけり。

『ウォーターシップダウンのうさぎたち』は、13匹のウサギたち(オスのみ!)が新天地を求めて旅に出る、という児童文学の名作なんだけどさ、マッチョ&ワイルドなタイプに気の弱いチビ公、予言者に夢想家にクールガイ・・・とウサギといえどもよりどりみどりで、うっかり萌えのチャクラが開きそう。今なら『ウォーターシップダウン擬人化』でコミケのひと島できそうな高萌えレベルにびっくりだ。私のお気に入りは、荒っぽくて男気があってガタイのいいビグウィグ、うへへ。

『まんが道』の方は言わずもがな、藤子不二雄A&Bの二人が富山から上京してプロの漫画家になるまでの話なんだけど、読後感がありえないほど爽やか!本をぱたんと閉じて窓を開け、「若いって素晴らしい!」とうるんだ瞳で空を見上げそうに・・・・・・。
またそれと同時に、「自分も若い頃にせめて藤子不二雄の半分でも努力していれば・・・・・・」とちょっと辛くなったけどね。

DVDは昨年、ヒトラー関連映画ですさんだ心を癒すため、『ウォーリー』と『フォレスト・ガンプ』で綺麗な涙を流した。あと、セレブなレズビアンの世界を描いた『Lの世界』を一気見。

『Lの世界』については日を改めて書くとして、ガンプもウォーリーもかなりよかった。
フォレスト・ガンプの方のベスト萌えシーンはというと、エビ会社をいっしょに立ち上げたツレ(ベトナム戦争で両足を失った元尉官)が、頭の足りないガンプにかわり、エビでもうけたゼニで株を買ってくれてて大儲けする場面。
「どこかのフルーツ会社に投資してくれてたんです」と語るガンプが開いたレターヘッドに、なにげにアップルのロゴが入っていて胸がキュン。ああ、アップル株、上がったもんなあ・・・・・・自分もあの時もっと林檎ちゃんを信じていればな・・・・・・。

アップルといえば、ウォーリーの再起動音がMacのそれと同じだったのにも胸キュンv全パソユーザーに占める割合が4,5%という日本ではありえないことだが、アメリカではそれなりに林檎ユーザーが多いのだろうか。
でもって『ウォーリー』はイブもたまらん可愛かった!やっぱいいよね、ロボット女子。こういう女の子ってすごいタイプ。そもそも生身の女子は手にレーザー砲ついてないしね。

・・・・・・と年が変わっても相変わらずの妄想&迷走ぶりですが、今年も拙サイトをどうぞよろしくお願いします。今年は去年より落ち着けるはずなので、もうちょっと更新、頑張るっス。