クーパーさん、貴方に神の祝福を
「なぁ、なあってば!」 「・・・・・・・・・・・・(無言)」
「なあ、いいだろ?あと一回くらいさぁ」
「・・・・・・・・・・・・(無言)」
「アンタ明日は教室で講義だけじゃん。ならもうちょっとくらい夜更かししようよ」
「・・・・・・・・・・・・うるせえな」
「だって見てくれよ・・・・・・(己の股間を指し示す)俺もう辛抱できないんだよ」
(ガバッと上半身を起こしてまくしたてるハーネマン)
「あぁぁああぁーっ!うるせーっ!いい加減にしてくれーっ!5回もヌいといてなにが『辛抱できない』だ?もう十分お付き合いしたはずだぜこの絶倫野郎!もそも何だよその角度?なんぼ若くったってそれはありえねえ!お前ぜってーおかしいもう付き合い切れん!そんなにヌきたきゃ自分でこいてな!あぁぁーっ信じられねえっ!・・・・・・もうーーーー寝るっ!」(頭から毛布をかぶる)
「え?マジで寝ちゃう・・・の・・・か・・・なぁ・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・(完全無視)」
(しばらくシュンとしているが、やおらいいこと思いついたというように瞳を輝かせて、横たわるハーネマンを揺さぶる。しばらく無視されるものの、やがて渋々肩越しに振り返った目の前に、右手をかざしてみせるクーパー)
「なぁミッヒ、これ知ってる?」(右手の中指と人差し指と親指を立てて互いに直角の関係にしてみせながら)
(けげんそうに)「・・・・・・フレミングの右手の法則?」
「ブッブーッ!年齢別チ○ポの角度でしたー!「これが20代の角度でこれが40代、でもってこいつが32才角度。うつむき加減!ギャハハ〜〜!」
「・・・・・・グウッ・・・・・・」
(悔しそうに唇を噛んだものの、そのまま無言で毛布を引き上げるハーネマン。一方はしゃぎ疲れたクーパーもやがて眠りに落ちる。だが、彼が寝込んだのを見計らってムックリ起き上がり、闇にうごめく白い悪魔)
翌朝。
「どひゃぁああーーーーーっっっ!!」
(ドピンクのマニキュアをほどこされた己の指先にクーパー卒倒寸前。すでに姿を消したハーネマンの仕業であるが、除光液もマニキュアを落としている時間もない)
「おはようロメオ、あら、何ソレ?・・・・・・ねえ、人の好みに文句付ける気はないんだけど、避けた方がいいわよ、女装ビギナーがそういうピンク色は」
「ちっ、違うんだターナー!これにはちょっと事情があって・・・・・・」
「おはようクーパー。あら・・・・・・(指先を凝視)フッ・・・・・・アナタ男顔だから女装はやめといた方がいいんじゃない?(冷笑)」
「ちっ、違うんだオデッサ!これにはちょっと事情があって・・・・・・」
(その夜食堂にて)
「なあミタル、見たか?今日のクーパー教官」
「見た見たっ!スッゲェ色でびびったぜ」
「クーパーに女装趣味があったなんてびっくりだよなぁ」
「まったくだよマックス。天才のやるこたぁ俺たち凡人には理解不可能だよなぁ・・・・・・」
クーパーさん絶倫説。そういうDNA。
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