どの店のシャッターも固く閉ざし、土曜日午後だってのに大丈夫なのか伊勢駅前商店組合?!と人ごとながら心配になるほどの閑散とした伊勢駅前で異彩を放つ「駅前レジャック」
なにを商ってるのかぜんぜん分からんがやっぱり中華製アートフラワーなのだろうか?

中を覗くと温泉街以外では絶滅してそうなクレーンゲームが寂しそうに埃にまみれていた。
どうもレジャックは、天変地異で破壊しつくされたネオ・ジャパンでバイオレンスジャックが経営するレジャー施設らしい。

この店で店頭のベストポジションを占めるのはお面!お面なんて夜店以外で初めて見たが、プリキュアやキティーちゃんに混じってクラシカルなおかめ&ひょっとことえびす様が並んでいるのが伊勢らしい。

ゴーストタウンのような伊勢駅前(※)で独りがんばっているたぬきや。深々と一礼するプリキューなたぬきのマークは、お伊勢参りの人々に対するホスピタリティー精神を表現している。

※いや、伊勢神宮の内宮周辺はたいそうにぎわってるんだけどね、伊勢駅と伊勢の内宮はかなり離れた場所にあるのだ。でも我々はそれを知らず「伊勢神宮って伊勢駅っしょ!」と決めつけ下車・・・思い込みって恐い。そういや神戸の中心部も神戸駅から遠いもんなぁ。

伊勢神宮の手水場。近所のちっちゃな神社とは比べものにならないこのひしゃくの数よ!参拝客!カモーン!ともろ手をあげて受け入れ体勢万全である。

おお!神々しい〜!これが伊勢神宮のセンター部分。天照大神がおわすいわば至聖所入り口である。野次さん喜多さんもここにお参りしたのね。
このポイントより先は撮影不可ってのも、ほほぉ!これが日本で10本の指に入る敷居の高い場所かぁ!などと浮かれ気分を嫌が応にも盛り上げてくれる。

伊勢神宮の聖域を流れる五十鈴川ではナチュラルにニシキゴイが泳いでいる。観光客のやるパンくずで栄養状態はベスト。ちょっとはダイエットが必要な甘やかされぶり。
盗られないのかな?と一瞬思ったが、さすがにここのコイを捕ろうとするバチあたりはいないようだ。オシリスの法廷で死者が唱える「罪の否定告白」中の「我、神苑の鳥魚をかすめず」という一文を思い出した。

神道と古代エジプトの神苑は、片や鬱蒼とした森、片や砂と太陽の聖域......と正反対ながらも、伊勢神宮とカルナックの空気には不思議と共通点があるように感じてならなかったよ。
そのうちにせっせと落ち葉を掃いているパートのおっちゃんまで古代エジプトのワァブ神官(下級の雑用神官)に見えてきて、うっかり萌えそうに・・・

伊勢神宮の神苑の中を流れている五十鈴川。あらゆる穢れをハードに洗い流し、すさんだ人を悔い改めさせてくれそうな清浄さ溢るる川だ。

ためしに水晶の「シャダちゃん」(※)を浸けてみると、デパートの照明で輝くブリリアントカットのダイヤもびっくりな輝きを取り戻した。ふいても水で洗ってもくもりが取れなかったのにさ、すごい川力!裸で飛び込んだら私も処女に戻れるだろうか。

(※)友人がエジプト旅行前に贈ってくれた勾玉型水晶。以前持ち歩いていた魔除けの塩の代わりにいつもポケットに忍ばせている。
「絶対エジプトに持って行かせなきゃ駄目な気がするの」と友に言われて半信半疑で首からぶら下げていったのだが、バハレイヤオアシスで朝起きると、勾玉の中心をピーッと分断する形で影が入っていたのでどびっくり

帰国後友人に見せると「シャダちゃん、ちゃんと身代わりになってくれたわね。ふふっ」とミステリアスな微笑みを浮かべていたが、怖いからそれ以上は聞かないでおいた。

電話番のOLさんが電話に出るのをウザがりそうな激長組合名。「ハイ、伊瀬志摩真珠加工販売協同組合でございます・・・あたっ!舌噛んだっ!」

右は鳥羽駅前で採取。ここでは佐為も現役バリバリ。

鳥羽水族館の人気者がジュゴンだからって、なにも船までジュゴンにすることなかろうと思うが・・・
英語で船は"SHE"と女性形で表現されるが、じゅごん二世を擬人化するならば、確実にどすこいシスターズの妹似だろう。
なお、姉のじゅごん一世はロシアに拿捕されてエトロフ島の港に繋留中。(嘘)