シャダ萌えエジプト旅行再び
エジプトのお店やさん

何度か申し上げたとおり、私の度重なる埃及訪問の目的は「シャダ萌え・バカコレ・ワンタッチ」
最近ではここに「ホル(ホルエムヘブ)萌え」という一見正当派っぽいファクターが加わったとはいえ、しょせん動機は不純、LOVEイズアミステリー。根幹にはなんら変化ございません。

もちろん同行してくれる友人Y氏には「ややマニアながらフツーのエジプトファン」を装っている私。だって彼、真面目なんだもん。
・・・とはいえ、ダブチン(ダブルチ○コ)レリーフに目の色を変え、尻尾をふっている犬を見るやいなや狂犬病の危険もかえりみず一目散に走り寄ってはワンタッチ(犬タッチ)を繰り返す私を目にして、銀座のママ並みに細やかな気配りのY氏が、私の真のミッションに気付かないはずなかろうというもの。

前置きが長くなりましたが、あれはエジプト滞在最終日のこと・・・

空港からホテルに向かう途中、路肩でシェパードを連れて所在なげに座っていたアンちゃんを見た瞬間、私の眼の色が変わったのをめざとく捉えたY氏は言いました。
「ミキさん、犬見たいですか?」「見たい!見たいっ!!」「じゃ、ちょっとマーケットに行ってみましょう。犬もネコもウサギもトリもいますよ」「見たい見たい見たいっ!!」

タイミングのいいことにその日はちょうどイスラムのお休み・金曜日。
毎週金曜日になるとオールドカイロのその空き地では、プロの商人から平日はそこらの軒先でパン種こねてるようなおばあちゃんまで、さまざまな人々が思い思いに売りたいものを持ち寄って市がたつとのこと。

エジプトの市場ですからもちろん価格はイチから交渉なので相場の分からない異邦人にはキツイんですが、電気のソケットからカーペット、ラクダのナマ足からワープロ・・・なんでも揃うその市はエジプトのひとたちにたいそう人気があり、カイロ周辺のひとたちがお買い得を求めてどっと集まってくるそうです。

「皆が遠くから来る」というY氏の言葉通り、高速道路の測道にはボロボロのヒュンダイとピカピカのおベンツさまが隣りあって、中古車センターのごとく色とりどりの車両が地の果てまで無茶すぎる違法駐車を展開中。

もちろん我々も全くひるむことなくおウマのマークのおベンツさまを路肩に乗り捨てて、大統領を護衛するSPのように注意力ギンギンで道路を横断し(でないと時速80キロ出してる車に轢かれるから)高速道路下の目的地へと向かったのです。

マーケットはこういうところでやってます。頭上には高速道路・・・ってなんか橋脚ほそくねえか?!

これは喧噪にまみれたそのマーケットじゃなくて、とても静かなアマルナの八百屋さん。ディスプレイに対するオヤジのこだわりがうかがわれる。

買って買って〜!エジプトの少年たちをして、道の真ん中で大の字になり手足バタバタさせしめる悪魔の誘惑用ツール。

エジプト男性にはマッチョマンへのあこがれがあるのかどうかは知らないが、カイロの薬屋ショーウィンドウはどこもプロティン広告でにぎわっていた。

トラ羽交い締めの微笑みマッチョ。がんばって写真を加工したのは分かる。分かるのだがどうせなら人とトラとの比率をあとひとがんばりして欲しかった。これじゃ単なる子トラ虐待だ・・・

そして何よりもトラが大あくびしてるのがいかん。他にトラの写真なかったんか?!製作会社はギザ動物園に行って、もうちったあ観察してこいと言いたい。

♪あ〜かいべべきた かわ〜いい金魚♪さて、その高架下「金曜マーケット」ですが、金魚も売ってます。こんな水槽、ほしいなぁ〜。手の届かぬ魚類をうらやましげに見つめるガキんちょ。

ウサギも売ってます。でもピーターラビットプリティー系は皆無・・・オーストラリアの大地で自然繁殖して生態系をバリバリ乱してそうな奴らばかりです。見よ!このふてぶてしさ!あの〜、これって食肉用じゃなくペット用ですよねぇ?

写真右はウサギをたった一羽だけ箱に入れて売りに来たアンちゃん。帰りは手ぶらであることを祈る。

いつもはパン入れてるカゴに今日は七面鳥を入れてきました〜。そこらのおばあちゃんたちが売っていたリビング・ターキー。

「どう?買わない?安くしとくよ?!」とか言われてもなぁ・・・エジプト航空は七面鳥乗っけてくれません。だいいち関空の動物検疫所で文句のつけどころなく没収だ。

もちろん犬がガリガリに痩せているとかそんな事はないんだけど、エジプトの畜犬事情は目にした限りではけっこう辛いものがあるんだよなぁ・・・多くは語らないけれど、早くいい飼い主さんが決まって落ち着いて生活できればいいのにね。

生きてるナマモノのみならず生きてたナマモノも売ってます。
芸術的なほどきれいに皮を剥かれた牛の頭&センマイ&こてっちゃん。

エジプトのヒトはトリを飼うのが好き。これはペット用のハトたち。ハト胸のせいで意味もなく威張られてるように思える。


チョウゲンボウとかハヤブサとか、詳しいトリの種類は分からないが、カゴの中からカーッ!と私を威嚇するホルスと、死んだように横たわるホルス。ひょっとするとほんとにし・・・?(以下略)

エジプト人の消費行動というものがぜんぜん分からなくなった光景。線路脇に並べ・・・いや、ばらまかれたガラクタのような売り物。

こんなもの持ってくる人間も「こりゃちょっと無理すぎかもなぁ。でもひょっとして物好きが買ってくれるかも」とインシャーアラーに考えてるのかな。

真剣なまなこで宝の山を吟味する人々とそれを見守る幼いブラザーズ。

この線路はまだバリバリ現役で、時折電車が通る。その際にはこれらのゴミじゃなくて商品をかき集め、線路脇に一時待避させるのだ。

こういう音楽ツール?・・・
・・・とかボロ靴ならまだ分からないでもないのだが。


どこからどう見ても用途不明なこういうやつとか・・・

手足バラバラでホラーなソフビ人形なんぞに一体誰がゼニを出すというのだろう?!

・・・と言いつつも、次回はぜひ「この人形いくら?」と聞いてみたいと思う。「5ポンドや」(100円)とか言うたらマジ怒るでオヤジ!

では皆様、ルクソールのイシスホテルに棲息する謎のパンダもどきがお別れのご挨拶。次回のシャダ萌え旅行記で再見〜!!

それにしても「千万両」とはえらく大きく出たもんだな!