シャダ萌えエジプト旅行リターンズ
壁画の国のケモノたち<1>

子豚に口うつしで乳をやる農夫
サッカラ・カゲムニのマスタバ(第6王朝)

ご存じのとおり現代エジプト人の9割が信仰するイスラム教では豚は不浄な動物。
肉はもちろんのこと、輸出用の調味料に豚肉エキスなぞうっかり使っちゃおうものならパニック&不買運動の嵐・・・最大手調味料メーカーの株価がつるべ落としに下落したという、まだ新しい記憶もございます。

一方、ヘロドトスが見て回った紀元前450年ごろの古代エジプトでも、豚はセト神の化身とみなされて、「エジプト人はうっかり豚に触れただけでも服着たまま川に飛び込む」と書かれたりと、すでに立場は微妙だったようです。

しかし古王国のレリーフではこのようにマウストゥマウスするほどの猫かわいがり、いや豚かわいがりですし、18王朝の養豚施設の跡や、豚○○匹という神殿の財産リストも残っているそうですから、豚がいったいいつ頃から不浄とされるようになったかについては、あまりはっきりしていないようです。

神殿の壁に住んでいるチュン太郎。おそなえのおこぼれを食べすぎてぽっちゃり気味。オイラもう大空には帰れない・・・<エドフ・ホルス神殿>

ふんばりスピリット

ここからケンタのチキンが6ピース取れます。
<デンデラ・ハトホル神殿>

ヌビアからの貢ぎ物たち。キリンの首にしがみついているサルに注目。ヌビア人のセクスィーな毛皮腰布にも注目。ふーむ、ワシへの貢ぎ物はお前に決めた・・・ぐへぐへ。
ちなみに首が長くて遠くを見通せるキリンのヒエログリフは「予告する」とか「託宣」の決定詞として使われたそうです。分かりやすいイメージですな古代エジプトのひと。<テーベ・レクミレの墓>

カイロ博物館でグラついていた石原裕次郎ハヤブサ。

足は一センチでも長い方がメラカッコいいっ!・・・というエジプト人の気持ちは分かるが、やはりものには限度というものが。

オストラコンにいたツルと犬。
ツルはえらく気合い入ってるくせに、なんだこの善良そうな犬のおざなりっぷりは?
ツルの羽毛を描き込みすぎて、犬に対する集中力がこと切れたと見た。<カイロ博物館>

はばたけチュン太郎!汝大空の覇者!!

・・・でもよく見るとニューハーフ。くねくね。

いや、注目して欲しいのはフリチン漁師じゃなくって!!
一番左の物体にご注目。現地で見て謎に思って日本で調べても正体が分からないなにか気味悪いナマモノです。<サッカラ・カゲムニの墓>

顔だけ見るとクジラ?とか思って帰国したのですが、こうやって写真を見直すと下半身のプロポーションがあからさまにヘン。顔はクジラで下半身は女体?・・・ときたら、やっぱ人魚姫?!(違)
あ〜キショっ!このブツは一体何者なのでしょう?ぜひ皆様のご意見お寄せ下さい。

それじゃすぐまたカエッテきますので、しばらくお待ち下さい。
<カゲムニの墓に住んでいた可愛いもの>

壁画の国のケモノたち2につづく