『告白、そして』



 爆発、しそうだ。

「・・・ひーちゃん、・・・・・」

 今にも。

「・・・龍、麻・・・・・」

 はじけて。
 きっと。
 爆発してしまう。

「俺、は・・・・・」

 ドロドロと膿のように溜まった、ものを。
 下腹部を圧迫するような、この重苦しい熱を。
 ぶちまけてしまう、前に。

「ッ、・・・・・」

 早く。
 言わなければ。
 言ってしまわなければ、俺は。

「・・・・・京一」

 呼ばれて。
 思わず、肩を揺らしてしまって。
 俯き加減だった顔を、上げれば。
 そこには。

「・・・・・ちゃんと、目を見て言うものだよ」

 なんて。
 綺麗で。
 愛おしい。
 笑顔。

「俺を見て、・・・言って」

 全てを溶かす。
 眩しい。

「・・・・・好きだ」
「・・・・・うん」
「お前が・・・好きだ」
「・・・・・京一」
「好きなんだ、・・・・・龍麻」

 告げて。
 伸ばした手は、拒まれることなく。
 肩に触れる手が、震えてしまう。
 いつも、何げなしに抱いて、触れている、のに。
 こんなにも、鼓動が。
 みっともないくらいに、跳ね上がって。

「俺も、・・・・・好きだよ、京一」

 すっぽりと、腕の中。
 包み込んでしまって。
 胸元、くぐもった声で。
 でも、はっきりとそれは。

「な、・・・・・」
「前から、言ってるのに・・・俺」
「そ、・・・・・だって、あれは」
「・・・まァ、しょうがない・・・かな」

 だって。
 仲間内の、誰にだって。
 龍麻は笑顔で言ってのける。
 「好きだよ」、と。

「でも、京一のは・・・特別のつもりだったんだけどな」
「・・・・・マジ、かよ・・・」
「マジかどうか、確かめてみる?」

 クスリ、と。
 微笑って、軽く胸を押すようにして腕の中から飛び出して。
 向かい合い、またその笑顔で。
 まっすぐに、告げる。

「お前が、その内に抱えてるもの・・・全部貰う、から・・・」

 だから。
 今夜は。
 朝まで。

「離してなんか、やらない・・・」

 ああ。
 綺麗で。
 そして、どうしようもなく。
 艶やかに微笑う、から。

「もう、離さないよ・・・・・京一」

 全部。
 やるから。
 お前に。

 差し伸べられた腕を、捕まえて。
 引き寄せて、再び閉じ込めた腕の中。
 抱いて、強く。

 渦巻く、想いを。
 熱を、全て。
 注ぎ込む。

 まずは、唇から。
 そして。

 そして。





・・・・・以下次号(待てやコラ)v
仮にも、青春真っ盛りの高校生なんですから
もっと普通に告白して下さい・・・頼むよ(笑)。
まあでも、ある意味真っ盛り・・・(何)v
コソコソと、弘樹さん宅の一周年の御祝に捧ぐー♪