『indulge』




 その話のきっかけは、何だったか。
 ここ数日、夜は冷え込むようになったとか、日頃のストレス
発散法だとか、脈絡のないたわいない世間話をしていた、その
辺りの流れからだったのかもしれないけれど。
「何だ、啓太・・・お前、大浴場の楽しみを知らないってのか」
「はぁ、・・・・・っていうか、ここに転校して来た最初の頃
数えるほど、しか入ってないです・・・大浴場」
 そう、施設の案内がてら和希に連れられて一緒に入ったのが
最初。何故か、成瀬さんや七条さん…それに、海野先生も確か
合流したみたいになって、大勢で入った。
 修学旅行の時みたいで、何だか楽しかったなぁ。
 その後も、何度か利用する機会はあったけれど、いつからか
部屋に備え付けのユニットバスで、入浴を済ませてしまうよう
になっていた。ユニットバスとはいっても、実家にある風呂の
浴槽と変わらないくらい広くて、湯を張って暖まるのにも十分
快適だったから。
「なら、今日は大浴場だ、啓太・・・良いな ! 」
「え、ええっ!?」
 ガシッ、と。
 王様の大きな手が、俺の肩を掴む。
「俺が、正しい銭湯の楽しみ方ってのを、みっちり教えてやるよ」
 …いや、ここ銭湯じゃないと思うんですけど。
 …そういえば、銭湯ってのも行ったこと、あまりないなぁ。
「そうと決まれば、早速・・・・・」
 まだ俺の返事も聞いてないってのに、王様はすっかりその気で。
 機嫌良さげに鼻唄混じりに、呆気に取られて立ち尽くす俺の腕を
引こうと、して。
「まずは、目の前の書類を片付けて貰おうか」
 その浮かれた気分を吹き飛ばす、冷ややかな声。
 2人して振り返れば、王様のチェック待ちの書類の束を片手に、
ニコリともせずに見据える中嶋さんの瞳と、かち合って。
 …怖い。
「おう、ちゃっちゃと片付けちまうとするか!!」
「え、・・・・・っ」
 そんな中嶋さんの視線にも、もしかしたら既に慣れっこだからか、
それともよっぽど機嫌が良かったからなのか。
 いつもはブツブツと文句を言いながらの書類チェックも、今にも
唄い出しそうな程のテンションで、次から次へと目を通していく。
「・・・・・よほど、お前との風呂が楽しみらしい」
 呟く声に、はたと顔を上げれば。
「俺も楽しみだ・・・なぁ、啓太」
「っ、・・・・・」
 ニヤリ、と。
 眼鏡のフレームを指で押し上げるいつもの仕草で、中嶋さんが
薄く笑う。
 …怖い、よう。
 中嶋さんも一緒に入るんですか、とは。
 聞いてしまえば、どう返されるか考えるのも何だか気が退けて
しまって。
「おーっし、あともうちょいだな ! 」
 サクサクと仕事をこなしていく王様の威勢の良い声を聞きながら、
俺はこっそりと溜息をついた。
 いつもこんな感じにお仕事こなしてくれれば、言うことないのに。
 溜息の理由は、それだけじゃなかったけれど。


 王様が頑張ってくれたお陰で、学生会のお手伝いをした日にしては
珍しく早く寮に戻ることが出来た。帰り道は、王様や中嶋さんと一緒
で。2人に挟まれて歩くと、やはり背の高さというか…脚の長さが
違う分、どうしても俺は少しだけ早足に歩かないと、追いつけない。
 でも、日が落ちかけてちょっと肌寒く感じるようになっていたから、
急ぎ足に歩くのも、身体が暖まって良いかも知れない。
「じゃ、飯の前にひとっ風呂浴びるとするか」
「え、もう入るんですか!?」
 寮のロビーに入ったところで、王様が御機嫌な様子で言うのに。
「今なら空いてるだろうしな。大浴場の前で待ち合わせるか、何なら
部屋まで迎えに行ってやろうか?」
「ま、待ち合わせ・・・で良いです ! じ、じゃあ後で・・・っ」
「おう」
「・・・・・ふ」
 取り敢えず、大浴場の前で合流とということにして貰って。
 ペコリと頭を下げ、すぐに部屋に向かって駆け出す俺の背に、中嶋
さんが微かに笑いを漏らしたのが聞こえたけれど。
 張り切ってる、なんて思われてしまったんだろうか。
 そういう、わけではなかったんだけど。
 だって、俺が駆け足で向かった先は。

 コンコン、と。
 軽くノックすれば、中からの返事のすぐ後に、ゆっくりとドアが
開かれる。
「今日は早かったんだな、伊藤」
「は、はい」
「・・・・・走って来たのか」
「っ、・・・す、済みませんっ」
 息を整える間もなくドアを叩いてしまったから、走って来たのが
ばれてしまった。廊下は走っちゃいけない、って。何度も注意されて
いたのに。
「気を付けます・・・っ、ごめんなさい」
「ああ、それはそうと・・・まだ夕食には早いだろう。中に入って、
少しゆっくりしてから行こうか」
 今日弓道部は午前中に練習試合が組まれていた。だから午後からは
軽い練習だけで早めに切り上げられていて。午後からの授業と、学生会
のお手伝いがあった俺の方が寮に戻るのが遅くなりそうだから、一緒に
晩御飯を食べる約束をしていた篠宮さんを、こちらから訪ねることには
なっていたんだけれど。
 確かに、晩御飯の時間には少しだけ早くて。
 でも、急いでここに来たのは、晩御飯のお誘いにじゃなく。
「あの、実は・・・王様が、晩御飯の前にお風呂に入ろうって・・・」
「・・・・・風呂?丹羽と?」
 そろりと告げれば、篠宮さんが怪訝な顔をする。
「はい、大浴場に・・・何だか、そういう話の流れになってしまって。
大浴場の楽しみを教えてやるって、王様やたら張り切っちゃって・・・」
「それで、丹羽と一緒に入る約束をしたのか」
 溜息混じりに苦笑する篠宮さんに、俺は。
「あ、中嶋さんも・・・です」
「・・・・・啓太」
 付け足すように告げれば、少しだけ篠宮さんの眉間に。
 皺、が。
「一度約束したものを破らせるのは心苦しいんだが・・・それは断って
来て欲しい」
「篠宮、さん?」
 怒ってる、という程ではないのかもしれないけれど、眉を顰めた表情
は、俺と王様たちが大浴場に行くのを快くは思っていないというのは
明白で。
「どうしてですか・・・どうして、王様たちと・・・ダメなんですか?」
「それは・・・・・」
 言い淀みながら、それでも何とか俺に納得してもらおうというように、
そっと肩に手を置かれる。
「啓太の、ため・・・だからだ」
「・・・俺の?」
 そう言う篠宮さんの考えていることが分からない。
 だけど、もしかして。
 もしかしたら、嫉妬…なんて。
 そういうこと、なんだろうか。
「あの、じゃあ・・・篠宮さんも一緒に、なら良いですか?」
 それなら、と。
 頷くのを期待すれば。
「・・・済まない、啓太」
 ゆるりと首を振られ、俺は何だかもやもやした気持ちを抑え切れず。
「どうして・・・っちゃんとした理由を教えて下さい、でないと・・・
俺、篠宮さんの言う通りには出来ませんっ ! 」
 そう叫んでしまいながら。
 そこまで意地にならなくても良いのに、と思う自分もいて。
 だけど、でも。
 いきなりダメだ、なんて言われて。
 理不尽だと反発する自分を抑えられなくて。
「・・・・・何やってんだ」
「っ、・・・・・」
 不意に、背後から掛けられる声。
「あ・・・・・」
 振り返れば、そこには。
 王様と、中嶋さんが。
「風呂の用意に部屋に戻ったのかと思えば、篠宮の部屋の方から啓太の
わめく声が聞こえて来るし・・・何やってんだ、お前ら」
 少し呆れたような王様の表情。
 その半歩後ろに佇んでいる中嶋さんは何も言わずに、ただうっすらと
笑みを浮かべて、こちらを見遣っている。
「ああ、丁度良い・・・丹羽、啓太は風呂には行かない」
「・・・・・はァ!?」
「っ篠宮さん!?」
 何をどう言おうか考えている俺を制するようにして、きっぱりと。
 篠宮さんが告げるのに。
 王様は、唖然としたように。
 …中嶋さんは、口元に浮かべた笑みをやや濃くして。
 俺はといえば。
「何で・・・っどうして、そんなこと勝手に決めるんですか!?」
 俺の意思を無視されてしまったことが、納得出来なくて…悔しくて。
 王様たちが見ていることも、すっかり意識の外。
「俺のため…って言ったけど、自分がイヤなだけじゃないんですか!?
なのにそれを俺に押し付けようとして、そんなの・・・っ勝手です!!」
「啓太」
「ずるいです、理由も言わずに!!もう・・・っ知りません、俺・・・俺、
王様たちとお風呂に入って来ますから!!」
「待つんだ、啓太!!」
 言い捨てて踵を返そうとした、のに。
 珍しく声を張り上げた篠宮さんが、凄い勢いで俺の肩を掴んで。その
まま引き戻され、背中を篠宮さんの胸に押し付けるような格好で。
 耳元。
 少し乱れた吐息が、何だか熱くて。
「・・・おいおい、どういうこった・・・こりゃ」
 そんな俺たちのやりとりを、王様たちはどう思っただろう。
 分からない、というように首を捻る王様。
 中嶋さんは、やっぱり笑みの形に口元を歪めたまま、何も言わない。
「・・・済まないが、やはり啓太を行かせる訳にはいかない。丹羽、
風呂にはお前たちだけで行ってくれ」
「篠宮さん!!」
 ああ、どうして。
 こんな、分からずやなんだろう。
「・・・・・啓太は不満そうだぞ」
 ここにきて、ようやく。
 中嶋さんの声を聞いた。
「過保護も大概にしないと、鬱憤が溜まって大変なことになるかもしれ
ないな、・・・篠宮」
「確かに、過保護って言や過保護だよな、お前」
 中嶋さんの言葉に、王様は何度も頷く。
 過保護、だってのは俺だって分かってる。
 俺を思ってのことだと知っていても、でもそれは時に窮屈で。
 だから、意地になってるのは自覚していても、こうして反抗したく
なるんだ。
「良いじゃねえか、たまには俺たちにも啓太とスキンシップさせてくれ
たって。別に、取って食う訳でもあるまいし」
「・・・・・」
 黙った、まま。
 肩を掴む手の力も、ちっとも弛められなくて。
 怒っている、んだろうか。
 怒らせたいわけじゃ、なかった。
 ただ、俺の意見だって聞いて欲しかった。
「篠宮さん、俺・・・行きたいです。行かせて・・・下さい」
 聞いて、欲しいんだ。
 だから。
「・・・・・何かあったら、すぐに戻ってくるんだぞ」
 溜息混じりに、そう呟いて。
 肩が、フッと軽くなる。
「し、のみやさ・・・」
「取り敢えず、啓太を頼んだぞ・・・丹羽」
「おう、任せておけって」
 随分と心配性だな、と肩を竦めて苦笑する王様に、俺もぎごちなく
笑い返す。
 背後で、篠宮さんの部屋のドアが閉まる音が聞こえた。
 何だか。
 胸が痛かった。


「普段から、ああなのか・・・あいつ」
「・・・・・そうでも、ない・・・と思います」
 あれから、一旦自分の部屋に戻って着替え諸々を取って来て。
 王様たちもついて来てくれて、そのまま一緒に大浴場に向かった。
 さっきの篠宮さんは、今思えばちょっと変だったような気がする。
 あんな、頭ごなしに反対するなんて。
「ま、たまには息抜きってのも必要だよな・・・お、空いてるぜ」
 大浴場に続く脱衣所のドアを開ければ、そこに人影はなく。
 幾つか使用中のカゴがあったから、何人か中にいるんだろうけれど、
殆ど貸し切りに近い状態だった。
「啓太の肌を他人に曝すのが我慢ならない、というのが奴の理由だと
思っていたんだがな」
 脱衣カゴの置いてある棚の前、何となく3人並んで服を脱いでいると、
左隣で同じようにシャツを寛げていた中嶋さんが、ふとその手を止める。
「そ、そんな・・・篠宮さん、は・・・・・」
 中嶋さんには、俺たちの関係はバレてしまっていたけれど、でも。
 こんなところで。
「ソレ、を。丹羽や他の男たちにも見せつけるつもりか、啓太」
「え、・・・・・っ」
 怜悧な視線の先。
 俺の。
 胸元。
「・・・・・、あああっ!?」
「な、何だっ・・・どうした、啓太!!」
「ななななな何でもありません・・・っ」
 思わず上げてしまった声に、右隣で既にパンツ一丁になっていた王様
が、何事かと覗き込んでくるのに、俺は慌ててボタンを外し終えていた
シャツの前を掻き合わせて。
「ああああのっ、済みません・・・っ俺、ちょっと・・・その、用を
思い出しちゃって、・・・ごめんなさいっ、また今度誘って下さいっ!!」
「へ、・・・・・っおい、啓太!?」
 呆気に取られた王様と、愉しそうに微笑う中嶋さんを置いて、俺は
慌てて上着を羽織ると脱衣所を駆け出した。
 突っ掛けただけの靴に、何度も転びそうになりながら、俺は。
 真直ぐに、あの閉ざされたドアへと向かっていた。


「篠宮、さん・・・っ篠宮さん、あの・・・ごめんなさいっ、俺・・・」
 辿り着いたドアの前。
 まだ中に、篠宮さんがいてくれるのだろうか、分からないけれど。
 縋り付くように、そのドアを叩けば。
「・・・・・また走って来たのか、伊藤」
 間をおかず、開けられたドア。
 待っていて、くれた?
「ご、ごめんなさい・・・でも、俺・・・俺っ・・・・・」
「・・・見られたのか」
「な、中嶋さんに・・・だけ、言われて・・・・・言われるまで、気付か
なくて・・・っ」
「・・・・・そうか」
 ポンポン、と。
 半ば、しゃくり上げるようにしていた俺を宥めるように、篠宮さんの
暖かな手が、頭に置かれる。
「あの場では、理由は・・・告げにくかった」
「っ、はい・・・・・ごめんなさい、俺・・・気付かなくて・・・っ」
「謝らなくて良い・・・それ、は・・・俺の責任でもあるのだから」
 中嶋さんが示した、場所。
 俺の胸元、そこには。
 昨夜、篠宮さんが付けた。
 紅い。
「・・・しぱらく体育の授業もないから、大丈夫です・・・って、俺が
言った・・・んです・・・」
 思い出していた。
 言った、その時には俺はもう篠宮さんに触れられているということで
酷く熱くなってしまっていて、意識も朧げだったけれど。
「沢山、付けて下さいって・・・俺が、ねだった・・・んです」
「・・・・・啓太」
 胸元や、もっとずっと恥ずかしいところに。
 いっぱい、キスして貰って。
 くすぐったくて、でも気持ち良くて、嬉しくて。
「ずるい、とか・・・勝手だとか。酷いこと言って、ごめんなさい」
「・・・・・反論は出来ないな、それに関しては」
 頭からするりと降りて来た手が、背を抱き寄せて。
 そのまま、部屋の中に招き入れられる。
「跡がついていようが、なかろうが・・・俺は、反対していたかもしれ
ないからな」
「・・・・・イヤ、でしたか・・・?」
「ああ。啓太の肌を、他の男の目に触れさせたくない・・・そう思った」
 中嶋さんも言っていた、理由。
 それも、あったんだと。
「啓太には、窮屈に感じるのかもしれないが・・・」
「そんな、こと・・・篠宮さんが、そんな風に思ってくれていたって、
分かって・・・すごく、嬉しい・・・のに」
 嬉しい。
 その言葉を聞けて。
 篠宮さんの気持ちが。
 俺をきつく、抱きしめてくれてるようで。
「有難う・・・啓太」
「え、・・・・・」
「そうやって、いつも俺を・・・受けとめてくれる。甘やかされている
のは、むしろ俺の方じゃないのかと思うよ」
 まだ、靴も脱がない内に。
 抱きしめられて、耳元。
 ゆっくりと、確認するようにそんなことを言うから。
「し、篠宮さんを甘やかせられる人なんて、いないです・・・」
「いるだろう、ここに。俺の腕の中に」
 くすり、と。
 微笑う吐息がくすぐったくて軽く身を捩れば、またぎゅっと俺を抱き
しめる腕の力が強くなる。
「お前しかいないだろう、・・・啓太」
 俺、だけ。
 篠宮さんを、甘やかしてあげられる、のは。
 そんなこと、本当に出来るんだろうか。
 出来ている、んだろうか。
「が、・・・頑張りますっ」
「・・・ああ」
 可笑しそうに笑う、それにつられるように俺もフニャリと笑って。
「俺も、沢山甘やかされてますけど」
「そうか?まだまだ、こんなものじゃないぞ」
「・・・・・っ」
 全開で甘やかされると、俺いったいどうなっちゃうんだろう。
 怖くもあり、でもそうされてみたいなぁ、って思ってもみたり。
「・・・・・お腹、空きました」
「ああ、そうだな」
 気が弛んだら、現金なお腹が小さくキュルルと鳴くから。
 空腹を告げれば、篠宮さんも頷いて。
「夕食を取りに行こうか。その後は、今日の授業の復習でもするか」
「あ、はい。ちょうど、数学で分かりにくいところがあって、聞こう
と思っていたんです」
「じゃあ、食堂の帰りに啓太の部屋に寄ろう」
 これからの予定を話し合いながら、ゆっくりと解かれた腕の中から
抜け出して。
「あ、の・・・勉強見てもらったら、その・・・・・、っ」
 そこまで、今決めなくても良いのに。
 その後のことを、と口に出してしまってからハッとしたように顔を
赤くしてしまえば。
「・・・・・風呂、だな」
 そんな俺の様子を見て、篠宮さんも困ったように微笑んで、微かに
目元を朱に染めつつ。
「啓太を洗うのは、もう日課のようなものだな」
「っ、・・・・・」
 照れながら、そんな恥ずかしいことをサラリと言ったりするから。
「こ、今夜は俺が篠宮さんを洗いますっ、全部!!」
「・・・・・」
 なんて。
 言ってしまって。
 俺の言葉に絶句した篠宮さんが、ますます困惑の表情になるのに。
「あ、・・・洗うんです、からっ」
 でも。
 引っ込みはつかないし、それに。
「・・・・・あ、ああ」
 たまには、そういうのも良いんじゃないかって思う。
 …イヤラシイ意味じゃ、なくて。
 …多分。

 …自信ない、けれど。






泡踊りか、啓太ああああ!!!!!!←待て
厳しくも甘やかしまくりな篠宮なのですが、でも
啓太も篠宮には甘いと思うのです、はいv
取り敢えず、当分大浴場はお預け?←行けそうになく