みなさんこんにちは。古代エジプト下ネタ探検家ミキチサトです。
今日は私と共に数千年の時を越え、古代の下ネタを巡る旅に出発することにいたしましょう。

さあ、大きく息を吐いて体の力を抜いて・・・
ダメじゃないか!
そんなに力入れちゃはいらな・・・(殴)

ワニ神ソベクの聖地に作られたプトレマイオス朝の建造物、コム・オンボ神殿に彫られたヒエログリフ。

ギリシア系為政者の時代であるプトレマイオス朝には私はあからさまに興味ない。美術様式もこの時代はギリシア色が強くてあまし好かない。

せっかくやってきた神殿だというのに、今にも鼻くそほじらんばかりに興味なさげな私の顔色を敏感に察知したのだろうか・・・
細やかな心遣いでは銀座のママにも勝るとも劣らないエジプト人Y氏が手をポンと打ち、喜色満面で導いてくれたのがこれ。

急に生気を取り戻しいきいきと写真を撮りまくる私を、Y氏はガイドとしてええ仕事できたという微笑みを浮かべて黙って見つめていた(と思う)

だが私をこのヒエログリフに導いてから後も、「うーん、確かここら辺にあったと思うんですけど・・・えっとどこだったかなぁ、おかしいなぁ」とぶつぶつ言いながら何かを一心に捜し続けるY氏。
ちょっとイヤな予感がしたがY氏の好きにまかせておいたところ・・・
「あったあった!ここですよ」と彼が嬉しそうに指さす先には・・・
不安的中。

先ほどのふたサオでもうおなか一杯、とも言い切れず「ありがとう」と嬉しそうにうすら笑いを浮かべながら撮影したtwo more男根。さきほどのとは違い液だれしていないのをチェックのこと。

一生懸命こんなヒエログリフを撮影していると、回りにわっさわっさいるツアー組の日本人(自分もだろ)が「なに?何かいいもの?」とばかりにキリンのように首を伸ばして覗き込む。
だがファインダーで狙われていたものがこれでは・・・
自分が奇異の目で眺めてられているようで針のむしろ感は100点満点。

この後Y氏はさらに数カ所に点在したのチ○コヒエログリフに導いてくれたのだが・・・もう写真は撮らなかった。チ○コにはもううんざりよ!見たくもないわ!(ピンサロ嬢)

<ミキのちょっとヒエログリフ>
男根のヒエログリフは共にmt(メト)と読むが、「液だれなし」が単に男性的特徴を表す単語を構成するのに対し、「液だれあり」はダイレクトに生殖に関する単語を構成するとされる(混同されることも多いそうだが)

シャダのおつとめ先の法廷で使われる単語「証人」「証言する」は「液だれなし」&「パン」&「口」から始まる数個のヒエログリフで表される。(もちろん異字体も有り)
判決文を読み上げる時チ○コマークが乱舞するパピルスを広げ、つい妄想にふけってシモン爺に叱られるシャダ子・・・ってそんなこたあないか。

また「おたのしみ」を表すnetchemitや「同性愛性交」nek nekekに「液だれ」が含まれるのはこれ当然。
「無理やり犯る」を意味するdaは「手」&「液だれなし」&「ハゲワシ」、といかにも暴力的。
数千年前の文字でありながら、ヒエログリフイメージの源流は漢字に近いものもあって親近感を覚える。

このようにエラソーに語っている私ではあるが、ほんとのところ、まだヒエラティックは当然のことヒエログリフすらぜんぜん読めない。

ヒエログリフを解読したシャンポリオンは語学の天才で、彼には現代語だけではなく古い言語・コプト語の知識もあったおかげでロゼッタ・ストーンを解読できたという。

すごいなぁシャンポリオン、と私なんかただただ感心するばかりだが、自分もここまで何度もエジプトに行くようになったからには、簡単な文くらいは読めた方が楽しかろう・・・とは思うのでなんとか記憶力に問題アリな人間なりに頑張ってみるつもり・・・です。


さて、上流からナイルを下り、辿り着いたのは我が愛しの百門の都・テーベ(ルクソール)。

ここでカルナック大神殿に参拝するのは、敬虔な遊戯王信者である私の恒例の行事なのだが、何も言わない内からY氏は私を人もまばらな離れ塔門のあたりに導いた。
「ガイドを始めたばかりの頃に一度だけ見た記憶のあるレリーフが確かここらにあったはずなんですが・・・」

言うまでもなくどれも一緒に見える古代エジプトの神殿レリーフ、そのたった一つを広大なカルナックの中で探し出すのは至難の業。「だいたいここらにあったはず」という記憶を辿るY氏と私はカルナックを彷徨う。

「ひょっとするとあの人たちが知ってるかもしれません」と神殿内でウロウロしているガラベーヤのオヤジ達に何かアラビア語で尋ねるY氏。きっと「この女性が下ネタ求めてはるばる日本から来たんだけど、確かここらにそういうの、あったよね?」などと話していたのだろう。

すると「おお、それならこっちこっち!」(アラビア語)とオヤジ連中が嬉しそうに導いてくれたそれはまさに、Y氏が私を喜ばせようと捜し求めていたレリーフだった。・・・いや、別に私が頼んだわけじゃないんだが。

「ほら、珍しいでしょ?二本になってるんですよ」とY氏が指さした先には、二本のチ○コを勃起させた豊饒の神・ミン。
私に見せたかったのはこれかい・・・さすが顧客のニーズを良く捉えていらっしゃる!(喜)

拡大図。確かにダブっている。
子供の頃フスマの影からこっそり覗き見た映画「二本のペ○スを持つ男」(こんな題名ではなかったと思うが)を思い出した。
どんな女でも天国送りにする性豪がコトに及ぶシーンでは必ず、「チン・チン・チーン」というメトロノームのような音が効果音として挿入されていたのは子供心ながらに間抜けだった。

二本のチ○コを誇らしげに屹立させたミン神。
太陽はネクロポリスに姿を隠し、地底で始まらんとする邪悪なるものとの戦いに臨もうとしている。
観光客の姿もまばらなカルナック大神殿のはずれ、私たちは押し黙ったまま古代のレリーフを、まるで魔法にでもかけられたようにじっと・・・見つめ続けていた・・・

その時、一人のエジプト人がやおら握りしめた右手の親指をグッ!と立ててにやりと笑いアラビア語でなにか私に話しかけた。
きっと「ナイスだろ?」とか言っているのだろう、そう思った私は「サイコーやね!」と微笑み、同じように親指を立ててみせる。

その時、エジプト人と日本人の間で交差したなにかとても温かい感情の流れ・・・
横顔を夕日に照らされ微笑みを交わす私たちを、三千年前のレリーフは静かに見つめていた。

そう・・・下ネタは言語の壁そして時の壁すら軽々と飛び越えるものなのである。

・・・ってアタシ前もたしかおんなじようなこと言ってたよな!!(「割礼レリーフ」を求めてinカイロ博物館)

お・ま・け。
チ○コを勃起させたマヘス神(?)ちなみに股間を破壊したのは後代のキリスト教徒である。このやたらと深い彫り込みっぷりには、異教への憎悪というよりもむしろ、自分よりご立派なイチモツを持った奴への
個人的憎悪を感じるのだが。

牛の交尾。

サッカラ・古王国時代のマスタバ墳内にあったレリーフ。誰の墓だったかはメモ紛失で今ちょっと分からない(いい加減だな・・・)少なくともチイやメレルカなど有名どころの墓ではなかったのは確かだ。

これ、壁のけっこう高い場所にあるため、カメラを頭の上に掲げ背伸びして撮影することは、バランス感覚に欠ける私にとって命がけの作業であった。(いいすぎ)

「牛の交尾を撮ろうとしてぎっくり腰になり現地で入院」なんて羽目になったら日本の親も悲しかろうて、とひっしでがんばったよボク!

ハミちん。

第五王朝のなにかのプレイ(ハケで乳首なで)かと思いきや、罪人を処罰するシーンだった。
押さえつけられた罪人の後ろには、棒を振りおろそうとする男が待ちかまえている。プレイじゃないですよ!本気ですよこのヒト!

(左)古王国時代の官僚の墓壁レリーフ。

Y氏は私に説明した。「ほら、この人は寄生虫のせいで下腹部がこんなにぽっこりと膨らんでいますね」

だが、下腹部ではなくその後方部分に釘付けな私の目。
「これってキ○タマ?それともヘルニア?」
もしヘルニアならば寄生虫にたかられ、脱腸に苦しみ、この男の人生って・・・と思う。

古代人のいのちは短くて 苦しきことのみおおかりき・・・などと唱いたい気分にもなるが、いや・・・現代と比べて必ずしも苦しかったばかりでもなかろうと私は思うのだが。

さて皆さん、古代エジプトの下ネタを駆け足で回ってきましたがいかがだったでしょうか?

え?ミキさんって下ネタになるととたんに生き生きしますね!って?・・・ほっといて下さい。え、なに?ダイレクトな性交描写は牛だけかよ!?ですって?
・・・仕方ありませんね。古代エジプト美術はあけっぴろげなズコズコシーンも少なくないギリシアとは異なり、ダイレクトにセクシュアルインターコースを描いた遺物は実に少ないのです。

ダイレクトものならば、次は春画パピルスをこの目で確かめるべくイタリアに飛ぶ計画を立てていないでもありませんのでしばしお待ちを!


<追記>このたび紹介した「ダブルチ○コのミン神レリーフ」についてですが、「どうしてこのレリーフだけ二本なんだろう?」という疑問が解き明かされぬまま帰国した私。
当然の事ながら
ダブチン(略称)の理由についてエジプト学の文献は沈黙を守っております。

しかし最近とあるエジプト美術書を開いた際に、「ひょっとしてチ○コが二本ついてた理由ってこれ?」と思い至ったことがありました。
それは
「職人のミス」
決まった画題、厳密に決められたプロポーションに従って升目に下絵を描き、それにそって彫刻を施した分業制古代エジプト職人にも、ついデッサンが狂って失敗、なんてこともしばしばあったようです。

その場合は失敗した部分に漆喰を塗ったものの上に描き直したそうですが、数千年の時を経て、風化によって塗り足した漆喰がはがれおちてしまい下から失敗作が現れている・・・そんな壁画も散見されるとのこと。
では、あのダブチンも同じ理由ではなかったのか?

そう考えた私は、改めて上掲の写真をチェックしたのですが・・・さしてミスをしでかしたようにも見受けられず、本当の理由は分からないままでした。

いや、真実のところは「もうちょっとチ○コに角度つけといたれ!」というレリーフ職人の単なる親切心、だったのかもしれませんね。